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不安階層表
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幸村精市
2025/03/30(日) 22:47:15
立海の課外活動の一環で、近隣の施設に物品を届けに行った。中学生が出入りするのは珍しいようで、施設の職員さんには少しだけ利用者の談話に混ざらないかと勧められた。
俺が入らせて貰ったのは、ご婦人の多いテーブル。施設という場所の特性上、(平均寿命の関係でも)ご主人との別れを経験されている方が多かった。もう覚えていないと言う人もいれば、詳細に思い出す人も居る。
その中で印象的な言葉があったから、忘れないように綴っておこうかな。
車椅子に乗ったそのご婦人は、小柄だけど話す声には活気が満ちていた。話はほとんどその人が回していたと思う。ご主人は亭主関白なタイプで、仕事ばかりで、子どもは多く、苦労したと言っていた。「大変でしたか」そう尋ねる俺に薄い肩を竦め、少女のような笑顔が返る。
>「そりゃね、難しい人だったから。」
>「……でもね、これから先の嬉しいことも、悲しいことも全部この人と経験したいって思ってたの。この人じゃないと意味がないから。……だって縁あって結婚したんだもの」
そう、愛しい表情で馳せる日々があること。
尊いと思う。世代の違う方と話すのは普段聞けないような話があって興味深いな。人が人に紡ぐ愛の言葉は、どれもきっと唯一無二なんだろう。…触れさせて貰って、感謝。
これからの俺の日々を祈ってくれた彼女たちの方にこそ、穏やかな日々が続きますように。
握ってくれた手を思い出して、明日からもラケットを振ろう。
>いつか、尊く思い出す日々になると信じて。
>-----
Precious Lifeの天根
ペン回しについての労いと感謝の言葉、遅れたけれど受け取った。今更ながらありがとう。楽しんで貰えたならこちらとしても嬉しいよ。君のところも脳内大会議お疲れ様。
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