記念日と心理テスト
盆の季節は術師にとって繫忙期かつ教祖の私は信者の猿ども相手にまあまあ忙しくしているよ。
そして見つけた心理テスト!これは面白そうだね。私たちは今日が付き合って丸二年の記念日だしせっかくだからやろうって話になったんだ。
心理テストはこちらの方々から拝借してきたよ。
Take a Coffee Break.
長くなりそうだから二つに分けようかな。悟も回答を日記に載せたらふたりで回答を見ようって話してるんだ。
それから私信をくれたり、本棚に入れてくれている子たちはありがとう。今度私信を送らせてもらうよ。心理テスト①
深層心理テスト
【1】あなたは知人から一冊の本をもらいました。それは、有名な童話のようですが、あなたの知らない物語です。この本はどんな内容の物語だと思いますか。
頭に浮かんだのは一人の男の子。ヨーロッパ風でやや中世時代かな。農民のような十歳くらいの男の子が冒険に出るけれど素朴な牧歌的な背景が続いている。男の子は外の世界を知りたくて村から出て、行ってはいけないと言われている森を目指す。その森を抜けたら村人が誰も知らない世界が広がっているからね。森は深く、様々な試練が彼を襲うだろう。なぞなぞを仕掛けてくるキツネ、巣から落ちた雛を巣に戻したお礼にどちらの道を選べばいいか教えてくれる鳥、穴が掘れなくて困っているモグラを助けたらお礼に土の中の蟲をたくさんくれる。歩いていたら池のふちで蛇とにらみ合いをするカエルがいたから蛇に蟲をあげて仲裁するんだ。ああ、熊もいるだろうね。襲ってくるけどミツバチの巣を取る助けをすることで見逃してもらえる。だけど巣を壊されたハチは怒ってしまう。彼らの家を見つけるため男の子は巣箱を作らないといけなくなる。そんな風に森を何とか抜けると旅の商団に巡り合うんだ。彼らは男の子の村を通ってきていて村は大騒ぎ、両親は悲しんでいると伝える。男の子は帰りたくなるけど商人たちは引き返すことはできないから、このまま一緒に旅をして一巡りしたら村に立ち寄ってあげると男の子に約束する。そうして男の子は両親にあてて手紙を書き、森で仲良くなったカラスに託して、旅の商人たちと国中を巡り、最後には村にたくさんのお土産と富を持って帰るのさ。…こんな物語かな?
【2】本をめくっていくと一枚だけ色の違うページがありました。それは全体のどの部分にあると思いますか。
最後のページだね。
【3】物語の結末は、どうなったと思いますか。
始めに語った通り、ハッピーエンドだよ。男の子は成長し知恵をつけ、勇気を身に着け、村を出て行ったときの身勝手さを反省しながら村に帰って両親と村人と再会するんだ。男の子が持ち帰った富はお宝だけじゃない。彼が国中をまわって集めてきた知識こそ富だろう。
【4】あなたは今、ダイヤモンドを一つ持っています。それはどれくらいの大きさで、どんなダイヤモンドですか。なるべく詳しく、具体的に書いて下さい。
随分いきなりだね。ダイヤモンドか。大きめの真珠くらいの大きさでブリリアントカットされている。色は混ざってなくて、輝きを放っているよ。
【5】あなたのダイヤモンドを盗もうと、誰かが後ろからこっそりと覗いています。さて、それは誰でしょうか。
猿に決まっているだろ?盗みを働こうなんて思うのは猿しかいない。それか仕事に困った呪詛師や泥棒と兼業の呪詛師。
【6】あなたはそのダイヤモンドをもっと磨いてみることにしました。さて磨いた結果はどうでしたか。今までより美しくなりましたか。それともあまり変わりませんか。
元々ブリリアントカットされているしちょっと磨いたくらいではあまり変わらないんじゃないかな。ああ、でも表面の汚れは落ちて輝きを増したと思うよ。
【7】あなたはあまりにも美しいダイヤモンドに名前を付けることにしました。さあ、どんな名前を付けますか?
悟。……悟ほど綺麗な存在を知らないからね。