日記一覧
春暁の微睡み
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10 :手塚国光
2016/09/06(火) 00:08:13

焦らしの終夜。



シーツへと背を沈め、両手は頭上で縛り上げた。
仰向け、無防備な唇に啄む口付けを送り。頬や鼻先へ寄った後は、耳に吐息吹き掛け濡れた舌が朶を舐め、口唇用いて柔く食む。
反る白い首を辿り、途中吸い付く事で紅の印刻み、愛撫は鎖骨へ。
並行して、自由な双手が大腿這い上がると、執拗に内股を撫で回す。
熱宿す息遣いが零れ、脇や二の腕まで舌表層が丹念に這うも、肝心の胸元は尖る其処へに一切触れず。色付く輪郭にのみ、滑り気帯びた舌先がなぞる。
焦れ請う声は口唇で塞ぎ、下肢から上がる五指が腹を撫でて。擽る程の弱い触れは、淫欲満ちた脳内で欲望の疼きに摩り替わった模様。
途端、過呼吸でも起こしたかの様な身動ぎ示す裸体。
横目で目視すれば、恥毛の奥で首を擡げた屹立が不規則に跳ね震えて居た。
声と云うより吐息に近い問いを耳元へ寄せ、露骨な程淫靡な返答に俺の欲も煽られた。
その一方で、更なる焦れを与えてやりたくなる所が、俺の愛撫は粘着質だと呼ばれる所以であり。
曝される陰部は甘皮に包まれ、僅かに覗く鈴口から小粒の雫を滲ませている物の溢れるには至らずと云った処。

上体を下げ、先ずは象りへの口付けを一つ。
左右の掌で大腿広げさせ、此処でも擽る指先が肌の上踊り、その都度柳腰が揺らぐ。
双手用いて寝台に抑え付けつつ、双睾守る嚢に舌先を向けた。
細かい皺から縫線まで、触れるか触れないかと云う距離感で弄ぶ。
目線を上げれば、眉根を寄せ苦しげに懇願する声と、肩で息をする様が見受けられた。
口腔内に含み舌表面を押し当て、重量感じつつ舐め上げた後は唾液啜りながら柔く吸った。
視界の隅で存在感を醸す熱が、本格的に焦れ始めた。

屹立した鉾掴み、包皮下ろせば剥き出しの裏筋を舌が這う。傾けた顔が横から茎体に食らい付き、左右に舐めると同時に軽い吸啜。
先端へと向かう道中、小帯に嬲りを施し、上下に抉る如く尖らせた舌先で素早く往復する。
唾液を充分に含ませた舌面が、冠状の溝を一周する。舌の横腹と裏側も駆使し、縦横無尽に其処を犯した。
快楽から逃れる様に首を振り、裸体の内腿が痙攣し始めた頃、漸く辿り着いた頂点は粘性宿す雫を滴らせて。
堅く尖らせた舌が小刻みに孔を舐め遣ると、激しい喘ぎが上がり、舌先を縦に動かせば小穴が口を開く様子を堪能出来た。

そして、尿道責めの第二夜へ。



変態、濃ゆい、ゲスい、生々しい、粘着質、と評される意味が、些か自覚出来た様に思う。

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