二十三ヵ月
今日は私たちが付き合って二十三ヵ月の記念日。悟からはプレゼントとして二冊目の日記と、七海が書けるようにもう一冊の日記をもらったよ。濃やかな思いやりにあふれたプレゼントで嬉しいね。悟はいつも考え抜いたプレゼントをくれるんだ。ごちそうでも、形に残るものでも、いつも気持ちを込めてくれる。私といて幸せだと言ってくれることが当たり前じゃないんだ、と気を引き締めて、あらためて悟に感謝したいと思っているよ。
七海は以前にも書いていたんだけど諸事情で一度日記を閉じることになってね。前々から悟が日記の装丁をしてくれていたこともあって、心機一転はじめから書き直すことになったんだ。日記のタイトルに見覚えがある子がいてくれるかはわからないけど、もう一冊の方もまた緩いペースで書いていくつもり。更新は亀のような速度だけれど、場所をお借りするよ。
何年一緒にいても大きな喧嘩がない子たちもいれば私たちのように波乱が起きていたカップルもいる。ひと波乱乗り越えたらまたひと波乱起きて、そんな風にして気が付いたら二十三ヵ月経っていた。どの喧嘩のときも最終的にはすり合わせたり、意見を交わしたりしてきた。お互いに頑固だからぶつかるときはぶつかるんだけど一度も嫌になったことはない。これが私たちのスタイルなんだと今では納得しているんだ。
あと一ヶ月で二年になる。短いようで決して短くはない年月を共にしてきた。これからもよろしく、悟。君が好きだよ。なにがあってもね。