あまりの眠さにふっと夢の中に片足入れかけた瞬間、ビクッてなる奴あるよなふざけんな。高いところから落ちる夢、なんてベタなものじゃねぇけど、内蔵の浮く感覚に飛び上がる。勢いよく顔上げたもんだから、何も聞いてなかった英語で当てられて隣の奴に教えられた。あの瞬間の焦り?危機感?とにかくやばくね。誰かわかって。昼休みには堂々と昼寝するか。
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タイトルうろうろしたせいで未だに自分の日記探すのに時間かかってたら、知らねえうちに本棚入れてくれてるとこあって今更だけどサンキューな。何も生産性ねえけど、ぐだぐだ書いてくつもりだし宜しく。本棚ちゃんと作ったらこっちにも入れさせてくれよ。
ちょっと外出るだけだし大丈夫か、そう思ってた外に出て一分も経たずに雨。そうだ、まだ走れば間に合うから傘取りに戻ろう。三階までダッシュして傘片手に外に出たら止んでる。まァね、でも帰りに降ると困るし。目的地50m前で雨降るよね。傘持ってきてよかった、及川さんついてる!これで帰りは安心。数分後、晴れ間が覗いてる。
こういうことってすっごい多くない?何この現象?傘持つと雨降らないマジックなんなの?俺がわざわざ傘持ち出した日は大概降らなくて、今日は大丈夫って日は急に降ってくる。岩ちゃん傘入れてくれないかなぁ。コンビニ傘が着々と溜まってく…筈なんだけど、誰かに持って帰られてることが多い。たぶんね、ファンの子が俺の私物欲しがってるんだよね。知ってた。
雨の神様はよっぽど俺の濡れた姿が見たいらしい。
いい加減探せなくて困ってるから、一回下まで。
日曜夜の松川の気分の落ち具合が面白くて、恒例化した月曜までのカウントダウン。「あと八時間で月曜だぞ」「あと一時間」「あと二十五分」毎度嫌がられるのわかってて、つい弄ってはあっという間に月曜だ。確かに休み明けの初日は気だるい気持ちも充分わかる。俺だって朝得意じゃねぇしさ。日曜夜を惜しむ気持ちはわかる。寝るとすぐ朝だもんな~。けど眠いじゃん、松川何時まで起きてんだよ。カウントダウンの後はぐだぐた話ながら、気が付いたら寝てる。目が醒めたらそこは月曜朝。
急募:月曜朝を楽しく乗りきる方法。
曲がり角で食パン咥えた可愛い女子と出くわす、なんてイベントでも約束されてんなら悪くない。いや寧ろちょっとそわそわして早めに出るかも。出るよな?いやそうするわ。俺なら絶対そうする。そんな気持ちも虚しく気だるい気持ちで向かった先、曲がり角の向こうで見掛けたのは残念ながら女子じゃねぇ。こうやっていつもの場所でお互いなんとなく顔を合わせる。「おはよう。」俺が声をかける前にそう言う松川は、前の日に項垂れてた奴とは別人みたくいつもと同じ調子だ。日曜夜のアイツを知ってんのは、たぶんきっと、俺だけ。
勿論あいつらとバレーするのは楽しい。けど、それはそれとして月曜って憂鬱だよ。
今年の夏は猛暑らしい。毎年猛暑っつってるけど、もはや35度超えると何もかも同じ感覚にならね?暑いのマジで苦手なんだけど。体力付けろって木兎は言うけど、元のHPが違うんだっつの。夏になっても元気なアイツは相変わらず騒いで暑苦しい。それでも何だかんだ憎めないのがいいとこでもあり、それに絆されてる俺には情けない話でもある。アイツはある意味俺らの弱点と言っても過言でない。チームの中の核だから?違うな。確かに木兎はすげえけど、他が力がないと思ってもらっちゃ困る。ムードメーカーなんて一言で片付けられるほど簡単なものでもなくて、かといってアイツのいねえ日は確かに静かでプレイは穏やかに進む。いい加減静かにしてろと思う日もあるって言うのに、今日もアイツの周りは人で溢れてる。…だからってスパイク練付き合わせるのは程々にしろよ。いやマジで。ただでさえ暑いんだって。
今年の夏も、また暑くなりそうだ。
今月って休みのない月なんだよ、ねえマッキー知ってた?そんなこと言ったせいで今年の連休チェックに入ったんだけど、7月に連休あるじゃん。俺ら夏休みだから関係なくない?ていうか7月ってもっと大きいイベントあるよね?…いや夏休み。うん、夏休み開始もそうだけど。そうじゃなくて。いやいや、もっとこう大イベント。だから終業式じゃねーよ。どれだけ休み嬉しいんだよ。あるでしょ他に!
部活が休みで予定のない放課後。珍しく早く帰れんな、と思いながらふらっと寄った本屋でクラスの奴と会う。あんま話したことねえな。そういや休憩時間、よく本読んでたっけか。声をかけるほど距離がないわけでもなく、完無視を決め込むほど顔を知らない相手でもない。
「木葉くん?」
…あ、やば、目ェ合った。露骨に逸らしてねえか俺。そう思ったのとほぼ同時に聞こえた声に分かりやすく作り笑顔。小難しそうな本抱えてんのに、その本面白い?なんて言葉しか出てこなかった。そりゃ買う前から知らねえよな、知ってる。話してみると意外と話しやすい奴で、そういやクラスメイトって勝手にダチだと思ってたけど、顔合わせてるだけで知らねえこと沢山あるんだなと思った。決まった奴とつるむばっかになってたけど、他の奴と話すのも悪くねぇなって。
意外と自分の世界が広がるって話。