石人形我ながら呆れる程の訥弁だ。頭の中で幾つもの感情が渦巻いている、だからこうしてペンを握ろう。――独占欲とは何か。親愛とは何か。恐らく独占欲ってのは人が生きて行く中で何処かで必ず無理が出る、反抗的な圧力なんだろう。人を完全に支配する事は本来無理な話だ。独占する事も健全な生活を送ろうと思えば無理でしかない。だから言葉で支配された心地に浸り、まるで自分が目の前の人間の全てを手に入れたのだと錯覚する事で満たしている。なら親愛とは何か、支配欲と独占欲を満たそうと思えば親愛の文字は後付けに過ぎん。自己満足では自己愛にしかならんのだろう。だがこの自己愛を貫きながらにして愛と謳うのがシ/ェイク/スピ/アのお得意な所か。あれの持つエゴイズムは理想だ。ああなりたいとは思わんが。