日記一覧
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春暁の微睡み
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37 :
手塚国光
2016/11/24(木) 00:58:15
眺めていた寝顔が覚醒し始めるや、伸びた手指に髪を弄ばれた。
裸眼故に霞む視界とは云え、至近の感情を捕らえる事は容易く、疲労と羞恥の滲んだ面立ちを目視する。
表情からは想像も付かない無遠慮な手許は、今尚指先で髪束を遊ばせるばかり。
再度火照る情に任せ柳腰に腕を回した刹那、唐突な声に行為を阻まれた。
其の言葉は色欲とは無縁の幼さでしか無く、大人しく睦言を堪能しろと告げている。
御前が信じるのであれば、妖精の仕業かもしれないな。
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