支離滅裂で恥ずかしいから取り敢えず消した。
オレはもっと、強く生きていかなきゃな。

ちょっとした心の葛藤。
駄目だ、冷静にならなければ。

声の無い部屋に帰るのも慣れた。
寂しくないっつったら嘘になるけど、今はお前が元気でいる事をただただ願う毎日。
お前の知ってる通り、オレは寂しがり屋だからそれを隠すために手紙の数も減らしてしまった。
今書いたらすげえ暗い内容ばかり書きそうな気がするんだよなぁ、なんて（笑）
たまにお前のくれた手紙を見ると、オレって愛されてたんだなとか、必要とされてたんだなとか、改めて感じる事が多々あるんだ。毎日笑って、時には喧嘩もしてたけど、最後はふてくされながらも一緒の布団に入ったりして。…毎日が幸せだった。
想う分だけその気持ちが返ってくることが本当に幸せでかけがえのないもので、どんなにオレを励ましてくれてたか。離れた分だけ気づかされる事が沢山ある。
オレの周りには…やっぱお前しかいなかったよ。ジャン。
嫌われ役にも慣れた、どうでもいい人間だと思われる事にも慣れた。
もう、誰も必要としなくても、当然に思える。
…オレは初めから何も持っていなかったんだ。
お前がいてくれたから、オレの世界はいつも温かく色づいていたんだ。
真っ白になってしまった世界でも空を見上げれば同じ空の下で生きてるんだなって実感できる。
その瞬間だけはオレがまだこの文字の世界にちゃんと存在してるんだって思える。
…まさか、もう空の上とか言うんじゃ…って、そこまで考えたらお前が帰ってきた時に殴られそうだから自重しておく。
また支離滅裂な事ばっか書いてしまったけど、そこはフィルターで誤魔化してくれ。
世界一お前を愛してる旦那から、遠くで頑張ってる嫁へ愛を込めて。
今日もお前が笑ってるといいな。

この気持ちを全て吐き出せる場所があったらいいのに。

…また自分を追い込んで一人になりそうだ。
折角アイツが残してくれた信じる気持ちの大切さを、思い出せなくなりそうなのが何よりも怖いんだ。