ここ数日、一気に寒くなったせいで毎日一緒に寝る時間が早くなって日記書きに来る暇も無かったぜ。そう、ジークフリートさんに手袋プレゼントしてもらって、毎日それをつけてるんだけど本当に暖かくて助かってるんだ。好きな人が自分のために選んでくれたものって言うのがもう嬉しくて仕方ないんだよなぁ。丁寧に使わせてもらうからな、ジークフリートさん!
結局二種類のクッキーを作ったからあとはジークフリートさんが食べて味の感想を言ってくれるのを待つだけ、になったんだけど。そわそわするよな、やっぱりさ。好きな人が俺の料理とかお菓子を食べて美味しい、って言ってくれる瞬間が何よりも好きだけど、口に合うかなぁ、とか。そういうの気にするって言うかさ。な。
今日の夕飯はハンバーグ!早く帰ってきてくれよな、ジークフリートさん!
ジークフリートさんが依頼の報酬にプラスして野菜を貰って帰ってきてくれたんだよな、そういうのすげー助かる!って言ったら嬉しそうにしてたっけ。だから、今日は俺がジークフリートさんにお返しする番。ずっとクッキーが食べたい、って言ってくれてたから、今日の仕事が終わったら作るつもり。くるみたっぷりのパウンドケーキとか、シトロンケーキとかもいいんだけど、なんの飾りっけもない普通のクッキーでもいい、うーん、違うな。俺の作ったものならなんでも食べたいと言うあの人の為に頑張るか!
昨日は随分と調子が悪そうにしてて、俺が縫い物をしているソファの隣に座って、俺の膝の上に頭を乗せつつ寝転びながら手元を見てウトウトしている姿に心臓が撃ち抜かれた気分だったぜ。
寝てしまいたいけど俺と居たい、っていう気持ちのせめぎ合いしてたんだろうなぁと思うと愛おしくなる。
そのうち寝息が聞こえてきて、名前を呼んでも起きそうになかったからそのまま寝かせたまま作業を続けた。時折膝の上の頭を撫でて、長い髪を指に絡めて遊ぶ。俺が手入れするようになってから艶を取り戻し始めている髪からは、俺と同じシャンプーの匂いがする。
それから少しして起きた時も頭がまだはっきりと覚醒してないのか唸ったり名前を呼んだりしてたのも可愛くて、こんな何気ない毎日が幸せだなって思ったよ。
投げキッスとウインクしたら胸を抑えてウッてなってるジークフリートさんが可愛い話。