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67.余白に溶ける星
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15 :
穹
2024/06/09(日) 21:35
三文字と五文字
いつまで、いつまでああやって声を掛けてもらえるんだろう。ずっとがいいけど、きっと難しいな。そうさせるのは他でもなく俺自身だと、ちゃんとわかってる。望みがあるなら、それ相応のことをしなくちゃならない筈だよ。
好きなんだ、あいつのこと。もし他の誰かに笑われても、止められても。迷わず関係ないだろって言い切れるくらいにさ。胸の内にある柔らかい部分も全部、明け渡してる。わかりやすく言うと、きっと甘えてるんだと思う。
…なのにそのせいで、子供みたいにしゃくり上げるなんて情けないよな。いつもはもっと静かなんだけど。でも、それだけ、俺はきっと。
少し外を歩けば名前も知らない人が大勢いる。その誰もが過去から歩んできて、今の生活が存在して、幾つもの感情を抱えてる。決して空白なんてことはない。すべてを知ることはできないし、その中にいるたった1人分でも、本当の意味での重さを完全には理解できない。
それどころか、その重さを忘れてしまうほどの呼吸の中から、俺はひとつがいいなと思って。だから、だから大切にしたい。そのためにはこんなことしてる場合じゃないのに、ちょっと動けなくて俯いてる。立ち止まったまま、足元ばっか見ても何も落ちてない。
あいつ俺のことお兄さんって言うし、俺のほうがお兄さんみたいなとこあるから、そろそろ。
ああでも、やっぱりお前に、すぐ、して欲しかった。
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