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スレ一覧
┗141.有明月(2冊目)(16-20/37)

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20 :夏油傑
2024/09/10(火) 10:27


青い空

秋だというのに昨日は夏のように真っ青に晴れ上がった空だった。朝方は薄い紗をかけた薄墨の青だったのに昼近くになるとどこまでも澄み切った青が視界いっぱいに広がっていた。陽に灼ける感覚はまさしく暑いというより焼かれるという感覚で地上にいる私は暑くてたまらないのに空ばかりは涼しげに雲一つなく山の輪郭に区切られるまでその青を広げていた。
私はその青い空を見ながら悟の瞳のようだと考えていたよ。視覚情報が多すぎる悟には青空って見えているのかな。そこら中に溢れかえる呪力や人の身体に巣食う呪いや術式がサーモグラフィーのように見えてしまうその六眼には、青空さえ呪力のノイズが走ったものに見えているのかもしれない。そうだとしたら、君の瞳は空のようだね、と言ってもピンとこないだろう。今まで空のようだと言ってきたんだ。天高く馬肥ゆる秋というが、まさしく、天高く澄み切ってどこまでも青くどこまでも広がり終わりのない青は悟の瞳のようだから。これからはなんと言おうかな。あの美しい瞳は吸い込まれるよう。炎がもっとも熱い時の青い炎にも似ている。

なにかを見た時悟を思い浮かべる。
これがきっと愛だと思うんだ。



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19 :夏油傑
2024/09/09(月) 17:40


二十五か月

二年と一カ月。その記念日。さすがに二十五か月ともなるとプレゼントだなんだと贈り合うテンションも落ち着いて、ここ数カ月は祝いのたびにちょっとしたケーキを買ってきて食べるくらいになっている。今回も私がショートケーキを買ってきて一緒に食べた。特別なことってそれくらいで、後は特にない。
二十五か月も私の傍にいるのは苦労も多かったと思う。喜びと苦労、秤にかけたらちょうど釣り合うんじゃないかってくらいね。
私と悟は色々なことが正反対だからね。
それでもここまで続いている。好きだとも思うし愛しているとも思う。幸せだと思う時もあれば腐れ縁だと思う時もある。甘く優しいだけの感情に満たされていればいいのに、どうもそうではないらしい。

私と離れたら楽になれると悟が考えたこともある。これだけ一緒にいればね。そんなときくらいあるだろう。
二十五か月、悟はとりあえず私の傍にいる方を選んでいる。
きっとそれは特別なことだ。感謝もしているよ。
なんだかんだで二十五か月一緒にいてくれてありがとう。二十六か月も一緒にいたらいいね。悟。



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18 :夏油傑
2024/09/02(月) 19:20


地味に痛い

皮がむけると地味に痛い。普段はそうでもないけれど動いたりすると地味に痛い怪我のひとつだよね。棘が刺さった時くらい地味に痛い。
高専の頃はこれくらいの怪我は日常茶飯事。無い方が珍しいくらいだったけど経験を重ねた今はむしろ怪我を負う方が珍しくなった。怪我を負う間もなく呪霊は降伏してるし猿どもにも敵対する呪詛師にも高専関係者にも怪我を負わされるほど弱ってないからね。じゃあどうしてこんな怪我を負ったかといえば新調した草鞋が足に合わなかったんだ。いわゆる靴擦れ。夏だし蒸れたのもあるのかな。
今日は悟の調子が悪いらしい。どう悪いのか言わないから詳しくは知らないが、調子が悪いなら休むしかないだろう。早寝でも推奨しておこうかな。
九月に入り猛烈な暑さにも僅かに変化がみられる。見かけた鳩は痩せていて心配になったけど、秋の実りを食べて冬を越してほしいね。
そろそろ秋になるはずだけどまだ暑い。陽が落ちるのは少し早くなった。地球の動きばかりは猛暑の影響を受けないらしい。
なんとなく今日は暇だったから日記を更新しまくってるわけだけど。
本当に暇だよ。何かしたい気分でもない。
こういう時は寝るに限るかな。



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17 :夏油傑
2024/09/02(月) 13:29


スキンシップ

私は喧嘩したり怒ったりイラッとしたり揉めたりすれ違ったりするとスキンシップをしたくなくなるタイプ。体を離したくなるし触れてほしくなくなる。相手がどうこうではなくて、私だけのスペース、私に誰も触れないスペースに行きたくなるんだ。誰かの体温を感じたくない。
だけど悟は多分違っててどんな時もスキンシップは取りたいタイプ。
だから、何かあると私の方が分が悪い。スキンシップを拒んだり離れたりするから物凄く悪いことをしてる気分になるし間違いなく悟を寂しがらせてしまう。
それでも離れて、一人でいたくなる。
これって性格の違いなのかな。2年経っても変えられないんだよね。



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16 :夏油傑
2024/09/02(月) 07:09


随分前に

悟に言われたことが、ずっと抜けない棘のように刺さっている。普段は何も感じないしなんなら忘れ去ってるのに何かあると思い出すということはそういうことなんだろう。
あれは悟の癇癪紛れだった、悟も余裕がなかった、私も悪かった。色々と自分に言い訳してきたけれど。悟があれを撤回したことは一度もない。癇癪だったとか、言いすぎたとかは言っていたけど撤回しないということはやっぱりそういうことで。
ああ、そう思われてる。少なくともその時はそう思われたんだ。
そういうのって抜けないものだね。何かある時、それが顔を出して悟を遠ざける槍になってしまう。
許せないとか、怒ってるとか、そうじゃないんだ。
ただ、ずっと刺さってるだけ。そういうのってあるだろう?生きていれば。
その棘の痛みが、今は強くなっているところ。
さっさと忘れて仕舞えば良いのに。掘り出したところで何にもならないんだ。ましてや悟がどうこうなんてできない。してほしいとも思わないし。
喧嘩したわけじゃない。多分ね。悟がどう思ってるかは知らないけれど。
意見のすり合わせとか、そういう話じゃないんだ。結局のところ、棘を抜けない私の始末が悪い話だからさ。



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