スレ一覧
┗318.最後の一秒を君と一緒に《R20》(26-30/217)

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26 :エルヴィン・スミス
2014/09/28(日) 16:21

二人で上着を買いに出かけた。
発端は俺の亡失。
先日、秋冬物を引っ張り出したところ、部屋着に使っていたカーディガンが見当たらないことに気づいた。

>…また街の方に見に行くか?お前の誕生日も近い、少し早いがプレゼントしてやろう

申し出が嬉しかった。
買いに行く前にいろいろ調べてくれたようだ。
ただ、彼がストレートに部下に聞いたせいで誤解も生んだようだが、それも楽しかった。
普段贔屓にしている店があればそこが良いだろうと言うことで、時折立ち寄る店に足を運んだ。
二人で買い物に行くという行為も妙にくすぐったい幸せな気分だったな。


深い紺色の。
青が似合う、と言った。


大切に使うよ。

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27 :リヴァイ
2014/09/29(月) 17:38


任務の時間が押しに押して、今ごろ昼食(兼夕食)を摂る。
食堂はこんな中途半端な時間は流石にがらんとしているが、たまには静かに一人飯を食うのも悪くない。

どこの誰とは言わないが、昨日は折角土産を持って帰ってやったのに、
あくまでついでだった猫の玩具を買って帰ったが為にあろうことか俺を親馬鹿だと言ってくれた奴がいる。

猫を抱えての2対1はねぇだろう。そりゃあ傷付いたってもんだ。
まぁその誰かさんを親馬鹿呼ばわりしたのは俺が発端だが。


俺は断じて親馬鹿ではない。


ここに書いておけばその誰かさんの胸にも多少は刻まれるだろう。

因みに俺が顔を背けた時、そいつの立派な眉が下がってるのは見てて少し面白かった。


干して居た洗濯物を取り込んだらあと少し残った書類を終わらせる。
気温が下がって来たから、訓練地も少し変えてもいいかもしれない。
今日のスープはイマイチ。

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28 :エルヴィン・スミス
2014/09/29(月) 22:59

そういうことだったのか。全く気づかなかった。

俺から見たら、突然機嫌を損ねたように見えたんだ。
お前を前にすると俺の能力のほとんどは使えなくなってしまうんだな。
虚飾も駆け引きも然り。
人の気持ちを読むことには長けているつもりだったんだが。

すまない。
お前の心遣いにはいつも癒されている。
拗ねる姿も愛しいな。
理由を聞いたら余計に。


リヴァイ、愛しているよ。
お詫びは別の形で。



◇◇◇◇
昨日言おうとしたのは、お前の気持ちが読み取れないという話だ。
別に俺が言いたいことを抑えているわけではない、頻繁でもないが、お前の考えがわからずに首を捻ることがある。
俺とお前は違う。
俺が何気なくしていることで、お前を戸惑わせたり不快にさせていないかと考えた。
お前はあまり表情に出ないからな。
それもお前らしいが。
他にもお前の思いを無碍にしていることがあるのかもしれないね。

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29 :リヴァイ
2014/10/02(木) 00:43

のんきな寝息が聞こえるベッドの上で、お前のペンを借りて綴っている。
薄暗くてよく見えない、そのうえ寝ながら書いているからひどい字だろう。
別に特別言いたい事はない、言い回しも書き出しも俺は全く考えてないと言うことを実践してみせている。

そういえば、先日の話だが俺はお前に無碍にされていると思ったことはない。
首を傾げさせるのはお前に限った話じゃねぇ、言いたいことがうまく伝わらないと言うのは部下にも仲間にもよくある。
それもこれもひとえに俺の感情表現が乏しい事に起因しているんだろうが…こればかりは生まれ持った性分だ、許せ。
どうにかなるもんならとっくにどうにかしてる。
…ただお前が望むならあと少しだけ素直になるよう、努力はしてみる。


寝言を言う気配無し。いつもどおり静かに眠る男だ。
眠い、寝るとしよう。

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30 :リヴァイ
2014/10/03(金) 04:37

変な時間に目が覚めた。
またお前の寝顔を見ながら文字を書く。

・唇は厚い、固くはない。
・鼻はデカいがミケよりは小さい。
・まつ毛は思いの外長いかもしれない。
・瞳は確認出来ないが、薄いブルー。
・眉毛は立派。一番気に入っているパーツ。
・横になるとすぐに寝る。
・寝息は静か。寝言も言わない。夢はあまり見ないと言ってた。





つまらねぇな、起きないだろうか。
声が聞きたもう一度寝る。

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