互いの休日が重なるとき、よく一緒に料理をするんです。と言っても彼も僕もそこそこ面倒臭がりなので、手のかからないものが大半なのですが。 たまにはと外で食事をとった際に、あまりお酒が得意ではないのに流れでうっかりお酒を頼んでしまった穹さんが案の定一杯でへろへろになってしまい、帰り道に吐きそうだと申していたので「穹さんのゲロ味の百味ビーンズとかあったら食べてみたいですね〜」と冗談を言ったら「おかしいよお前」とすげなく断られました。
以前食パンで手軽に作れるフレンチトーストを試そうとしたら「二枚なんて一瞬でなくなるから」と穹さんが仰るものですから、ならばと二倍に、すなわち計ひとり頭四枚ずつ焼いたところ、案の定お互いに二枚で限界が来てしまいまして。ああ、今のは少し盛りました。僕は一枚で限界でしたので。お腹は空いてるけどもうこれじゃない、フレンチトーストの気分ではないと泣き言を洩らしながら懸命にフレンチトーストを頬張る姿は今にも胃が悲鳴をあげかねない状況でも微笑ましかったです。次からはちゃんと一人前ずつ作りましょうね。
何日か経ってもまだ諦めてないとかなんとか言ってきたじゃん、本当に冗談だったのか?やっぱりおかしいよ。