久し振りに来た、久し振りに彷徨いた。久し振りに感じたその風は楽しくて全然触れなくとも俺の居場所は此処なんだと気付かされる。不思議な感覚。…と、同時に矢張り思い出す顔。俺のした事が赦されるわけやないし、赦されたいとも思うてない。せやけど俺のした事も当然やと思ってたりもする。昔話がしたいわけやない。触れた世界は酷く心地好くて交わす一言二言が楽しかった。