日記一覧
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春暁の微睡み
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6 :
手塚国光
2016/09/04(日) 03:59:56
無音の内に降り始めた宵の細雨。
気付いたのは偶然、或いは必然の範疇か、知る術も無い事。
硝子を隔てた先では、規則的な雫が遠慮気味に窓を叩いて居た。
夜闇を伴い薄く残る雨跡は余りに儚く、繊細で、綺麗だった。
雨雫は他人の涙の様に感じる故、在るが侭を見て居たい。
反面、ただ水の有る風景が好きなだけかもしれないが。
*
嘗て抱いていた情熱は何処へ。
とは云え、楽しみ方は様々だろう。
限りある時間を、自己の為に。
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