# 慣れるということ

⚠年齢操作

スマホでエロい漫画でも探すか～ってしてたら案の定スマホ落としたまま寝ちまってて、起きたら深夜2時過ぎ。ベッド行くか～その前にトイレ…って向かってたら居間の明かりがついてっから覗いた。あ、やっぱ柳さん起きてた。またいつものゼミの課題とかレポートだってさ。先に布団入って待ってたら悪態つきながらも後から来てくれた。そーゆーとこが好き。可愛い。
つくづく変わった趣味をしているな、お前は。
どの辺がイイ趣味してんの？柳さんのこと好きになったから？

昔話をしてて、あ～…俺達ってもう何もかも“当たり前”になっちまったんだなぁって思った。柳さんが傍にいんのも、美味いもん見つけたら柳さんと一緒に食うのも、柳さんと同じベッドで抱き合って寝んのも、お互いムラついたら誘ってセックスすんのも。
夜、柳さんと他愛ない話をしながら（昔はもっと甘い言葉を投げ合ってた気がするけど）柳さんに抱かれて眠りにつく。毎日毎日、変わり映えしない夜。でも確実に眠りは深いし、寝付きも良い。だからこそ柳さんの腕の中は俺の居場所だってのを思い知らされる。ここにいんのが“当たり前”なんじゃなくって、ここじゃなきゃ“ダメ”なんだ。俺はアンタに囚われてる。きっとそーゆーことなんだろうな。

俺は柳さんに“当たり前”に“ダメ”にされちまってる。もう後戻りは出来ない。まぁ、約束したもんね、随分前に。お互いこうなっちまったからには責任取るってさ。
もう溺れるのに慣れちまったから、ここが水の底の底なのに気が付いてないんだろうね、俺ら。
気付いていないのはお前くらいでは？
ハァ！？嘘だろ！柳さんはずっと自覚あるわけ？？

今日も早く、アンタを抱きながら寝たい。冬が近付くとどうしても温もりが欲しくなっちまうね。週末は鍋にでもしよっか。おでんでもいいかも。
鍋がいい。シチューも良いかもしれない。時間を合わせて買い物にでも行くか。
じゃあ土日で鍋とシチューにしましょ。一緒に買い物行くの楽しみにしとこ。何鍋にするか考えといてね！