ネコのクッキー

書くと言って放置していたな。彼もなんだかんだ書いていなかったのでまあいいだろう。

ホワイトデー……彼にきちんとお返しを用意する予定だったが、あいにくいろいろと仕事やら賭場やらが立て込んでしまい用意ができなかった。彼の方は律儀にクッキーやらなんやらと買い込んできていたが。私としては彼の手作りの品を希望していたが、多忙そうにしていたから仕方がない。……というか、そもそもは私のほうがお返しを用意すべきだった。このところいろいろなことがなあなあになっていて良くないとは思っている。多忙を理由にしてはいるが、それでいいはずもないのだが……。あれで寂しがり屋の恋人だ。愛が目減りしていると思われたくはないので、できる限りのことはして行きたいと思ってはいるのだが。
私の恋人は驚くほど私に尽くしてくれるので、それに応えないわけにはいかないだろう。そうでなくてもあの愛らしい人をできる限り優しく温かいもので包んで、丸ごと抱きしめて愛してやりたいと思っている。私なりのやり方にはなるが……んん、とても愛しているんだ。言葉に出来ないほどにな。



恥ずかしいことを言ったな。
恥ずかしいと言えば、この間はなんだか照れくさいような恥ずかしいような話題になったのだが……あなたが、「教えてくれるなら知りてぇ」というのは珍しいような気がした。まあ、交換条件のようなものだったが、私ほど知りたがりではない気がしたので。そもそもああいった話題になることも珍しいか。

あの時言ったことは私の本心だ。あなたに無理強いするつもりはないが……叶うことがあれば、おそらく嬉しいのだと思う。