本当は、私は一つ一つの言葉に臆病になっていると言ったら、どうするのだろうか。
愛を語る度に、滑稽な程怯えていると言ったら…
貴方は笑うの？
昔にこんな恐ろしい事はないと、もうしないと決めていた。
…のに、私は貴方には伝えたいと思ってしまっていた。
伝えないと想いが爆発してしまいそう。

今日から手記のインクの色を決めた。
全て、エレンが好きだと言った色にする
ので、今日からはその色しか使わない。

この前、私はエレンに花を渡した。
男に花を渡すのかよ、と呆れられたが
エレンはちゃんと受け取ってくれた。
お前だから受け取った、なんて言ってくれる。

エレン
知ってる？
貴方に渡したその花は私みたいなの。

エレンが私にくれる確約はただ一つ。
別れだけ。
それは、とてもエレンらしい。

ここだけの話だけれど、私はエレンの隣には立てない気がする。
弱気になるつもりも、譲る気もないけれど。
このまま流れて、足掻く。
それも悲しい。
だから、諦めの悪い自分の為に、決めよう。
特別なあの日迄にエレンが、家族なら
私も家族で居よう。
エレンが約束を果たしてくれるその日迄
笑って傍に居られる様に。

夢だ、夢かもしれない。
どうすればいいのだろう、今は誰かに頬を抓って貰いたい。
エレンが、エレンが私を見てくれた。
泣きそう、いや私は泣いてしまった。
泣くなんて、泣き顔だけは見られたく無かったのに。

エレンは私の手を握り返してくれた、
私を選んでくれた。
こんなに幸せな事はない、言葉の足りない私ではこの喜びをどう表現したらいいかわからないの。

私は幸せだ、今なら何でも出来てしまいそう。
夢なら覚めないで、…もし覚めたら許さない。

親愛なる私の日記へ。

今日は感情の侭に語ろうと思うんだ、聞いてくれるかい？
あのね、あの人がすっげぇ可愛いの！
昨夜は私が一人で寝ちゃってね、あ、違うんだよ？毎日一緒に寝ているからね、ただいつも通り一人で先に寝てしまったんだよ。

そしたら、朝方にあの人が、私達はもう恋人なんだから一緒に寝ようと誘えだって、可愛い過ぎだろ！

だけど、ここだけの話、少し驚いたよ。あの人は、意外な程に自分の為に何かをしろなんて、あまり言わない人だからね。自分でそれに気付いてるかい？
これは少しは私に甘えてくれてるって思って、自惚れちゃっていいのだろうか。
ねえ、どう思う？私はもっともっと色んな顔が見たいんだよ、見せてくれないかな。

まあ、甘えられたら襲っちゃいそうなんだけどさ！