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やっぱり僕が存在しなければ良かった。僕なんていなければ良かった。君にもっと、似合うような素敵な『ベルトルト・フーバー』に出会えてれば良かったね、本当に御免なさい。

御免なさい、御免なさい。

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トリック・オア・トリートで甘い悪戯をする様な相手が居ない。…ライナー、ベルトルト、つべこべ言わずに菓子を寄越しな。じゃないとどうなるか…分かってるでしょ？

其にしても気温が低く成って来た。…故郷よりは寒く無いにしろ過ごし難い環境に成ってきたね。……ミーナ、そんな薄着せずにジャケット羽織ってな。

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線を引く、君への言葉に。ぐしゃぐしゃに丸めて捨ててやりたい衝動に駆られるけど紙が勿体無いのでそれはしない。

何だったかな、何を考えていたんだっけ。其すらも分からなくなって居た。窓辺に鳩が止まる、鳩に括られた手紙は何だか素敵な手紙だった。僕の日々を彩って呉れる事を祈るよ。

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如何にも荒んだ日記に成って仕舞って居るな。でも此は、此だけは僕の日記だから手放さずに心臓の核に潜ませる。捧げた偽りの心臓の代わりに、ノート一冊。
ぐちゃぐちゃの汚物にまみれた元は白かった筈のノートが今では真っ黒に塗り潰されたぐちょぐちょに成り果てて仕舞ったよ。ねえ、君は本当に僕を幸せにして呉れるの？

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久方ぶりに開く頁、此の日記が開かれないと言う事は平穏の証拠だよ、ね。

後程。