水音がして眠たい目を擦りながら起きると、隣にジークフリートさんは居なくてシャワーを浴びてるんだな、って気付いて俺も起きるかぁ、って思ったけど、想像よりずっと布団の外が寒くてビックリしてまた毛布の中に潜り込んでたらこんな時間になっちまった。
あんなに暑かったのに一気に涼しくなって、もう寒くないか?ってなるまで気温が下がってんのに季節の移り変わりを感じるな。冬になったらレヴィオンの温泉に行こうって話をしてるんだけど、レヴィオンは温泉と葡萄酒が名物らしいぜ。露天の温泉に浸かりながら雪見酒なんてのもしてみます?何にしても、すっげぇ楽しみです。
朝ジークフリートさんが起きる前にハロウィンの仮装に着替えて、起き抜けに言ってみた。もちろんお菓子なんて持ってないから悪戯してやろうって思ってたのに、やり返されちまった。アオーン、ってのが負け犬の遠吠えになっちま、犬じゃなくてワーウルフ!こわぁい狼なんだって!!子供たちにもワンちゃん、って言われるし、どうしたら怖いって言われるのか悩むぜ。
で、今日のお菓子はディアマンテクッキー!南瓜を練りこんでるから綺麗なオレンジ色で満足。後でジークフリートさんにも食べさせてあげようっと。
石焼ビビンバ用の石の釜欲しい。って思ったけどそれにしか使わないよな……?って葛藤してる。
お腹痛くて目が覚めちまった。季節の変わり目って言うのかな、段々涼しいじゃなくて寒さを感じる様になってきた。
白3-119「龍狐相和」
寝る間際、名を呼びながら寝たくないと漏らすその声は微睡みの色を濃く帯びていて、私を抱き締めながら穏やかな寝息を立て始めるその寝顔は何処か稚く、その顔を見られるのは私だけの特権だと思うと胸の中が緩やかに熱を帯びていく。寝かしつけたばかりなのにその瞳に早く私を映してほしいと思うなんて、寝覚めを待つのは悪くはない気分だ。
……ここまで筆を執って私も寝ていたな。本棚入り感謝
折角ならと思い、私から声を掛けさせて貰ったよ。二人の仲睦まじい様子に此方の口許も緩むばかりで、新たな頁が増える度に手慰みの様に読ませて貰っていた。今は装飾が期間限定のものとなっているのか、凄いな、なんて幼子の様な語彙力の乏しい感想を抱いたり、な。
これからも二人仲良く過ごして欲しいものだ。私の本棚にも、その背表紙を飾らせてもらおうか。改めて、私の拙い手記を読んでくれて感謝しているよ。