スレ一覧
┗318.最後の一秒を君と一緒に《R20》(31-35/217)
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31 :
エルヴィン・スミス
2014/10/05(日) 23:55
覚え書きを残しておく。
些細な違和感でも話し合うこと。
見ないふりをして良いことはない。
時間は解決するかもしれないが、飲みこんだ火種は恐らく知らない間に内で膨らむだろう。
俺の最愛は、真剣に向き合い、分かり合う努力をしてくれる人間であるということを忘れるな。
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32 :
リヴァイ
2014/10/09(木) 00:40
いつもはお前が良い眠りに就けるように願えるのに、
今日はどうしてだか寝る前の挨拶を素直に出来なかった。
日付けを越える前に眠るというのは、お前とやりとりする上でのルールだと分かってる。
理由もなく困らせた。反省している。
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33 :
エルヴィン・スミス
2014/10/09(木) 21:34
特段念入りに構成し推敲して書いているわけではないよ。
しかし、何か題材を探してから書く癖があったのは確かだな。
少し前に、お前を真似て思いつきで書いたものを貼っておこう。
お前はいつも俺の既成概念を壊す。
切れ長の目、光に当たって変容する瞳が好きだ。
薄くて小さい唇。
漆黒の髪。
今は瞼を下して眠っている。
恐らく寝つきは悪く眠りは浅い。
眠っているというのに眉を顰めている。
悪夢でも見ているのだろうか。
口付けたら払いのけられた。
髪を撫でてやる。
少しずつ表情が和らぐ。
正解はこちらだったな。
暗闇で書いた殴り書きの字も。
小言も叱りつける声も。
照れ隠しの不機嫌そうな仕草も。
和らぎ微かに微笑む表情も。
全て、愛しい。
憂鬱な時はお前の声が聞きたくなる。
抱き締めて眠りたい。
お前さえ居れば、俺は平衡を保てる。
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34 :
エルヴィン・スミス
2014/10/11(土) 23:02
新しいバスタブとアヒルと君。
少し前に泊まったホテルの浴室にアヒルの玩具が置いてあった。
あの日は酷い嵐で俺は兵舎に帰ることができず、王都のホテルに泊まった。
長くリヴァイに会えない日だった。
アヒルが部屋に備え付けられているという話をして、それから眠るまで雑談に付きあわせた。
遠く離れたホテルの一室に、彼からの鳩が届くことが妙にくすぐったく幸せな気分だった。
店に同じようなアヒルが売っているのを見つけ一つ買い求めて、リヴァイへの土産にした。
これから気温が下がり、体を温めたくもなるだろうと踏んで、一度は断った浴槽を私室に入れてもらうことにした。
共同浴場を使うことも考えたが、如何にも他の兵士に気を使わせる。
私室の浴槽ならアヒルも浮かべられるだろうということで、リヴァイが例のアヒルを持って部屋にやってきた。
(共同浴場で浮かべたら噂になっていただろう)
アヒルをつつく姿は目新しくて、和んだな。
何でも器用にこなす癖に水を飛ばせないのも可愛かった。
水鉄砲は人生の役に立たないかもしれないが、無駄なものが日々を色付けるようだよ、リヴァイ。
あのアヒルと同じだ。
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35 :
リヴァイ
2014/10/12(日) 00:06
(ノートの隅に歪んだアヒルらしき絵が描かれている)
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