久しぶりにするな、と言って嬉しそうなジークフリートさんの顔を見ながら、二日前にしたよな?って思いつつ触れてくる指先が少しだけ冷たかったところまではちゃんと理性とかは保ってたんだけど、そこから先はもうなんか、色々ダメだった。
気持ちいいか、って聞かれると途端に腰が砕けちまう感じがする、あれ良くない、良くないな。ジークフリートさんの声がよすぎる、良くない。
昨日は寒くて眠くてベッドで毛布にくるまりながらジークフリートさんのこと待ってたんだけど、ずっとうとうとしてて寝て起きてを繰り返してた。帰ってきたのに気付いたけど目が開けられなくて、なんとかおかえり、は言えた気がするんだけどな。ジークフリートさんは俺が眠気と戦いながら待ってるのが可愛いらしくて朝から機嫌良さそうだったなぁ。あなたが嬉しいなら俺も嬉しいけど、やっぱちゃんと起きておかえりって言いたいから今日は頑張って起きてるつもり。
寒くなるって言うから厚着して買い物行ってきたんだけど、日差しがある所はあっついくらいだな。どんどん冬になってくこの時期って結構好きだったりする。
今日はジークフリートさんが夜に帰ってこられるって言うからクリームシチューにする予定なんだけど、人参買い忘れたよな。無くても許してくれます、よね?
【ジークフリート(乱入)】
帰り着いたらヴェインは先に眠っていたようだから美味しく頂いた。人参が無いから色がうっすらしていると言っていたが味は流石の腕だな、毎日栄養のある美味い食事を作って待ってくれている様はさながら新……いいや、なんでもない。
明るい日向で静かに凪いだ夜のような曲を聴く。いいじゃないですか。自分の好きなように楽しむのが音楽というもの。乱高下する感情に合わせて聴くものを変える、心の持ちようで同じ曲でも違うように聞こえる。ひとつとして同じ歌はない。
ライブでもそう、アンコールを求められてもおれにはないから与えられたその時その時の輝きを刻み込め、なんてね。
さて、天気もいいから外でタチフサグマのブラッシングでもしてきますかね。
悲しい事があって、声が出る程泣いて、美味しいものを食べてあったかいお風呂に入って、お風呂上がりに甘いものなんて食べちゃって。それで早く寝て、メンタルリセット完了!今日はジークフリートさんが帰ってくるし、昨日俺が泣いてたのもバレてるから俺の事甘やかす気満々で帰ってくるんだよなぁ、あの人。目がそう言ってる。
本当に、俺には勿体ないくらい素敵な恋人だなぁって毎日思ってるけど、俺のだから。俺に注がれる愛の分だけ、それ以上に返したいって思ってる。