スレ一覧
┗318.最後の一秒を君と一緒に《R20》(16-20/217)

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16 :エルヴィン・スミス
2014/09/09(火) 00:31

speech pattern

初めて声を掛けた時、堅苦しいところが気に入ったと聞いていた。
口調を崩すつもりはなかった。
よくできた擬態だ。
相応に年経るまでは、血気盛んな自我を押し殺し、思慮深く穏やかな男だと周りを欺く上で役に立った。
擬態と云えど長くそのままで居れば本人にすら何が本物かわからなくなるものだ。
特に無理をしているわけでもなかった。

だが、最近は、妙に体が軽くなった気分だ。
鎧とは思わず着続けていた何かを一つ落としたような。

仕事が長引いて戻れないと言う彼の部屋に出向き、子供のように手を求めて眠った。
駆け引きもなく、寂しい、愛していると口にした。

初めての経験だと言ったら彼は笑うだろうか。


◇◇◇◇
「エルヴィン、そのガラスの猫、リヴァイに似てるね」
そうか?
「そうそう、見てるあなたの顔もリヴァイを見てる時の顔だよ」

ハンジは鋭い。

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17 :エルヴィン・スミス
2014/09/09(火) 23:44

supermoon

同じ月を見ていた。

お前を置いてどこにもいけない。


写真を送ってくれたお前の気持ちが嬉しかった。
綺麗に撮れていたよ。

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18 :エルヴィン・スミス
2014/09/10(水) 23:37

Levi

当人の居ないところでこういう人間だと決めつけるのは良くないが、言葉の端々から彼という人間を思い浮かべてみる。

凛としたところが好きだ。
確乎たる自分を持ち、律し、努力し望む姿であろうとする。
無論周りにも厳しいが、厳しいだけではない。
理想通りにはすべては運ばないことを知っている。
叱っても理不尽は言わず、相手を気に掛け心配し、甘やかさない程度に手を差し伸べる。
そして、自分が甘えるのは少し苦手だな。
嘘や誤魔化しも、俺に見抜けていない訳でないなら、あまり上手くはないだろう。
矜持や経験が邪魔をして素直になれない時もある。
頼まれると真摯に対応する。
人のことには敏感に察知する癖に自分のことには案外無頓着だ。
抱え込んでいることが多いせいか、記憶は時折抜けがちかな。(それも彼らしい)
嫉妬はする。独占欲もそれなりに。
短気だが、怒りが執拗に続くことはなさそうだ。

「…お前は俺に甘いからな、良くねぇ所も良いように見えてんだ」

良くないところとは何だろうね。
器用なところも不器用なところもすべて愛おしい。

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19 :エルヴィン・スミス
2014/09/12(金) 20:53

Don't be afraid

苦手なものは苦手だ。
怯えると言うと少し違うかもしれないが。

しかし、お前の言うとおり生きている人間と何ら変わることはないのかもしれないね。

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20 :エルヴィン・スミス
2014/09/15(月) 00:29

After all

手記の存在を隠し、取っておけばおくほど、打ち明けた時に重くなりそうで持て余しはした。
書いている、と告げるまで迷ったが、結局打ち明けた。

どうせ恥ずかしい事を書いてやがるんだろう、という彼の顰め面は嫌悪のそれではなく密かに安堵した。
見ても見なくても構わないと言ったら、蹴られた。
その仕草が堪らなく愛しかった。
言葉に惚れ直しもした。
些細なことを考え込んでいつも彼に一喝されている気がするな。
どうも俺は自覚のあるなしに関わらず考え込んでしまう性質らしい。
答えは意外とシンプルだ。


愛している。
これからもずっと傍に居て欲しい。

退役して林檎農家を営み
樹の下で何もない晴れた日に二人。
それまでの間。

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