朝目覚めてから、文字通り朝から晩まで二人きりの時間を過ごせた。……俺にとっての幸福は、きっと彼女の存在そのものだろう。今日のことを日記に認めておきたいのに、とても書き記せるものでは無いので困っている。だが、後々読み返した時にせめて自分が思い出せる程度には残しておきたい。
# 寝際の俺の我儘(記憶に無いが言ったらしい)# がっついていいと言った。# 「丹恒のばか」……これ以上はやはり書けない。
三月が…あんな風になる所は、初めて見た。それに、俺自身がああなってしまう事も。今となっては、何故、と思ってしまうくらいに。思わず三月に頭を下げる勢いで謝ってしまったが、それでも嬉しかった、と笑ってくれるのだから敵わない。
言葉を返す度、触れる度、その眸が俺を見る度に、お前を好きになる。抗え無いのならば、いっそ何処までも溺れてしまえば良い。…この想いを、どれほど言葉にしても未だ足りない。お前を愛してる、三月。
すごく幸せな一日だったね!
書いてあることもちょっと恥ずかしいけど、でも言ったのは全部ほんとだよ。
またこんな日を何度でも過ごそうね。
愛してる、丹恒。▼
新たな開拓の地へ、其の弐※メタ
テイワットに踏み出したばかりだった俺たちだが、揃って早々に躓いてしまいそそくさ列車に戻る羽目になり……それ以来彼の地を訪れる事がなくなってしまった。興味はあるんだ…凄く…それはもう…。しかしターン制コマンドバトルに慣れた身にはあまりにも過酷……と、思っていたと言うのに、観光ついでだと今度は二人でプロキシデビューしてみた。同じでは…?しかし意外にも三月は「これならウチでもやれそう!」「ウチ、もしかして強い?」と前向きな反応を見せていた、今度こそ続くと良いんだが。
Dan Heng