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119.龍兎相和
 ┗68

68 :白/珠(H/S/R)
2024/08/11(日) 09:38



昨晩、丹楓と待ち合わせをして祭りに向かった。
祈りを込めた灯籠を流すという風情のある祭。

昨年はみんなで集まって、馬鹿騒ぎをしてそれどころではなかったような気がする。

今年は折角だからと応星に二つ灯籠を作って貰うことにした。
彼とあたしの瞳の色を差し色にした蓮を模した灯籠。

それを持って待っているとすぐに丹楓がやってきた。
舟を手配してくれていたのには流石の一言に尽きる。



舟に乗ろうとした刹那、彼に若い女の子が声を掛けた。
曰く、昼間診察した患者さんらしい。

あろうことかその子は彼へ自分を妻にしてとせがんだ。
なのであたしが言い返したらそれが大層お気に召したのか終始、機嫌が良さそうな龍がそこにいた。

あたしが髪の毛一本でもだめだと言えば初めてみるような照れた顔も見せてくれて、なんてことない時間を過ごして灯籠を流した。

あとは部屋に戻って眠るまでお喋りをした。
…早寝なんて到底出来そうにない。

……眠気に抗いながら認めた事が伝わって来る。愛い奴め。思えば、余が香を纏って戻った折にも妬いてくれた事があったか。だがあの頃よりも更に強くなったように感じた、機嫌も良くなる。”あたしの龍は二心を抱くほど器用じゃない”──か、…今にして思えばそこは「不義理でない」等で良かっただろう。例え器用であっても、この心はお前ひとつなのだから。

……余はそれ程不器用か?


起き抜けに忘れないように書いたことがバレてる。
…不器用ですよ、そういうところも好きですけど。



Bai Heng


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