宵の口普段より早く起きて普段より遅く朝食を食う。普段読まない本を取り、普段話さん同期と話し、普段より早くベッドに入って眠る。普段と違う事をしようと思う時が、偶にある。少し休んだら明日はまた兵士として日々を生きて行こう。
莫迦らしい事だと分かりつつ自分の存在する意味は何なのか。自分は何者で在るべきなのかを考える事がある。こう成りたいと思う自分の理想とは裏腹に、世界が求めるものは己の与り知らぬ所にあるとする。だとしたら俺は理想を捨て、世界の為に求められた自分を保たなきゃならない。演じなけりゃならない。初めて自分が莫迦らしく思えた。最初から本質なんてのは意味が無いものだったのか。愛の言葉が、これ程までに色を変えて聞こえちまう日が来るとはな。