唇から愛を

先生がオレを喜ばすためだけに言葉を尽くしてくれるってのがなんつうか、堪らねぇなって感じで。眉間にしわ寄せて考え込みながらああでもないこうでもない、って試行錯誤してんのがかわいい。堪んねぇんだよマジで。そんでできるだけ優しくて甘い言葉で愛を囁かれると、背中んとこがゾワゾワっつうか、チリチリ、ヒリヒリしてじっとしてらんなくなる。抱き締めて、それこそ抱き上げてくるくる回ってやりたくなる感じ。しねぇけど。流石に。でもなんつうかな、とりあえずじっとしてらんなくて、叫びだしたくなるくらい腹の奥がムズムズする。擽られたみたいにソワソワして、どうにもこうにも落ち着かない感じ。はぁ……困ったな。大好きだよ。言っても伝わんねぇんだろうが。



>ほら、おいで

……って言われたのがもうダメだった。あーもう、ダメ。オレの負けです。降参。