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春暁の微睡み
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36 :
手塚国光
2016/11/23(水) 23:26:11
街並みにも稀に見る、左右対称の光景。
予期せぬ瞬間に見出だす其れは、息を呑んで身震いを覚える。
非日常的な視点でシンメトリーを楽しむのであれば、湖面を彩る四季折々の山体に限る。
微風すら感じさせぬ自然の水鏡が、雄大な高嶺と山肌の極彩色を荘厳に描く。
それは崇高且つ幽玄、絢爛にして優美な生命だ。
透明度の低い雲や霧が山並みに掛かると、其れ等の不規則な形姿は時間の経過と共に異なる表情を浮かべ流れて行く。
山々の美しさを麓より眺めた一時、心に宿った熱い想いだ。
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