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┗484.Third Theater(173-222/231)

|||1-|||
222 :3番手
10/24(木) 17:29

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.174 『美人の食事』

目次 >>218


ヒョウサイ
「そうと決まれば‥行こうぜ!ハニー天女!」

エヒメ
「この島の地図はもう完の璧だ!」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥。」

ティエモは胸元を広げて中を覗き込んでいた

エヒメ
「ん?どうした?」



ティエモ
「いや‥君達が鎖で縛るから‥腕も体中鎖の跡だらけ‥もうちょっと緩めてくれればいいのに‥」

ヒョウサイ
「そいつは悪かった‥」

エヒメ
「だが鎖を抜けられたら俺達に勝つ可能性が0以下になっちまうんでな‥どれどれ‥」

ティエモ
「ほら‥」

ヒョウサイ&エヒメ
「#✳*◆〒★◑♀」

ティエモ
「ん?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あぁぁぁぁっ!何見てんのよ!」

バキィッ!バキィッ!
ティエモのハイキックがエヒメとヒョウサイの顔を歪める

エヒメ
「ぎゃあああっ!見せたのはそっちぃ!」

ヒョウサイ
「ぐはぁぁぁっ!バズーカの流れ弾!」


〜ルビー島 森〜

切り株にちょこんと姿勢良く座ったピクサーがフーディングバズーカで得た弁当を頬張っていた

ピクサー
「ん〜♪おいちぃ♪里芋の煮物♪この味付けくせになるぅ〜。白飯に合う♪あぁ‥幸せ。」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥。」

ピクサー
「おぉっ♪黒豆も入ってる♪これ無くちゃ寂ちぃよね〜。ん~~♪これもおいちぃ♪」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥‥。」

ピクサー
「さぁて‥メインは肉団‥‥‥‥ん?」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥よぉ‥」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
いつから?」

ラーセイン
「3分程前‥」

ピクサー
「見てた?」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥‥あぁ‥」

ピクサー
「そう‥‥‥‥」

ピクサーは1つ肉団子を口に入れると弁当を袋にしまう

ピクサー
「消す!」

ラーセイン
「何でそうなる!」

ピクサー
「うるさい!人の食事シーン見やがって!食事は幸せなのよ!」

ラーセイン
「何も言ってねぇじゃん!
俺はただ美人の食事を見てただけだ!」

ピクサー
「び‥美人‥‥私の事?」

ラーセイン
「俺の前にはあんたしか居ねぇよ。」

ピクサー
「そ‥そんな事言ったって‥ゆ‥許さないからね!う‥う‥うれ‥嬉しくなんかない!」

ラーセイン
「嬉しいそうだ‥だが俺も許される気も許す気もねぇ!あの日の闇討ち‥借りは返させてもらう!」
>>114

ピクサー
「プルフフフ。闇討ちだから負けたとでも?
それにあれは制裁よ。言ったはずよ。あなたの罪。【寸撃】のラーセイン。」

ラーセイン
「それはお互い様だ。お前が姐さんにした事、今更無かった事に‥」

ピクサーは悲しそうな顔をする

ラーセイン
「ああ‥すまん‥今のは無しだ‥」

ピクサー
「いいの‥それは紛れもない事実‥
私が友達気取るのも本当は筋の通らない話。
だから‥手を抜かないで‥女の顔を殴れないとかは無しよ。私を裁いてみなさい!【寸撃】のラーセイン!」

ラーセイン
「分かった。あんたが美人でもいつもの戦い方をする。」

ピクサー
「えっ!び‥美人!いや‥わ‥私‥び‥美人なんかじゃ‥」

ラーセイン
「(えっ‥いきなり隙だらけ!)
戦いは始まってるぜ!【闇巫女】!」

ラーセインがピクサーに向かって走る

ピクサー
「はっ!」

ラーセイン
「銀河道(ギンガロード)!」

真横にした拳でピクサーの腹を真っ直ぐに撃ち抜く
ドフォォッ!

ピクサー
「はぁぁうっ!」

ラーセイン
「スタラララ。これでいいんだよな?」

ピクサー
「ケホッ‥ええ、いいわ。」

ラーセイン
「さて‥どうするかな‥
(手応えは十分なのにケロッとしてやがる‥さすが姐さんに勝った女‥闇討ちとはいえ一方的にやられたのも頷けるな。)」

ピクサー
「プルフフフ。なかなかの攻撃‥」

ピクサーは懐から扇子を出す

ラーセイン
「扇子?武器か‥」

ピクサー
「安心して‥普通の扇子よ。武器と言えば武器だけど‥」

ラーセイン
「よくわからねぇが‥行くぞ!」

ラーセインは走って一気に間を詰める

ピクサー
「黒神楽・柳の舞‥」

ピクサーほ扇子を広げ体をゆっくりと縦に揺らす

ラーセイン
「何の真似だ!」

ピクサーの脇腹を目掛け回し蹴りを出す

ラーセイン
「よし!」

ビュン‥
ピクサーに躱される

ラーセイン
「なっ‥避けられただと‥」

バキィッ!
蹴りを躱された直後ラーセインは下から殴られた

ラーセイン
「がっ‥」


NEXT >>223

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221 :3番手
10/23(水) 07:23

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.173 『健全なる男子』

目次 >>218


エヒメ
「ま‥眩しい‥これがハニー天女のお胸様‥」

ヒョウサイ
「鎖で封印していた事をお許しを‥」

エヒメとヒョウサイは両手を合わせて拝む

ティエモ
「‥で君達は何者なのかな?悪いコじゃない気がしたから手加減はしてたけど‥」

エヒメ
「えっ!まじで!あれで?」

ヒョウサイ
「まじかよ‥ショックだな‥もう一息だと思ってたのに‥」

ティエモ
「何を持ってもう一息?
何で私を知ってるの?気絶する私をここまで運んでくれたんでしょ?」

ヒョウサイ
「まっ、恩を売るつもりはねぇけど‥それは気にしないでくれ。」

エヒメ
「そう、俺達はあんたとお手合わせしたかった。だからここまで運んだ。」

ティエモ
「お手合わせ?その割には鎖巻いてたじゃん。

ヒョウサイ
「1億超える賞金首にまともに勝てる気はしなかったんで‥ヒョハハハ。」

エヒメ
「ハンデを貰った。エヒヒヒ。」

ティエモ
「あっ、そ‥まっ、助けてくれたって事ね。ありがとう。お尻パンチ躱さないから悪党ではないって分かったけど‥」

ヒョウサイ
「それは本当に気にすんな。俺達があんたと戦いたかっただけだ。最高の技で負けた!悔いなしだ。」

エヒメ
「全くだ!デッドヒートカーニバル出てよかったぜ!
ちなみにだけど俺達元々は島で対立する不良グループだったのよ。」

ヒョウサイ
「そうそう。ある日俺達のグループは決戦の日を迎えたんだ。」

エヒメ
「俺とヒョウサイのタイマンだ。今でも忘れねぇ‥」

ヒョウサイ
「お互い目を逸らさず睨み合うこと10分‥」

エヒメ
「目が乾燥しきって超痛かったぜ。」

ティエモ
「瞬きくらいしなさいよ‥」

ヒョウサイ
「睨み合う2人の戦戦いを止めたのが!」

エヒメ
「【天女】イーシュガー・ティエモ、懸賞金3700万ベリーと書かれた1枚の手配書だった!」

ヒョウサイとエヒメは懐からティエモの初頭の手配書を出す

ティエモ
「うわっ‥」

ヒョウサイ
「俺達の間に舞い降りたこの手配書を見た俺達はあんたに一目惚れ!」

エヒメ
「5年続いた俺達の抗争に終止符を打ったのはあんただ!」

ヒョウサイ
「あの日は2つグループが1つになり今は島の保安活動に営んでいる!つまり、島も平和になったのさ!」

ティエモ
「はぁ‥私‥この手配書嫌いなんだよね‥てか私の手配書まともなのないけど‥撮った奴見つけたら絶対ぶっ飛ばしてやる!」

エヒメ
「まぁ、いいじゃねぇか。あの手配書で1つ島に平和が訪れたんだ。」

ティエモ
「そうかもしれないけど嫌なものは嫌!」

ヒョウサイ
「そんで俺達は島を平和にしてくれたあんたに一目会いたいと思って海に出た。」

エヒメ
「島は部下達に任せてきた。賞金稼ぎしながらあんたを探してた。そして男として純粋に一度戦ってみたいと思い挑んだ‥って訳だ」

ティエモ
「そうなんだ‥まさか戦ってる最中におっぱいとか触れるかも‥って言う疾しい気持ちは無かったよね?」

エヒメ
「あ‥あ‥ある訳無いだろ!み‥見損なうな!」

ヒョウサイ
「そ‥そ‥そうだ!じゅ‥純粋に強さを知りたかっただけだ!」

ティエモ
「鎖掛ける時触ったよね?実は起きてたんだけど‥」

エヒメ
「えっ!お‥起きてたのか!」

ヒョウサイ
「あ‥あ‥あれは事故だ‥」

ティエモ
「ふーん‥やっぱり触ったんだ。」

ヒョウサイ
「し‥しまった!」

エヒメ
「ゆ‥誘導尋問だ!ひ‥卑怯だ!」

ティエモは真上に足を上げてきた

ゴン!ゴン!
2人に踵落とし落としを決める

エヒメ&ヒョウサイ
「ぶへっ!」

ティエモ
「まぁ、健全な男子だと想ってそれで許してあげるよ。」

ヒョウサイ
「ヒョハハ‥すみませんでした‥
‥とまあ‥ここで厚かましいのは百も承知で提案という名の頼みがあるんだが‥」

エヒメ
「俺達もお供させてくれねぇか?」

ティエモ
「はぁ?」

ヒョウサイ
「さっきも言ったが俺はミミミミの実の聴力人間。広範囲で人の声を聞ける。つまりやべぇ奴との戦いは割けられるぜ。」

エヒメ
「そんでもって俺はチズチズの実の地図人間。足を踏み入れた島なら隅々まで分かる!」

ティエモ
「つまり‥君達と組むって事?」

エヒメ
「そうだ。ここまであんたを無事に運べたのも俺達の能力が合わさった賜物なのさ。」

ティエモ
「まぁ‥あの海兵に極められた関節も痛いし‥‥よし!乗った!」


NEXT >>222

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220 :3番手
10/12(土) 00:09

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.172 『避けたくない』

目次 >>218


ヒョウサイとエヒメは言い争いを始めた

ティエモ
「あれ?もしかして‥
(赤髪のコにハイキック‥)」

ヒョウサイ
「‥ったくじゃあお前も援護しろよ!」

エヒメ
「分かってるよ!だが強くてできねぇんだよ!」

ティエモ
「(聞こえてない‥言い争ってて私の心の声が聞こえてないんだ‥チャンス!
でも何かやだなぁ‥
まっ、仕方ないか‥とにかく無心無心‥)
お取り込み中ゴメンね!そろそろ決着つけさせてもらいます!」

エヒメ
「えっ!」

ヒョウサイ
「来るぞ!気を引き締めろよ!」

ティエモはエヒメに向かって走る

ヒョウサイ
「左右の蹴りの連打だ!ガードしろ!」

エヒメ
「ガードつっても‥あの蹴り、重いんだぜ‥」

エヒメは両腕を上げてガードを固める

ティエモ
「ショルダーウィドゥスファーミング!」

エヒメの肩を狙い左右の蹴り連打を出すがエヒメはガードする

エヒメ
「ぐっ!何て重たい蹴り‥ガードしてる腕が痺れるぜ‥」

ティエモ
「キュハハハ。やるじゃん。じゃあ‥」

ティエモは壁に向かって走り壁を蹴って飛ぶ

ヒョウサイ
「気を付けろ!ヒップアタックだ!」

エヒメ
「!!」

ガクン‥
エヒメのガードが下がる

ヒョウサイ
「お‥おい!エヒメ!
そ‥そうか今の蹴りで腕が痺れてガードが下がったのか!」

ティエモ
「喰らえ!お尻パンチ!」

尻を向けて飛んでくる

ティエモ
「ケロ♪」

ボフーン!
まともに喰らったエヒメはそのまま倒れる

ティエモ
「キュハハハ!よし!1人!じゃあ次は君!」

ヒョウサイ
「く‥くそっ!」

ティエモはヒョウサイに向かって走る

ティエモ
「ショルダーウィドゥスファーミング!」

ヒョウサイの肩を狙い左右の蹴り連打を出す

ヒョウサイ
「くっ!ば‥ばかめ‥聞いてるんだ!伝える動作が無い分俺はエヒメの様に行かないぞ!」

ティエモ
「そう?じゃあ‥」

ティエモは壁に向かって走ると壁を蹴って飛ぶ

ティエモ
「お尻パーンチ!」

ヒョウサイ
「エヒメにした事が俺に効くと思うな!
正確な蹴りの軌道を聞いた俺の腕は痺れていない!
い‥いない‥」

ヒョウサイに徐々にティエモの尻が迫る
同時にヒョウサイの腕が下がりノーガード状態になる

ヒョウサイ
(そ‥そうか‥分かったぞ‥エヒメのヤツ‥腕が痺れたんじゃない。
この技を避けたくなかったんだ‥避けるのが‥もったいない!)

ボフーン!
ヒョウサイが倒れる

ティエモ
「いやん♪」

エヒメ
「桃のマシュマロ‥」

ヒョウサイ
「天女クッション‥」

2人は謎の言葉を言うと幸せそうな顔で気絶した

ティエモ
「思ってたより強烈‥やっぱり‥私のけつデカいからかなケロ‥思い切って必殺技にしようかなケロ‥
いいや、だめケロ!絶対バカにされるケロ!
あれ?何で私、ケロって言ってんだろ?」


サファイア島 洞窟の戦い
勝者 ティエモ


ティエモ
「さて‥この鎖‥何とかしないと‥このコ達、カギどこに‥‥さすがに足で探すより起こして聞いた方が早いか‥ゴメンね‥
よっと!」

ヒョウサイを器用に足の甲に乗せ、ポンと投げる
ドサッ‥

ヒョウサイ
「おわっ!桃クッション!」

その衝撃で目を覚ます
そしてエヒメも‥

ドサッ‥

エヒメ
「はぅっ!天女マシュマロ!」

ティエモ
「何言ってんの?君達。」

ヒョウサイ
「わぁぁぁっ!ハニー天女!本物!」

エヒメ
「や‥やっぱり夢じゃなかった!」

ティエモ
「何?ハニー天女って‥本物も何もこの鎖、君達の仕業でしょ?」

ヒョウサイ
「あっ‥そうだった‥」

エヒメ
「あれ‥じゃあやっぱり負けたのか‥」

ヒョウサイ
「どうやって負けたんだっけ‥」

エヒメ
「ん?そういえば‥‥‥あっ!」

ヒョウサイ
「あっ!」

2人はでれっとした顔をした

ティエモ
「思い出すなぁーっ!」

ガガン!
2人に強烈な踵落としが炸裂する

ティエモ
「さっさとカギ出して鎖外しなさい!死ぬまで蹴るからね!」

エヒメ&ヒョウサイ
「ヴァ‥ヴァイ‥」

エヒメとヒョウサイはカギを開けると急いで鎖を外す

ティエモ
「そんなに急がなくてもいいよ。」

エヒメ
「いえいえこちらの都合!」

ヒョウサイ
「そうだ。早くお胸様を拝みたい!」

ティエモ
「お胸様って‥」


NEXT >>221


イエローさん、大変失礼しました m(_ _;)m

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219 :3番手
10/10(木) 17:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.171 『HONEY』

目次 >>218


ティエモ
「何を企んでるの!出てきて!」

ティエモの声に2人の男が洞窟の中に入ってくる

エヒメ
「エヒヒヒ。【天女】のティエモ‥通り名負けしない容姿とスタイル、声‥満点だ。だがここまでだ。

ヒョウサイ
「ヒョハハハ!そうだ!お前はここで終わる!」

ティエモ
「誰、君達?」

エヒメ
「俺はエヒメ。人は【不迷】のエヒメと呼ぶ。」

ヒョウサイ
「俺はゴタマ・ヒョウサイ。【ビッグイヤー】ヒョウサイとは俺の事だ。」

エヒメ&ヒョウサイ
「2人揃ってエクセレントラッキーズ!」

ティエモ
「ふーん‥知らないけど‥鎖解いてくれる?」

エヒメ
「解くか!」

ヒョウサイ
「今からお前を仕留めてバッヂを戴く!OK?」

ティエモ
「あっ、そうなの?じゃあ‥ほっ!」

跳ね起きして立ち上がる

ティエモ
「カモーン♪痛いわよ♪【天女】ちゃんは♪」

舌舐めずりをして爪先を手招きの様に動かす

エヒメ&ヒョウサイ
「(か‥かわいい‥)
はっ!」

ヒョウサイ
「い‥行くぞ!エヒメ!油断するなよ!」

エヒメ
「と‥当然だ!念願の天女戦!悔い無き戦いを!」

エヒメとヒョウサイは同時に走るとティエモを左右から狙う

エヒメ&ヒョウサイ
「美女バーガー!」

ティエモ
「いやん♪」

バク宙をして後方に躱すとエヒメとヒョウサイが抱き合う形になる

ティエモ
「キュハハ。仲いいじゃん。」

エヒメ
「その通り!」

ヒョウサイ
「共通の目的は絆を強くする!」

抱き合ったままティエモに飛び蹴りをする

ティエモ
「キックなら負けないぞ!」

バチィィッ!
ティエモはトラースキック2人がかりの蹴りを押しのける

ヒョウサイ
「おわっ!」

エヒメ
「何て脚力‥」

ティエモ
「どう、私に勝てそう?まだやる?」

ヒョウサイ
「な‥何を言ってる!」

エヒメ
「やるに決まってんだろ!」

ティエモ
「うん。そう言うと思った。」

バチィィン!
ティエモはエヒメの太ももに鋭いローキックを見舞う

エヒメ
「あがぁぁぁっ!」

ヒョウサイ
「エ、エヒメ!」

ティエモ
「あなたにもあげるよ。」

ドフッ!
ヒョウサイには腹に膝蹴り入れた

ヒョウサイ
「おふっ‥」

ティエモ
「鎖解く気になった?重いんだけど‥」

エヒメ
「冗談言うな‥まだ一発喰らっただけだ‥」

ヒョウサイ
「ゲホッ‥さすがハニー天女‥1億超えになるのも頷ける‥」

ティエモ
「ハニー?」

エヒメ
「気を引き締めて行くぞ!」

ヒョウサイ
「ああ、盗聴(イーヴズドゥロピング)」

ティエモ
「えっ!」

ヒョウサイの耳が大きくなる

ティエモ
「何あれ‥‥‥能力者?」

ヒョウサイ
「かもな‥エヒメ、狙いはお前だ!」

ティエモ
「えっ‥」

エヒメに向かって走ろうとしたティエモは足を止める

ヒョウサイ
「気を付けろ‥俺に向かってくる振りをしてお前を再び狙ってる」

ティエモ
「なっ‥
(何なのこいつ‥心綱(マントラ)?
‥‥じゃないとするとあの大きくなった耳‥心の声を聞いてるって事?)」

ヒョウサイ
「その通りだ。お前の心の声を聞かせてもらってる‥俺はミミミミの実の聴力人間。集中すれば人の心の声すら聞き取ることが出来る!」

ティエモ
「えっ‥」

エヒメ
「他所見禁物だぜ!ハニ‥‥【天女】のティエモ!」

ティエモのふくらはぎを目掛けて蹴りを出す

バチィィッ!
ティエモは足に膝が当たるようにガードする

エヒメ
「いでぇぇぇっ!」

ティエモ
「私にキックで挑まない方いいと思うけど‥」

ヒョウサイ
「すまん!膝でガードしてお前にダメージを与える気なのは聞こえたが速さについていけなかった。」

ティエモ
「ふ〜ん‥そっか。キュハハハ。じゃあ‥」

ダダダ‥ヒュン

ヒョウサイ
「は‥速‥」

ガキィッ!
高速移動してヒョウサイにミドルキックを放つがガードされる

ヒョウサイ
「くぁぁ‥痛え‥ガードした腕が折れるかと思った‥」

ティエモ
「へぇ‥やるじゃん。このスピードについてこれるか‥」

エヒメ
「くっ!不甲斐ねぇぞ!ヒョウサイ!鎖で縛った女に押されるとは‥」

ヒョウサイ
「お前もな!」

エヒメ
「お前の能力が頼りなんだ!しっかりしろよ!」

ティエモ
「ん〜どうしよう‥この鎖重いし‥これ以上スピードアップは無理かもしれないし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あっ!そうだ!」


NEXT >>220

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218 :3番手
10/08(火) 22:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次18

Vol.171 『HONEY』      >>219

Vol.172 『避けたくない』     >>220

Vol.173 『健全なる男子』     >>221

Vol.174 『美人の食事』      >>222

Vol.175 『【寸撃】のラーセインVS【闇巫女】のピクサー』              
 >>223

Vol.176 『選手交代』       >>224

Vol.177 『【エア蹴り】のオオバクVS【闇巫女】のピクサー』            >>225

Vol.178 『【エア蹴り】&【寸撃】VS【闇巫女】』               >>226

Vol.179 『友達との待ち合わせ』  >>227


Vol.180 『プレス』        >>228

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217 :3番手
10/08(火) 22:36

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.170 『ばいばいちゃん』

目次 >>207


グゼム
「俺を殺す?ムォハハハ!面白ぇ女だ!だが俺が誰か知らねぇのか?無知は死を招くぜ。」

クルティ
「知らない!邪魔者は消す!それが私ちゃんのやる事。分かったか!牛みたいなヤツ!」

マツカリン
「な‥何?誰?」

海兵達
「西の海のルーキー、懸賞金7600万ベリー、【古牛】のグゼムと思われます!」

「マツカリン中佐の視力が戻るまでお守りしろ!」

4人の海兵はマツカリンの前に立つ

グゼム
「ザコはすっこんでろ!
ミサイルホーン!」

グゼムが角を突き立てて飛んでくる

海兵達
「うわぁぁっ!来たぁ!」

「ひ‥怯むな!」

「中佐を守るんだ!」

ガチッ!
クルティが角を掴んで受け止める

グゼム
「な‥何っ!」

海兵達
「な‥何だ‥あの女‥」

「だ‥だがありがとう!助かった!」

クルティ
「勘違いすんな‥お前達は私ちゃんの獲物なんだ‥‥‥よ!」

グゼム
「う‥うぉっ!」

グォン‥ドガガガッ!
クルティは角を掴んだグゼムを振り回して海兵を3人吹き飛ばす

海兵達
「ぎゃあああっ!」

「ぐわぁぁっ!」

「ぐはっ!」

クルティ
「ティハハハ!」

グゼム
「ぬぅ‥クソガキがぁ‥調子に乗るんじゃねぇ!」

クルティの手を振り払う

グゼム
「スピアホーン!」

角をクルティの腹に向けて突き出す

ゴキィッ!ブシュ‥
クルティはパンチで迎撃するが拳からちが吹き出す

クルティ
「あれれ?いててて‥」

グゼム
「ムォハハハ!バカめ!鍛えてあるんだ。俺の角は鉄にも跡を残すんだぜ!」

クルティ
「ティハハハ!じゃあ‥」

クルティはジャンプして角に掴まる

グゼム
「何をする気だ?ムォハハハ。バカめ!そのまま串刺しにしてやる!」

牛型に変化したグゼムは頭を振りクルティは振り落とそうとする

クルティ
「あわわわわっ!くっ!ぬぉぉぉ‥」

力を込めて角を両手で握り締める

グゼム
「ムォハハハ!必死だな!当然だよな!落ちた瞬間串刺し確定だ!」

クルティ
「うわぁぁぁぁっ!」

バキィッ!

グゼム
「!!」

クルティがグゼムの角をへし折る

グゼム
「うぎゃあああああっ!」

マツカリン
「えっ!何々?何が起きてるの?」

クルティ
「ティハハハ。やっと折れた♪」

グゼム
「あぁぁぁぁっ!こ‥このガキッ!」

クルティ
「もう一本折ったげる♪ティハハハ。」

ぞくっ‥
無邪気に笑うクルティを見たグゼムは寒気が走る

グゼム
(こ‥このガキ‥やべぇ‥鉄仮面被っていても分かる‥禍々しさ‥い‥今戦う相手じゃねぇ‥)

グゼムは人型に戻ると振り返って逃げる

クルティ
「ん〜?」

グゼム
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥き‥鍛えてきた俺の角を折るなんて‥化け物だ‥」

グサッ‥

グゼム
「うっ!」

背中に激痛を感じ倒れる

グゼム
「い‥痛ぇぇっ!な‥何だ!何が起きた‥」

グゼムの背中にはクルティが投げた折られた角が刺さっていた

クルティ
「ティハハハ。当ったり〜!
よし!トドメ♪」

倒れたグゼムに向かって走る

グゼム
「お‥俺の角?
ん?うわぁぁぁぁっ!ま‥待て!待ってく‥」

グシャッ‥
クルティの爪先がグゼムの顔の中心にめり込む

グゼム
「がはっ‥」

クルティ
「ばいばいちゃん♪」

マツカリン
「うっ‥うぅ‥よし‥視力が戻って来た‥」

クルティ
「ティハ♪もう一人居たんだ♪」

マツカリン
「て‥敵は‥」

ガチッ‥
辺りを見渡すマツカリンは後ろから頭を掴まれる

マツカリン
「えっ‥」

クルティ
「ばいばいちゃん♪」

ゴシャッ!






ダイヤ島 森の湖周辺の戦い
勝者 クルティ


しかし‥この戦いを知る者は観戦者には居なくこの場に倒れた者達とクルティだけだった


〜サファイア島 洞窟〜

ティエモ
「ん?」

ランセルとの戦いから約4時間が経過したティエモは洞窟の中で目を覚ました

ティエモ
「あれ?私‥‥どうしたんだっけ?
確か‥海軍の関節技男と戦って‥‥‥
えっ!」

ティエモは上半身が鎖で巻かれ鍵が掛かってるのに気付いた

ティエモ
「えっ!えっ!えぇぇっ!何これ‥私‥捕まってる?誰に?」

辺りを見渡す

ティエモ
「誰かいるんでしょ!これは何の真似!解いて!」

洞窟の外から声が聞こえてくる

外の男達
「おい!目を覚ましたみたいだ!」

「鎖で縛ってる。慌てず仕留めよう。」


NEXT >>219

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216 :3番手
10/07(月) 22:37

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.169 『鉄仮面の化け物女』

目次 >>207


タチーがヘルメット外すとギザギザの髪型があらわになる

タチー
「タッヒヒヒ!この美容師泣かせの針金ヘアー!そして厳しい修行の末身、につけた髪の毛だけに鉄塊を掛ける体術!バッヂを置いて逃げるなら今のうちだ!」

言い終わると同時にタチーは頭をクルティに向けて走る

マツカリン
「ちょっと!タチーさん!民衆の女の子に本気は最低の極みですよ!」

海兵達
「最低の極ですよ‥あの人‥」

「願わくば‥下に付きたくない‥」

「だが‥悔しいけど強さは本物なんだよな‥」

タチー
「髪鉄塊!」

クルティ
「ティハハハ!げんこつしちゃお♪」

頭から突っ込んで来るタチーに対して大きく振りかぶるクルティ

ゴギャアアアッ!
タチーの頭に目掛けて振り抜いたクルティの拳から血が滴り落ちる

ポタ‥ポタ‥

マツカリン
「きゃああああっ!ちょ‥えっ!えぇぇっ!
き‥君大丈夫?」

海兵達
「す‥すぐに手当てを!」

「ただでさえハサミをダメにする針金の様な髪に鉄塊を掛けたんだ‥拳はズタズタ‥」

タチー
「あ‥ぅ‥」

ドシューッ!

頭から噴水の様に血を噴き出したタチーが前のめりに倒れる

マツカリン
「えっ‥」

海兵達
「はぁ?」

「な‥何が起きた‥」

グゼム
「な‥何だ‥こりゃあ‥」

クルティ
「ティハハハ‥」

クルティは拳から流れる血をペロリと舐めるとマツカリン達の方に走る

マツカリン
「はっ!て‥鉄塊!」

ズガガガガガッ!
自分が何の攻撃を受けたのか分からないまま数名の海兵が吹き飛ぶ

海兵達
「ぐぁぁぁぁっ!」

「ぎゃあああっ!」

「どわぁぁぁっ!」

マツカリン
「うぐっ!あぁぁぁっ!」

鉄塊を掛けたマツカリンも吐血し腹を抑えて膝を付く

グゼム
「くっ!ガードした手が痺れてやがる‥‥な‥何だ、この鉄仮面の化け物女!」

タチーと8人の海兵達が一瞬の内に倒される

残ったのはマツカリンと3人の海兵と海兵に変装したグゼムだった

クルティ
「ティハハハ!良かった♪5人残ってた♪」

マツカリン
「あなた達!援護するから仕留めて!」

海兵達
「はっ!」

キッ!
マツカリンはクルティを睨みつける

クルティ
「ん?怖っ!ティハハハ。
‥‥‥‥‥‥‥‥ん?」

クルティの足元の地面が突然無くなる

クルティ
「何これ?うわぁぁぁぁっ!」

下に落ちていくクルティ

海兵達の前では突然クルティが動転し始める

海兵達
「な‥何だか分からねぇがチャンス!」

「お‥おいっ!待て!やめ‥」

クルティに近付いた海兵の足元の地面が無くなる

海兵
「へ?うわぁぁぁぁっ!いやだぁぁぁっ!」

マツカリン
「ま‥まずい!」

マツカリンは目を閉じる
クルティと海兵の底無しの穴に落ちる幻が消える

クルティ
「あれ?私ちゃん、穴に落ちてた気が‥」

マツカリン
「アタシが許可するまでアタシの視界に入らないで!」

海兵達
「はっ!すみません!」

グゼム
「へいへい‥
(視界に入るな?やはりあの女海兵‥能力者か‥)
すぃやせん、俺新入りなんであんたの能力‥把握してません。さらっと教えてくれませんか?」

マツカリン
「言葉遣い、もっと勉強しなさい!
それに敵の前で言えるわけないでしょ!気を引き締めて!」

グゼム
「へい、すぃやせん!
(ムォハハハ!何の能力か分からないが‥視界‥つまり目を潰しちまえば‥)」

グゼムは懐からスキットルを取り出し酒を口に含み後ろからマツカリンの肩を掴む

マツカリン
「何よ、こんな時に!」

ブブーッ!
マツカリンの顔に向かって口から酒を噴き出す

マツカリン
「きゃあああっ!汚っ!
うわぁぁぁぁっ!め‥目が!」

海兵達
「マ‥マツカリン中佐!」

「き‥貴様、何の真似だ!」

「目で見た者に幻覚を見せるイリュイリュの実の能力は目が見えなくなっては意味がないのだぞ!」

グゼム
「目で見た者?イリュイリュの実?
ムォハハハ!いい事聞いたぜ!」

グゼムは海兵の服を脱ぎ捨てると同時にオーロックスの人獣型になる

海兵
「な‥何だ、この化け牛!」

「こ‥こいつ‥もしかして【古牛】か!」

グゼム
「ムォハハハ!正解だ!てめぇらはこれにて終了だ!
おい!鉄仮面!どうだ、俺と組まねぇか?
気に入ったぜ!」

クルティ
「ティハハハッ!組まない!お前も殺す!」


NEXT >>217

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215 :3番手
10/06(日) 21:54

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.168 『11年』

目次 >>207


バキィッ!
サーバルの人獣型になったドロワーズはクエムローを上から下に叩き付ける様に殴り付ける

クエムロー
「ごはっ!」

ドロワーズ
「ンケケケ!惨めだな‥クエムロー!
だがお似合いだ。今迄にお前が妬んで恨んでる者達に懺悔し‥敗北しろ!」

ガチッ!
クエムローの顔を持つと高らかと持ち上げる

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそが‥」

ドロワーズ
「じゃあな。帰るべき場所に還れ。敗北者の集う場所へな!」

ドガッシャーン!
顔を持ったまま地面に叩き付ける

クエムロー
「が‥‥」

ドロワーズ
「サーバルハンマー!」


エメラルド島 森の戦い(クエムロー三連戦)
勝者 ドロワーズ


ジェラル
「ざまあみろ!‥‥‥いや失礼!人を妬み人に恨まれた卑しき海賊ゾッツァン・クエムロー!
めでたく‥‥いや‥無念の敗北!よくやった!ドロワーズ!そしてエクイル!」

ドロワーズ
「ンケケケ。てめぇの小汚ぇバッヂ‥貰ってやるよ。喜べ!あばよ!」


ジェラル
「さぁ!初っ端から大盛り上がりの2日目!役者達の最高の演技の幕開けだ!まだまだ見逃せないぜ!」

その3分後‥

エクイル
「バッヂが‥‥‥無い‥」

頭を抱えるエクイルがクエムローの前に立っていた


〜ダイヤ島 森の湖周辺〜

ベージュ髪の大男
「どりゃあっはぁ!」

ベージュ髪の大男は大振りのパンチで3人の出場者を吹き飛ばす

海賊
「どぎゃああっ!」

賞金稼ぎ
「うわっはぁっ!」

海兵
「うぉっぎゃああ!」

ベージュ髪の大男
「ブヒッハハハッ!デッドヒートカーニバルをナメるな!俺豚こそがデッドヒートカーニバル!俺豚を失くしてデッドヒートカーニバルは成り立たねっ!今年こそ決勝‥‥いや‥優勝豚だぁ!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ぶへ?優勝豚?」


ブタマル海賊団 船長
【無駄飯】のブタマル(デッドヒートカーニバル11年連続出場)
懸賞金 8880万ベリー
13番人気 バッヂナンバー 1346


開始早々、各島にて強者同士の激突から始まったデッドヒートカーニバル2日目は早くも3時間が経過する‥


〜キングアップル フレイクバート宮殿 モニター室〜

ベフ
「ん!
‥‥‥‥‥‥‥すみません‥映像を切り替えてください。」

16人のスエッジの使いの中の1人ベフは2日目はダイヤ島の映像電伝虫を管理していた
そして映像の切り替えを命じる

海兵
「えっ、はい。」

切り替える直前まで映し出されていた映像に映っていたのは‥タチー、マツカリン率いる陸鴎の陣の陣形を組む海軍部隊

海兵
(何だよ‥今マッちゃん映ったのに‥
可愛いな‥マツカリン中佐‥)


〜ダイヤ島 草原〜

タチー
「マツカリン!俺ズは疲れたぞ!おぶれ!」

マツカリン
「はぁ?何言ってるんですか?タチーさん。
普通、女子におんぶしたがります?
さてはこっそりとアタシのおっぱい触ろうと‥」

タチー
「ぶ‥無礼な‥そ‥そういう事ではない!
俺ズは純粋に疲れたのだ!」

海兵達
「どうだか‥」

「あの人自己チューで隠れエロだしな‥」

「‥‥て言うかよ‥何か海兵の数減ってねぇか?」

「そうか?」

「そう言われれば‥そんな気が‥」

海兵達が陣形を組む陸鴎の陣、この中にはルーキー【古牛】のグゼムが海兵に変装し紛れ込み、目を盗んで一人ずつ海兵を仕留めていた

グゼム
「‥‥‥‥‥‥‥‥
(ムォハハハ。こいつはいいぜ‥バッヂが貯まっていく。あとはあのヘルメットの海兵と女海兵さえ仕留めれば‥だが‥将校クラス‥能力者の可能性もあるな‥もう少し様子を見るか‥‥‥‥‥‥‥ん?)」

タチー
「ん?何だ?」

マツカリン
「女の子‥‥‥‥だよね?」

海兵達
「鉄仮面?」

「何か不気味だな‥」

「胸の膨らみ‥F‥‥いや‥G‥‥‥‥いや女だ!」

マツカリン
「最低!どうかした?迷子かな?見て分かると思うけどアタシ達は海軍。
一般民衆でしかも女の子と戦うつもりはないんだけど‥」

クルティ
「ティハハハ。1、2、3、4、5‥‥‥‥‥13!
逃さない!ヤる♪ヤる♪ヤッちゃう♪」

タチー
「甘いわ!マツカリン!このデッドヒートカーニバル、立ち塞がれば民衆も女も関係ないわ!」

タチーはヘルメットを外す


NEXT >>216

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214 :3番手
10/04(金) 22:05

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.167 『鷹の大槍』

目次 >>207


クエムロー
「だとすれば‥何だ?今のてめぇなんざメリケン無くとも十分倒せる!」

エクイル
「俺に勝ったとしてその先相手はどうだ?」

クエムロー
「あぁ?」

エクイル
「まぁ、俺に勝てることはないけどな。
橙鷹爪(オレンジホークロー)!」

半開きにした手を突き出す

クエムロー
「馬鹿め!今度こそ手を砕いてやる!」

エクイル
「俺のセリフだ!」

ガシッ!
半開きのエクイルの手はクエムローの右拳を捕まえる

エクイル
「知ってるか?鷹は獲物を捕まえると爪を突き刺すのさ‥」

グググッ‥

クエムロー
「ぐぉ‥あぁぁ‥
(な‥何だ‥この力‥さっきより強い‥)」

エクイル
「念の為行っておくが‥俺が握力で骨を折れないって決めつけたのはお前だ。俺は出来ないとは言ってない。
俺は自分の優れたものを無駄にひけらかすのは好きじゃない‥」

エクイルは銃をクエムローに向ける

クエムロー
「ちっ‥」

ダンダン!バキィッ!
エクイルはクエムローの太ももに2発の銃弾を撃ち込むと拳を握りつぶした

クエムロー
「ぎゃあああ!」

エクイル
「チャンスには調子に乗る程の追撃をさせてもらうぞ‥
荊桜・T・獲物狩り!」

ズババァァァッ!

クエムロー
「うっぎゃああああっ!」

クエムローの胸元にTの字に斬りつける

エクイル
「こうなると一度に治せるのか?」

クエムロー
「だ‥黙れ!」

エクイル
「無理そうだな。」

クエムロー
「く‥クソったれ!
(こ‥こうなると厄介だ‥不本意だが‥少し距離を取って‥)」

エクイルは刀に手を掛ける

エクイル
「荊桜‥」

クエムロー
「ちっ‥
(斬撃が来る!)」

斬撃を警戒し横に体をずらすクエムローだが‥

クエムロー
「!!」

エクイル
「ヘヴンリーニンフ・ジャッジメント!」

バキィィッ!
体をずらした先に待っていたのはエクイルのハイキックだった

クエムロー
「うがぁっ!」

エクイル
「エハハハ。イーシュガーの蹴りは俺よりも遥かに強い!あの細い脚でお前の意識を飛ばした。
つまりお前には高嶺の花‥貰うなど軽はずみで言うな!【妬み】のクエムロー!」

クエムロー
「がはっ‥
(ま‥まずい‥まともに喰らってしまった‥足がふらつく‥の‥何とか‥しないと‥)」

エクイル
「観念しろ!お前はルーキーに負ける!世代交代ってのはそう言うもんだ!」

エクイルは指を組み合わせた手を真っ直ぐにクエムローに突き出す

クエムロー
「お‥おい‥ま‥待て‥」

エクイル
「鷹の大槍(ホークングニル!)」

ドフォォッ!
エクイルの突き出した両手はクエムローの鳩尾に突き刺さる
そしてクエムローは白目をむく

クエムロー
「ごばらっはっはぁー!」

ギューン!
そのまま激しく吹き飛んだ

エクイル
「はぁ?今の何語だ?エハハハ!」

遠方に吹き飛ぶクエムローを見ていたエクイルは‥

エクイル
「あっ‥バッヂ‥」

吹き飛んだクエムローが吹き飛んだ方角に歩き出した

その頃クエムローは‥

クエムロー
「ゲホッ‥ゲホァッ!く‥クソがぁっ!こ‥この俺があんなヒヨッコに‥‥
だ‥だが‥バカめ!所詮はヒヨッコ!
吹き飛ばし過ぎだ!この隙に折れた骨も貫かれ斬られた肉も元に‥‥‥
!!」

ドロワーズ
「ンケケケ!何の音かと思えば‥クソ海賊、【妬み】のクエムローじゃねぇか!」

クエムロー
「ゲホッ‥【喉噛み】‥」

吹き飛んだ場所には【喉噛み】のドロワーズが居た

ドロワーズ
「ンケケケ。ボロボロでどうした?誰にやられた?負け犬みてぇでお似合いだな!」

クエムロー
「だ‥黙ってろ‥てめぇは後からだ‥まずは‥あのクソガキを‥」

ドロワーズ
「何言ってやがる?お前に勝ち残る権利はねぇよ。」

ドロワーズはサーバルの姿になる

クエムロー
「な‥何だ!お‥おい!待‥」

ガブァァッ!
ドロワーズはクエムローの喉に噛み付く

クエムロー
「うがぁぁっ!」

ドロワーズ
「ンケケケ。消えろ‥【妬み】のクエムロー‥お前には敗北が似合う。」

クエムロー
「て‥て‥てめぇ‥」

ドロワーズ
「ンケケケ。そんなボロボロで残念だ‥万全の状態で半殺しにして身の程知らせてやりたかったぜ!」


NEXT >>215

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213 :3番手
09/27(金) 23:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.166 『脳ある鷹は爪を隠す』

目次 >>207


エクイル
「だぁぁぁっ!」

クエムローに走るエクイル

クエムロー
「特攻か‥嫌いじゃねぇ‥」

バキィッ!
クエムローのメリケンサックを付けた左拳とエクイルの右拳がぶつかる

エクイル
「ぐっ‥」

クエムロー
「ツァハハハ!悪いな!そういやメリケン付けてたんだ。」

エクイルが押し負ける

エクイル
「くっ‥だ‥だったら‥」

左拳をクエムローに放つ

クエムロー
「バカが‥左も一緒だ!」

エクイル
「だろうな!」

クエムロー
「あぁん?」

バキィッ!今度は左拳がぶつかり合い押し負けたエクイルはその力を利用して体を捻りクエムローの脇腹につま先で蹴りを入れる

ゴキィッ!

クエムロー
「うぉう!」

エクイル
「よし!肋骨、イッたろ?」

クエムロー
「あぁ‥痛かったよ‥」

パキパキ‥

エクイル
(治ったか‥再生スピードに衰えは感じないが‥僅かに動きが鈍くなる‥
‥とは言え簡単に骨を折れる相手でもねぇ‥)

クエムロー
「腹立つ野郎だぜ‥
(ちっ‥だいたいの野郎は俺の骨を折った瞬間に勝利を確信し隙が出来る‥その隙を逃さず仕留めて来た‥シェプシェプの実の形状記憶人間‥形状記憶するだけで骨を折られても肉を裂かれても潰されても意識があれば元に戻せるが‥痛ぇ‥
ハズレの実を食っちまったぜ‥)」

エクイル
「橙鷹爪(オレンジホークロー!)」

半開きにした手を突き出す

クエムロー
「バカめ!てめぇの骨を砕いてやるよ!」

メリケンサックを嵌めている左の拳を突き出す

エクイル
「くっ!」

突き出した手を引くエクイル

クエムロー
「そりゃあそうだよな。てめぇは骨折したら終わりだ!」

エクイル
「あぁ、そいつは御免だ。
(あのメリケンが邪魔だ‥
待てよ‥あいつ‥なんで右手にメリケンを嵌めてない‥戦ってる限りじゃあ右利き‥右の拳に自信があるのか?)」

エクイルはティエモとのデートの時にクエムローに会ったことを思い出す

エクイル
「していた!右手にも‥」

クエムロー
「何訳の分からねぇ事言ってやがる?
拳憎・超壊壊抗(ケンゾウ・チョウカイカイコウ)!」

エクイル
「まさか‥‥!!」

ドゴォォォッ!
エクイルは大砲の様な渾身の右ストレートを喰らう

エクイル
「ぐはっ‥」

ドガァァッ!バキィッ!
そのまま大木を倒して吹き飛ぶ

クエムロー
「ツァハハハ!決まったな!それを喰らって立ち上がった奴ぁ居ねぇんだ。」

エクイル
「ゲホッ‥な‥何て威力‥顔に穴が空くかと思ったぜ‥」

クエムロー
「な‥何だと‥」

エクイル
「エハハハ‥メリケンをしていたら‥立てなかった‥助かったぜ‥
悪いな‥立っちまって‥」

クエムロー
「ツァハハハ!じゃあ次はこっちで殴ってやるよ。少し威力は弱まるが‥十分だろ!」

クエムローは左拳を握り締めると大きく振りかぶる

エクイル
「エハハ‥脳ある鷹は何を隠すか‥知ってか?」

クエムロー
「あぁん?ツァハハハ!
こいつはいい!もう正気じゃねぇ!訳の分からん事を言い始めた!
さっさと死ねよ!拳憎・超壊壊抗!」

エクイルに向かって真っ直ぐに左拳を振り抜く

エクイル
「爪だ!
荊桜・九刃(いばらざくら・きゅうば)!」

キィィィン!
懐に手を入れたエクイルがクエムローに向かって飛び2人が交差すると金属音が鳴り響いた

クエムロー
「あぁん?金属音?
ぎゃあああ!」

パキィーン‥ブシュッブシュッブシュッ!

エクイル
「我が愛刀‥空美姫(そらびひめ)!短くても業物‥見くびるな。」

エクイルは懐から短い刀を出すとクエムローのメリケンサックと腕を8箇所斬った

クエムロー
「か‥刀だと‥」

エクイル
「悪いな‥俺の戦闘スタイルはフリー。銃だろうが‥刀だろうが槍だろうが何でもそれなりには使える。
これでお前はメリケンを失った‥
お前の能力‥人から壊された物は直せないんだろ?」

クエムロー
「ああ‥だがそれがどうした?」

エクイル
「つまりお前はこの先丸腰で戦う事になる。
お前‥拳をだいぶ痛めてるよな?人を殴ってきて骨が変形してきた。気付いた時には手遅れ‥もう治せなかった。
だからメリケンサックしてんだろ?」

クエムロー
「あぁん?テキトーな事を‥」

エクイル
「さっきのパンチ俺が沈まなかった。その時に分かったんだよ!」


NEXT >>214

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212 :3番手
09/26(木) 19:45

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.165 『攻略の糸口』

目次 >>207


クエムロー
「くっ‥くそっ!
(こ‥この蹴り‥威力はあいつ程じゃねぇが‥俺を失神させた蹴りの軌道に似てやがる‥)」
>>106

クエムローの脚が震えてふらつく

エクイル
「エハハハ!効いたな!」

ドフォッ!
強力なボディブローを見舞う

クエムロー
「はぁう!」

エクイル
「胃裁き(ストマックトリビュナル)!」

腹にパンチを連打する
ドフッ!ドフッ!ドフッ!ドフッ!

クエムロー
「がっ‥‥‥」

エクイル
「決めさせてもらうぞ!」

前屈みになったクエムローの後頭部を手を組むように押さえる

エクイル
「悪党の焼印押し(ヴィラン・ブランディング)!」

ドガガァッ!
リズムよく左右の膝をクエムローの顔へ叩き込む

クエムロー
「うがぁぁぁっ!」

バタン
仰け反って後ろに倒れる

エクイル
「やったか‥」

クエムロー
「く‥クソガキがぁ‥」

上半身を起こすクエムローの顔の両眉の辺りはボッコリと腫れ上がっていた

エクイル
「タフな男だ‥見かけ通りだな。
だが‥その腫れ具合‥視界もまともじゃない筈‥やめておけ。挑むなら一切、手は抜かんぞ。」

クエムロー
「何言ってやがる?はっきり両目は見えてるぜ。」

クエムローの目の上の腫れはいつの間にか無くなっていた

エクイル
「なっ‥お前‥やっぱり能力者だな‥」

クエムロー
「ツァハハハ!そうじゃねぇと言った覚えはねぇ。能力者だと公言した事もねぇがな。」

エクイル
「何の実だ?」

クエムロー
「教えねぇよ。バーカ。わざわざ自分の手の内を明かす程、俺はバカじゃねぇ。
てめぇで考えろ‥」

ドギャッ!
クエムローは落ちてる大きな石を拾うと殴り壊す
そしてエクイルに向かって投げると同時に走る

エクイル
「何の真似だ?」

クエムロー
「さぁな‥」

壊れた石が元に戻る

エクイル
「何っ!」

ヒュン
石を躱すエクイル

ドフッ!
エクイルの腹にボディブローを打つ

エクイル
「ぐっ‥」

クエムロー
「よく躱せたな。まぁ、大ヒントだ。」

エクイル
「ゲホッ‥気前がいいな‥だが‥」

ビュン!
下からクエムローを蹴り上げようとするが躱される

クエムロー
「自分の能力をベラベラ喋りたがる奴ぁバカだと思わねぇか?せっかく手に入れた特殊な力をわざわざ自慢気に話す必要はねぇ‥」

エクイル
「一理あるな‥じゃあ謎のまま倒れてくれるか?」

エクイルは腰の後ろから拳銃を取り出す

クエムロー
「ん?」

エクイル
「素手だけが俺の戦闘スタイルと言った覚えはねぇぞ。」

クエムロー
「あぁ、そうだな。海賊の喧嘩に卑怯なんて言葉は存在しねぇ。」

パァァーン!
クエムローは銃口から体を逸らすが銃口からは旗が飛び出す

エクイル
「どうした?旗が怖いか?」

ドフッ!
クエムローの脇腹に回し蹴りを放つ

クエムロー
「かはっ!
く‥くだらねぇことしやがって‥」

エクイル
「次は本物‥」

再び銃口を向ける

クエムロー
「ちっ‥」

パァァーン!
再び銃口から旗が飛び出す

エクイル
「‥の旗だ。」

ドフッ!
脇腹にミドルキックを当てる

クエムロー
「ゲホッ!く‥くそがぁ!ナメたまねすんじゃ‥」

パァァーン!ブシュッ!
銃弾がクエムローの腹を貫く

クエムロー
「がはっ!」

エクイル
「おっと‥今度は銃弾だったようだ。エハハハ。」

クエムロー
「て‥てめぇ‥」

ぶくぶくぶく‥
銃弾が貫通した腹の傷が塞がる

エクイル
「やはり治るか‥
傷をつければ元に戻る‥腫れも引く‥折れた骨も戻る‥だが、あいつの表情‥ダメージはある‥」

クエムロー
「探索しても無駄だ。答える気はねぇぞ。」

エクイル
「気にするな。お前の食った悪魔の実の名前など興味は無い!攻略の糸口を探してるだけだ。
(実の名前は分からんが能力は壊れた物を戻す力で間違いなさそうだ‥痛みを感じるとこが攻略の糸口!
‥とすれば攻略法は押して押して押し切ることか‥
イーシュガーがあいつを一撃で沈めたように‥強力な一撃で意識を飛ばしてやる!)」

クエムロー
「ちっ‥
(実の名前は分からずとも能力は把握しやがったようだ‥長引かせると面倒だ‥手っ取り早く決めねぇと‥)」


NEXT >>213

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211 :3番手
09/22(日) 21:44

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.164 『【橙鷹】のエクイルVS【妬み】のクエムロー』

目次 >>207


エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(な‥何だか知らねぇけど‥ラッキーだ‥ここは‥)」

エイは座りながら静かに後退りする‥

クエムロー
「ツァハハハ。頭悪いんだな。ケーオー。
俺を怒らせた奴ぁ死ぬって事だ。」

エクイル
「じゃあ最初からそう言え。俺は死なねぇけどな。その折れた腕で倒れせる程俺は甘くない。」

クエムロー
「吠えていろ!負け犬が!」

エクイル
「妬むことが二つ名になるお前こそが負け犬だ!
悪いな‥賞金稼ぎの女‥あいつ貰うぜ。ちょっと下がって‥‥‥‥‥ん?」

後方をチラッと見たエクイルだが既にエイの姿はなかった

エクイル
「何!」

クエムロー
「他所見とは余裕だな!大物振ってんじゃねぇ!
蹴憎・首狩り(シュウゾウ・リストラ)」

首に向かって真横から蹴りを出す

エクイル
「くっ!」

ヒュン‥
無理矢理上体を仰け反りギリギリ躱す

クエムロー
「次他所見したら‥死ぬと思え!」

グイッ
両手でエクイルの胸ぐらを掴んで捕まえると強引に地面に叩き付ける

クエムロー
「強引投げ(パワハラ)!」

ダァン!

エクイル
「がはっ!
(な‥何だ?右腕は折ったはず‥何故使える‥)」

クエムロー
「ツァハハハッ!何を驚いている?ケーオー。
俺の右腕が何かおかしいか?」

クエムローは右手を握り締める

クエムロー
「拳憎・愚血殿割(デスコール)!」

エクイル
「ま‥まずい!」

ゴッ!
拳を振りかぶったクエムローに向かって起き上がり頭突きをするエクイル

クエムロー
「がふっ‥」

エクイル
「よしっ!鼻‥折れた!」

クエムロー
「痛ぇな‥」

パキパキ‥

エクイル
「ん?」

ドフォッ!
エクイルの腹を蹴りつける

エクイル
「ぐっ!
(な‥何だ‥あいつの鼻から音‥‥何だ‥あの音は‥)」

クエムロー
「小賢しいガキだ。」

メリケンを嵌めている左の拳を放つ

エクイル
「そんな遅い拳が当たると思ってるのか?」

手首を掴んでパンチを止めて握り締める
グググッ‥

クエムロー
「ぐっ‥なかなかの力だ‥
だが‥骨を折るまでには至らねぇみてぇだな。」

エクイル
「エハハ。握力だけが折る方法ではない!
オーソドックスに折るなら‥」

ググッ‥バキッ!
エクイルはクエムローの左腕を強引に捻り回す

クエムロー
「うぐっ!」

エクイル
「俺はこうする!」

パキパキ‥

クエムロー
「あぁ‥そうかい!」

エクイル
「!!
(またあの音!)」

クエムローは折られた左手でエクイルの顔を掴むと持ち上げる

エクイル
「ぐぁぁっ‥」

クエムロー
「持天死(モテアマシ)!」

ダァァン!
そのまま真下に投げ捨てて叩き付ける

エクイル
「ぎゃあああっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!どうしたよ?若僧!
死なねぇんだろ?早く立て‥」

エクイル
「くっ‥
(な‥なんだ‥今、確実に左腕を折った筈‥さっきの右腕を蹴った時も感触‥乾いた音‥右腕も折れてる筈‥なのに‥何故腕が使える!
鼻だって折れてる筈‥‥恐らく‥いや間違いなく何かの実の能力者‥)」

クエムロー
「早く立てって言ってんだよ!」

ガチッ‥グイッ!
クエムローがエクイルの髪を掴み引っ張り起こす

ドフォッ!
起こされた勢いを使い鳩尾に肘を叩き込む

クエムロー
「はぅっ!」

エクイル
「悪いな‥起こしてもらって‥」

クエムロー
「ゲホッ‥頭に来るガキだぜ‥」

エクイル
「お前に好かれたくはない。
(効いているようだ‥回復系の能力って訳ではないのか‥折れた骨はくっつく‥‥くそっ!分からねぇ!)」

クエムロー
「ツァハハハ!何かに感づいたようだな。
俺と戦った奴ぁいつもそんな不思議そうな顔をする!何故かは知らんがな!
糞草刈り(ファッキン!モーイング!)」

踝(くるぶし)を目掛けてつま先を立てたローキックを打つ

エクイル
「まぁ、いい。今考えても答え見つからないなら‥突撃あるのみ!」

ブン!
狙われた足を軽く上げてローキックを躱すとそのままクエムローの顔に目掛けて脚を振り上げる

エクイル
「ヘヴンリーニンフ・ジャッジメント!」

バキィィッ!

クエムロー
「あがっ!」

エクイルの右脛がクエムローのこめかみをとらえる!


NEXT >>212

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210 :3番手
09/19(木) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.163 『通り道のパンチ』

目次 >>207


ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!
両手のメリケンサックを叩き合わせながらクエムローがエイに向かって歩く

クエムロー
「おいっ、ガキ女!最後の情けだ。
素っ裸になって俺に土下座しろ!そうすれば顔は潰さねぇでやるよ。」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くたばれ‥ゴミ海賊‥
あ‥謝るのに裸になる意味分かんねぇよ。
汚ねぇ顔したジジイがクソみてぇな性癖出してんじゃねぇよ。」

クエムロー
「ツァハハハ!まともに動けねぇガキ女が!
泣き喚け!」

拳を構えて走る

エイ
(こ‥来い!取っておきを御見舞してやる!)

エイは9本の尻尾を捻り合わせて1つの尻尾にする

クエムロー
「な‥何!」

エイ
「遅ぇんだよ!バーカ!
九尾の龍(ナインテールドラゴン)!」

ギュオーン!
特大の尻尾を振り抜く

クエムロー
「くっ!」

パンチで迎撃するクエムローだが‥

バッギャア!
メリケンサックを砕かれ吹き飛ばされる

クエムロー
「ごべらっはぁぁっ!」

メキメキ‥ドガァァッ!
木を薙ぎ倒しながら吹き飛ぶ

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥や‥やった‥」

その場に大の字に倒れるエイ

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ポシシ‥こりゃあ‥優勝‥無理かな‥まだ2日目始まったばかりなのに‥体力使い切っちまった‥」

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥そ‥そりゃあそうだ‥てめぇは今‥死ぬんだ‥」

エイ
「!!」

右手を血に染め口と鼻から血を流しクエムローが戻って来る

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥い‥痛かったぜ‥ガキ女‥あまりの痛みと怒りで走って戻ってきたぜ‥てめぇを絶対逃さねぇように‥だが案の定‥動く事も出来ねぇようだな。
力使い果たしたな。ツァハハハ!」

エイ
「ち‥ち‥ちくしょう‥」

バキィッ!
血に染まる右手でエイを殴る

エイ
「あぅっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!メリケン‥ぶっ壊れちまったぜ‥
だが素手ってのもたまにはいいな。
今から1時間程てめぇを殴るが足りねぇか?」

エイ
「けほっ‥けほっ!ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそったれ‥」

ペッ!
エイはクエムローに血の混じった唾を吐き掛ける

クエムロー
「ツァハハハ!2時間だ‥死なねぇ程度に2時間‥ぶん殴り続けてやるよ。」

ガシッ!
拳を合わせたクエムローがエイに向かって走る

クエムロー
「拳憎・俺宝(オレダカラ)!」

右手を引いてくるくる回すと真っ直ぐに突き出す

エイ
「!!」

パッキィィン!

クエムロー
「あぁん?
うぐぁぁぁぁぁぁっ!」

エイ
「えっ‥」

エイの目の前でクエムローの腕が逆に曲がっていた

クエムロー
「うぁっ‥ぐぁぁっ!
な‥何だ!誰が‥」

エクイル
「悪いな‥俺の通り道を遮った腕を蹴ったまでだ。」

エイに繰り出したクエムローの鋭いパンチをエクイルが下から蹴り上げた結果、クエムローの腕が折れる

エイ
「西の海のルーキー‥【橙鷹】のエクイル!」

クエムロー
「ク‥クソガキ‥」

エクイル
「喧嘩を割ってすまねぇが‥俺の通り道に拳を出すな‥クエムロー!」

クエムロー
「てめぇ‥スーパーヒーロー気取りか?」

エクイル
「そんなつもりはねぇがボロボロの女に本気のパンチを打つのを見て胸糞いい訳ねぇだろうよ。」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥お‥おい‥【橙鷹】のエクイル‥てめぇ‥余計な事すんじゃねぇよ。」

エクイル
「悪いな。元々こいつは嫌いなんだ。
お前を助けたつもりはない。」

クエムロー
「てめぇが俺の相手をしてくれるのか?
ツァハハハ!腕一本折ったからっていい気になるなよ。小僧!
まぁ、いい‥てめぇ、【天女】と随分仲いいようだが‥あのでけぇケツのいい女‥気に入ったよ。貰うぞ!」

バギィッ!
クエムローの顔に足がめり込む

クエムロー
「うはぁっ!」

エクイル
「イーシュガーは物じゃねぇ!
それにでけぇケツは余計だ。」

クエムロー
「ツァハハハ‥面白ぇぞ‥小僧。
誰のツラ‥蹴った‥分かってるよな。」

エクイル
「あぁ、お前の汚ぇツラだ‥」

クエムロー
「ならいい‥てめぇの死ぬ理由がそれだ。」

エクイル
「エハハハ。何故そうなる?」


NEXT >>211

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209 :3番手
09/18(水) 07:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.162 『【尾鞭】のエイVS【妬み】のクエムロー』

目次 >>207


ティエモ
「か‥‥‥‥」

両腕を脚でロックされて首を絞められるティエモの顔は青ざめていた

ランセル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥は‥早く‥オチやがれ‥
こ‥こっちも‥限界なんだよ‥」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥‥
(こ‥声も出なくなった‥い‥意識も朦朧とする‥‥くそっ!我ながら詰めが甘い‥情けない‥こんなんだからいつまでもジュリに勝てないんだよね‥)」

ガクッ‥
両膝を着くティエモ

ランセル
「ラへへ‥そ‥そろそろ意識が飛びそうか?さらばだ‥【天女】!」

ティエモ
「んぁぁぁぁぁっ!」

ランセル
「な‥何っ!」

ティエモは力を振り絞り立ち上がる
そして後ろに倒れた

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥」

ランセル
「お‥おい!」

ダァン!

ランセル
「が‥あ‥‥」

後頭部を打ち付けたランセルはそのまま気絶した

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥‥」

しかしティエモもまた後ろに倒れた時に限界を迎え絞め落とされた


ジェラル
「こ‥これは‥引き分けか!?しかし‥ランセルのバッヂは【天女】が奪った!実質は【天女】のティエモの勝利か!
しかし【天女】のティエモ、あまりにも無防備!今、襲撃に遭えば‥‥‥
遭ってしまった!
何と言う悲運!この男2人組は誰だ!」


倒れるティエモの前に立つ2人の男‥‥


〜エメラルド島 森〜

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ポシシ‥」

クエムロー
「何笑ってやがる?相手が俺なんだ。敗戦は当然だ。」

エイ
「ろ‥6尾のエイ‥」

エイは尻尾を6本に増やす

クエムロー
「ツァハハハ!増やせば強ぇのか?そのハズレ能力は?」

エイ
「強いからやるんだよ!
阿修羅尾拳!」

エイは6本に増やした尻尾の先端を拳のような形にすると左右に3本ずつに分けるとクエムローに向かって走る

クエムロー
「くだらねぇ‥
拳憎・萬散(ケンゾウマンサン)!」

左右の拳が無数に見える様に拳を振るう

ドガガガガッ!
尻尾と拳がぶつかる

エイ
「2本しかねぇ手で勝てると思うな!ゴミッカス!」

捌ききれない尻尾がクエムローの顔に当たる
バチッ!

クエムロー
「ぐっ!
ツァハハハ!こんなションベンみてぇなパンチじゃあ1000発喰らっても効かねぇなぁ!」

エイ
「じゃあ1000発入れてやる!
(ここが勝負!限界まで攻める!)」

エイの尻尾が3本増える

エイ
「九尾のエイ!大阿修羅機関尾銃(ダイアシュラキカンビジュウ)!」

ドガガガガッ!
上から拳の形の尻尾がクエムローに降り注ぐ

クエムロー
「うぉっ!
こ‥こんなもん、3本増えたところで‥
うぉぉぉぉっ!」

時に尻尾のパンチを喰らいながらもパンチで押し返す

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥くっ‥
(ば‥化け物‥気持ち悪ぃんだよ!)」

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ん?どうした?ねぇちゃん。
攻めてるのに苦しそうだな?
心なしか尻尾の動きが鈍くなってねぇか?」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥だ‥黙れ‥クソゴミ‥
(や‥やっぱり9本の尻尾を操るのは9倍のスタミナを使う‥このゴミ海賊‥‥ゴミでも億超えか‥)」

エイのパンチに徐々にキレが無くなる

クエムロー
「ツァハハハ!攻め疲れか?だっせぇなぁ!」

バゴォッ!
エイを蹴り飛ばす

エイ
「あぁう!」

クエムロー
「勝手にスタミナ切れ‥拍子抜けだ‥
まぁ‥所詮はガキ女‥期待した俺も悪ぃな‥」

ドフォッ!
起き上がろうとするエイを蹴り飛ばす

エイ
「はぁうっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!見苦しく抵抗しようとするな。
相手が俺だぞ。元々勝ち目のねぇ戦いだろ。」

エイ
「けほっ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
ポシシ‥あ‥あたいは‥ガキとか女とか‥見下す奴は嫌いなんだ‥てめぇ‥自分が思ってる程大物じゃねぇよ‥【妬み】のクエムロー‥」

クエムロー
「さっきも言ったが‥俺は女だろうが‥ガキだろうが‥年寄りだろうが‥加減はしねぇ‥‥
特に生意気な女は顔をぐしゃぐしゃなるくらいにぶん殴ってきた。何人もな‥」

エイ
「黙れよ‥負のオーラの塊‥てめぇのクズエピソードを自慢気に話すな‥
あたいもてめぇみてぇなクズ人間を処刑台送りにしてんだよ。」

クエムロー
「死ぬより辛ぇ人生の始まりだ。ガキ女‥」

エイ
「上等!」


NEXT >>210

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208 :3番手
09/15(日) 23:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.161 『ロープブレイク』

目次 >>207


ランセル
「さぁ、どうする!」

ギシギシ‥

ティエモ
「あっ‥あぁぁぁ‥」

ティエモはすぅーっと脚を伸ばす

ランセル
「ラヘヘヘ。打つ手無しか?ではまず右肩脱臼と行こうか。」

ティエモ
「ま‥待って!」

ランセル
「待つ義理は無い!」

ティエモ
「ち‥違う‥その‥‥」

ランセル
「何だ?早く言え!」

ティエモ
「あ‥脚‥ロ‥ロープ‥ですけど‥」

ランセル
「何!しまった!場所が悪かったか‥‥‥
ん?」

油断して左手を挟んだ脚の力が一瞬緩む

ティエモ
「しめた!引っ掛かってくれてありがとう!」

ティエモは左手を抜くと上半身を捻りながら左足の踵をランセルの頭に落とす

バコッ!

ランセル
「いでっ!」

そしてその隙に関節技から脱出する

ティエモ
「あぁぁっ!痛かった!よくも‥」

バキィッ!
立ち上がろうとしてるランセルの顔を真横から蹴る

ランセル
「がっ!」

ザザァーッ!
地面を引きずる様に倒れる

ティエモ
「もう捕まらないからね!決着つけてやる!」

ランセル
「く‥くそ‥くだらねぇことしやがって‥次はねぇ!」

ランセルは身を屈めてタックルの体勢に入る

ランセル
「躱しても抵抗しても無駄だ!
俺イヤーのタックル地獄からは逃れられねぇ!」

ティエモ
「自信満々ね。じゃあ逃げ切ったら私の勝ちでいいかな。」

ランセル
「少し捌いたからって調子に乗るなよ‥
剃・ZigZag・The・Tackle!」

高速でジグザグに動きティエモに向かってくる

ティエモ
「!!」

ゴキィィン!
鈍い音が響き渡った

ランセル
「がっ‥」

ティエモはランセルのタックルのタイミングに合わせて膝を当てるようなローキックを繰り出した

その膝はランセルの左の目の上に減り込むと深く裂いた

ティエモ
「うわっ!痛そ‥」

ランセル
「な‥何のこれしき!」

無理矢理ティエモの脚を刈って強引に倒す

ばたん!

ティエモ
「きゃっ!こんのぉ!」

バキィッ!
片足を振り解きランセルの顔を蹴りつける

ランセル
「ぐぁっ!」

その隙に再び距離を取る

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥危なかった‥」

ランセル
「お‥おのれぇ‥」

ティエモ
「まだやる?その出血じゃあもう血で片目見えてないだろうしダメージも大きいと思うけど‥」

ティエモの膝によりランセルの左目の上は大きく裂けて顔半分は真っ赤に染まっていた

ランセル
「ラヘヘヘ‥いらぬ心配‥余計なお世話だ。
海賊に情けを掛けられる覚えはない!」

ランセルは再び腰を低くしタックルの構えに入る

ティエモ
「来るなら‥手加減しない!」

ティエモも身構える

ランセル
「ラヘヘヘ‥
(掴む‥倒す‥今度は逃さん!それで決着だ‥)」

ズズ‥
ランセルが足を擦るように少しずつ動いて距離を詰めていく

ティエモは目を閉じ小さく呟いた

ティエモ
「心綱(マントラ)‥」

ランセル
「剃‥」

高速移動にてティエモの真横から足を刈りに行く

ランセル
「もらっ‥」

ゴッ!メキメキ‥
再び左目の上に膝が減り込む

ランセル
「がっ‥ぎゃあああっ!」

激しく血飛沫を上げながら後ろに仰け反るように倒れる

ティエモ
「残念♪」

ランセル
「がはっ‥あぁ‥うぅ‥」

傷口を更に広げたランセルは大の字に倒れる

ティエモ
「キュハハハ‥わ‥私の勝ちでいいよね?」

ティエモは倒れるランセルからバッヂを取る


ジェラル
「サファイア島、海賊、【天女】のティエモ対海軍本部大佐、【寝技百段】のランセル戦いは苦戦しながらも勝ったのは‥寝技に苦しむ姿が色っぽかったぞ!我らが【天女】!
さぁ、次の戦いに備えて‥」


ガチィッ!

ティエモ
「!!」

ランセル
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥ま‥まだだ‥ラヘヘ‥」

背を向けたティエモにランセルが飛び付き両腕を巻き込んで脚で胴を挟みそのまま後ろからスリーパーホールドを掛ける

ティエモ
「かふ‥けほっ‥
(し‥しまった‥まだそ‥そんな力が‥‥や‥やばい‥‥い‥息が出来ない‥)」


ジェラル
「おーっと!まだ力を残していた!海軍大佐、ランセル!【天女】を絞殺するか!【天女】ちゃん三度の大ピンチ!」


ランセル
「ラへへ‥ゲホッ‥こ‥このまま‥絞め殺してやる!」

ティエモ
「うぅ‥あ‥‥あ‥」


NEXT >>209

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207 :3番手
09/13(金) 06:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次17


Vol.161 『ロープブレイク』     >>208

Vol.162 『【尾鞭】のエイVS【妬み】のクエムロー』               >>209

Vol.163 『通り道のパンチ』        >>210

Vol.164 『【橙鷹】のエクイルVS【妬み】のクエムロー』              >>211

Vol.165 『攻略の糸口』       >>212

Vol.166 『脳ある鷹は爪を隠す』   >>213

Vol.167 『鷹の大槍』        >>214

Vol.168 『11年』            >>215

Vol.169 『鉄仮面の化け物女』      >>216

Vol.170 『ばいばいちゃん』       >>217

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206 :3番手
09/13(金) 06:46

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.160 『不使用』

目次 >>196


カピーチ
「分かった‥でも1つ頼みがあるんだけど‥島に入らない?ここじゃ少し狭くて本気が出せないんだけど‥」

ゴルバート
「よかろう。だが妙な真似は起こさんでくれ。
念の為私から入ろう。」

ゴルバートがゲートを潜りダイヤ島に入る
そして追うようにカピーチもダイヤ島に入る

カピーチ
「カフフフ。この脚じゃ逃げれないわ。」

ゴルバート
「ん?やはり効いているな。ゴーッハハハ!」

カピーチ
「あっ‥」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!よいよい。分かっていた事だ。」

入口から少し歩くと2人は改めて身構える

ゴルバート
「行くぞ!」

カピーチ
「えぇ。
(よし‥地面が土なら‥)」

ゴルバート
「剣拳!」

真っ直ぐで高速のパンチを繰り出す

カピーチ
「月歩!
(この痛められた脚はに自分で鞭を打つ事になるけど‥これしかないか‥あとはあの暑苦しい戦闘マニアがわーたしのイメージ通りなら‥)」

バッ!バフ!バフ!バフ!バフ!
カピーチは飛び上がりパンチを躱すとそのまま空を蹴り上がり15m程まで登る

ゴルバート
「ん?何をする気だ‥」

カピーチ
「くっ‥
(空を蹴るこの技も脚への負担は小さくない‥)
鉄塊!」

ヒューッ‥
鉄塊を掛け両脚を合わせてゴルバートに目掛けて高速で落ちてくる

カピーチ
「メテオブーツ!」

ゴルバート
「特攻技か!しかしその技を避ければ貴殿は隙だらけだ!」

高速で落ちてくるカピーチを見ながら身構える

ゴルバート
「躱す距離が少ない程、強き反撃が出来る!」

カピーチ
「カフフフ!あんたの性格なら‥そうしてくれると思った!」

バウン!
ゴルバートの頭上1mまで来た時カピーチは鉄塊を解除し、月歩を使い両足で空を蹴り逆さまになる

ゴルバート
「な‥何!」

カピーチ
「嵐脚・地裂!」

至近距離で真上からゴルバートに嵐脚を放った

ゴルバート
「ぬぉっ!」

体を捻りなが無理矢理横に飛ぶ

ズァバァァッ!
激しく地面が斬れて土埃が舞い上がる

ゴルバート
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥あ‥危なかった‥まともに喰らっていたら体は真っ二つになっていたかもしれぬ‥何と恐ろしき技‥
まるで濃い霧の様な土埃はその威力を物語る‥」

カピーチ
「カフフフ‥悪いけど勝負はお預けよ。さっきも言ったけど‥わーたしには軍の面子があるし‥あんたと戦い続ける意味が無いの。
男の浪漫ってのも分からないし、女子だからね。」

ゴルバート
「寂しい事を‥」

カピーチ
「土埃が晴れるまで動かないことを薦めるわ。嵐脚で出来た亀裂に落ちるから‥カフフフ。
縁があったらまた会いましょう。その時は決着つけてあげる。
じゃあね。剃!」

ゴルバート
「くっ‥視界を遮られての高速移動技、剃か‥追おうとも逃げた方角も分からんか‥」

3分後‥
土埃が晴れる
ゴルバートの前には大きな亀裂があった

ゴルバート
「底が見えん‥寒気がする破壊力‥
ゴーッハハハ!是非、続戦したいものだ!
決着かつかぬとは言えこの素晴らしき戦いの出会いを与えてくれた闘神様、感謝致す!押忍!」

ゴルバートは胸元で十字を切って腕を腰に構えるて頭を下げるとその場を走り去った

ゴルバートが走り去った5分後

カピーチ
「もういいかしら?」

亀裂からカピーチが這い上がってくる

カピーチ
「行ったわね。痛たた‥良かった‥暑苦しい戦闘マニアで‥
カフフフ。言った名前の技を使ってる保証はないのよ。あんなのと戦ってたら身が持たない。」


ジェラル
「おーっと!ビーストベットからダイヤ島に掛けての戦いは決着つかず!しかし強者2人残ったと考えよう!各々のこれからの戦いと2人の決着に乞うご期待だ!」


〜サファイア島 森〜

ティエモ
「うぁぁぁぁっ‥」

ランセルはうつ伏せになったティエモの左手を両脚で挟み右手を脇固めのようにして締め上げる

ランセル
「こうなれば脱出は不可能!右腕が折れるか‥左右どちらかの肩が外れるか‥いずれにせよそれはお前の敗北を意味する!」

ギシ‥ギシギシッ!

ティエモ
「うっ!ぎゃあああ!
(や‥やばい‥このままじゃ‥腕が外される‥で‥でも‥抵抗すれば右手が折れるか‥左肩が外れるか‥ここまでガッチリ固められたら‥脱出できない‥
一か八か‥ダメ元で‥)」


NEXT >>208

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205 :3番手
09/11(水) 20:56

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.159 『【パワーボム】のカピーチVS【大木割り】のゴルバート』

目次 >>196


ゴルバート
「そうか。それはそれで面白い!」

カピーチ
「カフフフ‥
(何て重たいローキック‥足脚が痺れてる‥受け続けたら脚が動かなくなる‥)」

ゴルバート
「いずれにせよ。脚は封じておこう。貴殿を攻略する突破口になる!」

ゴルバートは走るとカピーチの脚にローキックを出す

カピーチ
「くっ!」

カピーチはバックステップでローキックを躱す

ドフォッ!

カピーチ
「はぅっ!」

ゴルバートは蹴りの軌道を変えカピーチの脇腹にミドルキックを叩き込む

ゴルバート
「ゴーッハハハ!やはり効いているな!
むっ!」

ギュン
ムチのようにしなった蹴りがゴルバートの胸元を目掛けて飛んでくる

カピーチ
「わーたしに攻撃を当てた時は足長族の間合いに入ったと思いなさい!」

ゴルバート
「剛筋ガード!」

ゴッ!
腕を立ててガードするがガードごと吹き飛ばされる

ギュン‥ドガァッ!
そのままゲートの支柱にぶつかる

カピーチ
「くっ‥まるで鉄塊‥何て‥固い筋肉‥」

バッ!
すぐさま飛び上がり戻って来る

ゴルバート
「恐ろしき脚力!さすがは足長族と言った所か。筋肉を限界まで硬直させなければ骨は折れ負けていた。
やはり脚を早めに封じるのが得策か‥
火車斧(カシャオノ)!」

空中で回転しながらカピーチに踵を振り落とす

カピーチ
「ドラゴンブーツ!」

足を高く振り上げ迎撃する

ドガァァッ!

ゴルバート
「うぐっ!」

カピーチ
「うぁっ!」

素早く立ち上がったゴルバートは低空に飛びカピーチの足首、ふくらはぎ、膝、太ももを順序良く蹴る

ダダダダン!

ゴルバート
「足狩るブースト!」

カピーチ
「うぁぁぁぁっ!」

ゴルバート
「その悲鳴‥効いたな!効果あり!」

カピーチ
「よ‥余計な‥‥お世話よ!」

ドフォッ!
バランスを崩しながらも強引にゴルバートの腹を踏み付ける

ゴルバート
「ぐぉっ!
きょ‥強力‥こ‥この脚‥大木‥のたようだ
ならば‥大木割り!」

踏み付けられながらもカピーチの脚を左右から同時に殴る

ゴッ!

カピーチ
「うわぁぁぁぁっ!」

ゴルバート
「よしっ!抜群の手応え!好機!」

起き上がると後退するカピーチに追撃のローキックを繰り出す

バチィィッ!

カピーチ
「ぎゃあああっ!」

ゴルバート
「一気に決めさせて貰う!」

更なら追撃を繰り出そうとするゴルバートだが‥

カピーチ
「か‥海軍本部の准将‥ナメんなよ!」

ガッ!
痛めた脚のつま先でゴルバートの鳩尾を蹴り上げる

ゴルバート
「うぉっ!」

ガチッ!
そのまま前かがみになったゴルバートの頭を股に挟むと上から覆い被さり持ち上げる

グイッ!

カピーチ
「喰らえっ!カピーチボム!」

高らかと持ち上げたゴルバートを地面に叩き付ける
ドガァァッ!

ゴルバート
「がっ!」

カピーチ
「うっ‥
(だ‥ダメだ‥いつものパワーボムじゃない‥脚に力が入らない)」

カピーチのパワーボムは叩きつけても相手を離さず完全ロックしその衝撃を相手の体から一切逃さない

しかし‥ゴルバートの脚攻めによりカピーチの脚は踏ん張りが効かず叩き付けたゴルバートの体を抑えきれず離してしまった

その為、ゴルバートの体はバウンドし本来の威力を6割程しか出し切れなかった

ゴルバート
「ぐぉぉぉ‥こ‥この一撃で‥ひっくり返されたか‥恐るべしパワーボム‥
だが‥まだ私も動ける‥」

後頭部を擦りながらゆっくりと立ち上がるゴルバート

カピーチ
「くっ‥
(こいつに勝つには時間が必要ね‥勝ったところでわーたしの体力はだいぶ持っていかれる‥そうすればまだ開始から1時間も経ってないこの2日目‥最後まで残れるか‥)」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!さぁ、続けよう!この戦いを闘神様に感謝だ。」

カピーチ
「悪いけど‥これ以上あんたの相手は御免よ。
思ってた以上に強かった‥わーたしは軍の面子を背負ってるの。」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!寂しい事を言うな。私はここで体力尽きても構わない。闘いとはそういうものだ。」

カピーチ
「ちっ‥やっぱり暑苦しい戦闘バカね。話し合いが通じる相手じゃないか‥
じゃあもう少し付き合ってあげる。」


NEXT >>206

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204 :3番手
09/06(金) 21:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.158 『窮鼠猫を噛む』

目次 >>196


ギュン!
右手を振り下ろすシュピン

ガチィッ!

シュピン
「ん?」

スファルトがシュピンの腕を掴んで止める

シュピン
「しぶといね‥ザコなんだからさっさとくたばるといいのに‥」

スファルト
「スファファ‥も‥もう少し付き合え‥」

シュピン
「やだね。」

ググッ‥

シュピン
「ん?」

スファルトがシュピンの腕を握り締める

シュピン
「驚いた‥まだそんな力が‥‥いや‥失礼‥俺ちんが少し手を抜きすぎてただけだ。」

スファルト
「どうでもいい‥」

グググッ‥
更に力を込める

シュピン
「ぐっ‥離してくれるか?痛いと言うより不快だ。」

スファルト
「どっちでもいい‥」

グググッ‥

シュピン
「ぐぁっ‥こ‥このザコが‥言っておくが警告したぞ‥」

ブス‥ブスブス‥
握り締めるスファルトの手から血が滴る

スファルト
「がぁっ!」

シュピン
「腕の産毛を尖らせた。細い針を握ってるイメージをするといい。さっさと離‥」

ググッ!

シュピン
「うがぁっ!こ‥このザコ‥」

スファルト
「スファファファ‥そんなの脅しにはならねぇ!海賊の世界じゃあな!
だが痛えなら離してやるよ。大海賊、【先端】のシュピンさんよ!」

バッ!
押し払うように腕を離す

シュピン
「うぉっ!」

スファルト
「スクリュースマッシュ!」

ドフォォッ!
回転するパンチをシュピンの鳩尾に叩き込む

シュピン
「がふっ‥」

吹き飛び倒れるシュピン

スファルト
「よ‥よしっ!ここからは俺の‥」

グサッ‥

スファルト
「あぅっ!」

踏み込んだ瞬間スファルトの足に草が刺さる

スファルト
「ぐぁぁっ‥な‥何だ‥」

シュピン
「ゲホッ‥シュッハハハ。お前の周りの草を尖らせておいたのさ。絵に描いたように引っ掛かってくれて嬉しいよ。」

シュピンは両腕を腰に構えてスファルトに向かって走る

シュピン
「窮鼠猫を噛むってやつか?ザコに噛み付かれてふっ飛ばされるとは‥実に腹立だしい!
裂き砲(ジャックバズーカ)!」

ドシュッ!
尖らせた両手をスファルトの腹に突き出す

スファルト
「ぐはっ!」

ギューン!ドガァッ!
くの字になって吹き飛ぶと大木にぶつかり体がめり込む

ミシミシ‥

スファルト
「がはぁっ!ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそったれ‥‥」

ガク‥
そして気を失った

シュピン
「シュッハハハ。ざまあみろ。ザコ野郎!
お前にははらわたが煮えくり返させられたよ。
だから、特別生かしといてやる。
お前の前で船長を殺し仲間も殺す!絶対逃さないからね。シュッハハハ!」


サファイア島 入口付近の戦い
勝者 シュピン


ジェラル
「こっちはついに決着!西の海のルーキー、健闘虚しく最後は億超えの海賊の威厳に力尽きる!勝ったのは【先端】のシュピン!
おっと!パール島、ビーストベッドでも面白い戦いが続いている!」


〜パール島 ビーストベッド〜

ゴルバート
「衝撃波(インパクトウエーブ)!」

ゴッ!
右手で地面を殴るとモグラのように橋のタイルが盛り上がりカピーチに向かう

カピーチ
「どう言う理屈?」

ダァン!
地面の盛り上がりを踏み付ける

ゴルバート
「ほぉ‥」

カピーチ
「カフフフ。何か分からないけど正しい対処法だったのかしら?わーたし、運がいいみたい。」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!運も実力の内だ!見事だ。
爆発前ならばは虚仮威し(こけおど)‥破壊力は無きに等しい!」

カピーチ
「カフフフ。爆発?それならわーたしも‥
ボムブーツ!」

飛び上がり踏み付けるように蹴りを放つ

ゴルバート
「むっ!ガードでは収まる気がせんな‥」

バックステップで躱す
ダァン!

ゴルバート
「自慢の攻撃の後は隙も多い!」

ローキックを繰り出すゴルバート

カピーチ
「足長族を蹴りだけと思わないことね!」

指銃を出す

バチィィッ!ブシュ!

カピーチ
「あぅっ!」

ゴルバート
「ぐぅ!」

カピーチは強烈はローキックを受けゴルバートは肩に指銃を受ける

ゴルバート
「何のこれしき!
達磨落とし蹴り!」

バチッバチッバチィィン!
更に3発のローキックを放ち後方に下がる

カピーチ
「あぁぁっ!」

ゴルバート
「立派な脚だが‥それを封じれば戦闘力は半減以下と見た!」

カピーチ
「カフフ‥言った筈よ‥足長族は蹴りだけじゃない!」


NEXT >>205

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203 :3番手
09/05(木) 18:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.157 『2つの理由』

目次 >>196


スファルト
「ハァ‥ハァ‥スファファファ‥う‥受けて立ってやる!」

スファルトはカンガルーの人獣型に変形し迎撃態勢になる

シュピン
「たかが動物‥悪魔の実の中の最弱種!お前には相応しいけどね。シュッハハハ!」

スファルト
「攻撃を受け流せる自然系でもねぇんだ!目くそ鼻くそだ!
カンガルーラッシュ!」

シュピンに向かってパンチを乱打しながら走る

シュピン
「昨日見たザコ技だね。昨日効かなかった技が今日効くとでも?
ザコ故に‥バカか‥
十本裂き銃(テンツー・ジャックガン)!」

高速で両手を前に突き出すと指先からピストルの様に飛ぶ斬撃が10発飛び出す

ブシュブシュブシュブシュッ!

スファルト
「がっ‥」

ガクッ‥
10発全てを喰らったらスファルトはその場に膝を付く

シュピン
「だめだよ‥そんなとこに座っちゃ‥」

スタタタッ‥ドシュッ!
膝から崩れ落ちたスファルトに走り右の人差し指を突き立てて頬を貫く

スファルト
「ぐぁっぎゃあああっ!」

シュピン
「シュッハハハ!己の弱さを恨め!」

ガチッ‥
スファルトがシュピンの腕を掴む

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥よ‥ようやく捕まえたぜ‥クソ【先端】‥」

ドフォッ!
脇腹を殴る

シュピン
「ぐぅ!」

スファルト
「ち‥ちったぁ効いたか?」

シュピン
「うん。ちょっとだけね。」

ズボッ‥
左の人差し指で反対の頬を貫く

スファルト
「あぅぅ‥あぁぁぁっ!
く‥くそがっ!
ガ‥ガルルルラッシュ!」

ドガガガガッ!
シュピンの体の中心を胸の真ん中を乱打する

シュピン
「うぐぐっ‥
俺ちんにを仕留めるにはパンチ力不足だね。
前にも言ったと思うけど‥弱者に殴られ続けるのは胸くそが‥‥‥良くないね!」

ザバァッ!

スファルト
「あ‥あ‥ぅ‥」

シュピンのつま先がスファルトの腹に刺さった

シュピン
「少しは満足したかい?恨まれて化けて出られるのも嫌だからね。攻撃は受けてやったけど‥弱いね。もう死んてくれるかな?」

スファルト
「ゲホッ‥ゲホァッ!」

シュピン
「じゃあトドメ刺すよ。」

シュピンは右手を高らかと上げる

スファルト
「す‥すまねぇ‥エ‥エク‥」

シュピン
「雷裂き(サンダー・ジャック)!」


〜スファルト 回想〜

約10ヶ月程前‥
西の海、マリーブメント(スファルトの故郷)

空き地にて大の字に倒れるエクイルとスファルト

エクイル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥の‥能力者か‥先に言え‥」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァて‥てめぇの手の内明かすバカが居るかよ‥ゲホッ‥
だ‥だが‥強ぇな‥おめぇ‥」

エクイル
「そうか?【戦略】のステイクって知ってるか?」

スファルト
「ステイク?知ってるも何も‥西の海の去年の出世頭だろ?」

エクイル
「そいつに一味に勧誘されたことあんだ。断ったけどな‥俺の自慢さ。」

スファルト
「まじかよ!嘘ついてんじゃねぇだろうな!」

エクイル
「信じるも疑うも勝手にしろ‥理由は2つ‥‥ステイクもベンケイも俺より遥かに強かった‥
モティにすら勝てなかったと思っていた‥足手まといにしかならない自信があった。」

スファルト
「と‥【闘眠】と【弁天】!お‥おいっ!本当だろうな!」

エクイル
「疑うなら付いてこいよ。そういう約束だったろ‥俺が勝ったら俺の仲間になると‥
そしてもう一つ‥」

スファルト
「分かったよ‥スファファファ。面白ぇおとこだ。この街を牛耳るのにも飽きて来てたところだ。」

エクイル
「歓迎するぜ!お前とならやれる!戦ってそう思った!
そしてもう一つの理由だが‥」

スファルト
「なぁ‥何故俺を‥」

エクイル
「この島のこの街のボスがお前だった‥それだけだ‥
もう一つ理由は‥」

スファルト
「それだけかよ!俺の噂を聞いてわざわざ勧誘しにきたかと思ったぜ。」

エクイル
「違う‥だがお前と出会えたのは巡り会わせだと俺は思っている
‥でもう一つの理由だが‥」

スファルト
「スファファファ!よし、分かった!善は急げだ!早速出航すっか!」

スファルトは立ち上がり港の方に走り出した

エクイル
「聞けよ‥もう一つの理由‥」


〜回想終わり〜

スファルト
「スファファファ‥そういや‥エクのもう一つの理由‥聞いてなかったな‥」


NEXT >>204

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202 :3番手
09/04(水) 22:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.156 『達者な口』

目次 >>196


〜サファイア島 森〜

ランセル
「剃・ZigZag・The・Tackle!」

高速でジグザグに動きティエモに向かってくる

ティエモ
「ちっ!何てスピード‥軌道が読めない‥」

ガチッ!
ランセルの両肩を掴み、脚をピンと後ろに伸ばしタックルを切る

ランセル
「ほぉ‥オレイヤーのタックルを切るとは‥
さすが1億3000万超えの海賊だな。
ラヘヘヘ!面白い!」

ティエモ
「次捕まったら逃げられるかどうか‥分かんないからね!」

グイッ
掴んだ両肩を押して引き離すとすかさずハイキックを繰り出す

ブォン!

ランセル
「おっと‥ふぅ‥殺人級の蹴りだ‥喰らったら立て無さそうだな。」

ハイキックが空を切る

ティエモ
「私の間合いで戦わなきゃ‥接近戦は敗北ね。」

ランセル
「残り時間は‥‥」

ランセルが辺りを見渡す

ティエモ
「え?」

ランセル
「おっと‥失礼!試合じゃなかったな。ラヘヘヘ。
スタミナ尽きるまでが勝負か。」

ティエモ
「キュハハハ。隙ありっ!」

一気に間合いを詰めると低い姿勢からランセルに下から回し蹴りを突き上げる

ランセル
「くっ!」

ビッ!ブシュッ!
こめかみを蹴りが掠り血を噴き出す

ティエモ
「ちっ!さすが格闘家海兵‥この間合い躱しちゃうか‥」

ランセル
「今のは危なかったが‥ピンチはチャンスだ。」

ティエモ
「今はまだあんたのピンチよ!」

ティエモはミドルキックを放つ

ランセル
「‥だといいな‥紙絵剃(ソールペーパー)!アボイドタックル!」

ティエモ
「えっ‥」

ひらり‥バタン!
ティエモのミドルキックが躱された瞬間両脚を抱えられ転ばせられた

ティエモ
「しまった!」

ランセル
「勝負ありだ!」

ティエモ
「いやっ!」

ティエモは上半身を捻りうつ伏せになり這って逃れようとするが‥

ランセル
「そう‥それを待っていた!」

ランセルはうつ伏せになったティエモの左手を両脚で挟み右手を脇固めのようにして締め上げる

ランセル
「翼破壊(ウイングブレイカー)!」

グググッ‥

ティエモ
「!!
うあああああっ!」

ランセル
「翼を失う天女!ここまでだ!」

ジェラル
「な‥なんと!サファイア島では我らが【天女】ちゃんのピンチは続く!いや、これは大ピンチだ!」


〜同じくサファイア島 入口付近〜

賞金稼ぎ達
「おいおい‥何だよあいつら冗談じゃねぇぞ‥」

「巻き込まれるぞ!走れ!」

入口近くで起こっている激しい戦いから賞金稼ぎ達が逃げる

ギュン‥ドガッ!

賞金稼ぎ達
「ぐぁっ!」

「お‥おいっ!大丈夫か!」

スファルト
「わ‥悪いな‥ゲホッ‥」

体を血で染めるスファルトが吹き飛ばされ賞金稼ぎにぶつかる

シュピン
「シュッハハハ。どうしたんだい?ザコルーキー。最初の不意打ち以降防戦一方じゃないか。」

スファルト
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥余計なお世話だ。」

シュピン
「おっと‥失礼‥正しくはザコルーキーの一味のNO.2かな?
NO.2がこのザマじゃ船長の実力も測り知れるな。シュッハハハ!」

スファルト
「だ‥黙れ‥エ‥エクは‥お前じゃ勝てねぇよ‥」

シュピン
「‥‥‥‥‥そうかい。
研ぎ風!」

尖らせた指を振り捻れた斬撃を飛ばす

スファルト
「くっ!」

ザシュッ!

賞金稼ぎ達
「ぎゃあああっ!」

「ぐわぁぁぁっ!」

スファルトが躱した斬撃は賞金稼ぎ達に当たる

シュピン
「おっと‥すまないね。恨むなら俺ちんじゃなくてそのザコカンガルーを恨みなよ。」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥くだらねぇ技だ‥」

シュピン
「シュッハハハ。そのくだらない技から逃げ惑うお前は何だ?
お前の一味に悪魔の実の能力者はいるのか?
差し詰めお前くらいか?高々動物系一匹いるザコ一味がこの先の海を渡れると思うな。」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥スファファファ‥能力に頼ってる奴に教わるこの先の海の事情はねぇよ。」

シュピン
「達者な口だ‥悪魔の実に巡り会えねぇ運のねぇ奴らはごまんといる。その中で俺ちんに会い怒らせた運のねぇお前はその頂点だ。」

スファルト
「そ‥そうか?お前程度ならまだ運はいい方だぜ‥」

シュピン
「口は達者だが、しょせんはザコ!」

シュピンは指を尖らせた両手を構えスファルトに向かって走る


NEXT >>203

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201 :3番手
08/21(水) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.155 『パイタンの最終奥義』

目次 >>196


左の半身を特大の弦に変え特大の矢を引くパイタン

それを見るヒャクドーは瓶酒を飲みながら不敵に笑った

ヒャクドー
「ボコハハハ。」

パイタン
「白湯白湯砲(さゆぱゆほう)!」

ヒャクドー
「喰らえっ!」

ビュン!
口から高熱の酒をレーザーの様に吐き出す

パイタン
「!!」

ブシュッ
パイタンの太ももを貫通する

パイタン
「うぁっ!熱っ!」

ビュン!ブシュッ!
更にもう一発の高熱の酒レーザーがパイタンの脇腹を貫通した

パイタン
「うっ‥あぁぁぁぁっ!」

バタン‥
そして前のめりに倒れた

ヒャクドー
「ホットレーザー!ボコハハハ。さすがに立てねぇだろ。」

ビッ‥
針のような剣をセピアに向ける

ヒャクドー
「待たせたな。次はおめぇだ。【アイスドール】セピア。
残念ながらノーダメージだ。息すら乱れてねぇ。こんなゴミじゃ腹の足しにもならなかったぜ。ボコハハハ!」

セピア
「‥‥‥‥‥‥。」

ヒャクドー
「来いよ。お前のような上玉と戦いたかったんだ。」

プスッ‥

ヒャクドー
「痛っ‥」

ヒャクドーの背中に小さな矢が刺さる

パイタン
「シュヘヘヘ‥ゆ‥油断してんじゃねぇよ‥バーカ‥」

パイタンは歯を弦に変えて小さな矢を放っていた

ヒャクドー
「このアマぁ‥」

パイタン
「こ‥これでパ‥パイには‥か‥髪の毛かきあげる力も残ってないや‥」

ヒャクドー
「このゴミが‥息の根止めてやる!」

プシューッ!
ヒャクドーの体から蒸気が上がる

ヒャクドー
「ボイリングデスハンガー!今度は皮膚を溶かす!火傷じゃ済まねぇ!」

ズブッ‥

ヒャクドー
「がっ!」

セピア
「誰に背中を向けている‥」

セピアの槍がヒャクドーの背中から貫通する

ヒャクドー
「ゲホッ!がはっ‥て‥てめぇ!ひ‥卑怯な‥」

セピア
「何故、我が正々堂々と戦うと思った?
それに来いと言ったのは貴様だ。【沸騰】。」

ヒャクドー
「ふ‥ふざけやがって!
ボイリングスコール!」

ヒャクドーは自分の血をセピアに飛ばす

ジュウ‥
血のかかった肌が焼ける

ヒャクドー
「ボコハハハ!ゲホッ‥ぼ‥墓穴を掘ったな!俺の血は沸騰出来る!全身火傷になっちまえ!」

ヒャクドーは血を飛ばしながら針のような剣をセピアに振るう

カンカンカンカン!
巧みに剣を槍で迎撃するセピアだが血が掛かり体中に火傷ができる

ヒャクドー
「ボコハハハ!塵も積もれば山となる!蓄積された火傷の痛みはやがてお前の動きを鈍らせる!」

セピア
「温い‥我は【アイスドール】‥こんなものでは解けることはない!」

ヒャクドー
「ちっ‥」

剣を躱した直後下から捻りながら槍を振る

セピア
「血の山刳り(ブラッディ・ゴージマウン)!」

ギュルルル!ズバァァッ!

ヒャクドー
「がはぁぁっ!」

捻れる斬撃で右の脇腹から左胸に斬り裂く

セピア
「パイタンとの戦いでお前の動きは見切れた。そうなれば我の敵にはならん!」

ドサッ‥
ヒャクドーはゆっくりと倒れた

ヒャクドー
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょ‥」

ガクッ‥
気を失うヒャクドー
セピアはヒャクドーからバッヂを奪うとパイタンに歩み寄る

セピア
「立てるか?」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ゲホッ‥さ‥流石です‥ア‥アイス姉さん‥」

パイタンは自分のバッヂを差し出す

セピア
「何の真似だ?」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥も‥もらってください。パ‥パイはここまでです‥あ‥あなたと一緒に来れて‥‥嬉しかったです‥ず‥ずーっと前から‥あなたの事知ってました‥思い出せて良かった‥あ‥あの時‥助けてくれて‥」

セピア
「人違いだ‥勝手に終わるな。ふん‥」

セピアはパイタンを肩に背負う

パイタン
「ちょ‥ちょっと、アイス姉さん!お‥おろしてください!パ‥パイ、本当に重いですから!」

セピア
「トレーニングだ‥行くぞ‥」

パイタン
「アイス姉さん‥」

セピア
「その程度でリタイヤなら傘下は諦めてもらうぞ‥」

パイタン
「えっ‥じゃあ」

セピア
「ノピに聞いておいてやる‥期待はするな。」

パイタン
「あ‥ありがとうございます!」


ルビー島 森の沼地帯
勝者 ディープル・セピア


NEXT >>202

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200 :3番手
08/21(水) 22:30

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.154 『不信感』

目次 >>196


海兵
「セピア太夫!ファンク少佐!ジャワラフの海賊船が港から出航していきます。」

セピア
「えっ!何で!」

ファンク
「一味は全員捕らえた筈だ!そしてこいつらの船には誰も居なかった筈‥」

島民を介抱していたセピアとファンクが高台から港を見る



セピア
「本当だ‥誰が?」

ファンク
「誰かが錨を外して風で流されたのか‥」

海兵
「そう考えるのが妥当かと‥船内には誰も居なかったのは確認済です。」

パイタン
「あ‥あの‥」

高台にパイタンがやって来る

セピア
「ん?あっ、さっきの‥ケガは?」

パイタン
「大丈夫です!本当にありがとうございました。」

セピア
「キャフフフ。お礼なんていいよ。ごめんね。
もっと早く来てれば犠牲はもっと小さかったのにね。」

パイタン
「い‥いいえ‥十分です。
(なんて素敵な人‥決めた!パイは海軍に入る!)
あの‥パイも海軍とか入れたりしますか?」

セピア
「可能性は無限大。努力の向こうに素敵な道があるものよ。でも少し鍛えた方がいいわ。
もし本気なら鍛えて何処かの海軍基地で豪華絢爛の正義のカワイコちゃんを呼んでと頼んでね。」

パイタン
「は‥はい!ありがとうございます!」

パイタンは深々と頭を下げた


『今と全然違うけど‥間違いない‥やっぱりアイス姉さんだ‥』


〜近海 ジャワラフの船〜

ヒルキート
「ドヒャヒャヒャ!や‥やった!船と金一片に手に入れちまった!よ‥よし!これで俺は海賊として狼煙を上げるぜ!ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は俺がもらう!」


それから1年‥
パイタンは妹のミーキャス、キャーシャ、友人のシーヲリとミーモ達と独学のトレーニングで体を鍛え海軍に入る為、海軍基地のある島に向かう

海兵
「海軍に入りたい?本気か?命を失う可能性もある。遊びじゃないぞ。」

パイタン
「ほ‥本気です!命を失うのも怖くありません!
昔、豪華絢爛の正義を掲げる海兵さんに助けてもらいました!」

海兵達
「!!」

パイタンの言葉に海兵達の顔が曇る

「お‥おい‥あいつ、何て言った?」

「セピアはもう海軍登録を抹消されている。」

「あの事件の首謀者の娘だぜ‥殺されたとの噂‥」

パイタン
「あ‥あの‥」

海兵
「帰りたまえ。我が軍にそんな正義を掲げる者は居ない!」

パイタン
「えっ‥そ‥そんな‥パイ、助けてもら‥」

海兵
「君、出身は?」

パイタン
「サニューミュールです。」

海兵
「サニューミュール‥世界政府非加盟国だな。悪いがどの道海軍には入れない。君達には人権が無いと言っても過言では無い。」

パイタン
「じ‥人権が無い‥海軍がそんな事を‥」

海兵
「仕方がない‥それが世の中の道理だ。この世は天竜人により成り立って居る。今すぐ立ち去り給え。」

パイタン
「‥‥‥‥‥。」

パイタンは無言でその場を立ち去った

パイタン
「何で‥海軍にもなれない‥人権が無い‥‥容姿が悪いから差別される‥
だったら‥海賊になってやる‥
全部見返りてやる!」

パイタン率いるS・シスターズ海賊団が立ち上がったのはこの先の頂上戦争の後の話‥


〜回想 終わり〜

すぅ‥
倒れていたパイタンが静かに立ち上がる

ヒャクドー
「まだ立つか‥寝ててくれよ。もうお前に費やす時間はもったいねぇ。」

パイタンは優しく笑ってセピアを見る

セピア
「寝ておけ‥あとは我に任せろ。」

パイタン
「は‥はい!ありがとうございます!」

セピア
「ん?
(この光景‥何処かで‥)」

パイタン
「でも‥もう少し‥もう少しだけやらせてください。アイス姉さん!」

ヒャクドー
「しつけぇ‥」

パイタン
「今から出すのがパイの最期の技!お前だけは必ず倒す!」

ヒャクドー
「つまりそれを防げば殺していいんだな?」

パイタン
「好きにしろよ‥」

パイタンは左の半身を弦に変える

パイタン
「豪華絢爛!」

セピア
「!!」

ヒャクドー
「何だ?まぁ‥いいや。恐れるに足りず!飛び道具には飛び道具に限るな。」

ぐびっぐびぐび‥
ヒャクドーは瓶酒を飲む

パイタン
「白湯白湯砲(さゆぱゆほう)!」

特大の矢を引く


NEXT >>201

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199 :3番手
08/21(水) 22:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.153 『サニューミュールの戦い』

目次 >>196


ファンク
「乗ってくかい?セピアちゃん。君のムチムチのプルプルのファインヒップなら大歓迎さ。」

セピア
「お断り!能力者なんて上陸まで動けないでしょ!私っち、先行く!こうしてる間にも罪なきか弱い市民は海賊に‥」

セピアは海に飛び込む

バシャーン!

そして背泳ぎで島に向かっていった

ファンク
「せっかちだな‥しかも何故背泳ぎ‥」

セピアは島に着く

セピア
「ハァ‥ハァ‥よ‥よし!着いた!」

セピアは島に着くなり愛槍である真紅の槍、櫛名田(くしなだ)・紅を振り回し海賊と戦った

海賊達
「な‥何だ、こいつは!」

「か‥海兵?な‥何故だ!ここは政府非加盟国!海軍は‥」

「だが女だ。へへへっ!片腹痛てぇ!」

セピア
「豪華絢爛・紅蜂!」

ズザザザザッ!
ガトリング銃の様な槍の突きで一度に10人の海賊を倒す

海賊達
「ぎゃあああ!」

遅れること8分‥ファンク達もサニューミュールに上陸

ファンク
「あのマーク‥【総取り】のジャワラフ‥4500万の首か‥厄介な奴だ‥」


中心街では‥

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

海賊達
「どうした、どうした?太った兎ちゃん!」

「だいぶペースが落ちてきたんじゃねぇか?」

「兎と言うより豚だがな。」

「ギャハハハ!違ぇねぇ。」

海賊達はパイタンを甚振る様に追い回す

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょう‥」

海賊達
「おい‥そろそろ豚狩りも飽きたな。」

「捕まえちまうか?」

「いや‥その前に‥」

ダァーン!
海賊がピストルでパイタンの脚を撃ち抜く

パイタン
「あぅっ!あぁぁぁぁっ!」

海賊達
「ギャハハハ!」

「お‥おいっ!撃っちまったらまずいだろ‥」

「知らねぇぞ‥」

「なぁに‥抵抗したから撃った‥それで片付く‥上玉でもあるめぇし‥」

「あっ、そりゃあそうか。」

海賊達は笑いながらパイタンに近付く

パイタン
「た‥助け‥」

海賊達
「助けは来ねぇ!」

「助けれる奴がこの島には居ねぇよ。」

「居たとして‥お前なんざ助けるに値しねぇ!」

「ギャハハハ!」


『豪華絢爛・月隠れ!』

ズガガガガッ!
突き抜ける斬撃の風が海賊を斬りながら吹き飛ばす

海賊達
「ぎゃあああ!」

「な‥なんだぁ?ぐわぁぁぁっ!」

パイタン
「えっ‥」

パイタンの視線の先には正義のマントを靡かせる女海兵の姿があった

セピア
「すぐに駆け付けられなくてごめん!
怖かったよね‥
でも、もう大丈夫!私っちがこの島に居る!期待していいよ。」

パイタン
「あ‥あ‥ありがとうございます‥」

セピア
「逃げて。絶対に追わせないから♪」


『あれ‥あなたは‥アイス姉さん?』


セピアの前に金髪の巨漢の男、ジャワラフが酒を飲みながら現れる

ジャワラフ
「おいおい‥穏やかじゃねぇな‥よくも俺の部下を‥
女海兵‥どこから湧いて出た?」

セピア
「キャフフフ。あんた、【総取り】のジャワラフね。

罪無き市民を傷付けた報い‥あんたもよ!」

ジャワラフ
「覚悟あるんだな?死ぬぞ‥」

セピア
「上等よ!海軍本部中佐、ディープル・セピア、人呼んで【絢爛】のセピア!
あんたの首‥頂戴する!」

ジャワラフ
「ジャワハハハ!痛ぇぞ‥4500万の首は!
邪蛇蟹(ジャジャガニ)!」

蟹の挟みに鎖の付いた武器をセピアに放つ

セピア
「豪華絢爛・刳り風(えぐりかぜ)!」

下から捻りながら槍を振る

ドガァァァッ!

ジャワラフ
「ぐぅっ!」


〜ファンクサイド〜

ファンクと海兵50名は数に勝るジャワラフ海賊団を取り押さえる

ファンク
「くっ!ザコだが数が多い‥セピアちゃん‥無理すんなよ!
おめぇら!気合い入れろ!」

海兵達
「はっ!」

海賊達
「く‥くそっ!何故海兵が‥」

「この島は世界政府非加盟国の筈じゃ‥」

「だが数ではこっちに圧倒的に分がある!やっちまえ!」


〜セピアサイド〜

セピア
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ジャワラフ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ゲホッ‥ち‥ちくしょう‥この俺が‥」

ドサッ‥
ジャワラフが倒れる

パイタン
「す‥すごい‥」

セピア
「キャフフフ‥ご‥豪華絢爛の正義‥【絢爛】のセピアをナメんなよ!」

このサニューミュールの戦いは3時間に及ぶ死闘の末セピア、ファンク率いる海軍が勝利を掴んだ


NEXT >>200

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198 :3番手
08/21(水) 22:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.152 『豪華絢爛』

目次 >>196


北の海のサニューミュール‥
島の規模的には小の中程度‥
その島に海賊船が上陸してきた

当時北の海では程よく名の通ったジャワラフ海賊団

海軍基地もない島に降り立った海賊達は島を荒らし略奪を始める

金髪の海賊
「奪えっ!金のない奴は殺せ!」

海賊達
「はい!ジャワラフ船長!」


ジャワラフ海賊団 船長
【総取り】のジャワラフ
懸賞金 4500万ベリー


ジャワラフ
「ジャワハハハ!この島の全てを奪ってやる!全てだ!総取りだぁっ!」

総勢300人を超える海賊達は島の保安官達を殺し瞬く間に島を制圧していった

海賊
「おいっ!てめぇ、有り金全部出せ!死にてぇか?」

ヒルキート
「ひ‥ひぃ‥命だけは‥ここに1000万ベリー近くあります!こ‥これで命はお助けを‥
それに‥この女‥差し上げます!お好きにどうぞ!」

パイタン
「えっ‥」

海賊
「ギャハハ!確かにこりゃあ頭に褒められるぜ!
貰ってやる!
女?いいとこ下の中だな‥まぁ‥奴隷くらいにはなるだろ‥」

ヒルキート
「ドヒャヒャ。で‥ですよね。どうぞもらってください。」

パイタン
「ちょっ‥ちょっと!それはパイが一生懸命に貯めたお金だよ!
お金は百歩譲っても‥パイまで差し出さなくても‥」

ヒルキート
「うるせぇ!てめぇ、俺に惚れてんだろ!惚れた男の為だ!金もてめぇも貰われて光栄だろ!」

バキィッ!
ヒルキートはパイタンを殴って差し出す

ヒルキート
「ど‥どうぞ。あの‥もし‥良ければ俺もですよ仲間に‥」

海賊
「ギャハハハ!いいだろ!頭に会わせてやる!」

ヒルキート
「ありがとうございます!」

パイタン
「うぅっ‥いやぁぁぁっ!」

パイタンはヒルキートを振り払い脱走する

ヒルキート
「くっ!このアマぁ!」

海賊
「まぁ、待て。あの女は俺の仲間が捕らえる‥おめぇは俺と来いよ。頭に会わせてやるよ。」

ヒルキート
「は‥はい!どうか‥この金で仲間に‥」

海賊
「てめぇの腐った心‥気に入ったぜ!おいっ!あの女捕まえろ!
どのみち金の持ってねぇ奴らは人身売買行きだ。」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥な‥何で‥何でパイだけ‥」

命じられた海賊達がパイタンを追う

海賊達
「おいおいっ!待てよ!太ったうさぎちゃん!」

「逃げる程の価値ねぇぞ!てめぇには!」

「ギャハハハッ!」


〜サニューミュール 近海〜

帆に豪華絢爛の正義と書かれた海軍船が海を漂う

帆の見晴らし台に立つ灰色髪の女の将校が双眼鏡にてサニューミュールを見ていた

灰色髪の女海兵
「海賊船‥島が襲われてる‥」

海兵達
「どうかされましたか?中佐殿!」

「お‥おい!その呼び方はだめだぞ。」

スタッ‥
灰色髪の女海兵は見晴らし台が飛び降りてくると海兵にデコピンをした

バチッ!

海兵
「痛っ!」

灰色髪の女海兵
「コラッ!そんな硬い呼び方しないでくれる?
私っちを呼ぶ時は‥」

海兵達
「セピア太夫!」

灰色髪の女海兵
「よろしい!」


海軍本部中佐
【絢爛】ディープル・セピア


セピア
「進路をあの島へ!上陸し海賊の殲滅と島民の救出を行う!!」

海兵
「し‥しかしセピア太夫、あの島はおそらくサニューミュール‥世界政府非加盟国。我々が救出する必要は‥」

スゥ‥
海兵の喉元に真紅の槍が近付く

セピア
「じゃあ誰が救うの?裕福な島や国があればその逆も必ずある!あの島の人達は助かる権利がないとでも‥」

海兵
「で‥ですが‥セピア太夫‥本部からの任務は‥」

セピア
「そんなもの‥着いてから倍頑張れば何とかなるでしょ!
2度と私っちの前でそういう事言わないで!」

海兵
「は‥はっ!失礼しました。」

銀色の髪の海兵
「ルハハハ。さすがカイザーさんの娘だぜ。弱者救済の正義を引き継いでる。そういうとこ好きだぜ。セピアちゃん。」

セピア
「うるさいわね!ファンク!パパはパパ!私っちは私っち!あんたも早く準備して!」

銀色の髪の海兵
「分かってるって。だが自分の船を貰った初任務‥失敗や遅れはあまり上がいい顔しねぇぞ。」


海軍本部少佐
【番犬】のファンク


セピア
「分かってる。でも、見逃せない!迷惑かけないわ。
あんたにもパパにも‥全責任は私っちが取る!」


NEXT >>199

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197 :3番手
08/21(水) 22:09

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.151 『いつだってそう‥』

目次 >>196


パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(ア‥アイス姉さんの手前カッコつけたものの‥こいつ‥口だけじゃねぇ‥触ると熱いあの体‥厄介だ‥)」

ヒャクドー
「ボコハハハ。ならば御希望通り‥」

ヒャクドーはパイタンに近付く

パイタン
「うっ‥」

ヒャクドー
「どうした?掛かってこいって言ったのはお前だよな?
悪いが早くくたばってくれるか?
俺が用があるのは【アイスドール】だ。
熱羽(ネツバ)!」

ペッペッペッ!
ヒャクドーはパイタンに向かって唾を吐く

パイタン
「うわっ!汚ぇっ!」

ヒャクドー
「ならばちゃんと避けろ!火傷確定の唾さ。」

ビチャッ

パイタン
「熱っ!あぁぁぁっ!」

プスッ‥
高熱の唾を腕に受けて動きの止まったパイタンの肩を針のような剣が刺さる

パイタン
「うぎゃあああっ!」

ヒャクドー
「肌に高熱を感じれば自ずと隙が出来る!」

セピア
「パイタン!もうやめろ!」

パイタン
「うぅ‥シュヘヘヘ‥い‥嫌です‥傘下に弱い海賊いらないですよね‥」

ヒャクドー
「お前の場合は容姿も悪い‥強くてもいらん‥それが現実だ。」

よろけるパイタンを抱き締める

ヒャクドー
「沸騰の大抱擁(ボイリングハンガー)!」

パイタン
「うっ‥ぎゃあああ!」

ヒャクドー
「沸騰した血液の通う俺に抱き締められれば火傷では済まん!
ボコハハハ。抱き締められるなんて嬉しいだろ‥お前のような容姿の悪い女‥ブスがなぁ!」

セピア
「パイタン!き‥貴様!」

パイタン
「あぁ‥あう‥」

ガクッ‥
意識を失うパイタン
ヒャクドーはパイタンを押し退けるように離す

ヒャクドー
「ボコハハハ!冥土の土産だ。良かったな。」

パイタン
「‥‥‥‥‥‥‥」

『い‥いつだって‥そうだった‥』


〜パイタン 回想〜

4年前‥


『パイの容姿が悪いのは知ってる‥可愛くない‥太ってる‥太ってるから巨乳‥お尻だってデカい‥脚も太いし‥腹もだらしない‥
だから‥いつも差別されてきた‥
パイが仕事を頑張っても評価されず‥カワイイコだけ評価される‥
何か悪い事が起きるとパイのせい‥
だけど‥』


茶髪の長髪の男
「パイタンちゃんって名前だっけ?飲むか?」

茶髪の長髪の男はパイタンにお茶を渡す

パイタン
「あ‥ありがと‥」

茶髪の長髪の男
「いつも頑張ってんな。ドヒャヒャヒャ。あいつらおかしいぜ。まっ、ドンマイだ。俺はヒルキート。よろしくな!」


『あの人はパイをちゃんと見てくれてた‥』


ヒルキート
「パイタン、結婚しようぜ!世界一幸せにしてやるぞ!」

パイタン
「はい‥」

ヒルキート
「2人で頑張って金貯めてよ、世界旅行しようぜ!見返してやろうぜ!目標は1000万ベリーだ。」

パイタン
「うん!ヒルキー君」


ヒルキート
「すまねぇ‥パイタン。どうやら腰をやっちまった‥なぁに‥ただのぎっくり腰だ。少し安静にしてりゃあ治るさ。それまで1人で頑張ってくれ。
腰が治ったらすぐに俺も倍以上稼ぐからよ。」

パイタン
「分かった。でも無理はしないで‥パイなら一人でも働けるから!」

その後パイタンは夜も働く
だがヒルキートはその後も働く事はなかった‥

ヒルキート
「おいおい‥何だよこの給料‥これじゃあ俺の治療費にもならねぇ!もっと働け!」

バキッ!
ヒルキートはパイタンに手を上げる

パイタン
「あぅっ!ご‥ごめんなさい‥」

ヒルキート
「俺を愛してないのかよ!寝る間を惜しんで働け!腰が治らなきゃ俺は働けねぇんだよ!」

パイタン
「は‥はい‥」


キャーシャ
「パイお姉ちゃん、大丈夫?」

ミーキャス
「最近ほとんど休んでなくね?パイ姉。」

ミーモ
「あんた、騙されてるよ。ありゃあろくな男じゃないって‥」

シーヲリ
「女を平気で殴るようなクズよ。別れちゃいなさい。」

パイタン
「そ‥そんな事ない!きょ‥今日はまだ5発しか殴られてないし‥」

ミーキャス
「だめだ‥毎日10発以上も殴られれてるから麻痺してる‥」


1年後過酷な労働によりパイタンは960万ベリーの大金を貯めた

パイタン
「シュヘヘヘ。もう少し‥もう少しで目標の1000万ベリーだ。」

街人
「海賊だぁぁっ!」



NEXT >>198

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196 :3番手
08/11(日) 21:51

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次16


Vol.151 『いつだってそう‥』     >>197

Vol.152 『豪華絢爛』          >>198

Vol.153 『サニューミュールの戦い』   >>199

Vol.154 『不信感』           >>200

Vol.155 『パイタンの最終奥義』     >>201

Vol.156 『達者な口』          >>202

Vol.157 『2つの理由』         >>203

Vol.158 『窮鼠猫を噛む』        >>204

Vol.159 『【パワーボム】のカピーチVS【大木割り】のゴルバート』         >>205

Vol.160 『不使用』           >>206

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195 :3番手
08/11(日) 21:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.150 『【沸騰】のヒャクドーVS【早弓】のパイタン』

目次 >>185


〜サファイア島 森〜

ティエモ
「うわぁぁぁぁっ!」

ランセル
「ラヘヘヘ!後5センチで腕ぽっきりってとこか?」

横四方の状態でティエモの手首を掴んでいる腕を持ってそのまま捻り上げて締めるランセル

ティエモ
「うぐぁっ!あぁぁぁ‥
(ま‥まずい‥本当に折られる‥どうすれば‥‥
そ‥そうだ!一か八か!ダメ元で‥)」

ティエモは上半身を揺らし起こしたりして抵抗する

ランセル
「バカめ!逃れられんぞ!足掻けば足掻くほど骨は軋みやがてその反動で折れる!」

ティエモ
「キュハハ‥か‥海兵さん‥い‥今‥顎に当たってるヤツ‥」

ランセル
「顎に?」

ティエモ
「最近少し大きくなった‥私のG‥」

ランセル
「へ?」

ティエモは状態を動かしランセルの顔に胸を当てる

ランセル
「うひょー!柔らか気持ちいい!」

ティエモ
「隙ありぃっ!」

バキィ!
ランセルの締めが少し緩んだ瞬間にランセルの後頭部に膝蹴りを入れ脱出する

ランセル
「ぶべっ!」

ティエモ
「あぁぁっ!いったぁーい!本当に痛かった!もうちょっとで折れるとこだったよ。痛い痛い‥」

ランセル
「お‥おのれぇ‥」


〜ルビー島 森の沼地帯〜

セピアに向かい中指を立てて挑発するヒャクドー

セピア
「挑発に乗る訳では無いが‥下がれ。パイタン‥
我がやる。お前では厳しい相手だ。」

パイタン
「シュヘヘ‥し‥心配無用です‥ア‥アイス姉さん‥
こ‥こんなヤツ‥アイス姉さんに触る事すら烏滸がましい‥」

ヒャクドー
「下がれよ‥俺はお前の倍以上の賞金首を仕留めてんだ‥お前じゃ俺のダンス相手は‥」

ヒュン‥ブスッ!

パイタン
「!!」

ヒャクドーはパイタンの前に移動すると針のような剣でパイタンの腹を貫いた

ヒャクドー
「勤まらねぇ!ボコハハハ!」

パイタン
「熱っ!あぁぁぁっ!」

セピア
「パイタン!避けていろ‥血(ブラッディ)‥」

パイタンはセピアの方に手を向ける

パイタン
「シュヘヘ‥こ‥ここからがパイの‥時間です‥
バカめ‥捕まえた‥」

ガチッ!
剣を持つヒャクドーの腕を掴む

パイタン
「も‥もう離さねぇ‥覚悟しろ‥」

ヒャクドー
「ああ、離すなよ!」

グツ‥グツグツグツ!

パイタン
「!!
うわぁぁっ!熱っ!あぁぁぁっ!」

ヒャクドー
「ボコハハハ!どうした?ちゃんと掴んでいろよ!」

パイタンの腕を掴み返す

パイタン
「あぁぁぁぁっ!熱い!熱い!」

セピア
「やめろ!そいつを離せ!」

ヒャクドー
「俺を離さねぇと言ったのはこいつだ!そうだろ!【早弓】!」

パイタン
「そうだよ!
私の胸触れるよ(パイタン・ミルクアロー)!」

胸を掴んで引っ張り大きいの矢を放つ

ヒャクドー
「うぉっ!」

状態を反らし転んで無理矢理矢を躱す

ヒャクドー
「あ‥危ねぇ‥今の喰らったらやばかったぜ‥」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥まだだ!
私の美しさに惚れなさい(パイタン・キューピット)!」

左手を弓に変えて3本の矢を放つ

ヒャクドー
「鬱陶しい能力だ‥ま、お互い様か‥」

後ろにバク転しながら矢を躱すと小石を拾いパイタンに投げる

ヒャクドー
「沸騰飛礫(ボコツブテ)!」

パイタン
「シュヘヘヘ‥こ‥子供の喧嘩か‥‥
うぎゃああああっ!」

パイタンに当たった小石が肌を焼く

ヒャクドー
「ボコハハハ!ボコボコの実の沸騰人間!俺の体と触れた物は100℃以上に上げれる!触れたら熱いじゃ済まねぇのさ。」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょう‥」

セピア
「もういい‥パイタン、下がれ。あとは我に任せよ。」

パイタン
「シュヘヘヘ‥い‥いくらアイス姉さんの頼みでも‥まだいいとこ見せてませんから‥
こ‥これじゃ‥傘下に入れなくて当然ですよね‥」

セピア
「だから‥それはノピスに聞かぬと我一人の判断では出来かねぬ!分かれ!」

パイタン
「わ‥分かってます‥だ‥だから‥弱い傘下はいらないですよね‥せめて‥あいつに一撃くらいは入れないと‥」

ヒャクドー
「なんだか知らねぇが力試しのデモンストレーションに俺は荷が重いぜ。【早弓】のパイタン!」

パイタン
「う‥うるせぇ‥重くねぇんだよ‥さっさと片付けてやるから‥来いよ‥」


NEXT >>197

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194 :3番手
08/08(木) 20:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.149 『封印』

目次 >>185


ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!
ピクシーのトラバサミを紙絵で巧みに躱すヒルワドバ

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ウザい!ウザい!ウザい!」

ヒルワドバ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ど‥どうし‥ゲホッ!ゲホッ‥ゲホッ!どうした?動きが遅くなってきたんじゃないか?」

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥う‥うるさい!うるさい!うるさぁーい!」

ヒルワドバ
「ハァ‥ハァ‥ゲホッ!ゲホッハハハ‥
(明らかに動きが遅くなってきている!勝機は我に有りだ!)」

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥さ‥さっさとくたばれ!」

ピクシーが尻のトラバサミをヒルワドバに向ける

ヒルワドバ
「!!
(待っていたぞ!この瞬間を!)」

ヒップトラバサミを躱した瞬間、ヒルワドバは手を半開きにして頭上に翳す

ピクシー
「!!」

ヒルワドバ
「五指銃!」

ズボァッ!
ピクシーの背中に五本の指を突き刺した

ピクシー
「あ‥が‥あぁ‥」

ヒルワドバ
「勝負ありだな。【トラップガール】!
追撃の指銃をプレゼントするか?」

ピクシー
「う‥うぅ‥」

ヒルワドバ
「プレゼント希望らしいな‥」

ヒルワドバはもう一本の手を頭上に翳す

ピクシー
「ピ‥ピハハハ‥つ‥‥つ‥‥ま‥‥た‥」

ヒルワドバ
「何?」

ピクシー
「捕まえたって言ったんだよ!バカ海兵!」

ガシャーン!
ピクシーがヒルワドバの肩を挟む

ヒルワドバ
「ぐわぁぁぁっ!」

ガブァッ!
もう一つのトラバサミで脇腹を挟む

ヒルワドバ
「うぎゃああっ!」

ピクシー
「ピハハハ!」

ガシャーン!
両脚をトラバサミに変えて脇腹を蟹挟みして飛び乗る

ヒルワドバ
「ぐぎゃあああっ!」

そのまま頭上に両手を翳し左右の手を合わせて大きなトラバサミを作る

ジェラル
「あぁーっと!こ‥この構えは‥」

ピクシー
「ピハハハ!トドメだ!」

ジェラル
「【天女】の顔を潰したフェイスジャンク!
天女殺しの技が2日目にて早くも見られるのか!」

ヒルワドバ
「くっ‥」

ピクシー
「ピハハハ‥」

一瞬‥ヒルワドバの姿にティエモの幻を見る

ティエモ
「くっ‥」

ピクシー
「ティエモ‥」


〜ピクシー 回想〜

ピクシー
「フェイスジャンク!」

ガッシャーン!

海賊頭
「ぐぁぁぁっ!」

新V・B海賊団船員達
「うぉっ!えげつねぇ!」

「やりやがったぜ!相手は9600万の賞金首だぜ!」

「仲間で良かったぜ!シーちゃん!」

バクワ
「バカカカ。こいつは頼もしい限りだぜ‥」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

ピクサーは口を抑えてその場を去った

新V・B海賊団船員達
「ん?サーちゃん?」

「船酔いか?」

バクワ
「バカがぁ‥今更なるかよ‥」

ピクシー
「お姉ちゃん?」

ピクサーの後を追うピクシー

ピクシー
「お姉ちゃん、どうしたの?大丈夫?」

ピクサー
「ピクシー‥ご‥ごめんね‥あ‥あの技‥使わないでくれる?私の前だけでもいいから‥
敵船の船長が‥ティエモに見えちゃうんだ‥」

ピクシー
「お姉ちゃん‥‥ごめん‥」


〜回想 終わり〜

ピクシー
「くっ‥お姉ちゃんとの約束‥もうこの技、使わないって決めたんだ!それがピクシーちゃんの償い‥」

ヒルワドバ
「な‥何だ?」

ガブァッ!
口のトラバサミでヒルワドバの頭に噛み付く

ヒルワドバ
「ぎゃあああっ!」

ジェラル
「だ‥出さない!まだ温存か?
だがこれで勝負あり!
昨年決勝進出の海軍准将、ヒルワドバがここで消える!
大佐から准将に昇格も問題なし!
妹も大丈夫だ!姉に続いて海軍将校を撃破!
今年もワーナー・シスターズからは目が離せない!」

ドサッ‥
ヒルワドバが倒れる

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥喧嘩してても約束は約束‥」


ルビー島 砂浜の戦い
勝者 ワーナー・ピクシー


〜ルビー島 森の沼地帯〜

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥は‥歯弓・私の刺激的口づけ(パイタンスティミレーションキッス)!」

激しく息を切らしながらパイタンは歯を弦に変え口から矢を放つ

ヒャクドー
「ボコハハハ!当たるかよ!」

パイタン
「く‥くそっ!」

無傷のヒャクドーに対しパイタンは既に血に塗れていた

ヒャクドー
「ボコハハハ。不味い血だぜ‥やはり美しい女の血に限る。」

針の様な剣から滴る血を舐めセピアを見て中指を立てる


NEXT >>195

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193 :3番手
08/06(火) 22:33

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.148 『【トラップガール】ピクシーVS【噎せり】のヒルワドバ』

目次 >>185


ピクシー
「ピハハハ!羽千切(ウイングテア)!」

ヒルワドバ
「くっ!追撃が早い!
ゲホッ!ゲホッ‥ゲホッ‥
あの小さき体にこのパワーとスピード‥やりおるわ‥
積波・雷(セキバ・ライ)!」

金棒を回してピクシーのトラバサミのガトリング銃の防ぐ
ガガガガガッ!

ピクシー
「ん〜?」

ヒルワドバ
「何度も‥ゲホッ!ゲホッ!
何度も喰らうと思うなよ‥」

ピクシー
「ムカつく!ムカつく!ムカつく!仕留めてやろうと思ったのに!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハッ!
それは‥ゲホッ‥ゲホッ!それは俺も同じだ。
咳砲(ゲホウ)!」

力強く金棒を突き出す

ドフォッ!
ピクシーの腹を突く

ピクシー
「はぅっ!」

ヒルワドバ
「ニ指銃!」

人差し指と中指でピクシーの左肩を貫く
ブシュッ!

ピクシー
「あぁぁっ!」

ヒルワドバ
「ゲホハハハ!お前のような奴は‥ゲホッ‥ゲホッ!お前のような奴は得意技を防ぐと隙と焦りが出来る‥そこに攻撃が当たれば‥ゲホッ!ペースは乱れ防御が甘くなる。
この勝負貰った!三指銃!」

人差し指、中指、薬指を立ててピクシーの胸元を狙う

ガッシャーン!

ヒルワドバ
「ぐっ!ぐわぁぁぁぁっ!」

胸をトラバサミに変えてヒルワドバの指に挟む

ピクシー
「ピハハハ!おっぱい触ろうとしたでしょ?エロ海兵。
指、引き千切っちゃる♪」

グググッ‥

ヒルワドバ
「ぐぁぁ‥
こ‥この‥ゲホッ‥ゲホッゲホッ!」

ヒルワドバは金棒を振りかぶる

ピクシー
「ピハハハ!受けて立つ!」

ピクシーは両手をトラバサミに変える

ヒルワドバ
「大咳(オオゼキ)!」

ピクシー
「ダブルプリティーバイト」

ガキィィン!ガブァッ!

ヒルワドバ
「うぐっ!」

左のトラバサミで金棒を挟み、金棒を持つ手を右のトラバサミで挟む

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーちゃんの勝ち!」

ヒルワドバ
「ゲ‥ゲホッハハハ‥ま‥まだ早い‥」

両手をトラバサミに挟まれながらもそのままピクシーを頭上に持ち上げる

ピクシー
「およ?」

ヒルワドバ
「指等何本でも持っていけ!」

持ち上げたピクシーをそのまま叩き付ける
ダァァアン!

ピクシー
「ぎゃん!」

ヒルワドバ
「ぐぅっ!」

叩き付けられた拍子でトラバサミが外れる

ヒルワドバ
「ふ‥ふぅ‥ゲホッ!
指も何とか付いてるな‥ゲホッ‥ゲホッ!」

ピクシー
「痛い!痛い!痛い!
怒った!ぶち殺す!」

ヒルワドバ
「こ‥こっちの台詞‥ゲホッ!ゲホッ!
こっちの台詞だ!【トラップガール】。」

ピクシー
「取って置き見せてやる!
罠・ワーナー!」

ピクシーの両手がトラバサミに変わる

ヒルワドバ
「何が取って‥ゲホッ!ゲホッ!
何が取って置き‥何度も見た光景だ。」

更に両足と胸、口がトラバサミに変わる

ヒルワドバ
「!!」

ピクシー
「プリティートラップガール!
あっ、ついでにお尻もトラバサミ♪」

ヒルワドバ
「そ‥それがどうした。
お前に触れなければ恐れるに足りん。」

ピクシー
「ピハハハ!【トラップガール】ナメんなよ!」

ピクシーはヒルワドバに向かって走ってくる

ヒルワドバ
「これを凌げばゲホッ!ゲホッ!
俺に流れが来る!ゲホッハハハ。」

ピクシー
「ヒップトラップ!」

ヒルワドバに尻を向けて飛んでくる

ヒルワドバ
「そんなもの当たらん!
(ちょっと喰らいたかったかも‥)」

ピクシー
「パイトラップ!」

胸を突き出して体当たりしてくる

ヒルワドバ
「当たると思うなよ!
(これもちょっと喰らってもいいかもな‥)」

ピクシー
「トラップトラップ大行進!」

ヒルワドバ
「!!」

ピクシーのパンチ、蹴り、体当たり、ヒップアタックを絶え間なく繰り出す

ヒルワドバ
「くっ!」

ガシャーン!
左のトラバサミで金棒を挟むと放り投げる

ヒルワドバ
「し‥しまった!ゲホッ!」

ピクシー
「ピハハハ!ピンチ!ピンチ!ピーンチ!
どうする?」

ヒルワドバ
「だ‥黙れ‥ゲホッ!ゲホッ!
この攻撃に疲れた時が逆転の時!
ならば今は全力で躱すのみ!
紙絵!」

紙のようにひらひらとした動きでピクシーの攻撃を躱す

ピクシー
「ムカッ!超ムカつく!絶対噛み千切ってやる!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハ!攻め疲れした時‥貴様の最期だ!」


NEXT >>194

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192 :3番手
08/02(金) 22:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.147 『3タテ』

目次 >>185


ピクサーはヴァサモルからバッヂを剥ぎ取る

ピクサー
「一つ聞いても?」

ヴァサモル
「な‥何だ‥」

ピクサー
「何故私を怒らせるような事を?」

ヴァサモル
「ヴァハハハ‥て‥【天女】のティエモは決して本気じゃなかった‥‥気がした‥。だが負けた‥
自分の実力を試したかった‥今の俺が海兵として如何なるものか‥
【天女】のティエモに勝ってるお前を本気にさせて勝てるか‥勝ちたかった‥ただそれだけだ‥」

ピクサー
「ふーん‥それの為に私の大事な写真をぐちゃぐちゃにした事は許さないけど‥」

ビンゾキ
「つ‥強ぇ‥調子悪くねぇ‥お‥おいっ‥逃げよう、【山カバ】軍!
あいつには勝てねぇ!無理だ!」

ゴッチョロ
「あ‥諦めるなノベ!ま‥まだ泳がせるノベ!弱ったとこを叩くノベ」

ビンゾキ
「ばかか!やりたきゃ1人でやれよ!【山カバ】軍。」

ゴッチョロ
「な‥何を言うノベ!この話を持ち掛けたのはお前ノベ!逃げるなノベ!」

ビンゾキ
「だ‥黙れ!と‥とにかく俺ぁ‥‥‥」

ゴッチョロ
「ん?どうしたノベ?レンスクナー・ビンゾキ?」

ビンゾキの表情は固まり顔中、汗に塗れていた

ゴッチョロ
「何か言うノベ!レンスクナー・ビンゾキ!」

ビンゾキがあごを動かしゴッチョロの後ろを差す

ゴッチョロ
「後ろに何か‥‥‥」

ゴッチョロの後ろには無表情のピクサーが立っていた

ゴッチョロ
「や‥や‥や‥【闇巫女】!」

ピクサー
「‥‥‥‥」

ドフォッ!
ピクサーの掌底がゴッチョロの腹に減り込む

ゴッチョロ
「はうっ!」

ピクサー
「さっきから‥うるさい!あんた達ね。私の周りでこそこそこそこそ‥お陰でずーっと気持ち悪いし頭痛かったんだけど!」

ビンゾキ
「す‥すみません‥」

ペタッ!

ビンゾキ
「うっ!あ‥あれ?か‥体が動かねぇ‥」

ピクサー
「動かなくしたの。じゃあ行くよ♪」

ビンゾキ
「えっ‥」

ピクサー
「BWH3段蹴り!」

ドガガガッ!
ビンゾキの胸元、腰、尻を蹴る

ビンゾキ
「ぎゃあああっ!」

ピクサー
「ん〜この技好きなの♪痛いけど♪」

ゴッチョロ
「こ‥この野郎ノベ‥」

ピクサー
「やっぱり立った?プルフフフ。デカいから一撃じゃ無理かなっては思ったけど‥」

ゴッチョロ
「マウンテン・ヒポポタマス・ザ・パンチ・オブ・メガトーン&メガトーンマークファイブ!」

大声で叫んだゴッチョロだが何も起きず‥

ゴッチョロ
「な‥何故だ‥何故パンチが打てんノベ!」

ピクサーが指差すゴッチョロの両腕には拳と書かれた札が貼ってあった

ピクサー
「やっぱりパンチ?その体つきならパンチ系の技かなって思って‥プルフフフ。
それにあなたが私を殴ろうとする声‥直接頭に聞こえてきたの。これが気持ち悪いんだよね‥
だいぶ慣れてきたけど♪」

ゴッチョロ
「な‥何だこの札?」

ピクサー
「掌波天・揚羽蝶!」

ドフォォォッ!
両手を蝶の様に合わせてゴッチョロの胸元に叩き込む

ゴッチョロ
「ぬはぁっ!」

ゴッチョロは白目になりゆっくりと前のめりに倒れる

ドサッ‥

ピクサー
「よしっ!絶好調!」

ジェラル
「ティエモちゃん大ピンチ!今年の【闇巫女】、ワーナー・ピクサーは去年よりも強い!
並居る強敵を3タテ!
打倒、【闇巫女】の【天女】は今年も敗れるのか!?」


ルビー島 森の入口の戦い
勝者:ワーナー・ピクサー


〜ルビー島 砂浜〜

ヒルワドバ
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
や‥やはり‥ゲホッ‥ゲホッ!
強いな‥」

ヒルワドバは頭から流れる血に顔を赤く染めながら金棒を両手に持ち振りかぶる

ヒルワドバ
「石虎未(セキコミ)!」

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーちゃんズバズーカ!」

ガキィィン!

ヒルワドバ
「ぐぉっ!」

ピクシー
「ぃやん♪」

金棒とトラバサミが激しくぶつかりお互いに吹き飛ぶ

ピクシー
「ピハハハ!羽千切(ウイングテア)!」

直様に起き上がったピクシーはガトリング銃の様にトラバサミに変えた左右の手を繰り出す


NEXT >>193

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191 :3番手
08/01(木) 17:40

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.146 『目覚め』

目次 >>185


ヴァサモルの拳をまともに受けたピクサーはフラつく

ヴァサモル
「ヴァハハハ!油断したな!
俺はフシフシの実の関節自在人間だ。俺の骨は折れん!」

ピクサー
「くっ‥
(し‥しまった‥まともに殴られた‥し‥視界が揺らいでる‥ま‥まずい‥)」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!どこに行く?【闇巫女】。
もうちょっと付き合えよ!」

朦朧になりフラフラ歩くピクサーにヘッドロックをするとそのまま走って飛び体を叩き付けた

ドガァッ!

ピクサー
「あぁう!」

ヴァサモル
「お前何番人気だ?まぁ、ここで終わりだな。」

うつ伏せになったピクサーに乗っかると髪を持ち地面に何度も叩き付ける
ゴッ!ゴッ!ゴッ‥


ゴッチョロ
「や‥ヤバいノベ!【闇巫女】が海兵に負けるノベ!」

ビンゾキ
「くっ!2人共能力者‥ここは諦めよう!」

ゴッチョロ
「何を言ってるノベ!レンスクナー・ビンゾキ!こうなったら標的を海兵の【大遅刻】に切り替えるノベ!」

ピクサー
「うがっ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。この島には妹も居るんだよな?安心しな。姉妹もろとも俺が沈めてやるよ。ん?」

ピクサーの胸元から数枚の写真が落ちる

ヴァサモル
「何だぁ?」

そこには‥ピクシーとの写真‥ティエモとの写真‥3人で写る写真があった

ピクサー
「さ‥触るな‥」

ヴァサモル
「【天女】?お前から顔を潰された女だよな?
くだらねぇ‥海賊が仲直りか?
顔をくつけて気持ち悪い写真だぜ。」

グシャッ!
ヴァサモルは写真を握り潰す

ピクサー
「!!」

ヴァサモル
「よしっ!妹の次は【天女】も俺が仕留めといてやるよ!ヴァハハハ。」

ピクサー
「む‥無理よ‥」

ヴァサモル
「あぁ?」

ピクサー
「解除‥」

ヴァサモル
「何だって?さっきから何言って‥」

ズドーン!

ヴァサモル
「うぉぉぉっ!」

ピクサー
「あぁぁぁっ!」

発と書かれた札が消滅し爆弾が爆発した
爆風によりヴァサモルとピクサーが吹き飛ぶ

ヴァサモル
「な‥何だ?不発弾じゃなかったのかよ!
ん?」

グイッ!
ピクサーがヴァサモルの右腕を掴み引っ張る

ヴァサモル
「学習出来ねぇ女だ‥海賊なんてそんなもんか。
俺の腕は折れ‥」

バキィッ!

ヴァサモル
「ぐぁっ‥ぎゃあああっ!」

ピクサーは肘と膝でヴァサモルの腕を挟み圧迫して骨を折る

ピクサー
「プルフフフ!折れたね♪いい音‥
関節を逆に曲げるだけが骨を折る方法じゃないのよ。」

更に左腕を掴むと肘に『曲』と書かれた札を貼る

ヴァサモル
「何だこりゃあ?」

バキィッ!
掴んだ左腕を足で挟んで捻るとヴァサモルの顔が歪む

ヴァサモル
「ぎゃあああっ!」

ピクサー
「プルフフフ。私はフダフダの実の札人間。
私のお札は色んな物を封じる事が出来るの。
今、あなたの関節の曲がる事を封じた。つまり棒になったって考えればいい。」

ヴァサモル
「うぁぁぁっ‥くっ‥くそっ!」

ピクサー
「鎌風‥」

ヴァサモル
「えっ‥嵐脚!」

ブォン‥サッ‥
ヴァサモルの嵐脚をあっさりと躱す

ピクサー
「両腕を折られても消えない闘志‥立派な海兵ね。」

ヴァサモル
「ちっ‥」

ピクサー
「右の中段回し蹴り‥」

ヴァサモル
「えっ‥」

ブン!
ヴァサモルは右の中段回し蹴りを躱す

ピクサー
「関節を自在にして足を振り回す‥」

ヴァサモル
「くっ‥(ま‥間違いねぇ‥こいつ‥見聞色を‥)」

ピクサーはヴァサモルの攻撃を次々と容易く躱す

ピクサー
「聞こえる‥気持ち悪いくらいに‥頭が割れるくらいに‥色んな声が‥でも段々落ち着いてきた‥あなたの攻撃はもう私に当たらない!」

ヴァサモル
「ちっ‥く‥くそっ‥【天女】に続いて‥また‥」

ピクサー
「プルフフフ。楽しめたわ。私の好きな技で葬ってあげる。」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。敗れて悔い無し!お前と【天女】どちらが強いか‥対決を楽しみにしている!」

ピクサー
「天空蹴撃!」

バキィッ!
ティエモの様なハイキックをヴァサモルに決める

ヴァサモル
「ぐぉっ!」

ピクサー
「プルフフフ。私をわざと怒らせてくれてありがとう♪」

ヴァサモル
「か‥感付かれてたか‥
だ‥だせぇな‥ヴァハハ‥」

バタン‥
ゆっくりとヴァサモルが倒れた


NEXT >>192

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190 :3番手
07/30(火) 17:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.145 『【闇巫女】のピクサーVS【大遅刻】のヴァサモル』

目次 >>185


ザラード
「随分楽しそうだったな‥海水とはやってくれるな‥」

ガチッ‥
ザラードはクネルドの顔を掴む

ザラード
「フェイスシャーパン!」

ジョリィッ!
クネルドの顔が血に染まる

クネルド
「ぐぉっ‥ぎゃあああ!」

ザラード
「ザラララ‥次はどこがいい?」

クネルド
「くっ‥ククハハハ‥そ‥そうだな‥腹かな‥」

ドフッ!

ザラード
「ぐっ!」

バットでザラードの腹を突く

クネルド
「な‥ナメるな‥俺も死線は超えてきてる‥
足と顔を削いだくらいで勝った気になるな!ザラードちゃん。」

ザラード
「ザラララ。なかなかおもしれぇ‥
デッドウォーク!」

クネルド
「あぁ?
ん‥‥ぎゃあああ!」

ザラードがクネルドの横を駆け抜けるとクネルドは体中から血を吹き出し倒れた

ザラード
「悪ぃな。俺ももどこを削いだか分からねぇ‥
お前、なかなか楽しめた。60点だ。」


ジェラル
「つ‥強い!やはり2番人気!終わってみれば立っているのはザラード!打倒【桜吹雪】!一番機はやはりこの男!【研削】のザラード!」


エメラルド島 森の沼地帯
勝者:ザラード


〜ルビー島 森の入口〜

ヴァサモル
「ヴァハハハ。そういやあんた‥去年、【天女】の顔を潰したんだってな。」

ピクサー
「その話を‥やめてくれる?」

ヴァサモル
「海賊の頼みを聞く道理はねぇよ。
俺が負けたのはその【天女】さ。理屈じゃあんたに勝てねぇって事だよな。」

ピクサー
「自分で黙るそれとも私に黙らせられる?」

ヴァサモル
「今ならあんたより強いかもしれねぇぞ。【天女】のヤツ‥ヴァハハハ。首を洗っておいた方いいぜ。」

ヒュン‥ドスッ!
高速でヴァサモルの懐に入ると胸板に肘を打ち込む

ヴァサモル
「ぐふっ‥」

ピクサー
「あんたとお喋りしに来たんじゃない‥」

そのまま片足を掬い上げて転ばすと肘に体重を乗せて叩き込む

ドフォッ!

ピクサー
「玉串刺し!」

ヴァサモル
「うがぁっ!」

ピクサー
「プルフフフ。腕、貰うわよ。」

ピクサーはヴァサモルの肩に跨り腕を引っ張る

グググ‥

ヴァサモル
「うぁぁぁぁっ!」

ピクサー
「ギブアップする?しても折るけど♪」

ヴァサモル
「なんてな。」

ピクサー
「えっ‥」

パキン!
グイッ‥
腕が逆に曲がりピクサーの襟を掴みそのまま肩車される

ピクサー
「な‥何っ!腕‥折れたんじゃ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!さすがは女子!軽いじゃねぇか!」

ピクサー
「い‥いゃ‥お‥降ろしなさい!」

ヴァサモル
「あぁ、いいぜ‥」

ピクサー
「えっ‥」

ドガァァッ!
ピクサーを肩車したままヴァサモルは後ろに倒れる

ピクサー
「がっ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。効いたろ?」

ピクサー
「ちょっとだけね‥!!」

後頭部を抑えながら立ち上がったピクサーは直様その場に尻を着いた

ヴァサモル
「!!」

ヒュン!
ピクサーの頭上をヴァサモルの蹴りが通過する

ピクサー
「除霊札・動!」

ヴァサモル
「札?」

突然出てきた札に体を強引に捻って躱すヴァサモル

ピクサー
「えっ‥」

ヴァサモルの体は常人では考えられない程に複雑に曲がっていた

ヴァサモル
「札なんて紙切れだが‥突然現れた不気味なもん‥喰らわねぇ方が利口だな‥」

ピクサー
「何よ‥あいつの体‥関節ってある限りあの体の曲がり方はあり得ない‥」

ヴァサモル
「能力者だな!お前!」

ピクサー
「能力者ね!あんた!」

ヴァサモル
「さぁな‥」

ピクサー
「答える義理はない。除霊札・発」

ピクサーは袖から爆弾を取り出し札を貼ると導火線に火を着けヴァサモルに向かって転がしてくる

ヴァサモル
「何をしている?こんなもの避けられるに決まってる。」

あっさりと避けるが爆弾は導火線が燃え尽きても爆発せず‥

ピクサー
「あれ?不発?シケってたかしら?」

ヴァサモル
「くだらねぇ‥剃!」

ピクサー
「!!」

ヴァサモル
「指銃・突芯(とっしん)!」

ピクサーの胸の中心に指銃を繰り出す

ガチッ!
ピクサーは横に躱して腕を捕らえる

ピクサー
「プルフフフ。女の胸にそんな危ないもの突き出さないでくれる?今度こそ的折ってあげる♪」

パキィィン!

ピクサー
「よしっ!手応えあり!」

ゴッ!
ピクサーの頬にヴァサモルの拳が減り込む

ピクサー
「うっ‥
えっ?」


NEXT >>191

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189 :3番手
07/26(金) 07:27

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.144 『VS億超え』

目次 >>185


鼻から血を滴らせてクエムローが立ち上がる

クエムロー
「ツァハハハ‥こいつは一本取られたな‥
てめぇの言う通りだよ‥女ぁ‥」

エイ
「ちっ‥
(やはり億超え‥この程度じゃ倒せないか‥)」

クエムロー
「覚悟‥できてるよな?俺ぁ‥女でも年寄りでも‥ガキでも加減しねぇぞ?」

エイ
「ポシシシ。当然!だったら賞金稼ぎなんてしねぇよ!ゴミクズ!」

シュルル‥バチン!
エイは鞭を撓らせ地面を叩き身構える
クエムローも両手にメリケンサックを嵌める

エイ
「二尾のエイ‥」

エイの尻尾が2本になる

クエムロー
「尻尾人間‥能力者か‥くだらねぇ‥」

クエムローがエイに向かって走る

クエムロー
「拳憎・萬散(ケンゾウマンサン)!」

左右の拳が無数に見える様に拳を振るう

エイ
「鞭・矢振り(ムチ・ヤブリ)」

鞭の先端を引っ張り弾く
ビュン‥バチッ!

クエムロー
「ぐっ!
こざかしいぞ!」

ドガガガッ!
鞭の弾撃にも怯まずエイを殴り付ける

エイ
「あぅっ!」

ガチッ‥グイ!
エイの首を掴み持ち上げる

クエムロー
「いい声で鳴くじゃねぇか。だがケツが小せぇ‥俺の好みじゃねぇ!拳憎・天召(ケンゾウ・テンメス)!」

ドフォッ!
腹に減り込む程のボディブローを叩き込む

エイ
「はぁうっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!どうだ?これが1億2100万の賞金首の怖さだ!」

エイ
「ケホッ‥ケホッケホッ!ポシシ‥じ‥自分の懸賞金を‥正確に言うとこが小物なんだよ!くそっカス海賊!」

エイは尻を突き上げ2本の尻尾を捻り合せて1本にしてクエムローの顔を目掛けて打つ

エイ
「尾大拳2号(テールキャノンツー)!」

ゴッ!

クエムロー
「がっ‥」

エイ
「ケホッ‥か‥快感♪」

ジェラル
「エメラルド島ではドSの賞金稼ぎエイと外道海賊、ブーイングの申し子クエムローの激突!
頑張れ!エイ!」



〜エメラルド島 森の沼地帯〜

ザラード
「あのクソ野郎‥どこに行きやがった‥削り殺してやる‥」

ザラードは左右見渡しながら前に進む

クネルド
「ククハハハ!何を探してんだい?ザラードちゃん!」

ザラードの後方にクネルドが現れる

ザラード
「てめぇ‥」

クネルド
「最近ちゃんと運動してるか?ちょっと体動かしてけ!何でもノック!」

カキーン!カキーン!カキーン!カキーン!
石、ナイフ、野球ボール、砲弾等様々な物をノックしてくる

ザラード
「くだらん‥シャーパンバリア‥」

ジョリ‥ジョリジョリ‥
飛んできたものを手で弾く

クネルド
「ん?何だぁ?弾かれたものが削れてんな‥やはり能力者か‥‥勝った!」

ベリ‥バシャーン!

ザラード
「ん?何だぁ?
うっ‥」

ザラードが弾いて削った野球ボールからは水が出てザラードに掛かる

クネルド
「効いたろ?海水入りボールだ。能力者なんて脆いもんだな。ククハハハ!」

ザラード
「小癪な‥ぐぁっ!」

ドスッ!ゴッ!ゴン!
クネルドの打ったナイフが刺さり鉄球、ボーリングの玉が直撃する

ザラード
「くっ!」

クネルド
「最後に‥俺自らノック砲!」

バットを振りかぶったクネルドが飛んでくる

ザラード
「ちっ‥」

クネルド
「グッドバイホームラン!」

カキィィン!
ザラードの顔の芯をバットで捕らえる

ザラード
「ごふっ‥」

ドガァッ!ゴロゴロ‥ダン!
ザラードは激しく転がり岩に激突して倒れる

ザラード
「‥‥‥‥‥」

クネルド
「ククハハハ。世界一有名な弱点を晒す能力者なんて、敵じゃねぇよ。」

ジェラル
「な‥何と言う事だ!2番人気で懸賞金1億5200万ベリー、優勝候補の一角!【研削】の異名を持つトルボス・ザラード!エメラルドの地にて散るのかぁ!」

クネルド
「じゃあな‥バッヂはもらってくぜ。ザラードちゃん。」

ブチッ‥
倒れるザラードに近付くとバッヂを剥ぎ取る

ガチッ‥

クネルド
「ん?
ぐぉっ!ぎゃあああっ!」

倒れるザラードから掴まれたクネルドの足首が真っ赤に染まる

クネルド
「く‥くそっ!ま‥まだ意識が‥ありやがったか‥」

ザラード
「ザラララ‥捕まえたぞ‥」

ジョリ‥ジョリジョリ‥

クネルド
「ぐわぁぁぁぁっ!」

クネルドの足首から血飛沫が上がる


NEXT >>190

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188 :3番手
07/24(水) 06:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.143 『再戦』

目次 >>185


バリスオー
「この剣を覚えているよな?雷の降り注ぐ島、ライジン島で雷に打ち続けられた剣‥去年お前を痺れさせた剣だ。」

ノピス
「今思えば‥拙者も未熟だった‥そんな剣ごときに不覚を取るとはな‥」

バリスオー
「バリハハハ!今年も二の舞いだ!塞ぐ術無し!」

スタスタスタ‥
ノピスはバリスオーの後ろを歩いていた

バリスオー
「ん?い‥いつの間に‥
おいっ!逃げるのか!【桜吹雪】のノピス!」

ノピスは無言で手をあげ歩き去る

バリスオー
「バリハハハ!恐れをなして、逃げるとは今更だな!だが逃がしはせんぞ!」

ノピスを追い掛けるバリスオー

ノピス
「やれやれ‥」

ひゅん‥ズバババッ!

バリスオー
「ぐぁっ‥」

ノピス
「忍者・伐・班班(ニンジャリバンバン)‥」

振り向いた直後高速移動と高速刀さばきにてバリスオーを斬り捨てる

ノピス
「刀を交えずとも実力の差は分かった‥
その実力差故に見逃してやろうと思ったが‥馬鹿につける薬はないか‥」

バリスオー
「うぉぉ‥ま‥まだだ‥‥バ‥バリハハハ‥
す‥少しは腕を上げたようだな‥」

ノピス
「ふと思ったのだが‥拙者、貴様から記章を奪われた訳ではない‥つまり貴様に敗れた訳でもない。」

バリスオー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥へ‥屁理屈を‥
な‥ならばバッヂ痺れさせて斬り刻み‥辱めて完全敗北を味合わせてやる!」

ノピス
「やってみろ‥」

ゴゴゴゴゴ‥
ノピスの体が大きくなり黒豹の人獣型になる

バリスオー
「えっ‥う‥うわぁぁぁっ!な‥なんだそりゃあ!
あ‥悪魔の実‥を食ったのか‥」

ノピス
「如何にも‥ネコネコの実、黒豹型!
完全敗北‥その言葉どちらに相応しいと思う?ユフフフ。」

バリスオー
「ば‥化け物め‥」

バリスオーは剣を構えて飛び上がるが‥

バチィイン!
ノピスな巨大な尻尾によって払い飛ばされる

バリスオー
「ぐぎゃあああっ!あ‥あぁ‥」

ノピス
「ユフフフ。化け物?そんなに生優しくないぞ‥」

ガチッ‥
バリスオーを捕まえるノピス

バリスオー
「うっ‥うわぁぁっ!は‥離せ!」

ノピス
「ユフフフ。」

グググッ!
バリスオーの体を握りしめる

バリスオー
「ぐぁぁぁぁっ!」

ノピス
「離せ?いいぞ‥その前に記章は貰う!」

ノピスはバリスオーのバッヂを剥がす

ノピス
「さらばだ‥」

ギュン!
そのまま力強く投げ捨てた

バリスオー
「うぉぉぉぉぉぉっ!」

バシャーン!
そして島を飛び出し海に落ちた

パール島 森の入口の戦い
勝者 ノピス


ジェラル
「つ‥強い!強過ぎる!未だに無傷の1番人気!
汚れ無きくノ一、【桜吹雪】のノピス!
この強くて美しき黒豹を止めれる者は居るのか!」


〜エメラルド島 森〜

海賊
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそッ!いきなりあんなのに出くわしちまうなんて‥」

クエムロー
「ツァハハハ!おいおい!見苦しく逃げんなよ!」

クエムローから逃げ惑う血だらけの海賊

海賊
「ハァ‥ハァ‥お‥追いつかれ‥ん?」

バチィィン!
突然上から鞭で地面に叩き付けられた海賊はそのまま気を失う

クエムロー
「あぁん?何だぁ?」

スタッ‥

エイ
「ポシシシ。ラッキー♪」

倒れた海賊の近くにエイ着地する

クエムロー
「誰だ?女‥俺の獲物を横取りすんじゃねぇ!」

エイ
「ん?うわぁぁ‥【妬み】のクエムローじゃん‥
負のオーラ凄っ!キショい!」

クエムロー
「達者な口だ‥俺を怒らせねぇ方がいいぞ?女!」

エイ
「今ので怒らないって以外と気が長いのね。
ポシシシ。いいわ。あんたと戦ったら疫病神に憑かれそうだし‥バッヂもあげる。」

エイはバッヂを置くとそのまま後ろを向いて歩き出した

クエムロー
「ツァハハハ。利口だ。今回だけ見逃してやるよ。」

クエムローはエイが置いたバッヂを拾う

バチィィン!

クエムロー
「うがぁっ!」

尻尾でクエムローの顔を殴り付ける

エイ
「ポシシシ!バカ、バカ、バーカ!やる訳ないじゃん!何こいつ引っ掛かってんの?てめぇ。
本域のバカじゃん!」

クエムロー
「うぐぐ‥こ‥殺す‥」

バチィィン!

クエムロー
「ぐぁぁぁっ!」

鞭で顔を殴る

エイ
「言う前に殺れよ‥甘ぇんだよ!薄汚ぇ海賊の下の下風情が‥」


NEXT >>189

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187 :3番手
07/22(月) 22:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.142 『STARTING DAIYA』

目次 >>185


ジェラル
「さぁて、2日目開始でボチボチと戦いが始まってきたね!今日も名勝負の予感しかしないね!
見逃すなよ!早くも我らが【天女】ちゃんは関節技に苦戦中だ!
ティエモも気になるけど‥ダイヤ島も見てみよう。」


〜パール島 ビーストベッド〜

カピーチ
「ビッグブーツキック!」

ゴルバート
「左龍拳!」

ドガァッ!
カピーチの前蹴りとゴルバートの左の正拳がぶつかる

ゴルバート
「ぐぅ!何と言う蹴り‥」

カピーチ
「カフフフ。あなたも見事な正拳ね。普通なら拳を砕き腕を折るわーたしの前蹴りを受けてその程度のダメージとは‥」

ゴルバート
「正拳突きは武の基本‥押し負けてのは久しぶりだ。だが‥右龍拳!」

ドフォッ!
カピーチの腹に右の正拳突きが入る

カピーチ
「!!」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!私は右利き‥こちらの拳は左よりも少し強いぞ。」

カピーチ
「ケホッ‥ケホッケホッ!くっ!カフフフ‥面白い‥」

ジェラル
「まだダイヤ島に入ってないのはこの2人だけ!
この戦いはここでしか見れないぞ!快進撃を続けるゴルバートか選んだ次の相手は【パワーボム】のカピーチ!」


〜ダイヤ島 砂浜〜

カピーチより海兵達の指揮を託されたマツカリンはパール島のビーストベッドの方を見ていた

マツカリン
「カピーチさん‥どうか‥ご無事で‥」

海兵達
「マツカリンさん、指示を!」

「オーソドックスの陸鴎の陣で宜しいでしょうか?」

マツカリン
「えっ‥あっ‥うん‥そ‥そうね‥」

ヘルメットを被った海兵
「待て待て待て!マツカリン!お前では役不足!
ここからは俺ズが仕切る!」

マツカリン
「タチーさん‥(うわぁぁ‥この人苦手‥)」

ヘルメットを被った海兵
「陸鴎の陣・王隠し!俺ズを守れ!マツカリン、お前達もだ!」

海軍本部 大佐
【棘草(とげぐさ)】グーラス・タチー
16番人気 バッヂナンバー 1725


マツカリン
「はい‥(出た‥自己チュー‥)」

海兵達
「はっ!(ワガママクソ男め‥)」

タチー
「よし!素早く陸鴎の陣・王隠しの隊形へ!」

タチーの号令に海兵達は渋々とテキパキ動く


その海兵達の動きを大木に隠れてグゼムが見ていた

グゼム
「なるほど‥組織力で協力しあって前に進むつもりだな‥ムォハハハ。確かにありゃあ一筋縄では行かなそうだ‥
だが‥」

グゼムの足元には海兵が倒れていた

グゼム
「だがちょうどいい!さっき仕留めた海兵‥こいつの服を借りて、中から引っ掻き回してやるぜ。ムォハハハ!」

タチー
「それでは皆の者!出陣だぁっ!」


〜トルマリン島 ビーストベッド出口付近〜

クルティ
「おぉぉっ!出口!よしっ!2つ目の島‥‥‥何島だっけ?
ティハハハ。まぁ、いいや♪
熊三郎と仲間共、ありがとね!お礼に殺さないであげる!」

バタフライベア達
「ぐぉっ!」

「ぐぉぐぉ。」

バタフライベア達は頭に手を乗せながら頭を下げて後退りして去っていった

クルティ
「ティハハハ!さて、私ちゃんと戦ってくれる素敵なバカはいるかな?」

クルティはゲートを潜りダイヤ島に入る


その少し先では‥

ノピス
「き‥貴様‥」

ノピスがスーツを着た灰色の髪の剣士と向かい合っていた

灰色髪の剣士
「1番人気とは‥随分偉くなったもんだな。」


さすらいの剣士
【雷剣】のバリスオー
104番人気 バッヂナンバー 1452


ノピス
「【雷剣】の‥言動には気を付けろ‥去年までの拙者と思わん方が身のためだ。」

バリスオー
「バリハハハ!達者な口だ!去年誰に負けたのか忘れたか?」

ノピス
「言った筈‥去年の拙者と思うなと‥
貴様には感謝している‥貴様との戦いの後にあの方に出会えた‥拙者にとっては運命の敗北‥屈辱をも凌ぐ方に出会えた。」

バリスオー
「そうか‥そりゃあよかった‥だが俺も腕を上げた‥
数段な。去年不覚を取ったあのアホみてぇ髪色の海賊に復讐する為にな!」

ノピス
「口を慎め‥貴様ごときあの方の足元にも及ばぬ‥」

バリスオー
「試してみるか?バリハハハ!今度こそ俺の女にしてやる!」

バリスオーは剣を抜くと鞘を後ろに投げる


NEXT >>188

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186 :3番手
07/19(金) 18:01

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.141 『地図と耳』

目次 >>185


〜サファイア島 森〜

森の中を小走りで駆け抜けるティエモ

ティエモ
「昨日は最初から強敵との連戦だったから今日はスロースタートで行きたいな‥」

赤い海軍帽子を被った海兵
「ラヘヘヘ!それは叶わぬ願いだな!」

ティエモ
「!!」

突然茂みから出てきた赤い海軍帽子を被った男がティエモと併走して走ってきた

赤い海軍帽子を被った海兵
「オレイヤーの名はランセル!階級は大佐。手配書よりいい女だな!【天女】のティエモ!」


海軍本部 大佐
【寝技百段】のランセル
28番人気 バッヂナンバー 451


ティエモ
「キュハハ。ありがと。でも海兵と仲良く走る気ないから‥」

走りながら器用にランセルにハイキックを繰り出す

ブォン!
しかしランセルは上体を後ろに滑らかに反って躱すとティエモはバランスを崩して転ぶ

ティエモ
「いてて‥えっ?えっ?何?何が起きたの?」

ランセル
「ラヘヘヘ。お前が派手に転んだ。それだけだ。」

ランセルがティエモ覆いかぶさる

ティエモ
「きゃあっ!」

ランセル
「先に言っておくがお前ではオレイヤーには勝てんぞ!」

グニュ‥

ティエモ
「きゃああっ!こ‥この野郎!どこ触ってんのよ!」

バコッ!
顔面に前蹴りするがランセルは動じない

ティエモ
「くっ!か‥硬っ!」

ランセル
「鉄塊!ラヘヘヘ!無駄だ!俺の寝技からは簡単に逃れられんぞ!」

ガチッ!グググ‥
ランセルはティエモの右脚を捕らえヒールホールドをかける

ティエモ
「!!
うぎゃああああっ!」

ランセル
「まず‥踵を砕く!」

ギシギシ‥

ティエモ
「うあぁぁぁぁっ!
(ま‥まずい‥本当に踵を折られる‥)」

ティエモは左脚を高く上げる

ランセル
「無駄だと言っている!鉄塊!」

ティエモ
「リーボム!」

ドゴォォッ!
強引にランセルの脳天に踵落としを決める

ランセル
「ぐはぁっ!
(て‥鉄塊が完全に崩された‥何と言う攻撃力‥
こんな細い脚のどこにそんな力が‥
1億3400万‥伊達じゃ無いと言うことか‥)」

ランセルのヒールホールドから脱出する

ティエモ
「いてて‥あぁ、痛かった‥
キュハハ。ウチのミルクタンクのゲンコツみたいでしょ?分からないか‥
そいつから1文字取ってのリーボムなのよ。」

ランセル
「知るか!」

右の踵を揉むように撫でるティエモ

ティエモ
「捕まったら終わり‥サブミッション系‥苦手なんだよね‥」

ランセル
「ラヘヘヘ。だろうな。打撃系は密着する近距離戦を嫌う。お前の間合いではやらせねぇ!」

身を低く構えるランセルは低空のタックルをしてくる

ティエモ
「わっ!」

真横に飛んでランセルのタックルを躱すが‥

ランセル
「ラヘヘヘ。掛かったな‥剃・直角タックル!」

素早く地を蹴りティエモの両脚に抱き着く様に掴まるり双手刈で抱える上げる

ティエモ
「わぁぁぁっ!」

ランセル
「ラヘヘヘ。今度は逃さん!」

ドサァッ!
そのまま叩き付けるようにティエモを寝かせ覆い被さる

ティエモ
「ぐっ!」

ランセルは片手でティエモの手首を掴むと、もう片方の手をティエモの肘の下を通し自分の前腕を掴みひねりあげる

ティエモ
「あぁぁぁぁっ!」

ランセル
「マリン式アームロック!」


〜サファイア島 森の入口〜

ヒョウサイ
「聞こえた!こっちだ!間違いねぇ!」

エヒメ
「声分かるのか?」

ヒョウサイ
「いや‥まだ聞いたことのねぇ声は分からねぇが誰かが名前を呼んだとして‥次に喋った声はその人だと言うことだ!
すっげぇカワイイ声だったぞ!」

エヒメ
「ずりぃな!俺も早く聞いてぇよ。早く行こうぜ!」

ヒョウサイ
「ここからそう遠くない!こっちの方角だ。」

エヒメ
「ん?沼があるな‥直線距離では近いかもしれねぇが‥沼を回らねぇとダメかもしれん‥」

ヒョウサイ
「ちっ!とりあえず強そうなヤツに会わないように近付くしかねぇか‥
俺のミミミミの能力はあの人の声をインプットした。もう逃さねぇ!」

エヒメ
「この島の地図なら任せろ!
俺のチズチズの能力はこの島に入った時から島の全容は頭に浮かぶ!迷わねぇ!」

2人は懐から手配書を取り出す

ヒョウサイ&エヒメ
「待ってろ!【天女】ちゃん!」


NEXT >>187

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185 :3番手
07/17(水) 22:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次15


Vol.141 『地図と耳』        >>186

Vol.142 『STARTING DAIYA』     >>187

Vol.143 『再戦』             >>188

Vol.144 『VS億超え』          >>189

Vol.145 『【闇巫女】のピクサーVS【大遅刻】のヴァサモル』               >>190


Vol.146 『目覚め』         >>191

Vol.147 『3タテ』         >>192

Vol.148 『【トラップガール】ピクシーVS【噎せり】のヒルワドバ             >>193

Vol.149 『封印』          >>194

Vol.150 『【沸騰】のヒャクドーVS【早弓】のパイタン』               >>195

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184 :3番手
07/17(水) 22:11

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.140 『GONG IN RUBY』

目次 >>174


ヴァサモル
「ヴァハハハ。言ってくれる!懸賞金、1億4700万ベリー、新V・B海賊団の看板娘、【闇巫女】ワーナー・ピクサー。不意打ちを躱すとはさすがは億超えの女だ。」

ピクサー
「プルフフフ。バカなの、あなた。あれだけ声を上げれば目を瞑っても躱せるわ。」

ヴァサモル
「声?」

ピクサー
「女に不意打ちするような輩には手加減しないけど‥いいよね?」

ピクサーは指に札を挟み身構える

ヴァサモル
「失礼‥少し前に億超えの女海賊に敗れているんでね‥」

パキッ‥
ヴァサモルは首を鳴らし不敵に笑う

ジェラル
「ギリギリスタートのワーナー姉、【闇巫女】のピクサー!2日目の初戦の相手は海軍期待の星!【大遅刻】のヴァサモル!
【闇巫女】も今までの相手のようには行かないか!」


向かい合う2人を陰で見るゴッチョロとビンゾキは‥

ゴッチョロ
「あ‥あの海兵‥ヴァサモルノベ!【大遅刻】のヴァサモル!」

ビンゾキ
「最近よく聞く海兵の名だ!8000万クラスの海賊を次々と捕らえてる海軍本部の大佐!
しかし‥あの野郎の完璧な不意打ちをいとも簡単に躱すとは‥」

ゴッチョロ
「び‥び‥びびってんじゃねぇノベ!
こ‥こうなったら2人がボロボロになったタイミングで襲い掛かるノベ!」


〜ルビー島 砂浜〜

群青色の髪の海兵
「何故俺が‥ゲホッ!ゲホッゲホッ‥
何故俺が‥15番人気‥ゲホッゲホッ!
確かに去年よりは人気だが‥去年は決勝まで残り階級も一つ上げてきたのだぞ。」


海軍本部 准将
【噎(む)せり】のヒルワドバ
15番人気 バッヂナンバー 817


ヒルワドバは金棒を肩に担ぐ

ヒルワドバ
「お前は‥ゲホッ!ゲホッゲホッゲホッ!
お前はそう思わないか?」

ピクシー
「はぁ?何言ってんの、お前。
てか誰だっけ?会ったことはあるよね!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハッ!思い出さ‥ゲホッ!ゲホッゲホッ!思い出させてやるよ。」

ジェラル
「な‥何と!ルビー島にて昨年の決勝に残った2人が早くも激突!【トラップガール】の前に立ち塞がるは【噎せり】のヒルワドバ!これは見逃せない!」


〜ルビー島 森の沼地帯〜

パイタン
「アイス姉さん、何か気味悪い場所ですね‥」

セピア
「‥‥‥‥‥‥。」

パイタン
「あれ?シカトですか?シュヘヘヘ。なかなか心開いてくれませんね。でももうすぐ傘下じゃないですか?仲良くしましょうよ。」

セピア
「船長の許可がない‥まぁ、許可しないとは思うが‥」

パイタン
「えぇぇ〜!そこはアイス姉さんが推薦してくださいよぉ!」

セピア
「何故我が‥」

パイタン
「お願いしま‥」

プスッ‥

パイタン
「えっ‥」

パイタンの肩から針のように尖った鉄の棒が突き出る

セピア
「パイタン!」

パイタン
「うわぁぁぁぁぁっ!」

ヒャクドー
「ボコハハハ!熱された針はすーっと刺さる!【早弓】‥てめぇ、邪魔だ!」

ヒャクドーは巨大な待ち針をパイタンの肩から抜くと背中を蹴り飛ばす

バコッ!

パイタン
「ぎゃあっ!」

ヒャクドー
「【アイスドール】セピア!ここで消えてもらうぜ。」

セピア
「まさかとは思うが‥貴様が我を消すとでも?」

ヒャクドー
「それ以外にあるか?」

セピア
「すまんな‥冗談は苦手なのだ‥」

セピアは真紅の槍、櫛名田(くしなだ)・紅をヒャクドーに向ける

ヒャクドー
「いい槍だな‥もらってやる!」

パイタン
「ま‥待てよ‥」

パイタンが立ち上がる

ヒャクドー
「ほぉ‥5200万は伊達じゃねぇか‥だが‥邪魔だよ。お前‥」

パイタン
「邪魔なのはおめぇだ‥パイとアイス姉さんの時間に入ってくるなよ‥」

セピア
「寝てろ‥邪魔するな‥」

パイタン
「シュヘヘヘ。や‥優しいですね‥アイス姉さん‥
も‥もし‥パイがあいつに勝ったら‥女忍海賊団の傘下の件‥考えてくれます?」

セピア
「それは我の判断だけでは応えられん!
とにかく下がれ。」

パイタン
「シュヘヘヘ。ツレないなぁ‥そこがアイス姉さんの魅力なんですけど‥
さ‥さっき‥パイの名前呼んでくれて嬉しかったです!」

パイタンは左手を弓に変える

ヒャクドー
「能力者か‥」



NEXT >>186

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183 :3番手
07/15(月) 22:35

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.139 『マムシソード』

目次 >>174


ドウルフ
「な‥何だ?その剣‥」

トゥケスン
「グヒャヒャヒャッ!いいのか?オリャの剣に見惚れてて‥」

ドウルフ
「ぐわぁぁぁっ!」

トゥケスンの剣が蛇に変わって伸びてドウルフの肩を噛みつく

トゥケスン
「勝負ありだな!」

ドウルフ
「な‥何だよ‥その剣‥
悪魔の実か‥」

トゥケスン
「如何にも!ヘビヘビの実、モデル:蝮(マムシ)を食った剣!噛まれれば毒!血清はオリャしか持ってねぇぞ。
バッヂと引き換えだ!」

ドウルフ
「ふ‥ふざけるな‥海賊が毒ごとで屈すると‥」

ブスッ!
蛇の様に伸びてきた剣がドウルフの腹に刺さる

ドウルフ
「かはっ‥」

トゥケスン
「お喋りしてぇんじゃねぇんだぜ。あんちゃん!バッヂ寄越さねぇなら仕留めるだけだ!
噛むや毒だけじゃなく伸びるんだぜ!いい剣だろ?」



ドウルフ
「く‥くそじじいがぁ!」

トゥケスン
「ふん‥」

マムシの剣が伸びてきてドウルフの腕に絡まる

ドウルフ
「ぐぁっ!」

トゥケスン
「蛇の締める力を侮るな。鱗が刃物となれば‥どうなるかは想像付くよな?あんちゃん!」

ゾクッ‥
ドウルフの顔が青ざめる

ドウルフ
「ま‥待て!」

トゥケスン
「ん?おかしな話だな。毒で死ぬよりも腕を失う事の方が怖いのか?グヒャヒャヒャ!」

ドウルフ
「や‥やめろぉ!」

トゥケスン
「バッヂを寄越さねぇオメェさんの腕が悪いのよ!
刻まれても仕方ねえ!」

ドウルフ
「うわぉぁぁぁっ!」

ズバァッ!

ドウルフ
「が‥」

トゥケスン
「なーんてな!」

トゥケスンは腕に絡めた剣でドウルフを引き寄せると絡んだ剣を解除して胸から斜めに斬りつける
ドウルフは血飛沫を上げて倒れる


トゥケスン
「準致命傷ってとこか?金にならねぇ大会で殺すより生かして大会後に捕らえて賞金を貰う!
それで勘弁してやるぜ!あんちゃん!ほらよ。こいつはサービスだ。」

トゥケスンはドウルフな胸元に血清の瓶を投げる

ジェラル
「7700万の首では止まらない!止められない!老いてない!【蝮】のトゥケスン!さすがは億超えを仕留めた賞金稼ぎ!」


エメラルド島 森の泉の戦い
勝者 トゥケスン


〜ルビー島 森の入口〜

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥」

ビーストベッドにてバタフライベアと全く遭遇する事なくルビー島に進んだピクサーとその後ろに潜むゴッチョロとビンゾキ

ゴッチョロ
「この森なら‥茂みから突然出て奇襲出来るノベ!
よしっ!さっさと行くノベよ!」

ビンゾキ
「‥‥‥‥。」

ゴッチョロ
「どうしたノベ?レンスクナー・ビンゾキ。」

ビンゾキ
「な‥なぁ‥さっき渡ってきた橋によ‥でけぇ熊とか出場者倒れてたろ‥」

ゴッチョロ
「それがどうしたノベ?」

ビンゾキ
「おそらく‥ありゃあバタフライベアの群れさ‥」

ゴッチョロ
「群れ?俺等は会わなかったノベ。」

ビンゾキ
「そこなんだ‥途中‥【闇巫女】のヤツ‥何回か少し止まったりしてたろ‥」

ゴッチョロ
「それがどうしたノベ‥」

ビンゾキ
「俺は見たんだ‥あいつが止まった遠方にバタフライベアが海に飛び込むのを‥そのまま進んでたら‥鉢合わせだったんだ‥」

ゴッチョロ
「何が言いたいノベ?」

ビンゾキ
「あいつ‥分かってた‥もしくは何かを感じ取っていたんじゃねぇか‥
そんな奴に不意打ちで勝てるか‥」

ゴッチョロ
「い‥今更弱気な事を言ってどうなるノベ!
そ‥何かを感じ取る事が出来るならその前に叩くノベ!」

ビンゾキ
「しかもあいつは能力者だぜ!俺達で勝てるか!もう少し様子を見るのも手だ!」

ゴッチョロ
「その間に誰かに横取りされたらどうするノベ!」

ゴッチョロとビンゾキが言い争いを始めたその時!

バキィィッ!
乾く音が鳴り響いた

ヴァサモル
「ぐっ!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

木の上から枝をへし折りピクサーに襲い掛かった海軍大佐のヴァサモルだがピクサーはその枝を躱し、こめかみに掌底を叩き込み、胸元に拳を打ち込んだ

パキパキ‥
しかしヴァサモルも両腕の肘の関節を逆に曲げてデタラメに振り軌道の読めないパンチを繰り出すとピクサーに数発当てる

バシッバシッバシッ!

ピクサー
「うっ!」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!相手に不足なし!」

ピクサー
「プルフフフ。私は不足よ。海兵さん。」



NEXT >>184

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182 :3番手
07/14(日) 23:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.138 『死ぬ程』

目次 >>174


『‥‥‥‥君!
‥‥‥‥君!
オ‥‥‥君!
しっか‥‥して!O‥‥
‥‥K君!』


OK
「はっ!」

ティエモ
「あっ!OK君!
良かったぁぁ‥目を開けてくれた‥」

目を覚ましたOKはティエモに膝枕されていた

OK
「て‥【天女】さん?あれ?俺は‥‥‥‥
あっ!あのボス熊は‥」

ティエモが指を差す方向では隻眼のバタフライベアが倒れていた

OK
「あ‥あれは‥だ‥誰が‥」

ティエモ
「やっぱり覚えてないか‥無理しないって約束したのにさ‥OK君がやっつけたんだよ。
カッコよかったぞ♪」

OK
「ほ‥本当ですか!良かった‥ケーハハハ‥」

ティエモ
「キュハハ。ごめんね‥私のために‥」

OK
「ケーハハハ。や‥役に立てて嬉しいっす!
そ‥そうだ‥」

OKは自分のバッヂとフシマツから奪ったバッヂを差し出す

ティエモ
「ん?」

OK
「連れてって貰えませんかね?俺の気持ちも‥」

ティエモ
「で‥でも‥」

OK
「いいんす‥俺‥もう動けねぇんす‥【天女】さんの役に立てて嬉しかったっす。」

ティエモ
「そ‥そうだ!もう一回おまじないかけてあげよっか?」

OK
「ケーハハハ‥嬉しいですけどもう動けねぇっす‥分かるんす。骨も何本か折れてるみてぇだし‥
行ってください‥そして優勝してください。
俺も決勝は観に行きますんで‥」

ティエモ
「OK君‥ありがとう!絶対無駄にしない!」

OK
「優勝‥してくださいね!」

ティエモ
「OK!
そうだ!OK君的に‥私、アリかな?」

OK
「全然アリっす!超カワイイッス!大好きです!」

ティエモ
「ありがとう♪じゃあ‥」

OK
「えっ‥」

ティエモはOKの目を手で隠す
直後に柔らかいものがOKのあごの辺りにチュッと言う音と共に軽く当たった

ティエモ
「キュハッ♪」

OK
「い‥い‥い‥い‥まままののは‥く‥くくちびびるですか‥」

ティエモ
「さぁね♪でも‥だとしたら嬉しい?」

OK
「死ぬ程!」

ティエモは笑顔で親指を立てて走りサファイア島に入っていった

OK
「出て良かった‥デッドヒートカーニバル‥」

2日目開始から約20分後‥ティエモ Inサファイア島

ティエモ
「さて‥サファイア島‥気を引き締めよう!
OK君の分まで頑張らないと!」


〜エメラルド島 森の入口〜

海賊
「ぎゃあああっ!」

ザラード
「てめぇごときが初日を生き残れるとはな‥」

ゴシャッ!
足元でのたうち回る海賊を踏み潰す

海賊
「が‥ぁ‥ふ‥」

ザラード
「腹の足しにもならねぇよ。」

バキィィン!

ザラード
「がっ‥」

後頭部に激痛と衝撃を感じたザラードは前のめりに倒れた

ザラード
「が‥あぅ‥な‥何だぁ?」

野球のユニフォームを着た男
「ククハハハッス!ホームラン!」

ザラード
「だ‥誰だ‥‥」

野球のユニフォームを着た男
「億超えの宝箱、【研削】のザラードだな。安心しな。まだ仕留めないからよ。」

賞金稼ぎ
【鬼ごっこ】ルーテス・クネルド 24番人気
最高獲得懸賞金 9500万ベリー
バッヂナンバー 977


ザラード
「て‥てめぇごときが俺を仕留めるだと‥ザラララ‥
寝ぼけてんのか?」

クネルド
「ククハハハ!まだそれだけ喋れるんなら十分だな!
垂下割引(スイカワリ)!」

クネルドは金属バットを頭上に振りかぶる

バキャアッ!

ザラード
「がっはぁっ!」

クネルド
「ククハハハ!じゃあな!【研削】のザラードちゃん!」

クネルドはバットをザラードの頭に振り下ろしその場を走り去る



ザラード
「く‥くそが‥殺してやる‥」

頭から血を吹き出したザラードは立ち上がるとクネルドの逃げた方向に足を進めた

ジェラル
「いきなりの大流血だ!ザラード!まさかの展開に波乱の予感がするぞ!2日目のデッドヒートカーニバル!」


〜エメラルド島 森の泉〜

ドウルフ
「どけよ、じじい!引退を進めるぜ。」

トゥケスン
「グヒャヒャ!【後ろ狼】のドウルフか‥
オリャはまだ56歳だぜ!ジジイ扱いすると死の相出ちまうぞ!あんちゃん!」

ドウルフ
「ドゥハハハッ!占い師にでもなるのか?」

ナタを両手に持つドウルフ

トゥケスン
「それもいいな‥死相が見えると言って殺せばいいだけだ‥」

トゥケスンの構える剣の先が蛇の顔に変わる


NEXT >>183

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181 :3番手
07/13(土) 22:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.137 『天女式催眠術』

目次 >>174


ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!

OK
「コノヤロッ!コノヤロッ!思い知ったか!」

倒れるフシマツをふみつけるOK

OK
「お前ごときが【天女】さんを狙うなんて100年早いんだよ!ケーハハハ!」

OKはフシマツのバッヂを剥ぎ取るとその場を走り去って行った


そのちょっと先では‥

ティエモ
「うっ‥やっぱり出た‥」

バタフライベア
「ぐぁぁ!」

ティエモがバタフライベアに行く手を遮られていた

ティエモ
「これ以上の消耗は避けたいけど‥そうも行かないか‥」

すっと身構える

OK
「【天女】すわぁぁぉぁん!」

ティエモ
「えっ?」

OK
「【天女】さん、勝ちました!約束守りましたよ!」

ティエモ
「えぇぇぇぇぇっ!早くね?」

OK
「ん?バタフライベア!やっぱり出やがったな!」

バッ!
走ってきたOKはそのまま飛び上がり横に回転しながらバタフライベアに膝蹴りを繰り出す

OK
「おんどりゃあ!誰の通る道を塞いでやがるんじゃあっ!」

ゴキャアッ!

バタフライベア
「ぐぁっぎゃああっ!」

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!強くなってる!何があったの!
何か体が赤くて湯気吹き出てるし‥」

バタフライベアを一撃で倒したOKの体は赤くなり湯気が吹き出していた
(※ルフィ、ギアセカンドのイメージ)

OK
「待たせてすみません!【天女】さんのお陰で勝ちました!」

ティエモ
「おまじないが効いたのかな‥キュハハ‥
よしっ!じゃあ一緒に行こうよ!もうすぐサファイア島だよ。」

OKの体から湯気が消え体も元の色に戻る

OK
「OK!」

サファイア島の入口のゲートまで歩き始めたその時だった‥

ザバーン!ドスン!
海からバタフライベアが飛び出してゲートの前に降り立った

ティエモ
「えっ‥何あいつ‥」

OK
「す‥少し‥小柄ですけど‥雰囲気が違いますね‥」

そのバタフライベアは体長は3m程で小柄だが隻眼で体中が傷だらけだった

ティエモ
「ボス猿ならぬボス熊‥ってとこかな‥あいつ‥ヤバいわ‥」

OK
「こっち見てますよね‥」

隻眼のバタフライベアはティエモ達を見るとゆっくりと歩み寄ってきた

ティエモ
「歩き方まで強そう‥こりゃあ軽症じゃ済まないかも‥」

OK
「て‥【天女】さん‥俺が気を引きますから行ってください‥」

ティエモ
「な‥何言ってんの!2人で戦おうよ!見捨てれる訳ないでしょ!」

OK
「ケーハハ‥あなたは優勝する人ですよ。それのサポートが出来たのなら‥俺は本望です!
行ってください!」

そう言うとOKは隻眼のバタフライベアに向かって行った

ティエモ
「OK君!」

バキィッ!
スイングが見えない早さで殴り飛ばされて吹き飛ぶ

OK
「ぐはっ‥」

ティエモ
「OKくん!」

ガチッ‥ズズズ‥
吹き飛んできたOKをキャッチしたティエモも後方押される

ティエモ
「何てパワー‥大丈夫?OK君。」

OK
「ゲホッ‥ず‥ずびまぜん‥ま‥負けてしまいました‥」

ティエモ
「いいよ。ありがとね。私が仇取ったげる!ゆっくり休んでて。」

OK
「うぅぅ‥
(いいコだ‥美人でスタイル良くてこんなに優しいコが実在するなんて‥まさに‥【天女】様!

このコの為ならこの命‥惜しくない!)」

ティエモ
「この野郎‥よくもOK君を‥」

OK
「うぅ‥て‥【天女】さん‥」

ティエモ
「ん?喋らないで‥体に響くよ。」

OK
「み‥耳を‥」

ティエモ
「耳?」

ティエモはOKに耳を近付ける

OK
「あぁ‥いい匂い‥‥じゃなくて‥ゴニョゴニョゴニョゴニョ‥」

ティエモ
「えっ!ダメだって!そんな事しても何にもなんないよ!」

OK
「た‥大丈夫です!俺を信じてください!お願いしますします!す‥少しでもあなたの役に‥」

ティエモ
「で‥でも‥」

OK
「お願いします!」

ティエモ
「分かった。でも絶対無理はしないでよ!約束だかんね!」

ティエモはOKを自分の胸に顔を埋めるように抱き締めると頭を撫でながら耳元で呟いた

ティエモ
「君は強い!怪我も回復して絶好調!今は誰にも負けない!よしっ!行って来い!」

OK
「うぉぉぉぉぉっ!」

体から湯気が吹き出し体の色が赤くなったOKは再び隻眼のバタフライベアに向かっていった


NEXT >>182

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180 :3番手
07/12(金) 17:49

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.136 『若葉マーク付きの操舵手』

目次 >>174


〜トルマリン島 ビーストベッド出口〜

獣王形態となり大きな足音と共に歩くノピスはダイヤ島の前にまで着く

ノピス
「ふぅ‥先程の開始合図の警報がなった‥
丁度良い。この門の先は金剛石島。
ここから先は真珠島の者達と合流か‥
‥‥にしてもこの姿‥【戦略】のには見せたくないな‥」

ノピスは人獣型を解くとダイヤ島への入口のゲートを潜りダイヤ島に入る

そして10数mほど歩くと神妙な顔つきに変わる

ノピス
「何奴‥」

足を止める

ノピス
「無駄な事はやめておけ‥気付いている。木もろとも斬り裂いてもいいんだ。」

『バリハハハ!さすがだよ‥【桜吹雪】のノピス。
会いたかったぜ。』

スタッ‥
木の上からスーツ姿の灰色髪の剣士が降りてきた

灰色髪の剣士
「一段といい女になったんじゃねぇか。【桜吹雪】のノピス!」

ノピス
「き‥貴様‥」


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜

たいまつを持った水色の髪の海賊
「フフフハハハ!こいつぁツイてる!【天女】のティエモ!獲ったぁ!」


松明海賊団 船長
【たいまつ】のフシマツ
懸賞金 8050万ベリー
バッヂナンバー 13 68番人気


ティエモ
「あんたなんかじゃ私は獲れません!」

ガチィッ!

ティエモ
「ん?」

フシマツ
「な‥何だ、てめぇ!邪魔すんじゃねぇ!」

ティエモが助けた海賊がティエモの前に出てフシマツにしがみつく

海賊
「い‥行ってくれ!【天女】さん!
さっきの熊はこの先もいる筈だ!ムダな体力は使わねぇで先を急ぐんだ!」

そのままフシマツを投げ飛ばす

ダン!

フシマツ
「ぐぁっ!こ‥このザコ野郎‥」

海賊
「お‥俺でも足止めくらいは出来る!
あんた‥優しくて可愛い‥好きになった!
せめて‥あんたの役に立たせてくれ!」

ティエモ
「‥‥‥
君、名前は?」

海賊
「OK(オッケー)‥」


若葉マーク海賊団 船長兼操舵手
【若葉】のOK
懸賞金 3700万ベリー
バッヂナンバー 89 1403番人気


ティエモ
「OK君、また、あとで会えるよね?」

OK
「さあ‥あいつが俺より強いのは確かだが‥」

ティエモ
「約束だよ!またあとで会おうね。」

OK
「ケーハハハ。守れねぇ約束はできねぇな。
美女との約束を守れねぇのは男の恥だからよ‥」

ティエモ
「じゃあ守れる為のおまじない♪」

OK
「ん?」

ティエモ
「大丈夫!君は強い!あいつより強い!あいつに勝って私と再会する!OK?OK君。
ん?何か変な感じ‥」

ティエモはOKを自分の胸に顔を埋めるように抱き締めると頭を撫でながら耳元で呟いた

OK
「‥‥‥‥‥」

ティエモ
「よしっ!やっつけて来い!」

パチーンと背中を叩いてOKを送り出す

OK
「OK!」

ティエモ
「あとでね!絶対だかんね!」

OKを見送ってティエモは振り向いて走り出した

ティエモ
「頑張れぇー!」

振り返りながら声援を送るとOKも手を振り返す

フシマツ
「フフフハハハ!ザコのくせに他所見とはナメられたもんだ‥」

フシマツはたいまつをOKの顔を向かって突き出す

フシマツ
「フフフハハハ!顔を燃やしてやるぜ!
女の前で格好つけんじゃねぇよ!それがお前の死因だぜ!」

ガチッ!ジュゥ‥‥

フシマツ
「あぁん?」

OKへたいまつの炎を握り潰しして消火する

OK
「邪魔すんじゃねぇ!【天女】さんを目で追えねぇじゃねぇかよ!」



フシマツ
「ば‥バカな!てめぇ、熱くねぇのかよ!火を握り潰して消すなんて‥能力者か!」

OK
「うるせぇ!俺の燃え上がるハートの熱さにそんなマッチの火みてぇなもんが勝てるか!」

バキィッ!
フシマツの顔が半回転する程のパンチを繰り出す

フシマツ
「がはっ!
(な‥何だ‥このパンチ‥こんな誰かも分からねぇ海賊風情に8000万超えの俺が‥)」

OK
「早く倒れろ!俺に勝つのは無理だぜ。
俺は【天女】さんとの約束があるんだ。
そして俺には【天女】さんのおまじないがかかっている!」

フシマツ
「そ‥そんなもんで急激に強くなれる訳が‥」

OK
「喋んな!時間の無駄だ!」

ドフォォッ!
フシマツの背中が足型に膨らむ程に蹴り上げる

フシマツ
「どふぇぇぇっ!」


NEXT >>181

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179 :3番手
07/10(水) 22:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.135 『激突の始まり In The 2nd Day』

目次 >>174


〜パール島 コネクトコテージ〜

2日目開始のサイレンと共にビーストベッドに出たカピーチ、マツカリン率いる海軍

当然、他の島でも過去の大会より共有されてきた情報によりサイレンと同時に海兵達は出発する

そしてその様子を伺っていた賞金稼ぎ達も動く

カピーチ
「カフフフ。バタフライベアが倒れてる‥少しは数を減らしてくれたみたいね‥海の粗大ゴミ達。」

マツカリン
「でかっ!えぇぇっ!こんなのと戦うんですか!」

カピーチ
「でもだいぶ数は減ってるはず‥それにわーたし達は纏まってる!バタフライベアも陸鴎の陣で叩く!
あっ‥」

マツカリン
「どうしたんですか?カピーチ准将‥‥あっ!」

海兵達
「カピーチ准将?」

「マツカリン中佐?」

「あっ‥うわぁぁ‥」

ゴルバート
「せいやぁ!」

ドゴッ!バキッ!
海兵達の前ではゴルバートがバタフライベアと戦っていた

ゴルバート
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥何と素晴らしい闘志!野生の戦う本能と拳を交える事が出来た事を闘神様に感謝だ!押忍!」

マツカリン
「暑苦しい武闘家‥」

カピーチ
「‥‥‥‥‥。
あなた達‥先に行きなさい。
マツカリン、指揮を任せても?」

マツカリン
「えぇ‥いいですが‥カピーチ准将は?」

カピーチ
「スノイーは、入隊が全く一緒の日の同期なの‥
部隊が一緒だった事も何度もある‥一緒に視線を超えた仲‥足長族のわーたしの事も‥人種差別するような目で見たことなんてなかった‥」

ゴルバート
「ん?これはこれは、海兵の諸君!昨日戦った海兵はとても強かったぞ!」

カピーチ
「やっぱりあんたが‥スノイーを‥」

ゴルバート
「いかにも!だが勝負は時の運!決して彼は弱くなかった。私も危なかった。」

カピーチ
「カフフフ。わーたし、あいつより強いけど‥」

ゴルバート
「何と!ゴーッハハハ!是非お手合わせを願う!」

カピーチ
「カフフフ。当然!
行きなさい!マツカリン!」

マツカリン
「はっ!」


〜コーラル島 ビーストベッド〜

海兵達
「どうした!【闇巫女】!調子が悪そうじゃないか!」

「海賊のお前の事情など知ったことじゃない!」

「これにて終了だ!」

欄干に寄りかかる様に歩くピクサーを見た海兵達が襲い掛かる

ピクサー
「うるさいっ!耳障り!」

ペタペタペタッ!
ピクサーは3人の海兵に札を貼り動きを止める

海兵達
「な‥何だ‥体が動かん‥」

「な‥何をした!」

「あ‥悪魔の実の能力者か‥」

ピクサー
「何故私が質問に答えなきゃならないの‥プルフフフ。」

ガガガッ!
ピクサーは海兵達の延髄に肘を打ち付ける

海兵達
「がっ!」

「ぐぇっ!」

「ほべす!」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥う‥うるさいのよ‥どいつもこいつも‥静かにして‥」

調子が悪そうなピクサーを狙うビンゾキとゴッチョロは戦いを目の当たりにする

ゴッチョロ
「お‥おい‥話が違うノベ‥【闇巫女】、強いノベ‥」

ビンゾキ
「も‥もしかして‥調子が悪くてもあの強さ‥」

ゴッチョロ
「こ‥こうなったら島の森に入ったら不意打ちで仕留めるノベ!」


〜ペリドット島 ビーストベッド出口前〜

シュピン
「ふぅ‥やっと入口が見えた‥サファイア島‥確かこの島じゃあ、【天女】と合流するはず‥
ここで狩っておくかな‥」

タッタッタッタッ!

シュピン
「ん?」

近付く足音に振り返る

シュピン
「!!」

スファルト
「スファファファ!昨日は世話になったな!【先端】のシュピン!」

シュピン
「くっ!ざ‥ザコルーキー!」

バッキャア!!

スファルトのドロップキックがシュピンの顔に減り込む

シュピン
「ぐはっ!」

シュピンはそのままサファイア島に吹き飛ぶ

スファルト
「スファファファ。第2ラウンドだな!」

シュピン
「くっ‥フッ‥
シュッハハハ!弱者め‥今のがお前の最後の攻撃となる‥
ザコの分際で俺ちんに何をした‥」

スファルト
「悪いが俺も勝つつもりはねぇ‥後悔させてやるぜ‥ノックアウト海賊団を舐め腐ったことを‥」

シュピン
「それが君の死ぬ理由でいいんだね?弱者のカンガルー君‥」

シュピンは指を尖らせて舐める


NEXT >>180

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178 :3番手
07/08(月) 21:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.134 『2日目開始』

目次 >>174


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥メタボリックブレイク!」

ギュルルルッ!ドフォ!
激しく回転しながらバタフライベアの腹に後ろ回し蹴りを叩き込む

バタフライベア
「ぐぉっ!」

海賊
「き‥効いた!」

腹を抑え前屈みになるバタフライベア

ティエモ
「チャンス!シエロソード!」

バギィィィッ!
下がった頭に渾身の左ハイキックを見舞う

海賊
「や‥やった!」

ティエモ
「お願い!倒れて!」

バタフライベア
「ぐ‥ぐぐぉ‥」

ギロリ
フラフラになりながらもバタフライベアはティエモを睨み付ける

海賊
「う‥嘘だろ‥」

ティエモ
「マジで‥‥
だったらもう一発!」

間を入れず追い打ちのハイキックを繰り出す

ブン‥
ハイキックが空を切る

ティエモ
「か‥躱された‥‥ん?」

バタン
バタフライベアが倒れる

海賊
「決まってたんだ‥さっきの【天女】さんの蹴りで‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ちょ‥ちょっと疲れた‥
何か今回は修羅の道だね‥キュハハ‥」

ペタン‥
その場に座るティエモ

ビィィィィィィィッ!
その時、時刻はちょうど12時を示しデッドヒートカーニバルの2日目が始まった

ティエモ
「そ‥そっか‥まだ始まってなかったんだっけ‥」

海賊
「‥‥‥‥」

ティエモ
「ん?あっ‥そういえば、君とも敵同士だったよね‥
キュハハハ。やる?」

海賊
「あ‥いや‥」

たいまつを持った水色の髪の海賊
「開始の合図を待っていたぞ!【天女】が疲れてやがる!またとねぇチャンスだぜ!」

ティエモ
「えっ‥」

たいまつを持った水色の髪の海賊が突然現れ、ティエモの前に立ちはだかる


〜アメジスト島 ビーストベッド〜

ビィィィィィィィッ!
アメジスト島にも2日目の開始を知らせるブザーが鳴り響いた

エクイル
「ん?始まったか‥これで熊以外と戦ってもいいんだな。」

ドロワーズ
「ンケケケ。そりゃあ、俺への挑発か?小僧。
面白ぇ男だ。」

エクイル
「エハハハ。そうだと言いたいことだがまだ橋を渡っていない。願わくばその後にしてもらいたい。」

ドロワーズとエクイルは背中を合わせバタフライベアと戦っていた

バタフライベア達
「グァルルル‥」

「グガァァッ!」

ドロワーズ
「ンケケケ。一度は背中を預けた男だ。この島じゃあ見逃してやる‥
あそこに居る熊‥あいつをぶん殴り飛ばして一気に走るぞ!
シルバーアップルで会おうぜ!小僧!」

エクイル
「エハハハ。ここまで裏切らないよな?」

ドロワーズ
「ンケケケ。おめぇにはそんな小せぇ男に見えてんのか?」

エクイル
「いや‥念の為だ。」

ドロワーズ
「俺にカマをかけるとはな‥ンケケ。
行くぜ、小僧!」

バキィッ!

バタフライベア
「グァルァァッ!」

ドロワーズとエクイルは橋の真ん中に立つバタフライベアを殴り倒すとそのまま走り出した


〜ガーネット島 ビーストベッド出口付近〜

ザラード
「ハァ‥‥ハァ‥ゲホッ‥無駄な体力使わせやがって‥」

ザラードは両手に付いた血を舐めながら歩いてエメラルド島を目指す

ザラード
「不味い血だ‥クソ熊がぁ‥」

ビィィィィィィィッ!
ガーネット島にも2日目の開始を知らせるブザーが鳴り響いた

ザラード
「あぁ?開始の合図か‥
ザラララ!じゃあまた暴れ放題って訳か‥
どれ‥腹いせでもするか‥」


〜エメラルド島 入口〜

クエムロー
「サイレン!さて、喧嘩祭の時間だ!
最初の獲物は誰だ‥ツァハハハ!」


〜トパーズ島 ビーストベッド出口付近〜

ピクシー
「やばい!やばい!やばい!始まりのサイレンなっちゃった!
あっ、別にやばくないか‥ピハハハハ!」

バキッ!
ピクシーはトラバサミに変えた左手に挟んだバタフライベアを蹴り飛ばすとルビー島に入って行く

その後ろを歩いてきたのはセピアとパイタンの2人‥

セピア
「調子がいいようだな‥姉と合流されると厄介だがその方が倒し甲斐がある‥」

パイタン
「大丈夫っす!アイス姉さんにはパイが居ます!
ワーナーシスターズなんてパイ達の敵じゃないですよ!」

セピア
「何故我がお前と共闘せねばならんのだ?
早く去れ‥」

パイタン
「んもぉ!ツレないなぁ。そこがアイス姉さんなんですけどね。シュヘヘヘ。」


NEXT >>179

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177 :3番手
07/06(土) 21:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.133 『獣を従えるには‥』

目次 >>174


〜トパーズ島 ビーストベッド〜

ピクシー
「どきな!痛い思いしたくないなら!」

ピクシーは両手をトラバサミに変えてカシャンカシャンと音を立てて立ちはだかる3匹のバタフライベアを威嚇する

バタフライベア
「ぐぉぉ‥」

しかしバタフライベアは怯む事なくピクシーに近付いて来る

ピクシー
「言葉通じないか‥ピハハハ!
まぁ、いいや♪獣には罠が似合うよね!」

その後方では‥

セピア
「血旋回(ブラッディ・スピン)!」

ギュルルルル!

バタフライベア
「グガァァァッ!」

竜巻の様に回転する斬撃を飛ばしバタフライベアを倒す

セピア
「技を出さんと倒せんとは‥中々の手練れ‥」

パイタン
「ぎゃあああっ!アイス姉さん!助けて!」

パイタンはバタフライベアに首を掴まれ持ち上げられる

セピア
「やれやれ‥助ける義理はないが目の前で血祭りにされるのを見るのも気分が悪い‥
血竜飛(ブラッディ・ジャンプ)!」

セピアは高く飛び上がり槍を構えて横回転しながら落ちてくる

ズバァァッ!
バタフライベアの肩を突き刺す

バタフライベア
「ぐぎゃあああっ!」

パイタン
「た‥助かった‥ありがとうございます!
アイス姉さん!」

セピア
「感謝する気持ちがあるなら我の前から消えろ‥」

パイタン
「感謝する気持ちはめっちゃありますが消えません!」


〜コーラル島 コネクトコテージ〜

原因不明の頭痛と吐き気に苦しめられるピクサーはまだベッドで寝ていた

ピクサー
「ふぅ‥少しは良くなってきた‥
薬が効いて来たのかな‥
も‥もう少し‥ぎ‥ぎりぎりまで休もう‥」

ピクサーの体調不良を知りその首を狙うゴッチョロとビンゾキはピクサーの部屋の近くにある椅子に座りピクサーの出陣を待つ

ビンゾキ
「まだ出て来やがらねぇ‥」

ゴッチョロ
「慌てるなノベ。逃げられやしねぇノベ。」

ビンゾキ
「たがよ‥【山カバ】軍、棄権なんてされちゃあ‥」

ゴッチョロ
「チョロハハハ!億超えの賞金首が途中で棄権なんて出来やしねぇノベ!プライドがあるノベ。」

ビンゾキ
「ちっ、だといいんだがな‥」


〜トルマリン島 ビーストベッド〜

ノピス
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥キリがない‥」

少し息を切らしながら逆手に持った刀を背中に構えるノピスの周りには倒れるバタフライベアが2匹とそれを囲むバタフライベアが3匹居た

ノピス
「こんなとこで消耗戦は御免被る‥かくなる上は‥」

ノピスは動物系悪魔の実を食べてまだ1年に満たない

しかし持ち前の身体能力と戦闘のセンス、そして忍者としての経験を生かし人獣型の変化点を2つに増やした

一つは従来の人獣型、ノピス本来の体型に近く持ち味のスピードを生かした形態
ノピスはこれを軽艶形態と呼ぶ

そしてもう一つ‥

ゴゴゴゴゴ‥

バタフライベア達
「!!」

「ぐぉぉ‥」

ノピスの体は4mあるバタフライベアを遥かに凌ぐ程の巨体の黒豹人間になる(ウォーターセブンのロブ・ルッチの悪魔の実の初披露のイメージ)


ノピス
「ふぅ‥ネコネコの実!黒豹型!」

巨大な黒豹人間‥ノピスはこれ形態を獣王形態と呼ぶ

戦闘好きのバタフライベアの心も折る威圧感‥
ノピスは震えるバタフライベアをギロリと睨む

ノピス
「道を譲ってくれるな?」

バタフライベアはコクリと頷き、道を空ける

動物を従えさせるに必要なものは圧倒的な力も気迫‥

ノピスは身体能力が増す動物系の能力を最大限に生かしバタフライベアを従えさせた

見た目も動物となる動物系の能力だからこそやってのけられる技なのだが‥


中には特例もあった‥


〜同じくトルマリン島 ビーストベッド入口〜

クルティ
「はいよー!よし、行けぇ!熊三郎!」

クルティはバタフライベアに跨りビーストベッドを進む

30秒程前‥クルティの右フックをこめかみに喰らったバタフライベアはそのまま拳がこめかみを刺さり即死した

それを目の当たりに見ていたバタフライベア達は戦意を喪失してクルティに従う

クルティ
「ティハハハ!楽ちーん!こいつら出場者じゃないから別に殺してもいいし♪」



NEXT >>178

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176 :3番手
07/04(木) 18:02

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.132 『熊出没注意』

目次 >>174


〜パール島 コネクトコテージ〜

コネクトコテージのロビーではカピーチとマツカリン率いる海兵達がくつろぎコーヒーを嗜む

マツカリン
「そんなに強いんですか?バタフライベアって‥」

カピーチ
「さぁね。わーたしも戦った事はないし‥ただ武闘派の動物‥先に行った連中が少しでも減らしてくれればいい。」

マツカリン
「マフフ。じゃあもう少しゆっくりしてきます?
アタシ少し小腹空いたし。」

カピーチ
「ええ‥12時5分前に出ればいいわ。」


〜パール島 ビーストベッド〜

ゴルバート
「せぇい!」

ドゴッ!

バタフライベア
「ぐごぁぁっ!」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!中々の腕前であったぞ!熊!
何と楽しい動物!」

バタフライベアを正拳突きでKOしたゴルバートは胸の前でクロスさせた腕を腰に構える

バタフライベア
「グォォッ!」

ゴルバート
「何と!まだ居るか!いい島だ!よし!手合わせ願おう!熊よ!」


〜ガーネット島 ビーストベッド〜

ドガァァッ!

ザラード
「がはっ‥」

バタフライベアにサンドイッチラリアットを喰らうザラード

海賊達
「お‥おい‥あのザラードが‥」

「それほど強ぇのか‥あの熊‥」

「いや‥数だ‥当然強さも兼ね備えてやがるが‥ザラードも3匹は倒してる‥あの2匹で5匹目だ‥」

ザラード
「ゲホッ‥や‥やってくれるじゃねぇか‥クソ熊が
‥存分に味わせてやるよ‥」

バタフライベア
「ぐぉ‥」

怒るザラードの気迫にバタフライベアが後退りする

その少し先では‥

クエムロー
「うぉぉぉぉっ!」

バタフライベア
「ぐぉぉぉぉっ!」

バキィィッ!
お互いの拳がクロスカウンターで頬にめり込む

クエムロー
「ぐはぁっ!」

力負けしたクエムローが吹き飛ぶ

クエムロー
「がは‥く‥くそが‥熊ごときが俺に歯向かうな‥殺す‥」


〜ペリドット島 ビーストベッド〜

シュピン
「斑裂き(パープルジャック)」

ズバババッ
尖った指を不規則に振ってバタフライベアを切り裂く

バタフライベア
「ぐぉぁぁっ!」

シュピン
「ハァ‥ハァ‥シュッハハハ。思い知ったかい?
熊ごときが俺ちんの邪魔をしちゃいけないよ。」

バタフライベア
「グォォォッ!」

シュピンの後ろにはもう一匹のバタフライベアが立っていた

シュピン
「はぁ‥何匹いるんだよ‥2日目開始前に相当な体力を使わせてくれる‥」


その少し後ろでは‥

リドール(前回登場 >>151
「セイセイセイ!何と面白い熊であろうか!
リーッハハハ!友人との約束がなければ1日中戦える!
ゴルバートの兄者も好きそうだ!
来いっ!熊!」

更に後方‥

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥な‥何だ‥この熊‥」

カンガルーの人獣型になったスファルトがバタフライベアと戦っていた

スファルト
「いや‥強さよりも数‥まともに戦っていたら島に着く前にくたばる‥」


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜


ティエモ
「たぁっ!」

バキィッ!
バタフライベアの攻撃を掻い潜り、隙を付いてハイキックを叩き込む

バタフライベア
「ぐぉっ‥」

海賊
「やった!」

バタフライベア
「ぐがぁぁぁっ!」

ティエモ
「やっぱりだめか!」

グォン!ビリッ‥
鋭い爪をバク宙で躱す

海賊
「【天女】さん!」

ティエモ
「ちょっとかすった‥けど無傷!
服破けちったけど‥」

海賊
「うぉぉぉっ!ご馳走様です!」

ティエモ
「おそまつ様♪可愛いブラしてきて良かった♪
‥じゃなくて‥あの顔より太い首‥厄介ね‥それにあの頭の高さ‥身長差が私のシエロソード威力を殺してる‥顔さえ低くなれば‥」

海賊
「大丈夫ですか?すみません‥俺のせいで‥」

ティエモ
「気にしない。気にしない♪遅かれ早かれよ。
もしかすると不意打ちでやられたかもしれないし‥そう考えるとラッキーじゃない?キュハハハ。」

海賊
「て‥【天女】さん‥
(可愛い‥手配書より可愛いなぁ‥優しい‥性格もいい‥こんな声してたんだ‥いい匂いもするし‥)」

ティエモ
「さて‥大きいコとは戦い慣れてるし‥あとはあの首を撃ち抜ける程の力があるか‥かな。
日々是修行ね。ジュリにだって一回くらい勝ちたいし♪」


NEXT >>177

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175 :3番手
06/20(木) 19:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.131 『バタフライベア』

目次 >>174


スエッジの使い
「11時半‥ゲート開放!次の島への移動を許可します!
くれぐれも参加者同士のの戦闘は禁止、失格となりますので」

開始まで次の島へ行くビーストベッドの門が開かれた


〜ターコイズ島 ビーストベッドゲート前〜

海賊達
「うぉぉぉっ!どけっ!どけぇぇっ!」

「俺が先だ!」

「殺されてぇのか!道を開けろ!」

ゲートが開くと海賊達は雪崩込む様にサファイア島を目指す

海軍将校
「フフ‥バカめ‥情報の無いバカ共が‥」

海兵達
「ギャハハハ!やはりここは組織力!」

「知って良かったぜ!ざまぁねぇな!海のクズ共!」

ゲートを潜らない海軍を見る賞金稼ぎは‥

賞金稼ぎ達
「何だぁ?海軍の奴ら動かねぇ‥」

「怪しい‥何か企んでやがるのか?」

「ここは少し様子を見るか‥」

海軍を怪しむ賞金稼ぎも待機‥
不思議と他の島でも似た事態が起きていた

10分後‥

ティエモ
「あり?思ったより混んでないし‥なんで?
ねぇ、あんた達行かないの?私行っちゃうけど‥いい?」

海兵達
「おい‥【天女】のティエモだぜ‥」

「億超えの3番人気‥」

「勝手にしやがれ!別に俺達は並んでねぇよ。」

ティエモ
「そですか。じゃあ行きまーす!バイバーイ。」

ティエモはゲートを潜って行った

海兵達
「か‥かわいい‥よな‥あいつ‥」

「あぁ‥俺‥好きだな‥」

ティエモ
「さて‥島に入って‥今回は誰も追って来ないよね‥
ん?」

海賊
「ぎゃあああっ!」

ギュン

ティエモ
「いっ!」

悲鳴を挙げた海賊が飛んでくる

ティエモ
「えっ!何で?まだ戦闘は禁止じゃ‥ほいさ!」

飛んできた海賊を器用に足で挟むとそのまま後方に飛んで手を付いて宙返りして床に置く

スタッ‥

ティエモ
「大丈夫?」

海賊
「す‥すまねぇ‥あ‥あんた‥【天女】だな‥」

ティエモ
「どうしたの?戦闘は禁止のはずよ。」

海賊
「出場者同士のはな‥あれを‥」

ティエモ
「えっ‥」

海賊が指差す方には逆三角形の体付きの熊が立っていた

ティエモ
「な‥何あれ‥く‥熊‥だよね?」

海賊
「ありゃあ‥バタフライベアだ‥前に海で会ったことがある‥
海をバタフライ泳法で渡り猛者を見つけては戦いを挑む‥通称海の喧嘩屋‥3年毎に住処にに戻る習性があるらしいが‥その住処がここのようだ‥
この橋の木材‥イーナマタイだ‥傷みにくいので有名だが‥どうやらあいつ等はこの木をお気に召しているようだ‥」

ティエモ
「なるほどね。去年は居なかった‥」

パキパキ‥
腕を鳴らし身構えるティエモ

海賊
「や‥やんのか!」

ティエモ
「やんないとだめっぽいし‥まぁ‥私の腕試しもあるし‥」

バタフライベア
「ぐほっ♪」

戦闘態勢に入ったティエモを見たバタフライベアは喜びをあらわにし身構える

ティエモ
「でっか‥4mくらいあるわね‥体つき見る限り機敏そう‥さて‥」


〜アメジスト島 ビーストベッド

ヘッシュ
「ぐはっ!」

バタフライベア
「グゴガガガッ!」

初日を戦わず敵を観察しながらゴールした66番人気で8300万の賞金首、レコニッサンス海賊団の船長、【偵察】ヨキア・ヘッシュ‥(前回登場 >>168
バタフライベアのボディブロー3連発に沈む

ヘッシュ
「ゲホッ‥く‥くそっ‥」

海賊達
「ま‥まじかよ‥8000万超えの男が‥」

「つ‥強ぇ‥何だ‥あの熊‥」

エクイル
「まさか‥出場者以外にも行く手を遮る者がいるとはな‥」

海賊達
「ルーキー、【橙鷹】のエクイル!」

「や‥やる気か?」

エクイル
「願わくばやりたくねぇがそうも言ってる場合じゃねぇようだ。エハハハ。」

ドサッ‥
バタフライベアがエクイルの横に飛んでくる

海賊達
「えっ‥」

ドロワーズ
「ハァ‥ハァ‥そうだ。だが‥一筋縄ではいかねぇぞ‥小僧。」

サバールの人獣型になったドロワーズはバタフライベアを引きずりながら現れる

エクイル
「ドロワーズ‥2匹も仕留めたのか‥」

ドロワーズ
「3匹だ‥もう一匹はぶん殴って海に突き落とした‥
だがこいつらの数‥ラチが明かねぇぞ。」

エクイル
「まともに相手にするだけ損だな‥」


NEXT >>176

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174 :3番手
06/18(火) 17:22

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次14


Vol.131 『バタフライベア』      >>175

Vol.132 『熊出没注意』        >>176

Vol.133 『獣を従えるには‥』       >>177

Vol.134 『2日目開始』        >>178

Vol.135 『激突の始まり In The 2nd Day』 >>179

Vol.136 『若葉マーク付きの操舵手』        >>180

Vol.137 『天女式催眠術』       >>181

Vol.138 『死ぬ程』          >>182

Vol.139 『マムシソード』       >>183

Vol.140 『GONG IN RUBY』       >>184

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173 :3番手
06/18(火) 17:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.130 『ビーストベッド』

目次 >>163


〜ガーネット島 コネクトコテージ〜

8つのバッヂを置いた机に足を乗せて椅子にもたれ掛かりながら瓶酒を飲むザラード

ザラード
「退屈だ‥早く始めろ‥」


〜ペリドット島 コネクトコテージ〜

ヒュン‥グサッ‥
シュピンはナイフを投げて的の真ん中に刺す

シュピン
「シュッハハハ。あのザコカンガルー野郎‥逃がしちゃったね。この島で消しておくか‥弱者にはこの先のほどステージは相応しくない。」


〜パール島 コネクトコテージ〜

カピーチは映像電伝虫の映した通過者の名簿を何度も見ていた

カピーチ
「やっぱりないか‥これだけコテージを探して名簿にも居ないんだから‥そういうことよね‥スノイー‥仇は必ず!」


〜アメジスト島 コネクトコテージ〜

ドロワーズ
「何だぁ?小僧‥俺が通る道に立つな。」

ドロワーズが睨み付けるように見る視線の先には。エクイルが立っていた

エクイル
「ん?そんなつもりはないが‥すまんな。
じゃあ避けて通ってくれるか?」

ドロワーズ
「ンケケケ。面白ぇ小僧だ。嫌いじゃねぇ!
てめぇ、西の海のエクイルだよな?」

エクイル
「まぁ、そんなとこだ。」

ドロワーズ
「お互い‥決勝までは顔を合わせたくねぇもんだな。ンケケケ。」

ドン‥
ドロワーズはエクイルの胸を裏拳で軽く小突くと歩き去っていく

エクイル
「【喉噛み】のドロワーズ‥海兵と悪名高い海賊には容赦はないらしいが‥民間人に手を出したって話は聞かない‥変わった海賊だ。」


〜コーラル島 コネクトコテージ〜

ピクサーは右手を目に添えるようにしてベッドに横になる

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥だ‥だいぶ良くなったけど‥まだ頭が痛い‥
あと1時間弱で始まっちゃうのに‥何なの‥
ティ‥ティエモと約束したのに‥」

ピクサーの部屋の前には‥

モスグリーンの髪の海賊
「チョロハハハ!こいつはツイてるノベ!【闇巫女】が勝手に不調だノベ!」


ゴッチョロ海賊団 船長
【山カバ】のゴッチョロ
懸賞金 8200万ベリー
バッヂナンバー 735 63番人気


クリーム色の髪の海賊
「言った通りだろ?俺ぁさっき見てたんだ!狙い目だ!【山カバ】軍、一時だけ手ぇ貸せ!」


プッアドンタス海賊団
【逆立ち】レンスクナー・ビンゾキ
懸賞金 5900万ベリー
バッヂナンバー 796  796番人気



ゴッチョロ
「あぁ、いいノベ!優勝は名を挙げるよりも大物食いの方が手っ取り早いノベ!」

ビンゾキ
「ちげぇねぇ。ハビビビ!頼りにしてるぜ!相棒!」

ゴッチョロ
「ああっ!」

ゴッチョロとビンゾキはがっちりと握手した


〜ターコイズ島 コネクトコテージ〜

ティエモ
「あと30分‥よし!気を引き締めなきゃ!」

ティエモは両手で自分の尻をパチーンと叩くと次の島への入口の門へ目指して歩く

時刻は11時を示し2日目スタートの合図まであと1時間‥

初日を戦った8つの島から次の島には距離にすると1km弱

この間は3つ島を繋ぐ様にY字に架けられた橋がある
この木製の橋は特殊な木材で出来ており傷み難くビーストベッドと呼ばれ11時30分より開門され次の島への移動が可能である

当然開始の合図が鳴る10時までの戦闘は禁止されており、12時の開始の合図がなった3分後にはコテージの門が完全閉鎖されコテージ内に残っていた者はその場で失格となる

つまりあと30分後には初日の通過者達は次の島に向けての動きを見せる


〜ターコイズ島 ビーストベッドゲート前〜

海賊A
「早く開けろ‥」

海賊B
「慌てるな‥今年は3年目‥難有りだ‥」

海賊A
「ん?なんでだ?」

海賊B
「おめぇ、知らねぇのか?なら‥先に行きな。」

海賊A
「あぁん?」

海軍将校
「いいか‥この先は素早く静かにだ‥無駄な戦いは避けるのが鉄則!」

海兵
「はっ!しかし何故でしょうか?」

海軍将校
「それはな‥」

知る者ぞ知るフィフティーンアップルズ‥ビーストベッド

3年周期に起こる現象がこのビーストベッドと呼ばれる由来となる島と島を繋ぐY字型の橋はこれまでに幾多の参加者達を苦しませてきた


NEXT >>175

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174 :3番手
06/18(火) 17:22

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次14


Vol.131 『バタフライベア』      >>175

Vol.132 『熊出没注意』        >>176

Vol.133 『獣を従えるには‥』       >>177

Vol.134 『2日目開始』        >>178

Vol.135 『激突の始まり In The 2nd Day』 >>179

Vol.136 『若葉マーク付きの操舵手』        >>180

Vol.137 『天女式催眠術』       >>181

Vol.138 『死ぬ程』          >>182

Vol.139 『マムシソード』       >>183

Vol.140 『GONG IN RUBY』       >>184

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175 :3番手
06/20(木) 19:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.131 『バタフライベア』

目次 >>174


スエッジの使い
「11時半‥ゲート開放!次の島への移動を許可します!
くれぐれも参加者同士のの戦闘は禁止、失格となりますので」

開始まで次の島へ行くビーストベッドの門が開かれた


〜ターコイズ島 ビーストベッドゲート前〜

海賊達
「うぉぉぉっ!どけっ!どけぇぇっ!」

「俺が先だ!」

「殺されてぇのか!道を開けろ!」

ゲートが開くと海賊達は雪崩込む様にサファイア島を目指す

海軍将校
「フフ‥バカめ‥情報の無いバカ共が‥」

海兵達
「ギャハハハ!やはりここは組織力!」

「知って良かったぜ!ざまぁねぇな!海のクズ共!」

ゲートを潜らない海軍を見る賞金稼ぎは‥

賞金稼ぎ達
「何だぁ?海軍の奴ら動かねぇ‥」

「怪しい‥何か企んでやがるのか?」

「ここは少し様子を見るか‥」

海軍を怪しむ賞金稼ぎも待機‥
不思議と他の島でも似た事態が起きていた

10分後‥

ティエモ
「あり?思ったより混んでないし‥なんで?
ねぇ、あんた達行かないの?私行っちゃうけど‥いい?」

海兵達
「おい‥【天女】のティエモだぜ‥」

「億超えの3番人気‥」

「勝手にしやがれ!別に俺達は並んでねぇよ。」

ティエモ
「そですか。じゃあ行きまーす!バイバーイ。」

ティエモはゲートを潜って行った

海兵達
「か‥かわいい‥よな‥あいつ‥」

「あぁ‥俺‥好きだな‥」

ティエモ
「さて‥島に入って‥今回は誰も追って来ないよね‥
ん?」

海賊
「ぎゃあああっ!」

ギュン

ティエモ
「いっ!」

悲鳴を挙げた海賊が飛んでくる

ティエモ
「えっ!何で?まだ戦闘は禁止じゃ‥ほいさ!」

飛んできた海賊を器用に足で挟むとそのまま後方に飛んで手を付いて宙返りして床に置く

スタッ‥

ティエモ
「大丈夫?」

海賊
「す‥すまねぇ‥あ‥あんた‥【天女】だな‥」

ティエモ
「どうしたの?戦闘は禁止のはずよ。」

海賊
「出場者同士のはな‥あれを‥」

ティエモ
「えっ‥」

海賊が指差す方には逆三角形の体付きの熊が立っていた

ティエモ
「な‥何あれ‥く‥熊‥だよね?」

海賊
「ありゃあ‥バタフライベアだ‥前に海で会ったことがある‥
海をバタフライ泳法で渡り猛者を見つけては戦いを挑む‥通称海の喧嘩屋‥3年毎に住処にに戻る習性があるらしいが‥その住処がここのようだ‥
この橋の木材‥イーナマタイだ‥傷みにくいので有名だが‥どうやらあいつ等はこの木をお気に召しているようだ‥」

ティエモ
「なるほどね。去年は居なかった‥」

パキパキ‥
腕を鳴らし身構えるティエモ

海賊
「や‥やんのか!」

ティエモ
「やんないとだめっぽいし‥まぁ‥私の腕試しもあるし‥」

バタフライベア
「ぐほっ♪」

戦闘態勢に入ったティエモを見たバタフライベアは喜びをあらわにし身構える

ティエモ
「でっか‥4mくらいあるわね‥体つき見る限り機敏そう‥さて‥」


〜アメジスト島 ビーストベッド

ヘッシュ
「ぐはっ!」

バタフライベア
「グゴガガガッ!」

初日を戦わず敵を観察しながらゴールした66番人気で8300万の賞金首、レコニッサンス海賊団の船長、【偵察】ヨキア・ヘッシュ‥(前回登場 >>168
バタフライベアのボディブロー3連発に沈む

ヘッシュ
「ゲホッ‥く‥くそっ‥」

海賊達
「ま‥まじかよ‥8000万超えの男が‥」

「つ‥強ぇ‥何だ‥あの熊‥」

エクイル
「まさか‥出場者以外にも行く手を遮る者がいるとはな‥」

海賊達
「ルーキー、【橙鷹】のエクイル!」

「や‥やる気か?」

エクイル
「願わくばやりたくねぇがそうも言ってる場合じゃねぇようだ。エハハハ。」

ドサッ‥
バタフライベアがエクイルの横に飛んでくる

海賊達
「えっ‥」

ドロワーズ
「ハァ‥ハァ‥そうだ。だが‥一筋縄ではいかねぇぞ‥小僧。」

サバールの人獣型になったドロワーズはバタフライベアを引きずりながら現れる

エクイル
「ドロワーズ‥2匹も仕留めたのか‥」

ドロワーズ
「3匹だ‥もう一匹はぶん殴って海に突き落とした‥
だがこいつらの数‥ラチが明かねぇぞ。」

エクイル
「まともに相手にするだけ損だな‥」


NEXT >>176

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176 :3番手
07/04(木) 18:02

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.132 『熊出没注意』

目次 >>174


〜パール島 コネクトコテージ〜

コネクトコテージのロビーではカピーチとマツカリン率いる海兵達がくつろぎコーヒーを嗜む

マツカリン
「そんなに強いんですか?バタフライベアって‥」

カピーチ
「さぁね。わーたしも戦った事はないし‥ただ武闘派の動物‥先に行った連中が少しでも減らしてくれればいい。」

マツカリン
「マフフ。じゃあもう少しゆっくりしてきます?
アタシ少し小腹空いたし。」

カピーチ
「ええ‥12時5分前に出ればいいわ。」


〜パール島 ビーストベッド〜

ゴルバート
「せぇい!」

ドゴッ!

バタフライベア
「ぐごぁぁっ!」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!中々の腕前であったぞ!熊!
何と楽しい動物!」

バタフライベアを正拳突きでKOしたゴルバートは胸の前でクロスさせた腕を腰に構える

バタフライベア
「グォォッ!」

ゴルバート
「何と!まだ居るか!いい島だ!よし!手合わせ願おう!熊よ!」


〜ガーネット島 ビーストベッド〜

ドガァァッ!

ザラード
「がはっ‥」

バタフライベアにサンドイッチラリアットを喰らうザラード

海賊達
「お‥おい‥あのザラードが‥」

「それほど強ぇのか‥あの熊‥」

「いや‥数だ‥当然強さも兼ね備えてやがるが‥ザラードも3匹は倒してる‥あの2匹で5匹目だ‥」

ザラード
「ゲホッ‥や‥やってくれるじゃねぇか‥クソ熊が
‥存分に味わせてやるよ‥」

バタフライベア
「ぐぉ‥」

怒るザラードの気迫にバタフライベアが後退りする

その少し先では‥

クエムロー
「うぉぉぉぉっ!」

バタフライベア
「ぐぉぉぉぉっ!」

バキィィッ!
お互いの拳がクロスカウンターで頬にめり込む

クエムロー
「ぐはぁっ!」

力負けしたクエムローが吹き飛ぶ

クエムロー
「がは‥く‥くそが‥熊ごときが俺に歯向かうな‥殺す‥」


〜ペリドット島 ビーストベッド〜

シュピン
「斑裂き(パープルジャック)」

ズバババッ
尖った指を不規則に振ってバタフライベアを切り裂く

バタフライベア
「ぐぉぁぁっ!」

シュピン
「ハァ‥ハァ‥シュッハハハ。思い知ったかい?
熊ごときが俺ちんの邪魔をしちゃいけないよ。」

バタフライベア
「グォォォッ!」

シュピンの後ろにはもう一匹のバタフライベアが立っていた

シュピン
「はぁ‥何匹いるんだよ‥2日目開始前に相当な体力を使わせてくれる‥」


その少し後ろでは‥

リドール(前回登場 >>151
「セイセイセイ!何と面白い熊であろうか!
リーッハハハ!友人との約束がなければ1日中戦える!
ゴルバートの兄者も好きそうだ!
来いっ!熊!」

更に後方‥

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥な‥何だ‥この熊‥」

カンガルーの人獣型になったスファルトがバタフライベアと戦っていた

スファルト
「いや‥強さよりも数‥まともに戦っていたら島に着く前にくたばる‥」


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜


ティエモ
「たぁっ!」

バキィッ!
バタフライベアの攻撃を掻い潜り、隙を付いてハイキックを叩き込む

バタフライベア
「ぐぉっ‥」

海賊
「やった!」

バタフライベア
「ぐがぁぁぁっ!」

ティエモ
「やっぱりだめか!」

グォン!ビリッ‥
鋭い爪をバク宙で躱す

海賊
「【天女】さん!」

ティエモ
「ちょっとかすった‥けど無傷!
服破けちったけど‥」

海賊
「うぉぉぉっ!ご馳走様です!」

ティエモ
「おそまつ様♪可愛いブラしてきて良かった♪
‥じゃなくて‥あの顔より太い首‥厄介ね‥それにあの頭の高さ‥身長差が私のシエロソード威力を殺してる‥顔さえ低くなれば‥」

海賊
「大丈夫ですか?すみません‥俺のせいで‥」

ティエモ
「気にしない。気にしない♪遅かれ早かれよ。
もしかすると不意打ちでやられたかもしれないし‥そう考えるとラッキーじゃない?キュハハハ。」

海賊
「て‥【天女】さん‥
(可愛い‥手配書より可愛いなぁ‥優しい‥性格もいい‥こんな声してたんだ‥いい匂いもするし‥)」

ティエモ
「さて‥大きいコとは戦い慣れてるし‥あとはあの首を撃ち抜ける程の力があるか‥かな。
日々是修行ね。ジュリにだって一回くらい勝ちたいし♪」


NEXT >>177

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177 :3番手
07/06(土) 21:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.133 『獣を従えるには‥』

目次 >>174


〜トパーズ島 ビーストベッド〜

ピクシー
「どきな!痛い思いしたくないなら!」

ピクシーは両手をトラバサミに変えてカシャンカシャンと音を立てて立ちはだかる3匹のバタフライベアを威嚇する

バタフライベア
「ぐぉぉ‥」

しかしバタフライベアは怯む事なくピクシーに近付いて来る

ピクシー
「言葉通じないか‥ピハハハ!
まぁ、いいや♪獣には罠が似合うよね!」

その後方では‥

セピア
「血旋回(ブラッディ・スピン)!」

ギュルルルル!

バタフライベア
「グガァァァッ!」

竜巻の様に回転する斬撃を飛ばしバタフライベアを倒す

セピア
「技を出さんと倒せんとは‥中々の手練れ‥」

パイタン
「ぎゃあああっ!アイス姉さん!助けて!」

パイタンはバタフライベアに首を掴まれ持ち上げられる

セピア
「やれやれ‥助ける義理はないが目の前で血祭りにされるのを見るのも気分が悪い‥
血竜飛(ブラッディ・ジャンプ)!」

セピアは高く飛び上がり槍を構えて横回転しながら落ちてくる

ズバァァッ!
バタフライベアの肩を突き刺す

バタフライベア
「ぐぎゃあああっ!」

パイタン
「た‥助かった‥ありがとうございます!
アイス姉さん!」

セピア
「感謝する気持ちがあるなら我の前から消えろ‥」

パイタン
「感謝する気持ちはめっちゃありますが消えません!」


〜コーラル島 コネクトコテージ〜

原因不明の頭痛と吐き気に苦しめられるピクサーはまだベッドで寝ていた

ピクサー
「ふぅ‥少しは良くなってきた‥
薬が効いて来たのかな‥
も‥もう少し‥ぎ‥ぎりぎりまで休もう‥」

ピクサーの体調不良を知りその首を狙うゴッチョロとビンゾキはピクサーの部屋の近くにある椅子に座りピクサーの出陣を待つ

ビンゾキ
「まだ出て来やがらねぇ‥」

ゴッチョロ
「慌てるなノベ。逃げられやしねぇノベ。」

ビンゾキ
「たがよ‥【山カバ】軍、棄権なんてされちゃあ‥」

ゴッチョロ
「チョロハハハ!億超えの賞金首が途中で棄権なんて出来やしねぇノベ!プライドがあるノベ。」

ビンゾキ
「ちっ、だといいんだがな‥」


〜トルマリン島 ビーストベッド〜

ノピス
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥キリがない‥」

少し息を切らしながら逆手に持った刀を背中に構えるノピスの周りには倒れるバタフライベアが2匹とそれを囲むバタフライベアが3匹居た

ノピス
「こんなとこで消耗戦は御免被る‥かくなる上は‥」

ノピスは動物系悪魔の実を食べてまだ1年に満たない

しかし持ち前の身体能力と戦闘のセンス、そして忍者としての経験を生かし人獣型の変化点を2つに増やした

一つは従来の人獣型、ノピス本来の体型に近く持ち味のスピードを生かした形態
ノピスはこれを軽艶形態と呼ぶ

そしてもう一つ‥

ゴゴゴゴゴ‥

バタフライベア達
「!!」

「ぐぉぉ‥」

ノピスの体は4mあるバタフライベアを遥かに凌ぐ程の巨体の黒豹人間になる(ウォーターセブンのロブ・ルッチの悪魔の実の初披露のイメージ)


ノピス
「ふぅ‥ネコネコの実!黒豹型!」

巨大な黒豹人間‥ノピスはこれ形態を獣王形態と呼ぶ

戦闘好きのバタフライベアの心も折る威圧感‥
ノピスは震えるバタフライベアをギロリと睨む

ノピス
「道を譲ってくれるな?」

バタフライベアはコクリと頷き、道を空ける

動物を従えさせるに必要なものは圧倒的な力も気迫‥

ノピスは身体能力が増す動物系の能力を最大限に生かしバタフライベアを従えさせた

見た目も動物となる動物系の能力だからこそやってのけられる技なのだが‥


中には特例もあった‥


〜同じくトルマリン島 ビーストベッド入口〜

クルティ
「はいよー!よし、行けぇ!熊三郎!」

クルティはバタフライベアに跨りビーストベッドを進む

30秒程前‥クルティの右フックをこめかみに喰らったバタフライベアはそのまま拳がこめかみを刺さり即死した

それを目の当たりに見ていたバタフライベア達は戦意を喪失してクルティに従う

クルティ
「ティハハハ!楽ちーん!こいつら出場者じゃないから別に殺してもいいし♪」



NEXT >>178

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178 :3番手
07/08(月) 21:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.134 『2日目開始』

目次 >>174


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥メタボリックブレイク!」

ギュルルルッ!ドフォ!
激しく回転しながらバタフライベアの腹に後ろ回し蹴りを叩き込む

バタフライベア
「ぐぉっ!」

海賊
「き‥効いた!」

腹を抑え前屈みになるバタフライベア

ティエモ
「チャンス!シエロソード!」

バギィィィッ!
下がった頭に渾身の左ハイキックを見舞う

海賊
「や‥やった!」

ティエモ
「お願い!倒れて!」

バタフライベア
「ぐ‥ぐぐぉ‥」

ギロリ
フラフラになりながらもバタフライベアはティエモを睨み付ける

海賊
「う‥嘘だろ‥」

ティエモ
「マジで‥‥
だったらもう一発!」

間を入れず追い打ちのハイキックを繰り出す

ブン‥
ハイキックが空を切る

ティエモ
「か‥躱された‥‥ん?」

バタン
バタフライベアが倒れる

海賊
「決まってたんだ‥さっきの【天女】さんの蹴りで‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ちょ‥ちょっと疲れた‥
何か今回は修羅の道だね‥キュハハ‥」

ペタン‥
その場に座るティエモ

ビィィィィィィィッ!
その時、時刻はちょうど12時を示しデッドヒートカーニバルの2日目が始まった

ティエモ
「そ‥そっか‥まだ始まってなかったんだっけ‥」

海賊
「‥‥‥‥」

ティエモ
「ん?あっ‥そういえば、君とも敵同士だったよね‥
キュハハハ。やる?」

海賊
「あ‥いや‥」

たいまつを持った水色の髪の海賊
「開始の合図を待っていたぞ!【天女】が疲れてやがる!またとねぇチャンスだぜ!」

ティエモ
「えっ‥」

たいまつを持った水色の髪の海賊が突然現れ、ティエモの前に立ちはだかる


〜アメジスト島 ビーストベッド〜

ビィィィィィィィッ!
アメジスト島にも2日目の開始を知らせるブザーが鳴り響いた

エクイル
「ん?始まったか‥これで熊以外と戦ってもいいんだな。」

ドロワーズ
「ンケケケ。そりゃあ、俺への挑発か?小僧。
面白ぇ男だ。」

エクイル
「エハハハ。そうだと言いたいことだがまだ橋を渡っていない。願わくばその後にしてもらいたい。」

ドロワーズとエクイルは背中を合わせバタフライベアと戦っていた

バタフライベア達
「グァルルル‥」

「グガァァッ!」

ドロワーズ
「ンケケケ。一度は背中を預けた男だ。この島じゃあ見逃してやる‥
あそこに居る熊‥あいつをぶん殴り飛ばして一気に走るぞ!
シルバーアップルで会おうぜ!小僧!」

エクイル
「エハハハ。ここまで裏切らないよな?」

ドロワーズ
「ンケケケ。おめぇにはそんな小せぇ男に見えてんのか?」

エクイル
「いや‥念の為だ。」

ドロワーズ
「俺にカマをかけるとはな‥ンケケ。
行くぜ、小僧!」

バキィッ!

バタフライベア
「グァルァァッ!」

ドロワーズとエクイルは橋の真ん中に立つバタフライベアを殴り倒すとそのまま走り出した


〜ガーネット島 ビーストベッド出口付近〜

ザラード
「ハァ‥‥ハァ‥ゲホッ‥無駄な体力使わせやがって‥」

ザラードは両手に付いた血を舐めながら歩いてエメラルド島を目指す

ザラード
「不味い血だ‥クソ熊がぁ‥」

ビィィィィィィィッ!
ガーネット島にも2日目の開始を知らせるブザーが鳴り響いた

ザラード
「あぁ?開始の合図か‥
ザラララ!じゃあまた暴れ放題って訳か‥
どれ‥腹いせでもするか‥」


〜エメラルド島 入口〜

クエムロー
「サイレン!さて、喧嘩祭の時間だ!
最初の獲物は誰だ‥ツァハハハ!」


〜トパーズ島 ビーストベッド出口付近〜

ピクシー
「やばい!やばい!やばい!始まりのサイレンなっちゃった!
あっ、別にやばくないか‥ピハハハハ!」

バキッ!
ピクシーはトラバサミに変えた左手に挟んだバタフライベアを蹴り飛ばすとルビー島に入って行く

その後ろを歩いてきたのはセピアとパイタンの2人‥

セピア
「調子がいいようだな‥姉と合流されると厄介だがその方が倒し甲斐がある‥」

パイタン
「大丈夫っす!アイス姉さんにはパイが居ます!
ワーナーシスターズなんてパイ達の敵じゃないですよ!」

セピア
「何故我がお前と共闘せねばならんのだ?
早く去れ‥」

パイタン
「んもぉ!ツレないなぁ。そこがアイス姉さんなんですけどね。シュヘヘヘ。」


NEXT >>179

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179 :3番手
07/10(水) 22:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.135 『激突の始まり In The 2nd Day』

目次 >>174


〜パール島 コネクトコテージ〜

2日目開始のサイレンと共にビーストベッドに出たカピーチ、マツカリン率いる海軍

当然、他の島でも過去の大会より共有されてきた情報によりサイレンと同時に海兵達は出発する

そしてその様子を伺っていた賞金稼ぎ達も動く

カピーチ
「カフフフ。バタフライベアが倒れてる‥少しは数を減らしてくれたみたいね‥海の粗大ゴミ達。」

マツカリン
「でかっ!えぇぇっ!こんなのと戦うんですか!」

カピーチ
「でもだいぶ数は減ってるはず‥それにわーたし達は纏まってる!バタフライベアも陸鴎の陣で叩く!
あっ‥」

マツカリン
「どうしたんですか?カピーチ准将‥‥あっ!」

海兵達
「カピーチ准将?」

「マツカリン中佐?」

「あっ‥うわぁぁ‥」

ゴルバート
「せいやぁ!」

ドゴッ!バキッ!
海兵達の前ではゴルバートがバタフライベアと戦っていた

ゴルバート
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥何と素晴らしい闘志!野生の戦う本能と拳を交える事が出来た事を闘神様に感謝だ!押忍!」

マツカリン
「暑苦しい武闘家‥」

カピーチ
「‥‥‥‥‥。
あなた達‥先に行きなさい。
マツカリン、指揮を任せても?」

マツカリン
「えぇ‥いいですが‥カピーチ准将は?」

カピーチ
「スノイーは、入隊が全く一緒の日の同期なの‥
部隊が一緒だった事も何度もある‥一緒に視線を超えた仲‥足長族のわーたしの事も‥人種差別するような目で見たことなんてなかった‥」

ゴルバート
「ん?これはこれは、海兵の諸君!昨日戦った海兵はとても強かったぞ!」

カピーチ
「やっぱりあんたが‥スノイーを‥」

ゴルバート
「いかにも!だが勝負は時の運!決して彼は弱くなかった。私も危なかった。」

カピーチ
「カフフフ。わーたし、あいつより強いけど‥」

ゴルバート
「何と!ゴーッハハハ!是非お手合わせを願う!」

カピーチ
「カフフフ。当然!
行きなさい!マツカリン!」

マツカリン
「はっ!」


〜コーラル島 ビーストベッド〜

海兵達
「どうした!【闇巫女】!調子が悪そうじゃないか!」

「海賊のお前の事情など知ったことじゃない!」

「これにて終了だ!」

欄干に寄りかかる様に歩くピクサーを見た海兵達が襲い掛かる

ピクサー
「うるさいっ!耳障り!」

ペタペタペタッ!
ピクサーは3人の海兵に札を貼り動きを止める

海兵達
「な‥何だ‥体が動かん‥」

「な‥何をした!」

「あ‥悪魔の実の能力者か‥」

ピクサー
「何故私が質問に答えなきゃならないの‥プルフフフ。」

ガガガッ!
ピクサーは海兵達の延髄に肘を打ち付ける

海兵達
「がっ!」

「ぐぇっ!」

「ほべす!」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥う‥うるさいのよ‥どいつもこいつも‥静かにして‥」

調子が悪そうなピクサーを狙うビンゾキとゴッチョロは戦いを目の当たりにする

ゴッチョロ
「お‥おい‥話が違うノベ‥【闇巫女】、強いノベ‥」

ビンゾキ
「も‥もしかして‥調子が悪くてもあの強さ‥」

ゴッチョロ
「こ‥こうなったら島の森に入ったら不意打ちで仕留めるノベ!」


〜ペリドット島 ビーストベッド出口前〜

シュピン
「ふぅ‥やっと入口が見えた‥サファイア島‥確かこの島じゃあ、【天女】と合流するはず‥
ここで狩っておくかな‥」

タッタッタッタッ!

シュピン
「ん?」

近付く足音に振り返る

シュピン
「!!」

スファルト
「スファファファ!昨日は世話になったな!【先端】のシュピン!」

シュピン
「くっ!ざ‥ザコルーキー!」

バッキャア!!

スファルトのドロップキックがシュピンの顔に減り込む

シュピン
「ぐはっ!」

シュピンはそのままサファイア島に吹き飛ぶ

スファルト
「スファファファ。第2ラウンドだな!」

シュピン
「くっ‥フッ‥
シュッハハハ!弱者め‥今のがお前の最後の攻撃となる‥
ザコの分際で俺ちんに何をした‥」

スファルト
「悪いが俺も勝つつもりはねぇ‥後悔させてやるぜ‥ノックアウト海賊団を舐め腐ったことを‥」

シュピン
「それが君の死ぬ理由でいいんだね?弱者のカンガルー君‥」

シュピンは指を尖らせて舐める


NEXT >>180

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180 :3番手
07/12(金) 17:49

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.136 『若葉マーク付きの操舵手』

目次 >>174


〜トルマリン島 ビーストベッド出口〜

獣王形態となり大きな足音と共に歩くノピスはダイヤ島の前にまで着く

ノピス
「ふぅ‥先程の開始合図の警報がなった‥
丁度良い。この門の先は金剛石島。
ここから先は真珠島の者達と合流か‥
‥‥にしてもこの姿‥【戦略】のには見せたくないな‥」

ノピスは人獣型を解くとダイヤ島への入口のゲートを潜りダイヤ島に入る

そして10数mほど歩くと神妙な顔つきに変わる

ノピス
「何奴‥」

足を止める

ノピス
「無駄な事はやめておけ‥気付いている。木もろとも斬り裂いてもいいんだ。」

『バリハハハ!さすがだよ‥【桜吹雪】のノピス。
会いたかったぜ。』

スタッ‥
木の上からスーツ姿の灰色髪の剣士が降りてきた

灰色髪の剣士
「一段といい女になったんじゃねぇか。【桜吹雪】のノピス!」

ノピス
「き‥貴様‥」


〜ターコイズ島 ビーストベッド〜

たいまつを持った水色の髪の海賊
「フフフハハハ!こいつぁツイてる!【天女】のティエモ!獲ったぁ!」


松明海賊団 船長
【たいまつ】のフシマツ
懸賞金 8050万ベリー
バッヂナンバー 13 68番人気


ティエモ
「あんたなんかじゃ私は獲れません!」

ガチィッ!

ティエモ
「ん?」

フシマツ
「な‥何だ、てめぇ!邪魔すんじゃねぇ!」

ティエモが助けた海賊がティエモの前に出てフシマツにしがみつく

海賊
「い‥行ってくれ!【天女】さん!
さっきの熊はこの先もいる筈だ!ムダな体力は使わねぇで先を急ぐんだ!」

そのままフシマツを投げ飛ばす

ダン!

フシマツ
「ぐぁっ!こ‥このザコ野郎‥」

海賊
「お‥俺でも足止めくらいは出来る!
あんた‥優しくて可愛い‥好きになった!
せめて‥あんたの役に立たせてくれ!」

ティエモ
「‥‥‥
君、名前は?」

海賊
「OK(オッケー)‥」


若葉マーク海賊団 船長兼操舵手
【若葉】のOK
懸賞金 3700万ベリー
バッヂナンバー 89 1403番人気


ティエモ
「OK君、また、あとで会えるよね?」

OK
「さあ‥あいつが俺より強いのは確かだが‥」

ティエモ
「約束だよ!またあとで会おうね。」

OK
「ケーハハハ。守れねぇ約束はできねぇな。
美女との約束を守れねぇのは男の恥だからよ‥」

ティエモ
「じゃあ守れる為のおまじない♪」

OK
「ん?」

ティエモ
「大丈夫!君は強い!あいつより強い!あいつに勝って私と再会する!OK?OK君。
ん?何か変な感じ‥」

ティエモはOKを自分の胸に顔を埋めるように抱き締めると頭を撫でながら耳元で呟いた

OK
「‥‥‥‥‥」

ティエモ
「よしっ!やっつけて来い!」

パチーンと背中を叩いてOKを送り出す

OK
「OK!」

ティエモ
「あとでね!絶対だかんね!」

OKを見送ってティエモは振り向いて走り出した

ティエモ
「頑張れぇー!」

振り返りながら声援を送るとOKも手を振り返す

フシマツ
「フフフハハハ!ザコのくせに他所見とはナメられたもんだ‥」

フシマツはたいまつをOKの顔を向かって突き出す

フシマツ
「フフフハハハ!顔を燃やしてやるぜ!
女の前で格好つけんじゃねぇよ!それがお前の死因だぜ!」

ガチッ!ジュゥ‥‥

フシマツ
「あぁん?」

OKへたいまつの炎を握り潰しして消火する

OK
「邪魔すんじゃねぇ!【天女】さんを目で追えねぇじゃねぇかよ!」



フシマツ
「ば‥バカな!てめぇ、熱くねぇのかよ!火を握り潰して消すなんて‥能力者か!」

OK
「うるせぇ!俺の燃え上がるハートの熱さにそんなマッチの火みてぇなもんが勝てるか!」

バキィッ!
フシマツの顔が半回転する程のパンチを繰り出す

フシマツ
「がはっ!
(な‥何だ‥このパンチ‥こんな誰かも分からねぇ海賊風情に8000万超えの俺が‥)」

OK
「早く倒れろ!俺に勝つのは無理だぜ。
俺は【天女】さんとの約束があるんだ。
そして俺には【天女】さんのおまじないがかかっている!」

フシマツ
「そ‥そんなもんで急激に強くなれる訳が‥」

OK
「喋んな!時間の無駄だ!」

ドフォォッ!
フシマツの背中が足型に膨らむ程に蹴り上げる

フシマツ
「どふぇぇぇっ!」


NEXT >>181

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181 :3番手
07/13(土) 22:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.137 『天女式催眠術』

目次 >>174


ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!

OK
「コノヤロッ!コノヤロッ!思い知ったか!」

倒れるフシマツをふみつけるOK

OK
「お前ごときが【天女】さんを狙うなんて100年早いんだよ!ケーハハハ!」

OKはフシマツのバッヂを剥ぎ取るとその場を走り去って行った


そのちょっと先では‥

ティエモ
「うっ‥やっぱり出た‥」

バタフライベア
「ぐぁぁ!」

ティエモがバタフライベアに行く手を遮られていた

ティエモ
「これ以上の消耗は避けたいけど‥そうも行かないか‥」

すっと身構える

OK
「【天女】すわぁぁぉぁん!」

ティエモ
「えっ?」

OK
「【天女】さん、勝ちました!約束守りましたよ!」

ティエモ
「えぇぇぇぇぇっ!早くね?」

OK
「ん?バタフライベア!やっぱり出やがったな!」

バッ!
走ってきたOKはそのまま飛び上がり横に回転しながらバタフライベアに膝蹴りを繰り出す

OK
「おんどりゃあ!誰の通る道を塞いでやがるんじゃあっ!」

ゴキャアッ!

バタフライベア
「ぐぁっぎゃああっ!」

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!強くなってる!何があったの!
何か体が赤くて湯気吹き出てるし‥」

バタフライベアを一撃で倒したOKの体は赤くなり湯気が吹き出していた
(※ルフィ、ギアセカンドのイメージ)

OK
「待たせてすみません!【天女】さんのお陰で勝ちました!」

ティエモ
「おまじないが効いたのかな‥キュハハ‥
よしっ!じゃあ一緒に行こうよ!もうすぐサファイア島だよ。」

OKの体から湯気が消え体も元の色に戻る

OK
「OK!」

サファイア島の入口のゲートまで歩き始めたその時だった‥

ザバーン!ドスン!
海からバタフライベアが飛び出してゲートの前に降り立った

ティエモ
「えっ‥何あいつ‥」

OK
「す‥少し‥小柄ですけど‥雰囲気が違いますね‥」

そのバタフライベアは体長は3m程で小柄だが隻眼で体中が傷だらけだった

ティエモ
「ボス猿ならぬボス熊‥ってとこかな‥あいつ‥ヤバいわ‥」

OK
「こっち見てますよね‥」

隻眼のバタフライベアはティエモ達を見るとゆっくりと歩み寄ってきた

ティエモ
「歩き方まで強そう‥こりゃあ軽症じゃ済まないかも‥」

OK
「て‥【天女】さん‥俺が気を引きますから行ってください‥」

ティエモ
「な‥何言ってんの!2人で戦おうよ!見捨てれる訳ないでしょ!」

OK
「ケーハハ‥あなたは優勝する人ですよ。それのサポートが出来たのなら‥俺は本望です!
行ってください!」

そう言うとOKは隻眼のバタフライベアに向かって行った

ティエモ
「OK君!」

バキィッ!
スイングが見えない早さで殴り飛ばされて吹き飛ぶ

OK
「ぐはっ‥」

ティエモ
「OKくん!」

ガチッ‥ズズズ‥
吹き飛んできたOKをキャッチしたティエモも後方押される

ティエモ
「何てパワー‥大丈夫?OK君。」

OK
「ゲホッ‥ず‥ずびまぜん‥ま‥負けてしまいました‥」

ティエモ
「いいよ。ありがとね。私が仇取ったげる!ゆっくり休んでて。」

OK
「うぅぅ‥
(いいコだ‥美人でスタイル良くてこんなに優しいコが実在するなんて‥まさに‥【天女】様!

このコの為ならこの命‥惜しくない!)」

ティエモ
「この野郎‥よくもOK君を‥」

OK
「うぅ‥て‥【天女】さん‥」

ティエモ
「ん?喋らないで‥体に響くよ。」

OK
「み‥耳を‥」

ティエモ
「耳?」

ティエモはOKに耳を近付ける

OK
「あぁ‥いい匂い‥‥じゃなくて‥ゴニョゴニョゴニョゴニョ‥」

ティエモ
「えっ!ダメだって!そんな事しても何にもなんないよ!」

OK
「た‥大丈夫です!俺を信じてください!お願いしますします!す‥少しでもあなたの役に‥」

ティエモ
「で‥でも‥」

OK
「お願いします!」

ティエモ
「分かった。でも絶対無理はしないでよ!約束だかんね!」

ティエモはOKを自分の胸に顔を埋めるように抱き締めると頭を撫でながら耳元で呟いた

ティエモ
「君は強い!怪我も回復して絶好調!今は誰にも負けない!よしっ!行って来い!」

OK
「うぉぉぉぉぉっ!」

体から湯気が吹き出し体の色が赤くなったOKは再び隻眼のバタフライベアに向かっていった


NEXT >>182

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182 :3番手
07/14(日) 23:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.138 『死ぬ程』

目次 >>174


『‥‥‥‥君!
‥‥‥‥君!
オ‥‥‥君!
しっか‥‥して!O‥‥
‥‥K君!』


OK
「はっ!」

ティエモ
「あっ!OK君!
良かったぁぁ‥目を開けてくれた‥」

目を覚ましたOKはティエモに膝枕されていた

OK
「て‥【天女】さん?あれ?俺は‥‥‥‥
あっ!あのボス熊は‥」

ティエモが指を差す方向では隻眼のバタフライベアが倒れていた

OK
「あ‥あれは‥だ‥誰が‥」

ティエモ
「やっぱり覚えてないか‥無理しないって約束したのにさ‥OK君がやっつけたんだよ。
カッコよかったぞ♪」

OK
「ほ‥本当ですか!良かった‥ケーハハハ‥」

ティエモ
「キュハハ。ごめんね‥私のために‥」

OK
「ケーハハハ。や‥役に立てて嬉しいっす!
そ‥そうだ‥」

OKは自分のバッヂとフシマツから奪ったバッヂを差し出す

ティエモ
「ん?」

OK
「連れてって貰えませんかね?俺の気持ちも‥」

ティエモ
「で‥でも‥」

OK
「いいんす‥俺‥もう動けねぇんす‥【天女】さんの役に立てて嬉しかったっす。」

ティエモ
「そ‥そうだ!もう一回おまじないかけてあげよっか?」

OK
「ケーハハハ‥嬉しいですけどもう動けねぇっす‥分かるんす。骨も何本か折れてるみてぇだし‥
行ってください‥そして優勝してください。
俺も決勝は観に行きますんで‥」

ティエモ
「OK君‥ありがとう!絶対無駄にしない!」

OK
「優勝‥してくださいね!」

ティエモ
「OK!
そうだ!OK君的に‥私、アリかな?」

OK
「全然アリっす!超カワイイッス!大好きです!」

ティエモ
「ありがとう♪じゃあ‥」

OK
「えっ‥」

ティエモはOKの目を手で隠す
直後に柔らかいものがOKのあごの辺りにチュッと言う音と共に軽く当たった

ティエモ
「キュハッ♪」

OK
「い‥い‥い‥い‥まままののは‥く‥くくちびびるですか‥」

ティエモ
「さぁね♪でも‥だとしたら嬉しい?」

OK
「死ぬ程!」

ティエモは笑顔で親指を立てて走りサファイア島に入っていった

OK
「出て良かった‥デッドヒートカーニバル‥」

2日目開始から約20分後‥ティエモ Inサファイア島

ティエモ
「さて‥サファイア島‥気を引き締めよう!
OK君の分まで頑張らないと!」


〜エメラルド島 森の入口〜

海賊
「ぎゃあああっ!」

ザラード
「てめぇごときが初日を生き残れるとはな‥」

ゴシャッ!
足元でのたうち回る海賊を踏み潰す

海賊
「が‥ぁ‥ふ‥」

ザラード
「腹の足しにもならねぇよ。」

バキィィン!

ザラード
「がっ‥」

後頭部に激痛と衝撃を感じたザラードは前のめりに倒れた

ザラード
「が‥あぅ‥な‥何だぁ?」

野球のユニフォームを着た男
「ククハハハッス!ホームラン!」

ザラード
「だ‥誰だ‥‥」

野球のユニフォームを着た男
「億超えの宝箱、【研削】のザラードだな。安心しな。まだ仕留めないからよ。」

賞金稼ぎ
【鬼ごっこ】ルーテス・クネルド 24番人気
最高獲得懸賞金 9500万ベリー
バッヂナンバー 977


ザラード
「て‥てめぇごときが俺を仕留めるだと‥ザラララ‥
寝ぼけてんのか?」

クネルド
「ククハハハ!まだそれだけ喋れるんなら十分だな!
垂下割引(スイカワリ)!」

クネルドは金属バットを頭上に振りかぶる

バキャアッ!

ザラード
「がっはぁっ!」

クネルド
「ククハハハ!じゃあな!【研削】のザラードちゃん!」

クネルドはバットをザラードの頭に振り下ろしその場を走り去る



ザラード
「く‥くそが‥殺してやる‥」

頭から血を吹き出したザラードは立ち上がるとクネルドの逃げた方向に足を進めた

ジェラル
「いきなりの大流血だ!ザラード!まさかの展開に波乱の予感がするぞ!2日目のデッドヒートカーニバル!」


〜エメラルド島 森の泉〜

ドウルフ
「どけよ、じじい!引退を進めるぜ。」

トゥケスン
「グヒャヒャ!【後ろ狼】のドウルフか‥
オリャはまだ56歳だぜ!ジジイ扱いすると死の相出ちまうぞ!あんちゃん!」

ドウルフ
「ドゥハハハッ!占い師にでもなるのか?」

ナタを両手に持つドウルフ

トゥケスン
「それもいいな‥死相が見えると言って殺せばいいだけだ‥」

トゥケスンの構える剣の先が蛇の顔に変わる


NEXT >>183

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183 :3番手
07/15(月) 22:35

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.139 『マムシソード』

目次 >>174


ドウルフ
「な‥何だ?その剣‥」

トゥケスン
「グヒャヒャヒャッ!いいのか?オリャの剣に見惚れてて‥」

ドウルフ
「ぐわぁぁぁっ!」

トゥケスンの剣が蛇に変わって伸びてドウルフの肩を噛みつく

トゥケスン
「勝負ありだな!」

ドウルフ
「な‥何だよ‥その剣‥
悪魔の実か‥」

トゥケスン
「如何にも!ヘビヘビの実、モデル:蝮(マムシ)を食った剣!噛まれれば毒!血清はオリャしか持ってねぇぞ。
バッヂと引き換えだ!」

ドウルフ
「ふ‥ふざけるな‥海賊が毒ごとで屈すると‥」

ブスッ!
蛇の様に伸びてきた剣がドウルフの腹に刺さる

ドウルフ
「かはっ‥」

トゥケスン
「お喋りしてぇんじゃねぇんだぜ。あんちゃん!バッヂ寄越さねぇなら仕留めるだけだ!
噛むや毒だけじゃなく伸びるんだぜ!いい剣だろ?」



ドウルフ
「く‥くそじじいがぁ!」

トゥケスン
「ふん‥」

マムシの剣が伸びてきてドウルフの腕に絡まる

ドウルフ
「ぐぁっ!」

トゥケスン
「蛇の締める力を侮るな。鱗が刃物となれば‥どうなるかは想像付くよな?あんちゃん!」

ゾクッ‥
ドウルフの顔が青ざめる

ドウルフ
「ま‥待て!」

トゥケスン
「ん?おかしな話だな。毒で死ぬよりも腕を失う事の方が怖いのか?グヒャヒャヒャ!」

ドウルフ
「や‥やめろぉ!」

トゥケスン
「バッヂを寄越さねぇオメェさんの腕が悪いのよ!
刻まれても仕方ねえ!」

ドウルフ
「うわぉぁぁぁっ!」

ズバァッ!

ドウルフ
「が‥」

トゥケスン
「なーんてな!」

トゥケスンは腕に絡めた剣でドウルフを引き寄せると絡んだ剣を解除して胸から斜めに斬りつける
ドウルフは血飛沫を上げて倒れる


トゥケスン
「準致命傷ってとこか?金にならねぇ大会で殺すより生かして大会後に捕らえて賞金を貰う!
それで勘弁してやるぜ!あんちゃん!ほらよ。こいつはサービスだ。」

トゥケスンはドウルフな胸元に血清の瓶を投げる

ジェラル
「7700万の首では止まらない!止められない!老いてない!【蝮】のトゥケスン!さすがは億超えを仕留めた賞金稼ぎ!」


エメラルド島 森の泉の戦い
勝者 トゥケスン


〜ルビー島 森の入口〜

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥」

ビーストベッドにてバタフライベアと全く遭遇する事なくルビー島に進んだピクサーとその後ろに潜むゴッチョロとビンゾキ

ゴッチョロ
「この森なら‥茂みから突然出て奇襲出来るノベ!
よしっ!さっさと行くノベよ!」

ビンゾキ
「‥‥‥‥。」

ゴッチョロ
「どうしたノベ?レンスクナー・ビンゾキ。」

ビンゾキ
「な‥なぁ‥さっき渡ってきた橋によ‥でけぇ熊とか出場者倒れてたろ‥」

ゴッチョロ
「それがどうしたノベ?」

ビンゾキ
「おそらく‥ありゃあバタフライベアの群れさ‥」

ゴッチョロ
「群れ?俺等は会わなかったノベ。」

ビンゾキ
「そこなんだ‥途中‥【闇巫女】のヤツ‥何回か少し止まったりしてたろ‥」

ゴッチョロ
「それがどうしたノベ‥」

ビンゾキ
「俺は見たんだ‥あいつが止まった遠方にバタフライベアが海に飛び込むのを‥そのまま進んでたら‥鉢合わせだったんだ‥」

ゴッチョロ
「何が言いたいノベ?」

ビンゾキ
「あいつ‥分かってた‥もしくは何かを感じ取っていたんじゃねぇか‥
そんな奴に不意打ちで勝てるか‥」

ゴッチョロ
「い‥今更弱気な事を言ってどうなるノベ!
そ‥何かを感じ取る事が出来るならその前に叩くノベ!」

ビンゾキ
「しかもあいつは能力者だぜ!俺達で勝てるか!もう少し様子を見るのも手だ!」

ゴッチョロ
「その間に誰かに横取りされたらどうするノベ!」

ゴッチョロとビンゾキが言い争いを始めたその時!

バキィィッ!
乾く音が鳴り響いた

ヴァサモル
「ぐっ!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

木の上から枝をへし折りピクサーに襲い掛かった海軍大佐のヴァサモルだがピクサーはその枝を躱し、こめかみに掌底を叩き込み、胸元に拳を打ち込んだ

パキパキ‥
しかしヴァサモルも両腕の肘の関節を逆に曲げてデタラメに振り軌道の読めないパンチを繰り出すとピクサーに数発当てる

バシッバシッバシッ!

ピクサー
「うっ!」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!相手に不足なし!」

ピクサー
「プルフフフ。私は不足よ。海兵さん。」



NEXT >>184

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184 :3番手
07/17(水) 22:11

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.140 『GONG IN RUBY』

目次 >>174


ヴァサモル
「ヴァハハハ。言ってくれる!懸賞金、1億4700万ベリー、新V・B海賊団の看板娘、【闇巫女】ワーナー・ピクサー。不意打ちを躱すとはさすがは億超えの女だ。」

ピクサー
「プルフフフ。バカなの、あなた。あれだけ声を上げれば目を瞑っても躱せるわ。」

ヴァサモル
「声?」

ピクサー
「女に不意打ちするような輩には手加減しないけど‥いいよね?」

ピクサーは指に札を挟み身構える

ヴァサモル
「失礼‥少し前に億超えの女海賊に敗れているんでね‥」

パキッ‥
ヴァサモルは首を鳴らし不敵に笑う

ジェラル
「ギリギリスタートのワーナー姉、【闇巫女】のピクサー!2日目の初戦の相手は海軍期待の星!【大遅刻】のヴァサモル!
【闇巫女】も今までの相手のようには行かないか!」


向かい合う2人を陰で見るゴッチョロとビンゾキは‥

ゴッチョロ
「あ‥あの海兵‥ヴァサモルノベ!【大遅刻】のヴァサモル!」

ビンゾキ
「最近よく聞く海兵の名だ!8000万クラスの海賊を次々と捕らえてる海軍本部の大佐!
しかし‥あの野郎の完璧な不意打ちをいとも簡単に躱すとは‥」

ゴッチョロ
「び‥び‥びびってんじゃねぇノベ!
こ‥こうなったら2人がボロボロになったタイミングで襲い掛かるノベ!」


〜ルビー島 砂浜〜

群青色の髪の海兵
「何故俺が‥ゲホッ!ゲホッゲホッ‥
何故俺が‥15番人気‥ゲホッゲホッ!
確かに去年よりは人気だが‥去年は決勝まで残り階級も一つ上げてきたのだぞ。」


海軍本部 准将
【噎(む)せり】のヒルワドバ
15番人気 バッヂナンバー 817


ヒルワドバは金棒を肩に担ぐ

ヒルワドバ
「お前は‥ゲホッ!ゲホッゲホッゲホッ!
お前はそう思わないか?」

ピクシー
「はぁ?何言ってんの、お前。
てか誰だっけ?会ったことはあるよね!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハッ!思い出さ‥ゲホッ!ゲホッゲホッ!思い出させてやるよ。」

ジェラル
「な‥何と!ルビー島にて昨年の決勝に残った2人が早くも激突!【トラップガール】の前に立ち塞がるは【噎せり】のヒルワドバ!これは見逃せない!」


〜ルビー島 森の沼地帯〜

パイタン
「アイス姉さん、何か気味悪い場所ですね‥」

セピア
「‥‥‥‥‥‥。」

パイタン
「あれ?シカトですか?シュヘヘヘ。なかなか心開いてくれませんね。でももうすぐ傘下じゃないですか?仲良くしましょうよ。」

セピア
「船長の許可がない‥まぁ、許可しないとは思うが‥」

パイタン
「えぇぇ〜!そこはアイス姉さんが推薦してくださいよぉ!」

セピア
「何故我が‥」

パイタン
「お願いしま‥」

プスッ‥

パイタン
「えっ‥」

パイタンの肩から針のように尖った鉄の棒が突き出る

セピア
「パイタン!」

パイタン
「うわぁぁぁぁぁっ!」

ヒャクドー
「ボコハハハ!熱された針はすーっと刺さる!【早弓】‥てめぇ、邪魔だ!」

ヒャクドーは巨大な待ち針をパイタンの肩から抜くと背中を蹴り飛ばす

バコッ!

パイタン
「ぎゃあっ!」

ヒャクドー
「【アイスドール】セピア!ここで消えてもらうぜ。」

セピア
「まさかとは思うが‥貴様が我を消すとでも?」

ヒャクドー
「それ以外にあるか?」

セピア
「すまんな‥冗談は苦手なのだ‥」

セピアは真紅の槍、櫛名田(くしなだ)・紅をヒャクドーに向ける

ヒャクドー
「いい槍だな‥もらってやる!」

パイタン
「ま‥待てよ‥」

パイタンが立ち上がる

ヒャクドー
「ほぉ‥5200万は伊達じゃねぇか‥だが‥邪魔だよ。お前‥」

パイタン
「邪魔なのはおめぇだ‥パイとアイス姉さんの時間に入ってくるなよ‥」

セピア
「寝てろ‥邪魔するな‥」

パイタン
「シュヘヘヘ。や‥優しいですね‥アイス姉さん‥
も‥もし‥パイがあいつに勝ったら‥女忍海賊団の傘下の件‥考えてくれます?」

セピア
「それは我の判断だけでは応えられん!
とにかく下がれ。」

パイタン
「シュヘヘヘ。ツレないなぁ‥そこがアイス姉さんの魅力なんですけど‥
さ‥さっき‥パイの名前呼んでくれて嬉しかったです!」

パイタンは左手を弓に変える

ヒャクドー
「能力者か‥」



NEXT >>186

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185 :3番手
07/17(水) 22:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次15


Vol.141 『地図と耳』        >>186

Vol.142 『STARTING DAIYA』     >>187

Vol.143 『再戦』             >>188

Vol.144 『VS億超え』          >>189

Vol.145 『【闇巫女】のピクサーVS【大遅刻】のヴァサモル』               >>190


Vol.146 『目覚め』         >>191

Vol.147 『3タテ』         >>192

Vol.148 『【トラップガール】ピクシーVS【噎せり】のヒルワドバ             >>193

Vol.149 『封印』          >>194

Vol.150 『【沸騰】のヒャクドーVS【早弓】のパイタン』               >>195

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186 :3番手
07/19(金) 18:01

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.141 『地図と耳』

目次 >>185


〜サファイア島 森〜

森の中を小走りで駆け抜けるティエモ

ティエモ
「昨日は最初から強敵との連戦だったから今日はスロースタートで行きたいな‥」

赤い海軍帽子を被った海兵
「ラヘヘヘ!それは叶わぬ願いだな!」

ティエモ
「!!」

突然茂みから出てきた赤い海軍帽子を被った男がティエモと併走して走ってきた

赤い海軍帽子を被った海兵
「オレイヤーの名はランセル!階級は大佐。手配書よりいい女だな!【天女】のティエモ!」


海軍本部 大佐
【寝技百段】のランセル
28番人気 バッヂナンバー 451


ティエモ
「キュハハ。ありがと。でも海兵と仲良く走る気ないから‥」

走りながら器用にランセルにハイキックを繰り出す

ブォン!
しかしランセルは上体を後ろに滑らかに反って躱すとティエモはバランスを崩して転ぶ

ティエモ
「いてて‥えっ?えっ?何?何が起きたの?」

ランセル
「ラヘヘヘ。お前が派手に転んだ。それだけだ。」

ランセルがティエモ覆いかぶさる

ティエモ
「きゃあっ!」

ランセル
「先に言っておくがお前ではオレイヤーには勝てんぞ!」

グニュ‥

ティエモ
「きゃああっ!こ‥この野郎!どこ触ってんのよ!」

バコッ!
顔面に前蹴りするがランセルは動じない

ティエモ
「くっ!か‥硬っ!」

ランセル
「鉄塊!ラヘヘヘ!無駄だ!俺の寝技からは簡単に逃れられんぞ!」

ガチッ!グググ‥
ランセルはティエモの右脚を捕らえヒールホールドをかける

ティエモ
「!!
うぎゃああああっ!」

ランセル
「まず‥踵を砕く!」

ギシギシ‥

ティエモ
「うあぁぁぁぁっ!
(ま‥まずい‥本当に踵を折られる‥)」

ティエモは左脚を高く上げる

ランセル
「無駄だと言っている!鉄塊!」

ティエモ
「リーボム!」

ドゴォォッ!
強引にランセルの脳天に踵落としを決める

ランセル
「ぐはぁっ!
(て‥鉄塊が完全に崩された‥何と言う攻撃力‥
こんな細い脚のどこにそんな力が‥
1億3400万‥伊達じゃ無いと言うことか‥)」

ランセルのヒールホールドから脱出する

ティエモ
「いてて‥あぁ、痛かった‥
キュハハ。ウチのミルクタンクのゲンコツみたいでしょ?分からないか‥
そいつから1文字取ってのリーボムなのよ。」

ランセル
「知るか!」

右の踵を揉むように撫でるティエモ

ティエモ
「捕まったら終わり‥サブミッション系‥苦手なんだよね‥」

ランセル
「ラヘヘヘ。だろうな。打撃系は密着する近距離戦を嫌う。お前の間合いではやらせねぇ!」

身を低く構えるランセルは低空のタックルをしてくる

ティエモ
「わっ!」

真横に飛んでランセルのタックルを躱すが‥

ランセル
「ラヘヘヘ。掛かったな‥剃・直角タックル!」

素早く地を蹴りティエモの両脚に抱き着く様に掴まるり双手刈で抱える上げる

ティエモ
「わぁぁぁっ!」

ランセル
「ラヘヘヘ。今度は逃さん!」

ドサァッ!
そのまま叩き付けるようにティエモを寝かせ覆い被さる

ティエモ
「ぐっ!」

ランセルは片手でティエモの手首を掴むと、もう片方の手をティエモの肘の下を通し自分の前腕を掴みひねりあげる

ティエモ
「あぁぁぁぁっ!」

ランセル
「マリン式アームロック!」


〜サファイア島 森の入口〜

ヒョウサイ
「聞こえた!こっちだ!間違いねぇ!」

エヒメ
「声分かるのか?」

ヒョウサイ
「いや‥まだ聞いたことのねぇ声は分からねぇが誰かが名前を呼んだとして‥次に喋った声はその人だと言うことだ!
すっげぇカワイイ声だったぞ!」

エヒメ
「ずりぃな!俺も早く聞いてぇよ。早く行こうぜ!」

ヒョウサイ
「ここからそう遠くない!こっちの方角だ。」

エヒメ
「ん?沼があるな‥直線距離では近いかもしれねぇが‥沼を回らねぇとダメかもしれん‥」

ヒョウサイ
「ちっ!とりあえず強そうなヤツに会わないように近付くしかねぇか‥
俺のミミミミの能力はあの人の声をインプットした。もう逃さねぇ!」

エヒメ
「この島の地図なら任せろ!
俺のチズチズの能力はこの島に入った時から島の全容は頭に浮かぶ!迷わねぇ!」

2人は懐から手配書を取り出す

ヒョウサイ&エヒメ
「待ってろ!【天女】ちゃん!」


NEXT >>187

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187 :3番手
07/22(月) 22:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.142 『STARTING DAIYA』

目次 >>185


ジェラル
「さぁて、2日目開始でボチボチと戦いが始まってきたね!今日も名勝負の予感しかしないね!
見逃すなよ!早くも我らが【天女】ちゃんは関節技に苦戦中だ!
ティエモも気になるけど‥ダイヤ島も見てみよう。」


〜パール島 ビーストベッド〜

カピーチ
「ビッグブーツキック!」

ゴルバート
「左龍拳!」

ドガァッ!
カピーチの前蹴りとゴルバートの左の正拳がぶつかる

ゴルバート
「ぐぅ!何と言う蹴り‥」

カピーチ
「カフフフ。あなたも見事な正拳ね。普通なら拳を砕き腕を折るわーたしの前蹴りを受けてその程度のダメージとは‥」

ゴルバート
「正拳突きは武の基本‥押し負けてのは久しぶりだ。だが‥右龍拳!」

ドフォッ!
カピーチの腹に右の正拳突きが入る

カピーチ
「!!」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!私は右利き‥こちらの拳は左よりも少し強いぞ。」

カピーチ
「ケホッ‥ケホッケホッ!くっ!カフフフ‥面白い‥」

ジェラル
「まだダイヤ島に入ってないのはこの2人だけ!
この戦いはここでしか見れないぞ!快進撃を続けるゴルバートか選んだ次の相手は【パワーボム】のカピーチ!」


〜ダイヤ島 砂浜〜

カピーチより海兵達の指揮を託されたマツカリンはパール島のビーストベッドの方を見ていた

マツカリン
「カピーチさん‥どうか‥ご無事で‥」

海兵達
「マツカリンさん、指示を!」

「オーソドックスの陸鴎の陣で宜しいでしょうか?」

マツカリン
「えっ‥あっ‥うん‥そ‥そうね‥」

ヘルメットを被った海兵
「待て待て待て!マツカリン!お前では役不足!
ここからは俺ズが仕切る!」

マツカリン
「タチーさん‥(うわぁぁ‥この人苦手‥)」

ヘルメットを被った海兵
「陸鴎の陣・王隠し!俺ズを守れ!マツカリン、お前達もだ!」

海軍本部 大佐
【棘草(とげぐさ)】グーラス・タチー
16番人気 バッヂナンバー 1725


マツカリン
「はい‥(出た‥自己チュー‥)」

海兵達
「はっ!(ワガママクソ男め‥)」

タチー
「よし!素早く陸鴎の陣・王隠しの隊形へ!」

タチーの号令に海兵達は渋々とテキパキ動く


その海兵達の動きを大木に隠れてグゼムが見ていた

グゼム
「なるほど‥組織力で協力しあって前に進むつもりだな‥ムォハハハ。確かにありゃあ一筋縄では行かなそうだ‥
だが‥」

グゼムの足元には海兵が倒れていた

グゼム
「だがちょうどいい!さっき仕留めた海兵‥こいつの服を借りて、中から引っ掻き回してやるぜ。ムォハハハ!」

タチー
「それでは皆の者!出陣だぁっ!」


〜トルマリン島 ビーストベッド出口付近〜

クルティ
「おぉぉっ!出口!よしっ!2つ目の島‥‥‥何島だっけ?
ティハハハ。まぁ、いいや♪
熊三郎と仲間共、ありがとね!お礼に殺さないであげる!」

バタフライベア達
「ぐぉっ!」

「ぐぉぐぉ。」

バタフライベア達は頭に手を乗せながら頭を下げて後退りして去っていった

クルティ
「ティハハハ!さて、私ちゃんと戦ってくれる素敵なバカはいるかな?」

クルティはゲートを潜りダイヤ島に入る


その少し先では‥

ノピス
「き‥貴様‥」

ノピスがスーツを着た灰色の髪の剣士と向かい合っていた

灰色髪の剣士
「1番人気とは‥随分偉くなったもんだな。」


さすらいの剣士
【雷剣】のバリスオー
104番人気 バッヂナンバー 1452


ノピス
「【雷剣】の‥言動には気を付けろ‥去年までの拙者と思わん方が身のためだ。」

バリスオー
「バリハハハ!達者な口だ!去年誰に負けたのか忘れたか?」

ノピス
「言った筈‥去年の拙者と思うなと‥
貴様には感謝している‥貴様との戦いの後にあの方に出会えた‥拙者にとっては運命の敗北‥屈辱をも凌ぐ方に出会えた。」

バリスオー
「そうか‥そりゃあよかった‥だが俺も腕を上げた‥
数段な。去年不覚を取ったあのアホみてぇ髪色の海賊に復讐する為にな!」

ノピス
「口を慎め‥貴様ごときあの方の足元にも及ばぬ‥」

バリスオー
「試してみるか?バリハハハ!今度こそ俺の女にしてやる!」

バリスオーは剣を抜くと鞘を後ろに投げる


NEXT >>188

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188 :3番手
07/24(水) 06:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.143 『再戦』

目次 >>185


バリスオー
「この剣を覚えているよな?雷の降り注ぐ島、ライジン島で雷に打ち続けられた剣‥去年お前を痺れさせた剣だ。」

ノピス
「今思えば‥拙者も未熟だった‥そんな剣ごときに不覚を取るとはな‥」

バリスオー
「バリハハハ!今年も二の舞いだ!塞ぐ術無し!」

スタスタスタ‥
ノピスはバリスオーの後ろを歩いていた

バリスオー
「ん?い‥いつの間に‥
おいっ!逃げるのか!【桜吹雪】のノピス!」

ノピスは無言で手をあげ歩き去る

バリスオー
「バリハハハ!恐れをなして、逃げるとは今更だな!だが逃がしはせんぞ!」

ノピスを追い掛けるバリスオー

ノピス
「やれやれ‥」

ひゅん‥ズバババッ!

バリスオー
「ぐぁっ‥」

ノピス
「忍者・伐・班班(ニンジャリバンバン)‥」

振り向いた直後高速移動と高速刀さばきにてバリスオーを斬り捨てる

ノピス
「刀を交えずとも実力の差は分かった‥
その実力差故に見逃してやろうと思ったが‥馬鹿につける薬はないか‥」

バリスオー
「うぉぉ‥ま‥まだだ‥‥バ‥バリハハハ‥
す‥少しは腕を上げたようだな‥」

ノピス
「ふと思ったのだが‥拙者、貴様から記章を奪われた訳ではない‥つまり貴様に敗れた訳でもない。」

バリスオー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥へ‥屁理屈を‥
な‥ならばバッヂ痺れさせて斬り刻み‥辱めて完全敗北を味合わせてやる!」

ノピス
「やってみろ‥」

ゴゴゴゴゴ‥
ノピスの体が大きくなり黒豹の人獣型になる

バリスオー
「えっ‥う‥うわぁぁぁっ!な‥なんだそりゃあ!
あ‥悪魔の実‥を食ったのか‥」

ノピス
「如何にも‥ネコネコの実、黒豹型!
完全敗北‥その言葉どちらに相応しいと思う?ユフフフ。」

バリスオー
「ば‥化け物め‥」

バリスオーは剣を構えて飛び上がるが‥

バチィイン!
ノピスな巨大な尻尾によって払い飛ばされる

バリスオー
「ぐぎゃあああっ!あ‥あぁ‥」

ノピス
「ユフフフ。化け物?そんなに生優しくないぞ‥」

ガチッ‥
バリスオーを捕まえるノピス

バリスオー
「うっ‥うわぁぁっ!は‥離せ!」

ノピス
「ユフフフ。」

グググッ!
バリスオーの体を握りしめる

バリスオー
「ぐぁぁぁぁっ!」

ノピス
「離せ?いいぞ‥その前に記章は貰う!」

ノピスはバリスオーのバッヂを剥がす

ノピス
「さらばだ‥」

ギュン!
そのまま力強く投げ捨てた

バリスオー
「うぉぉぉぉぉぉっ!」

バシャーン!
そして島を飛び出し海に落ちた

パール島 森の入口の戦い
勝者 ノピス


ジェラル
「つ‥強い!強過ぎる!未だに無傷の1番人気!
汚れ無きくノ一、【桜吹雪】のノピス!
この強くて美しき黒豹を止めれる者は居るのか!」


〜エメラルド島 森〜

海賊
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそッ!いきなりあんなのに出くわしちまうなんて‥」

クエムロー
「ツァハハハ!おいおい!見苦しく逃げんなよ!」

クエムローから逃げ惑う血だらけの海賊

海賊
「ハァ‥ハァ‥お‥追いつかれ‥ん?」

バチィィン!
突然上から鞭で地面に叩き付けられた海賊はそのまま気を失う

クエムロー
「あぁん?何だぁ?」

スタッ‥

エイ
「ポシシシ。ラッキー♪」

倒れた海賊の近くにエイ着地する

クエムロー
「誰だ?女‥俺の獲物を横取りすんじゃねぇ!」

エイ
「ん?うわぁぁ‥【妬み】のクエムローじゃん‥
負のオーラ凄っ!キショい!」

クエムロー
「達者な口だ‥俺を怒らせねぇ方がいいぞ?女!」

エイ
「今ので怒らないって以外と気が長いのね。
ポシシシ。いいわ。あんたと戦ったら疫病神に憑かれそうだし‥バッヂもあげる。」

エイはバッヂを置くとそのまま後ろを向いて歩き出した

クエムロー
「ツァハハハ。利口だ。今回だけ見逃してやるよ。」

クエムローはエイが置いたバッヂを拾う

バチィィン!

クエムロー
「うがぁっ!」

尻尾でクエムローの顔を殴り付ける

エイ
「ポシシシ!バカ、バカ、バーカ!やる訳ないじゃん!何こいつ引っ掛かってんの?てめぇ。
本域のバカじゃん!」

クエムロー
「うぐぐ‥こ‥殺す‥」

バチィィン!

クエムロー
「ぐぁぁぁっ!」

鞭で顔を殴る

エイ
「言う前に殺れよ‥甘ぇんだよ!薄汚ぇ海賊の下の下風情が‥」


NEXT >>189

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189 :3番手
07/26(金) 07:27

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.144 『VS億超え』

目次 >>185


鼻から血を滴らせてクエムローが立ち上がる

クエムロー
「ツァハハハ‥こいつは一本取られたな‥
てめぇの言う通りだよ‥女ぁ‥」

エイ
「ちっ‥
(やはり億超え‥この程度じゃ倒せないか‥)」

クエムロー
「覚悟‥できてるよな?俺ぁ‥女でも年寄りでも‥ガキでも加減しねぇぞ?」

エイ
「ポシシシ。当然!だったら賞金稼ぎなんてしねぇよ!ゴミクズ!」

シュルル‥バチン!
エイは鞭を撓らせ地面を叩き身構える
クエムローも両手にメリケンサックを嵌める

エイ
「二尾のエイ‥」

エイの尻尾が2本になる

クエムロー
「尻尾人間‥能力者か‥くだらねぇ‥」

クエムローがエイに向かって走る

クエムロー
「拳憎・萬散(ケンゾウマンサン)!」

左右の拳が無数に見える様に拳を振るう

エイ
「鞭・矢振り(ムチ・ヤブリ)」

鞭の先端を引っ張り弾く
ビュン‥バチッ!

クエムロー
「ぐっ!
こざかしいぞ!」

ドガガガッ!
鞭の弾撃にも怯まずエイを殴り付ける

エイ
「あぅっ!」

ガチッ‥グイ!
エイの首を掴み持ち上げる

クエムロー
「いい声で鳴くじゃねぇか。だがケツが小せぇ‥俺の好みじゃねぇ!拳憎・天召(ケンゾウ・テンメス)!」

ドフォッ!
腹に減り込む程のボディブローを叩き込む

エイ
「はぁうっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!どうだ?これが1億2100万の賞金首の怖さだ!」

エイ
「ケホッ‥ケホッケホッ!ポシシ‥じ‥自分の懸賞金を‥正確に言うとこが小物なんだよ!くそっカス海賊!」

エイは尻を突き上げ2本の尻尾を捻り合せて1本にしてクエムローの顔を目掛けて打つ

エイ
「尾大拳2号(テールキャノンツー)!」

ゴッ!

クエムロー
「がっ‥」

エイ
「ケホッ‥か‥快感♪」

ジェラル
「エメラルド島ではドSの賞金稼ぎエイと外道海賊、ブーイングの申し子クエムローの激突!
頑張れ!エイ!」



〜エメラルド島 森の沼地帯〜

ザラード
「あのクソ野郎‥どこに行きやがった‥削り殺してやる‥」

ザラードは左右見渡しながら前に進む

クネルド
「ククハハハ!何を探してんだい?ザラードちゃん!」

ザラードの後方にクネルドが現れる

ザラード
「てめぇ‥」

クネルド
「最近ちゃんと運動してるか?ちょっと体動かしてけ!何でもノック!」

カキーン!カキーン!カキーン!カキーン!
石、ナイフ、野球ボール、砲弾等様々な物をノックしてくる

ザラード
「くだらん‥シャーパンバリア‥」

ジョリ‥ジョリジョリ‥
飛んできたものを手で弾く

クネルド
「ん?何だぁ?弾かれたものが削れてんな‥やはり能力者か‥‥勝った!」

ベリ‥バシャーン!

ザラード
「ん?何だぁ?
うっ‥」

ザラードが弾いて削った野球ボールからは水が出てザラードに掛かる

クネルド
「効いたろ?海水入りボールだ。能力者なんて脆いもんだな。ククハハハ!」

ザラード
「小癪な‥ぐぁっ!」

ドスッ!ゴッ!ゴン!
クネルドの打ったナイフが刺さり鉄球、ボーリングの玉が直撃する

ザラード
「くっ!」

クネルド
「最後に‥俺自らノック砲!」

バットを振りかぶったクネルドが飛んでくる

ザラード
「ちっ‥」

クネルド
「グッドバイホームラン!」

カキィィン!
ザラードの顔の芯をバットで捕らえる

ザラード
「ごふっ‥」

ドガァッ!ゴロゴロ‥ダン!
ザラードは激しく転がり岩に激突して倒れる

ザラード
「‥‥‥‥‥」

クネルド
「ククハハハ。世界一有名な弱点を晒す能力者なんて、敵じゃねぇよ。」

ジェラル
「な‥何と言う事だ!2番人気で懸賞金1億5200万ベリー、優勝候補の一角!【研削】の異名を持つトルボス・ザラード!エメラルドの地にて散るのかぁ!」

クネルド
「じゃあな‥バッヂはもらってくぜ。ザラードちゃん。」

ブチッ‥
倒れるザラードに近付くとバッヂを剥ぎ取る

ガチッ‥

クネルド
「ん?
ぐぉっ!ぎゃあああっ!」

倒れるザラードから掴まれたクネルドの足首が真っ赤に染まる

クネルド
「く‥くそっ!ま‥まだ意識が‥ありやがったか‥」

ザラード
「ザラララ‥捕まえたぞ‥」

ジョリ‥ジョリジョリ‥

クネルド
「ぐわぁぁぁぁっ!」

クネルドの足首から血飛沫が上がる


NEXT >>190

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190 :3番手
07/30(火) 17:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.145 『【闇巫女】のピクサーVS【大遅刻】のヴァサモル』

目次 >>185


ザラード
「随分楽しそうだったな‥海水とはやってくれるな‥」

ガチッ‥
ザラードはクネルドの顔を掴む

ザラード
「フェイスシャーパン!」

ジョリィッ!
クネルドの顔が血に染まる

クネルド
「ぐぉっ‥ぎゃあああ!」

ザラード
「ザラララ‥次はどこがいい?」

クネルド
「くっ‥ククハハハ‥そ‥そうだな‥腹かな‥」

ドフッ!

ザラード
「ぐっ!」

バットでザラードの腹を突く

クネルド
「な‥ナメるな‥俺も死線は超えてきてる‥
足と顔を削いだくらいで勝った気になるな!ザラードちゃん。」

ザラード
「ザラララ。なかなかおもしれぇ‥
デッドウォーク!」

クネルド
「あぁ?
ん‥‥ぎゃあああ!」

ザラードがクネルドの横を駆け抜けるとクネルドは体中から血を吹き出し倒れた

ザラード
「悪ぃな。俺ももどこを削いだか分からねぇ‥
お前、なかなか楽しめた。60点だ。」


ジェラル
「つ‥強い!やはり2番人気!終わってみれば立っているのはザラード!打倒【桜吹雪】!一番機はやはりこの男!【研削】のザラード!」


エメラルド島 森の沼地帯
勝者:ザラード


〜ルビー島 森の入口〜

ヴァサモル
「ヴァハハハ。そういやあんた‥去年、【天女】の顔を潰したんだってな。」

ピクサー
「その話を‥やめてくれる?」

ヴァサモル
「海賊の頼みを聞く道理はねぇよ。
俺が負けたのはその【天女】さ。理屈じゃあんたに勝てねぇって事だよな。」

ピクサー
「自分で黙るそれとも私に黙らせられる?」

ヴァサモル
「今ならあんたより強いかもしれねぇぞ。【天女】のヤツ‥ヴァハハハ。首を洗っておいた方いいぜ。」

ヒュン‥ドスッ!
高速でヴァサモルの懐に入ると胸板に肘を打ち込む

ヴァサモル
「ぐふっ‥」

ピクサー
「あんたとお喋りしに来たんじゃない‥」

そのまま片足を掬い上げて転ばすと肘に体重を乗せて叩き込む

ドフォッ!

ピクサー
「玉串刺し!」

ヴァサモル
「うがぁっ!」

ピクサー
「プルフフフ。腕、貰うわよ。」

ピクサーはヴァサモルの肩に跨り腕を引っ張る

グググ‥

ヴァサモル
「うぁぁぁぁっ!」

ピクサー
「ギブアップする?しても折るけど♪」

ヴァサモル
「なんてな。」

ピクサー
「えっ‥」

パキン!
グイッ‥
腕が逆に曲がりピクサーの襟を掴みそのまま肩車される

ピクサー
「な‥何っ!腕‥折れたんじゃ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!さすがは女子!軽いじゃねぇか!」

ピクサー
「い‥いゃ‥お‥降ろしなさい!」

ヴァサモル
「あぁ、いいぜ‥」

ピクサー
「えっ‥」

ドガァァッ!
ピクサーを肩車したままヴァサモルは後ろに倒れる

ピクサー
「がっ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。効いたろ?」

ピクサー
「ちょっとだけね‥!!」

後頭部を抑えながら立ち上がったピクサーは直様その場に尻を着いた

ヴァサモル
「!!」

ヒュン!
ピクサーの頭上をヴァサモルの蹴りが通過する

ピクサー
「除霊札・動!」

ヴァサモル
「札?」

突然出てきた札に体を強引に捻って躱すヴァサモル

ピクサー
「えっ‥」

ヴァサモルの体は常人では考えられない程に複雑に曲がっていた

ヴァサモル
「札なんて紙切れだが‥突然現れた不気味なもん‥喰らわねぇ方が利口だな‥」

ピクサー
「何よ‥あいつの体‥関節ってある限りあの体の曲がり方はあり得ない‥」

ヴァサモル
「能力者だな!お前!」

ピクサー
「能力者ね!あんた!」

ヴァサモル
「さぁな‥」

ピクサー
「答える義理はない。除霊札・発」

ピクサーは袖から爆弾を取り出し札を貼ると導火線に火を着けヴァサモルに向かって転がしてくる

ヴァサモル
「何をしている?こんなもの避けられるに決まってる。」

あっさりと避けるが爆弾は導火線が燃え尽きても爆発せず‥

ピクサー
「あれ?不発?シケってたかしら?」

ヴァサモル
「くだらねぇ‥剃!」

ピクサー
「!!」

ヴァサモル
「指銃・突芯(とっしん)!」

ピクサーの胸の中心に指銃を繰り出す

ガチッ!
ピクサーは横に躱して腕を捕らえる

ピクサー
「プルフフフ。女の胸にそんな危ないもの突き出さないでくれる?今度こそ的折ってあげる♪」

パキィィン!

ピクサー
「よしっ!手応えあり!」

ゴッ!
ピクサーの頬にヴァサモルの拳が減り込む

ピクサー
「うっ‥
えっ?」


NEXT >>191

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191 :3番手
08/01(木) 17:40

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.146 『目覚め』

目次 >>185


ヴァサモルの拳をまともに受けたピクサーはフラつく

ヴァサモル
「ヴァハハハ!油断したな!
俺はフシフシの実の関節自在人間だ。俺の骨は折れん!」

ピクサー
「くっ‥
(し‥しまった‥まともに殴られた‥し‥視界が揺らいでる‥ま‥まずい‥)」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!どこに行く?【闇巫女】。
もうちょっと付き合えよ!」

朦朧になりフラフラ歩くピクサーにヘッドロックをするとそのまま走って飛び体を叩き付けた

ドガァッ!

ピクサー
「あぁう!」

ヴァサモル
「お前何番人気だ?まぁ、ここで終わりだな。」

うつ伏せになったピクサーに乗っかると髪を持ち地面に何度も叩き付ける
ゴッ!ゴッ!ゴッ‥


ゴッチョロ
「や‥ヤバいノベ!【闇巫女】が海兵に負けるノベ!」

ビンゾキ
「くっ!2人共能力者‥ここは諦めよう!」

ゴッチョロ
「何を言ってるノベ!レンスクナー・ビンゾキ!こうなったら標的を海兵の【大遅刻】に切り替えるノベ!」

ピクサー
「うがっ‥」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。この島には妹も居るんだよな?安心しな。姉妹もろとも俺が沈めてやるよ。ん?」

ピクサーの胸元から数枚の写真が落ちる

ヴァサモル
「何だぁ?」

そこには‥ピクシーとの写真‥ティエモとの写真‥3人で写る写真があった

ピクサー
「さ‥触るな‥」

ヴァサモル
「【天女】?お前から顔を潰された女だよな?
くだらねぇ‥海賊が仲直りか?
顔をくつけて気持ち悪い写真だぜ。」

グシャッ!
ヴァサモルは写真を握り潰す

ピクサー
「!!」

ヴァサモル
「よしっ!妹の次は【天女】も俺が仕留めといてやるよ!ヴァハハハ。」

ピクサー
「む‥無理よ‥」

ヴァサモル
「あぁ?」

ピクサー
「解除‥」

ヴァサモル
「何だって?さっきから何言って‥」

ズドーン!

ヴァサモル
「うぉぉぉっ!」

ピクサー
「あぁぁぁっ!」

発と書かれた札が消滅し爆弾が爆発した
爆風によりヴァサモルとピクサーが吹き飛ぶ

ヴァサモル
「な‥何だ?不発弾じゃなかったのかよ!
ん?」

グイッ!
ピクサーがヴァサモルの右腕を掴み引っ張る

ヴァサモル
「学習出来ねぇ女だ‥海賊なんてそんなもんか。
俺の腕は折れ‥」

バキィッ!

ヴァサモル
「ぐぁっ‥ぎゃあああっ!」

ピクサーは肘と膝でヴァサモルの腕を挟み圧迫して骨を折る

ピクサー
「プルフフフ!折れたね♪いい音‥
関節を逆に曲げるだけが骨を折る方法じゃないのよ。」

更に左腕を掴むと肘に『曲』と書かれた札を貼る

ヴァサモル
「何だこりゃあ?」

バキィッ!
掴んだ左腕を足で挟んで捻るとヴァサモルの顔が歪む

ヴァサモル
「ぎゃあああっ!」

ピクサー
「プルフフフ。私はフダフダの実の札人間。
私のお札は色んな物を封じる事が出来るの。
今、あなたの関節の曲がる事を封じた。つまり棒になったって考えればいい。」

ヴァサモル
「うぁぁぁっ‥くっ‥くそっ!」

ピクサー
「鎌風‥」

ヴァサモル
「えっ‥嵐脚!」

ブォン‥サッ‥
ヴァサモルの嵐脚をあっさりと躱す

ピクサー
「両腕を折られても消えない闘志‥立派な海兵ね。」

ヴァサモル
「ちっ‥」

ピクサー
「右の中段回し蹴り‥」

ヴァサモル
「えっ‥」

ブン!
ヴァサモルは右の中段回し蹴りを躱す

ピクサー
「関節を自在にして足を振り回す‥」

ヴァサモル
「くっ‥(ま‥間違いねぇ‥こいつ‥見聞色を‥)」

ピクサーはヴァサモルの攻撃を次々と容易く躱す

ピクサー
「聞こえる‥気持ち悪いくらいに‥頭が割れるくらいに‥色んな声が‥でも段々落ち着いてきた‥あなたの攻撃はもう私に当たらない!」

ヴァサモル
「ちっ‥く‥くそっ‥【天女】に続いて‥また‥」

ピクサー
「プルフフフ。楽しめたわ。私の好きな技で葬ってあげる。」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。敗れて悔い無し!お前と【天女】どちらが強いか‥対決を楽しみにしている!」

ピクサー
「天空蹴撃!」

バキィッ!
ティエモの様なハイキックをヴァサモルに決める

ヴァサモル
「ぐぉっ!」

ピクサー
「プルフフフ。私をわざと怒らせてくれてありがとう♪」

ヴァサモル
「か‥感付かれてたか‥
だ‥だせぇな‥ヴァハハ‥」

バタン‥
ゆっくりとヴァサモルが倒れた


NEXT >>192

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192 :3番手
08/02(金) 22:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.147 『3タテ』

目次 >>185


ピクサーはヴァサモルからバッヂを剥ぎ取る

ピクサー
「一つ聞いても?」

ヴァサモル
「な‥何だ‥」

ピクサー
「何故私を怒らせるような事を?」

ヴァサモル
「ヴァハハハ‥て‥【天女】のティエモは決して本気じゃなかった‥‥気がした‥。だが負けた‥
自分の実力を試したかった‥今の俺が海兵として如何なるものか‥
【天女】のティエモに勝ってるお前を本気にさせて勝てるか‥勝ちたかった‥ただそれだけだ‥」

ピクサー
「ふーん‥それの為に私の大事な写真をぐちゃぐちゃにした事は許さないけど‥」

ビンゾキ
「つ‥強ぇ‥調子悪くねぇ‥お‥おいっ‥逃げよう、【山カバ】軍!
あいつには勝てねぇ!無理だ!」

ゴッチョロ
「あ‥諦めるなノベ!ま‥まだ泳がせるノベ!弱ったとこを叩くノベ」

ビンゾキ
「ばかか!やりたきゃ1人でやれよ!【山カバ】軍。」

ゴッチョロ
「な‥何を言うノベ!この話を持ち掛けたのはお前ノベ!逃げるなノベ!」

ビンゾキ
「だ‥黙れ!と‥とにかく俺ぁ‥‥‥」

ゴッチョロ
「ん?どうしたノベ?レンスクナー・ビンゾキ?」

ビンゾキの表情は固まり顔中、汗に塗れていた

ゴッチョロ
「何か言うノベ!レンスクナー・ビンゾキ!」

ビンゾキがあごを動かしゴッチョロの後ろを差す

ゴッチョロ
「後ろに何か‥‥‥」

ゴッチョロの後ろには無表情のピクサーが立っていた

ゴッチョロ
「や‥や‥や‥【闇巫女】!」

ピクサー
「‥‥‥‥」

ドフォッ!
ピクサーの掌底がゴッチョロの腹に減り込む

ゴッチョロ
「はうっ!」

ピクサー
「さっきから‥うるさい!あんた達ね。私の周りでこそこそこそこそ‥お陰でずーっと気持ち悪いし頭痛かったんだけど!」

ビンゾキ
「す‥すみません‥」

ペタッ!

ビンゾキ
「うっ!あ‥あれ?か‥体が動かねぇ‥」

ピクサー
「動かなくしたの。じゃあ行くよ♪」

ビンゾキ
「えっ‥」

ピクサー
「BWH3段蹴り!」

ドガガガッ!
ビンゾキの胸元、腰、尻を蹴る

ビンゾキ
「ぎゃあああっ!」

ピクサー
「ん〜この技好きなの♪痛いけど♪」

ゴッチョロ
「こ‥この野郎ノベ‥」

ピクサー
「やっぱり立った?プルフフフ。デカいから一撃じゃ無理かなっては思ったけど‥」

ゴッチョロ
「マウンテン・ヒポポタマス・ザ・パンチ・オブ・メガトーン&メガトーンマークファイブ!」

大声で叫んだゴッチョロだが何も起きず‥

ゴッチョロ
「な‥何故だ‥何故パンチが打てんノベ!」

ピクサーが指差すゴッチョロの両腕には拳と書かれた札が貼ってあった

ピクサー
「やっぱりパンチ?その体つきならパンチ系の技かなって思って‥プルフフフ。
それにあなたが私を殴ろうとする声‥直接頭に聞こえてきたの。これが気持ち悪いんだよね‥
だいぶ慣れてきたけど♪」

ゴッチョロ
「な‥何だこの札?」

ピクサー
「掌波天・揚羽蝶!」

ドフォォォッ!
両手を蝶の様に合わせてゴッチョロの胸元に叩き込む

ゴッチョロ
「ぬはぁっ!」

ゴッチョロは白目になりゆっくりと前のめりに倒れる

ドサッ‥

ピクサー
「よしっ!絶好調!」

ジェラル
「ティエモちゃん大ピンチ!今年の【闇巫女】、ワーナー・ピクサーは去年よりも強い!
並居る強敵を3タテ!
打倒、【闇巫女】の【天女】は今年も敗れるのか!?」


ルビー島 森の入口の戦い
勝者:ワーナー・ピクサー


〜ルビー島 砂浜〜

ヒルワドバ
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
や‥やはり‥ゲホッ‥ゲホッ!
強いな‥」

ヒルワドバは頭から流れる血に顔を赤く染めながら金棒を両手に持ち振りかぶる

ヒルワドバ
「石虎未(セキコミ)!」

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーちゃんズバズーカ!」

ガキィィン!

ヒルワドバ
「ぐぉっ!」

ピクシー
「ぃやん♪」

金棒とトラバサミが激しくぶつかりお互いに吹き飛ぶ

ピクシー
「ピハハハ!羽千切(ウイングテア)!」

直様に起き上がったピクシーはガトリング銃の様にトラバサミに変えた左右の手を繰り出す


NEXT >>193

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193 :3番手
08/06(火) 22:33

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.148 『【トラップガール】ピクシーVS【噎せり】のヒルワドバ』

目次 >>185


ピクシー
「ピハハハ!羽千切(ウイングテア)!」

ヒルワドバ
「くっ!追撃が早い!
ゲホッ!ゲホッ‥ゲホッ‥
あの小さき体にこのパワーとスピード‥やりおるわ‥
積波・雷(セキバ・ライ)!」

金棒を回してピクシーのトラバサミのガトリング銃の防ぐ
ガガガガガッ!

ピクシー
「ん〜?」

ヒルワドバ
「何度も‥ゲホッ!ゲホッ!
何度も喰らうと思うなよ‥」

ピクシー
「ムカつく!ムカつく!ムカつく!仕留めてやろうと思ったのに!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハッ!
それは‥ゲホッ‥ゲホッ!それは俺も同じだ。
咳砲(ゲホウ)!」

力強く金棒を突き出す

ドフォッ!
ピクシーの腹を突く

ピクシー
「はぅっ!」

ヒルワドバ
「ニ指銃!」

人差し指と中指でピクシーの左肩を貫く
ブシュッ!

ピクシー
「あぁぁっ!」

ヒルワドバ
「ゲホハハハ!お前のような奴は‥ゲホッ‥ゲホッ!お前のような奴は得意技を防ぐと隙と焦りが出来る‥そこに攻撃が当たれば‥ゲホッ!ペースは乱れ防御が甘くなる。
この勝負貰った!三指銃!」

人差し指、中指、薬指を立ててピクシーの胸元を狙う

ガッシャーン!

ヒルワドバ
「ぐっ!ぐわぁぁぁぁっ!」

胸をトラバサミに変えてヒルワドバの指に挟む

ピクシー
「ピハハハ!おっぱい触ろうとしたでしょ?エロ海兵。
指、引き千切っちゃる♪」

グググッ‥

ヒルワドバ
「ぐぁぁ‥
こ‥この‥ゲホッ‥ゲホッゲホッ!」

ヒルワドバは金棒を振りかぶる

ピクシー
「ピハハハ!受けて立つ!」

ピクシーは両手をトラバサミに変える

ヒルワドバ
「大咳(オオゼキ)!」

ピクシー
「ダブルプリティーバイト」

ガキィィン!ガブァッ!

ヒルワドバ
「うぐっ!」

左のトラバサミで金棒を挟み、金棒を持つ手を右のトラバサミで挟む

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーちゃんの勝ち!」

ヒルワドバ
「ゲ‥ゲホッハハハ‥ま‥まだ早い‥」

両手をトラバサミに挟まれながらもそのままピクシーを頭上に持ち上げる

ピクシー
「およ?」

ヒルワドバ
「指等何本でも持っていけ!」

持ち上げたピクシーをそのまま叩き付ける
ダァァアン!

ピクシー
「ぎゃん!」

ヒルワドバ
「ぐぅっ!」

叩き付けられた拍子でトラバサミが外れる

ヒルワドバ
「ふ‥ふぅ‥ゲホッ!
指も何とか付いてるな‥ゲホッ‥ゲホッ!」

ピクシー
「痛い!痛い!痛い!
怒った!ぶち殺す!」

ヒルワドバ
「こ‥こっちの台詞‥ゲホッ!ゲホッ!
こっちの台詞だ!【トラップガール】。」

ピクシー
「取って置き見せてやる!
罠・ワーナー!」

ピクシーの両手がトラバサミに変わる

ヒルワドバ
「何が取って‥ゲホッ!ゲホッ!
何が取って置き‥何度も見た光景だ。」

更に両足と胸、口がトラバサミに変わる

ヒルワドバ
「!!」

ピクシー
「プリティートラップガール!
あっ、ついでにお尻もトラバサミ♪」

ヒルワドバ
「そ‥それがどうした。
お前に触れなければ恐れるに足りん。」

ピクシー
「ピハハハ!【トラップガール】ナメんなよ!」

ピクシーはヒルワドバに向かって走ってくる

ヒルワドバ
「これを凌げばゲホッ!ゲホッ!
俺に流れが来る!ゲホッハハハ。」

ピクシー
「ヒップトラップ!」

ヒルワドバに尻を向けて飛んでくる

ヒルワドバ
「そんなもの当たらん!
(ちょっと喰らいたかったかも‥)」

ピクシー
「パイトラップ!」

胸を突き出して体当たりしてくる

ヒルワドバ
「当たると思うなよ!
(これもちょっと喰らってもいいかもな‥)」

ピクシー
「トラップトラップ大行進!」

ヒルワドバ
「!!」

ピクシーのパンチ、蹴り、体当たり、ヒップアタックを絶え間なく繰り出す

ヒルワドバ
「くっ!」

ガシャーン!
左のトラバサミで金棒を挟むと放り投げる

ヒルワドバ
「し‥しまった!ゲホッ!」

ピクシー
「ピハハハ!ピンチ!ピンチ!ピーンチ!
どうする?」

ヒルワドバ
「だ‥黙れ‥ゲホッ!ゲホッ!
この攻撃に疲れた時が逆転の時!
ならば今は全力で躱すのみ!
紙絵!」

紙のようにひらひらとした動きでピクシーの攻撃を躱す

ピクシー
「ムカッ!超ムカつく!絶対噛み千切ってやる!」

ヒルワドバ
「ゲホッハハハ!攻め疲れした時‥貴様の最期だ!」


NEXT >>194

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194 :3番手
08/08(木) 20:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.149 『封印』

目次 >>185


ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!
ピクシーのトラバサミを紙絵で巧みに躱すヒルワドバ

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ウザい!ウザい!ウザい!」

ヒルワドバ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ど‥どうし‥ゲホッ!ゲホッ‥ゲホッ!どうした?動きが遅くなってきたんじゃないか?」

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥う‥うるさい!うるさい!うるさぁーい!」

ヒルワドバ
「ハァ‥ハァ‥ゲホッ!ゲホッハハハ‥
(明らかに動きが遅くなってきている!勝機は我に有りだ!)」

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥さ‥さっさとくたばれ!」

ピクシーが尻のトラバサミをヒルワドバに向ける

ヒルワドバ
「!!
(待っていたぞ!この瞬間を!)」

ヒップトラバサミを躱した瞬間、ヒルワドバは手を半開きにして頭上に翳す

ピクシー
「!!」

ヒルワドバ
「五指銃!」

ズボァッ!
ピクシーの背中に五本の指を突き刺した

ピクシー
「あ‥が‥あぁ‥」

ヒルワドバ
「勝負ありだな。【トラップガール】!
追撃の指銃をプレゼントするか?」

ピクシー
「う‥うぅ‥」

ヒルワドバ
「プレゼント希望らしいな‥」

ヒルワドバはもう一本の手を頭上に翳す

ピクシー
「ピ‥ピハハハ‥つ‥‥つ‥‥ま‥‥た‥」

ヒルワドバ
「何?」

ピクシー
「捕まえたって言ったんだよ!バカ海兵!」

ガシャーン!
ピクシーがヒルワドバの肩を挟む

ヒルワドバ
「ぐわぁぁぁっ!」

ガブァッ!
もう一つのトラバサミで脇腹を挟む

ヒルワドバ
「うぎゃああっ!」

ピクシー
「ピハハハ!」

ガシャーン!
両脚をトラバサミに変えて脇腹を蟹挟みして飛び乗る

ヒルワドバ
「ぐぎゃあああっ!」

そのまま頭上に両手を翳し左右の手を合わせて大きなトラバサミを作る

ジェラル
「あぁーっと!こ‥この構えは‥」

ピクシー
「ピハハハ!トドメだ!」

ジェラル
「【天女】の顔を潰したフェイスジャンク!
天女殺しの技が2日目にて早くも見られるのか!」

ヒルワドバ
「くっ‥」

ピクシー
「ピハハハ‥」

一瞬‥ヒルワドバの姿にティエモの幻を見る

ティエモ
「くっ‥」

ピクシー
「ティエモ‥」


〜ピクシー 回想〜

ピクシー
「フェイスジャンク!」

ガッシャーン!

海賊頭
「ぐぁぁぁっ!」

新V・B海賊団船員達
「うぉっ!えげつねぇ!」

「やりやがったぜ!相手は9600万の賞金首だぜ!」

「仲間で良かったぜ!シーちゃん!」

バクワ
「バカカカ。こいつは頼もしい限りだぜ‥」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

ピクサーは口を抑えてその場を去った

新V・B海賊団船員達
「ん?サーちゃん?」

「船酔いか?」

バクワ
「バカがぁ‥今更なるかよ‥」

ピクシー
「お姉ちゃん?」

ピクサーの後を追うピクシー

ピクシー
「お姉ちゃん、どうしたの?大丈夫?」

ピクサー
「ピクシー‥ご‥ごめんね‥あ‥あの技‥使わないでくれる?私の前だけでもいいから‥
敵船の船長が‥ティエモに見えちゃうんだ‥」

ピクシー
「お姉ちゃん‥‥ごめん‥」


〜回想 終わり〜

ピクシー
「くっ‥お姉ちゃんとの約束‥もうこの技、使わないって決めたんだ!それがピクシーちゃんの償い‥」

ヒルワドバ
「な‥何だ?」

ガブァッ!
口のトラバサミでヒルワドバの頭に噛み付く

ヒルワドバ
「ぎゃあああっ!」

ジェラル
「だ‥出さない!まだ温存か?
だがこれで勝負あり!
昨年決勝進出の海軍准将、ヒルワドバがここで消える!
大佐から准将に昇格も問題なし!
妹も大丈夫だ!姉に続いて海軍将校を撃破!
今年もワーナー・シスターズからは目が離せない!」

ドサッ‥
ヒルワドバが倒れる

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥喧嘩してても約束は約束‥」


ルビー島 砂浜の戦い
勝者 ワーナー・ピクシー


〜ルビー島 森の沼地帯〜

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥は‥歯弓・私の刺激的口づけ(パイタンスティミレーションキッス)!」

激しく息を切らしながらパイタンは歯を弦に変え口から矢を放つ

ヒャクドー
「ボコハハハ!当たるかよ!」

パイタン
「く‥くそっ!」

無傷のヒャクドーに対しパイタンは既に血に塗れていた

ヒャクドー
「ボコハハハ。不味い血だぜ‥やはり美しい女の血に限る。」

針の様な剣から滴る血を舐めセピアを見て中指を立てる


NEXT >>195

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195 :3番手
08/11(日) 21:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.150 『【沸騰】のヒャクドーVS【早弓】のパイタン』

目次 >>185


〜サファイア島 森〜

ティエモ
「うわぁぁぁぁっ!」

ランセル
「ラヘヘヘ!後5センチで腕ぽっきりってとこか?」

横四方の状態でティエモの手首を掴んでいる腕を持ってそのまま捻り上げて締めるランセル

ティエモ
「うぐぁっ!あぁぁぁ‥
(ま‥まずい‥本当に折られる‥どうすれば‥‥
そ‥そうだ!一か八か!ダメ元で‥)」

ティエモは上半身を揺らし起こしたりして抵抗する

ランセル
「バカめ!逃れられんぞ!足掻けば足掻くほど骨は軋みやがてその反動で折れる!」

ティエモ
「キュハハ‥か‥海兵さん‥い‥今‥顎に当たってるヤツ‥」

ランセル
「顎に?」

ティエモ
「最近少し大きくなった‥私のG‥」

ランセル
「へ?」

ティエモは状態を動かしランセルの顔に胸を当てる

ランセル
「うひょー!柔らか気持ちいい!」

ティエモ
「隙ありぃっ!」

バキィ!
ランセルの締めが少し緩んだ瞬間にランセルの後頭部に膝蹴りを入れ脱出する

ランセル
「ぶべっ!」

ティエモ
「あぁぁっ!いったぁーい!本当に痛かった!もうちょっとで折れるとこだったよ。痛い痛い‥」

ランセル
「お‥おのれぇ‥」


〜ルビー島 森の沼地帯〜

セピアに向かい中指を立てて挑発するヒャクドー

セピア
「挑発に乗る訳では無いが‥下がれ。パイタン‥
我がやる。お前では厳しい相手だ。」

パイタン
「シュヘヘ‥し‥心配無用です‥ア‥アイス姉さん‥
こ‥こんなヤツ‥アイス姉さんに触る事すら烏滸がましい‥」

ヒャクドー
「下がれよ‥俺はお前の倍以上の賞金首を仕留めてんだ‥お前じゃ俺のダンス相手は‥」

ヒュン‥ブスッ!

パイタン
「!!」

ヒャクドーはパイタンの前に移動すると針のような剣でパイタンの腹を貫いた

ヒャクドー
「勤まらねぇ!ボコハハハ!」

パイタン
「熱っ!あぁぁぁっ!」

セピア
「パイタン!避けていろ‥血(ブラッディ)‥」

パイタンはセピアの方に手を向ける

パイタン
「シュヘヘ‥こ‥ここからがパイの‥時間です‥
バカめ‥捕まえた‥」

ガチッ!
剣を持つヒャクドーの腕を掴む

パイタン
「も‥もう離さねぇ‥覚悟しろ‥」

ヒャクドー
「ああ、離すなよ!」

グツ‥グツグツグツ!

パイタン
「!!
うわぁぁっ!熱っ!あぁぁぁっ!」

ヒャクドー
「ボコハハハ!どうした?ちゃんと掴んでいろよ!」

パイタンの腕を掴み返す

パイタン
「あぁぁぁぁっ!熱い!熱い!」

セピア
「やめろ!そいつを離せ!」

ヒャクドー
「俺を離さねぇと言ったのはこいつだ!そうだろ!【早弓】!」

パイタン
「そうだよ!
私の胸触れるよ(パイタン・ミルクアロー)!」

胸を掴んで引っ張り大きいの矢を放つ

ヒャクドー
「うぉっ!」

状態を反らし転んで無理矢理矢を躱す

ヒャクドー
「あ‥危ねぇ‥今の喰らったらやばかったぜ‥」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥まだだ!
私の美しさに惚れなさい(パイタン・キューピット)!」

左手を弓に変えて3本の矢を放つ

ヒャクドー
「鬱陶しい能力だ‥ま、お互い様か‥」

後ろにバク転しながら矢を躱すと小石を拾いパイタンに投げる

ヒャクドー
「沸騰飛礫(ボコツブテ)!」

パイタン
「シュヘヘヘ‥こ‥子供の喧嘩か‥‥
うぎゃああああっ!」

パイタンに当たった小石が肌を焼く

ヒャクドー
「ボコハハハ!ボコボコの実の沸騰人間!俺の体と触れた物は100℃以上に上げれる!触れたら熱いじゃ済まねぇのさ。」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょう‥」

セピア
「もういい‥パイタン、下がれ。あとは我に任せよ。」

パイタン
「シュヘヘヘ‥い‥いくらアイス姉さんの頼みでも‥まだいいとこ見せてませんから‥
こ‥これじゃ‥傘下に入れなくて当然ですよね‥」

セピア
「だから‥それはノピスに聞かぬと我一人の判断では出来かねぬ!分かれ!」

パイタン
「わ‥分かってます‥だ‥だから‥弱い傘下はいらないですよね‥せめて‥あいつに一撃くらいは入れないと‥」

ヒャクドー
「なんだか知らねぇが力試しのデモンストレーションに俺は荷が重いぜ。【早弓】のパイタン!」

パイタン
「う‥うるせぇ‥重くねぇんだよ‥さっさと片付けてやるから‥来いよ‥」


NEXT >>197

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196 :3番手
08/11(日) 21:51

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次16


Vol.151 『いつだってそう‥』     >>197

Vol.152 『豪華絢爛』          >>198

Vol.153 『サニューミュールの戦い』   >>199

Vol.154 『不信感』           >>200

Vol.155 『パイタンの最終奥義』     >>201

Vol.156 『達者な口』          >>202

Vol.157 『2つの理由』         >>203

Vol.158 『窮鼠猫を噛む』        >>204

Vol.159 『【パワーボム】のカピーチVS【大木割り】のゴルバート』         >>205

Vol.160 『不使用』           >>206

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197 :3番手
08/21(水) 22:09

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.151 『いつだってそう‥』

目次 >>196


パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(ア‥アイス姉さんの手前カッコつけたものの‥こいつ‥口だけじゃねぇ‥触ると熱いあの体‥厄介だ‥)」

ヒャクドー
「ボコハハハ。ならば御希望通り‥」

ヒャクドーはパイタンに近付く

パイタン
「うっ‥」

ヒャクドー
「どうした?掛かってこいって言ったのはお前だよな?
悪いが早くくたばってくれるか?
俺が用があるのは【アイスドール】だ。
熱羽(ネツバ)!」

ペッペッペッ!
ヒャクドーはパイタンに向かって唾を吐く

パイタン
「うわっ!汚ぇっ!」

ヒャクドー
「ならばちゃんと避けろ!火傷確定の唾さ。」

ビチャッ

パイタン
「熱っ!あぁぁぁっ!」

プスッ‥
高熱の唾を腕に受けて動きの止まったパイタンの肩を針のような剣が刺さる

パイタン
「うぎゃあああっ!」

ヒャクドー
「肌に高熱を感じれば自ずと隙が出来る!」

セピア
「パイタン!もうやめろ!」

パイタン
「うぅ‥シュヘヘヘ‥い‥嫌です‥傘下に弱い海賊いらないですよね‥」

ヒャクドー
「お前の場合は容姿も悪い‥強くてもいらん‥それが現実だ。」

よろけるパイタンを抱き締める

ヒャクドー
「沸騰の大抱擁(ボイリングハンガー)!」

パイタン
「うっ‥ぎゃあああ!」

ヒャクドー
「沸騰した血液の通う俺に抱き締められれば火傷では済まん!
ボコハハハ。抱き締められるなんて嬉しいだろ‥お前のような容姿の悪い女‥ブスがなぁ!」

セピア
「パイタン!き‥貴様!」

パイタン
「あぁ‥あう‥」

ガクッ‥
意識を失うパイタン
ヒャクドーはパイタンを押し退けるように離す

ヒャクドー
「ボコハハハ!冥土の土産だ。良かったな。」

パイタン
「‥‥‥‥‥‥‥」

『い‥いつだって‥そうだった‥』


〜パイタン 回想〜

4年前‥


『パイの容姿が悪いのは知ってる‥可愛くない‥太ってる‥太ってるから巨乳‥お尻だってデカい‥脚も太いし‥腹もだらしない‥
だから‥いつも差別されてきた‥
パイが仕事を頑張っても評価されず‥カワイイコだけ評価される‥
何か悪い事が起きるとパイのせい‥
だけど‥』


茶髪の長髪の男
「パイタンちゃんって名前だっけ?飲むか?」

茶髪の長髪の男はパイタンにお茶を渡す

パイタン
「あ‥ありがと‥」

茶髪の長髪の男
「いつも頑張ってんな。ドヒャヒャヒャ。あいつらおかしいぜ。まっ、ドンマイだ。俺はヒルキート。よろしくな!」


『あの人はパイをちゃんと見てくれてた‥』


ヒルキート
「パイタン、結婚しようぜ!世界一幸せにしてやるぞ!」

パイタン
「はい‥」

ヒルキート
「2人で頑張って金貯めてよ、世界旅行しようぜ!見返してやろうぜ!目標は1000万ベリーだ。」

パイタン
「うん!ヒルキー君」


ヒルキート
「すまねぇ‥パイタン。どうやら腰をやっちまった‥なぁに‥ただのぎっくり腰だ。少し安静にしてりゃあ治るさ。それまで1人で頑張ってくれ。
腰が治ったらすぐに俺も倍以上稼ぐからよ。」

パイタン
「分かった。でも無理はしないで‥パイなら一人でも働けるから!」

その後パイタンは夜も働く
だがヒルキートはその後も働く事はなかった‥

ヒルキート
「おいおい‥何だよこの給料‥これじゃあ俺の治療費にもならねぇ!もっと働け!」

バキッ!
ヒルキートはパイタンに手を上げる

パイタン
「あぅっ!ご‥ごめんなさい‥」

ヒルキート
「俺を愛してないのかよ!寝る間を惜しんで働け!腰が治らなきゃ俺は働けねぇんだよ!」

パイタン
「は‥はい‥」


キャーシャ
「パイお姉ちゃん、大丈夫?」

ミーキャス
「最近ほとんど休んでなくね?パイ姉。」

ミーモ
「あんた、騙されてるよ。ありゃあろくな男じゃないって‥」

シーヲリ
「女を平気で殴るようなクズよ。別れちゃいなさい。」

パイタン
「そ‥そんな事ない!きょ‥今日はまだ5発しか殴られてないし‥」

ミーキャス
「だめだ‥毎日10発以上も殴られれてるから麻痺してる‥」


1年後過酷な労働によりパイタンは960万ベリーの大金を貯めた

パイタン
「シュヘヘヘ。もう少し‥もう少しで目標の1000万ベリーだ。」

街人
「海賊だぁぁっ!」



NEXT >>198

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198 :3番手
08/21(水) 22:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.152 『豪華絢爛』

目次 >>196


北の海のサニューミュール‥
島の規模的には小の中程度‥
その島に海賊船が上陸してきた

当時北の海では程よく名の通ったジャワラフ海賊団

海軍基地もない島に降り立った海賊達は島を荒らし略奪を始める

金髪の海賊
「奪えっ!金のない奴は殺せ!」

海賊達
「はい!ジャワラフ船長!」


ジャワラフ海賊団 船長
【総取り】のジャワラフ
懸賞金 4500万ベリー


ジャワラフ
「ジャワハハハ!この島の全てを奪ってやる!全てだ!総取りだぁっ!」

総勢300人を超える海賊達は島の保安官達を殺し瞬く間に島を制圧していった

海賊
「おいっ!てめぇ、有り金全部出せ!死にてぇか?」

ヒルキート
「ひ‥ひぃ‥命だけは‥ここに1000万ベリー近くあります!こ‥これで命はお助けを‥
それに‥この女‥差し上げます!お好きにどうぞ!」

パイタン
「えっ‥」

海賊
「ギャハハ!確かにこりゃあ頭に褒められるぜ!
貰ってやる!
女?いいとこ下の中だな‥まぁ‥奴隷くらいにはなるだろ‥」

ヒルキート
「ドヒャヒャ。で‥ですよね。どうぞもらってください。」

パイタン
「ちょっ‥ちょっと!それはパイが一生懸命に貯めたお金だよ!
お金は百歩譲っても‥パイまで差し出さなくても‥」

ヒルキート
「うるせぇ!てめぇ、俺に惚れてんだろ!惚れた男の為だ!金もてめぇも貰われて光栄だろ!」

バキィッ!
ヒルキートはパイタンを殴って差し出す

ヒルキート
「ど‥どうぞ。あの‥もし‥良ければ俺もですよ仲間に‥」

海賊
「ギャハハハ!いいだろ!頭に会わせてやる!」

ヒルキート
「ありがとうございます!」

パイタン
「うぅっ‥いやぁぁぁっ!」

パイタンはヒルキートを振り払い脱走する

ヒルキート
「くっ!このアマぁ!」

海賊
「まぁ、待て。あの女は俺の仲間が捕らえる‥おめぇは俺と来いよ。頭に会わせてやるよ。」

ヒルキート
「は‥はい!どうか‥この金で仲間に‥」

海賊
「てめぇの腐った心‥気に入ったぜ!おいっ!あの女捕まえろ!
どのみち金の持ってねぇ奴らは人身売買行きだ。」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥な‥何で‥何でパイだけ‥」

命じられた海賊達がパイタンを追う

海賊達
「おいおいっ!待てよ!太ったうさぎちゃん!」

「逃げる程の価値ねぇぞ!てめぇには!」

「ギャハハハッ!」


〜サニューミュール 近海〜

帆に豪華絢爛の正義と書かれた海軍船が海を漂う

帆の見晴らし台に立つ灰色髪の女の将校が双眼鏡にてサニューミュールを見ていた

灰色髪の女海兵
「海賊船‥島が襲われてる‥」

海兵達
「どうかされましたか?中佐殿!」

「お‥おい!その呼び方はだめだぞ。」

スタッ‥
灰色髪の女海兵は見晴らし台が飛び降りてくると海兵にデコピンをした

バチッ!

海兵
「痛っ!」

灰色髪の女海兵
「コラッ!そんな硬い呼び方しないでくれる?
私っちを呼ぶ時は‥」

海兵達
「セピア太夫!」

灰色髪の女海兵
「よろしい!」


海軍本部中佐
【絢爛】ディープル・セピア


セピア
「進路をあの島へ!上陸し海賊の殲滅と島民の救出を行う!!」

海兵
「し‥しかしセピア太夫、あの島はおそらくサニューミュール‥世界政府非加盟国。我々が救出する必要は‥」

スゥ‥
海兵の喉元に真紅の槍が近付く

セピア
「じゃあ誰が救うの?裕福な島や国があればその逆も必ずある!あの島の人達は助かる権利がないとでも‥」

海兵
「で‥ですが‥セピア太夫‥本部からの任務は‥」

セピア
「そんなもの‥着いてから倍頑張れば何とかなるでしょ!
2度と私っちの前でそういう事言わないで!」

海兵
「は‥はっ!失礼しました。」

銀色の髪の海兵
「ルハハハ。さすがカイザーさんの娘だぜ。弱者救済の正義を引き継いでる。そういうとこ好きだぜ。セピアちゃん。」

セピア
「うるさいわね!ファンク!パパはパパ!私っちは私っち!あんたも早く準備して!」

銀色の髪の海兵
「分かってるって。だが自分の船を貰った初任務‥失敗や遅れはあまり上がいい顔しねぇぞ。」


海軍本部少佐
【番犬】のファンク


セピア
「分かってる。でも、見逃せない!迷惑かけないわ。
あんたにもパパにも‥全責任は私っちが取る!」


NEXT >>199

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199 :3番手
08/21(水) 22:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.153 『サニューミュールの戦い』

目次 >>196


ファンク
「乗ってくかい?セピアちゃん。君のムチムチのプルプルのファインヒップなら大歓迎さ。」

セピア
「お断り!能力者なんて上陸まで動けないでしょ!私っち、先行く!こうしてる間にも罪なきか弱い市民は海賊に‥」

セピアは海に飛び込む

バシャーン!

そして背泳ぎで島に向かっていった

ファンク
「せっかちだな‥しかも何故背泳ぎ‥」

セピアは島に着く

セピア
「ハァ‥ハァ‥よ‥よし!着いた!」

セピアは島に着くなり愛槍である真紅の槍、櫛名田(くしなだ)・紅を振り回し海賊と戦った

海賊達
「な‥何だ、こいつは!」

「か‥海兵?な‥何故だ!ここは政府非加盟国!海軍は‥」

「だが女だ。へへへっ!片腹痛てぇ!」

セピア
「豪華絢爛・紅蜂!」

ズザザザザッ!
ガトリング銃の様な槍の突きで一度に10人の海賊を倒す

海賊達
「ぎゃあああ!」

遅れること8分‥ファンク達もサニューミュールに上陸

ファンク
「あのマーク‥【総取り】のジャワラフ‥4500万の首か‥厄介な奴だ‥」


中心街では‥

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

海賊達
「どうした、どうした?太った兎ちゃん!」

「だいぶペースが落ちてきたんじゃねぇか?」

「兎と言うより豚だがな。」

「ギャハハハ!違ぇねぇ。」

海賊達はパイタンを甚振る様に追い回す

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょう‥」

海賊達
「おい‥そろそろ豚狩りも飽きたな。」

「捕まえちまうか?」

「いや‥その前に‥」

ダァーン!
海賊がピストルでパイタンの脚を撃ち抜く

パイタン
「あぅっ!あぁぁぁぁっ!」

海賊達
「ギャハハハ!」

「お‥おいっ!撃っちまったらまずいだろ‥」

「知らねぇぞ‥」

「なぁに‥抵抗したから撃った‥それで片付く‥上玉でもあるめぇし‥」

「あっ、そりゃあそうか。」

海賊達は笑いながらパイタンに近付く

パイタン
「た‥助け‥」

海賊達
「助けは来ねぇ!」

「助けれる奴がこの島には居ねぇよ。」

「居たとして‥お前なんざ助けるに値しねぇ!」

「ギャハハハ!」


『豪華絢爛・月隠れ!』

ズガガガガッ!
突き抜ける斬撃の風が海賊を斬りながら吹き飛ばす

海賊達
「ぎゃあああ!」

「な‥なんだぁ?ぐわぁぁぁっ!」

パイタン
「えっ‥」

パイタンの視線の先には正義のマントを靡かせる女海兵の姿があった

セピア
「すぐに駆け付けられなくてごめん!
怖かったよね‥
でも、もう大丈夫!私っちがこの島に居る!期待していいよ。」

パイタン
「あ‥あ‥ありがとうございます‥」

セピア
「逃げて。絶対に追わせないから♪」


『あれ‥あなたは‥アイス姉さん?』


セピアの前に金髪の巨漢の男、ジャワラフが酒を飲みながら現れる

ジャワラフ
「おいおい‥穏やかじゃねぇな‥よくも俺の部下を‥
女海兵‥どこから湧いて出た?」

セピア
「キャフフフ。あんた、【総取り】のジャワラフね。

罪無き市民を傷付けた報い‥あんたもよ!」

ジャワラフ
「覚悟あるんだな?死ぬぞ‥」

セピア
「上等よ!海軍本部中佐、ディープル・セピア、人呼んで【絢爛】のセピア!
あんたの首‥頂戴する!」

ジャワラフ
「ジャワハハハ!痛ぇぞ‥4500万の首は!
邪蛇蟹(ジャジャガニ)!」

蟹の挟みに鎖の付いた武器をセピアに放つ

セピア
「豪華絢爛・刳り風(えぐりかぜ)!」

下から捻りながら槍を振る

ドガァァァッ!

ジャワラフ
「ぐぅっ!」


〜ファンクサイド〜

ファンクと海兵50名は数に勝るジャワラフ海賊団を取り押さえる

ファンク
「くっ!ザコだが数が多い‥セピアちゃん‥無理すんなよ!
おめぇら!気合い入れろ!」

海兵達
「はっ!」

海賊達
「く‥くそっ!何故海兵が‥」

「この島は世界政府非加盟国の筈じゃ‥」

「だが数ではこっちに圧倒的に分がある!やっちまえ!」


〜セピアサイド〜

セピア
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ジャワラフ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ゲホッ‥ち‥ちくしょう‥この俺が‥」

ドサッ‥
ジャワラフが倒れる

パイタン
「す‥すごい‥」

セピア
「キャフフフ‥ご‥豪華絢爛の正義‥【絢爛】のセピアをナメんなよ!」

このサニューミュールの戦いは3時間に及ぶ死闘の末セピア、ファンク率いる海軍が勝利を掴んだ


NEXT >>200

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200 :3番手
08/21(水) 22:30

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.154 『不信感』

目次 >>196


海兵
「セピア太夫!ファンク少佐!ジャワラフの海賊船が港から出航していきます。」

セピア
「えっ!何で!」

ファンク
「一味は全員捕らえた筈だ!そしてこいつらの船には誰も居なかった筈‥」

島民を介抱していたセピアとファンクが高台から港を見る



セピア
「本当だ‥誰が?」

ファンク
「誰かが錨を外して風で流されたのか‥」

海兵
「そう考えるのが妥当かと‥船内には誰も居なかったのは確認済です。」

パイタン
「あ‥あの‥」

高台にパイタンがやって来る

セピア
「ん?あっ、さっきの‥ケガは?」

パイタン
「大丈夫です!本当にありがとうございました。」

セピア
「キャフフフ。お礼なんていいよ。ごめんね。
もっと早く来てれば犠牲はもっと小さかったのにね。」

パイタン
「い‥いいえ‥十分です。
(なんて素敵な人‥決めた!パイは海軍に入る!)
あの‥パイも海軍とか入れたりしますか?」

セピア
「可能性は無限大。努力の向こうに素敵な道があるものよ。でも少し鍛えた方がいいわ。
もし本気なら鍛えて何処かの海軍基地で豪華絢爛の正義のカワイコちゃんを呼んでと頼んでね。」

パイタン
「は‥はい!ありがとうございます!」

パイタンは深々と頭を下げた


『今と全然違うけど‥間違いない‥やっぱりアイス姉さんだ‥』


〜近海 ジャワラフの船〜

ヒルキート
「ドヒャヒャヒャ!や‥やった!船と金一片に手に入れちまった!よ‥よし!これで俺は海賊として狼煙を上げるぜ!ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は俺がもらう!」


それから1年‥
パイタンは妹のミーキャス、キャーシャ、友人のシーヲリとミーモ達と独学のトレーニングで体を鍛え海軍に入る為、海軍基地のある島に向かう

海兵
「海軍に入りたい?本気か?命を失う可能性もある。遊びじゃないぞ。」

パイタン
「ほ‥本気です!命を失うのも怖くありません!
昔、豪華絢爛の正義を掲げる海兵さんに助けてもらいました!」

海兵達
「!!」

パイタンの言葉に海兵達の顔が曇る

「お‥おい‥あいつ、何て言った?」

「セピアはもう海軍登録を抹消されている。」

「あの事件の首謀者の娘だぜ‥殺されたとの噂‥」

パイタン
「あ‥あの‥」

海兵
「帰りたまえ。我が軍にそんな正義を掲げる者は居ない!」

パイタン
「えっ‥そ‥そんな‥パイ、助けてもら‥」

海兵
「君、出身は?」

パイタン
「サニューミュールです。」

海兵
「サニューミュール‥世界政府非加盟国だな。悪いがどの道海軍には入れない。君達には人権が無いと言っても過言では無い。」

パイタン
「じ‥人権が無い‥海軍がそんな事を‥」

海兵
「仕方がない‥それが世の中の道理だ。この世は天竜人により成り立って居る。今すぐ立ち去り給え。」

パイタン
「‥‥‥‥‥。」

パイタンは無言でその場を立ち去った

パイタン
「何で‥海軍にもなれない‥人権が無い‥‥容姿が悪いから差別される‥
だったら‥海賊になってやる‥
全部見返りてやる!」

パイタン率いるS・シスターズ海賊団が立ち上がったのはこの先の頂上戦争の後の話‥


〜回想 終わり〜

すぅ‥
倒れていたパイタンが静かに立ち上がる

ヒャクドー
「まだ立つか‥寝ててくれよ。もうお前に費やす時間はもったいねぇ。」

パイタンは優しく笑ってセピアを見る

セピア
「寝ておけ‥あとは我に任せろ。」

パイタン
「は‥はい!ありがとうございます!」

セピア
「ん?
(この光景‥何処かで‥)」

パイタン
「でも‥もう少し‥もう少しだけやらせてください。アイス姉さん!」

ヒャクドー
「しつけぇ‥」

パイタン
「今から出すのがパイの最期の技!お前だけは必ず倒す!」

ヒャクドー
「つまりそれを防げば殺していいんだな?」

パイタン
「好きにしろよ‥」

パイタンは左の半身を弦に変える

パイタン
「豪華絢爛!」

セピア
「!!」

ヒャクドー
「何だ?まぁ‥いいや。恐れるに足りず!飛び道具には飛び道具に限るな。」

ぐびっぐびぐび‥
ヒャクドーは瓶酒を飲む

パイタン
「白湯白湯砲(さゆぱゆほう)!」

特大の矢を引く


NEXT >>201

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201 :3番手
08/21(水) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.155 『パイタンの最終奥義』

目次 >>196


左の半身を特大の弦に変え特大の矢を引くパイタン

それを見るヒャクドーは瓶酒を飲みながら不敵に笑った

ヒャクドー
「ボコハハハ。」

パイタン
「白湯白湯砲(さゆぱゆほう)!」

ヒャクドー
「喰らえっ!」

ビュン!
口から高熱の酒をレーザーの様に吐き出す

パイタン
「!!」

ブシュッ
パイタンの太ももを貫通する

パイタン
「うぁっ!熱っ!」

ビュン!ブシュッ!
更にもう一発の高熱の酒レーザーがパイタンの脇腹を貫通した

パイタン
「うっ‥あぁぁぁぁっ!」

バタン‥
そして前のめりに倒れた

ヒャクドー
「ホットレーザー!ボコハハハ。さすがに立てねぇだろ。」

ビッ‥
針のような剣をセピアに向ける

ヒャクドー
「待たせたな。次はおめぇだ。【アイスドール】セピア。
残念ながらノーダメージだ。息すら乱れてねぇ。こんなゴミじゃ腹の足しにもならなかったぜ。ボコハハハ!」

セピア
「‥‥‥‥‥‥。」

ヒャクドー
「来いよ。お前のような上玉と戦いたかったんだ。」

プスッ‥

ヒャクドー
「痛っ‥」

ヒャクドーの背中に小さな矢が刺さる

パイタン
「シュヘヘヘ‥ゆ‥油断してんじゃねぇよ‥バーカ‥」

パイタンは歯を弦に変えて小さな矢を放っていた

ヒャクドー
「このアマぁ‥」

パイタン
「こ‥これでパ‥パイには‥か‥髪の毛かきあげる力も残ってないや‥」

ヒャクドー
「このゴミが‥息の根止めてやる!」

プシューッ!
ヒャクドーの体から蒸気が上がる

ヒャクドー
「ボイリングデスハンガー!今度は皮膚を溶かす!火傷じゃ済まねぇ!」

ズブッ‥

ヒャクドー
「がっ!」

セピア
「誰に背中を向けている‥」

セピアの槍がヒャクドーの背中から貫通する

ヒャクドー
「ゲホッ!がはっ‥て‥てめぇ!ひ‥卑怯な‥」

セピア
「何故、我が正々堂々と戦うと思った?
それに来いと言ったのは貴様だ。【沸騰】。」

ヒャクドー
「ふ‥ふざけやがって!
ボイリングスコール!」

ヒャクドーは自分の血をセピアに飛ばす

ジュウ‥
血のかかった肌が焼ける

ヒャクドー
「ボコハハハ!ゲホッ‥ぼ‥墓穴を掘ったな!俺の血は沸騰出来る!全身火傷になっちまえ!」

ヒャクドーは血を飛ばしながら針のような剣をセピアに振るう

カンカンカンカン!
巧みに剣を槍で迎撃するセピアだが血が掛かり体中に火傷ができる

ヒャクドー
「ボコハハハ!塵も積もれば山となる!蓄積された火傷の痛みはやがてお前の動きを鈍らせる!」

セピア
「温い‥我は【アイスドール】‥こんなものでは解けることはない!」

ヒャクドー
「ちっ‥」

剣を躱した直後下から捻りながら槍を振る

セピア
「血の山刳り(ブラッディ・ゴージマウン)!」

ギュルルル!ズバァァッ!

ヒャクドー
「がはぁぁっ!」

捻れる斬撃で右の脇腹から左胸に斬り裂く

セピア
「パイタンとの戦いでお前の動きは見切れた。そうなれば我の敵にはならん!」

ドサッ‥
ヒャクドーはゆっくりと倒れた

ヒャクドー
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ち‥ちくしょ‥」

ガクッ‥
気を失うヒャクドー
セピアはヒャクドーからバッヂを奪うとパイタンに歩み寄る

セピア
「立てるか?」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ゲホッ‥さ‥流石です‥ア‥アイス姉さん‥」

パイタンは自分のバッヂを差し出す

セピア
「何の真似だ?」

パイタン
「ハァ‥ハァ‥も‥もらってください。パ‥パイはここまでです‥あ‥あなたと一緒に来れて‥‥嬉しかったです‥ず‥ずーっと前から‥あなたの事知ってました‥思い出せて良かった‥あ‥あの時‥助けてくれて‥」

セピア
「人違いだ‥勝手に終わるな。ふん‥」

セピアはパイタンを肩に背負う

パイタン
「ちょ‥ちょっと、アイス姉さん!お‥おろしてください!パ‥パイ、本当に重いですから!」

セピア
「トレーニングだ‥行くぞ‥」

パイタン
「アイス姉さん‥」

セピア
「その程度でリタイヤなら傘下は諦めてもらうぞ‥」

パイタン
「えっ‥じゃあ」

セピア
「ノピに聞いておいてやる‥期待はするな。」

パイタン
「あ‥ありがとうございます!」


ルビー島 森の沼地帯
勝者 ディープル・セピア


NEXT >>202

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202 :3番手
09/04(水) 22:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.156 『達者な口』

目次 >>196


〜サファイア島 森〜

ランセル
「剃・ZigZag・The・Tackle!」

高速でジグザグに動きティエモに向かってくる

ティエモ
「ちっ!何てスピード‥軌道が読めない‥」

ガチッ!
ランセルの両肩を掴み、脚をピンと後ろに伸ばしタックルを切る

ランセル
「ほぉ‥オレイヤーのタックルを切るとは‥
さすが1億3000万超えの海賊だな。
ラヘヘヘ!面白い!」

ティエモ
「次捕まったら逃げられるかどうか‥分かんないからね!」

グイッ
掴んだ両肩を押して引き離すとすかさずハイキックを繰り出す

ブォン!

ランセル
「おっと‥ふぅ‥殺人級の蹴りだ‥喰らったら立て無さそうだな。」

ハイキックが空を切る

ティエモ
「私の間合いで戦わなきゃ‥接近戦は敗北ね。」

ランセル
「残り時間は‥‥」

ランセルが辺りを見渡す

ティエモ
「え?」

ランセル
「おっと‥失礼!試合じゃなかったな。ラヘヘヘ。
スタミナ尽きるまでが勝負か。」

ティエモ
「キュハハハ。隙ありっ!」

一気に間合いを詰めると低い姿勢からランセルに下から回し蹴りを突き上げる

ランセル
「くっ!」

ビッ!ブシュッ!
こめかみを蹴りが掠り血を噴き出す

ティエモ
「ちっ!さすが格闘家海兵‥この間合い躱しちゃうか‥」

ランセル
「今のは危なかったが‥ピンチはチャンスだ。」

ティエモ
「今はまだあんたのピンチよ!」

ティエモはミドルキックを放つ

ランセル
「‥だといいな‥紙絵剃(ソールペーパー)!アボイドタックル!」

ティエモ
「えっ‥」

ひらり‥バタン!
ティエモのミドルキックが躱された瞬間両脚を抱えられ転ばせられた

ティエモ
「しまった!」

ランセル
「勝負ありだ!」

ティエモ
「いやっ!」

ティエモは上半身を捻りうつ伏せになり這って逃れようとするが‥

ランセル
「そう‥それを待っていた!」

ランセルはうつ伏せになったティエモの左手を両脚で挟み右手を脇固めのようにして締め上げる

ランセル
「翼破壊(ウイングブレイカー)!」

グググッ‥

ティエモ
「!!
うあああああっ!」

ランセル
「翼を失う天女!ここまでだ!」

ジェラル
「な‥なんと!サファイア島では我らが【天女】ちゃんのピンチは続く!いや、これは大ピンチだ!」


〜同じくサファイア島 入口付近〜

賞金稼ぎ達
「おいおい‥何だよあいつら冗談じゃねぇぞ‥」

「巻き込まれるぞ!走れ!」

入口近くで起こっている激しい戦いから賞金稼ぎ達が逃げる

ギュン‥ドガッ!

賞金稼ぎ達
「ぐぁっ!」

「お‥おいっ!大丈夫か!」

スファルト
「わ‥悪いな‥ゲホッ‥」

体を血で染めるスファルトが吹き飛ばされ賞金稼ぎにぶつかる

シュピン
「シュッハハハ。どうしたんだい?ザコルーキー。最初の不意打ち以降防戦一方じゃないか。」

スファルト
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥余計なお世話だ。」

シュピン
「おっと‥失礼‥正しくはザコルーキーの一味のNO.2かな?
NO.2がこのザマじゃ船長の実力も測り知れるな。シュッハハハ!」

スファルト
「だ‥黙れ‥エ‥エクは‥お前じゃ勝てねぇよ‥」

シュピン
「‥‥‥‥‥そうかい。
研ぎ風!」

尖らせた指を振り捻れた斬撃を飛ばす

スファルト
「くっ!」

ザシュッ!

賞金稼ぎ達
「ぎゃあああっ!」

「ぐわぁぁぁっ!」

スファルトが躱した斬撃は賞金稼ぎ達に当たる

シュピン
「おっと‥すまないね。恨むなら俺ちんじゃなくてそのザコカンガルーを恨みなよ。」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥くだらねぇ技だ‥」

シュピン
「シュッハハハ。そのくだらない技から逃げ惑うお前は何だ?
お前の一味に悪魔の実の能力者はいるのか?
差し詰めお前くらいか?高々動物系一匹いるザコ一味がこの先の海を渡れると思うな。」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥スファファファ‥能力に頼ってる奴に教わるこの先の海の事情はねぇよ。」

シュピン
「達者な口だ‥悪魔の実に巡り会えねぇ運のねぇ奴らはごまんといる。その中で俺ちんに会い怒らせた運のねぇお前はその頂点だ。」

スファルト
「そ‥そうか?お前程度ならまだ運はいい方だぜ‥」

シュピン
「口は達者だが、しょせんはザコ!」

シュピンは指を尖らせた両手を構えスファルトに向かって走る


NEXT >>203

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203 :3番手
09/05(木) 18:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.157 『2つの理由』

目次 >>196


スファルト
「ハァ‥ハァ‥スファファファ‥う‥受けて立ってやる!」

スファルトはカンガルーの人獣型に変形し迎撃態勢になる

シュピン
「たかが動物‥悪魔の実の中の最弱種!お前には相応しいけどね。シュッハハハ!」

スファルト
「攻撃を受け流せる自然系でもねぇんだ!目くそ鼻くそだ!
カンガルーラッシュ!」

シュピンに向かってパンチを乱打しながら走る

シュピン
「昨日見たザコ技だね。昨日効かなかった技が今日効くとでも?
ザコ故に‥バカか‥
十本裂き銃(テンツー・ジャックガン)!」

高速で両手を前に突き出すと指先からピストルの様に飛ぶ斬撃が10発飛び出す

ブシュブシュブシュブシュッ!

スファルト
「がっ‥」

ガクッ‥
10発全てを喰らったらスファルトはその場に膝を付く

シュピン
「だめだよ‥そんなとこに座っちゃ‥」

スタタタッ‥ドシュッ!
膝から崩れ落ちたスファルトに走り右の人差し指を突き立てて頬を貫く

スファルト
「ぐぁっぎゃあああっ!」

シュピン
「シュッハハハ!己の弱さを恨め!」

ガチッ‥
スファルトがシュピンの腕を掴む

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥よ‥ようやく捕まえたぜ‥クソ【先端】‥」

ドフォッ!
脇腹を殴る

シュピン
「ぐぅ!」

スファルト
「ち‥ちったぁ効いたか?」

シュピン
「うん。ちょっとだけね。」

ズボッ‥
左の人差し指で反対の頬を貫く

スファルト
「あぅぅ‥あぁぁぁっ!
く‥くそがっ!
ガ‥ガルルルラッシュ!」

ドガガガガッ!
シュピンの体の中心を胸の真ん中を乱打する

シュピン
「うぐぐっ‥
俺ちんにを仕留めるにはパンチ力不足だね。
前にも言ったと思うけど‥弱者に殴られ続けるのは胸くそが‥‥‥良くないね!」

ザバァッ!

スファルト
「あ‥あ‥ぅ‥」

シュピンのつま先がスファルトの腹に刺さった

シュピン
「少しは満足したかい?恨まれて化けて出られるのも嫌だからね。攻撃は受けてやったけど‥弱いね。もう死んてくれるかな?」

スファルト
「ゲホッ‥ゲホァッ!」

シュピン
「じゃあトドメ刺すよ。」

シュピンは右手を高らかと上げる

スファルト
「す‥すまねぇ‥エ‥エク‥」

シュピン
「雷裂き(サンダー・ジャック)!」


〜スファルト 回想〜

約10ヶ月程前‥
西の海、マリーブメント(スファルトの故郷)

空き地にて大の字に倒れるエクイルとスファルト

エクイル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥の‥能力者か‥先に言え‥」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァて‥てめぇの手の内明かすバカが居るかよ‥ゲホッ‥
だ‥だが‥強ぇな‥おめぇ‥」

エクイル
「そうか?【戦略】のステイクって知ってるか?」

スファルト
「ステイク?知ってるも何も‥西の海の去年の出世頭だろ?」

エクイル
「そいつに一味に勧誘されたことあんだ。断ったけどな‥俺の自慢さ。」

スファルト
「まじかよ!嘘ついてんじゃねぇだろうな!」

エクイル
「信じるも疑うも勝手にしろ‥理由は2つ‥‥ステイクもベンケイも俺より遥かに強かった‥
モティにすら勝てなかったと思っていた‥足手まといにしかならない自信があった。」

スファルト
「と‥【闘眠】と【弁天】!お‥おいっ!本当だろうな!」

エクイル
「疑うなら付いてこいよ。そういう約束だったろ‥俺が勝ったら俺の仲間になると‥
そしてもう一つ‥」

スファルト
「分かったよ‥スファファファ。面白ぇおとこだ。この街を牛耳るのにも飽きて来てたところだ。」

エクイル
「歓迎するぜ!お前とならやれる!戦ってそう思った!
そしてもう一つの理由だが‥」

スファルト
「なぁ‥何故俺を‥」

エクイル
「この島のこの街のボスがお前だった‥それだけだ‥
もう一つ理由は‥」

スファルト
「それだけかよ!俺の噂を聞いてわざわざ勧誘しにきたかと思ったぜ。」

エクイル
「違う‥だがお前と出会えたのは巡り会わせだと俺は思っている
‥でもう一つの理由だが‥」

スファルト
「スファファファ!よし、分かった!善は急げだ!早速出航すっか!」

スファルトは立ち上がり港の方に走り出した

エクイル
「聞けよ‥もう一つの理由‥」


〜回想終わり〜

スファルト
「スファファファ‥そういや‥エクのもう一つの理由‥聞いてなかったな‥」


NEXT >>204

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204 :3番手
09/06(金) 21:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.158 『窮鼠猫を噛む』

目次 >>196


ギュン!
右手を振り下ろすシュピン

ガチィッ!

シュピン
「ん?」

スファルトがシュピンの腕を掴んで止める

シュピン
「しぶといね‥ザコなんだからさっさとくたばるといいのに‥」

スファルト
「スファファ‥も‥もう少し付き合え‥」

シュピン
「やだね。」

ググッ‥

シュピン
「ん?」

スファルトがシュピンの腕を握り締める

シュピン
「驚いた‥まだそんな力が‥‥いや‥失礼‥俺ちんが少し手を抜きすぎてただけだ。」

スファルト
「どうでもいい‥」

グググッ‥
更に力を込める

シュピン
「ぐっ‥離してくれるか?痛いと言うより不快だ。」

スファルト
「どっちでもいい‥」

グググッ‥

シュピン
「ぐぁっ‥こ‥このザコが‥言っておくが警告したぞ‥」

ブス‥ブスブス‥
握り締めるスファルトの手から血が滴る

スファルト
「がぁっ!」

シュピン
「腕の産毛を尖らせた。細い針を握ってるイメージをするといい。さっさと離‥」

ググッ!

シュピン
「うがぁっ!こ‥このザコ‥」

スファルト
「スファファファ‥そんなの脅しにはならねぇ!海賊の世界じゃあな!
だが痛えなら離してやるよ。大海賊、【先端】のシュピンさんよ!」

バッ!
押し払うように腕を離す

シュピン
「うぉっ!」

スファルト
「スクリュースマッシュ!」

ドフォォッ!
回転するパンチをシュピンの鳩尾に叩き込む

シュピン
「がふっ‥」

吹き飛び倒れるシュピン

スファルト
「よ‥よしっ!ここからは俺の‥」

グサッ‥

スファルト
「あぅっ!」

踏み込んだ瞬間スファルトの足に草が刺さる

スファルト
「ぐぁぁっ‥な‥何だ‥」

シュピン
「ゲホッ‥シュッハハハ。お前の周りの草を尖らせておいたのさ。絵に描いたように引っ掛かってくれて嬉しいよ。」

シュピンは両腕を腰に構えてスファルトに向かって走る

シュピン
「窮鼠猫を噛むってやつか?ザコに噛み付かれてふっ飛ばされるとは‥実に腹立だしい!
裂き砲(ジャックバズーカ)!」

ドシュッ!
尖らせた両手をスファルトの腹に突き出す

スファルト
「ぐはっ!」

ギューン!ドガァッ!
くの字になって吹き飛ぶと大木にぶつかり体がめり込む

ミシミシ‥

スファルト
「がはぁっ!ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそったれ‥‥」

ガク‥
そして気を失った

シュピン
「シュッハハハ。ざまあみろ。ザコ野郎!
お前にははらわたが煮えくり返させられたよ。
だから、特別生かしといてやる。
お前の前で船長を殺し仲間も殺す!絶対逃さないからね。シュッハハハ!」


サファイア島 入口付近の戦い
勝者 シュピン


ジェラル
「こっちはついに決着!西の海のルーキー、健闘虚しく最後は億超えの海賊の威厳に力尽きる!勝ったのは【先端】のシュピン!
おっと!パール島、ビーストベッドでも面白い戦いが続いている!」


〜パール島 ビーストベッド〜

ゴルバート
「衝撃波(インパクトウエーブ)!」

ゴッ!
右手で地面を殴るとモグラのように橋のタイルが盛り上がりカピーチに向かう

カピーチ
「どう言う理屈?」

ダァン!
地面の盛り上がりを踏み付ける

ゴルバート
「ほぉ‥」

カピーチ
「カフフフ。何か分からないけど正しい対処法だったのかしら?わーたし、運がいいみたい。」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!運も実力の内だ!見事だ。
爆発前ならばは虚仮威し(こけおど)‥破壊力は無きに等しい!」

カピーチ
「カフフフ。爆発?それならわーたしも‥
ボムブーツ!」

飛び上がり踏み付けるように蹴りを放つ

ゴルバート
「むっ!ガードでは収まる気がせんな‥」

バックステップで躱す
ダァン!

ゴルバート
「自慢の攻撃の後は隙も多い!」

ローキックを繰り出すゴルバート

カピーチ
「足長族を蹴りだけと思わないことね!」

指銃を出す

バチィィッ!ブシュ!

カピーチ
「あぅっ!」

ゴルバート
「ぐぅ!」

カピーチは強烈はローキックを受けゴルバートは肩に指銃を受ける

ゴルバート
「何のこれしき!
達磨落とし蹴り!」

バチッバチッバチィィン!
更に3発のローキックを放ち後方に下がる

カピーチ
「あぁぁっ!」

ゴルバート
「立派な脚だが‥それを封じれば戦闘力は半減以下と見た!」

カピーチ
「カフフ‥言った筈よ‥足長族は蹴りだけじゃない!」


NEXT >>205

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205 :3番手
09/11(水) 20:56

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.159 『【パワーボム】のカピーチVS【大木割り】のゴルバート』

目次 >>196


ゴルバート
「そうか。それはそれで面白い!」

カピーチ
「カフフフ‥
(何て重たいローキック‥足脚が痺れてる‥受け続けたら脚が動かなくなる‥)」

ゴルバート
「いずれにせよ。脚は封じておこう。貴殿を攻略する突破口になる!」

ゴルバートは走るとカピーチの脚にローキックを出す

カピーチ
「くっ!」

カピーチはバックステップでローキックを躱す

ドフォッ!

カピーチ
「はぅっ!」

ゴルバートは蹴りの軌道を変えカピーチの脇腹にミドルキックを叩き込む

ゴルバート
「ゴーッハハハ!やはり効いているな!
むっ!」

ギュン
ムチのようにしなった蹴りがゴルバートの胸元を目掛けて飛んでくる

カピーチ
「わーたしに攻撃を当てた時は足長族の間合いに入ったと思いなさい!」

ゴルバート
「剛筋ガード!」

ゴッ!
腕を立ててガードするがガードごと吹き飛ばされる

ギュン‥ドガァッ!
そのままゲートの支柱にぶつかる

カピーチ
「くっ‥まるで鉄塊‥何て‥固い筋肉‥」

バッ!
すぐさま飛び上がり戻って来る

ゴルバート
「恐ろしき脚力!さすがは足長族と言った所か。筋肉を限界まで硬直させなければ骨は折れ負けていた。
やはり脚を早めに封じるのが得策か‥
火車斧(カシャオノ)!」

空中で回転しながらカピーチに踵を振り落とす

カピーチ
「ドラゴンブーツ!」

足を高く振り上げ迎撃する

ドガァァッ!

ゴルバート
「うぐっ!」

カピーチ
「うぁっ!」

素早く立ち上がったゴルバートは低空に飛びカピーチの足首、ふくらはぎ、膝、太ももを順序良く蹴る

ダダダダン!

ゴルバート
「足狩るブースト!」

カピーチ
「うぁぁぁぁっ!」

ゴルバート
「その悲鳴‥効いたな!効果あり!」

カピーチ
「よ‥余計な‥‥お世話よ!」

ドフォッ!
バランスを崩しながらも強引にゴルバートの腹を踏み付ける

ゴルバート
「ぐぉっ!
きょ‥強力‥こ‥この脚‥大木‥のたようだ
ならば‥大木割り!」

踏み付けられながらもカピーチの脚を左右から同時に殴る

ゴッ!

カピーチ
「うわぁぁぁぁっ!」

ゴルバート
「よしっ!抜群の手応え!好機!」

起き上がると後退するカピーチに追撃のローキックを繰り出す

バチィィッ!

カピーチ
「ぎゃあああっ!」

ゴルバート
「一気に決めさせて貰う!」

更なら追撃を繰り出そうとするゴルバートだが‥

カピーチ
「か‥海軍本部の准将‥ナメんなよ!」

ガッ!
痛めた脚のつま先でゴルバートの鳩尾を蹴り上げる

ゴルバート
「うぉっ!」

ガチッ!
そのまま前かがみになったゴルバートの頭を股に挟むと上から覆い被さり持ち上げる

グイッ!

カピーチ
「喰らえっ!カピーチボム!」

高らかと持ち上げたゴルバートを地面に叩き付ける
ドガァァッ!

ゴルバート
「がっ!」

カピーチ
「うっ‥
(だ‥ダメだ‥いつものパワーボムじゃない‥脚に力が入らない)」

カピーチのパワーボムは叩きつけても相手を離さず完全ロックしその衝撃を相手の体から一切逃さない

しかし‥ゴルバートの脚攻めによりカピーチの脚は踏ん張りが効かず叩き付けたゴルバートの体を抑えきれず離してしまった

その為、ゴルバートの体はバウンドし本来の威力を6割程しか出し切れなかった

ゴルバート
「ぐぉぉぉ‥こ‥この一撃で‥ひっくり返されたか‥恐るべしパワーボム‥
だが‥まだ私も動ける‥」

後頭部を擦りながらゆっくりと立ち上がるゴルバート

カピーチ
「くっ‥
(こいつに勝つには時間が必要ね‥勝ったところでわーたしの体力はだいぶ持っていかれる‥そうすればまだ開始から1時間も経ってないこの2日目‥最後まで残れるか‥)」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!さぁ、続けよう!この戦いを闘神様に感謝だ。」

カピーチ
「悪いけど‥これ以上あんたの相手は御免よ。
思ってた以上に強かった‥わーたしは軍の面子を背負ってるの。」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!寂しい事を言うな。私はここで体力尽きても構わない。闘いとはそういうものだ。」

カピーチ
「ちっ‥やっぱり暑苦しい戦闘バカね。話し合いが通じる相手じゃないか‥
じゃあもう少し付き合ってあげる。」


NEXT >>206

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206 :3番手
09/13(金) 06:46

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.160 『不使用』

目次 >>196


カピーチ
「分かった‥でも1つ頼みがあるんだけど‥島に入らない?ここじゃ少し狭くて本気が出せないんだけど‥」

ゴルバート
「よかろう。だが妙な真似は起こさんでくれ。
念の為私から入ろう。」

ゴルバートがゲートを潜りダイヤ島に入る
そして追うようにカピーチもダイヤ島に入る

カピーチ
「カフフフ。この脚じゃ逃げれないわ。」

ゴルバート
「ん?やはり効いているな。ゴーッハハハ!」

カピーチ
「あっ‥」

ゴルバート
「ゴーッハハハ!よいよい。分かっていた事だ。」

入口から少し歩くと2人は改めて身構える

ゴルバート
「行くぞ!」

カピーチ
「えぇ。
(よし‥地面が土なら‥)」

ゴルバート
「剣拳!」

真っ直ぐで高速のパンチを繰り出す

カピーチ
「月歩!
(この痛められた脚はに自分で鞭を打つ事になるけど‥これしかないか‥あとはあの暑苦しい戦闘マニアがわーたしのイメージ通りなら‥)」

バッ!バフ!バフ!バフ!バフ!
カピーチは飛び上がりパンチを躱すとそのまま空を蹴り上がり15m程まで登る

ゴルバート
「ん?何をする気だ‥」

カピーチ
「くっ‥
(空を蹴るこの技も脚への負担は小さくない‥)
鉄塊!」

ヒューッ‥
鉄塊を掛け両脚を合わせてゴルバートに目掛けて高速で落ちてくる

カピーチ
「メテオブーツ!」

ゴルバート
「特攻技か!しかしその技を避ければ貴殿は隙だらけだ!」

高速で落ちてくるカピーチを見ながら身構える

ゴルバート
「躱す距離が少ない程、強き反撃が出来る!」

カピーチ
「カフフフ!あんたの性格なら‥そうしてくれると思った!」

バウン!
ゴルバートの頭上1mまで来た時カピーチは鉄塊を解除し、月歩を使い両足で空を蹴り逆さまになる

ゴルバート
「な‥何!」

カピーチ
「嵐脚・地裂!」

至近距離で真上からゴルバートに嵐脚を放った

ゴルバート
「ぬぉっ!」

体を捻りなが無理矢理横に飛ぶ

ズァバァァッ!
激しく地面が斬れて土埃が舞い上がる

ゴルバート
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥あ‥危なかった‥まともに喰らっていたら体は真っ二つになっていたかもしれぬ‥何と恐ろしき技‥
まるで濃い霧の様な土埃はその威力を物語る‥」

カピーチ
「カフフフ‥悪いけど勝負はお預けよ。さっきも言ったけど‥わーたしには軍の面子があるし‥あんたと戦い続ける意味が無いの。
男の浪漫ってのも分からないし、女子だからね。」

ゴルバート
「寂しい事を‥」

カピーチ
「土埃が晴れるまで動かないことを薦めるわ。嵐脚で出来た亀裂に落ちるから‥カフフフ。
縁があったらまた会いましょう。その時は決着つけてあげる。
じゃあね。剃!」

ゴルバート
「くっ‥視界を遮られての高速移動技、剃か‥追おうとも逃げた方角も分からんか‥」

3分後‥
土埃が晴れる
ゴルバートの前には大きな亀裂があった

ゴルバート
「底が見えん‥寒気がする破壊力‥
ゴーッハハハ!是非、続戦したいものだ!
決着かつかぬとは言えこの素晴らしき戦いの出会いを与えてくれた闘神様、感謝致す!押忍!」

ゴルバートは胸元で十字を切って腕を腰に構えるて頭を下げるとその場を走り去った

ゴルバートが走り去った5分後

カピーチ
「もういいかしら?」

亀裂からカピーチが這い上がってくる

カピーチ
「行ったわね。痛たた‥良かった‥暑苦しい戦闘マニアで‥
カフフフ。言った名前の技を使ってる保証はないのよ。あんなのと戦ってたら身が持たない。」


ジェラル
「おーっと!ビーストベットからダイヤ島に掛けての戦いは決着つかず!しかし強者2人残ったと考えよう!各々のこれからの戦いと2人の決着に乞うご期待だ!」


〜サファイア島 森〜

ティエモ
「うぁぁぁぁっ‥」

ランセルはうつ伏せになったティエモの左手を両脚で挟み右手を脇固めのようにして締め上げる

ランセル
「こうなれば脱出は不可能!右腕が折れるか‥左右どちらかの肩が外れるか‥いずれにせよそれはお前の敗北を意味する!」

ギシ‥ギシギシッ!

ティエモ
「うっ!ぎゃあああ!
(や‥やばい‥このままじゃ‥腕が外される‥で‥でも‥抵抗すれば右手が折れるか‥左肩が外れるか‥ここまでガッチリ固められたら‥脱出できない‥
一か八か‥ダメ元で‥)」


NEXT >>208

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207 :3番手
09/13(金) 06:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次17


Vol.161 『ロープブレイク』     >>208

Vol.162 『【尾鞭】のエイVS【妬み】のクエムロー』               >>209

Vol.163 『通り道のパンチ』        >>210

Vol.164 『【橙鷹】のエクイルVS【妬み】のクエムロー』              >>211

Vol.165 『攻略の糸口』       >>212

Vol.166 『脳ある鷹は爪を隠す』   >>213

Vol.167 『鷹の大槍』        >>214

Vol.168 『11年』            >>215

Vol.169 『鉄仮面の化け物女』      >>216

Vol.170 『ばいばいちゃん』       >>217

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208 :3番手
09/15(日) 23:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.161 『ロープブレイク』

目次 >>207


ランセル
「さぁ、どうする!」

ギシギシ‥

ティエモ
「あっ‥あぁぁぁ‥」

ティエモはすぅーっと脚を伸ばす

ランセル
「ラヘヘヘ。打つ手無しか?ではまず右肩脱臼と行こうか。」

ティエモ
「ま‥待って!」

ランセル
「待つ義理は無い!」

ティエモ
「ち‥違う‥その‥‥」

ランセル
「何だ?早く言え!」

ティエモ
「あ‥脚‥ロ‥ロープ‥ですけど‥」

ランセル
「何!しまった!場所が悪かったか‥‥‥
ん?」

油断して左手を挟んだ脚の力が一瞬緩む

ティエモ
「しめた!引っ掛かってくれてありがとう!」

ティエモは左手を抜くと上半身を捻りながら左足の踵をランセルの頭に落とす

バコッ!

ランセル
「いでっ!」

そしてその隙に関節技から脱出する

ティエモ
「あぁぁっ!痛かった!よくも‥」

バキィッ!
立ち上がろうとしてるランセルの顔を真横から蹴る

ランセル
「がっ!」

ザザァーッ!
地面を引きずる様に倒れる

ティエモ
「もう捕まらないからね!決着つけてやる!」

ランセル
「く‥くそ‥くだらねぇことしやがって‥次はねぇ!」

ランセルは身を屈めてタックルの体勢に入る

ランセル
「躱しても抵抗しても無駄だ!
俺イヤーのタックル地獄からは逃れられねぇ!」

ティエモ
「自信満々ね。じゃあ逃げ切ったら私の勝ちでいいかな。」

ランセル
「少し捌いたからって調子に乗るなよ‥
剃・ZigZag・The・Tackle!」

高速でジグザグに動きティエモに向かってくる

ティエモ
「!!」

ゴキィィン!
鈍い音が響き渡った

ランセル
「がっ‥」

ティエモはランセルのタックルのタイミングに合わせて膝を当てるようなローキックを繰り出した

その膝はランセルの左の目の上に減り込むと深く裂いた

ティエモ
「うわっ!痛そ‥」

ランセル
「な‥何のこれしき!」

無理矢理ティエモの脚を刈って強引に倒す

ばたん!

ティエモ
「きゃっ!こんのぉ!」

バキィッ!
片足を振り解きランセルの顔を蹴りつける

ランセル
「ぐぁっ!」

その隙に再び距離を取る

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥危なかった‥」

ランセル
「お‥おのれぇ‥」

ティエモ
「まだやる?その出血じゃあもう血で片目見えてないだろうしダメージも大きいと思うけど‥」

ティエモの膝によりランセルの左目の上は大きく裂けて顔半分は真っ赤に染まっていた

ランセル
「ラヘヘヘ‥いらぬ心配‥余計なお世話だ。
海賊に情けを掛けられる覚えはない!」

ランセルは再び腰を低くしタックルの構えに入る

ティエモ
「来るなら‥手加減しない!」

ティエモも身構える

ランセル
「ラヘヘヘ‥
(掴む‥倒す‥今度は逃さん!それで決着だ‥)」

ズズ‥
ランセルが足を擦るように少しずつ動いて距離を詰めていく

ティエモは目を閉じ小さく呟いた

ティエモ
「心綱(マントラ)‥」

ランセル
「剃‥」

高速移動にてティエモの真横から足を刈りに行く

ランセル
「もらっ‥」

ゴッ!メキメキ‥
再び左目の上に膝が減り込む

ランセル
「がっ‥ぎゃあああっ!」

激しく血飛沫を上げながら後ろに仰け反るように倒れる

ティエモ
「残念♪」

ランセル
「がはっ‥あぁ‥うぅ‥」

傷口を更に広げたランセルは大の字に倒れる

ティエモ
「キュハハハ‥わ‥私の勝ちでいいよね?」

ティエモは倒れるランセルからバッヂを取る


ジェラル
「サファイア島、海賊、【天女】のティエモ対海軍本部大佐、【寝技百段】のランセル戦いは苦戦しながらも勝ったのは‥寝技に苦しむ姿が色っぽかったぞ!我らが【天女】!
さぁ、次の戦いに備えて‥」


ガチィッ!

ティエモ
「!!」

ランセル
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥ま‥まだだ‥ラヘヘ‥」

背を向けたティエモにランセルが飛び付き両腕を巻き込んで脚で胴を挟みそのまま後ろからスリーパーホールドを掛ける

ティエモ
「かふ‥けほっ‥
(し‥しまった‥まだそ‥そんな力が‥‥や‥やばい‥‥い‥息が出来ない‥)」


ジェラル
「おーっと!まだ力を残していた!海軍大佐、ランセル!【天女】を絞殺するか!【天女】ちゃん三度の大ピンチ!」


ランセル
「ラへへ‥ゲホッ‥こ‥このまま‥絞め殺してやる!」

ティエモ
「うぅ‥あ‥‥あ‥」


NEXT >>209

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209 :3番手
09/18(水) 07:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.162 『【尾鞭】のエイVS【妬み】のクエムロー』

目次 >>207


ティエモ
「か‥‥‥‥」

両腕を脚でロックされて首を絞められるティエモの顔は青ざめていた

ランセル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥は‥早く‥オチやがれ‥
こ‥こっちも‥限界なんだよ‥」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥‥
(こ‥声も出なくなった‥い‥意識も朦朧とする‥‥くそっ!我ながら詰めが甘い‥情けない‥こんなんだからいつまでもジュリに勝てないんだよね‥)」

ガクッ‥
両膝を着くティエモ

ランセル
「ラへへ‥そ‥そろそろ意識が飛びそうか?さらばだ‥【天女】!」

ティエモ
「んぁぁぁぁぁっ!」

ランセル
「な‥何っ!」

ティエモは力を振り絞り立ち上がる
そして後ろに倒れた

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥」

ランセル
「お‥おい!」

ダァン!

ランセル
「が‥あ‥‥」

後頭部を打ち付けたランセルはそのまま気絶した

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥‥」

しかしティエモもまた後ろに倒れた時に限界を迎え絞め落とされた


ジェラル
「こ‥これは‥引き分けか!?しかし‥ランセルのバッヂは【天女】が奪った!実質は【天女】のティエモの勝利か!
しかし【天女】のティエモ、あまりにも無防備!今、襲撃に遭えば‥‥‥
遭ってしまった!
何と言う悲運!この男2人組は誰だ!」


倒れるティエモの前に立つ2人の男‥‥


〜エメラルド島 森〜

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ポシシ‥」

クエムロー
「何笑ってやがる?相手が俺なんだ。敗戦は当然だ。」

エイ
「ろ‥6尾のエイ‥」

エイは尻尾を6本に増やす

クエムロー
「ツァハハハ!増やせば強ぇのか?そのハズレ能力は?」

エイ
「強いからやるんだよ!
阿修羅尾拳!」

エイは6本に増やした尻尾の先端を拳のような形にすると左右に3本ずつに分けるとクエムローに向かって走る

クエムロー
「くだらねぇ‥
拳憎・萬散(ケンゾウマンサン)!」

左右の拳が無数に見える様に拳を振るう

ドガガガガッ!
尻尾と拳がぶつかる

エイ
「2本しかねぇ手で勝てると思うな!ゴミッカス!」

捌ききれない尻尾がクエムローの顔に当たる
バチッ!

クエムロー
「ぐっ!
ツァハハハ!こんなションベンみてぇなパンチじゃあ1000発喰らっても効かねぇなぁ!」

エイ
「じゃあ1000発入れてやる!
(ここが勝負!限界まで攻める!)」

エイの尻尾が3本増える

エイ
「九尾のエイ!大阿修羅機関尾銃(ダイアシュラキカンビジュウ)!」

ドガガガガッ!
上から拳の形の尻尾がクエムローに降り注ぐ

クエムロー
「うぉっ!
こ‥こんなもん、3本増えたところで‥
うぉぉぉぉっ!」

時に尻尾のパンチを喰らいながらもパンチで押し返す

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥くっ‥
(ば‥化け物‥気持ち悪ぃんだよ!)」

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ん?どうした?ねぇちゃん。
攻めてるのに苦しそうだな?
心なしか尻尾の動きが鈍くなってねぇか?」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥だ‥黙れ‥クソゴミ‥
(や‥やっぱり9本の尻尾を操るのは9倍のスタミナを使う‥このゴミ海賊‥‥ゴミでも億超えか‥)」

エイのパンチに徐々にキレが無くなる

クエムロー
「ツァハハハ!攻め疲れか?だっせぇなぁ!」

バゴォッ!
エイを蹴り飛ばす

エイ
「あぁう!」

クエムロー
「勝手にスタミナ切れ‥拍子抜けだ‥
まぁ‥所詮はガキ女‥期待した俺も悪ぃな‥」

ドフォッ!
起き上がろうとするエイを蹴り飛ばす

エイ
「はぁうっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!見苦しく抵抗しようとするな。
相手が俺だぞ。元々勝ち目のねぇ戦いだろ。」

エイ
「けほっ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
ポシシ‥あ‥あたいは‥ガキとか女とか‥見下す奴は嫌いなんだ‥てめぇ‥自分が思ってる程大物じゃねぇよ‥【妬み】のクエムロー‥」

クエムロー
「さっきも言ったが‥俺は女だろうが‥ガキだろうが‥年寄りだろうが‥加減はしねぇ‥‥
特に生意気な女は顔をぐしゃぐしゃなるくらいにぶん殴ってきた。何人もな‥」

エイ
「黙れよ‥負のオーラの塊‥てめぇのクズエピソードを自慢気に話すな‥
あたいもてめぇみてぇなクズ人間を処刑台送りにしてんだよ。」

クエムロー
「死ぬより辛ぇ人生の始まりだ。ガキ女‥」

エイ
「上等!」


NEXT >>210

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210 :3番手
09/19(木) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.163 『通り道のパンチ』

目次 >>207


ガシャーン!ガシャーン!ガシャーン!
両手のメリケンサックを叩き合わせながらクエムローがエイに向かって歩く

クエムロー
「おいっ、ガキ女!最後の情けだ。
素っ裸になって俺に土下座しろ!そうすれば顔は潰さねぇでやるよ。」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くたばれ‥ゴミ海賊‥
あ‥謝るのに裸になる意味分かんねぇよ。
汚ねぇ顔したジジイがクソみてぇな性癖出してんじゃねぇよ。」

クエムロー
「ツァハハハ!まともに動けねぇガキ女が!
泣き喚け!」

拳を構えて走る

エイ
(こ‥来い!取っておきを御見舞してやる!)

エイは9本の尻尾を捻り合わせて1つの尻尾にする

クエムロー
「な‥何!」

エイ
「遅ぇんだよ!バーカ!
九尾の龍(ナインテールドラゴン)!」

ギュオーン!
特大の尻尾を振り抜く

クエムロー
「くっ!」

パンチで迎撃するクエムローだが‥

バッギャア!
メリケンサックを砕かれ吹き飛ばされる

クエムロー
「ごべらっはぁぁっ!」

メキメキ‥ドガァァッ!
木を薙ぎ倒しながら吹き飛ぶ

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥や‥やった‥」

その場に大の字に倒れるエイ

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ポシシ‥こりゃあ‥優勝‥無理かな‥まだ2日目始まったばかりなのに‥体力使い切っちまった‥」

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥そ‥そりゃあそうだ‥てめぇは今‥死ぬんだ‥」

エイ
「!!」

右手を血に染め口と鼻から血を流しクエムローが戻って来る

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥い‥痛かったぜ‥ガキ女‥あまりの痛みと怒りで走って戻ってきたぜ‥てめぇを絶対逃さねぇように‥だが案の定‥動く事も出来ねぇようだな。
力使い果たしたな。ツァハハハ!」

エイ
「ち‥ち‥ちくしょう‥」

バキィッ!
血に染まる右手でエイを殴る

エイ
「あぅっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!メリケン‥ぶっ壊れちまったぜ‥
だが素手ってのもたまにはいいな。
今から1時間程てめぇを殴るが足りねぇか?」

エイ
「けほっ‥けほっ!ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそったれ‥」

ペッ!
エイはクエムローに血の混じった唾を吐き掛ける

クエムロー
「ツァハハハ!2時間だ‥死なねぇ程度に2時間‥ぶん殴り続けてやるよ。」

ガシッ!
拳を合わせたクエムローがエイに向かって走る

クエムロー
「拳憎・俺宝(オレダカラ)!」

右手を引いてくるくる回すと真っ直ぐに突き出す

エイ
「!!」

パッキィィン!

クエムロー
「あぁん?
うぐぁぁぁぁぁぁっ!」

エイ
「えっ‥」

エイの目の前でクエムローの腕が逆に曲がっていた

クエムロー
「うぁっ‥ぐぁぁっ!
な‥何だ!誰が‥」

エクイル
「悪いな‥俺の通り道を遮った腕を蹴ったまでだ。」

エイに繰り出したクエムローの鋭いパンチをエクイルが下から蹴り上げた結果、クエムローの腕が折れる

エイ
「西の海のルーキー‥【橙鷹】のエクイル!」

クエムロー
「ク‥クソガキ‥」

エクイル
「喧嘩を割ってすまねぇが‥俺の通り道に拳を出すな‥クエムロー!」

クエムロー
「てめぇ‥スーパーヒーロー気取りか?」

エクイル
「そんなつもりはねぇがボロボロの女に本気のパンチを打つのを見て胸糞いい訳ねぇだろうよ。」

エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥お‥おい‥【橙鷹】のエクイル‥てめぇ‥余計な事すんじゃねぇよ。」

エクイル
「悪いな。元々こいつは嫌いなんだ。
お前を助けたつもりはない。」

クエムロー
「てめぇが俺の相手をしてくれるのか?
ツァハハハ!腕一本折ったからっていい気になるなよ。小僧!
まぁ、いい‥てめぇ、【天女】と随分仲いいようだが‥あのでけぇケツのいい女‥気に入ったよ。貰うぞ!」

バギィッ!
クエムローの顔に足がめり込む

クエムロー
「うはぁっ!」

エクイル
「イーシュガーは物じゃねぇ!
それにでけぇケツは余計だ。」

クエムロー
「ツァハハハ‥面白ぇぞ‥小僧。
誰のツラ‥蹴った‥分かってるよな。」

エクイル
「あぁ、お前の汚ぇツラだ‥」

クエムロー
「ならいい‥てめぇの死ぬ理由がそれだ。」

エクイル
「エハハハ。何故そうなる?」


NEXT >>211

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211 :3番手
09/22(日) 21:44

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.164 『【橙鷹】のエクイルVS【妬み】のクエムロー』

目次 >>207


エイ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(な‥何だか知らねぇけど‥ラッキーだ‥ここは‥)」

エイは座りながら静かに後退りする‥

クエムロー
「ツァハハハ。頭悪いんだな。ケーオー。
俺を怒らせた奴ぁ死ぬって事だ。」

エクイル
「じゃあ最初からそう言え。俺は死なねぇけどな。その折れた腕で倒れせる程俺は甘くない。」

クエムロー
「吠えていろ!負け犬が!」

エクイル
「妬むことが二つ名になるお前こそが負け犬だ!
悪いな‥賞金稼ぎの女‥あいつ貰うぜ。ちょっと下がって‥‥‥‥‥ん?」

後方をチラッと見たエクイルだが既にエイの姿はなかった

エクイル
「何!」

クエムロー
「他所見とは余裕だな!大物振ってんじゃねぇ!
蹴憎・首狩り(シュウゾウ・リストラ)」

首に向かって真横から蹴りを出す

エクイル
「くっ!」

ヒュン‥
無理矢理上体を仰け反りギリギリ躱す

クエムロー
「次他所見したら‥死ぬと思え!」

グイッ
両手でエクイルの胸ぐらを掴んで捕まえると強引に地面に叩き付ける

クエムロー
「強引投げ(パワハラ)!」

ダァン!

エクイル
「がはっ!
(な‥何だ?右腕は折ったはず‥何故使える‥)」

クエムロー
「ツァハハハッ!何を驚いている?ケーオー。
俺の右腕が何かおかしいか?」

クエムローは右手を握り締める

クエムロー
「拳憎・愚血殿割(デスコール)!」

エクイル
「ま‥まずい!」

ゴッ!
拳を振りかぶったクエムローに向かって起き上がり頭突きをするエクイル

クエムロー
「がふっ‥」

エクイル
「よしっ!鼻‥折れた!」

クエムロー
「痛ぇな‥」

パキパキ‥

エクイル
「ん?」

ドフォッ!
エクイルの腹を蹴りつける

エクイル
「ぐっ!
(な‥何だ‥あいつの鼻から音‥‥何だ‥あの音は‥)」

クエムロー
「小賢しいガキだ。」

メリケンを嵌めている左の拳を放つ

エクイル
「そんな遅い拳が当たると思ってるのか?」

手首を掴んでパンチを止めて握り締める
グググッ‥

クエムロー
「ぐっ‥なかなかの力だ‥
だが‥骨を折るまでには至らねぇみてぇだな。」

エクイル
「エハハ。握力だけが折る方法ではない!
オーソドックスに折るなら‥」

ググッ‥バキッ!
エクイルはクエムローの左腕を強引に捻り回す

クエムロー
「うぐっ!」

エクイル
「俺はこうする!」

パキパキ‥

クエムロー
「あぁ‥そうかい!」

エクイル
「!!
(またあの音!)」

クエムローは折られた左手でエクイルの顔を掴むと持ち上げる

エクイル
「ぐぁぁっ‥」

クエムロー
「持天死(モテアマシ)!」

ダァァン!
そのまま真下に投げ捨てて叩き付ける

エクイル
「ぎゃあああっ!」

クエムロー
「ツァハハハ!どうしたよ?若僧!
死なねぇんだろ?早く立て‥」

エクイル
「くっ‥
(な‥なんだ‥今、確実に左腕を折った筈‥さっきの右腕を蹴った時も感触‥乾いた音‥右腕も折れてる筈‥なのに‥何故腕が使える!
鼻だって折れてる筈‥‥恐らく‥いや間違いなく何かの実の能力者‥)」

クエムロー
「早く立てって言ってんだよ!」

ガチッ‥グイッ!
クエムローがエクイルの髪を掴み引っ張り起こす

ドフォッ!
起こされた勢いを使い鳩尾に肘を叩き込む

クエムロー
「はぅっ!」

エクイル
「悪いな‥起こしてもらって‥」

クエムロー
「ゲホッ‥頭に来るガキだぜ‥」

エクイル
「お前に好かれたくはない。
(効いているようだ‥回復系の能力って訳ではないのか‥折れた骨はくっつく‥‥くそっ!分からねぇ!)」

クエムロー
「ツァハハハ!何かに感づいたようだな。
俺と戦った奴ぁいつもそんな不思議そうな顔をする!何故かは知らんがな!
糞草刈り(ファッキン!モーイング!)」

踝(くるぶし)を目掛けてつま先を立てたローキックを打つ

エクイル
「まぁ、いい。今考えても答え見つからないなら‥突撃あるのみ!」

ブン!
狙われた足を軽く上げてローキックを躱すとそのままクエムローの顔に目掛けて脚を振り上げる

エクイル
「ヘヴンリーニンフ・ジャッジメント!」

バキィィッ!

クエムロー
「あがっ!」

エクイルの右脛がクエムローのこめかみをとらえる!


NEXT >>212

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212 :3番手
09/26(木) 19:45

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.165 『攻略の糸口』

目次 >>207


クエムロー
「くっ‥くそっ!
(こ‥この蹴り‥威力はあいつ程じゃねぇが‥俺を失神させた蹴りの軌道に似てやがる‥)」
>>106

クエムローの脚が震えてふらつく

エクイル
「エハハハ!効いたな!」

ドフォッ!
強力なボディブローを見舞う

クエムロー
「はぁう!」

エクイル
「胃裁き(ストマックトリビュナル)!」

腹にパンチを連打する
ドフッ!ドフッ!ドフッ!ドフッ!

クエムロー
「がっ‥‥‥」

エクイル
「決めさせてもらうぞ!」

前屈みになったクエムローの後頭部を手を組むように押さえる

エクイル
「悪党の焼印押し(ヴィラン・ブランディング)!」

ドガガァッ!
リズムよく左右の膝をクエムローの顔へ叩き込む

クエムロー
「うがぁぁぁっ!」

バタン
仰け反って後ろに倒れる

エクイル
「やったか‥」

クエムロー
「く‥クソガキがぁ‥」

上半身を起こすクエムローの顔の両眉の辺りはボッコリと腫れ上がっていた

エクイル
「タフな男だ‥見かけ通りだな。
だが‥その腫れ具合‥視界もまともじゃない筈‥やめておけ。挑むなら一切、手は抜かんぞ。」

クエムロー
「何言ってやがる?はっきり両目は見えてるぜ。」

クエムローの目の上の腫れはいつの間にか無くなっていた

エクイル
「なっ‥お前‥やっぱり能力者だな‥」

クエムロー
「ツァハハハ!そうじゃねぇと言った覚えはねぇ。能力者だと公言した事もねぇがな。」

エクイル
「何の実だ?」

クエムロー
「教えねぇよ。バーカ。わざわざ自分の手の内を明かす程、俺はバカじゃねぇ。
てめぇで考えろ‥」

ドギャッ!
クエムローは落ちてる大きな石を拾うと殴り壊す
そしてエクイルに向かって投げると同時に走る

エクイル
「何の真似だ?」

クエムロー
「さぁな‥」

壊れた石が元に戻る

エクイル
「何っ!」

ヒュン
石を躱すエクイル

ドフッ!
エクイルの腹にボディブローを打つ

エクイル
「ぐっ‥」

クエムロー
「よく躱せたな。まぁ、大ヒントだ。」

エクイル
「ゲホッ‥気前がいいな‥だが‥」

ビュン!
下からクエムローを蹴り上げようとするが躱される

クエムロー
「自分の能力をベラベラ喋りたがる奴ぁバカだと思わねぇか?せっかく手に入れた特殊な力をわざわざ自慢気に話す必要はねぇ‥」

エクイル
「一理あるな‥じゃあ謎のまま倒れてくれるか?」

エクイルは腰の後ろから拳銃を取り出す

クエムロー
「ん?」

エクイル
「素手だけが俺の戦闘スタイルと言った覚えはねぇぞ。」

クエムロー
「あぁ、そうだな。海賊の喧嘩に卑怯なんて言葉は存在しねぇ。」

パァァーン!
クエムローは銃口から体を逸らすが銃口からは旗が飛び出す

エクイル
「どうした?旗が怖いか?」

ドフッ!
クエムローの脇腹に回し蹴りを放つ

クエムロー
「かはっ!
く‥くだらねぇことしやがって‥」

エクイル
「次は本物‥」

再び銃口を向ける

クエムロー
「ちっ‥」

パァァーン!
再び銃口から旗が飛び出す

エクイル
「‥の旗だ。」

ドフッ!
脇腹にミドルキックを当てる

クエムロー
「ゲホッ!く‥くそがぁ!ナメたまねすんじゃ‥」

パァァーン!ブシュッ!
銃弾がクエムローの腹を貫く

クエムロー
「がはっ!」

エクイル
「おっと‥今度は銃弾だったようだ。エハハハ。」

クエムロー
「て‥てめぇ‥」

ぶくぶくぶく‥
銃弾が貫通した腹の傷が塞がる

エクイル
「やはり治るか‥
傷をつければ元に戻る‥腫れも引く‥折れた骨も戻る‥だが、あいつの表情‥ダメージはある‥」

クエムロー
「探索しても無駄だ。答える気はねぇぞ。」

エクイル
「気にするな。お前の食った悪魔の実の名前など興味は無い!攻略の糸口を探してるだけだ。
(実の名前は分からんが能力は壊れた物を戻す力で間違いなさそうだ‥痛みを感じるとこが攻略の糸口!
‥とすれば攻略法は押して押して押し切ることか‥
イーシュガーがあいつを一撃で沈めたように‥強力な一撃で意識を飛ばしてやる!)」

クエムロー
「ちっ‥
(実の名前は分からずとも能力は把握しやがったようだ‥長引かせると面倒だ‥手っ取り早く決めねぇと‥)」


NEXT >>213

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213 :3番手
09/27(金) 23:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.166 『脳ある鷹は爪を隠す』

目次 >>207


エクイル
「だぁぁぁっ!」

クエムローに走るエクイル

クエムロー
「特攻か‥嫌いじゃねぇ‥」

バキィッ!
クエムローのメリケンサックを付けた左拳とエクイルの右拳がぶつかる

エクイル
「ぐっ‥」

クエムロー
「ツァハハハ!悪いな!そういやメリケン付けてたんだ。」

エクイルが押し負ける

エクイル
「くっ‥だ‥だったら‥」

左拳をクエムローに放つ

クエムロー
「バカが‥左も一緒だ!」

エクイル
「だろうな!」

クエムロー
「あぁん?」

バキィッ!今度は左拳がぶつかり合い押し負けたエクイルはその力を利用して体を捻りクエムローの脇腹につま先で蹴りを入れる

ゴキィッ!

クエムロー
「うぉう!」

エクイル
「よし!肋骨、イッたろ?」

クエムロー
「あぁ‥痛かったよ‥」

パキパキ‥

エクイル
(治ったか‥再生スピードに衰えは感じないが‥僅かに動きが鈍くなる‥
‥とは言え簡単に骨を折れる相手でもねぇ‥)

クエムロー
「腹立つ野郎だぜ‥
(ちっ‥だいたいの野郎は俺の骨を折った瞬間に勝利を確信し隙が出来る‥その隙を逃さず仕留めて来た‥シェプシェプの実の形状記憶人間‥形状記憶するだけで骨を折られても肉を裂かれても潰されても意識があれば元に戻せるが‥痛ぇ‥
ハズレの実を食っちまったぜ‥)」

エクイル
「橙鷹爪(オレンジホークロー!)」

半開きにした手を突き出す

クエムロー
「バカめ!てめぇの骨を砕いてやるよ!」

メリケンサックを嵌めている左の拳を突き出す

エクイル
「くっ!」

突き出した手を引くエクイル

クエムロー
「そりゃあそうだよな。てめぇは骨折したら終わりだ!」

エクイル
「あぁ、そいつは御免だ。
(あのメリケンが邪魔だ‥
待てよ‥あいつ‥なんで右手にメリケンを嵌めてない‥戦ってる限りじゃあ右利き‥右の拳に自信があるのか?)」

エクイルはティエモとのデートの時にクエムローに会ったことを思い出す

エクイル
「していた!右手にも‥」

クエムロー
「何訳の分からねぇ事言ってやがる?
拳憎・超壊壊抗(ケンゾウ・チョウカイカイコウ)!」

エクイル
「まさか‥‥!!」

ドゴォォォッ!
エクイルは大砲の様な渾身の右ストレートを喰らう

エクイル
「ぐはっ‥」

ドガァァッ!バキィッ!
そのまま大木を倒して吹き飛ぶ

クエムロー
「ツァハハハ!決まったな!それを喰らって立ち上がった奴ぁ居ねぇんだ。」

エクイル
「ゲホッ‥な‥何て威力‥顔に穴が空くかと思ったぜ‥」

クエムロー
「な‥何だと‥」

エクイル
「エハハハ‥メリケンをしていたら‥立てなかった‥助かったぜ‥
悪いな‥立っちまって‥」

クエムロー
「ツァハハハ!じゃあ次はこっちで殴ってやるよ。少し威力は弱まるが‥十分だろ!」

クエムローは左拳を握り締めると大きく振りかぶる

エクイル
「エハハ‥脳ある鷹は何を隠すか‥知ってか?」

クエムロー
「あぁん?ツァハハハ!
こいつはいい!もう正気じゃねぇ!訳の分からん事を言い始めた!
さっさと死ねよ!拳憎・超壊壊抗!」

エクイルに向かって真っ直ぐに左拳を振り抜く

エクイル
「爪だ!
荊桜・九刃(いばらざくら・きゅうば)!」

キィィィン!
懐に手を入れたエクイルがクエムローに向かって飛び2人が交差すると金属音が鳴り響いた

クエムロー
「あぁん?金属音?
ぎゃあああ!」

パキィーン‥ブシュッブシュッブシュッ!

エクイル
「我が愛刀‥空美姫(そらびひめ)!短くても業物‥見くびるな。」

エクイルは懐から短い刀を出すとクエムローのメリケンサックと腕を8箇所斬った

クエムロー
「か‥刀だと‥」

エクイル
「悪いな‥俺の戦闘スタイルはフリー。銃だろうが‥刀だろうが槍だろうが何でもそれなりには使える。
これでお前はメリケンを失った‥
お前の能力‥人から壊された物は直せないんだろ?」

クエムロー
「ああ‥だがそれがどうした?」

エクイル
「つまりお前はこの先丸腰で戦う事になる。
お前‥拳をだいぶ痛めてるよな?人を殴ってきて骨が変形してきた。気付いた時には手遅れ‥もう治せなかった。
だからメリケンサックしてんだろ?」

クエムロー
「あぁん?テキトーな事を‥」

エクイル
「さっきのパンチ俺が沈まなかった。その時に分かったんだよ!」


NEXT >>214

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214 :3番手
10/04(金) 22:05

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.167 『鷹の大槍』

目次 >>207


クエムロー
「だとすれば‥何だ?今のてめぇなんざメリケン無くとも十分倒せる!」

エクイル
「俺に勝ったとしてその先相手はどうだ?」

クエムロー
「あぁ?」

エクイル
「まぁ、俺に勝てることはないけどな。
橙鷹爪(オレンジホークロー)!」

半開きにした手を突き出す

クエムロー
「馬鹿め!今度こそ手を砕いてやる!」

エクイル
「俺のセリフだ!」

ガシッ!
半開きのエクイルの手はクエムローの右拳を捕まえる

エクイル
「知ってるか?鷹は獲物を捕まえると爪を突き刺すのさ‥」

グググッ‥

クエムロー
「ぐぉ‥あぁぁ‥
(な‥何だ‥この力‥さっきより強い‥)」

エクイル
「念の為行っておくが‥俺が握力で骨を折れないって決めつけたのはお前だ。俺は出来ないとは言ってない。
俺は自分の優れたものを無駄にひけらかすのは好きじゃない‥」

エクイルは銃をクエムローに向ける

クエムロー
「ちっ‥」

ダンダン!バキィッ!
エクイルはクエムローの太ももに2発の銃弾を撃ち込むと拳を握りつぶした

クエムロー
「ぎゃあああ!」

エクイル
「チャンスには調子に乗る程の追撃をさせてもらうぞ‥
荊桜・T・獲物狩り!」

ズババァァァッ!

クエムロー
「うっぎゃああああっ!」

クエムローの胸元にTの字に斬りつける

エクイル
「こうなると一度に治せるのか?」

クエムロー
「だ‥黙れ!」

エクイル
「無理そうだな。」

クエムロー
「く‥クソったれ!
(こ‥こうなると厄介だ‥不本意だが‥少し距離を取って‥)」

エクイルは刀に手を掛ける

エクイル
「荊桜‥」

クエムロー
「ちっ‥
(斬撃が来る!)」

斬撃を警戒し横に体をずらすクエムローだが‥

クエムロー
「!!」

エクイル
「ヘヴンリーニンフ・ジャッジメント!」

バキィィッ!
体をずらした先に待っていたのはエクイルのハイキックだった

クエムロー
「うがぁっ!」

エクイル
「エハハハ。イーシュガーの蹴りは俺よりも遥かに強い!あの細い脚でお前の意識を飛ばした。
つまりお前には高嶺の花‥貰うなど軽はずみで言うな!【妬み】のクエムロー!」

クエムロー
「がはっ‥
(ま‥まずい‥まともに喰らってしまった‥足がふらつく‥の‥何とか‥しないと‥)」

エクイル
「観念しろ!お前はルーキーに負ける!世代交代ってのはそう言うもんだ!」

エクイルは指を組み合わせた手を真っ直ぐにクエムローに突き出す

クエムロー
「お‥おい‥ま‥待て‥」

エクイル
「鷹の大槍(ホークングニル!)」

ドフォォッ!
エクイルの突き出した両手はクエムローの鳩尾に突き刺さる
そしてクエムローは白目をむく

クエムロー
「ごばらっはっはぁー!」

ギューン!
そのまま激しく吹き飛んだ

エクイル
「はぁ?今の何語だ?エハハハ!」

遠方に吹き飛ぶクエムローを見ていたエクイルは‥

エクイル
「あっ‥バッヂ‥」

吹き飛んだクエムローが吹き飛んだ方角に歩き出した

その頃クエムローは‥

クエムロー
「ゲホッ‥ゲホァッ!く‥クソがぁっ!こ‥この俺があんなヒヨッコに‥‥
だ‥だが‥バカめ!所詮はヒヨッコ!
吹き飛ばし過ぎだ!この隙に折れた骨も貫かれ斬られた肉も元に‥‥‥
!!」

ドロワーズ
「ンケケケ!何の音かと思えば‥クソ海賊、【妬み】のクエムローじゃねぇか!」

クエムロー
「ゲホッ‥【喉噛み】‥」

吹き飛んだ場所には【喉噛み】のドロワーズが居た

ドロワーズ
「ンケケケ。ボロボロでどうした?誰にやられた?負け犬みてぇでお似合いだな!」

クエムロー
「だ‥黙ってろ‥てめぇは後からだ‥まずは‥あのクソガキを‥」

ドロワーズ
「何言ってやがる?お前に勝ち残る権利はねぇよ。」

ドロワーズはサーバルの姿になる

クエムロー
「な‥何だ!お‥おい!待‥」

ガブァァッ!
ドロワーズはクエムローの喉に噛み付く

クエムロー
「うがぁぁっ!」

ドロワーズ
「ンケケケ。消えろ‥【妬み】のクエムロー‥お前には敗北が似合う。」

クエムロー
「て‥て‥てめぇ‥」

ドロワーズ
「ンケケケ。そんなボロボロで残念だ‥万全の状態で半殺しにして身の程知らせてやりたかったぜ!」


NEXT >>215

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215 :3番手
10/06(日) 21:54

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.168 『11年』

目次 >>207


バキィッ!
サーバルの人獣型になったドロワーズはクエムローを上から下に叩き付ける様に殴り付ける

クエムロー
「ごはっ!」

ドロワーズ
「ンケケケ!惨めだな‥クエムロー!
だがお似合いだ。今迄にお前が妬んで恨んでる者達に懺悔し‥敗北しろ!」

ガチッ!
クエムローの顔を持つと高らかと持ち上げる

クエムロー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそが‥」

ドロワーズ
「じゃあな。帰るべき場所に還れ。敗北者の集う場所へな!」

ドガッシャーン!
顔を持ったまま地面に叩き付ける

クエムロー
「が‥‥」

ドロワーズ
「サーバルハンマー!」


エメラルド島 森の戦い(クエムロー三連戦)
勝者 ドロワーズ


ジェラル
「ざまあみろ!‥‥‥いや失礼!人を妬み人に恨まれた卑しき海賊ゾッツァン・クエムロー!
めでたく‥‥いや‥無念の敗北!よくやった!ドロワーズ!そしてエクイル!」

ドロワーズ
「ンケケケ。てめぇの小汚ぇバッヂ‥貰ってやるよ。喜べ!あばよ!」


ジェラル
「さぁ!初っ端から大盛り上がりの2日目!役者達の最高の演技の幕開けだ!まだまだ見逃せないぜ!」

その3分後‥

エクイル
「バッヂが‥‥‥無い‥」

頭を抱えるエクイルがクエムローの前に立っていた


〜ダイヤ島 森の湖周辺〜

ベージュ髪の大男
「どりゃあっはぁ!」

ベージュ髪の大男は大振りのパンチで3人の出場者を吹き飛ばす

海賊
「どぎゃああっ!」

賞金稼ぎ
「うわっはぁっ!」

海兵
「うぉっぎゃああ!」

ベージュ髪の大男
「ブヒッハハハッ!デッドヒートカーニバルをナメるな!俺豚こそがデッドヒートカーニバル!俺豚を失くしてデッドヒートカーニバルは成り立たねっ!今年こそ決勝‥‥いや‥優勝豚だぁ!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ぶへ?優勝豚?」


ブタマル海賊団 船長
【無駄飯】のブタマル(デッドヒートカーニバル11年連続出場)
懸賞金 8880万ベリー
13番人気 バッヂナンバー 1346


開始早々、各島にて強者同士の激突から始まったデッドヒートカーニバル2日目は早くも3時間が経過する‥


〜キングアップル フレイクバート宮殿 モニター室〜

ベフ
「ん!
‥‥‥‥‥‥‥すみません‥映像を切り替えてください。」

16人のスエッジの使いの中の1人ベフは2日目はダイヤ島の映像電伝虫を管理していた
そして映像の切り替えを命じる

海兵
「えっ、はい。」

切り替える直前まで映し出されていた映像に映っていたのは‥タチー、マツカリン率いる陸鴎の陣の陣形を組む海軍部隊

海兵
(何だよ‥今マッちゃん映ったのに‥
可愛いな‥マツカリン中佐‥)


〜ダイヤ島 草原〜

タチー
「マツカリン!俺ズは疲れたぞ!おぶれ!」

マツカリン
「はぁ?何言ってるんですか?タチーさん。
普通、女子におんぶしたがります?
さてはこっそりとアタシのおっぱい触ろうと‥」

タチー
「ぶ‥無礼な‥そ‥そういう事ではない!
俺ズは純粋に疲れたのだ!」

海兵達
「どうだか‥」

「あの人自己チューで隠れエロだしな‥」

「‥‥て言うかよ‥何か海兵の数減ってねぇか?」

「そうか?」

「そう言われれば‥そんな気が‥」

海兵達が陣形を組む陸鴎の陣、この中にはルーキー【古牛】のグゼムが海兵に変装し紛れ込み、目を盗んで一人ずつ海兵を仕留めていた

グゼム
「‥‥‥‥‥‥‥‥
(ムォハハハ。こいつはいいぜ‥バッヂが貯まっていく。あとはあのヘルメットの海兵と女海兵さえ仕留めれば‥だが‥将校クラス‥能力者の可能性もあるな‥もう少し様子を見るか‥‥‥‥‥‥‥ん?)」

タチー
「ん?何だ?」

マツカリン
「女の子‥‥‥‥だよね?」

海兵達
「鉄仮面?」

「何か不気味だな‥」

「胸の膨らみ‥F‥‥いや‥G‥‥‥‥いや女だ!」

マツカリン
「最低!どうかした?迷子かな?見て分かると思うけどアタシ達は海軍。
一般民衆でしかも女の子と戦うつもりはないんだけど‥」

クルティ
「ティハハハ。1、2、3、4、5‥‥‥‥‥13!
逃さない!ヤる♪ヤる♪ヤッちゃう♪」

タチー
「甘いわ!マツカリン!このデッドヒートカーニバル、立ち塞がれば民衆も女も関係ないわ!」

タチーはヘルメットを外す


NEXT >>216

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216 :3番手
10/07(月) 22:37

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.169 『鉄仮面の化け物女』

目次 >>207


タチーがヘルメット外すとギザギザの髪型があらわになる

タチー
「タッヒヒヒ!この美容師泣かせの針金ヘアー!そして厳しい修行の末身、につけた髪の毛だけに鉄塊を掛ける体術!バッヂを置いて逃げるなら今のうちだ!」

言い終わると同時にタチーは頭をクルティに向けて走る

マツカリン
「ちょっと!タチーさん!民衆の女の子に本気は最低の極みですよ!」

海兵達
「最低の極ですよ‥あの人‥」

「願わくば‥下に付きたくない‥」

「だが‥悔しいけど強さは本物なんだよな‥」

タチー
「髪鉄塊!」

クルティ
「ティハハハ!げんこつしちゃお♪」

頭から突っ込んで来るタチーに対して大きく振りかぶるクルティ

ゴギャアアアッ!
タチーの頭に目掛けて振り抜いたクルティの拳から血が滴り落ちる

ポタ‥ポタ‥

マツカリン
「きゃああああっ!ちょ‥えっ!えぇぇっ!
き‥君大丈夫?」

海兵達
「す‥すぐに手当てを!」

「ただでさえハサミをダメにする針金の様な髪に鉄塊を掛けたんだ‥拳はズタズタ‥」

タチー
「あ‥ぅ‥」

ドシューッ!

頭から噴水の様に血を噴き出したタチーが前のめりに倒れる

マツカリン
「えっ‥」

海兵達
「はぁ?」

「な‥何が起きた‥」

グゼム
「な‥何だ‥こりゃあ‥」

クルティ
「ティハハハ‥」

クルティは拳から流れる血をペロリと舐めるとマツカリン達の方に走る

マツカリン
「はっ!て‥鉄塊!」

ズガガガガガッ!
自分が何の攻撃を受けたのか分からないまま数名の海兵が吹き飛ぶ

海兵達
「ぐぁぁぁぁっ!」

「ぎゃあああっ!」

「どわぁぁぁっ!」

マツカリン
「うぐっ!あぁぁぁっ!」

鉄塊を掛けたマツカリンも吐血し腹を抑えて膝を付く

グゼム
「くっ!ガードした手が痺れてやがる‥‥な‥何だ、この鉄仮面の化け物女!」

タチーと8人の海兵達が一瞬の内に倒される

残ったのはマツカリンと3人の海兵と海兵に変装したグゼムだった

クルティ
「ティハハハ!良かった♪5人残ってた♪」

マツカリン
「あなた達!援護するから仕留めて!」

海兵達
「はっ!」

キッ!
マツカリンはクルティを睨みつける

クルティ
「ん?怖っ!ティハハハ。
‥‥‥‥‥‥‥‥ん?」

クルティの足元の地面が突然無くなる

クルティ
「何これ?うわぁぁぁぁっ!」

下に落ちていくクルティ

海兵達の前では突然クルティが動転し始める

海兵達
「な‥何だか分からねぇがチャンス!」

「お‥おいっ!待て!やめ‥」

クルティに近付いた海兵の足元の地面が無くなる

海兵
「へ?うわぁぁぁぁっ!いやだぁぁぁっ!」

マツカリン
「ま‥まずい!」

マツカリンは目を閉じる
クルティと海兵の底無しの穴に落ちる幻が消える

クルティ
「あれ?私ちゃん、穴に落ちてた気が‥」

マツカリン
「アタシが許可するまでアタシの視界に入らないで!」

海兵達
「はっ!すみません!」

グゼム
「へいへい‥
(視界に入るな?やはりあの女海兵‥能力者か‥)
すぃやせん、俺新入りなんであんたの能力‥把握してません。さらっと教えてくれませんか?」

マツカリン
「言葉遣い、もっと勉強しなさい!
それに敵の前で言えるわけないでしょ!気を引き締めて!」

グゼム
「へい、すぃやせん!
(ムォハハハ!何の能力か分からないが‥視界‥つまり目を潰しちまえば‥)」

グゼムは懐からスキットルを取り出し酒を口に含み後ろからマツカリンの肩を掴む

マツカリン
「何よ、こんな時に!」

ブブーッ!
マツカリンの顔に向かって口から酒を噴き出す

マツカリン
「きゃあああっ!汚っ!
うわぁぁぁぁっ!め‥目が!」

海兵達
「マ‥マツカリン中佐!」

「き‥貴様、何の真似だ!」

「目で見た者に幻覚を見せるイリュイリュの実の能力は目が見えなくなっては意味がないのだぞ!」

グゼム
「目で見た者?イリュイリュの実?
ムォハハハ!いい事聞いたぜ!」

グゼムは海兵の服を脱ぎ捨てると同時にオーロックスの人獣型になる

海兵
「な‥何だ、この化け牛!」

「こ‥こいつ‥もしかして【古牛】か!」

グゼム
「ムォハハハ!正解だ!てめぇらはこれにて終了だ!
おい!鉄仮面!どうだ、俺と組まねぇか?
気に入ったぜ!」

クルティ
「ティハハハッ!組まない!お前も殺す!」


NEXT >>217

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217 :3番手
10/08(火) 22:36

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.170 『ばいばいちゃん』

目次 >>207


グゼム
「俺を殺す?ムォハハハ!面白ぇ女だ!だが俺が誰か知らねぇのか?無知は死を招くぜ。」

クルティ
「知らない!邪魔者は消す!それが私ちゃんのやる事。分かったか!牛みたいなヤツ!」

マツカリン
「な‥何?誰?」

海兵達
「西の海のルーキー、懸賞金7600万ベリー、【古牛】のグゼムと思われます!」

「マツカリン中佐の視力が戻るまでお守りしろ!」

4人の海兵はマツカリンの前に立つ

グゼム
「ザコはすっこんでろ!
ミサイルホーン!」

グゼムが角を突き立てて飛んでくる

海兵達
「うわぁぁっ!来たぁ!」

「ひ‥怯むな!」

「中佐を守るんだ!」

ガチッ!
クルティが角を掴んで受け止める

グゼム
「な‥何っ!」

海兵達
「な‥何だ‥あの女‥」

「だ‥だがありがとう!助かった!」

クルティ
「勘違いすんな‥お前達は私ちゃんの獲物なんだ‥‥‥よ!」

グゼム
「う‥うぉっ!」

グォン‥ドガガガッ!
クルティは角を掴んだグゼムを振り回して海兵を3人吹き飛ばす

海兵達
「ぎゃあああっ!」

「ぐわぁぁっ!」

「ぐはっ!」

クルティ
「ティハハハ!」

グゼム
「ぬぅ‥クソガキがぁ‥調子に乗るんじゃねぇ!」

クルティの手を振り払う

グゼム
「スピアホーン!」

角をクルティの腹に向けて突き出す

ゴキィッ!ブシュ‥
クルティはパンチで迎撃するが拳からちが吹き出す

クルティ
「あれれ?いててて‥」

グゼム
「ムォハハハ!バカめ!鍛えてあるんだ。俺の角は鉄にも跡を残すんだぜ!」

クルティ
「ティハハハ!じゃあ‥」

クルティはジャンプして角に掴まる

グゼム
「何をする気だ?ムォハハハ。バカめ!そのまま串刺しにしてやる!」

牛型に変化したグゼムは頭を振りクルティは振り落とそうとする

クルティ
「あわわわわっ!くっ!ぬぉぉぉ‥」

力を込めて角を両手で握り締める

グゼム
「ムォハハハ!必死だな!当然だよな!落ちた瞬間串刺し確定だ!」

クルティ
「うわぁぁぁぁっ!」

バキィッ!

グゼム
「!!」

クルティがグゼムの角をへし折る

グゼム
「うぎゃあああああっ!」

マツカリン
「えっ!何々?何が起きてるの?」

クルティ
「ティハハハ。やっと折れた♪」

グゼム
「あぁぁぁぁっ!こ‥このガキッ!」

クルティ
「もう一本折ったげる♪ティハハハ。」

ぞくっ‥
無邪気に笑うクルティを見たグゼムは寒気が走る

グゼム
(こ‥このガキ‥やべぇ‥鉄仮面被っていても分かる‥禍々しさ‥い‥今戦う相手じゃねぇ‥)

グゼムは人型に戻ると振り返って逃げる

クルティ
「ん〜?」

グゼム
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥き‥鍛えてきた俺の角を折るなんて‥化け物だ‥」

グサッ‥

グゼム
「うっ!」

背中に激痛を感じ倒れる

グゼム
「い‥痛ぇぇっ!な‥何だ!何が起きた‥」

グゼムの背中にはクルティが投げた折られた角が刺さっていた

クルティ
「ティハハハ。当ったり〜!
よし!トドメ♪」

倒れたグゼムに向かって走る

グゼム
「お‥俺の角?
ん?うわぁぁぁぁっ!ま‥待て!待ってく‥」

グシャッ‥
クルティの爪先がグゼムの顔の中心にめり込む

グゼム
「がはっ‥」

クルティ
「ばいばいちゃん♪」

マツカリン
「うっ‥うぅ‥よし‥視力が戻って来た‥」

クルティ
「ティハ♪もう一人居たんだ♪」

マツカリン
「て‥敵は‥」

ガチッ‥
辺りを見渡すマツカリンは後ろから頭を掴まれる

マツカリン
「えっ‥」

クルティ
「ばいばいちゃん♪」

ゴシャッ!






ダイヤ島 森の湖周辺の戦い
勝者 クルティ


しかし‥この戦いを知る者は観戦者には居なくこの場に倒れた者達とクルティだけだった


〜サファイア島 洞窟〜

ティエモ
「ん?」

ランセルとの戦いから約4時間が経過したティエモは洞窟の中で目を覚ました

ティエモ
「あれ?私‥‥どうしたんだっけ?
確か‥海軍の関節技男と戦って‥‥‥
えっ!」

ティエモは上半身が鎖で巻かれ鍵が掛かってるのに気付いた

ティエモ
「えっ!えっ!えぇぇっ!何これ‥私‥捕まってる?誰に?」

辺りを見渡す

ティエモ
「誰かいるんでしょ!これは何の真似!解いて!」

洞窟の外から声が聞こえてくる

外の男達
「おい!目を覚ましたみたいだ!」

「鎖で縛ってる。慌てず仕留めよう。」


NEXT >>219

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218 :3番手
10/08(火) 22:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次18

Vol.171 『HONEY』      >>219

Vol.172 『避けたくない』     >>220

Vol.173 『健全なる男子』     >>221

Vol.174 『美人の食事』      >>222

Vol.175 『【寸撃】のラーセインVS【闇巫女】のピクサー』              
 >>223

Vol.176 『選手交代』       >>224

Vol.177 『【エア蹴り】のオオバクVS【闇巫女】のピクサー』            >>225

Vol.178 『【エア蹴り】&【寸撃】VS【闇巫女】』               >>226

Vol.179 『友達との待ち合わせ』  >>227


Vol.180 『プレス』        >>228

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219 :3番手
10/10(木) 17:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.171 『HONEY』

目次 >>218


ティエモ
「何を企んでるの!出てきて!」

ティエモの声に2人の男が洞窟の中に入ってくる

エヒメ
「エヒヒヒ。【天女】のティエモ‥通り名負けしない容姿とスタイル、声‥満点だ。だがここまでだ。

ヒョウサイ
「ヒョハハハ!そうだ!お前はここで終わる!」

ティエモ
「誰、君達?」

エヒメ
「俺はエヒメ。人は【不迷】のエヒメと呼ぶ。」

ヒョウサイ
「俺はゴタマ・ヒョウサイ。【ビッグイヤー】ヒョウサイとは俺の事だ。」

エヒメ&ヒョウサイ
「2人揃ってエクセレントラッキーズ!」

ティエモ
「ふーん‥知らないけど‥鎖解いてくれる?」

エヒメ
「解くか!」

ヒョウサイ
「今からお前を仕留めてバッヂを戴く!OK?」

ティエモ
「あっ、そうなの?じゃあ‥ほっ!」

跳ね起きして立ち上がる

ティエモ
「カモーン♪痛いわよ♪【天女】ちゃんは♪」

舌舐めずりをして爪先を手招きの様に動かす

エヒメ&ヒョウサイ
「(か‥かわいい‥)
はっ!」

ヒョウサイ
「い‥行くぞ!エヒメ!油断するなよ!」

エヒメ
「と‥当然だ!念願の天女戦!悔い無き戦いを!」

エヒメとヒョウサイは同時に走るとティエモを左右から狙う

エヒメ&ヒョウサイ
「美女バーガー!」

ティエモ
「いやん♪」

バク宙をして後方に躱すとエヒメとヒョウサイが抱き合う形になる

ティエモ
「キュハハ。仲いいじゃん。」

エヒメ
「その通り!」

ヒョウサイ
「共通の目的は絆を強くする!」

抱き合ったままティエモに飛び蹴りをする

ティエモ
「キックなら負けないぞ!」

バチィィッ!
ティエモはトラースキック2人がかりの蹴りを押しのける

ヒョウサイ
「おわっ!」

エヒメ
「何て脚力‥」

ティエモ
「どう、私に勝てそう?まだやる?」

ヒョウサイ
「な‥何を言ってる!」

エヒメ
「やるに決まってんだろ!」

ティエモ
「うん。そう言うと思った。」

バチィィン!
ティエモはエヒメの太ももに鋭いローキックを見舞う

エヒメ
「あがぁぁぁっ!」

ヒョウサイ
「エ、エヒメ!」

ティエモ
「あなたにもあげるよ。」

ドフッ!
ヒョウサイには腹に膝蹴り入れた

ヒョウサイ
「おふっ‥」

ティエモ
「鎖解く気になった?重いんだけど‥」

エヒメ
「冗談言うな‥まだ一発喰らっただけだ‥」

ヒョウサイ
「ゲホッ‥さすがハニー天女‥1億超えになるのも頷ける‥」

ティエモ
「ハニー?」

エヒメ
「気を引き締めて行くぞ!」

ヒョウサイ
「ああ、盗聴(イーヴズドゥロピング)」

ティエモ
「えっ!」

ヒョウサイの耳が大きくなる

ティエモ
「何あれ‥‥‥能力者?」

ヒョウサイ
「かもな‥エヒメ、狙いはお前だ!」

ティエモ
「えっ‥」

エヒメに向かって走ろうとしたティエモは足を止める

ヒョウサイ
「気を付けろ‥俺に向かってくる振りをしてお前を再び狙ってる」

ティエモ
「なっ‥
(何なのこいつ‥心綱(マントラ)?
‥‥じゃないとするとあの大きくなった耳‥心の声を聞いてるって事?)」

ヒョウサイ
「その通りだ。お前の心の声を聞かせてもらってる‥俺はミミミミの実の聴力人間。集中すれば人の心の声すら聞き取ることが出来る!」

ティエモ
「えっ‥」

エヒメ
「他所見禁物だぜ!ハニ‥‥【天女】のティエモ!」

ティエモのふくらはぎを目掛けて蹴りを出す

バチィィッ!
ティエモは足に膝が当たるようにガードする

エヒメ
「いでぇぇぇっ!」

ティエモ
「私にキックで挑まない方いいと思うけど‥」

ヒョウサイ
「すまん!膝でガードしてお前にダメージを与える気なのは聞こえたが速さについていけなかった。」

ティエモ
「ふ〜ん‥そっか。キュハハハ。じゃあ‥」

ダダダ‥ヒュン

ヒョウサイ
「は‥速‥」

ガキィッ!
高速移動してヒョウサイにミドルキックを放つがガードされる

ヒョウサイ
「くぁぁ‥痛え‥ガードした腕が折れるかと思った‥」

ティエモ
「へぇ‥やるじゃん。このスピードについてこれるか‥」

エヒメ
「くっ!不甲斐ねぇぞ!ヒョウサイ!鎖で縛った女に押されるとは‥」

ヒョウサイ
「お前もな!」

エヒメ
「お前の能力が頼りなんだ!しっかりしろよ!」

ティエモ
「ん〜どうしよう‥この鎖重いし‥これ以上スピードアップは無理かもしれないし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あっ!そうだ!」


NEXT >>220

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220 :3番手
10/12(土) 00:09

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.172 『避けたくない』

目次 >>218


ヒョウサイとエヒメは言い争いを始めた

ティエモ
「あれ?もしかして‥
(赤髪のコにハイキック‥)」

ヒョウサイ
「‥ったくじゃあお前も援護しろよ!」

エヒメ
「分かってるよ!だが強くてできねぇんだよ!」

ティエモ
「(聞こえてない‥言い争ってて私の心の声が聞こえてないんだ‥チャンス!
でも何かやだなぁ‥
まっ、仕方ないか‥とにかく無心無心‥)
お取り込み中ゴメンね!そろそろ決着つけさせてもらいます!」

エヒメ
「えっ!」

ヒョウサイ
「来るぞ!気を引き締めろよ!」

ティエモはエヒメに向かって走る

ヒョウサイ
「左右の蹴りの連打だ!ガードしろ!」

エヒメ
「ガードつっても‥あの蹴り、重いんだぜ‥」

エヒメは両腕を上げてガードを固める

ティエモ
「ショルダーウィドゥスファーミング!」

エヒメの肩を狙い左右の蹴り連打を出すがエヒメはガードする

エヒメ
「ぐっ!何て重たい蹴り‥ガードしてる腕が痺れるぜ‥」

ティエモ
「キュハハハ。やるじゃん。じゃあ‥」

ティエモは壁に向かって走り壁を蹴って飛ぶ

ヒョウサイ
「気を付けろ!ヒップアタックだ!」

エヒメ
「!!」

ガクン‥
エヒメのガードが下がる

ヒョウサイ
「お‥おい!エヒメ!
そ‥そうか今の蹴りで腕が痺れてガードが下がったのか!」

ティエモ
「喰らえ!お尻パンチ!」

尻を向けて飛んでくる

ティエモ
「ケロ♪」

ボフーン!
まともに喰らったエヒメはそのまま倒れる

ティエモ
「キュハハハ!よし!1人!じゃあ次は君!」

ヒョウサイ
「く‥くそっ!」

ティエモはヒョウサイに向かって走る

ティエモ
「ショルダーウィドゥスファーミング!」

ヒョウサイの肩を狙い左右の蹴り連打を出す

ヒョウサイ
「くっ!ば‥ばかめ‥聞いてるんだ!伝える動作が無い分俺はエヒメの様に行かないぞ!」

ティエモ
「そう?じゃあ‥」

ティエモは壁に向かって走ると壁を蹴って飛ぶ

ティエモ
「お尻パーンチ!」

ヒョウサイ
「エヒメにした事が俺に効くと思うな!
正確な蹴りの軌道を聞いた俺の腕は痺れていない!
い‥いない‥」

ヒョウサイに徐々にティエモの尻が迫る
同時にヒョウサイの腕が下がりノーガード状態になる

ヒョウサイ
(そ‥そうか‥分かったぞ‥エヒメのヤツ‥腕が痺れたんじゃない。
この技を避けたくなかったんだ‥避けるのが‥もったいない!)

ボフーン!
ヒョウサイが倒れる

ティエモ
「いやん♪」

エヒメ
「桃のマシュマロ‥」

ヒョウサイ
「天女クッション‥」

2人は謎の言葉を言うと幸せそうな顔で気絶した

ティエモ
「思ってたより強烈‥やっぱり‥私のけつデカいからかなケロ‥思い切って必殺技にしようかなケロ‥
いいや、だめケロ!絶対バカにされるケロ!
あれ?何で私、ケロって言ってんだろ?」


サファイア島 洞窟の戦い
勝者 ティエモ


ティエモ
「さて‥この鎖‥何とかしないと‥このコ達、カギどこに‥‥さすがに足で探すより起こして聞いた方が早いか‥ゴメンね‥
よっと!」

ヒョウサイを器用に足の甲に乗せ、ポンと投げる
ドサッ‥

ヒョウサイ
「おわっ!桃クッション!」

その衝撃で目を覚ます
そしてエヒメも‥

ドサッ‥

エヒメ
「はぅっ!天女マシュマロ!」

ティエモ
「何言ってんの?君達。」

ヒョウサイ
「わぁぁぁっ!ハニー天女!本物!」

エヒメ
「や‥やっぱり夢じゃなかった!」

ティエモ
「何?ハニー天女って‥本物も何もこの鎖、君達の仕業でしょ?」

ヒョウサイ
「あっ‥そうだった‥」

エヒメ
「あれ‥じゃあやっぱり負けたのか‥」

ヒョウサイ
「どうやって負けたんだっけ‥」

エヒメ
「ん?そういえば‥‥‥あっ!」

ヒョウサイ
「あっ!」

2人はでれっとした顔をした

ティエモ
「思い出すなぁーっ!」

ガガン!
2人に強烈な踵落としが炸裂する

ティエモ
「さっさとカギ出して鎖外しなさい!死ぬまで蹴るからね!」

エヒメ&ヒョウサイ
「ヴァ‥ヴァイ‥」

エヒメとヒョウサイはカギを開けると急いで鎖を外す

ティエモ
「そんなに急がなくてもいいよ。」

エヒメ
「いえいえこちらの都合!」

ヒョウサイ
「そうだ。早くお胸様を拝みたい!」

ティエモ
「お胸様って‥」


NEXT >>221


イエローさん、大変失礼しました m(_ _;)m

(Android/Chrome, ID:tcaGGq+Z0)
221 :3番手
10/23(水) 07:23

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.173 『健全なる男子』

目次 >>218


エヒメ
「ま‥眩しい‥これがハニー天女のお胸様‥」

ヒョウサイ
「鎖で封印していた事をお許しを‥」

エヒメとヒョウサイは両手を合わせて拝む

ティエモ
「‥で君達は何者なのかな?悪いコじゃない気がしたから手加減はしてたけど‥」

エヒメ
「えっ!まじで!あれで?」

ヒョウサイ
「まじかよ‥ショックだな‥もう一息だと思ってたのに‥」

ティエモ
「何を持ってもう一息?
何で私を知ってるの?気絶する私をここまで運んでくれたんでしょ?」

ヒョウサイ
「まっ、恩を売るつもりはねぇけど‥それは気にしないでくれ。」

エヒメ
「そう、俺達はあんたとお手合わせしたかった。だからここまで運んだ。」

ティエモ
「お手合わせ?その割には鎖巻いてたじゃん。

ヒョウサイ
「1億超える賞金首にまともに勝てる気はしなかったんで‥ヒョハハハ。」

エヒメ
「ハンデを貰った。エヒヒヒ。」

ティエモ
「あっ、そ‥まっ、助けてくれたって事ね。ありがとう。お尻パンチ躱さないから悪党ではないって分かったけど‥」

ヒョウサイ
「それは本当に気にすんな。俺達があんたと戦いたかっただけだ。最高の技で負けた!悔いなしだ。」

エヒメ
「全くだ!デッドヒートカーニバル出てよかったぜ!
ちなみにだけど俺達元々は島で対立する不良グループだったのよ。」

ヒョウサイ
「そうそう。ある日俺達のグループは決戦の日を迎えたんだ。」

エヒメ
「俺とヒョウサイのタイマンだ。今でも忘れねぇ‥」

ヒョウサイ
「お互い目を逸らさず睨み合うこと10分‥」

エヒメ
「目が乾燥しきって超痛かったぜ。」

ティエモ
「瞬きくらいしなさいよ‥」

ヒョウサイ
「睨み合う2人の戦戦いを止めたのが!」

エヒメ
「【天女】イーシュガー・ティエモ、懸賞金3700万ベリーと書かれた1枚の手配書だった!」

ヒョウサイとエヒメは懐からティエモの初頭の手配書を出す

ティエモ
「うわっ‥」

ヒョウサイ
「俺達の間に舞い降りたこの手配書を見た俺達はあんたに一目惚れ!」

エヒメ
「5年続いた俺達の抗争に終止符を打ったのはあんただ!」

ヒョウサイ
「あの日は2つグループが1つになり今は島の保安活動に営んでいる!つまり、島も平和になったのさ!」

ティエモ
「はぁ‥私‥この手配書嫌いなんだよね‥てか私の手配書まともなのないけど‥撮った奴見つけたら絶対ぶっ飛ばしてやる!」

エヒメ
「まぁ、いいじゃねぇか。あの手配書で1つ島に平和が訪れたんだ。」

ティエモ
「そうかもしれないけど嫌なものは嫌!」

ヒョウサイ
「そんで俺達は島を平和にしてくれたあんたに一目会いたいと思って海に出た。」

エヒメ
「島は部下達に任せてきた。賞金稼ぎしながらあんたを探してた。そして男として純粋に一度戦ってみたいと思い挑んだ‥って訳だ」

ティエモ
「そうなんだ‥まさか戦ってる最中におっぱいとか触れるかも‥って言う疾しい気持ちは無かったよね?」

エヒメ
「あ‥あ‥ある訳無いだろ!み‥見損なうな!」

ヒョウサイ
「そ‥そ‥そうだ!じゅ‥純粋に強さを知りたかっただけだ!」

ティエモ
「鎖掛ける時触ったよね?実は起きてたんだけど‥」

エヒメ
「えっ!お‥起きてたのか!」

ヒョウサイ
「あ‥あ‥あれは事故だ‥」

ティエモ
「ふーん‥やっぱり触ったんだ。」

ヒョウサイ
「し‥しまった!」

エヒメ
「ゆ‥誘導尋問だ!ひ‥卑怯だ!」

ティエモは真上に足を上げてきた

ゴン!ゴン!
2人に踵落とし落としを決める

エヒメ&ヒョウサイ
「ぶへっ!」

ティエモ
「まぁ、健全な男子だと想ってそれで許してあげるよ。」

ヒョウサイ
「ヒョハハ‥すみませんでした‥
‥とまあ‥ここで厚かましいのは百も承知で提案という名の頼みがあるんだが‥」

エヒメ
「俺達もお供させてくれねぇか?」

ティエモ
「はぁ?」

ヒョウサイ
「さっきも言ったが俺はミミミミの実の聴力人間。広範囲で人の声を聞ける。つまりやべぇ奴との戦いは割けられるぜ。」

エヒメ
「そんでもって俺はチズチズの実の地図人間。足を踏み入れた島なら隅々まで分かる!」

ティエモ
「つまり‥君達と組むって事?」

エヒメ
「そうだ。ここまであんたを無事に運べたのも俺達の能力が合わさった賜物なのさ。」

ティエモ
「まぁ‥あの海兵に極められた関節も痛いし‥‥よし!乗った!」


NEXT >>222

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222 :3番手
10/24(木) 17:29

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.174 『美人の食事』

目次 >>218


ヒョウサイ
「そうと決まれば‥行こうぜ!ハニー天女!」

エヒメ
「この島の地図はもう完の璧だ!」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥。」

ティエモは胸元を広げて中を覗き込んでいた

エヒメ
「ん?どうした?」



ティエモ
「いや‥君達が鎖で縛るから‥腕も体中鎖の跡だらけ‥もうちょっと緩めてくれればいいのに‥」

ヒョウサイ
「そいつは悪かった‥」

エヒメ
「だが鎖を抜けられたら俺達に勝つ可能性が0以下になっちまうんでな‥どれどれ‥」

ティエモ
「ほら‥」

ヒョウサイ&エヒメ
「#✳*◆〒★◑♀」

ティエモ
「ん?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あぁぁぁぁっ!何見てんのよ!」

バキィッ!バキィッ!
ティエモのハイキックがエヒメとヒョウサイの顔を歪める

エヒメ
「ぎゃあああっ!見せたのはそっちぃ!」

ヒョウサイ
「ぐはぁぁぁっ!バズーカの流れ弾!」


〜ルビー島 森〜

切り株にちょこんと姿勢良く座ったピクサーがフーディングバズーカで得た弁当を頬張っていた

ピクサー
「ん〜♪おいちぃ♪里芋の煮物♪この味付けくせになるぅ〜。白飯に合う♪あぁ‥幸せ。」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥。」

ピクサー
「おぉっ♪黒豆も入ってる♪これ無くちゃ寂ちぃよね〜。ん~~♪これもおいちぃ♪」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥‥。」

ピクサー
「さぁて‥メインは肉団‥‥‥‥ん?」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥よぉ‥」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
いつから?」

ラーセイン
「3分程前‥」

ピクサー
「見てた?」

ラーセイン
「‥‥‥‥‥‥‥‥あぁ‥」

ピクサー
「そう‥‥‥‥」

ピクサーは1つ肉団子を口に入れると弁当を袋にしまう

ピクサー
「消す!」

ラーセイン
「何でそうなる!」

ピクサー
「うるさい!人の食事シーン見やがって!食事は幸せなのよ!」

ラーセイン
「何も言ってねぇじゃん!
俺はただ美人の食事を見てただけだ!」

ピクサー
「び‥美人‥‥私の事?」

ラーセイン
「俺の前にはあんたしか居ねぇよ。」

ピクサー
「そ‥そんな事言ったって‥ゆ‥許さないからね!う‥う‥うれ‥嬉しくなんかない!」

ラーセイン
「嬉しいそうだ‥だが俺も許される気も許す気もねぇ!あの日の闇討ち‥借りは返させてもらう!」
>>114

ピクサー
「プルフフフ。闇討ちだから負けたとでも?
それにあれは制裁よ。言ったはずよ。あなたの罪。【寸撃】のラーセイン。」

ラーセイン
「それはお互い様だ。お前が姐さんにした事、今更無かった事に‥」

ピクサーは悲しそうな顔をする

ラーセイン
「ああ‥すまん‥今のは無しだ‥」

ピクサー
「いいの‥それは紛れもない事実‥
私が友達気取るのも本当は筋の通らない話。
だから‥手を抜かないで‥女の顔を殴れないとかは無しよ。私を裁いてみなさい!【寸撃】のラーセイン!」

ラーセイン
「分かった。あんたが美人でもいつもの戦い方をする。」

ピクサー
「えっ!び‥美人!いや‥わ‥私‥び‥美人なんかじゃ‥」

ラーセイン
「(えっ‥いきなり隙だらけ!)
戦いは始まってるぜ!【闇巫女】!」

ラーセインがピクサーに向かって走る

ピクサー
「はっ!」

ラーセイン
「銀河道(ギンガロード)!」

真横にした拳でピクサーの腹を真っ直ぐに撃ち抜く
ドフォォッ!

ピクサー
「はぁぁうっ!」

ラーセイン
「スタラララ。これでいいんだよな?」

ピクサー
「ケホッ‥ええ、いいわ。」

ラーセイン
「さて‥どうするかな‥
(手応えは十分なのにケロッとしてやがる‥さすが姐さんに勝った女‥闇討ちとはいえ一方的にやられたのも頷けるな。)」

ピクサー
「プルフフフ。なかなかの攻撃‥」

ピクサーは懐から扇子を出す

ラーセイン
「扇子?武器か‥」

ピクサー
「安心して‥普通の扇子よ。武器と言えば武器だけど‥」

ラーセイン
「よくわからねぇが‥行くぞ!」

ラーセインは走って一気に間を詰める

ピクサー
「黒神楽・柳の舞‥」

ピクサーほ扇子を広げ体をゆっくりと縦に揺らす

ラーセイン
「何の真似だ!」

ピクサーの脇腹を目掛け回し蹴りを出す

ラーセイン
「よし!」

ビュン‥
ピクサーに躱される

ラーセイン
「なっ‥避けられただと‥」

バキィッ!
蹴りを躱された直後ラーセインは下から殴られた

ラーセイン
「がっ‥」


NEXT >>223

(Android/Chrome, ID:is/wZj3u0)
106 :3番手
01/05(金) 22:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.70 『天空の剣』

目次 >>95


ウエイター風の男
「す‥すみません!勘弁してください!」

観戦者達
「どうしたんだ?」

「あいつ‥クエムローだ!ゾッツァン・クエムロー!」

「【妬み】のクエムローか!」

「あのウエイター、安いコーヒーをおかわりしまくって店に居座り、他の客にからむクエムローに注意しただけだぜ!」

「それが【妬み】のクエムローさ。だからあいつの海賊団の団員は少ねぇんだ‥嫌われるのさ。」

クエムロー
「ツァハハハ。俺は客だぜ。ちゃんと注文してたよな?この店は客に因縁付けてくるのか?
俺が誰かを殴ったか?ん?」

ウエイター
「い‥いえ‥で‥ですが他のお客様にご迷惑が‥」

クエムロー
「誰が迷惑って言ってんだ?言ってみろ!おぉうっ!
おいっ!俺に迷惑掛けられた奴出て来い!」

観戦者達
「‥‥‥‥‥。」

クエムロー
「誰もいねぇようだが‥濡れ衣だな‥」

ウエイター
「そ‥そんな‥」

店長
「店の者が失礼を‥お代は結構です。どうかこの場は穏便に‥」

クエムロー
「金はいらねぇだと?おっさん‥
それは俺への無礼が250ベリーって事か?」

店長
「いえ‥失礼は承知ですが‥ここはこれで‥」

店長は金の入った封筒をクエムローに渡す

クエムロー
「何だこりゃあ?5万ベリー‥俺の懸賞金知ってるか? 1億2100万ベリーだぜ!億超えの男にたった5万とは‥この上ない屈辱だぜ!」

クエムローはメリケンサックをはめる

店長
「い‥いえそんなおつもりは‥」

エクイル
「たちの悪い男だ‥海軍が来るぞ‥ん?」

エクイルはさっきまで腕を組んでいたティエモが居ないことに気付く

ティエモ
「やめなさい!見苦しい!」

クエムロー
「あぁん?」

エクイル
「えっ‥」

観戦者達
「あ‥あいつ‥」

「間違いねぇ‥」

ティエモ
「あんた海賊でしょ?カタギの人いじめて何が楽しいの?」

クエムロー
「何だ?姉ちゃん。死亡希望者か?」

クエムローはメリケンサックをはめた両拳をガンガンと合わせながらティエモに近付く

エクイル
「イーシュガー!やめろ!」

クエムロー
「イーシュガー?あぁ‥てめぇか‥イーシュガー・ティエモ‥【天女】と呼ばれた去年のルーキー‥
てめぇのお陰で俺ぁ10番人気よ‥一桁台から落ちたって訳だ。」

ティエモ
「だから何?人気が出る顔じゃないでしょ。
私はあんたみたいな男大っ嫌いなの!すぐに消えて!チンピラ海賊!」

クエムロー
「ツァハハハ!凶悪顔は海賊の証だ。
それに俺はてめぇみてぇなけつのでけぇ女が好きなんだぜ。このまま夜の相手になるなら許して‥」

喋るクエムローの右のこめかみの手前にはティエモのスネがあった

バキィィィッ!

クエムロー
「やっきょ!」

ティエモのハイキックを受けたクエムローの顔が真横に曲がる

エクイル
「天空の剣(シエロソード)‥‥
あっ!やっちまったか!」

ティエモ
「?」

店長&ウエイター
「!!」

観戦者達
「うぉっ!やりやがった!」

「億超え同士の喧嘩だ!離れろ!」

「巻き込まれたら命が危ねぇ!」

クエムロー
「‥‥‥‥」

クエムローはフラフラと歩きながらうつ伏せに倒れて舌を出して気絶した

既にハイキックを受けた段階で意識はなかったようだった

ティエモ
「ふん!口程にもない。本当に億超え?
もう大丈夫よ。ウエイターさんに店長さん。」

ウエイター
「はっ!あ‥ありがとうございます!」

店長
「あ‥ありがとうございます。」

エクイル
「おいおい‥喧嘩はご法度な筈だぜ‥」

ティエモ
「えーん!怖かったよぉ。エクゥ。」

エクイル
「はぁ?
‥っておい!」

突然ティエモが目を潤ませてエクイルに飛びつく

エクイル
「お‥おい!な‥何をする!」

ティエモ
「キュハハハ。こっちの方好きかなって思って。
もしかして照れた?」

エクイル
「き‥聞くな!」

ティエモ
「今、間違いなく胸当たったとけど、嬉しかった?」

エクイル
「だから、聞くな!」

店長
「お取り込み中すみません‥せめてものお礼と言っちゃあなんですが‥ごちそうさせてもらえませんか?」

ティエモ
「マジで!やったぁー!エク、食べてこうぜ♪」

エクイル
「俺もいいのか?」

ウエイター
「もちろんです。」


Next >>108

(Android/Chrome, ID:6kAF7Yba0)
114 :3番手
01/24(水) 22:39

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.76 『始末人現る』

目次 >>107


ティエモ
「キュハハハ!飲むじゃん!バクワ!」

バクワ
「バカカカ!誰に言ってやがる。イーシュガー!
てめぇこそ俺と互角に飲むとはやりやがるな!」

スファルト
「おい!エク!しっかりしろ!」

ピクシー
「ピハハハ!エハハ、寝ちゃった!じゃあピクシーちゃんが抱き締めて添い寝してあげちゃう!」

ティエモ
「あぁぁっ!コラ!ピクシー!」

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーちゃんだってワンチャンあるもん!」

ピクサー
(ピクシー‥たまには気が利くじゃない。)

オオバク
「あれ?ラーセインが居ねぇや‥まぁ‥いいか。ちょっと小便‥」

ピクサー
「!!」

オオバクが席を立った瞬間にピクサーも席を立つ

世にも珍しいフルーツバー‥
トイレは裏の扉を出て外にある‥

ズテン!
トイレに向かうオオバクは何かに躓いて転ぶ

オオバク
「痛ぇ‥何だ?
‥‥‥‥‥んぁっ!」

オオバクが躓いたもの‥それはラーセインだった

オオバク
「ラ‥ラーセイン!どうした!飲み過ぎか!」

ラーセインを抱き起こすオオバクはラーセインが出血してるのに気付いた

オオバク
「なっ‥やられたのか!だ‥誰にやられた!」

次の瞬間‥オオバクは後ろの気配に気付き振り向くと足を触られた

ピクサー
「プルフフフ。やっとトイレに行ったわね‥ずーっと待ってたのよ。聞きたいことがあったから‥」

オオバク
「や‥【闇巫女】!何のマネだ!」

ピクサー
「質問に答えるだけでいいの‥私の質問に正直に答えてもらえる?【エア蹴り】のオオバク。」

オオバク
「お‥お前がラーセインを!」

ピクサー
「そうよ。問題ある?そいつ‥旅の途中にティエモのお尻を幾度となく触り‥着替えやお風呂を覗いたと自慢気に話してた‥それは死に値する‥あなたはどう?」

オオバク
「ギクッ!そ‥そ‥それは‥」

ピクサー
「もういい‥ギクッ‥なんて言う奴存在するんだね‥
死を看取ってあげる。」

オオバク
「ナ‥ナメんなよ!俺が何故【エア蹴り】と呼ばれるか知らねぇのか!」

ピクサー
「ええ、知らないわ。ただ蹴りが異名になる以上‥脚は封じる‥当たり前よね。」

オオバク
「な‥なんだ‥蹴りが‥打てねぇ‥」

オオバクの脚には蹴と書かれた札が貼ってあった

ピクサー
「プルフフフ。それがフダフダの実の能力‥私の御札は貼った動きを封じる!覚悟‥出来てるよね?」

オオバク
「ちょっ‥待ってくれ‥言い訳を‥」

ピクサー
「聞きたくない。それと、私、普通に強いからね。まともに戦えば、ティエモにだって負けない自信ある!」

オオバク
「う‥うわぁぁぁ!」

ピクサー
「お眠り‥」






ピクサーの足元にはオオバクが倒れていた

ピクサー
「何人足り共ティエモに近付く男は許さない!
ましてや触れるなんて‥
それが私のティエモへの償い‥そして愛!
私に負ける男はティエモには並ばせない!
プルフフフ。さて‥」

ピクサーは席に戻る

ティエモ
「あれ?ピクサー、オオバク知らない?」

ピクサー
「飲みすぎたみたいでもう一人と帰ってるって言ってたよ。」

ティエモ
「そっか。じゃあピクサーも一緒に飲もうか。」

ピクサー
「うん!」

その後宴は朝方まで続いた

ピクサー
「あ‥あの‥ティエモ‥お願いが‥」

ティエモ
「えぇぇっ!またぁ?」

ピクシー
「じゃあピクシーちゃんも!」

この後、ピクサーのティエモへのおねだりは3回程出る‥

バクワ
「バカカカ!バカがぁ!お前ら危ねぇよ!どこかの海賊団の獣と【弁天】のようだな!」

最終的にはティエモとバクワだけが意識を残し宴の終わりに目を覚ましたスファルトとノックアウト海賊団と新V・B海賊団の数名の船員達が朝を迎えそして解散した

バクワ
「じゃあな。イーシュガー。楽しい時間だったぜ。ピクサーの件ありがとな。助かったぜ。」

ティエモ
「キュハハハ。お礼なんて似合わないよ。バクワ。ピクサーとピクシーとは友達よ。たまに飲ませてね。」

バクワ
「バカカカ。おめぇならいつでも歓迎さ。船長に愛想尽かしたらウチ来いよ。」

ティエモ
「ありがと。無きにしもあらずかな。キュハハハ。」

バクワはピクサーとピクシーを肩に担いで帰っていった


Next >>115

(Android/Chrome, ID:WTx9PSOs0)
151 :3番手
04/02(火) 17:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.110 『お節介者』

目次 >>141


ザードバンに追い掛けられ逃げるエヒメとヒョウサイ

エヒメ
「あの少し黒っぽい木があるだろ?あれを左に曲がるとすぐほら穴あるんだよ。そこに隠れよう!」

ヒョウサイ
「了解!」

エヒメの言った通り黒っぽい木を曲がるとすぐにほら穴があり、そこに隠れるとザードバンは気付かず通過して行った

それを確認した2人はほら穴から飛び出し銃を構えてザードバンを後ろから撃つ
ダンダンダン!

ザードバン
「!!
な‥なん‥だと‥い‥いつの間に‥」

エヒメ
「悪いな‥俺はこの島の事なら隅から隅まで知り尽くしている。」

ヒョウサイ
「ちなみに俺はどこに誰が居るか分かる。あんたを狙うべくして狙った。」

ザードバン
「な‥何だと‥の‥能力し‥」

ドサッ‥
ザードバンが力尽きて倒れる

エヒメ
「エヒヒヒ。バッヂもらーい!」

ヒョウサイ
「エヒメ、こっから先は危険だ。シュピンが居やがる。さすがに初日に億超えの海賊とはきついぜ。」

エヒメ
「そうだな。とりあえず島の事なら俺が分かる。お前は危険人物との接近を避けてくれ。」

ヒョウサイ
「あぁ、あの人に会うまではな!」

ヒョウサイの言った通りの300m程先には‥

シュピン
「シュッハハハ!しぶといね。俺ちんをここまで足止めしたら十分だと思うけど‥まだ立つかい?」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥と‥当然だ!」

口から血を流しながらも笑うシュピンに対しスファルトの体は血で覆われていた

シュピン
「立派なんだけど‥俺ちんも暇じゃないんだよね。
一応優勝候補とは言われてるようだし自覚もしてるからここで足止めされてたらカッコつかないでしょ?」

シュピンは両手の尖った指をスファルトに向ける

シュピン
「尖れば刺さるだけじゃなく裂く事だって出来る。もう身を持って体験してるだろ?
10本裂き(テン・ジャック)!」

両手を振るって斬撃を飛ばす

スファルト
「ちっ!」

人獣型になりながら斬撃を躱してシュピンの懐に入る

シュピン
「ん?」

スファルト
「カンガルーラッシュ!」

ドガガガガッ!ザクッ‥
シュピンの体を乱打する

スファルト
「あぐっ!」

シュピン
「鼻はダメだよ。拳に刺さったろ?痛かったろ?」

スファルト
「い‥痛くねぇ‥く‥くたばれ!」

ズブッ‥
シュピンの右手が左脇腹に刺さる

スファルト
「がっ‥ゲホッ‥」

シュピン
「いいパンチだったよ。少し効いた。倒れはしないけどね。
弱者に殴られ続けるのは胸くそが良くないね。」

ガクッ‥
膝を付くスファルト

シュピン
「ちなみにだけど‥俺ちんの能力は‥」

落ちている木の棒を拾う

シュピン
「触れた物も尖らせる‥この木の棒もこれで十分な殺傷能力がついた訳だ‥」

スファルト
「ハァ‥ハァ‥く‥くそ‥」

シュピン
「俺ちんからのプレゼントさ。受け取りな。」

ヒュン‥
尖らせた棒をスファルトに向かって投げる

スファルト
「くっ‥」

バキッ!

シュピン
「ん?」

黄緑色の髪の新品の道着を着た男
「セイセイセイ!勝負に水を差したことを詫びよう。だが最後の追撃は命に関わる攻撃と見受けた!小生の前ではそれはご法度だ!」


海の武闘家
【波割】ドルセット・リードル
40番人気 バッヂナンバー411


スファルト
「あ‥あんた‥【波割】のリードルだな。」

リードル
「如何にも!格上の者に挑む果敢な勇気は尊敬に値するが‥先は長いぞ。カンガルーの海賊殿。
だがお互い敵同士、助けるのはこれで最後だが‥お主‥どうする?小生と戦うか?」

シュピン
「シュッハハハ。君達が俺ちんの前から消えるなら今は見逃す。俺ちん、優勝候補の一人なんで‥バッヂ集めたいからね。」

リードル
「リーッハハハ。お言葉に甘えよう。立てるか?カンガルー殿。」

スファルト
「す‥すまん‥」

リードルはスファルトのに肩を貸しシュピンに背を向けずにその場を去る

シュピン
「用心深いな‥手は出さないのに‥」

スファルト
「すまん‥だがなんで助けた?」

リードル
「気にするな。小生は殺しが好かん‥あの一撃はお主の命を奪っていたやもしれん。命は大事にする事だ。お主‥悪党には見えんかったのでな‥小生の余計なお節介を許せ‥御免!」

リードルは去っていった


NEXT >>153

(Android/Chrome, ID:SLlrlHFN0)
163 :3番手
04/19(金) 06:35

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次13

Vol.121 『あっけない』        >>164

Vol.122 『陸鴎の陣』         >>165

Vol.123 『【大木割り】のゴルバートVS【雪獅子】のスノイオン』             >>166

Vol.124 『ダチの頼み』        >>167

Vol.125 『フーディングバズーカ』            >>168

Vol.126 『引っ掛かる』        >>169

Vol.127 『強者の本能』        >>170

Vol.128 『初日終了』         >>171

Vol.129 『726/1804』        >>172

Vol.130 『ビーストベッド』      >>173

(Android/Chrome, ID:la/s1gqU0)
168 :3番手
05/22(水) 07:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.125 『フーディングバズーカ』

目次 >>163


〜トルマリン島 草原〜

海兵
「うわぁぁ!何だあのでけぇ牛は!」

海賊
「や‥野生じゃねぇ!喋ってやがる!動物系の能力者か!」

海兵と海賊が大きな牛に追いかけられていた

グゼム
「ムォハハハ!逃げろ、逃げ惑え!追いつかれたら死ぬぞ!」

走りながら牛は人獣型に変わっていくと回転しながら飛んできた

グゼム
「ミキシングホーン!」

ギュルルルル‥ドガァァッ!

海兵&海賊
「ぎゃあああっ!」

グゼム
「ムォハハハ!堪能できたか?ウシウシの実、モデル・オーロックス!世にも珍しい古代種だぜ。」

海兵
「お‥おのれ‥【古牛】のグゼムか‥」

グゼム
「おいおい‥敗北者が口を開くなよ。」

ダン!
倒れる海兵の頭を踏み付けてバッヂを剥ぎ取る

グゼム
「さて‥初日から強者との戦闘は御免だ。もう少しここで隠れて弱者を狩るか‥」


〜ターコイズ島 森〜

賞金稼ぎ
「うわぁぁぁっ!【天女】のティエモだぁっ!」

海賊
「お‥億超えの3番人気じゃねぇか!戦ってる場合か!」

戦っていた賞金稼ぎと海賊はティエモを発見すると戦いをやめて同時に逃げ出した

ティエモ
「失礼ね!女子から逃げるなんて。
ジュリなら分かるけど‥天女ダッシュ!」

ティエモは足が砂ほこりを立てて複数に見える走りで海賊と賞金稼ぎに追いつく

賞金稼ぎ
「うぉぉぉっ!は‥速ぇぇっ!」

海賊
「た‥た‥戦うしかねぇ!とりゃ‥」

バキィッ!
振り向きざまの海賊に左ハイキックを喰らわす

海賊
「ああ‥」

ドサッ‥

賞金稼ぎ
「ひ‥つ‥強ぇ‥」

ティエモ
「君はどうする?」

賞金稼ぎ
「どうもしません‥ギブアップです!」

ティエモ
「キュハハハ。お利口さん♪」

ティエモはバッヂを受け取るとポケットから時計を出して時間を確認して再び走り出した

ティエモ
「20時8分‥もう夜だってのいうのにこの明るさ‥時間間隔がなくなるわね‥」

ドォーンドォンドォン!
砲撃音が突然鳴り響く

ティエモ
「この音は‥フーディングバズーカ!やったぁ!待ってました!」

フーディングバズーカとは‥1日に複数回不定期に飲食物の入った袋が島を囲む船から発射される

島への飲食物の持ち込みは禁止されていないが戦闘の邪魔になる為殆どの参加者が飲み物だけに留まる

参加者はこのフーディングバズーカで空腹を満たす

ティエモ
「あっ!あっちね!」

上を見上げて袋の通過を確認したティエモは落下地点に目掛けて走った

ドサッ‥

ティエモ
「見ぃーっけ!」

袋を開けて中を見る

ティエモ
「おにぎり‥パン、骨付き肉とリンゴとバナナ‥お茶2本‥お酒は‥ないか‥
まぁ、まずまずね。よいしょっと‥」

パンを咥えてバナナを片手に持って袋を背負い再び走り出した

ティエモ
「もぐもぐ‥よしっ!もうちょいバッヂ、稼ごうかな。」

初日から激闘を繰り広げる参加者達‥

3日間の長丁場のバトルロワイヤルの生き残る術は己の戦術次第!


〜アメジスト島 コネクトコテージ付近〜

青髪の角刈りの男
「よしっ!あれはゴール!へシシシ!
初日からの消耗してられるか!俺のデッドヒートカーニバルは2日目からだ!」


レコニッサンス海賊団 船長
【偵察】ヨキア・ヘッシュ
懸賞金 8300万ベリー
バッヂナンバー 904 66番人気


ヘッシュ
「初日から獣のように戦うバカ共とは違うんだよ!」

開始より8時間が経過
身を潜めながら戦闘を避け、敵の偵察をしながらゆっくりとゴールを目指した【偵察】のヘッシュがゴールする

当然ヘッシュよりも先にゴールしている者も居る

初日は戦闘を避けひたすらゴールを目指すと言う正攻法ではあるが敵と遭遇してしまう可能性もあり運の必要な戦法であり歴代の優勝者にもこの方法使用した者が2名居る

ジェラル
「さぁ、デッドヒートカーニバル開始より8時間経過!
もうゴールしちゃった者も居るがまだまだ目が離せないね!今年は脱落者がハイペースよりかな?
残り14時間!戦うだけじゃなく休息の時間も考えて行動が大事だよ!
皆、そろそろゴール目指した方がいいかもね!」


NEXT >>169

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223 :3番手
10/30(水) 21:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.175 『【寸撃】のラーセインVS【闇巫女】のピクサー』

目次 >>218


〜サファイア島 洞窟前〜



ヒョウサイ
「‥つう訳でエヒメ、お前が先頭を走って導いてくれ。そしてハニー天女が付いていく。しんがりは俺が行って先の敵の有無を言う。」

エヒメ
「ああ。」

ティエモ
「分かったけど‥そのハニー天女って何か恥ずかしいからティエモでいいよ。」

ヒョウサイ
「えっ!いいの!」

エヒメ
「じゃあティエモ!よろしくな。」

ヒョウサイ
「もう出ようぜ。ティエモ。時間はまだあるけどだいぶロスしたからな。」

ティエモ
「了解。よろしく!エヒメとヒョウサイ。」

エヒメ
「おうよ!ついて来い!」

エヒメが走り出すとティエモも後を追う
それを見たヒョウサイもティエモの後を走る

ヒョウサイ
「ヒッヒッヒッ‥」

ティエモ
「ん?どした?」

ヒョウサイ
「あっ‥何でもねぇ‥」

ティエモ
「???」

3人は森へ入っていく


〜ルビー島 森〜

ラーセイン
「うぐっ‥な‥何だ今‥蹴りが当たったと思ったのに‥殴られた‥‥‥のか?」

ピクサー
「そういう事‥」

広げた扇子をゆっくり回しながら舞うピクサー

ラーセイン
「カウンターか‥迂闊に手を出すのも危険か‥」

ピクサー
「待つだけが私の神楽じゃない‥黒神楽・突風の舞!」

ヒュン!

ラーセイン
「速‥」

ゴゴッ!
ピクサーが高速でラーセインの横を通り過ぎる瞬間、胸と腹に衝撃が走り膝を付く

ラーセイン
「うはっ!」

ピクサー
「プルフフフ。最後まで見られるといいね。私の神楽‥」

ラーセイン
「スタラララ。見事な神楽だ。是非最後まで見させてもらう!」

ピクサー
「どうぞ‥」

ラーセイン
「くっ‥
(あの扇子‥ただ神楽を舞う為だけに出したとは考えにくい‥何かあるはず!)」

ピクサー
「黒神楽・槍神の舞」

ヒュン!

ラーセイン
「速‥ん?そうか!」

バチィッ!

ピクサー
「あら‥」

爪先を突き出した前蹴りを手で弾く

ラーセイン
「そのゆっくり動く扇子でリズムを惑わせての高速攻撃‥扇子の動きに騙されれば体感スピードは倍となる‥と言う訳か‥
魔神ハンマー!」

動きを止めたピクサーに振り上げた拳を振り下ろす

ピクサー
「正解よ!だけど‥」

バチィィン!
打ち下ろしたパンチを掌底で弾き返す

ラーセイン
「ぐっ!」

ピクサー
「神楽の動きを見切った所で実力の差は埋まらない。」

ラーセイン
「ちっ‥そりゃあそうか‥懸賞金は姐さんより上‥だが‥」

パンチを弾かれたラーセインはピクサーに下から蹴りを繰り出す

ピクサー
「無駄‥」

パシッ‥‥ドゴッ!
蹴りを抑えながら掌底で顎を打ち上げる

ラーセイン
「がふっ‥」

ピクサー
「あなたの実力では私には届かない‥」

ラーセイン
「ぐっ‥つ‥強ぇ‥だが俺にも意地がある!」

ピクサー
「じゃあその意地ってもの見せてくれる?」

ラーセイン
「ああ、この技は‥あんたみたいなヤツに使う為に温存しといた‥‥」

ラーセインは身を屈めてピクサーに突っ込む

ピクサー
「温存する程の技には見えないけど‥」

ガチッ!ドフッ!

身を屈めたラーセインの頭を脇に挟んで捕まえるとそのまま腹に膝蹴りを入れる

ラーセイン
「はぉっ!」

ピクサー
「このまま絞め落としちゃうけど‥いいよね?」

グググ‥

ラーセイン
「ゲホッ!あぁぁ‥や‥やだね‥も‥もう少し楽しみてぇ‥美人との戦いは‥男の夢だ‥」

ピクサー
「えっ‥」

ラーセイン
「気を付けろ‥チャンスはピンチ!そしてピンチはチャンスだ!
寸撃・クロウラー!」

ドォォン!

ピクサー
「あうっ‥」

ピクサーの脇腹に衝撃が走る

ラーセイン
「スタラララ!効いたろ?」

ピクサー
「ケホッ‥な‥何を‥」

ラーセイン
「寸撃さ。俺は3cmの隙間があれば敵を撃ち抜ける!」

ピクサー
「さ‥3cm?たった3cmでこの威力‥」

ラーセイン
「今度は俺のチャンス!
チャンスは畳み掛けろだ!」

ピクサー
「くっ!」

ラーセイン
「栗ん家(マロンホーム)!」

両手を広げてピクサーの両腕を巻き込んで抱きつく

ピクサー
「きゃっ!な‥何を‥」

ラーセイン
「美人に抱きつけるのは男の夢!
悪いな!」

ドフォォッ!

ピクサー
「かはっ!」

再びピクサーの脇腹に衝撃が走る


NEXT >>224

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224 :3番手
11/01(金) 07:29

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.176 『選手交代』

目次 >>218


ラーセイン
「スタラララ!超接近戦こそが俺の土俵!もう離さねぇ!離したくねぇ!ああ‥女子の匂い‥」

ピクサー
「ケホッ‥ケホッ‥プルフフフ‥ちょ‥超接近戦‥私も嫌いじゃないから!」

ピクサーはいつの間に御札を噛んでいた

ラーセイン
「ん?」

ピクサー
「除霊札・聴!」

耳に札を貼るとそのまま耳に噛みつく
ガブァッ!

ラーセイン
「ぎゃあああ!いでででで!は‥離せ!
いや、やっぱり離すな!く‥唇の感触、も‥もう死んでもいい!」

ピクサー
「みみはみみみっへはふ(耳噛みちぎってやる)!」

ラーセイン
「あぁぁっ!だめだ!俺の根性なし!畜生!」

ラーセインはピクサーの顔を掴んで頬を押して口を開かせ脱出する

ピクサー
「プルフフフ。私じゃ嫌?」

ラーセイン
「嫌じゃねぇけど‥耳は惜しい。ん?」

ラーセインは左耳に貼られた札に気付く

ラーセイン
「何だこりゃあ?み‥耳が‥左耳が聞こえねぇ!」

ピクサー
「プルフフフ!私に宿る悪魔の名はフダブダの悪魔!その御札であなたの聴力を封じた‥」

ラーセイン
「そうか‥やはり能力者か‥あの時体が思うように動かなかったのも‥それと言う事か!」

ピクサー
「御名答。でも能力を使わなくても大丈夫だったかもね。もう勝たせて貰うから。」

ラーセイン
「やってみろ!
栗ん家(マロンホーム)!」

再び両手を広げてピクサーの両腕を巻き込んで抱きつく

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥」

ピクサーは抵抗する事も無くラーセインに抱き着かれる

ラーセイン
「ひょーっ!女子の香り!
‥‥‥じゃねぇや寸撃・クロウラー」

ピクサー
「また脇腹‥まぁ、同じとこへの攻撃は勝利の鉄則だけど‥」

ラーセイン
「あ?」

左の脇腹に寸撃を撃ち込むラーセインだが全く手応えが無かった

ラーセイン
「な‥何だ!どうなってる!」

ピクサー
「3cm‥御札何枚入ると思う?来る場所が分かれば対応なんて簡単よ。」

ラーセインの拳には撃と書かれた御札が貼ってある

ラーセイン
「こ‥これは‥」

ピクサー
「理解できた?撃ち込む瞬間に貼らせてもらった。」

ラーセイン
「く‥くそっ!だったら!」

ピクサー
「右脇腹‥」

ラーセイン
「えっ?」

ピクサー
「鳩尾‥」

ラーセイン
「な‥なんで‥ま‥まさか‥姐さんと同じ力が‥」

ピクサー
「必死のあなたの声がはっきりと聞こえてくる。これが何なのか‥よく分からないけど‥
攻撃してこないならとりあえず離してくれるかな?」

ピクサーはラーセインの手を振りほどくと腹に膝蹴りをして背中に肘を落とす

ピクサー
「鉄山煌(テツザンコウ)!」

ラーセイン
「ぐはぁぁぁっ!」

ピクサー
「掌波天・揚羽蝶!」

ドフォォォッ!
両手を蝶の様に合わせてふらつくラーセインの胸元に叩き込む

ラーセイン
「がはぁぁぁっ!」

バキバキッ!
木を2本折って吹き飛ぶ

ピクサー
「プルフフフ。勝負有りかな?
バッヂ、貰ってくよ。」

ラーセイン
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそ‥
うっ‥」

ガクン‥
立ち上がろうとするラーセインだが膝から崩れ落ちる

ラーセイン
「ハァ‥ハァ‥くっ‥」

ピクサー
「プルフフフ。気持ちと裏腹に体は正直なのよ。戦う気持ちがあるならトドメを刺してあげる。
スターキア・ラーセイン!」

ラーセイン
「ち‥畜生!うごけ!体!」

バッ!
ラーセインの後方に飛び肩甲骨を目掛けて両手で掌底を出す

ピクサー
「巫女羽壊(みこうかい)!」

ラーセイン
「くっ!こ‥これまでか!」

バチィィッ!

ピクサー
「あぅっ!」

攻撃を仕掛けていたピクサーが腹を押さえて蹲った

ラーセイン
「な‥何だ‥何がおきた?」

ピクサー
「ケホッ‥な‥何をした?」

ラーセイン
「俺が聞きてぇよ‥」

『キティハハハ!』

ピクサー
「誰!」

ラーセイン
「その笑い方‥‥スタララ‥助かったぜ‥相棒‥」

ピクサーとラーセインが見る方向にはオオバクが立っていた

オオバク
「あんたに借りがあるのは俺もだ。選手交代だ。ここからは俺が相手になるぜ!【闇巫女】ワーナー・ピクサー。」

ピクサー
「ケーティーズ・オオバク‥‥まだやられたりなかった?今の私‥あの時より強いけど‥」


NEXT >>225

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225 :3番手
11/04(月) 13:35

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.177 『【エア蹴り】のオオバクVS【闇巫女】のピクサー』

目次 >>218


ラーセイン
「気を付けろ!オオバク!恐らくこいつ‥姐さんと一緒で心が読める!」

オオバク
「へぇ‥そいつは厄介だ‥」

ピクサー
「えっ?ティエモも使えるの?」


〜回想〜

ティエモ
「そういう事。あの壁見た時、来るなっては思ってたし、さっき心綱使ったら聞こえたから。」

ピクサー
「マントラ?
‥てか、愚か者達‥私、言ったよね?覗いたらどうなるか‥」
(Vol.99 『巫女天』 >>139


〜回想 終わり〜

ピクサー
「そっか!確かマントラ‥マントラって言ってた!プルフフフ。私とティエモとお揃いか‥」

ドフォッ!

ピクサー
「はぁう!」

ピクサーの体がくの字に曲がり再び膝を付く

オオバク
「他所見禁物だぜ。どうやら姐さんと一緒でまだ完璧って訳じゃなさそうだな。」

ピクサー
「ケホッ‥そんな離れた事から‥【エア蹴り】‥空気を蹴って私に当てた‥そういう事?」

オオバク
「そういう事だ。ただの美人じゃねぇようだ。
だがあんたのフダブダの能力は分かってい‥」

ピクサー
「び‥美人じゃないってば!わ‥私、美人じゃないからね!」

オオバク
「(めっちゃくちゃ照れてる‥な‥何て‥可愛らしいんだ‥あのクールビューティーの【闇巫女】が‥)
ま‥まぁ、何だっていい‥と‥とにかく‥勝たせて貰う!」

ピクサー
「び‥美人って言わ‥‥はっ!」

バチィィン!
オオバクのミドルキックを膝を上げて防ぐ

オオバク
「ちっ!」

ピクサー
「プルフフフ!真っ正面から戦うって事でいいかな?」

オオバク
「ああ、あの時の俺は本気じゃなかったぜ!」

ピクサー
「あんたも闇討ちだから負けたと思ってるクチ?
あんたにも言っとくけど‥女だからって手を抜いたら‥秒殺よ!」

防いだミドルキックを払うように掴むとオオバクの胸元に縦にした拳を突き出す

オオバク
「うぉっ!」

後ろに倒れながら掴まれてるのとは逆の脚でピクサーの顔に蹴りを出す
ビュン!ドサッ‥

オオバク
「ちっ‥」

ピクサー
「プルフフフ。無防備ね‥どうするの?」

蹴りを躱され倒れたオオバクに向かい肘を立てて倒れる

ドフッ!

オオバク
「ぐはぁっ!」

ピクサー
「巫女兎雹(ミコウヒョウ)!」

オオバク
「ゲホッ‥ゲホッ!うぁぁ‥」

ピクサー
「さて‥このまま‥マウントから片付けさせてもらうわ。」

オオバクの両腕を挟むように乗るピクサー

オオバク
「し‥しまっ‥」

ピクサー
「千雹掌(センヒョウショウ)!」

オオバク
「うわっ!」

ドガガガッ!
オオバクに上から左右の掌底を振り落とす

オオバク
「ぐぁぁぁぁ‥」

ラーセイン
「オオバク!」

ピクサー
「プルフフフ!口程にもないないわね!」

オオバク
「うぁぁぁっ‥
ち‥ちくしょう‥あ‥あれを使うしか‥ねぇか‥」

ピクサー
「プルフフフ。何を‥‥えっ!」

オオバク
「必殺・幸せキャッチ!」

グニッ!
オオバクは両腕を無理矢理動かしピクサーの尻を鷲掴みした

ピクサー
「きゃあああああっ!
ぃやぁぁぁぁぁっ!」

ピクサーが驚いて飛び上がるとオオバクはその隙に脱出した

オオバク
「キティハハハ‥さすがに効いたか‥」

ラーセイン
「いいなぁ‥」

ピクサー
「こ‥このガキャあ‥最低!」

パチーン!
ピクサーからビンタを受けた

オオバク
「いでっ!」

ピクサー
「クソガキィ!もう一発よ!」

パチーン
再びビンタされる

オオバク
「いってぇ!脱出するには仕方なかったんだよ!
それにこれは喧嘩だ!女を出すなよ!」

ピクサー
「黙れ!けがらわしい!」

パチーン!
三度、ビンタされた

オオバク
「ぐぁぁぁっ!」

ラーセイン
「姐さんに実力で負けてから封印されていた技‥ここで封印が解かれたか‥」

ピクサー
「何!」

オオバク
「どこ見てやがる!やられっぱなしじゃねぇぞ!」

ドフォッ!
ピクサーの腹にミドルキックが決まる

ピクサー
「ぐっ!
あ‥あんた‥さっきのヤツ‥ティエモにもやったの?」

オオバク
「当然!元々は姐さん用の必殺技さ‥」

バキィッ!
オオバクの顔が仰け反る

オオバク
「あぐっ‥」

ピクサー
「プルフフフ‥念仏を唱えなさい‥誘(いざな)ってあげる。地獄へ‥」

オオバク
「あ‥あいつもやった‥」

ラーセイン
「うぉいっ!チクんなよ!」

ピクサー
「殺す‥」


NEXT >>226

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226 :3番手
11/06(水) 07:57

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.178 『【エア蹴り】&【寸撃】VS【闇巫女】』

目次 >>218


〜サファイア島 森〜

エヒメ、ティエモ、ヒョウサイの順に並んで走る

エヒメ
「しばらくは真っ直ぐは進んでもゴールには行けるが‥敵はどうだ?ヒョウサイ。」

ヒョウサイ
「‥‥‥‥‥‥。」

エヒメ
「あ?」

ティエモ
「ヒョウサイ!聞こえた?」

ヒョウサイ
「んぁ?な‥何だ?」

エヒメ
「何してんだよ。耳男!聞こえてねぇのか?何の為の能力だよ!このまま進んでも厄介な敵は居ねぇかって聞いたんだよ!」

ヒョウサイ
「あぁ‥すまん‥大丈夫だ。少し集中し過ぎていたようだ‥」

ティエモ
「しっかりしてよ‥」

ヒョウサイ
「すまねぇ。ヒョハハハ。ヒッヒッヒ‥」

ティエモ
「何か笑い方気持ち悪いんだけど‥」

ヒョウサイが集中し過ぎていたのは敵の有無ではなく‥前方を走るティエモの尻を見ることだった

ヒョウサイ
(素晴らしい尻だ‥手配書よりもやっぱり実物だ‥これは目に焼き付けておこう!このままずっーと眺めていたい!
くそぉっ!カメラ持ってくるんだったな。)

ティエモ
「でも本人は気にしてたりするんだよ。」

ヒョウサイ
「気にするとこねぇよ。デカいのは長所だぜ。
‥‥‥‥‥‥‥‥ん?」

ティエモ
「心綱(マントラ)♪何となくそんな事だろうと思ったけど‥やっぱり?」

エヒメ
「ん?何だ?」

ティエモ
「おーい!エヒメ!ちょっとこいつ抑えておいて。ドロップキックするから♪」

ヒョウサイ
「えっ‥」

エヒメ
「ホイ来た!」

エヒメがヒョウサイを羽交い締めに抑える

ヒョウサイ
「お‥おいっ!離してくれ!相棒!
ティエモもちょっと待っ‥」

ティエモ
「ほいさ♪」

バキィィッ!
ティエモの綺麗なドロップキックがヒョウサイの胸元にめり込んだ

ヒョウサイ
「どぎゃっはぁぁっ!」


〜ルビー島 森〜

ピクサーは腰に下げた巾着から木箱を出す
木箱には音と書かれた札が貼ってあった
札を剥がし木箱から神楽鈴を取り出す

オオバク
「鈴?」

ラーセイン
「何だ?」

シャンシャンシャンシャン♪
鈴を鳴らしながら扇子を回す

ピクサー
「プルフフフ。扇子の動き‥鈴の音があんた達の戦いの波長を惑わす。黒神楽・戦巫女の舞!」

ラーセイン
「気を付けろ‥手の内を自分で明かすのは自信の現れだ。」

オオバク
「ああ、時にお前行けるのか?」

ラーセイン
「ん?」

オオバク
「聞こえ無かったのか?」

ラーセイン
「左耳が全く聞こえねぇ‥この札のせいでな‥
しかも剥がれねぇ‥」

ピクサー
「私語厳禁!私を甘く見るな!」

ラーセイン
「!!」

オオバク
「速‥」

バキィッ!
オオバクとラーセインの間に入ったピクサーは2人を左右の裏拳で殴る

オオバク
「ぐっ!」

ラーセイン
「がっ!」

そしてラーセインの顔を扇子を当てて視界を奪うと後ろに移動する

オオバク
「後ろだ!ラーセイン!」

ラーセイン
「何?」

オオバク
「くっ!聞こえてねぇ‥」

ピクサー
「腕一本‥貰うわね!」

ラーセイン
「うぉっ!」

バッ!
後ろからラーセインの腕を固めたまま足を払い腕に体重を掛けて倒れる

オオバク
「やべぇ!折れるぞ!エア蹴り・輪猫(リンネコ)!」

回転しながら空気を蹴り、猫の様に機敏な動きをする空気砲を飛ばす

ピクサー
「ちっ‥除霊札・撃!」

ラーセインの腕を放し撃と書かれた札を空気砲に飛ばし相殺させる

ラーセイン
「すまん!助かったぜ!」

オオバク
「あぁん?何だぁ?」

ピクサー
「プルフフフ。フダブダの実よ。私の御札に除霊できないものはない!
そして、あんたも助かってない!」

倒れているラーセインの首を脚で4の字に挟み両腕をチキンウイングで染め上げる

ピクサー
「巫女ロックツー!」

ラーセイン
「ぎゃあああ!」

オオバク
「ラーセイン!」

ラーセイン
「ま‥待て!」

救出に向かってきたオオバクを止める

オオバク
「な‥何故だ!腕が抜けるぞ!」

ラーセイン
「び‥美じ‥‥ピクサーさんの太ももにもうちょっと‥挟まりたい‥」

ピクサー
「バカ‥」

オオバク
「ずりぃぞ!ラーセイン!変われ!」

ピクサー
「あっちもバカ‥いえ‥2人共、大バカ‥」


NEXT >>227

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227 :3番手
11/07(木) 22:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.179 『友達との待ち合わせ』

目次 >>218


オオバク
「兎にも角にも‥美人の太ももはあのバカにもったいねぇ!」

ピクサー
「えっ‥」

ラーセイン
「ん?」

オオバク
「エア蹴り・五愛(ファイブ・ラブ)!」

ダダダダダン!
空を蹴り、ハート型の空気砲を5発飛ばす

ピクサー
「そ‥その技厄介ね‥」

ラーセイン
「く‥くそ!まだ助けはいらねぇって言ったのに‥」

ピクサーは技を外してラーセインの肩を踏み台にして上に飛び空中で扇子を回して鈴を鳴らしながらオオバクに向かってくる

オオバク
「ちっ‥その扇子と鈴がうぜぇ‥」

ピクサー
「相手の嫌うものが勝利を齎すものでしょ。
接近戦、苦手と見た!」

オオバク
「そうでもねぇぜ。あんたみたいな美人ならむしろ近付きてぇ!」

ピクサー
「!!」

オオバクが飛んで来たピクサーに迎撃の蹴りを出す

ドフォッ!

ピクサー
「うっ!」

オオバク
「ん?まともに腹に決まっちまった‥意外だ‥」

ピクサー
「ケホッ‥我ながらなんてマヌケな‥まだまだ未熟ね‥」

ラーセイン
「ほっ!」

側転をしながらオオバクに近付く

オオバク
「側転の意味あるのか?」

ラーセイン
「かっこいいだろ。
そんなことより2人で行くぞ!1人じゃ俺もお前も無理だ‥」

オオバク
「ああ、分かってる元からそのつもりだ。」

ラーセイン
「時にお前‥さっきよ‥」

ラーセインはオオバクに耳打ちする

オオバク
「あぁ‥そういえば‥言った様な‥」

ラーセインの耳打ちは続く

オオバク
「そうなのか!でもなんで‥それじゃあ‥俺達の勝機が‥」

ラーセインはオオバクの肩に手を乗せ頷いていた

オオバク
「‥‥言いたい事は分かったよ‥」

ラーセイン
「流石だ‥相棒。」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
もういいかしら?」

オオバク
「あぁ、待たせてすまねぇな。ピクサーさん。」

ラーセイン
「悪いが2対1で行かせてもらうぜ。あんたがそれほど相手だと言うことだ。」

ピクサー
「ええ。光栄よ。」

ラーセイン
「行くぜ!オオバク!左に回れ!」

オオバク
「ああ!」

ラーセインがピクサーの右から攻める

ピクサー
「左右から挟み撃ちって訳‥‥‥えっ!」

しかしラーセインの後ろに隠れてオオバクも右から攻めてきた

ピクサー
「小癪!」

ラーセイン
「よっと‥」

ピクサーの前でくるりと回り回し蹴りを打つ
ガッ!
腕でガードする

オオバク
「倍キック!」

少し遅れてオオバクもピクサーの腕に回し蹴りを打つ

ガキッ!

ピクサー
「うっ!」

ラーセイン
「スタラララ!同じとこに同じ蹴りなら威力は倍だ!」

オオバク
「腕が痺れたろ?」

ピクサー
「プルフフフ‥心配無用!」

ラーセインを狙った掌底を打つ

オオバク
「キティハハハ!」

ボフッ!
オオバクがラーセインの前に立ち掌底を受ける

オオバク
「ぐぉっ‥きょ‥強烈‥」

ピクサー
「どっちが先でも関係ない!どの道仕留める!」

オオバクの後ろに居るラーセインを狙う

ピクサー
「!!」

しかしオオバクの後ろにラーセインは居なかった

ラーセイン
「ここだ!」

オオバクの後ろからの左に回ったラーセインはピクサーの右の脇腹に拳を近付ける

ラーセイン
「寸撃・王芽牙(オメガ)!」

ドフォォッ

ピクサー
「かはっ!」

脇腹を撃ち抜かれたピクサーは吐血してバランスを崩す

オオバク
「不本意だが‥真剣勝負だ!トドメを刺させてもらう!
エア蹴り・捏ね鼓(コネコ)!」

力溜めた蹴りで空を蹴り大きな空気砲をピクサーに叩き込む

ドブォォォッ!

ピクサー
「はぁうあぁぁぁっ!」

ドサッ‥
そのまま吹き飛びゆっくりと地面に落下した

ラーセイン
「よし!」

オオバク
「決まったろ!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

大の字に倒れたピクサーは天を仰いでいた

ピクサー
(空‥綺麗‥‥‥空島‥‥‥‥行ってみたいな‥
空に島があるなんて‥‥想像つかないや‥
でも空島で‥生まれた友達ができた‥‥‥
初めての友達‥
見てみたいな‥友達の生まれた島‥‥‥
いいなぁ‥
連れてってもらえるかな‥‥こんな私でも‥
家に呼んでくれるかな‥‥
じゃあ友達との約束‥守らなきゃ‥)

ムクッと上半身を起こすピクサー

オオバク
「わっ!」

ラーセイン
「くたばってなかったか!」

ピクサー
「プルフフフ‥私、友達と待ち合わせしてるの‥
悪いけど‥負けられない!」


NEXT >>228

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228 :3番手
11/13(水) 07:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.180 『プレス』

目次 >>218


ラーセイン
「くっ‥利き腕が封じられてるから左になっちまったが‥そのせいか‥」

オオバク
「いや‥それを差し引いてもタイミングは完璧だった‥億を超える懸賞金が掛けられる女‥タフさも異常なんだ‥」

ピクサー
「ケホッ‥さ‥さすが偉大なる航路・前半の海では名の通った2人‥効いたわ‥前の私なら倒されてた‥けど‥」

ピクサーは再び扇子回しと鈴を振る
シャン‥シャン‥シャン‥

ピクサー
「私と戦いたいって言ってくれる友達(ひと)が居るの!それまで私は倒れられない!
黒神楽・札神(ふだがみ)の舞!」

ピクサーの背後には大量の札が浮かぶ

オオバク
「な‥なんだありゃあ‥」

ラーセイン
「いい予感はしねぇ‥あの札には触らねェねぇ方がよさそうだ‥」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥教えてあげる‥私の能力は御札を出せば出す程疲労が激しくなる‥
そして私の念が強ければ御札は私にしか剥がせなくなる‥でも永遠って訳じゃない‥念の弱い御札は1分で消える‥
この御札は念が弱い‥こんなに大量の御札に念は込められないもの‥
けど十分!戦闘に置いて何かを失う1分がどれだけ長いか‥分かるよね?」

ラーセイン
「なるほど‥いつの間にか耳の札‥消えてるぜ。」

オオバク
「ラーセイン、気を引き締めろ‥あんだけ能力の全容をベラベラ喋るってのはもう勝利を確信してやがるって事だ。」

ラーセイン
「じゃああれを凌げば俺達の勝ちって事だよな。」

ピクサー
「そうよ。決着の時!勝者は‥」

ラーセイン&オオバク
「俺達だ!」

ピクサー
「私よ!」

ピクサーが走ると同時に大量の札が飛んでくる

ラーセイン
「オオバク!」

オオバク
「分かってる!エア蹴り・栗鼠駆(リスク)!」

ダダダダン!
細かく空を蹴り地を弾む小さな空気砲を飛ばす

ピクサー
「札封じね‥まっ、当然そうするよね。」

空気砲は地を蹴って飛び上がるリスの様に札に当たり札を破く
ビリビリビリィ!
その隙にラーセインがピクサーを迎え撃つ

ラーセイン
「迫れば俺の土俵だ!」

ピクサー
「言ったよね。超接近戦は嫌いじゃないって!」

バチィィッ!ガコッ!

ラーセインの膝を受け止めてこめかみに肘を叩き込む

ラーセイン
「あぅっ‥」

ピクサー
「サシならあなた達には負けない!もちろん2対1でもね!」

そのまま膝の裏を掴むと頭を脇に抱えてラーセインを持ち上げる

ラーセイン
「うわっ!」

ピクサー
「ワーナーズバスター!」

そのまま後方に倒れて頭から落とす
ドガァッ!

ラーセイン
「がふっ‥」

オオバク
「ラーセイン!」

ピクサー
「人の心配より自分の心配をしなさい!」

素早く起き上がったピクサーは低い体勢でオオバクに迫っていた

オオバク
「くっ!」

ガチィッ!
低空でタックルしてきたピクサーを下半身を後ろに引いて覆い被さりタックルを捌く

オオバク
「キティハハハ。そう簡単にはやられねぇ‥つうの!もう一回‥御見舞いしてやるよ!俺の奥義!
必殺・幸せキャッチ!」

グニッ!
オオバクはピクサーの尻を鷲掴みした

ピクサー
「それが何?」

オオバク
「な‥何!効かねぇのか!」

ピクサー
「お尻触られたくらいじゃ人は死なない!」

オオバクの両足首を掴んでそのまま持ち上げて後ろに逆さまに抱える

オオバク
「うわぁぁっ!」

ピクサー
「お尻が好きなら‥そのまま死になさい。
巫女桃プレス!」

後ろに倒れ尻と地面で顔を潰す
ドフッ!

オオバク
「がはっ‥ほ‥本望‥」

ピクサー
「それは何より‥天桃には敵わないけど‥」

パンパン‥
立ち上がり尻の埃を払うピクサー

ラーセイン
「ず‥ずりぃぞ!!お‥俺にもやってくれ!」

ピクサー
「お望みとあらば‥」

ピクサーはラーセインに迫り足首を掴んで持ち上げて後ろに逆さまに抱える

ラーセイン
「うぉっ!」

ピクサー
「さよなら‥」

ドフッ!

ラーセイン
「うがっ!
悔い無し‥出てよかったぜ‥」

ピクサー
「プルフフフ。光栄よ。」


ルビー島 森の戦い
勝者 ピクサー


ジェラル
「つ‥強い!前半の海で名の知れた出前傭兵のケーティーズ・オオバクとスターキア・ラーセインを一蹴!止まらない、止められない【闇巫女】!」


NEXT >>230

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173 :3番手
06/18(火) 17:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.130 『ビーストベッド』

目次 >>163


〜ガーネット島 コネクトコテージ〜

8つのバッヂを置いた机に足を乗せて椅子にもたれ掛かりながら瓶酒を飲むザラード

ザラード
「退屈だ‥早く始めろ‥」


〜ペリドット島 コネクトコテージ〜

ヒュン‥グサッ‥
シュピンはナイフを投げて的の真ん中に刺す

シュピン
「シュッハハハ。あのザコカンガルー野郎‥逃がしちゃったね。この島で消しておくか‥弱者にはこの先のほどステージは相応しくない。」


〜パール島 コネクトコテージ〜

カピーチは映像電伝虫の映した通過者の名簿を何度も見ていた

カピーチ
「やっぱりないか‥これだけコテージを探して名簿にも居ないんだから‥そういうことよね‥スノイー‥仇は必ず!」


〜アメジスト島 コネクトコテージ〜

ドロワーズ
「何だぁ?小僧‥俺が通る道に立つな。」

ドロワーズが睨み付けるように見る視線の先には。エクイルが立っていた

エクイル
「ん?そんなつもりはないが‥すまんな。
じゃあ避けて通ってくれるか?」

ドロワーズ
「ンケケケ。面白ぇ小僧だ。嫌いじゃねぇ!
てめぇ、西の海のエクイルだよな?」

エクイル
「まぁ、そんなとこだ。」

ドロワーズ
「お互い‥決勝までは顔を合わせたくねぇもんだな。ンケケケ。」

ドン‥
ドロワーズはエクイルの胸を裏拳で軽く小突くと歩き去っていく

エクイル
「【喉噛み】のドロワーズ‥海兵と悪名高い海賊には容赦はないらしいが‥民間人に手を出したって話は聞かない‥変わった海賊だ。」


〜コーラル島 コネクトコテージ〜

ピクサーは右手を目に添えるようにしてベッドに横になる

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥だ‥だいぶ良くなったけど‥まだ頭が痛い‥
あと1時間弱で始まっちゃうのに‥何なの‥
ティ‥ティエモと約束したのに‥」

ピクサーの部屋の前には‥

モスグリーンの髪の海賊
「チョロハハハ!こいつはツイてるノベ!【闇巫女】が勝手に不調だノベ!」


ゴッチョロ海賊団 船長
【山カバ】のゴッチョロ
懸賞金 8200万ベリー
バッヂナンバー 735 63番人気


クリーム色の髪の海賊
「言った通りだろ?俺ぁさっき見てたんだ!狙い目だ!【山カバ】軍、一時だけ手ぇ貸せ!」


プッアドンタス海賊団
【逆立ち】レンスクナー・ビンゾキ
懸賞金 5900万ベリー
バッヂナンバー 796  796番人気



ゴッチョロ
「あぁ、いいノベ!優勝は名を挙げるよりも大物食いの方が手っ取り早いノベ!」

ビンゾキ
「ちげぇねぇ。ハビビビ!頼りにしてるぜ!相棒!」

ゴッチョロ
「ああっ!」

ゴッチョロとビンゾキはがっちりと握手した


〜ターコイズ島 コネクトコテージ〜

ティエモ
「あと30分‥よし!気を引き締めなきゃ!」

ティエモは両手で自分の尻をパチーンと叩くと次の島への入口の門へ目指して歩く

時刻は11時を示し2日目スタートの合図まであと1時間‥

初日を戦った8つの島から次の島には距離にすると1km弱

この間は3つ島を繋ぐ様にY字に架けられた橋がある
この木製の橋は特殊な木材で出来ており傷み難くビーストベッドと呼ばれ11時30分より開門され次の島への移動が可能である

当然開始の合図が鳴る10時までの戦闘は禁止されており、12時の開始の合図がなった3分後にはコテージの門が完全閉鎖されコテージ内に残っていた者はその場で失格となる

つまりあと30分後には初日の通過者達は次の島に向けての動きを見せる


〜ターコイズ島 ビーストベッドゲート前〜

海賊A
「早く開けろ‥」

海賊B
「慌てるな‥今年は3年目‥難有りだ‥」

海賊A
「ん?なんでだ?」

海賊B
「おめぇ、知らねぇのか?なら‥先に行きな。」

海賊A
「あぁん?」

海軍将校
「いいか‥この先は素早く静かにだ‥無駄な戦いは避けるのが鉄則!」

海兵
「はっ!しかし何故でしょうか?」

海軍将校
「それはな‥」

知る者ぞ知るフィフティーンアップルズ‥ビーストベッド

3年周期に起こる現象がこのビーストベッドと呼ばれる由来となる島と島を繋ぐY字型の橋はこれまでに幾多の参加者達を苦しませてきた


NEXT >>175

(Android/Chrome, ID:hrvNS9Jb0)
95 :3番手
12/15(金) 21:37

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次7



Vol.61 『巫女の笑顔』         >>96

Vol.62 『こめかみの傷』              >>97

Vol.63 『キズは償い‥戒め‥そして思い出』>>98

Vol.64 『山と桃』           >>99

Vol.65 『鼻血出やすい体質』              >>100

Vol.66 『お前』              >>101

Vol.67 『イーシュガー』          >>102

Vol.68 『ちゃん?君?』          >>103

Vol.69 『律儀』              >>104

Vol.70 『天空の剣』            >>106

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107 :3番手
01/05(金) 22:52

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次8


Vol.71 『鬼』            >>108

Vol.72 『癒し』              >>109

Vol.73 『一発』              >>110

Vol.74 『プレゼント』        >>111

Vol.75 『死相』           >>113

Vol.76 『始末人現る』           >>114

Vol.77 『嬉しい?』         >>115

Vol.78 『ラストエントリー』     >>116

Vol.79 『受付終了』         >>117

Vol.80 『セピアの休日』       >>118

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108 :3番手
01/11(木) 23:06

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.71 『鬼』

目次 >>107


ティエモ
「こういう時は親切を断らないのも礼儀よね。
でもちょっと待ってて。エク、手ぇ貸して。
そっち持ってくれる?」

ティエモは倒れるクエムローの足首を掴むとエクイルに手首を掴む様に促す

エクイル
「ここか?」

ティエモ
「そうよ。じゃあ行くよ。」

クエムローを体を持ち上げブランブランと揺らす

ティエモ
「せぇーの!
ティエク・イーヴルメンスロー!」

ティエモの掛け声と共にクエムローを遠方に放り投げた

クエムローは遥か遠くに飛んでいった

ティエモ
「何で合わせて言わないのよ!私1人で恥ずかしいじゃん!」

エクイル
「無茶言うな!」

ティエモ
「よしっ!物的証拠隠滅完了!
さて、ごちそうになりましょ♪」

エクイル
「あぁ‥何か申し訳ないな‥」

ティエモとエクイルは店でサンドイッチとコーヒーをごちそうになった

ウエイター
「本当にありがとうございました。」

店長
「また来てください。デッドヒートカーニバル、頑張ってください。」

ティエモ
「ありがと。ごちそうさまでした。」

エクイル
「すまんな‥」

2人は店を出て歩き出す

ティエモ
「そういえばエク、拠点は?」

エクイル
「ソイルエリアだ。」

ティエモ
「そっか。じゃあそっちに向かおうよ。
夕方くらいに皆呼べたりする?」

エクイル
「多分可能だが‥」

ティエモ
「よしっ!じゃあ皆で宴ね!」

ティエモ達がウォーターエリアとソイルエリアの境の屋台街に近付いた頃

ピクシー
「あれ?キュハハ‥じゃなかった。ティエモ?」

ピクサー
「えっ!どこ!」

屋台街にはピクサーとピクシーが居た

ウインドエリアを拠点とするピクサーとピクシーはティエモと分かれたあと買物をしながらウインドエリアを目指していた

ピクシー
「ほら、あそこだよ。オレンジの髪の奴と腕組んで歩いてるのティエモだよね?」

ピクサー
「なぬっ!」

ピクシー
「おーい!ティ‥」

ペタッ‥
ピクシーの口に札を貼るピクサー

ピクサー
「何よあいつ‥何でティエモと腕組んで歩いてるの!」

ピクシー
「‥‥‥‥‥‥!」

ピクサー
「海賊?見ない顔だけど‥ピクシー、分かる?‥‥‥訳ないか‥」

ピクシー
「‥‥‥‥‥‥‥!」

ピクサー
「プルフフフ。顔覚えたからね!叩き潰してやる!オレンジ髪!行くよ!ピクシー。」

ピクシー
「‥‥‥‥‥‥!」

ピクシーは自分の口の札を指差し必死にアピールする

ピクサー
「あっ‥そうだった。ごめん。」

口の札を剥がす

ピクシー
「ぷはぁ!彼氏かな?」

ピクサー
「ち・が・う!
仕留める‥絶対仕留めてやる‥クソガキッ!プルフフフ‥」

ピクシー
「ひっ‥お‥鬼!」

ピクシーだけが見たピクサーの表情は鬼よりも鬼の顔をしていた


〜ウォーターエリア レストラン街〜

観戦者達
「何だこいつ‥急に降ってきやがった‥」

「お‥おい!こいつ、クエムローだ!」

「【妬み】のクエムローか!懸賞金1億2100万ベリーの‥」

「ノびてやがる‥誰かにやられたのか?」

「ギャハハハ!じゃあこいつはねぇな!」

ティエモにKOされて投げ飛ばされクエムローが舌を出して大の字に倒れている周りを観戦者はが囲む

クエムロー
「あ‥ぅぅ‥
どこだぁ?ここは‥俺は一体‥
あぁ‥そうだ。油断して蹴り喰らっちまって気を失ってたか‥ツァハハハ!我ながらだっせーな。」

首を押さえながら立ち上がる

クエムロー
「まぁいいや‥この借りと屈辱は必ず返すぜ!イーシュガー・ティエモ。
このままじゃダチにも合わせる顔がねぇからな。ツァハハハハ!」


〜ソイルエリア カジノ〜

ティエモとエクイルはカジノに居た

ティエモ
「ほら!揃った!また揃った777!3連チャン!やったぁー!」

3連続スリーセブンを揃えたティエモはエクイルに抱きつく

エクイル
「マジか!何と言う強運!」

ティエモ
「今日の宴は私の奢りね♪
それと私に抱きつかれてどう思った?」

エクイル
「そ‥それを聞くな!
それに奢られる訳には‥俺も少し勝ってるんだ。」

ティエモ
「遠慮すんなって♪
よし!もう一勝負!」

この後も勝ち続けたティエモはカジノで988万ベリーの大金を手に入れた


Next >>109

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115 :3番手
01/26(金) 09:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.77 『嬉しい?』

目次 >>107


昼過ぎ‥

エクイル
「うっ‥朝か‥」

朝方までバクワ達と飲んだエクイルは昼過ぎに目を覚まし、時計を見る

エクイル
「13時‥そりゃあそうか‥朝方まで飲んだんだったな‥
うっ!頭痛ぇ‥気持ち悪ぃ‥ん?」

むにっ‥
右手に柔らかい感触を感じる

エクイル
「なんだ?
わぁぁぁぁっ!」

ティエモ
「ん‥」

エクイルの隣にはティエモが寝ていた

エクイル
「イ‥イーシュガー!?」

ティエモ
「ん?あれ?寝ちゃったか‥おはよ。エク。」

エクイル
「な‥な‥な‥何ででで‥と‥‥隣りりに‥寝て‥てる‥」

ティエモ
「何でって‥あんたかなり飲まされてダウンしてたからここまで運んであげたのよ。」

エクイル
「そ‥そうか‥それはどうもありがとう‥
だ‥だが、何故隣に‥」

ティエモ
「私も結構飲んじゃったからね‥たぶん力尽きたんだね。キュハハハ。」

エクイル
「わ‥笑い事じゃないだろ‥」

ティエモ
「添い寝、嬉しかった?」

エクイル
「き‥聞くな!」

ティエモ
「嬉しかったでしょ?」

エクイル
「だから、聞くな!」

ティエモ
「嬉しかったよね?」

エクイル
「しつこ‥うっ‥‥」

バタン‥
エクイルが倒れる

ティエモ
「わっ!大丈夫?」

エクイル
「大丈夫ではないな‥頭痛と吐き気‥二日酔いだ‥」

ティエモ
「待ってて。お水と冷たいタオル持ってくるから。」

ティエモはエクイルを介抱する

エクイル
「すまんな‥だがもう大丈夫だ‥」

ティエモ
「本当に?
‥って言っても水分取って寝ることが1番だからね‥よいしょっと‥」

ティエモは買ってきた100%のフルーツジュースとお茶とブラックコーヒーを置く

ティエモ
「これ飲んでいっぱい寝なよ。」

エクイル
「あぁ‥すまない‥」

ティエモ
「じゃあ私、行くね。お大事に。」

エクイル
「何から何までありがとな。」

ティエモ
「いいよ。あっ!そういえばさ‥」

エクイル
「何だ?」

ティエモ
「嬉しかった?」

エクイル

「‥‥‥‥あぁ‥当然だ‥」

ティエモ
「キュハハハ。良かった♪じゃあね。バイバイ。」

エクイルの泊まるホテルから出たティエモは‥

ティエモ
「さて‥さすがに飲みすぎたかな‥ちょっとお腹も気になるし‥よし!走ろう!」

そのままフィフティーンアップルズの島内を走った

そしてこの日は受付最終日‥締切時間の18時まであと5時間を切った今現在の参加者数は1788人‥去年の参加者数の1296人を500人近く上回っていた

既に過去最多数を上回るこの数字‥
これまでにない盛り上がりを期待させる

だがその6割以上が海賊であるため島の中でも小競り合いは絶えなく海軍も休まる時がない


セントル
「やめな!海賊達!」

ラン
「あんたらに人権はない!逆らうなら正義の名のもとに殺すよ!」

スィーノ
「いい加減にしなさいわ!」

ヤダム
「やだねぇ、やだねぇ。人の言葉が通じない獣のような輩の相手は疲れるねぇ‥」

ブレーキン
「キーキキキ!それ以上暴れるならお前ら死にたいと見なす!」

例年より1.5倍に動員した海軍でも捌ききれなかった

ストライク
「ドハハハハッ!まいったのぉ。出場する海兵も繰り出さんと捌けんのぉ!傑作!
だが‥これもただ出場者が多いという理由だけではなさそうじゃ‥何かおかしい‥」

ストライクが違和感を感じる今大会‥

過去最多数の出場者とはいえ類稀なるほど起きる小競り合い‥

何やら不穏な空気が流れる‥

そして時は一刻一刻と過ぎ‥
時刻は午後17時40分
締切まであと20分と迫ったその時‥


〜キングアップル 港 受付 〜

シャボンダマ
「あーあ‥やっと終わる‥あと20分か‥疲れた‥」

フィールド
「シャボンダマさん、お疲れ様でした。あなたの能力、大変役に立ちました。本当にありがとうございました。」

フィールドはお礼を言い、持っていたお茶をシャボンダマに差し出す

シャボンダマ
「あっすみません。フィールドさん。ありがとうございます。戴きます。」

フィールド
「フィハハハ。御礼なんておよしください。私は元海賊ですよ。」

シャボンダマ
「そうでしたね。シャシャシャ。」

ギギィ‥
大きな門がゆっくりと開く

シャボンダマ
「ん?」

フィールド
「おや?」


Next >>116

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139 :3番手
03/14(木) 17:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.99 『巫女天』

目次 >>130


ピクサー
「あ‥あの‥ティエモ、よ‥良かったら背中流そうか?」

ティエモ
「えっ?いいの?じゃあお願いしまーす♪」

ピクサー
「は‥はひ!こちらこそ!ありがとうございます!」

ティエモ
「?」

ピクサーはティエモの背中をタオルで洗う

ピクサー
「い‥痛くない?」

ティエモ
「大丈夫。気持ちいいよ♪」

ピクサー
「よ‥良かった‥プ‥プルフフフ‥
(この美しい背中‥まさに【天女】!あぁ‥ずーっと洗っていたい‥)」





ティエモ
「んっ‥
ね‥ねぇ‥ピクサー‥
ピクサー!
ピクサーってば!」

ピクサー
「わっ!ど‥どうしたの?」

ティエモ
「手‥」

ピクサー
「手?わぁぁぁぁっ!ご‥ごめんなさい!」

ピクサーは無意識でタオルを離しティエモの背中と胸や腹を素手で撫でる様に洗っていた

ピクサー
「す‥すみませんでした‥」

ティエモ
「別にいいけど‥手付きめちゃくちゃえちぃだったよ。
じゃあ次は私が洗ってあげるよ。」

ピクサー
「えぇっ!だ‥大丈夫です!私、ピクシーに洗ってもらうから!ちょっとピクシー!背中流して。
ねぇ、ピクシー!ピク‥‥あっ!」

ティエモ
「キュハハハ。だよね。いつも一緒だったし‥仕方ないよ。さぁ、背中向けて‥」

ピクサー
「は‥はい‥お願いします‥」

ティエモ
「じゃあ洗うよー。」

ティエモはピクサーの背中をタオルで洗う

ティエモ
「ねぇ‥ピクサー。喧嘩した理由は聞かない。姉妹同士色々あると思うし‥でもさピクシー居ないと落ち着かなくない?分かってるでしょ。無意識にピクシー探してるの‥」

ピクサー
「う‥うん‥でもさ‥」

ティエモ
「うん、分かるよ。すぐにとは言わないし‥
お姉ちゃんって色々大変だよね。
ちなみに私も妹が2人いるんだけどね‥」

ピクサー
「えっ!そうなの?」

ティエモ
「まぁね‥さて‥」

ティエモはタオルを置くと素手てピクサーの背中に触る

ピクサー
「ひゃっ!ちょ‥ちょっとティエモ!恥ずかしいよ‥私、胸小さいから‥」

ティエモ
「キュハハハ。さっきの仕返し!
なーんてね。私はエステティシャン。ボディケアしてあげる♪友達でしょ?」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモ
「女子に美容は大事よ。ピクサーとピクシーにいつか私の施術してあげたかったんだ。そのまま寝てくれる?」

ピクサー
「うっ‥うぅっ‥」

ティエモ
「何で泣くの?」

ピクサー
「ご‥ごめんなさい‥本当にごめんなさい‥あなたにひどい事して‥」

ティエモ
「またそれ?もういいってば‥次、それ謝ったら絶交するよ。」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモ
「もう苦しまないで‥って前に言ったじゃん。
友達が苦しんでるの見るの辛いんだよ。約束ね。」

ピクサー
「はい‥」

ティエモ
「あと、これ。そろそろだと思うから‥続きは後でね。」

ティエモはピクサーに水着を渡す

ピクサー
「そろそろ?水着?」


〜男湯〜

オオバク
「美女2人が温泉にいるならば覗かぬ事は無礼に値する!」

ラーセイン
「その通り!これは美女に対する愚弄だ!例え我が身がどうなろうとも!」

スファルト
「おぉぉぉっ!」

ノックアウト海賊団船員達
「そうだ!そうだ!その通り!」

ジャイン
「知らんでごわす‥巻き込まないでほしいでごわす。」

エクイル
「スファ‥お前まで‥」

オオバク
「よし!行くぞぉ!」

男達
「おぉぉぅ!」

男達は壁をよじ登り始めた

‥が‥

案の定、壁が重みで倒れた

バタァァァン!

ピクサー
「きゃっ!」

ティエモ
「そういう事。あの壁見た時、来るなっては思ってたし、さっき心綱使ったら聞こえたから。」

ピクサー
「マントラ?
‥てか、愚か者達‥私、言ったよね?覗いたらどうなるか‥」

ジャイン
「あっしらは無関係でごわす。」

エクイル
「少し離れよう‥」

オオバク
「む‥無念‥だが水着の美女2人‥」

ラーセイン
「拝めただけで悔いは無し!」

スファルト
「冥土の土産か‥」

ノックアウト海賊団船員達
「【天女】さん!【闇巫女】さん!あざぁーしたっ!」

「水着で十分っす!」

ティエモ
「あら、嬉しい。手加減しちゃおうかな。」

ピクサー
「いいえ、情けは人の為にならないわ。」

ティエモ&ピクシー
「巫女天スカムバスター!」

男達
「ぎゃあああ!」


Next >>140

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141 :3番手
03/16(土) 21:01

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次11


Vol.101 『初日開始』         >>142

Vol.102 『いきなり』         >>143

Vol.103 『ご利益』          >>144

Vol.104 『練習』           >>145

Vol.105 『そんな事で‥』         >>146

Vol.106 『【天女】のティエモvs【萌鎌】のウルル』                                     >>147


Vol.107 『勝負』           >>148

Vol.108 『泣きっ面に蜂』       >>149

Vol.109 『ワーナー親衛隊隊長とエクセレントラッキーズ』          
          >>150


Vol.110 『お節介者』         >>151

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153 :3番手
04/04(木) 17:27

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.111 『力試し』

目次 >>152


〜コーラル島 湿地帯〜

少し前までピクサーが戦っていた湿地帯にはピクサーが去ったのを確認したラーセインが立っていた

ラーセイン
「やっぱり強ぇな‥巫女のねえちゃん‥不意打ちじゃなくても危ねぇ‥」


出前傭兵
【寸撃】スターキア・ラーセイン
380番人気 バッヂナンバー 750


海賊
「グヘヘヘ!お前‥雇われ傭兵のラーセインだな。
俺ぁお前ぇみてぇなどっちつかずの蝙蝠野郎が‥」

ドフッ!

海賊
「はぉっ!」

ラーセイン
「そんなに長く喋ってたら負けるぜ。そんな感じでな‥
‥ったくこんなやつばかりなら楽なんだが‥出てみるとレベル高ぇな‥」


〜コーラル島 森〜

髪のヘアバンドをした男
「おいおい、何て奴だ。海兵が賞金稼ぎをヤりやがった‥ってそれがデッドヒートカーニバルの醍醐味みてぇなもんか!ボコハハハ!」


賞金稼ぎ
【沸騰】のヒャクドー
11番人気 バッヂナンバー 876


ヒャクドー
「あれが大佐の【大遅刻】のヴァサモルか‥遅刻さえ無ければ階級はもっと上と言われる‥」

海賊
「おぅっ!てめぇ、ヒャクドーだな!俺の弟分がてめぇに捕まったと聞いた!たっぷりぶん殴って殺してやるよ!」

海賊が後ろからヒャクドーの肩を激しく掴む

海賊
「ぐあっちゃああっ!」

肩を掴んだ手を押さえてうずくまる海賊

ヒャクドー
「ん?何だ?どうかしたか?どれ‥見せてみろ。」

ヒャクドーは海賊に歩み寄ると押さえる手を掴む

海賊
「あぢぢぢぢっ!は‥離せ!」

ヒャクドー
「遠慮するな。怪我をさせたのは俺だ。治療くらいさせろ。」

ヒャクドーは海賊の肩を掴む

ジュアアア!
海賊の肩湯気が上がる

海賊
「ぐぎゃああああっ!な‥な‥何だ!何をした!てめぇ、能力者だな!」

ヒャクドー
「ボコボコの実‥沸騰人間‥俺の沸点が100度だと思うな‥油の沸点は200度‥まだまだ高い沸点はあるんだぜ。俺の限界沸点は何度だと思う?」

海賊
「‥‥‥‥。」

海賊は既に気を失っていた

ヒャクドー
「ザコが‥俺に挑むなんて100度速ぇんだよ!」


〜ガーネット島 草原〜

キャーシャ
「きゃあああっ!どいてください!でもどかないでください!」


【脂ボール】セブスガーラ・キャーシャ
1055番人気 バッヂナンバー1349


体を丸めて弾みながら進む

海兵
「な‥何だ!」

賞金稼ぎ
「よ‥避けろ!潰されるぞ!」

後ろ髪が2m程ある男
「あれがS・シスターズ海賊団 3人の船長の1人4700万の【脂ボール】のキャーシャか‥
なるほど能力者か‥ちと骨を折りそうだな‥」


【後ろ狼】のドウルフ
61番人気 バッヂナンバー 1199


ドウルフ
「確かここには【研削】と【妬み】も居やがったな‥いきなりの鉢合わせはごめんだ‥潰し合ってくれればいいんだが‥」

賞金稼ぎ
「お‥お前‥7700万の首【後ろ狼】だな!」

ドウルフ
「とりあえず‥一個貰っておくか‥」

ズバッ!

賞金稼ぎ
「ぎゃあああっ!」


〜パール島 森 湖沿い〜

紫髪のボロボロの道着を着た男
「せいっ!」

海兵
「ぐぉっ!」

紫髪のボロボロの道着を着た男
「無礼仕る‥貴殿達と拳を交えられる機会などそうそうないゆえ‥押忍っ!」


海の武闘家
【大木割り】ゴン・ゴルバート
19番人気 バッヂナンバー1491


正拳突き一発で海兵を倒したゴルバートは胸元で十字を切って腕を腰に構える

ゴルバート
「さて‥己の力試しだ。海は広い‥結果は自ずと付いてくるものだ。」

緑髪の長髪の男
「綺麗事言うなよ。おっさん‥力試しなら付き合うぜ」


ジオエルガ海賊団 船長
【L刀】のジオエルガ
懸賞金 7500万ベリー
89番人気 バッヂナンバー1462


ゴルバート
「貴殿は‥確か、抽選会場で見掛けた海賊殿。」

ジオエルガ
「耳障りな喋り方だ‥ムシズが走るんだよ!その丁寧な言葉遣い!」

ジオエルガはLの形の剣を出す

ゴルバート
「何とも珍しい形の剣だ!面白い!お手合わせ願おう」

ゴルバートはすっと構える

ジオエルガ
「エルハハハ!黙って死ね!」

ヒュン‥パコーン‥ドサッ‥
ジオエルガがL型の剣を空振った瞬間乾いた音が鳴り響くと同時にジオエルガは前のめりに倒れた


NEXT >>154

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164 :3番手
04/21(日) 22:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.121 『あっけない』

目次 >>163


ローイエット
「やりづれぇなぁ‥」

ピクサー
「ご‥ごめんなさい‥だ‥だって、カワイイとか綺麗って言われるのと何か違うじゃない?美しい人って書いて美人よ。わ‥私‥美しい人って言われてるのよ。」

ピクサーはもじもじしながら困り顔の上目遣いでローイエットをチラ見する

ローイエット
「ズキューン!
(お‥おいおい‥殺人級だぜ‥なんだこの女‥冷酷非情の【闇巫女】じゃなかったのか‥
そんな女が照れながら困った顔の上目遣いでこっち見るんじゃねぇ!惚れ死にするかと思ったぜ!)」

ピクサー
「ね‥ねぇ‥本当に私、美人なの?気を遣わなくていいから正直に言って‥」

ローイエット
「う‥嘘なんてつくか!
(な‥何だよ‥さっきまでの【闇巫女】と別人なのか?全然違うじゃねぇか!間違いなく今なら勝てる気がするが‥‥こんな美人に不意打ちみてぇな事するのは末代迄の恥だ!)」

ピクサー
「本当?」

ローイエット
「本当だ!もういいだろ!」

ピクサー
「プルフフフ。あ‥ありがと‥じゃあ‥続き‥する?」

ローイエット
「あ‥ああ‥」

ピクサー
「私‥あなたの事嫌いじゃないから‥」

ローイエット
「ん?」

ピクサーは瞬時にローイエットの背後に移動すると首に腕を掛ける

ピクサー
「痛くしない‥」

グイッ!ドフッ!
右腕を首に掛け、右手を自分の肩を持って締め上げると左手で鳩尾を強く叩く

ローイエット
「あぅっ!」

ピクサー
「巫女禊(みこみそぎ)落とし‥眠りなさい。私の胸で‥」

そのまま後ろから抱き締めながらゆっくりとローイエットを寝かせる

ピクサー
「小さいけどね♪プルフフフ。ありがと。海兵さん。」

ジェラル
「ターコイズが【天女】ならコーラルは【闇巫女】!昨年以上に絶好調!今年も見られるか!天女と巫女!美しき者同士の対決!実現が待ち遠しい!」

ピクサー
「プルフフフ。何か‥調子いいわ♪」


この時まだピクサー本人もまだ気付いていない‥
自分に起こる体の異変を‥


〜トパーズ島 森〜

朱色の髪の顔に複数の目の刺青を入れた男
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥く‥くそっ!やべぇのに見つかっちまった!」


シャボンディ諸島の賞金稼ぎ
【十一つ目】のナインアイ
最高獲得懸賞金 6800万ベリー
702番人気 バッヂナンバー489
(前回登場 >>44


ピクシー
「待て待て待てぇっ!バッヂよこせ!目玉刺青!」

運悪くピクシーと鉢合わせになってしまったナインアイは戦う事を選ばず即座に逃亡した
しかしピクシーはそれを追いかけた

ナインアイ
「初日からあんなのと戦えるか!もうちょいダメージ負ってなきゃあんなのに勝てるかよ!」

ピクシーは口に手を翳すと力強く振り抜く

ピクシー
「トラップキッス!」

ピンクのトラバサミが飛ぶ

ナインアイ
「な‥何!そんな事も出来るのかよ!化け物め!
わっ!」

目の前が急な坂になってるのに気付かずそのまま転がり落ちる

ゴロゴロゴロゴロ‥ダァーン!

ピクシー
「あれ?消えちゃった‥まっ、いいか。」

ナインアイ
「いててて‥くそっ‥だがお陰で逃げ切れた‥ナヘヘヘ。ん?」

坂を転げ落ちてきたナインアイは視線の遠方にパイタンが居るのに気付く

ナインアイ
「【早弓】のパイタン‥シャボンディで仕留めそこねたが‥ナヘヘヘ。一応女、ルーキー、懸賞金も5000万そこそこ‥勝てる!」

先端が三日月の形の槍を振りかぶりながらパイタンの方に走る

ナインアイ
「貰ったぁぁっ!くたばれ!【早弓】のパイタン!」

パイタン
「そこでパイが‥‥ん?」

セピア
「あっちに行けと言って‥‥何だ?」

パイタンはセピアと居た

ナインアイ
「えっ!【アイスドール】セピア!嘘ぉぉぉっ!」

セピア
「誰かは分からんが退屈していた‥丁度いい!」

セピアは真紅の槍、櫛名田(くしなだ)・紅をビリアードの構えのように構える

ナインアイ
「ま‥待て!間違えたんだ!み‥見逃してくれ!」

セピア
「血Q(ブラッディナイン)!」

ドスッ!
突きの斬撃がナインアイの腹を貫通する

ナインアイ
「がはっ‥‥あ‥あっけねぇ‥」

ドサッ‥

セピア
「鉾を抜いて間違えたなどありえん‥見極められん己が未熟故の敗北だ‥眼の刺青男。」


NEXT >>165

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165 :3番手
04/24(水) 06:51

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.122 『陸鴎の陣』

目次 >>163


セピアはナインアイのバッヂを剥ぎ取る

パイタン
「す‥すごい!強い!強過ぎます!アイス姉さん!
惚れました!マジ惚れました!」

セピア
「そうか‥それは良かったな。さらばだ。」

パイタン
「さっきの技のお尻突き上げポーズエロかったっす!女のパイでもドキドキしましたもん!
ナイスヒップ!」

セピア
「黙れ‥我は先を急ぐ。」

パイタン
「あ‥あの‥アイス姉さんの海賊団って‥傘下とか募集してないんですかね。パイ達入りたいんですけど‥」

セピア
「知らん‥ノピスに聞け。奴が船長だ。」

パイタン
「じゃあ紹介してもらえますか?」

セピア
「断る‥」

パイタン
「つれないなぁ‥でもそこがかっこいいんだよな‥」


〜パール島 森・湖地帯〜

海賊達
「う‥うわぁぁぁっ!ありゃあ、まずい!」

「に‥逃げろ!太刀打ちできるか!」

「ひ‥卑怯だぞ‥てめぇら!」

賞金稼ぎ
「ま‥待て!俺達は海賊じゃ‥」

スノイオン
「ノイハハハ!この島じゃあお前らも敵よ!」

マツカリン
「マフフフ。ごめんね。死にたくないならバッヂ置いて消えて。」

カピーチ
「カフフフ!お前ら海のクズから卑怯なんて言われる筋合いはない!
デッドヒートカーニバルにおいては組織である海軍が一番有利なのよ!
この陸鴎の陣、崩せるものなら崩せるしてみなさい!」

カピーチ、マツカリン、スノイオンが指揮を取る中参加している海兵は3人を囲む様に陣形を組み移動する

初対面でも同じ組織に属するものは次々とこの陣形に加わる

故に崩せぬ陣形である

マツカリン
「マフフフ。アタシ達は命令してる訳じゃない。絶対的正義の名の下にを志す者なら当然の行動よ。」

海兵達
「そうだ!」

「言葉無くとも思考は一つ!」

「海軍の結束力をナメんなよ!」

カピーチ
「カフフフ。今年の優勝旗は海軍が飾らせてもらうわ!」

スタッ‥

マツカリン
「えっ‥」

スノイオン
「何っ!」

カピーチ
「陣形の真ん中に簡単に‥」

陣形の中心に突然入ってきたボロボロの道着を着た男は胸の前でクロスさせた腕を腰に構えて両手を挙げる

ゴルバート
「押忍っ!我が名はゴン・ゴルバート、海の武闘家である!貴殿らの邪魔をするつもりはないが‥御三方、相当な手練れとお見受け致した!誰かお手合わせを願いたい!」

マツカリン
「海の武闘家‥【大木割り】」

カピーチ
「暑苦しいわね。厄介よ。こいつ相当強い‥」

スノイオン
「よかろう‥」

マツカリン
「スノさん!」

カピーチ
「勝手に‥全く‥」

スノイオン
「ノイハハハ!悪いな、カピッちゃん。男の浪漫だ。俺が行く!
強い男とは戦ってみたくなるもんだ。
それはこの大会の醍醐味でもある!」

ゴルバート
「ありがたい!さぁ、存分にやり合おう!
この戦いを闘神様に感謝だ。」

カピーチ
「スノイー、先に行ってるからね!」

スノイオン
「あぁ、あとで‥」

ゴルバート
「大変申し訳無いがあとでは‥ない!」

ゴルバートは腰を落とし正拳突きをして飛ぶ打撃を飛ばす

ブォッ!

スノイオン
「飛ぶ打撃か!これは楽しめそうだ。」

バチッ!
スノイオンは飛んできた打撃を拳でかき消す

ゴルバート
「見事!避ける間でもないということか!」

スノイオン
「ノイハハハ。あんたを体感したいのさ。どうだ?海軍入らねぇか?」

ゴルバート
「縦社会は苦手である。ゴーッハハハ!」

腰に横に両手を構えて身を低くして走ってくる

スノイオン
「うむ‥強いな。」

ゴルバート
「なぜそう思われる?双龍拳!」

ゴルバートは左右の拳を同時に出してくる
スノイオンはそれをキャッチするが押される

バチィィッ!

スノイオン
「いちいち隙がねぇからだ。」

バキィッ!
下から顎を蹴り上げる

ゴルバート
「ぐぅっ!き‥効いたぞ‥」

スノイオン
「急所を外したな‥その辺の海賊なら終わってたが‥ん?」

グイッ‥ゴルバートは掴まれた手を回転させてスノイオンの手首を掴み返し自分に引き寄せて膝蹴りを放つ

ドフッ!

スノイオン
「うぉっ!」

ゴルバート
「貴殿もやるな。その辺の海賊なら鳩尾に入り動けなくなっていたはずだ‥」

スノイオン
「ゲホッ‥ノイハハハ‥楽しいな!」

ゴルバート
「あぁ!」


NEXT >>166

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166 :3番手
05/02(木) 07:03

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.123 『【大木割り】のゴルバートVS【雪獅子】のスノイオン』

目次 >>163


ゴルバート
「せぇいやぁ!」

スノイオン
「うぉりゃあっ!」

バキィッ!
お互いの拳が頬にめり込むがお互いに一歩も引かない

既に3分以上が経過する二人の戦いはまさに一進一退の攻防戦である

ジェラル
「ものすごい戦いだぁっ!今年は初日からもったいない激突が多発!目がいくつあっても足りない!」

スノイオン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥やっぱり強ぇな‥あんた‥
ノイハハハ。戦えてよかった!だがスタミナは大丈夫か?」

ゴルバート
「ハァ‥ハァ‥ゴーッハハハ。心配無用!リングで戦うよりこっちの戦いの方が多い!
だが時間は無限にはない。そろそろ決着と行きたいところだ。
貴殿、伸びしろはまだまだある!精進することだ!衝撃波(インパクトウエーブ)!」

ゴッ!
ゴルバートが右手で地面を殴るとモグラのように地面が盛り上がりスノイオンに向かう

スノイオン
「ん?なんだ?いい予感はしねぇな‥」

スノイオンは迫る地面の盛り上がりを躱す

ゴルバート
「初見ならそうするな‥だが、間違いだ!」

ドスッ!
左手で地面を殴る

ドガァァッ!
スノイオンの前で地面が弾け飛び、上に吹き飛ばされる

スノイオン
「がはっ‥」

ゴルバート
「衝撃花火(インパクトピオニー)!
こちらが本命だ。決着させて貰う‥」

吹き飛んだスノイオンに向かってゴルバートが飛ぶ

スノイオン
「お‥おのれ‥雪獅子十六拳!」

ドガガガガッ!
向かってくるゴルバートに16発のパンチを繰り出すがゴルバートはガードもせずにスノイオンの顎に向かって左右の拳を繰り出す

ゴルバート
「見事!この技を受け反撃してくるとは‥
その執念に敬意を表し攻撃は受けた。
いい攻撃だが私を仕留めるまでには至らなかった様だ‥」

ゴッ!
スノイオンの顎を左右から同時に殴る

スノイオン
「!!」

ゴルバート
「大木割り‥」

ガクン‥ドサッ‥
意識を飛ばされそのまま落下して大の字に倒れるスノイオンは目を開いたまま鼾をかいていた

スノイオン
「ぐぉぉぉ‥ぐぉぉぉ‥」

ゴルバート
「押忍っ!」

着地すると胸の前でクロスさせた腕を腰に構える

ゴルバート
「貴殿と戦えて勝てた事を誇りに思う!
またどこかで戦えたなら違う結果になるかもしれない。リターンマッチはいつでも受けようぞ!
私もまだ未完成‥さて、【パワーボム】を追わねば‥」


パール島 森・湖地帯の戦い
勝者 ゴン・ゴルバート


デッドヒートカーニバル開始から5時間経過‥
時刻は17時25分‥

近年稀に見る初日からの上位人気者同士の激闘が盛り上がる中‥


〜ターコイズ島 森〜

ドサッ‥

ティエモ
「いったぁーい!おケツ打った!」

3時間半程の仮眠を取って居たティエモが木から落下して起きる

ティエモ
「あれ?ここどこだっけ‥いててて‥
あっ‥そういえば、デッドヒートカーニバル出てたんだ!やっべ‥」

そしてそのまま尻を擦りながら走っていった

ティエモ
「よし!少し回復した。もっとバッヂ取らなきゃ‥」


〜ガーネット島 草原〜

海兵
「ぐわぁぁぁっ!」

ドサッ‥

ザラード
「弱ぇ‥つまらねぇな‥」

ザラードは倒れた海兵の上に座ると瓶酒を飲む

ザラード
「俺の役目は‥【桜吹雪】と【パワーボム】か‥明日まで退屈な日にになりそうだ‥だが狭い島じゃねぇのが厄介だぜ‥
‥にしても退屈だ‥あの腐れチンピラ海賊でも探すか‥」


〜同じくガーネット島 沼地帯〜

賞金稼ぎ
「ぎゃあああ!」

クエムロー
「けっ‥カスが‥」

クエムローは倒れた賞金稼ぎの服を破り、拳の血を拭う

クエムロー
「誰に挑んでやがる‥てめぇの汚ぇ血で俺を汚すなよ。これじゃあ【桜吹雪】と女海兵までの準備運動にもなやしねぇ‥」


〜ペリドット島 森〜

シュピン
「じゃあ、バッヂ貰ってくよ。」

木に寄りかかって気絶する海賊からバッヂを奪うシュピン

シュピン
「うーん‥もう少しバッヂ集めとくか‥
明日は【天女】のティエモと【萌鎌】のウルル‥明後日はワーナーのお姉さんの方に【アイスドール】セピア‥俺ちんが一番忙しいかもね。シュッハハハ。
まぁ、頼りにされてるってことか。
期待通り全部勝っちゃうけど♪」



NEXT >>167

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167 :3番手
05/14(火) 07:06

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.124 『ダチの頼み』

目次 >>163


〜デッドヒートカーニバル 開幕前夜〜

プルプルプルプル‥プルプルプルプル‥
キングアップル島にて80を超える小電伝虫が同時に鳴った

プルプルプルプル‥ガッチャ‥
小電伝虫の持ち主達が連絡を受け取る


『よぉ!俺の大事な友人達!調子はどうだ?
明日のデッドヒートカーニバル、頑張ってくれよ!これは複数通話になってるから通話は不可能だ。俺の話だけ聞いてくれ。』

その電伝虫を受ける中にはザラード、ピクシー、シュピン、ドロワーズの上位10傑に入った者達そしてクエムローやヒャクドー、トゥケスン、ゴルバートの100番人気に入った者達だった


『俺から頼みがあるんだ。明日から見掛けたら確実に潰してもらいてぇ奴らの名前を言う‥
【桜吹雪】のノピス、【天女】のティエモ、【アイスドール】セピア、【闇巫女】のピクサー、そして【萌鎌】のウルル、【パワーボム】のカピーチだ。
6人だ。覚えたか?こいつらが邪魔だ。
倒せなくてもダメージを負わせるだけでもいいぜ。1人で無理ならチームワークだ!束になれば何とでもなる。』

ピクシー
「何言ってんの?こいつ‥てか誰?」


『ダチの頼みだ‥期待してるぜ。親愛なる友人達よ‥武運を祈ってるぜ!』

ザラード
「面倒くせぇ‥だが分かったぜ。」

ドロワーズ
「ンケケケ。どうせ、決勝には行くにゃあ倒すべき奴らさ。」

シュピン
「ま、ついでだね。」

クエムロー
「けっ‥なんで俺がと言いてぇとこだが‥今回ばかりは仕方ねぇか。」

ゴルバート
「承知した!いずれも手合わせ願いたい面子ばかり!」

ヒャクドー
「どの道、邪魔する奴は潰す‥それだけだ。」

トゥケスン
「合点!この頼みは断われんな。」

ピクシー
「バカなの?何でピクシーちゃんが誰かも分からない奴の頼み聞かなきゃならないの?シカトしちゃお♪」


そして現在‥

〜トルマリン島 森の湖付近〜

黒髪の4方向にリーゼントの男
「18時‥夕方だって言うのにこの明るさ‥人工とは言え不気味な不夜島‥いや不夜日か‥」


リーゼントフォー海賊団 船長
【黒象】のマードバン
懸賞金 8400万ベリー
バッヂナンバー 1735 52番人気


マードバン
「この島には【桜吹雪】のノピスが居る‥仕留めりゃあダチも喜び俺の名も上がる!ドバババ!一石二鳥ってやつか!ん?」

ピチャ‥ピチャピチャ‥
水の滴る音に気付くマードバン

マードバン
「なんだぁ?
うひょーっ!」

マードバンの視線の先には裸で湖で体を洗う女の姿があった

マードバン
「うぉぉっ!象ラッキー!こりゃあ!目の保養をしながら仕留めるか!
こんなとこで水浴びとはバカな女だぜ‥裸の女はこの世で一番弱ぇっ!」

マードバンは忍び足でゆっくりと裸の女性を凝視しながら近付く

マードバン
「んほっ!よく見りゃあ‥【桜吹雪】のノピスじゃねぇか!何て象ラッキーなんだ!
しかもいい女じゃねぇか!エロい肉付きの体‥たまんねぇなぁ!
たっぷり目に焼き付けさせてもらったぜ!」

マードバンは象の角の様な二本の刃がある剣を鞘から抜く

マードバン
「よしっ!この距離なら十分だ!
貰ったぁぁっ!」

ノピスに向かって勢いよく飛び掛かる

ノピス
「何だ?」

マードバン
「油断したな!【桜吹雪】のノピス!
裸では戦えまい!お前の負けだ!死ねぇっ!」

飛び掛かるマードバンにノピスは一切怯む事なく体を隠すこともなく身構えると剣を持つ手を掴んで引き込み鼻に肘を叩き込む

バキッ!

マードバン
「ぐぎゃあああっ!」

ノピス
「忍に油断などない‥裸でも戦えるのがくノ一だ‥覚えておけ。戯け。」

マードバンの顔を湖に沈めると太ももで顔を挟み両足を抱きかかえる様に抑える

ノピス
「人間浮袋。」

マードバン
「ゴボボボボ‥」


3分後‥
幸せそうな顔で気を失うマードバンが湖に浮いていた

ノピス
「極楽に行けたか?ユフフフ。」

マードバンからバッヂを剥ぎ取ると髪を結びながら湖から出て服を着る

ノピス
「裸はくノ一の武器‥貴様程度の男には刀等必要ない‥能力者の拙者に湖で敗れるとは‥不甲斐なき男よのぉ‥」


NEXT >>168

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169 :3番手
06/07(金) 21:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.126 『引っ掛かる』

目次 >>163


〜キングアップル フレイクバート宮殿 モニター室〜

島の各所ではデッドヒートカーニバルの生中継が放送されるキングアップル

現在8つの島から戦いを管理するのは16人のスエッジの使いと海兵40人

この56名が8つの島の映像電伝虫から送られる映像を見ながら名勝負を判別し島内のモニターに送信する

16人のスエッジの使いの中の1人‥
トルマリン島の映像電伝虫を管理する男、ベフ

ベフ
「映像を切り替えてください。」

海兵
「えっ‥あ、はい。」

突然映像の切り替えを命じた

海兵
「あの‥どうかしましたか?」

ベフ
「いえ‥お気になさらず‥
(初日から目立ってますよ‥)」


〜キングアップル ウインドエリア 酒場〜

ウインドエリアを拠点とする新V・B海賊団はピクサーとピクシーの活躍を店内の映像電伝虫にて観戦していた

新V・B海賊団船員達
「やるな!サーちゃん、シーちゃん!」

「こりゃあ優勝行けるんじゃねぇか?」

「ギャハハハ!特にサーちゃんは何か見たことねぇくらい調子いいな!」

「そう思わねぇすか?ボス?」

バクワ
「んぁ?あぁ、そうだな‥」

新V・B海賊団船員達
「どうしたんすか?バクワさん。」

「何か浮かない顔ッスね。船長。」

「戦いみて体疼いて来たんすか?頭。」

バクワ
「バカがぁ‥そんなんじゃねぇ‥
(何か‥引っかかる‥)」

ディーディー
「何か気になるのか?バクワ。バハハハ。」

トルマとモンチーを引き連れたディーディーが店に入ってくる

新V・B海賊団船員達
「せ‥【千本ナイフ】のディーディー!」

「【刃網】のトルマも居るぞ!」

トルマ
「トハッハハハ!俺まで知ってるとはカワイイとこあるじゃねぇか!」

モンチー
「あっ、あたしちゃんは今年のルーキーのモンチーです!よろしくです!南の海から来た懸賞金7700万の小娘です!」

バクワ
「ディーディー‥あんたか‥まぁ、座んな。
マスター、俺と同じ酒を‥」

マスター
「かしこまりました。」

カウンターに座るバクワは椅子を引いてディーディーの席を用意する

ディーディー
「バハハ。礼儀正しい野郎だ。」

バクワ
「うるせぇよ。」

マスター
「おまたせしました‥」

マスターがディーディーの前に酒を置く

ディーディー
「おっ、ありがと‥戴くぜ。バクワ。
おめぇらもテキトーにやれ。」

トルマ
「へい。」

モンチー
「モフフフ。あたしちゃん腹ペコだったんだよね。」

ディーディー
「‥で時にバクワ‥お前、何を引っ掛けてるんだ?
あの鉄仮面のお姉ちゃんか?」

バクワ
「まぁな‥あんたもそう思うか?
さっき、あの女が【独歩】のイッピキを仕留めたように見えた‥だがすぐに映像が切り替わった‥
その場所には他にも出場者が居たはず‥
だがあの女‥まだ生き残ってやがる‥」

ディーディー
「お前も見てたのか‥確かに、よく見てなきゃ見逃しちまう‥あの鉄仮面の姉ちゃん、映るたび場面がすぐに切り替わる‥不自然なくらいにな‥」

バクワ
「あのおんなが誰だかは分からねぇ‥だが‥初めて見る様な雰囲気じゃねぇんだ‥あそこに居なかったか?」

ディーディー
「デスティークロスか?似た雰囲気の女は居たよな。額に大きな縫い傷があるお姉ちゃん‥
【狂笑】のティックル‥だったか?
だがあのコはジュリちゃんに再起不能になる程やられたはず‥」

バクワ
「あぁ‥ミネルバに手を出したんだ‥そりゃあそうさ。
だからこそあの女‥一体誰なんだ‥」

ディーディー
「嫌な予感しかしねぇが‥あのティックルってコ程の禍々しさは感じねぇ‥
今のとこだがな‥」

バクワ
「最悪を想定した話をしておくが‥」

ディーディー
「あぁ、分かってる‥俺達で止める‥
だが、大会にはティエモちゃんもノピスちゃんもいるぜ。エンペラーイーターで刻人だった【アイスドール】も‥そしてお前のとこの美人姉妹もな‥
まず美女達を信じよう。」

バクワ
「バカカカ。言ったろ。最悪を想定した話だ。」


NEXT >>170

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170 :3番手
06/08(土) 23:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.127 『強者の本能』

目次 >>163


デッドヒートカーニバル初日‥
時刻は間もなく午前5時

ジェラル
「大盛り上がりを見せた今年のデッドヒートカーニバル、初日も残り間もなく5時間!
他の島なら夜明けってとこかな?
年に3日だけ自然の摂理に逆らう不夜日!
今やフィフティーンアップルズの名物だね!
さて、各島ではゴールする者達が増えてきたね!そりゃあそうか!初日の激戦の疲れはこの先も付き纏う。
初日から飛ばし過ぎは得策じゃないね。
時間帯的にもうそろそろゴールしたいとこだね。」


〜ターコイズ島 コネクトコテージ付近〜

海賊達
「ぎゃあああ!来たぁぁっ!」

「踏ん張れ!ゴールはすぐそこだ!」

賞金稼ぎ達
「ちっ!ここまで来てあんなのに見つかるとは‥」

「喋んな!全力で逃げろ!捕まったらアウトだぜ!」

さっきまで戦っていた筈の海賊と賞金稼ぎの4人は戦いを中断しゴール目掛けて走っていた

その理由は‥

ティエモ
「こらぁっ!女子から逃げるなんて失礼ね!
バッヂよこしなさい!」

3番人気のティエモに目を付けられた‥

ゴールを目指していたティエモは4人の獲物を発見し仕留めに近付く

だが1人の海賊がそれに気付き、声を上げると4人は一斉にゴールに向かって走り出した

ティエモ
「さっきもこんな事あったような‥
まっ、いっか。キュハハハ。あと4つ、もらっちゃお♪」

ゴールまで100m‥逃げる者達の距離は約10m‥

ティエモは徐々に距離を‥縮めて行く

海賊達
「よっしゃあ!ゴール!」

「ハァ‥ハァ‥ハァ‥た‥助かった!」

賞金稼ぎ
「あ‥危なかった‥」

「うわぁぁぁっ!」

海賊2人と賞金稼ぎがゴールのゲートを潜る中‥

ティエモ
「捕まえた♪」

賞金稼ぎ1人はティエモに腕を捕まってしまう

賞金稼ぎ
「た‥助け‥」

バキッ!
助けを求める声も虚しくティエモのハイキックの餌食となりその場に倒れた

ティエモ
「キュハハハ。ごめんね。バッヂ貰うよ♪
3人には逃げられちったか‥
ま、いいや。」

そしてティエモもゴールのゲートを潜った


ジェラル
「おーっと!ターコイズ島では初日から大会を盛り上げてくれた立て役者の1人!我らが【天女】のティエモちゃんがゴールイン!明日もこのコの尻‥じゃなくて戦いを見れるのは幸せだね!」


イーシュガー・ティエモ
初日撃破者数、獲得バッヂ共に7にてゴール


ティエモ
「もうちょっと取りたかったけど去年よりは取ったから、いいか♪
よし♪お風呂♪お酒♪アイス♪」

鼻歌混じりでスキップしながらコネクトコテージに入って行った
そして何の因果なのか‥他の島でも‥


〜トパーズ島 コネクトコテージ付近〜

ピクシー
「ん?ゴールじゃん!とりあえず今日はもういっか。」


ワーナー・ピクシー
初日撃破者数、獲得バッヂ共8にてゴール


ピクシーのゴールの数秒後‥

セピア
「今のは‥罠女か‥先のゴールを許したか。
まぁ、よい。まだ初日‥今はまだ我が下手に出ておいてやろう。」


ディープル・セピア
初日撃破者数、獲得バッヂ共に7にてゴール


〜アメジスト島 コネクトコテージ付近〜

エクイル
「ん?あれがゴールか。何はともあれ‥無事に初日を終えそうだな。」


ケーオー・エクイル
初日撃破者数、獲得バッヂ共に5にてゴール


〜コーラル島 コネクトコテージ付近〜


ピクサー
「あら、もうゴール?まっ、いいか。この辺で少し休息を‥」


ワーナー・ピクサー
初日撃破者数、獲得バッヂ共に10にてゴール


〜トルマリン島 コネクトコテージ付近〜

ノピス
「小家屋か‥頃合いだな。」


ノピス
初日撃破者数、獲得バッヂ共に9にてゴール


ジェラル
「あれれ?強者の本能か!【天女】ちゃんを皮切りに【桜吹雪】、【闇巫女】、【トラップガール】に【アイスドール】が次々とゴールイン!
そのいい女達の匂いに誘われたかルーキー、【橙鷹】のエクイルもゴール!
当然まだデッドヒートカーニバルの初日は終わっちゃいない!この後も名勝負があるかもしれないぜ!
まだまだ最後まで見逃すな!」


NEXT >>171

(Android/Chrome, ID:9GACL1Fj0)
171 :3番手
06/11(火) 22:12

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.128 『初日終了』

目次 >>163


ティエモ達のゴールから1時間経過する


〜ターコイズ島 コネクトコテージ〜

グビッグビッグビッ‥

ティエモ
「ぷはぁぁっ!あぁ、うめぇぇぇぇなぁ♪」

風呂上がりのティエモは首にタオルを掛けて腰に手を当ててビールを一気飲みした

ティエモ
「おじさーん!もう一杯ちょうだい!あとバニラアイスも!」

食堂の親父
「へい!だがべっぴんのオネェちゃん、飲み過ぎは明日に響いちまうぜ!」

ティエモ
「大丈夫♪私、お酒強い方だから♪あと、その焼鳥も3本とビールもう一杯!」

ティエモはジョッキ2つと焼鳥を両手に持ち、頭にカップアイスを乗せて自分の部屋に向かった

ティエモ
「もぐもぐ‥ゴクゴク‥
ぷはぁぁっ!あぁ‥何て幸せな時間‥疲れた体に染みる♪回復回復♪」

そのまま部屋に戻り休息の時を過ごした


〜コーラル島 コネクトコテージ〜

ガク‥バタン‥

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥な‥何‥
お‥おぇっ!」

ピクサーは膝から崩れ落ち倒れた

海賊達
「な‥何だ?」

「【闇巫女】のピクサーか?」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥おぇっ‥
(な‥何‥この頭痛と吐き気と寒気‥な‥何が起きてるの‥私の体‥)」

使用人
「だ‥大丈夫でしょうか?ピクサー様‥」

ピクサー
「え‥えぇ‥だ‥大丈夫よ。ちょっと張り切り過ぎただけ‥悪いけど‥肩を貸してくれる?」

使用人
「かしこまりました‥」

ピクサーは使用人の肩に掴まり自分の部屋に戻った

海賊達
「見たか?今の‥」

「あぁ!ありゃあ狙い目だ。」

「またとねぇチャンスだ!【闇巫女】の首を獲れるぞ!」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(こ‥こんな時に‥な‥何なの‥せ‥せめてティエモと戦う時までは‥‥約束‥)」

そして時は流れ‥

ジェラル
「5・4・3・2・1・0ォォッ!」

ブォォォォォッ!
ジェラルの掛け声と共に島中にサイレンが鳴り響いた

ジェラル
「終了ォォォッ!
さぁ、盛り上がりまくった初日の終了だぁぁっ!
やっぱり【天女】ちゃんとウルルちゃんの戦いは見応えあったね!
その後に筆頭ルーキーの【増殖】のタバールも倒しちゃう辺りはティエモは可愛さだけじゃない本物の強さを兼ね備えている!
ワーナーシスターズへのリヴェンジに抜かりは無いね!
対するピクサーは絶好調!手元のデータでは初日トップ通過!返り討ちは濃厚かな?
妹のピクシーも相変わらずの好の調!
虎視眈々の【アイスドール】も相棒のウルルの敗北を知らない!知れば当然狙うは【天女】の首だ!
トップ通過はピクサーに譲るも無傷で安定の【桜吹雪】のノピス!1番人気の余裕が漂うね!
静か過ぎるザラードも何を考えるか不気味な存在!
さぁ、今年は何人生き残ったぁ?集計まで30分程の戴くぜ!」


〜キングアップル ソイルエリア 酒場〜

初日を終え島の各エリアの酒場では観戦者達が盛り上がっていた

観戦者達
「見たかよ!【天女】だ!【天女】!【天女】で決まりだ!」

「いや‥【闇巫女】だな。去年より遥かに強くなってやがる!」

「だが‥【天女】は【萌鎌】のウルルと【増殖】のタバールを立て続けに倒してる!死角はねぇよ。」

「【萌鎌】をやっちまったんだ。【アイスドール】と【桜吹雪】が黙ってねぇよ。」

「俺ぁ【大木割り】のゴルバートだと思うぜ‥あいつ‥大好きなんだよな‥」

「ギャハハハ!分かるぜ!」

「まっ、結局最後は【桜吹雪】だろ。」

「いや、ザラードだ。まだ全然本気じゃねぇよ。」

「何にせよもう少し1時間半で始まちまうぜ。」

「ギャハハハ!俺達も少し休まねぇとな。観戦疲れしちまうぜ!」

ジェラル
「さぁーて!今年のデッドヒートカーニバル、初日の生き残りの集計が終わったぜ!早速発表しちゃうよ!
ターコイズ島、132名脱落!生き残り94名!
ペリドット島、137名脱出!生き残り88名!
トパーズ島、137名脱落!生き残り89名!
コーラル島、134名脱落!生き残り91名!
アメジスト島、127名脱落!生き残り99名!
ガーネット島、 132名脱落!生き残り95名
パール島、135名脱落!生き残り91名
トルマリン島、146名脱落!生き残り79名!
となったよ!」



NEXT >>172

(Android/Chrome, ID:Q4iNcgkX0)
172 :3番手
06/15(土) 17:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.129 『726/1804』

目次 >>163


ジェラル
「次の島に進める通過者の数だけもう一度言うよ。
ターコイズ島、94名!
ペリドット島、88名!
トパーズ島、89名!
コーラル島、91名!
アメジスト島、99名!
ガーネット島、 95名!
パール島、91名!
トルマリン島、79名!
合計で726名!
1804人の参加者達から1078名が脱落!初日から1000人超えの脱落者は何年振りだ?
各島平均100名は残る初日で全部の島が100名を下回るのは近年稀に見るハイペースだね!」

島中に響き渡るジェラルの実況に観客達は歓声を挙げる


観戦者達
「うぉぉぉぉっ!」

「ひゃっはぁー!これだからデッドヒートカーニバルは面白ぇっ!」

「今年は初っ端から盛り上げてくれるぜ!」

「もっとだ!もっと興奮させろ!」


ジェラル
「ここから次の島に行くのは‥ターコイズ島、ペリドット島組からサファイア島へは182名!
トパーズ島、コーラル島組からルビー島には180名!
アメジスト島、ガーネット島組からエメラルド島は194名!
パール島、トルマリン島組からダイヤ島へは170名!
出場者達はもう十分休んだかな?
早くも2日目スタートまで残り時間は1時間半を揃っちゃったぜ!
この後に各島の通過者の発表があるがそれは自分の目で確認してくれ。
これより俺は少し休息して喉を休めさせてもらうよ!じゃあ皆、後ほど!」

ジェラルの放送が終わると画面上には各島の通過者の名前が映し出される


〜ターコイズ島 コネクトコテージ〜

ティエモ
「1・2・3・4っと‥」

ティエモは左脚を高く上げて壁に掛けてストレッチをしていた

ティエモ
「おぉ!エク、通過してんじゃん!まぁ、当然か。オオバクとラーセインも無事か。いいね!感心感心♪」


〜トルマリン島 コネクトコテージ〜

ノピス
「なっ‥」

ぼとっ‥
通過者達の名前が映る映像電伝虫を見たノピスは驚きで魚の串焼きを落とす

ノピス
「ウルの名が無い‥やられたのか‥
あの島に居たのは‥‥‥確か‥イーシュガーの‥か‥
それ以外にウルを獲れる輩はおらんな。
まさか初日からウルが脱落するとは‥さすがはあのお方の仲間という訳か‥
ユフフフ。面白い!拙者が仇を討ってやる!加減はせんぞ。
‥と言いたい所だが、復讐に燃えるセピの壁を超えられはすまい‥」


〜トパーズ島 コネクトコテージ〜

セピアは無言で映像電伝虫が映し出す通過者の名簿を見ていた

セピア
「ウルル‥」

パイタン
「アイス姉さん、どうかしました?
ハンバーガー食べます?」

セピア
「いらん‥あっちへ行け‥
(ウルル‥‥まさかお前が‥‥【天女】だな‥
我が必ずや仇を‥)」

ピクシー
「ピハハハ!どうしたの?氷のお人形さん。
何か顔怖いんだけど!」

パイタン
「【トラップガール】!」

両手にソフトクリームを持って顔中をソフトクリームだらけにしたピクシーが近付いて来た

セピア
「どうかした所で貴様に話す義理はない‥
首を洗って待っておけ。顔もな‥
姉と共に仕留めてやる‥」

ピクシー
「ピハハハ。仕留められないのがピクシーちゃんだ。前も言ったよ。」

セピア
「自惚れるな‥」

パイタン
「そ‥そうだ!パイとアイス姉さんが組めばお前らなんて怖くない!」

ピクシー
「??
誰?お前?」

パイタン
「パイはS・シスターズ海賊団船長の【早弓】のパイタンだ!覚えておけ!」

ピクシー
「分かった。忘れるまで覚えとく。
‥で誰だっけ?ピハハハ。」

ピクシーは笑いながら去っていった

パイタン
「く‥くそぉっ!バカにしやがって‥」

セピア
「挑発に乗るな‥ソフトクリームもうまく食えない阿呆だが実力は本物だ‥我でも容易には勝てん。
格上の挑発に乗ったら勝機は薄れるだけだ。」

パイタン
「は‥はい‥
あれ?アイス姉さん、もしかしてパイの事気に掛けて‥」

セピア
「黙れ‥そして我の前から去れ‥」

パイタン
「んもぉぉっ!冷たいなぁ〜。まっ、そこがかっこいいんですけど‥シュヘヘヘ。」


NEXT >>173

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230 :3番手
11/15(金) 07:43

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.181 『岩?』

目次 >>229


ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(つ‥疲れが一気に来た‥人の心を読むってこんなに疲れるのね‥そりゃあそうか‥神経を研ぎ澄ましながら戦ってるって事だもんね‥‥)
プルフフフ‥バッヂ‥貰うわよ‥」

ピクサーはラーセインとオオバクからバッヂを奪い2人の集めたバッヂの3割を袋から出す

ラーセイン
「ゲホッ‥ち‥ちくしょう‥」

オオバク
「こ‥ここまでか‥キティハハ‥」

ピクサー
「あなた達‥‥何故私に美人と言うのを止めたの?
分かってた筈よ‥その言葉に私に隙が生まれるのを‥」

ラーセイン
「スタラララ‥ぐ‥愚問だな‥そこまでして勝ちたくねぇ‥美人に卑怯な手は御法度だ‥‥そのくらいの常識は弁えてる‥」

オオバク
「キティハハハ‥も‥もう一つ‥あんたの照れ方が可愛過ぎる‥クールビューティーな美人女にあんな照れ方されちゃあ‥手が出せねぇよ‥
俺達にも害が及ぶ‥」

ピクサー
「あっそ‥じゃあ私の正当な勝利でいいのね?」

ラーセイン
「ああ、誇ってくれ‥」

オオバク
「美人の尻に潰されちゃあ文句の一つも出ねぇよ‥」

ピクサー
「バカなの?まぁ、いいわ‥じゃあ‥さよなら‥」

ピクサーはオオバク達から離れて行く

ピクサー
「それと‥‥‥‥わ‥わた‥私!び‥美人じゃないからね!ティエモの方が美人なんだから!む‥胸だって大きいし!お尻だってプルプルムニムニだし!わ‥‥わたわし、び‥美人じゃないから!」

ラーセイン&オオバク
「か‥かわいい‥」

時は3時間程経過し‥
現在19時を回る
デッドヒートカーニバル、2日目開始より7時間経過した


〜サファイア島 森〜

ティエモ、エヒメ、ヒョウサイは輪になって座りフーディングバズーカによって得た食料を食べていた

オオバク
「どうする?ティエモ。このままゴールする事も出来るが‥バッヂは欲しいだろ?」

ヒョウサイ
「だいぶ体力は回復したんじゃねぇか?」

ティエモ
「うーん‥まぁまぁかな。でもこのまま戦わないでゴールしても決勝で不利になっちゃうから‥‥そろそろ行っとく?」

ヒョウサイ
「ちょうど今近くにコソコソ隠れてやがる奴が居る‥強さは分からねぇが‥強い奴が隠れたりしねぇだろ?」

エヒメ
「そうとは限らねぇだろ。潜伏して不意打ち狙ってる奴だっている。」

ヒョウサイ
「ヒョハハハ。だが、小声でもう少し隠れてやり過ごすとか言ってるぜ。こりゃあザコ確定だ。絶好のカモと見た!」

ティエモ
「よしっ!信じる!案内して。」

ヒョウサイ
「さすがティエモだ。よし!こっちだ!」

エヒメ
「そっちは岩山地帯だ。身を隠すには向かねぇ場所だと思うが‥どこに隠れてるんだ?」

ティエモはヒョウサイとエヒメの案内て岩山地帯に移動する

ヒョウサイ
「声は聞こえる‥あそこからだが‥どこに居るんだ?」

ティエモ
「ホント?岩しかないんだけど‥」

エヒメ
「ん?」

ヒョウサイ
「あの岩から聞こえる‥まずい‥って小声で言ってこっち見てやがるぞ!チラッ‥っても聞こえた!」

ティエモ
「チラッ‥って聞こえるの?」

ヒョウサイ
「俺の能力を見くびるな!聞こえねぇはずの音だって聞き逃さねぇ!」

ティエモ
「はいはい。すみませんでした。」

ティエモは岩に歩き、回りを見渡す

ティエモ
「誰も居ないよ。」

ヒョウサイ
「そんなバカな‥確かにそこから声が‥」

エヒメ
「待て!この島の地図にそこに岩なんてねぇ!」

ヒョウサイ
「はぁ?」

ティエモ
「えっ‥まさか‥」

大きな岩
「くすぉぉぉっ!バレつまったドン!戦うしかねぇドン!」

特大の灰色のシーツが宙に舞うと中から特大の男が出てくる

紫髪の特大の男
「ゲゲッ!おんめぇ、3番人気の【天女】でねぇかドン!」


イワード海賊団 船長
【岩布団】のイワード
懸賞金 2700万ベリー
(身長665cm 今大会最高身長)
748番人気 バッヂナンバー201


エヒメ
「えぇぇぇぇっ!ひ‥人ぉ!」

ティエモ
「で‥でっかぁぁぁい!」

ヒョウサイ
「ぎゃあああ!化け物!」

イワード
「もうやるしかねぇドン!オイドーの実力を知る者は少ないドン!捻り潰してやるドン!」


NEXT >>231

(Android/Chrome, ID:q0T7LlV00)
44 :3番手
10/04(水) 06:52

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.16 『嵐の予感』

目次 >>39


ティエモ達が上陸した47番GRに居た島の賞金稼ぎ達の中の3人はこっそりとティエモ達を付けてきていた

青いアフロの賞金稼ぎ
「ほほぉ‥あの女、北の海のパイタンと妹達‥そして仲間2人‥」


島の賞金稼ぎ
【在庫】のトック
最高獲得懸賞金 6500万ベリー


ハゲている焦げ茶色の髪の賞金稼ぎ
「トータルバウンティは‥約2億‥束になれば【天女】を遥かに凌ぐ‥」


島の賞金稼ぎ
【禿鷹】のゲーハム
最高獲得懸賞金 7300万ベリー


朱色の髪の顔に複数の目の刺青を入れた男
「バカめ!束になっても【天女】には敵わん!美しさもな。【天女】はヒューマンショップに売った方が儲けられる!」


島の賞金稼ぎ
【十一つ目】のナインアイ
最高獲得懸賞金 6800万ベリー


ゲーハム
「じゃあパイタンの一味はもらうぜ。」

トック
「おいおい!横取りするなよ。パイタン達はオラが目をつけてたんだ。生け捕りして牢にブチ込んで【天女】を倒したってデマ流せば懸賞金は跳ね上がる!トットットハハハッ!」

ナインアイ
「相変わらず笑い方がバカだぜ!まぁ、いい。なら【天女】は俺がもらうぜ。だがヤツが【早弓】と一戦交えてからだがな。」

トック
「自前の眼を足し忘れて名前通り9つの眼を彫って【十一つ目】なんて通り名が付いてしまうバカにバカ呼ばわりされる覚えはねぇ!」

ナインアイ
「な‥なんだと!」

ゲーハム
「やめろ!ここは協力し合おうじゃねぇか。だが厄介なのはオオバク、ラーセインだ。奴らには懸賞金は懸かっちゃいねぇ。だが強ぇ。 戦うだけ損だだ。」

トック
「理想の展開はパイタン一味がオオバクとラーセインを始末するって展開だな。」


そしてそこから少し離れた丘の上では‥

サウスジョー
「ジョヒヒヒヒッ!見つけたぜ!【天女】!未来の妹よ。」

ボザノス
「ボハハハ!久々の億超え‥上物の血を浴びれる。なぁ‥撲殺棒!おい!【天女】はどこだ!いねぇぞ!」

サウスジョーとウォッチャーとボザノスが身を隠してティエモ達を狙う

サウスジョー
「あのマスクしてるのが【天女】だ!」

ボザノス
「嘘つけっ!手配書じゃマスクなんてしてねぇぞ!」

ウォッチャー
「お尋ね者なんだ。顔くらい隠すだろ!
あ‥兄貴、どうする?ボザノスの奴、殺す気満々だぜ‥」

サウスジョー
「【天女】と戦えばあいつもただではすまん‥ヤツが【天女】を仕留める前にヤツを仕留めちまえばいい。」

ボザノス
「何だてめぇら、こそこそと‥」

サウスジョー
「いや‥何でもねぇよ。気にするな。それより俺とウォッチャーで【天女】を挟み打ちして追いやるからあとは頼んだぜ。」

ウォッチャー
「期待してるぜ!ボザノス。」

ボザノス
「誰に言ってんだ?ボハハハ。」


更にその対角線上にある廃墟の裏‥

白髪の海兵
「やっべぇ‥遅刻しちまったら軍隊全滅させられてた‥」


海軍本部大佐
【大遅刻】のヴァサモル


ショートヘアの赤い髪の女海兵
「ヴァサ君のせいですよ。絶対ランさんに怒られる‥」


海軍本部中佐
【奇術師】マツカリン


三度笠を被った海兵
「無常‥なぜ‥大事な時に寝坊する‥我々の身にもなれ‥問題児‥」


海軍本部中佐
【三度笠】ワートル・グラブ


『LAN』と殴り書きしてある海軍帽子を被った海兵が身を潜めて様子を伺っていた

ヴァサモル
「悪かったよ。でも起きれないモンは起きれねぇ!ヴァハハハ。」

グラブ
「笑い事‥ではない‥」

マツカリン
「そうですよ。ラン准将を怒らせて逃げたS・シスターズ海賊団。ラン准将はアタシ達の恩人ですよ。」

グラブ
「お前は‥恩を‥仇で‥返すのか‥」

ヴァサモル
「いや‥そんなつもりはねぇが入隊は1年しか変わらねぇだろ?元々あの人はガールズシップ嬢で酒グセ悪い海賊をボコボコにして捕まえて海軍に突き出してスカウトされたんだから。」

マツカリン
「戦い方を教えてくれたのはあの人です!」

グラブ
「そうだ‥ガールズ‥シップ嬢‥時代から‥某達の‥町で‥色々‥教えてくれた‥」



Next >>45

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96 :3番手
12/16(土) 22:36

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.61 『巫女の笑顔』

目次 >>95


約10分後‥

ピクサー
「ごめんなさい!本当にごめんなさい!だ‥大丈夫?」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥キュハハ‥もういいって‥元凶は私だし‥ピクシー‥強いね‥」

ピクサーは平謝りしながらティエモの腕と肩を止血札を貼って包帯を巻く

ピクサー
「とりあえず私の札で血は止めたけど‥病院行きましょ。
ほら、あなたも謝りなさい!ピクシー!」

ピクシー
「ピクシーちゃん、悪くないもん!」

ピクシーは不機嫌顔で両手におはぎを持って食べていた
暴走するピクシーの猛攻を止めたのはおはぎだった

ティエモ
「もう大丈夫だって。ピクシー悪くないし‥
それに病院行ったらお酒飲めなくなるじゃん。
さっ、飲みに行こ♪」

ピクサー
「お酒なんて飲んだら血が‥」

ティエモ
「ピクサーの御札あるから大丈夫じゃん。
ピクシーも行こっ。」

ピクシー
「特別だよ。」

ティエモ
「おはぎもっと食べる?」

ピクシー
「食べる!よこせ!」

ピクサー
「いい加減になさい!ピクシー!」

ティエモ
「まぁまぁ♪」

ティエモはピクサーとピクシーを両脇に抱える様に肩を組み飲み屋を探した

ティエモ
「ちなみに‥居酒屋系?バー系?」

ピクシー
「ピクシーちゃんは何でもいいよ!」

ピクサー
「お任せします。」

ティエモ
「じゃあ‥あそこにしよっか。」

ティエモは居酒屋風の飲み屋に入った
そして席に着くと‥

ティエモ
「私はとりあえずのビール♪あと唐揚げとおすすめの刺身の盛り合わせを‥」

ピクシー
「ピクシーちゃん、ピニャコラーダ!あとチョコレートのお菓子。」

ピクサー
「私はワ酒で‥巫女の微笑はある?」

店主
「ございます。」

ピクサー
「じゃあそれを温燗で‥」

店主
「かしこまりました。ビールとピニャコラーダ、ワ酒、巫女の微笑のヌルが1ずつで‥」

ティエモ
「ワ酒?」

ピクサー
「ワノ国のお酒。でもワノ国は鎖国だから本物のワ酒ってあまり出回りがないからその作り方を真似て作ってるお酒の事よ。」

ティエモ
「ふ~ん。巫女の微笑ってカワイイ名前で何かピクサーにお似合いだね。美人ちゃん♪」

ピクサー
「や‥やめてよ‥」

店主
「お待ち。」

3人の前に酒とツマミが運ばれる

ティエモ
「じゃあ、とりあえず再会を祝して‥カンパ~イ!」

カチーン
グラスを合わせる

ティエモ
「ぷはぁー!やっぱりこれだ!
おじさーん!ビールもう一杯!」

ピクサー
「もう飲んだの?」

ティエモ
「やっぱり最初の一杯はグビッとね。キュハハ。
ねぇ、ピクサー。それちょっと飲みたいんだけど‥」

ピクサー
「えっ‥い‥いいよ。じゃあおちょこをもう一つ‥
すみませーん‥」

ティエモ
「それでもいいよ。」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモ
「あっ、でもまたピクサーそれで飲むもんね。やっぱもう一つもらおっか。すみま‥」

ピクサーはおちょこをティエモに差し出す

ピクサー
「わ‥私は‥気に‥しないから‥‥そ‥その‥ティ‥ティエモさえ良かったら‥」

ティエモ
「嫌な理由ないじゃん♪じゃあちょうだい。」

ピクサーはティエモに渡したおちょこにワ酒を注ぐ

ティエモ
「あっ!美味しい!私もこれにしよう!
おじさーん、ワ酒もう一つ!」

店主
「ヘイ、ビールはどうします?」

ティエモ
「飲む!」

ピクサー
「プルフフフ。飲むね。相変わらず‥」

ティエモ
「ん?」

ピクサー
「えっ‥何?」

ティエモ
「やっと笑ってくれた。
ピクサー‥ずっと笑わなかったから心配してたんだよね。
やっぱり笑うとますます美人ちゃんだよ。」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥。」

ピクシー
「お姉ちゃん、ずーっと悩んでたんだよ。キュハハとミハハにしたこと。笑顔が減って来て少しやつれてきたし‥ピクシーちゃんも心配だったんだ。だからお姉ちゃんを許してあげて‥
ピクシーちゃんもだけど‥」

ティエモ
「許す事なんて何もないから。もう友達って思ってるのは私だけ?」

ピクシー
「ピクシーちゃんも!」

ピクサー
「ほ‥ほ‥本当に‥ごめん‥なさい‥
わ‥私‥取り返しのつかない事を‥あなたに‥‥
あ‥脚‥大丈夫ですか?」

ピクシー
「ごめんなさい。」

ティエモ
「つきます!脚もこの通り!
もう終わり!お酒がしょっぱくなるから。
さぁ、飲もう!とことん飲もう!親友ピクサー、ピクシー。」

ピクシー
「うん!」

ピクサーもコクリと頷いた


Next >>97

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97 :3番手
12/17(日) 22:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.62 『こめかみの傷』

目次 >>95


ティエモ
「キュハハハハッ!」

ピクサー
「プルフフフッ!」

ピクシー
「ピハハハハッ!」

飲み始めて1時間‥
3人は飲む酒をワ酒、巫女の微笑に統一して飲んでいた


既にテーブルには30本の空のとっくりが並ぶ

ティエモ
「でね、その後‥‥ん?」

ピクサー
「何?どうしたの?私の顔に何か付いてる?」

ピクシー
「目と鼻と口!ピハハハ。」

ティエモは真顔に戻りピクサーに手を伸ばすと右側の髪をあげた

ピクサー
「あっ!」

ピクサーの右のこめかみには傷があった

ティエモ
「これ‥どうしたの?」

ピクサー
「えっ‥あ‥あぁ、これ?バクワの船に乗ってから戦闘でドジッちゃってね。その傷よ。」

ティエモ
「嘘付かないで!あの時私が蹴った傷でしょ?」

ピクサー
「聞いたの!?」

ティエモ
「何を?」

ピクサー
「あっ‥」

ピクシー
「そだよ。ティエモの蹴りでパックリ消えた傷だよ。」

ピクサー
「コ‥コラッ!ピクシー!」


〜回想〜


ステイク率いるマッドボーイ海賊団が魚人島から出航する直前に助けを求めてきたピクサーとピクシー

ティエモとエミルへの仕打ちを土下座で詫び、船に乗せて欲しいと頼まれ、やむなく乗せたステイク

だが案の定、待っていたのはエンペラーイーターの船3隻という裏切りだった

苦戦を強いられ何とか逃げたステイク達だがティエモがピクサー達に捕まってしまう

ステイクが戦闘の最中にエンペラーイーターの船から盗んだ謎の石版とティエモの交換を求める

だが、全てはステイクの計算通りだった

ステイクはエンペラーイーターに近付く為ピクサーとピクシーを利用した。

魚人島出航前にピクサー達の目を盗み、ティエモと密な打合せを行い、囮を頼み敵船に侵入させる

その結果‥

バキッ!ドフッ!

ティエモ
「あぅっ!」

ドサッ‥

ピクサー
「プルフフフ!いい気味。あんたらみたいな弱小海賊団に助け求めるなんて自殺するのと変わんないのよ!」

ティエモ
「ケホッ‥そ‥その弱小海賊団のミルクタンクに‥な‥涙を流して許しを‥乞いたの誰だっけ?キュハハ‥」

ピクサー
「ちっ!まだそんな減らず口叩く余裕あるのね‥ピクシー!」

ピクシー
「はい!お姉ちゃん!」

ピクシーはティエモを起こし後ろから羽交い締めにするとピクサーは懐からギザギザのナイフを出す

ティエモ
「くっ‥は‥離せ!」

ピクサー
「プルフフフ。顔、斬り刻んであげる♪顔中縫い傷なんで素敵じゃない?かっこいいわよ。」

グニュッ
ピクサーはティエモの右の胸を鷲掴みにする

ティエモ
「うぁ‥」

ピクサー
「さぁ‥泣き喚き‥‥うっ‥」

突然膝を付くピクサー

ティエモ
「キュハハハ。どうかした?ピクサー。」

ピクシー
「お姉ちゃん!」

ピクサー
「な‥何‥」

ティエモ
「さぁ‥ね!」

ダン!
ティエモはピクシーの足を踏みつける

ピクシー
「いたぁーい!」

痛みに羽交い締めを解いたピクシーの腹に強烈な回し蹴りを放つ

ドフォッ!

ピクシー
「はうっ!」

そしてピクサーの腕を掴むと再び自分の胸に押し付けた

ティエモ
「キュハハハ。特別サービスよ♪あんたいつも勝利を確信した時、絶対私のおっぱい掴むよね。
羨ましいんでしょ?
まぁ、あんたおっぱい小っちゃいからね。
今日はたっぷり触られてあげるから♪」

ピクサー
「くっ‥ま‥まさか‥海楼石‥」

ティエモ
「正解!ウチのキャプテン、頭切れるの♪
全部お見通し。あんたのクセを教えたらポケット付きのブラジャーオーダーメイドして中に海楼石入れれてくれた。気持ちいいでしょ?」

ピクサー
「ち‥ちくしょう‥離せ!こんな事してただで済むと‥」

ティエモ
「思ってない!元より済ます気ないし。
私、お前大っ嫌い!信用するわけ無いじゃん!
ずーっと蹴り飛ばしたいって思ってた!
その夢やっと叶う!」

ピクサー
「ちょ‥待っ‥」

バキィィィッ!ブシュッ!

ピクサー
「あうっ‥」

ティエモの左ハイキックがピクサーの右のこめかみを捉えると激しく血飛沫があがった

ティエモ
「ざまあみろ♪」

ピクサーは白目になりそのまま大の字に倒れた


Next >>98

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98 :3番手
12/20(水) 22:12

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.63 『キズは償い‥戒め‥そして思い出』

目次 >>95


ティエモ
「謝るのは私の方だね‥ピクサー。
あなたの美人顔に傷を残しちゃった‥」

ピクサー
「やめて、ティエモ!私があなたに‥あなた達にしてきたことはこの傷の比じゃない!
だから謝らないで!お願い!
それにこの傷は‥」


〜ピクサー 回想〜

デスティークロスに置ける死闘5日目に置いて人間爆弾とされ再びティエモとエミルの前に現れたピクサーとピクシー

再びそれを助けたティエモとエミルだったがその前に現れたのはピクサーとピクシーを始末に来た7億7500万の賞金首にてピクサー達の上司【戦狂】オリーブ・マリータだった

マリータは連戦による疲れと手負いであった事もありティエモは格上マリータを打ち破った

その戦いの最中ティエモを庇い腹を貫かれたピクサーの治療を仲間の船医、ジイルに任せティエモは折れた脚を固定し戦いの場へと向かって行った

ジイル
「不本意だが仲間の頼み‥先に言っておくが俺はお前が嫌いだ。デッドヒートカーニバルでお前がティエモにした事を許すことは出来ない。」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ふ‥【風来】‥」

ジイル
「もう喋るな。軽傷じゃないんだ。」

ピクサー
「ひ‥一つだけ‥頼みがあるの‥ケホッ‥
み‥右のコメカミ‥の‥キズ‥」

ジイル
「安心しろ‥傷跡は残さない。」

ピクサー
「い‥いいえ‥消さないで‥」

ジイルの治療の手が止まる

ジイル
「何故だ?」

ピクサー
「こ‥これはティエモに蹴られた時に切れた傷‥
つまりティエモが付けてくれた傷‥」

ジイル
「バカを言うな。俺に女の顔に傷を残す治療をしろと言うのか。」

ピクサー
「えぇ、そ‥そうよ‥ごめんなさい‥
でも患者が希望してるなら‥どうにか叶えてもらえない?」

ジイル
「傷を付けた者の事を考えろ!」

ピクサー
「か‥髪で隠れるから‥あなたが内緒にしてくれるなら‥ティエモは分からない
この傷を私の償い‥戒め‥そして思い出にしたい‥‥
お願いじばず!ごのギズをげざないで!」

ピクサーは大粒の涙を流してジイルに頼んだ

ピクシー
(お姉ちゃん‥)

ジイル
「‥‥‥分かった‥だからもう喋るな。」

ピクサー
「や‥約束よ‥ティエモには言わないで‥絶対に‥
そ‥それと‥あの時‥私を止めてくれて‥ありがとう」

ジイル
「よせ‥俺はティエモを守っただけだ。」


一ヶ月後

〜新V・B海賊団の船 クレイジーバカンス号〜

周りに誰もいない事を確認したピクサーは鏡を見て、包帯を取り髪をかき上げ右側のコメカミの傷を見ると優しく微笑んだ

ピクシー
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!
どうしたの?その傷。何で笑ってんの?」

ピクサー
「きゃあああっ!びっくりした!
ピ‥ピクシー、いつの間に?」

ピクシーはピクサーの真後ろに居た

ピクシー
「ずーっと居たよ。何で笑ったの?」

ピクサー
「な‥何でもない!」

ピクシー
「それ、ティエモに蹴られた時に付いた傷だよね?」

ピクサー
「えっ‥し‥知ってたの?」

ピクシー
「うん、キハハハと話してるの聞いてた。」

ピクサー
「絶対言っちゃダメよ!約束よ!」

ピクシー
「はーい。」


〜回想 終わり〜

ティエモ
「バカね‥そんなの思い出にしなくてもこれからたくさん思い出作りできるのに‥」

ピクサー
「いいの‥これは私なりのけじめ‥だからどうか気にしないで‥
この傷触ると落ち着くんだ‥あなたがそばにいるみたいで‥」

ティエモ
「バカ‥」

ピクサー
「バカだよ‥プルフフフ。誘ってくれてありがとう。久しぶりに楽しいお酒よ。」

ティエモ
「私もよ。あなた、本当に変わったわ。大好きだよ。」

ピクサー
「私もよ。」

ピクシー
「お姉ちゃん、本当にティエモの事大好きなんだよ!鏡で傷見て笑ってるし‥
今日もねティエモの事ばかり見てるし唇とおっぱいの谷間とかめっちゃ見てる!
席を立った時は目線が絶対お尻追い掛けてるもん。」

ティエモ
「えっ!」

ピクサー
「ピ‥ピクシィィィー!!嘘おっしゃい!」

ピクシー
「嘘じゃないもん!ピクシーちゃんずーっと見てた。お姉ちゃんの顔が見たことないくらい嬉しそうな顔してたよ。」

ピクサー
「ほ‥本人に暴露しなくても‥」



Next >>99

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99 :3番手
12/21(木) 22:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.64 『山と桃』

目次 >>95


ピクシーの暴露で顔が真っ赤になったピクサーは下を見ながら‥

ピクサー
「ご‥ごめん‥引いた‥‥よね?」

ティエモ
「ま‥まぁまぁ、嬉しいよ。それより飲もうよ。」

ピクシー
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!飲もう!」

更に飲むこと30分

20本のとっくりが空く

ティエモ
「あぁ、飲んだ!」

ピクシー
「ピハハハ!」

ピクサー
「あなた‥強過ぎ‥」

ピクサーはかなり酔いが回りおちょこを置く
ピクシーは飲むのを止め笑い始めた

ティエモ
「そう?まだ飲めるよ。」

ピクサー
「私はもういいわ。ギリギリよ。」

ティエモ
「まぁ、今度はエミィも混ぜて4人で飲もっか。
電伝虫の番号教えてよ。」

ピクサー
「えっ‥あっ‥うん。」

ピクサーとティエモは電伝虫の番号を交換する

ピクサー
「エミルは怒ってない?」

ティエモ
「キュハハハ。怒ってないよ!」

ピクシー
「ピハハハハ!」

ピクサー
「夢みたい‥‥‥あの‥お願いあるんだけど‥」

ティエモ
「ん?」

ピクサー
「ううん‥やっぱりいい。」

ティエモ
「何?言いなよ。友達じゃん。」

ピクサー
「引かない?」

ティエモ
「引かない!」

ピクサー
「天女山(テンニョヤマ)‥‥‥触っていい?」

ティエモ
「えっ?」

ピクサーはティエモの胸を見つめていた

ピクサー
「ごめん‥ダメだよね‥」

ティエモ
「いいよ。そのかわ‥」

ピクサー
「ありがとう!」

ティエモが交換条件を出そうとしたがその前に両手を突き出したピクサーが突進してきた

ティエモ
「わぁぁぁっ!」







ピクシー
「ピハハハハ!」

ティエモ
「ピクサー!もういいでしょ!」

ピクサー
「柔らかい‥プリンより柔らかい‥マシュマロなんて敵じゃない‥プルフフフ。」

ピクサーは自分の両手を見つめてぶつぶつと呟いた

ティエモ
「ピクサー!」

ピクサー
「ぱいっ!」

ティエモ
「何その返事‥」

ピクサー
「ごめんなさい‥ひ‥引いた?」

ティエモ
「引かないけど‥」

ピクシー
「ピハハハ!」

ティエモ
「おっぱい触らせたんだから私の頼みも一つ聞いてよ。」

ピクサー
「えっ‥でも私‥小さいよ‥」

ティエモ
「そうじゃない!」

ピクシー
「ピハハハ!」

ピクサー
「じゃあ‥何?」

ティエモ
「デッドヒートカーニバルに出て!」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモ
「ピクサーと友達として戦いたいの!
もしぶつかったら真剣勝負したい!」

ピクサー
「天女殺し‥天女の墓場って知ってる?」

ティエモ
「うん。街で耳に挟んだ。」

ピクサー
「私‥そう呼ばれるの嫌なの‥あの場所に行ったら思い出しちゃう‥」

ティエモ
「じゃあ今年は私が天女殺し殺しになるから!
今度は私が勝つ!」

ピクサー
「私、あなたと戦える自信ないよ‥」

ティエモ
「大丈夫♪もう友達でしょ?
もし戦えたらどっちが勝っても恨みっこ無しよ。
私は手加減しないからね。
終わったらまた飲まない?」

ピクサー
「ティエモ‥」

ティエモ
「ね、出ようよ。」

ピクサーの眼から一滴の涙が落ちた

ピクサー
「う‥うん!」

ティエモ
「やったぁー!」

ピクシー
「ピハハハハ!」

ピクサー
「そ‥その代わりなんだけど‥」

ティエモ
「えっ‥まさか‥また?」

ピクサーは両手の人差し指を合わせて回す

ピクサー
「いえ‥その‥何て言うか‥私‥桃が大好きなのね‥」

ティエモ
「桃?」

ピクサー
「うん、桃。だから‥その‥あのさ‥」

ピクサーの視線は下に行く

ティエモ
「えっ‥まさか‥」

ピクサー
「お尻‥触っていい?触らせてくれたら出る!」

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!キャラ変わり過ぎじゃない!?
絶対酔ってる!」

ピクシー
「ピハハハハ!」

ピクサー
「いや?怒った?嫌いになった?」

ティエモ
「分かった!怒ってないし、好きよ!
いいけど絶対出てよ!明日覚えてないとか言わないでよ!」

ピクサー
「ありがとう!」







ティエモ
「終わりよ!ピクサー!もう終わりだってば!何か恥ずかしくなってきたし‥」

ピクサー
「桃♪桃♪天女桃♪天空にしか実らない天女桃♪超柔らかい♪」

ピクサーは自分の両手を見つめてニヤニヤして謎の歌を歌う

ティエモ
「ピクサー、出てくれるんだよね!」

ピクサー
「桃!」

ピクシー
「ピハハハ!」

ティエモ
「何なの‥その返事‥まぁ、いいや‥約束よ。」

ティエモとピクサーはがっちりと握手した


Next >>100

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100 :3番手
12/23(土) 23:14

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.65 『鼻血出やすい体質』

目次 >>95


その後ティエモはオオバクとラーセインを電伝虫で呼ぶとピクサーとピクシーを自分のホテルに運んでもらいそのまま就寝させた

そして朝を迎える‥

ピクサー
「もう‥マシュマロ食べられないです‥」

ピクシー
「ピハハハ!」

ティエモ
「すぅー‥すぅー‥」

同じベッドに寝てた筈の3人だが‥
ベッドが狭かったというのとピクシーの寝相の悪さによりピクシーはベッドから落ちティエモはピクサーを抱き締めて寝ていた

ピクサー
「はっ!」

そしてピクサーが目を覚ました

ピクサー
「ん‥あれ‥ここは‥
てか‥これ‥何?柔らかい‥」

顔半分が柔らかい何かに埋まっていて上を見るとティエモの顔が下から見えた

ピクサー
「ま‥まさか‥」

ピクサーはティエモに抱き締められ胸に顔を埋めて寝ていた

ピクサー
「ティ‥ティエモのお‥おぱ‥」

ティエモ
「ん?」

ティエモは胸元の生暖かい感じで目を覚ます

ティエモ
「あれ?ピクサー?
きゃああああっ!」

ピクサー
「あっ‥ティエモ‥ご‥ごめんなさい‥」

ティエモ
「どうした!もしかして肘とか当たった?ごめんね!」

ピクサーは鼻血を出しティエモの胸元は血塗れになっていた

ピクサー
「あっ‥ち‥違う!大丈夫よ。
あ‥あれよ。わ‥私、鼻血出やすい体質なんだ!
服汚してごめんなさい。弁償するから‥」

ティエモ
「そうなの?良かった‥てっきり寝返りで肘とか当たったかと‥そういえば昨日も鼻血出たもんね。
服は気にしないで‥でも一応着替える。」

ピクサー
「えっ!こ‥ここで!」

ティエモ
「そだよ。女子同士だしいいでしょ?」

‥といったティエモは既に上半身裸だった

ピクサー
「!!」

ピシャッ‥バタン

鼻血を吹き出して倒れるピクサー

ティエモ
「えぇぇっ!ピクサー!」

倒れるピクサーに駆け寄る

ピクサー
「だ‥大丈夫‥‥
っぱい!!」

ティエモ
「ん?どうした?」

ピクサー
「ゆ‥揺れてる!
じゃなくて‥せめて下着くらいつけて‥‥出血多量で死んじゃう‥」

ティエモ
「???」

ピクシー
「ん?どうかした?お姉ちゃん!」

物音でピクシーが目を覚ます

ティエモ
「おはよ、ピクシー。これ私じゃないからね。
知ってると思うけど‥ピクサーは鼻血出やすい体質なんでしょ?」

ピクシー
「えっ?初めて聞い‥」

慌ててピクシーの口を塞いで札を貼るピクサー

ピクシー
「‥‥‥‥‥!」

ピクサー
「じゃ‥じゃあ帰ろうか。ピクシー。
色々ありがとね。楽しかったわ。ティエモ。」

ティエモ
「私もよ。ああそうだ。
覚えてるよね?本気で戦ってくれるっていう約束‥」

ピクサー
「ええ。恨みっこ無しでしょ。あなたのお陰で吹っ切れたから。本当に感謝してる。」

ティエモ
「どこでかち合うか分からないけど‥お互い頑張ろう!」

ピクサーに近付き手を差し伸べる

ピクサー
「プルフフフ。絶対私が勝つからね。」

ティエモと再び握手するピクサー

ティエモ
「いいえ、リヴェンジさせてもらうから!」

ピクサー
「プルフフフ。じゃあ‥またね。」

ティエモ
「じゃあ‥」

ピクシー
「‥‥‥‥‥‥!」

ピクシーは口の札を指差し必死に何かを訴える

ティエモ
「何?どうしたの?ピクシー。」

ピクサー
「あぁ、外さなくていいわ。ティエモ。
余計な事ベラベラ喋るお喋りさんだから。後で私が外すから‥」

ティエモ
「そう?じゃあね。ピクシー。」

ピクシー
「‥‥‥‥‥‥‥!」

ピクシーは手を振りながらホテルを出ていった

ティエモ
「さて‥今何時かな‥あれ?もう9時!
明日で受付終わりか‥今年何人集まるんだろ‥」

ティエモの泊まるウォーターエリアのホテル街‥
そこから少し離れたレストラン街では‥

スファルト
「何食うんだ?朝飯‥」

エクイル
「別にこだわりはないが‥」

ノックアウト海賊団船員達
「自分、シンプルなのがいいっすね。」

「俺は焼肉だな。」

「朝からんなもん食えるか!」

「じゃあ、あの定食屋にしようぜ!」

船員の一人が定食屋に向かって走る

ドン!

突然脇道から出てきた酒を飲みながら歩いているカーキ色の髪の男とぶつかってしまう

ぶつかった船員

「いてて‥わ‥悪ぃ!」

ザラード

「‥‥‥‥」

Next >>101

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101 :3番手
12/25(月) 21:31

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.66 『お前』


目次 >>95

バリーン!

ノックアウト海賊団船員
「ぐぁぁっ‥」

酒瓶が割れる程の勢いでノックアウト海賊団船員の頭を殴る

ザラード
「ゴミクズが‥」

スファルト
「お‥おいっ!何しやがる‥」

怒りにカンガルーの人獣型になるスファルト

エクイル
「待て、スファ!」

エクイルがスファルトを抑える

エクイル
「ぶつかった無礼は詫びよう。だがやりすぎじゃねぇか?」

ザラード
「あ?誰だ‥てめぇ‥大物振った喋り方すんじゃねぇ!ゴミクズが‥」

ノックアウト海賊団船員達
「エクさん、スファさん、こいつやべぇっす!」

「今‥2番人気で1億5200万の賞金首‥」

「ファイル海賊団の船長、【研削】のザラードことトルボス・ザラードです!」

「去年インペルダウンから脱獄した‥」

エクイル
「インペルダウン脱獄?じゃあ1度は敗けて捕まった1番人気じゃなく2番人気の男か‥」

ザラード
「‥‥‥」

ガチィィッ!
ザラードはエクイルに掴み掛るがエクイルは肘でガードする

エクイル
「うぐぁっ!」

ノックアウト海賊団船員達
「エ‥エクさん!」

「な‥何で!ガードしたはずじゃ‥」

エクイルの肘から血が滴り落ちる

スファルト
「エク!何が起きた!」

エクイル
「さ‥さぁな‥だが‥肘が削られた‥」

ザラード
「大袈裟なことを言うなクソガキ‥肘の皮が1枚剥けた。それだけだ。
てめぇとやり合えば失格になっちまうからな。
ダチとの約束破っちまうぜ。ザラララ。」

ポタ‥ポタ‥

ザラード
「ん?」

ザラードの耳からも血が滴り落ちる
左耳のピアスが引き千切られていた

エクイル
「頑丈なのか‥鈍いのか‥分からんな。エハハハ。
仲間の無礼は詫びる。ここは痛み分けで収めないか?脱獄囚。」

ザラード
「ザラララ。いいぜ。
だが‥てめぇはこの島を出る時は死体だ。今、決まった!
小僧、名前は?」

エクイル
「エクイル‥ケーオー・エクイルだ。」

ザラード
「へっ!殺すまで覚えといてやるよ‥ザラララ。」

ザラードは笑いながら去っていった

ノックアウト海賊団船員達
「エクさん!大丈夫ですか!」

「す‥すみません‥エクさん‥」

エクイル
「気にするな。だが、非はこっちにあった。気をつけろ。」

ノックアウト海賊団船員達
「はい!」

スファルト
「肘‥大丈夫か?」

エクイル
「あぁ‥ケガは大した事ないが‥触られた時削られたような感触と痛み‥普通の人間じゃねぇ。」

スファルト
「悪魔の実の能力者か‥」

エクイル
「多分な‥」


『へぇ‥やるもんだ‥2番人気で見るからに極悪顔のイカれたクソ男に一歩も引かないとは‥【橙鷹】のエクイル。』

不意に名前を呼ばれ振り返るとそこにはピンク髪の男が立っていた

スファルト
「お前‥シュピンだな‥」

シュピン
「いかにも‥だけど‥」

ギュン!
シュピンの尖った指先がスファルトの目の前に迫り止まる

スファルト
「くっ‥」

ノックアウト海賊団船員達
「スファさん!」

「何しやがんだ!てめぇ!」

シュピン
「俺ちんが今から言う事はお前達の命に関わるからちゃんと聞けよ‥
俺ちんはザコからお前と言われるのが嫌いだ‥殺す。
ましてや、てめぇ呼ばわりするクソザコはこの大会を失格になろうが殺す!
さぁ‥言いたいことは何だ?」

ノックアウト海賊団船員達
「くっ‥」

シュピン
「利口だ。」

エクイル
「何がしたいんだ?お前。」

シュピン
「ダメだ‥船長がバカだとは‥シュッハハハ!」

シュピーン!
シュピンの両手が尖る

シュピン
「俺ちんはシュピシュピの実の先端人間‥
生意気な奴は自らの身体で刺すのが1番さ。
人の肉に刺さる感触‥分からないだろ?」

エクイル
「エハハハ。分かりたくないな‥」

茶髪で背の高いキュロット履く女海兵
「耳障り‥喧嘩ならゴミ箱でやれよ。海の粗大ゴミ共!」

シュピン
「【パワーボム】か‥」

エクイル
「足長族‥」

ノックアウト海賊団船員達
「海軍本部准将、ビッグウェーブ・カピーチ!」

「12番人気‥海軍だけなら1番人気‥」

カピーチ

「カフフフ。失せなよ‥連行されたくなかったら。あいにくこの島にはゴミ処理場がないからね‥
わーたしがぶっ壊して処分する!」

Next >>102

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102 :3番手
12/26(火) 21:51

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.67 『イーシュガー』

目次 >>95


観客達
「おい!また揉め事だぜ!」

「またかよ‥今年は多いな‥」

「やはり億超えの海賊が多いからか‥」

エクイルとシュピンが向かい合う間にカピーチが割って入る

シュピン
「シュッハハハ。勘違いするな。揉めるつもりはない。ただの威嚇だ。海軍将校の足長姉さん。
俺ちんはルーキーに構うほど暇じゃねぇしバカでもない。
高々8000万程度のルーキーが身の程を知れと言いたかっただけだ。
俺ちんは失礼するぜ。」

エクイル
「エハハハ。忠告感謝する。ベテラン海賊の先輩。
懸賞金はいくらだ?5億か?」

ピタッ
シュピンの足が止まる

シュピン
「ふざけた口聞くなよ‥クソガキ‥」

エクイル
「ん?ルーキーに構うほど暇でバカなのか?」

シュピン
「今死ぬか‥」

カピーチ
「カフフフ。人間の言葉通じない?ゴミ共‥
それとも捕まりたがり?処刑よ。」

シュピン
「黙れよ‥カピーチ。てめぇも長生きしたけりゃ本戦では俺を避けて通れ。」

カピーチ
「わーたしのセリフ。別に殺してもいいんだけど‥」

エクイル
「じゃあ俺は失礼する。」

シュピン
「最後までナメやがって!いいか!【橙鷹】のエクイル!てめぇは惨殺確定だ!せいぜい今のウチに悔いの残らねぇ余生を過ごしやがれ!」

エクイル
「俺はベテラン海賊に構うほど暇じゃねぇしバカでもない。
高々1億3000万程度で前半の海で踏ん反り返ってる海賊が身の程を知れ。
‥って言いたかっただけだ‥」

エクイルが仲間達と去って行く

シュピン
「ぜってぇ‥殺す!
てめぇもどけよ!カピーチ!」

カピーチ
「カフフフ。あら、ごめんなさい、ベテラン海賊さん。」

カピーチも笑いながら去って行く

シュピン
「あぁぁぁぁっ!クソッ!あのクソルーキーがぁ!」

ガン!
ゴミ箱を蹴り壊して怒り狂うシュピン

シュピン
「楽には殺さねぇっ!」


〜ティエモの泊まるホテル〜

ティエモ
「おーい!オオバク!ラーセイン!ジャイン!起きなよ!朝ゴハン食べに行こうよ。」

ゴンゴンゴンゴンゴン!
ティエモが3人の部屋を回りながらノックする

ラーセイン
「えぇぇ‥まじかよ‥」

オオバク
「もうちょい寝させてくれ‥」

ジャイン
「効いたでごわす‥」

ティエモはピクサーとピクシーを自分の部屋に寝かせた後、すっかり気に入ったワ酒をお土産に買ってオオバクとラーセイン、ジャインと1時間程飲んでいた

その飲み慣れないワ酒にてオオバク、ラーセイン、ジャインは二日酔いになりダウンしていた

ティエモ
「全く情けないんだから‥じゃあ私だけ行ってくるよ。」

ジャイン
「うまかったでごわすが‥未知の領域でごわした‥ここまで残るとは‥」

オオバク
「姐さんが‥化物なだけだよ‥」

ラーセイン
「酒尻‥」

ティエモ
「なっ!ラーセイン!後で頭シャッフルしてやるからね!」

ラーセイン
「ごめんなさい‥それは勘弁‥」

一人、ホテルを出たティエモ

ティエモ
「よぉし!レストラン街はあっちだったよね。
何食べよっかな。」

辺りを見渡すとレストラン街の方に向かって走っていく

ティエモ
「奇跡的にまだピクサーとか居ないかな‥
女子メシするのに‥」


〜ウォーターエリア レストラン街〜

スファルト
「エク、気を付けろ‥さすがに海軍とはまずいぞ。」

エクイル
「分ってるが飛び掛かる火の粉を払い切れねぇだけさ。」

ノックアウト海賊団船員達
「やっぱりエクさんが大物って事じゃないですか?」

「がははは!そりゃあ俺らも鼻が高ぇ!」

エクイル
「からかうな。お前らも気を付けて歩け。俺の揉め事の一つはお前らだ。忘れるな。」

ノックアウト海賊団船員達
「へい‥すいやせんした‥」

スファルト
「もう一つは【天女】だけどな。スファファファ。」

ティエモ
「へぇ〜そうなんだ。」

エクイル
「それは仕方ないだろ‥イーシュガーには世話になった。」

ノックアウト海賊団船員達
「あれ?いつの間にか【天女】じゃなくイーシュガーになってますね。」

「距離縮めたんですか?」

エクイル
「黙れ‥」

ティエモ
「ふーん‥ティエモって呼んでいいのに‥」

エクイル
「なかなかそうは‥‥‥ん?」

ティエモ
「よっ!オレンジ君!と皆。」

いつの間にかティエモが海賊団の輪の中に入っていた

全員
「えぇぇぇぇっ!」


Next >>103

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103 :3番手
12/28(木) 21:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.68 『ちゃん?君?』

目次 >>95


1分程前‥

走り出したティエモは遠方の何かに気付いた

ティエモ
「ん?あれって‥ちょっと行ってみようかな♪
天女ダーシュッ!」

足が複数に見えるような走り方で駆け抜ける

ティエモ
「おぉ!やっぱり!」

そして今に至る‥

ティエモ
「久しぶりだね。オレンジ君にカンガルー君♪」

エクイル&スファルト
「て‥【天女】!」

ノックアウト海賊団船員達
「【天女】さん!」

ティエモ
「ん?イーシュガーじゃなかったっけ?
ちょっとずつ距離を縮めてく感じかな?
じゃあ私もそうする。オレンジ君、じゃなくてエクちゃん‥‥エク君?」

エクイル
「エクでいいよ‥」

ティエモ
「よしっ!じゃあエク!朝ご飯食べた?」

スファルト
「いいやまだだが‥」

エクイル
「何故お前が答える‥」

ティエモ
「そう来なくちゃ!よぉーし!メシ行くぜぇ!」

ノックアウト海賊団船員達
「よっしゃあああっ!」

「【天女】さんとなら何でもいいっすよ!」

「何でもうめぇ!」

エクイル
「何故お前らが答えるんだ‥」

ティエモ
「よし!じゃあスパゲティーの気分!行くぞ!野郎共ぉ!」

エクイル
「何故お前が従える‥」

ティエモ
「キュハハハ。ナイスツッコミ。エク!
さぁ行くよ!メシオゴ♪覚えてるよね?」

エクイル
「あ‥あぁ‥」

ティエモはエクイルと腕を組みスパゲティー屋に入っていった

そして1時間後‥

ティエモ
「よぉーしっ!食った食ったぁ♪ごちそうさま♪エク♪」

エクイル
「あぁ。」

スファルト
「美味かったな。」

ノックアウト海賊団船員達
「スパゲティー食べてる【天女】さん可愛かった‥」

「まさに【天女】!」

「そのまんまじゃねぇか。」

ティエモ
「ん?」

ティエモはノックアウト海賊団船員達が着てるタンクトップを見る

ティエモ
「ねぇ、それってノックアウト海賊団の服?」

ノックアウト海賊団船員達
「はい!さすが【天女】さん!お目が高い!」

「これはエクさんデザインの我が海賊団のチーム服的なもんですよ。」

「色も様々!かっこいいでしょ?」

ティエモ
「うん!かっこいい!ねぇ、エク!私にもちょうだい!」

エクイル
「はぁ?別に構わないが‥今持って‥」

スファルト
「青でいいか?」

スファルトはティエモに『EQUELLE』と書いてある新品のタンクトップを渡した

エクイル
「何故持ってる‥」

ティエモ
「ありがと。へぇ‥明るい青か‥いい色じゃん。
私似た色のパンツ持ってるからそれに合うかも♪」

ノックアウト海賊団船員達
「えっ!パンツすか!」

「やべっ!鼻血!」

ティエモ
「下着の方じゃないからね!」

ゴンゴン!
数名の船員にゲンコツをするエクイルとスファルト

スファルト
「卑猥だ!エロクルー!」

ティエモ
「キュハハハ。面白いね!ねぇ、次どうする?」

エクイル
「次?」

ノックアウト海賊団船員達
「ひゃっほー!【天女】さん、ノリいい!」

「かわいいのにそのノリ、無敵じゃないっすか!」

「どこまででも付き合いますよ!」

スファルト
「いや‥俺達はここで失礼させてもらう。」

興奮する船員達を遮るようにスファルトが前に出る

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!」

ノックアウト海賊団船員達
「えぇぇぇっ!そりゃあないっすよ!スファさん!」

「こんな1000年に1度の美女と過ごせる機会、棒に振ったら末代までの恥ですよ!」

「そうっすよ!もっと楽しみましょうよ!」

スファルト
「ダメだ。ここはフィフティーンアップルズ!
この島には何しに来たんだ!」

スファルトが少し声を荒げる

ノックアウト海賊団船員達
「‥‥‥‥‥‥。」

スファルトの迫力に船員達は言葉を失う

スファルト
「そういう事だ。すまんな。【天女】。」

ティエモ
「いいよ。そりゃあそうだよね。ごめんね。」

スファルト
「だが‥あんたには恩がある‥このまま一人で帰すのも失礼極まりない。そこでだ‥
エク!」

エクイル
「んぁ?」
突然の名指しにエクイルが戸惑う

スファルト
「ここからは我がキャプテンが貴殿にお付き合いさせてもらおう!」

エクイル
「なぬっ!」

ノックアウト海賊団船員達
「ギャハハハ!そういう事ですか!スファさん!」

「納得だ!」

ティエモ
「キュハハハ!よし!行くぜっ!エク!」


Next >>104

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104 :3番手
12/30(土) 22:00

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.69 『律儀』

目次 >>95


ノックアウト海賊団船員達
「でも名残惜し過ぎるんで【天女】さん!一緒に写真撮ってもらえないっすか?」

ティエモ
「いいよ♪」

ティエモはノックアウト海賊団の船員達全員とツーショットで写真を撮った
その中にはスファルトの姿もあった‥

スファルトと船員達はティエモと写真を撮ると笑顔で去っていった

ティエモ
「さて‥」

エクイル
「ん?」

ティエモ
「じゃあデートしよっか?エク。」

エクイル
「デート?」

ティエモ
「私とじゃ嫌ですか?」

エクイル
「嫌ではないが‥」

ティエモ
「じゃあ行こうよ!今度は何オゴ?服かな?アクセかな?キュハハハ。」

ティエモはエクイルと腕を組み、引っ張る様に歩き出した

エクイル
「この島では敵同士だぞ‥」

ティエモ
「ん?私と戦う?エク。」

エクイル
「やりづらいな。」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥。」

ティエモはエクイルの腕を離すと前に出て振り返り向かい合う

エクイル
「ん?どうした?」

サッ‥
身構えるティエモ

エクイル
「お‥おい‥」

バッ!
エクイルにハイキックを繰り出す

エクイル
「!!」

ピタッ‥
ハイキックはエクイルの顔の3センチ前で止まる

ティエモ
「キュハハハ。ごめんね。私は全然戦える。向かい合ったら‥倒すよ。それが私の礼儀だから。
ここから先の海‥誰と向かい合っても戦う覚悟がなきゃあ‥死ぬよ。」

エクイル
「エハハハ。そうか。前にセントルにも似たことを言われたな。精進する。
だが今の蹴りに殺気はなかったがな。」

ティエモ
「キュハハハ。バレてた?
‥って言ってるけど戦い難い人っているけどね。
実は私もエクとは出来れば戦いたくないって思ってるし。」

ティエモは再びエクイルの腕を組み歩き出す

ティエモ
「あっ!ソフトクリーム食べたい!」

エクイル
「切り替え早いな。分かった。」

エクイルはソフトクリームを2つ買いティエモと食べながら歩く

ティエモ
「そういえば、エク。西の海だっけ?
ウチの船長の名前くらい聞いたことある?」

エクイル
「ステイクだろ。名前どころか顔見知りだ‥」

ティエモ
「へぇ‥そうなんだ‥‥‥えぇぇぇっ!そうなの!」

エクイル
「一時期雇われ航海士をしていた。だからステイクだけじゃなくベンケイとモティまでは知っている。」

ティエモ
「マジで!てかめっちゃびっくりしたんですけど!
てかさ、何でこの前言ってくれなかったの?」

エクイル
「ゆっくり話してる暇がなかったろ‥それにすぐに船に戻りたい状況じゃなかったのか?
そういえば俺のキャプテンコートは?」

ティエモ
「あっ!やっば‥」

エクイル
「別に今すぐじゃなくてもいいが‥」

ティエモ
「あっ‥うん‥じゃ‥じゃあ今度ね!キュハハハ。
あっ!ちょっと服見たい!あそこに行こっ!
(原形留めてないって言えないよね‥)」

エクイル
「あぁ。」

ティエモとエクイルは服屋に入って行った

ティエモ
「キュハハハ。似合う?
これは?
これも良くない?
これどう?」

ティエモは気に入った服を体に当てるとエクイルに渡す

ティエモ
「よしっ!これくらいにしようかな!」

エクイル
「ずいぶん買うんだな‥」

ティエモ
「デッドヒートカーニバルで決勝まで残れば4着は失うからね。
過酷な戦いに服もボロボロになるし‥途中で着替えるかもしれないし‥
それに洋服は女子のアクセサリーよ。」

エクイル
「そうか‥じゃあ奢るよ。」

ティエモ
「えっ!いいよ。」

エクイル
「前の借り‥いや恩は計り知れない。あの時の救われなければここに居なかったかもしれないんだ。
服オゴだ。」

ティエモ
「律儀だね。断れば行為を踏みにじるね。受けます。ありがとうございます。」

エクイルはティエモの服の支払いをする

ティエモ
「ありがとう。じゃあ行こうか。」

エクイル
「あぁ。」

ティエモ
「じゃあ次どこ行く?」

エクイル
「エハハハ。どこにでも付き合うぜ。」

ティエモ
「じゃあ‥」

『うわぁぁっ!』

突然男の悲鳴声が響き渡る

エクイル
「ん?」

ティエモ
「あの店!」

ドガガガッ!ゴロゴロ‥

ウエイター風の男がトビラを突き破り飛び出してきた

ウエイター風の男
「あうぁぁ‥」

観戦者達
「なんだなんだ!」

「か‥関わるな!あいつ‥」

茶金の髪の男
「ツァハハハ!誰に言い掛かりつけてんだ?兄ちゃん!」


Next >>106

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109 :3番手
01/15(月) 21:12

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.72 『癒し』

目次 >>107


カジノを出たティエモは電伝虫にて二日酔いに苦しむオオバク達に連絡を取りエクイルが拠点とするソイルエリアに呼び出した

エクイルもまたスファルトに連絡を取り船員達と共に呼び出した

そして酒場ELIXIRで合流した

ティエモ
「じゃあカンパ~イ!」

全員
「カンパ~イ!」

ティエモの掛け声と共に皆がグラスを高らかと上げる

ティエモ
「ぷはぁ〜!やっぱりうめぇなぁ。ビールは。最高!」

オオバク
「だいぶ良くなったけど‥まだ酒の気分じゃねぇ‥」

ジャイン
「その通りでごわすが‥エクイルはん達との再会ならば飲まぬわけには行かないでごわすか‥」

ラーセイン
「しかし‥姐さん、どんだけ飲めんだよ‥」

スファルト
「エク、大丈夫か?得意じゃないだろ。」

エクイル
「そうだが‥相手がイーシュガーなら飲まない訳にはいかんだろ。エハハハ。」

ノックアウト海賊団船員達
「エクさん、酒苦手っすもんね!」

「ギャハハハ。海賊船の船長なのにな。」

ティエモ
「へぇ、そんなんだ。無理しなくてもいいよ。」

エクイル
「いや、今日は飲みたい気分だ。
こんな気分は去年、西の海のアイガール島でモティを助けたあとに依頼だ。」

ティエモ
「あぁ、あの偽装天竜人の話ね。
あっ!思い出した。話変わるけど‥エク、私がチンピラをKOした時何か言わなかった?
シエロ‥なんとか‥って。」

オオバク
「チンピラをKO?」

ジャイン
「揉め事はご法度なはずでごわすよ。」

ティエモ
「成り行きよ。」

エクイル
「あぁ‥シエロソード、俺の生まれたティアーモ島にあるおとぎ話で出てくる剣さ。天空の剣っていう意味がある。」

ティエモ
「ストーップ!エクの故郷ってティアーモって言うの?」

エクイル
「そうだが‥どうかしたか?」

ティエモ
「私、ティエモ。似てない?」

エクイル
「似てるが‥それが何だ?」

ティエモ
「いや‥それだけだけど‥」

スファルト
「‥‥‥‥プッ!」

ノックアウト海賊団船員達
「ギャハハハ!今の何ですか!」

「ハハハハハ!一体何の時間だったんすか!」

ラーセイン
「言いたかっただけだろ‥」

ティエモ
「うるさいな。名前似てて気になったたんだもん。別にいいじゃん。
シエロソードか‥気に入った!私のハイキックの名前はシエロソードにする!」

エクイル
「エハハハ。天を裂く天空の剣だ。ぴったりだ。」


〜1時間後〜

スファルト
「そういえば、どうだった?エク。【天女】とのデート。」

エクイル
「ぶーっ!」

飲んでいた酒を吹き出す

オオバク&ラーセイン
「デ‥デート!」

ノックアウト海賊団船員達
「そいつは俺達も聞きてぇな。エクさん!」

「そうっすね!俺達だって気ぃ遣って帰ったんすよ。」

「聞かせてくださいよ!」

エクイル
「か‥買い物に付き合っただけだ!」

スファルト
「腕を組んでか?」

ジャイン
「腕組み!ティエモはんと腕を組むと胸当たるでごわすよ‥あれ‥いいでごわすなぁ‥」

オオバク
「やられるよな‥90Fだもんな‥しかも最近Fのブラきつそうだもんな‥」

ラーセイン
「そうなんだよな‥腕に当たる幸せ感覚増したよなぁ‥限りなくGに近いFだな‥」

ノックアウト海賊団船員達
「うひょー!天F最高!」

「羨ましいぜ!エクさん!」

「もう少しで天Gか!頑張れ!【天女】さん!」

スーッと音無くティエモがオオバク達の後ろに移動する

ティエモ
「何故それ知ってる‥」

オオバク
「はっ!しまった!」

ラーセイン
「口が滑った!」

ゴッ!ゴッ!
ティエモの踵落としを喰らい、うつ伏せに倒れるオオバクとラーセインの頭からは煙が吹き上がっていた

ティエモ
「君達も喰らいたい?」

ノックアウト海賊団船員達
「い‥いいえ‥すみませんでした‥」

「ある意味喰らいたいけどな‥」

エクイル
「ウチのバカ共がすまんな‥」

ティエモ
「‥‥‥‥‥。
嬉しかった?」

エクイル
「聞くな!」

スファルト
「スファファファ。」

ティエモ
「キュハハハ。ごめんね。当ててたんだけどね。
女子を感じるでしょ?」

ノックアウト海賊団船員達
「いいなぁ〜。」

ティエモ
「旅と戦いの疲れを癒してあげるのも女子の役目なのよ♪
てか‥そういうの意識しなくても当たっちゃうんだよね。キュハハ。」


Next >>110

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110 :3番手
01/18(木) 22:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.73 『一発』

目次 >>107


既に飲み始めて3時間が経過していた

ジャイン
「いよいよ明日が締切でごわすか‥あの後億超えの海賊、億狩りの賞金稼ぎ、名を馳せた海兵も特にエントリーはなかったでごわすが‥」

スファルト
「締切まで後1日‥抽選会まで3日か‥気を引き締めねぇとな。」

ティエモ
「スファの言う通り!でも今日は楽しもうぜ!」

エクイル
「エハハハ。俺は明日から少しウォーミングアップしようかな。」

ノックアウト海賊団船員達
「出来るんですか?エクさん。」

「前も少量の酒で二日酔いで苦しんでましたよね?」

「今日はその5倍くらい飲んでますが‥」

「単純計算て5日酔いですよ。」

オオバク
「5日酔い?初めて聞いたわ!」

ラーセイン
「そんな奴ぁ居ねぇよ。スタラララ!」

スファルト
「いるんだぜ‥俺は最高4日酔いってのを見たことあるぜ。なぁ、エク。」

エクイル
「あれは別に飲みたくて飲んだ訳じゃねぇからな。今日は飲みたい気分なんだ。大丈夫だ。」

ジャイン
「気分の問題じゃないでごわす。体質でごわす‥」

ティエモ
「エク、無理しなくていいよ。」

ティエモは持っていた中ジョッキのビールを一気に飲み干す

ティエモ
「ぷはぁー!よしっ!じゃあ行ける人は二次会行っちゃう?」

オオバク&ラーセイン
「よっしゃあ!行くぜぇ!」

ノックアウト海賊団船員達
「うぉぉぉっ!」

「とことん付き合うぜ!【天女】さん!」

スファルト
「エク、大丈夫か?帰るか?」

エクイル
「いや‥大丈夫だ。まだ飲める。」

ティエモ
「ジャインは?」

ジャイン
「あっしも行くでごわ‥‥ん?」

プルプルプルプルプルプル‥
ジャインの電伝虫が鳴った

ジャイン
「はて?誰でごわす?」

ガッチャ‥

ジャイン
「はい。こちらジャインでごわすが‥」

電伝虫を受けたジャインの顔が神妙な顔つきに変わる

ジャイン
「分かったでごわす‥あんたの頼みは断れないでごわす。気にしなさんな。」

電伝虫を切る

ティエモ
「どうかした?」

ジャイン
「すまんが野暮用ができたでごわす。あっしはここで失礼するでごわす。」

ラーセイン
「ん?どうかしたのか?おっさん。」

ジャイン
「心の友に会いに行くでごわす。
ティエモはん、ごちそうさまでごわした。」

そう言うとジャインは足早に店を出ていった

オオバク
「心の友?知り合いでも居たのか?」

ラーセイン
「そんなとこじゃねぇか?
まぁ、用事あるなら仕方ねぇさ。それより‥ティエモの姐さん(乳当て付き)腕組み権賭けてじゃんけんだぁ!」
※()←小声

ティエモ
「ん?今小声で何か言わなかった?」

ラーセイン
「えっ!な‥何も‥」

オオバク
「乗った!よぉーし、行くぜっ!」

ノックアウト海賊団船員達
「俺達もやるぜ!」

スファルト
「俺も混ぜろ!」

エクイル
「おいおい‥」

ティエモ
「てか本人の許可無し?」

全員
「最初はグー!じゃんけん‥ポン!」

オオバク
「えっ‥」

ラーセイン
「はぁ?」

スファルト
「マジか‥」

ノックアウト海賊団船員達
「嘘だろ‥」

「こんなことってあんのかよ‥」

「き‥奇跡だな‥」

ティエモ
「キュハハハ。お見事!」

パーを出すエクイル以外は全員がグーだった

エクイル
「えっ‥俺?」

ティエモ
「一発優勝おめでと♪エク。」

ティエモはエクイルと腕を組み更に手を繋ぐ

ティエモ
「奇跡の一発優勝の副賞は手繋ぎでいい?
それとも‥」

ティエモは唇を突き出す

エクイル
「お‥お‥おいおい‥俺は‥勢いでじゃんけんしただけで‥別に‥」

ティエモ
「私とじゃ嫌ですか?」

エクイル
「い‥い‥嫌ではないが‥」

ティエモ
「キュハハハ。冗談よ。じゃ、行こっ♪
‥‥‥‥‥でも‥」

ティエモはエクイルの耳元に口を近付け‥

ティエモ
「もしエクがデッドヒートカーニバルで優勝したらほっぺにチューくらいはするよ。」

エクイル
「か‥か‥からかうな‥」

オオバク
「ち‥ちくしょう‥俺の乳当て‥」

ラーセイン
「俺のだ‥」

ノックアウト海賊団船員達
「皆のですよ!」

スファルト
「こういう負け方ならスッキリするだろ‥諦めろ。」

強運により一発で勝利を収めたエクイルだったが‥
この強運が後に災いをもたらすことをこの時、まだ誰も知らない‥



Next >>111

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111 :3番手
01/20(土) 21:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.74 『プレゼント』

目次 >>107


ティエモ達は店を移動し違う店に来ていた

店員
「申し訳ございません。当店本日は貸し切りとなっておりまして‥」

オオバク
「あっ‥姐さん‥あれ‥」

オオバクが指差す方向には店を貸し切りにしてる海賊団の名前が書いてあった

エクイル
「あ‥あれは‥」

スファルト
「さすがにまずいぞ‥船長の懸賞金は確か3億を超えていた‥」

ノックアウト海賊団船員達
「て‥【天女】さん、店変えましょう!」

「シャレの通じる相手じゃあ‥」

ティエモ
「ふ〜ん。船長呼んで来てくれる?」

店員
「えっ‥そ‥それはさすがに‥」

ティエモ
「大丈夫。喧嘩はしないし話してダメならすぐ帰るから‥イーシュガー・ティエモさんがお越しになりましたって言ってきてくれる?」


時間は少々遡る‥

ティエモ達が宴をしていた3軒隣の酒場‥
世にも珍しいフルーツバー

酒と果物が楽しめるどちらかと言えば女子向けの酒場ではあるが意外にも男性客も多い

今宵はこの店をある海賊団が貸し切っていた

バクワ
「‥ったく連絡くらいよこしやがれ!バカがぁ!」

ピクサー
「はいはい‥すみませんでした。何回も謝ったよね。
全く女々しい!」

ピクシー
「ピハハハ。バクワ、ごめんね。」

バクワ
「何だと!あんだけ凹んで電伝虫してきたんだ!
海に飛び降りたかと思ったぜ!
意外に女出すじゃねぇか!可愛かったぜ。ピクサー。バカカカ。」

ピクサー
「あら、私の心配してくれてたの?やっぱり優しい男ね。悪ぶるのやめたら?バクワ船長。」

バクワ
「何だと‥仲間の心配するのは当たり前だろ!」

ピクサー
「随分変わったわね。まぁ、元々いい人の匂いはしてたけど。」

バクワ
「うるせぇよ。バカがぁ!でもまぁ、てめぇも泣く事あんだな。安心したぜ。もうすっかりイーシュガーの虜なんだろ?」

ピクサー
「な‥何故それを‥‥はっ!」

ピクサーはピクシーを見る

ピクシー
「ピハハハ‥ごめん‥喋っちゃった。」

ピクサー
「お喋りね‥いい加減になさい!」

バクワ
「バカカカ。天女山と天女桃はどうだった?」

ピクサー
「あなたもその辺にしておきなさい‥死ぬわよ。」

バクワ
「望むところ!」

ピクサーとバクワは立ち上がり向かい合う

新V・B海賊団船員達
「お頭、サーちゃん、やめてくれ!」

「酒の席で喧嘩はだめですぜ!ボス!」

「シーちゃん止めてくれぇ!」

ピクシー
「やめなよ2人共!」

店員
「お‥お取り込み中失礼します。水水桃‥お持ちしました。」

ピクサー
「来たぁ♪」

バクワ
「またそれ食うのかよ‥何個目だ‥」

ピクサー
「ここに置いて。ありがとう」

店員はピクサーの前にプルプル揺れる30センチくらいの桃を置く

ピクシー
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!ピクシーちゃんも食べたい!」

ピクサー
「これはダメ!自分で頼みなさい。」

新V・B海賊団船員達
「ラ‥ラッキー‥タイミング良く喧嘩は収まったな‥」

「船長にも引かねぇからな‥サーちゃん。」

バクワ
「けっ!生意気な女だぜ。
まっ、何はともあれイーシュガーには感謝だな。」

ピクサー
「一つ言っとくけど、ティエモに良からぬことしたら‥分かってるよね?バクワ‥」

バクワ
「しねぇよ!黙ってそれ食え!」

ピクサー
「食べるわよ!話し掛けないで!」

ピクサーは両手を合わせると少し微笑んで水水桃に噛みついた

カプッ‥

ピクサー
「ん〜あまぁぁい!おいひぃぃぃ‥幸せ。」

ピクシー
「ピハハハ。お姉ちゃん、今ティエモのお尻想像したよね!すぐ分かった!」

ピクサー
「そ‥そんな訳ないでしょ!バカな事言わないで!」

バクワ
「バカカカ。単純だ。」

ピクサー
「うるさい!バクワ!」

バクワ
「バカカカ。
ん?」

店員
「お‥お楽しみの所‥し‥失礼します‥」

バクワの元に店員がやってきて耳打ちをする

バクワ
「何!」

店員
「ひっ‥お‥お引き取りしてもらいしょうか‥」

バクワ
「いいや‥通せ!」

店員
「よ‥よろしいので?」

バクワ
「構わねぇ‥」

ピクサー
「どうかしたの?」

バクワ
「バカカカ。なんでもねぇよ!
まぁ、俺からのプレゼントだ。」

ピクサー
「プレゼント?気持ち悪いわね‥」

バクワ
「せいぜい粋ってろ。すぐにそのクールビューティは崩れるんだからよ。」

ピクサー
「はぁ?」


Next >>113

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113 :3番手
01/22(月) 22:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.75 『死相』

目次 >>107


店員に先導されティエモ達が店に入ってくる

ティエモ
「よっ!バクワ。ありがとね。」

ピクサー
「ブーッ!ティ‥ティエモ!」

ピクサーは口に含んでいたワ酒と水水桃をピクシーの顔に吹き出す

ピクシー
「ぎゃあああ!お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!汚い!ピハハハ!」

バクワ
「バカカカ。汚ぇなぁ。何動転してんだよ。」

ラーセイン
「あ‥姐さん‥知り合いなのか?」

オオバク
「確かに去年ステイクさん達と戦ってるが‥」

スファルト
「とんだ大物と知り合いとはな‥3億を超える首だぜ‥」

ノックアウト海賊団船員達
「やっぱり【天女】さんすげぇな!」

「かっけぇ!」

ティエモ
「あっ!ピクサー、ピクシー。昨日は楽しかったよ。ありがとね。今日も飲んじゃう?」

ピクシー
「ピハハハ!いいよ!」

ピクサー
「と‥当然‥断る理由なんて‥‥‥」

ピクサーの目付きが変わる

エクイル
「新V・B海賊団‥【闇巫女】‥【トラップガール】‥共に上位10傑‥エハハハ。複雑な気分だ‥」

ピクサー
(オ‥オレンジ髪のクソガキィ!まだティエモと腕を!)

ピクサーは睨み殺すような目でエクイルを睨む

バクワ
「バカカカ‥修羅場の予感だな‥
おい‥イーシュガー。そいつらは‥」

ティエモ
「あぁ、彼氏♪」

ピクサー
「¥仝#%$@*&ゞ!」

ピクサーは後ろを向き顔中を血管だらけにして声にならない声をあげる

エクイル
「おいおい‥」

ティエモ
「なんて‥冗談よ。嫌いじゃないけどね♪
ノックアウト海賊団の船長のエクと副船長のスファ。あとは船員の皆。そしてここまで私と一緒に冒険してきたオオバクとラーセイン。」

エクイル
「エクイルだ。3億を超える海賊と会えて光栄だ。バーチカル・バクワ。」

スファルト
「スファルトだ。」

バクワ
「バカカカ。エクイルとスファルトか。まぁ、座れ。飲もうぜ。」

エクイル
「あぁ、バーチカル。飲ませてはもらうがすまないがあいにく酒は得意ではなくてな‥」

スファルト
「酒の相手なら俺が付き合うぜ。【音撃】のバクワ。」

ピクサー
「!!」

ピクサーはエクイルの横にすーっと移動する

ピクサー
「エクイルって言ったかしら?はじめまして。よろしくね。まずはお近付きの一杯よ。飲むよね。」

ピクサーはおちょこをエクイルに渡すとワ酒を注ぐ

エクイル
「【闇巫女】のピクサーだな。よろしく。
うぐっ!つ‥強い酒だ。」

ピクサー
「あら、いい飲みっぷり。もう一杯いかが?」

エクイル
「すまないが‥俺には強すぎる‥」

エクイルの言葉を無視しピクサーはもう一杯注ぐ

ピクサー
「お一つどうぞ♪
(こいつ‥本当に飲めないようね!プルフフフ!飲ませ殺してやる!)」

エクイル
「えっ‥じゃあこれで最後だぜ‥
うっ‥き‥効くな‥」

ピクサー
「あら‥いける口ね。もう一杯♪」

エクイル
「ま‥待て‥」

ピクサー
「あれ?もしかして私のお酌じゃ嫌なの?」

ピクサーはエクイルに異常なくらい顔を近付ける

エクイル
「ち‥近い!い‥嫌ではないが‥」

ピクサー
「じゃあもう一杯♪」

三たびエクイルに酒を注ぐ

ティエモ
「ピクサー、エクをいじめないでね。私と飲もうよ。」

ピクサー
「うん!もちろんよ!
(ちっ‥まぁ、いいわ。まだ終わらないからね‥飲み慣れないワ酒の恐ろしさの真骨頂は二日酔い‥プルフフフ!私のティエモと腕を組んで胸に腕を当てて鼻の下を伸ばした事を後悔させてやる!)」

スファルト
「大丈夫か?エク。」

エクイル
「き‥効いた‥」

バクワ
(あーあ‥可哀想に‥あのオレンジ髪の小僧‥死相が見えるぜ‥)

その後もピクサーはティエモの目を掻い潜りエクイルにワ酒を飲ませにお酌した

ピクサー
「へぇ〜西の海から来たんだ。それでルーキーで懸賞金が8900万!すごいねぇ!じゃあ飲んで!」

エクイル
「い‥いや‥さすがにもう‥」

ピクサー
「だよね‥私のお酌じゃあ飲みたくないよね‥ごめんなさい‥可愛くないのに‥お酌なんてして‥うぅっ‥」

袖で涙を拭う

エクイル
「い‥いや‥そんなことはない‥」

ピクサー
「じゃあ飲んでくれる?」

エクイル
「わ‥分かった」

ピクサー
(チョロい♪死は近いわね。)


Next >>114

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116 :3番手
01/28(日) 00:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.78 『ラストエントリー』

目次 >>107


白髪頭の老人
「すみませんが‥まだ受付には間に合いますかな?」

白髪頭の老人が門からゆっくりと入ってきた

フィールド
「ええ‥まだ締切まで少々時間はありますが‥まさか‥御老体‥出場希望者ですか?」

白髪頭の老人
「ジョハハハ‥わしなどたちまち殺されてしまいますわい。出るのはわしの孫ですじゃ。」

シャボンダマ
「ん?その笑い‥ん?」

プルプルプルプル‥プルプルプルプル‥
シャボンダマの電伝虫が鳴る

シャボンダマ
「うわっ!もしやセントルさんじゃ‥」

ガチャッ

シャボンダマ
「はい。シャボンダマです。すいません。セントルさん、まだ仕事中‥‥‥あっ‥すみません‥はい‥了解しました。」

フィールド
「どうしました?シャボンダマさん。」

シャボンダマ
「すみません‥友達です。」

白髪頭の老人
「よろしいですかな?」

フィールド
「すみません。どうぞ。」

白髪頭の老人
「これ、クルティ。来なさい。」

黒い鉄仮面をつけた小柄な女が入ってくる

白髪頭の老人
「このコがどうしても出たいと言うもので‥出場させて貰えませんか?」

フィールド
「それは構いませんが‥海賊や猛者が殆どを占める大会で命の補償はできませんよ。
それと大会のルールで素顔は見せて戴きますがよろしいですか?」

白髪頭の老人
「当然ルールは守りますが‥極力短めにお願いしたい‥窒素崩皮病はご存知ですか?」

フィールド
「難病ですね‥肌を空気に晒すと皮膚が崩れ落ちる病気でしたよね。」


白髪頭の老人
「その通りですじゃ。このコの顔はその病気に冒されてます。鋼鉄のマスクにて顔を覆う事によりその病を食い止めております。10分浴びると顔の皮膚が崩れ落ちはじめます。」

フィールド
「そうでしたか‥ですがそんな難病の子をこんな危険な大会に出場させては危ないのでは‥」

白髪頭の老人
「心遣い感謝します。ですが‥もう余命宣告は受けてしまったのです‥
このコは生まれてわずか2歳で20年病にかかってしまい‥」

フィールド
「なんと‥あの発症からちょうど20年で死ぬと言われる‥」

白髪頭の老人
「左様です。このコは生まれつき体の弱いコでしてね‥両親は看病疲れとショックで既に他界しました‥唯一残ってるのはわしだけで‥
こんな可愛い孫がわしのような老いぼれより先に死んでしまうなんて信じられない!
病が憎い!
このコはこのデッドヒートカーニバルが大好きで毎年中継を見ていました‥
ある日、うっかりこのコに自分の余命を知られてしまった時‥このコは言いました‥
『死ぬ前にデッドヒートカーニバルに出たい‥
病気で死ぬくらいなら‥デッドヒートカーニバルで死にたい』‥と‥」

フィールド
「そうでしたか‥心中お察し致します。」

白髪頭の老人
「ありがとうございます。
クルティや‥仮面を外して顔を見せて上げなさい。」

黒い鉄仮面の女は鉄仮面を外す

シャボンダマ
「ゴメンな‥お嬢ちゃん。すぐに済ますからね。」

パシャッ!
シャボンダマは黒い鉄仮面の女の写真を撮る

シャボンダマ
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

フィールド
「どうしました?」

シャボンダマ
「いえ‥何でもありません。該当無しですね。」

フィールド
「そうでしたか。もうよろしいです。早く鉄仮面を‥」

白髪頭の老人
「感謝します。」

フィールド
「それでは出場料の1万ベリーを戴きます。」

白髪頭の老人はフィールドに1万ベリー差し出す

フィールドは1万ベリーを受け取ると大会の概要等を説明する

フィールド
「‥‥‥と言うことになっております。
出口はあちらです。武運を祈っております。」

白髪頭の老人は頭を下げると黒い鉄仮面の女を連れて出口から出ていった

ウァァァァァァン!
同時に受付終了の警報が鳴り響いた

白髪頭の老人
「さて‥クルティ‥まずは美味しいご飯を食べよう。
お利口だ。よく言うことを聞いてくれた。
そして‥もう少しの辛抱だよ。いっぱい殺しておいで‥それがお前の‥世界へのデモンストレーションだ!」

クルティ
「ティハハハ‥壊す‥全部壊しちゃう!」


Next >>117

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117 :3番手
01/31(水) 07:30

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.79 『受付終了』

目次 >>107


シャボンダマ
「ふぅーっ!終わったぁ!」

シャボンダマは受付終了の警報を聞くと背伸びをする

フィールド
「お疲れ様でした。しかし今のコで1804人目‥過去最多数の出場者。今年は大いに盛り上がる事でしょう。」

シャボンダマ
「それはスエッジ聖もお喜びになることでしょうね。」

フィールド
「さて‥私は明後日の抽選会の準備があるのでお先に失礼しますね。」

シャボンダマ
「忙しいですね‥お疲れ様です。フィールドさん。」

毎年大盛り上がりの出場者の出発地点を決める抽選会はキングアップルの中心にある決勝の舞台シュアーコロシアムにて行われる(抽選会の乱闘騒ぎは即処刑)

‥と言ってもここでクジを引くのは上位10傑の10人

と100番人気までに入った者達だけである

それ以外の者達はシュアーコロシアム周辺に複数箇所設けられた抽選所で引く事になる

派手な演出と共に上位10傑の10人が入場して抽選にてバッヂナンバーと共に出発地点を決める

その後は11番人気から100番人気の者達が人気順に抽選した後に残ったバッヂを均等に分けて各抽選所に運び、101番人気以下の者達はその日のうちに好きな抽選所にバッヂを引きに行く事となる
(引かなかったものは失格)

受付最終日の23時59分を持って一度、予選突破者投票券の販売は中断するが全出場者の出発地点が決まると島の有利不利によるオッズ変動を考慮し予選突破者投票券の販売は翌日0時より23時59分まで再開する

そして翌々日‥デッドヒートカーニバルがスタートする

受付最終日の夜は0時より大急ぎで朝の8時までに人気順をまとめなければならない

この島でスエッジに仕える者達は全てスエッジに救われた者達。

全員が救ってくれたスエッジを喜ばす為に朝まで予選突破者投票券の売上げを確認しながら出場者達の人気を順番に並べていく

一見大変そうに見えるこの作業だが長年の慣れと皆が一丸となる為、朝8時までに掛かることはまずない


フィールド
「ふぅ~。以上ですね。6時半‥参加者が多いので去年より30分程掛かりましたかね。フィハハハ。
皆さんご苦労さまでした。」

召使い達
「お疲れ様でした!」

AM8時‥抽選会出場の10人が決まりキングアップルの至る所に設置された拡張型電伝虫で発表される


1番人気 女忍海賊団 船長【桜吹雪】のノピス
1.2倍。

2番人気 ファイル海賊団 船長【研削】トルボス・ザラード
1.4倍

3番人気 マッドボーイ海賊団 エステティシャン
【天女】イーシュガー・ティエモ
1.5倍

4番人気 新V・B海賊団 看板娘【トラップガール】ワーナー・ピクシー
2.1倍

5番人気 女忍海賊団 真打ち【アイスドール】ディープル・セピア
2.3倍

6番人気 新V・B海賊団 看板娘【闇巫女】ワーナー・ピクサー
2.5倍

7番人気 シュピン海賊団 船長【先端】のシュピン
3.4倍

8番人気 女忍海賊団 真打ち【萌鎌】のウルル
3.5倍

9番人気 ドロワーズ海賊団 船長【喉噛み】ニンアント・ドロワーズ
4.8倍

10番人気 海軍本部 准将【パワーボム】ビッグウェーブ・カピーチ
5.5倍


各エリアに居た10人もそれを知る

カピーチ
「カフフフ。10番人気‥わーたしは納得してないけどとりあえず海軍の面子は保てたんじゃない?」

ドロワーズ
「ンケケケケ。おれんの人気も落ちたがあの腐れチンピラ海賊が上位10傑から漏れやがった!ざまぁねぇな!」

ウルル
「ちっ‥セピア様の前に4人の邪魔者‥私が消してやる!」

セピア
「気にするな。ウルル。4人とも倒せば問題ない。」

ノピス
「セピ、ウル、4人とは‥拙者も入っているよな?」

シュピン
「俺ちんを怒らせたクソガキ‥シュッハハハ!殺す日が近付いて来たぜ!」

ピクシー
「ピハハハハ!ごめんねぇ。お姉ちゃん。」

ピクサー
「こ‥今年も負けた‥」

ザラード
「ザラララ。人気なんざぁ関係ねぇ!どうせ勝つのは俺なんだからよ!削り殺してやる!」

ティエモ
「キュハハハ!やべっ!3番人気のまま押し切っちゃった!人気に応えなきゃ♪」


Next >>118

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118 :3番手
02/02(金) 22:51

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.80 『セピアの休日』

目次 >>107


〜ソイルエリア ホテル〜

ノピス
「‥ったく‥仲間同士で競い合っても仕方あるまいに‥」

ウルル
「黙れ、ノピ!お前、調子に乗んなよ!優勝はセピア様と決まっている!」

セピア
「やめろ、ウルル。一応は船長だ。」

ノピス
「一応とはなんだ‥もういい。解決せんな。」

ノピスは頭をポリポリと掻きながら外に歩いて行く

セピア
「ノピ、どこへ?」

ノピス
「さぁな‥喧嘩になる前にこの場を去る‥行く宛などない。」

ウルル
「変わった奴だ。まぁ、いいや。どこか行きます?セピア様。」

セピア
「すまんな。そんな気分じゃない‥我も今日は1人になりたいのだ‥」

ウルル
「えぇぇぇっ!私は一緒に居たいです!」

セピア
「困った奴だ‥」

セピアはウルルを片手で抱き締めて耳元で呟く

セピア
「本戦に向けて集中したい‥大丈夫だ。お前の事は片時も忘れない‥」

ウルル
「はひ‥」

目がハートにしながらウルルは骨が抜けたようにペタンとその場に座った

セピア
「すまん。夕方までは戻る‥」

セピアは真紅の槍を肩に担ぎホテルを出ていった

30分後‥

ウルル
「はっ!」

ウルルが我に返る

ウルル
「退屈だ‥私もどっか行って何か食べようかな‥」

シュタッ‥
ウルルの背後にノピスが現れる

ウルル
「ん?ノピ‥お前、さっき出ていったんじゃ‥」

ノピス
「ユフフフ。フラレたか。」

ウルル
「なんだと!」

ガキィーン!
突然ノピスに向かい鎌を振り下ろすがそれを刀で防ぐ

ノピス
「船長に‥仲間に‥本気で鎌を振り下ろすとは正気の沙汰ではないな‥狂っている‥
まぁ、落ち着け‥拙者に付いてこい。驚くぞ。」

ウルル
「驚く?」

ノピス
「お前、たまにセピが1人で何処かに行くが何処に行ってるのか知っているのか?」

ウルル
「知るか!1人になりたいって言うんだ。1人にさせてやるのが私の任務だろ。」

ノピス
「拙者もたまたま目撃してしまった‥セピの意外な一面だ‥知って損はないぞ。」

ウルル
「意外な一面?」

ノピス
「黙って付いてこい。」

ウルル
「行き先分かんのか?」

ノピス
「拙者を誰だと思っている‥」


〜ソイルエリア 繁華街〜

セピア
「‥‥‥‥。」

セピアは人目を気にする様に周りを気にしながら歩き繁華街から外れて行った

そして一軒の店の前で止まると周りに誰も居ないことを確認して店に入る

店長の女
「いらっしゃいませ。」

セピア
「一つ聞くが‥貴殿、我を知ってるか?」

店長の女
「えーっと‥海賊さんですか?海兵さんですか?ごめんなさい。あたし、そういう情報に疎くて‥存じないです。すみません。」

セピア
「そうか‥ならいい‥
お店、見ていいですかぁ?」

店長の女
「えっ、あ‥あぁ‥どうぞ。」

セピア
「わぁぁぁっ!やったぁ!ありがとう!」

セピアは女の子の様に店を小走りで見る

その店はぬいぐるみ屋だった

セピア
「わぁぁっ!寝るプリンだ!かわいい!キャフフフ。」

店長の女
「それ人気なんですよ。売り切れたんですけどやっと昨日入荷出来たんです。」

セピア
「だよねぇ〜。キャフフフ。じゃあこれください。まだ見ていいですかぁ?」

店長の女
「えぇ、どうぞ。」

セピア
「かわいいのいっぱいメモリーズ♪
どれにしようかなぁ?」

セピアは小一時間程少女の様に店内をはしゃぎ回りぬいぐるみを抱き締めた

そして数体のぬいぐるみを買うと大きな袋に入れてもらう

店長の女
「ありがとうございました。またのご来店を!」

セピア
「ありがとう。バイバーイ。また来るから♪
キャフフフ。かわいいのいっぱい買えた‥‥‥‥‥」

店を出た直後セピアは硬直する

ノピス
「楽しんだか?セピ。」

ウルル
「セピア様、超かわいいです!」

壁によじ登り自分を見ているノピスとウルルが姿をあった

ノピス
「セピ、もっと自分を曝け出せ‥仲間だろ‥」

セピア
「血旋回(ブラッディ・スピン)!」

竜巻の様に回転する斬撃を飛ばす

ウルル
「わぁっ!あ‥危ないです!セピア様!」

ノピス
「う‥うわぁっ!な‥何をするんだ!セピ!」

セピア
「口封じ‥」

ウルル
「やばい‥ノピ‥あの眼‥マジだ‥」

ノピス
「まずいな‥」


Next >>120

(Android/Chrome, ID:vd061TTB0)
130 :3番手
02/29(木) 21:04

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次10


Vol.91 『出てきちゃってくれ!』     >>131

Vol.92 『上位10傑見参!』      >>132

Vol.93 『不敵な天女』         >>133

Vol.94 『1番人気&2番人気』     >>134

Vol.95 『運命の抽選会』        >>135

Vol.96 『取っ組み合い』        >>136

Vol.97 『姉妹喧嘩』          >>137

Vol.98 『うめぇもんでも‥』        >>138

Vol.99 『巫女天』           >>139

Vol.100 『デッドヒートカーニバル』    >>140

(Android/Chrome, ID:dQ8U6pby0)
140 :3番手
03/16(土) 21:00

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.100 『デッドヒートカーニバル』

目次 >>130


次の日‥1日だけ再開する各エリアの予選突破者投票券販売場にはバッヂナンバーの決定により島の有利不利やジンクス等を参考にした大量の予選突破者投票券の購入者が押し寄せる

観戦者達
「【桜吹雪】のノピスに10万ベリーだ!」

「俺は【天女】だ!【天女】のティエモに8万ベリー!」

「【闇巫女】のピクサーに5万!ピクシーじゃねぇ!姉貴の方だ!」

「おりゃあ、ワーナーシスターズに3万ずつ!」

「トルボス・ザラードで決まりだろ。【研削】のザラードに20万ベリー!」

「シュピンだ!シュピンに15万ベリー!」

「【アイスドール】セピアに12万!」

「ドロワーズの投票券を6万分くれ!」

「【トラップガール】に13万を頼む!」

「【橙鷹】もありそうだ。【橙鷹】のエクイルに10万!」

「いや、今年こそ【無駄飯】のブタマルだ!ブタマルに4万!」

「ダークホースは【萌鎌】のウルルちゃんだろ?
ウルルちゃんに50万ベリー!」

「上位10傑唯一の海兵、怪しいぜ!カピーチに17万ベリー!」

「【アイスドール】のケツにやられた!あのケツに33万ベリーだ!」

「ケツならイーシュガーだろ!イーシュガーのケツに33万ベリー!」

「バカめ!去年を思い出せ!ルーキーだっただろ?去年と懸賞金が似たルーキーを探しゃいいんだ!
【早弓】のパイタンに5000ベリー賭けるぜ!」

最終投票日に賑わう観戦者達とは裏腹に出場者達は静かに体を休め武器を手入れする


〜ソイルエリア ホテル〜

ノピス
「‥‥‥‥‥。」

セピア
「‥‥‥‥‥。」

ウルル
「‥‥‥‥‥。」

ノピスはベランダの手すりで座禅を組み精神を集中させ、セピアとウルルは己の武器である槍と鎌を手入れする

違うホテルでは‥
ザラードが部屋の椅子に座り瓶酒を飲んでいた

ザラード
「ぷはぁ‥くだらねぇ‥」


〜フレイクバート宮殿隣 出場者海兵宿舎〜

カピーチは本を顔に乗せ、ハンモックで横になる

カピーチ
「眠れない‥わーたし‥緊張してるの?ウケるんだけど。」


〜ウインドエリア ホテル〜

姉妹喧嘩中に付き別々の部屋となったピクサーとピクシーは部屋は違えど同じ二人掛けソファに座っていた

ピクサー&ピクシー
「はぁ~‥」

そして同じタイミングでため息をついた

違うホテルでは‥

シュピン
「ふぅ‥嵐の前の静けさ‥って奴かな‥」

グラスに入った酒を飲みながら窓から外を眺めていた


〜ファイアエリア ホテル〜

ドロワーズがレストランで食事をしていた

ドロワーズ
「ンケケケ。食ってパワーとスタミナ付けとかねぇとな。あとは寝る!」


〜ウォーターエリア ホテル〜


ティエモはシャワーを浴び全身にアロマオイルを塗ってくつろいでいた


ティエモ
「キュハハハ。ちゃんとボディケアしとかないと明日から出来ないもんね。終わったらちょっとだけ飲んで寝よっかな♪」

それぞれが休息の時を過ごしやがて夜が更け‥そして開ける!


ドーン!ドドン!ドォーン!
早朝5時より大きな花火が上がる

そして‥キングアップル島全域に拡張型電伝虫で放送が入る


拡張型電伝虫
『皆様、おはようございます。朝早くに申し訳ございませんがバッヂナンバーによって指定された場所に御集まりください。3時間後に出航致します。
乗り遅れ等は失格と重罰となりますのでご注意ください。』

ティエモ
「よしっ!じゃあ行こうか!」

オオバク
「よっしゃあ!やってやるぞ!」

ラーセイン
「目指すは優勝だ!」

ジャイン
「武運を祈るでごわす。」

予選の始まる8つの島へはファイアエリアとウォーターエリアから8隻の船で送られる

ターコイズ、ペリドット、トパーズ、コーラルはファイアエリアから、アメジスト、ガーネット、パール、トルマリンはウォーターエリアから出航する

出場者達は自分のバッヂナンバーに従いファイアエリア、ウォーターエリアに停泊する船に徒歩
遠い者は専用の馬バスに乗って向かう

ティエモ
「よしっ!頑張るぞ!」

歩いてファイアエリアの港に着いたティエモはターコイズ島行きの船に乗り込んだ


Next >>142

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142 :3番手
03/18(月) 22:07


〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.101 『初日開始』

目次 >>141


ファイアエリア、ウォーターエリアからファーストラウンドの8つの島までは船で約2時間半

海軍の軍艦に先導されて出航する

8時に出航した船は10時半くらいに着く

航海中に説明されるのは12時丁度に開始されるデッドヒートカーニバルのルール

10時半到着予定だが到着後は各々のタイミングで島に上陸して良い

12時直前まで船で待機しても構わないが歩くと次の島まで5時間は掛かる為、最初の1時間半を移動に使うのも反則ではないが当然、戦闘を避ければ獲得バッヂに影響が出る為、正攻法とは言えない

また島中のどの場所に潜伏してもよいが12時の開始のサイレンの前の戦闘は絶対的に禁止である
(島各所に導入してある映像電伝虫により監視
違反時は海軍による制裁)

現在の時刻は10時25分
スタート地点である8つの島には既に船が着いていた

スエッジの使い
「到着しました。先に説明しましたことをお守りの上あとは開始時間まで皆様の自由となります。
この船で開始直前まで休まれるもよし‥上陸して島を探索しながら策を練るもよし‥
皆様のご武運をお祈り致します。」

出場者達
「っしゃあっ!血が騒ぐぜ!上陸して潜伏して有力と呼ばれる奴らの寝首を狩ってやるぜ!」

「ひゃっはー!不意討ちでも勝ちは勝ちだぜ!」

「バカめ‥上陸したら飯もゆっくり食えねぇんだ。もう少しここでくつろいで腹拵えしてから出るのが優勝の鉄則だぜ‥」

それぞれの島では船を降りる者、船に残る者と分かれる


〜ターコイズ島〜

ティエモ
「結構降りてっちゃった‥さて‥どうしよう‥
少し何か食べてこうかな。」

ティエモは船のレストランでサンドイッチとサラダを頼んで食事をとっていた

ティエモ
「ん?」

ティエモは離れた席でステーキを食べているウルルの視線に気付いた

ティエモ
「【萌鎌】のウルル‥ん?」

更にレストランの入口で壁に寄りかかり不敵に笑いこちらを見ているタバールに気付いた

ティエモ
「あいつ‥シャボンディ諸島で会った私にやられたルーキー‥‥
名前何だっけ?キュハハハ。もしかしてマークされてんのかな?」

タバール
「ゲハハハ。吠え面かきやがれ。」

タバールは中指を立ててそのまま去っていく

ティエモ
「最低‥もう1回ぶっ飛ばしてあげる。」

その後ティエモは紅茶を頼み少しくつろいだ
そして時計を見る

ティエモ
「11時25分‥頃合いかな。」

席を立つとそのまま甲板に出て出口を目指す
それを追うようにウルルも席を立つ

ティエモ
「ん?」

スエッジの使い
「いってらっしゃいませ。ティエモ様。ご武運を‥人気の重圧に負けずに頑張ってください。キングアップルでお待ちしております。」

ティエモ
「ありがと♪スエッジさんに今年もお邪魔しますって伝えておいて。」

スエッジの使い
「承知致しました。」

ティエモが船から降りる

スエッジの使い
「いってらっしゃいませ。ウルル様、ご武運を‥人気の重圧に負けずに頑張ってください。キングアップルでお待ちしております。」

ティエモ
「えっ‥」

ティエモとほぼ同時にウルルも下船した
ティエモは後ろを気にしながら森の方に歩くとウルルも付いてきた

ティエモ
「ちょっと何なの!何で付いてく‥‥‥えっ?」

後ろに居たはずのウルルの姿はいつの間に無かった

ティエモ
「あれ?あれ?絶対後ろに居たのに‥気のせい?
そういえば能力者だったっけ?何かの実だったかな‥」

ウルル
「ウルフフフ。早速消してやる‥邪魔なんだ‥お前が‥お前さえ討ち取れば決勝まで残らなくてもいいんだ。」

ティエモ
「まっ‥いいか。とりあえず‥森に姿を隠して警戒しながら進もっ!」

そしてティエモは森に向かって歩いていった

各島でも出場者達は船から次々と下船し、各々が開始の合図を待つ

そして‥

ビィィィィィィィッ!
デッドヒートカーニバル初日のサイレンが各島に鳴り響いた

出場者達
「うぉぉぉぉぉっ!」

「獲物はどこだぁっ!」

「人気なんざぁ関係ねぇんだよ!」

「成り上がってやるぜ!」

ティエモ
「よっしゃあ!やるぞ!」



Next >>143

(Android/Chrome, ID:6NetNaf20)
143 :3番手
03/21(木) 16:56

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.102 『いきなり』

目次 >>141


開始のサイレンと同時に8つの島は血気盛んな海賊、海兵、賞金稼ぎ、どれにも属さない出場者達が雄叫びを上げて対戦相手を探す

ジェラル
「さぁー、今年も始まった!待ちに待ったぜ!21回目のデッドヒートカーニバル!全ての島には映像電伝虫が大量導入されている!名勝負を見逃すな!
この俺、【耳残り】のジェラルが予選の3日間、喉枯れるまで実況するよぉ!
決勝はインターバルの1日あるから俺の喉も回復するよ!‥って俺の話はどうでもいいね!
もう戦いは始まってるぜ!映像に釘付けになれよ!お前達!」


〜トルマリン島 花畑〜

海賊
「くたばれっ!海兵!」

坊主頭の巨漢の海兵
「くたばるのはそっちだ!どすこい!
筋肉張り手!」


海軍本部 少佐
【ブルーマッスル】バンボリ
バッヂナンバー 1774  341番人気
(前回登場 >>31


ドガァァッ!
海賊が振り下ろした棍棒を砕きながら海賊を吹き飛ばす

海賊
「がふっ‥」

バンボリ
「バンボッハハハ!なんて弱い海賊だ!ちゃんと筋トレに励め!」

海兵
「さすがはバンボリ少佐!頼もしい!」

スパッ

ノピス
「感心してる場合か?お前はもう負けているぞ‥」

海兵
「えっ‥ぎゃあああっ!」

バンボリ
「一番人気‥【桜吹雪】のノピス‥速いな‥
今ぶつかるのは‥分が悪いか‥」

バンボリは後退りする

ノピス
「ん?」

突然後ろから三度笠を被った男とが刀でノピスに攻撃してきた

キィィィン!
刀を後ろに構えて刀を防ぐ

ノピス
「ほぉ‥」

バンボリ
「グラブ殿!」

グラブ
「バンボリ‥ゲームとは言え‥‥海軍が‥海賊から逃げるのは‥如何なものか‥
もし‥優勝した‥くば‥某の‥屍を‥超えていけ‥」


海軍本部中佐
【三度笠】ワートル・グラブ
バッヂナンバー 1613  79番人気


バンボリ
「す‥すみません!グラブ殿!」

ノピス
「三度笠に刀か‥面白い!手合わせ願おう。」

グラブ
「いいが‥こちらは‥2人で‥行かせて‥もらうぞ‥」

ノピス
「構わん。」

グラブ
「バンボリ‥2対1‥だから‥といって‥油断‥するなよ‥」

バンボリ
「どすこい!」

ジェラル
「おーっと!1番人気、【桜吹雪】のノピスに挑むは79番人気の【三度笠】のクラブ中佐!そして【ブルーマッスル】バンボリ!
1番人気の宿命か!いきなり海軍将校2人を迎え撃つ!」

ノピス
「ユフフフ。勝たせてもらう。」


〜ターコイズ島 森〜

ティエモ
「さて‥注意すべきは鎌子ちゃんと増殖男かな?」

ティエモは額に手をかざして周りを見渡す

ティエモ
「私が気付いてないだけで‥あいつら隠れて私を見てるかもしれないからね‥こんな時は‥
心綱(マントラ)!」

ティエモは眼を閉じて精神集中して神経を研ぎ澄まし気配を探る

その時‥

『くたばれ!』

ティエモ
「えっ‥‥きゃあああああっ!」

後ろから聞こえた心の声と殺気‥そして自分の首元を狙う大鎌に気付いた

ブォーン!
大鎌が空を斬る

ティエモは間一髪しゃがんで躱した

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ティエモの血の気が引く
ほんの少しでも判断が遅かったら確実に首を飛ばされていた

ウルル
「ちっ!感付きやがったか!」

ティエモ
「ちょ‥ちょっと!いきなり何すんのよ!危ないでしょ!本当に首飛ぶどこだったでしょ!殺す気!」

ウルル
「飛んでもらって結構だ。殺す気だ。問題あるか?ルールでは殺してもいいんだろ?」

ティエモ
「知らない仲じゃないでしょ!」

ウルル
「友達ではない。」

ティエモ
「じゃあ私も手加減しない!いいよね!」

ウルル
「望むところ!」

ジェラル
「な‥な‥なんとぉーっ!ターコイズのではいきなりの億超えそして上位10傑同士の戦いだぁぁっ!
これは初日‥しかも開始5分もしないうちからの贅沢なカード!これは絶対に見逃すな!
【天女】のティエモに【萌鎌】のウルルが襲い掛かったぁ!」

ティエモ
「だいたい私に何の恨みがあるのよ!」

ウルル
「ウルフフフ。斬り裂きながら教えてやる!」

ウルルは木に背中を付けるとそのまま水が染み込むように浸透していく

ティエモ
「いっ!」


Next >>144

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144 :3番手
03/21(木) 17:00

(2024.3.22 17:08)
〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.103 『ご利益』

目次 >>141


ティエモ
「そうだ!思い出した!あのコの能力、シミシミの実の浸透人間だ!最初から強敵だね‥使うしかないか‥心綱(マントラ)!」

ティエモとウルルが戦い始めたのを木の影で見守る男がいた

タバール
「ゲハハハ。こいつは面白ぇ!上位10傑同士の戦いか。どっちが勝つにしても無事では済まねぇな。
消耗しきった所で俺が狩ってやるぜ!」

ティエモ
「来る!」

木からウルルが鎌を振りかぶって現れる

ウルル
「死ね!」

ヒュン‥
鎌は空を斬るがそのまま倒れる様に地面に浸透していく

ティエモ
「ちっ!なかなかのスピード‥反撃する時間もないか‥」


〜トパーズ島 草原〜


賞金稼ぎ
「うわぁぁぁ!何だよあいつ!」

海兵
「ぎゃあああっ!」

ピクシーは右手のトラバサミで海兵の脇腹を挟む

ピクシー
「どけどけどけぇ!ピクシーちゃんは怒ってる!
お前ら全員邪魔!死にたくないなら道開けろ!」

ジェラル
「おっとっと!こちらトパーズ島では【トラップガール】初っぱなから全開だ!」

最初から全力のピクシーを草むらに隠れて様子を見るパイタン

パイタン
「じょ‥冗談じゃない‥あいつ強い‥能力者だし‥
でもパイの能力なら仕留められるかも‥」

【早弓】セブスガーラ・パイタン
バッヂナンバー 533 960番人気


パイタンは草むらに隠れながら左手を弓に変えてピクシーを狙う

セピア
「やめておけ‥」

パイタン
「!!
【アイスドール】セピア!
(お‥終わった‥)」

セピア
「お前では仕留められない‥それが当たった所で反撃されて終わりだ。もう少し隙を付くんだな。」

そう言い残すとセピアは歩き去る

パイタン
(た‥助かった‥ば‥バカ女め!じゃあてめぇから仕留めてやる!)

セピア
「1つ言っておくが今のは優しさだ。あの罠女に勝てんお前では当然、我を仕留められん。
それでも挑んでくるなら始末する‥以上だ。」

パイタン
「ひっ‥」

セピア
「もう少し頭を使うことだ‥」


〜コーラル島 湿地帯〜

ピクサー
「禊(みそぎ)!」

ドフッ!
鳩尾に体重を乗せた肘を打ち込む

海賊
「はぅっ!」

シーヲリ
「や‥【闇巫女】!嘘でしょ!まいった!降参よ!
だから攻撃しないで!」


【顎槌】ブックマーク・シーヲリ
バッヂナンバー 791 1687番人気


シーヲリは自分のバッヂをピクサーに差し出す

ピクサー
「ふん。賢い選択ね。」

シーヲリ
「なんてね!」

シーヲリはバッヂを引っ込めて高く飛ぶと顎を突き出して落ちてくる

シーヲリ
「ア・GOTOハンマー!」

ピクサー
「あら‥バカだったの。」

ピクサーも飛び上がり空中でシーヲリの体をキャッチすると背中に膝を当てて落ちてくる

シーヲリ
「うわぁぁぁっ!ちょ‥や‥やめて!降参降参!」

ピクサー
「軾(ひざつき)」

ドガァァッ!

シーヲリ
「がふっ‥」

ピクサー
「悪いけど絶好調なの。天女の背中にはご利益あるのよ。」

ジェラル
「姉貴も強い!これがワーナシスターズだ!」


〜同じコーラル島 森〜

ヴァサモル
「ヴァハハハ!素通りできると思ったか?」

賞金稼ぎ
「ゲホッ‥な‥何故‥俺はただのしがない賞金稼ぎ‥敵じゃねぇだろ‥」

ヴァサモル
「すまんな。この大会ではその理屈は通らない。
そして最近生意気な賞金稼ぎが多いんでな!」


海軍本部大佐
【大遅刻】のヴァサモル
バッヂナンバー 901 21番人気
フシフシの実 関節自在人間


〜ガーネット島 大河沿い〜

海賊
「いでぇっ!いでぇよぉ!もう‥やめてくれよ!ま‥まいっ‥」

ガチッ‥
降伏を宣言しようとした海賊は顔を掴まれ持ち上げられる

海賊
「ん!んんん!」

ザラード
「ギブアップなんてすんじゃねぇ!させやしねぇがな‥
あっさり戦意喪失するバカがいるから海賊の価値が下がるんだ‥‥償えよ‥」

顔を掴んでる手を擦るようにして引き離す

ズ‥ズズ‥

海賊
「ぎゃあああっ!」

海賊は血に染まった顔を抑えて転がりまわる

ザラード
「どうだ?俺のザラザラの実の能力は?
触ればただじゃ済まねぇヤスリ人間だ。鉄壁の男さ。
ん?」

クエムロー
「けっ、厄介なのがいやがったな。」


【妬み】ゾッツァン・クエムロー 
14番人気 バッヂナンバー 1303


大きな川の反対側ではクエムローがザラードを睨んでいた

ザラード
「億超えの恥さらしが‥運が良かったな。」


Next >>145

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145 :3番手
03/23(土) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.104 『練習』

目次 >>141


クエムロー
「運がいいのはてめぇだ。川がなかったらてめぇは死んでいたぜ。【研削】。」

ザラード
「喋るなよ。耳障りなんだよ‥」

互いに背を向けて去って行った

ジェラル
「おぉっーと!こちらも目が離せない!目がもっと欲しい!こちらもあわや億超えの対決だぁっ!」


〜アメジスト島 森〜

ドロワーズ
「ンケケケ!」

ドロワーズはサーバルの姿に変わっていた

海兵達
「な‥何だありゃあ!動物系!」

「サ‥サーバルか!」

ドロワーズ
「御名答!ネコネコの実、モデルサーバル!
死にてくねぇ奴はバッヂ置いて去れ!」

トゥケスン
「死にたくねぇがバッヂ置いてトンズラってのもイヤだぜ。あんちゃん。」


【蝮(まむし)】のトゥケスン
バッヂナンバー 948 12番人気


ドロワーズ
「どっちか選べよ。ジジイ‥我儘言って可愛い年じゃねぇだろ‥」

トゥケスン
「グヒャヒャヒャ!達者な口だな。だが、56歳をジジイ扱いすると死の相が出るぞ。」

海賊達
「ドロワーズとトゥケスン!」

「もしやり合う気ならラッキーだ!さっさとここ離れようぜ!」

ジェラル
「アメジスト島でも上位人気の者の争いが始まりそうだ!」


〜草原〜

エクイル
「よっと!」

バキィッ!

海賊
「うぐっ!」

エクイルは海賊にハイキックを決める

エクイル
「ん~‥浅いか‥あの速さで正確に決める‥やはりすごいな‥」

海賊
「何をごちゃごちゃと‥」

ハイキックを受けた海賊はエクイルに向かいVの形をしたナイフを振るう

エクイル
「もう一度‥」

エクイルはナイフを躱しながら海賊にハイキックを放った

バキィィッ!

海賊
「がはっ‥」

エクイル
「さっきよりは良かった気がするが‥まだイーシュガーの足元にも及ばないか‥」


〜パール島 岩盤地帯〜

カピーチ
「カフフフ!」

海賊
「う‥うわぁぁぁ!や‥やめろ!降ろせ!」

カピーチは海賊を高らかと上げる

カピーチ
「安心しなさい!お望み通りすぐ降ろしてあげる。
その時にあなたの意識はないけどね。」

ドガァァッ!

海賊
「がっ!」

パワーボムを喰らった海賊は白目になり地面に埋まる

カピーチ
「いい夢を見れますように。カフフフ。」

マツカリン
「わぁお!頼もしいです。カピーチ准将!」


海軍本部中佐
【奇術師】マツカリン
バッヂナンバー 1500 71番人気
イリュイリュの実 錯覚人間


カピーチ
「あなたの能力も頼もしいわ。一緒に行きましょ。
マツカリン。」

マツカリン
「はい!」

スノイオン
「俺も一緒いいかな?カピっちゃん」



海軍本部 大佐
【雪獅子】のスノイオン
バッヂナンバー 1414 20番人気


両手で海賊を引きずりながら現れるスノイオン

マツカリン
「スノイオンさん!もう2人も仕留めたんですか!」

カピーチ
「いいわよ。スノイー、海軍と海賊の違い‥見せてあげましょ。」

ジェラル
「パール島ではカモメの鳴き声が響き渡りそうだ!今大会での一致団結は海軍の専売特許!」


〜ペリドット島 森〜

シュピン
「つまらないね‥皆、人の顔見たら逃げる‥
俺ちん倒せば名もそれなりに上がると思うんだけどな‥度胸ないねぇ〜」

シュピンは辺りを見渡しながら頭の後ろに手を組んで歩いていた

シュピン
「誰も来ないなら‥俺ちんから仕掛けちゃおうかな‥
まだ早いかな‥」

スファルト
「何が早いんだ?」


【ラッシュ】ロードア・スファルト
バッヂナンバー 438 945番人気


スタッ‥
木の上からスファルトが降りてくる

シュピン
「ん?君は確か‥弱者の‥‥何だっけ?ウォーターエリアで見た気がする‥」

スファルト
「スファファファ。俺の名など気にするな。」

スファルトはカンガルーの姿に変わる

シュピン
「動物系だったのかい?気の毒に‥勝てる見込みあるかい?」

スファルト
「さぁな。だが俺と戦った事を‥後悔させてやる‥」

シュピン
「敗北宣言にしか聞こえないけど‥」

スファルト
「どうでもいい!」

スファルトはシュピンに向かって走る
同時にシュピンは翳した左手の指が尖る

シュピン
「串刺しでいいかい?」

ジェラル
「シュピンに挑むは注目ルーキー海賊団の副船長!番狂わせという名の勝利をもぎ取るか!」


NEXT >>146

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146 :3番手
03/24(日) 21:26

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.105 『そんな事で‥』

目次 >>141


〜トルマリン島 花畑〜

キィンキィンキィィィン!

グラブ
「つ‥強い‥」

ノピス
「お主もなかなかだ‥」

グラブとノピスの刀がぶつかり合う

バンボリ
「俺もいるぞ!【桜吹雪】!」

バンボリがノピスの後ろから襲い掛かる

ノピス
「知っておる‥」

グラブの刀を捌きながら即座に後方に刀を突き立てた

ガキィィン!

ノピス
「ん?」

グラブ
「待っていた‥その‥一瞬の‥隙を‥斬り捨て‥御免‥
居合・三度一致!」

キンキンキィンキィィン!
ノピスの横を駆け抜けながら斬り掛かるが全て防がれた

ノピス
「四太刀‥なかなかの速さだ。だがあのくらいの余所見を拙者は隙とは呼ばぬ。」

バンボリ
「グ‥グラブ殿。」

ノピス
「時に筋肉海兵の‥拙者の刀を弾いたのは海軍特有の体術六式が鉄塊と見受けたが‥ずいぶんと固い鉄塊ではないか?」

バンボリ
「バンボッハハハ!当然!おいどんの鉄塊は如何なる攻撃も通さん!無敵の筋肉を持つ【ブルーマッスル】とはおいどんの事だ!」

ノピス
「なるほど‥斬り甲斐がある‥」

ノピスは刀を握り直す後ろに構える
※ノピスは基本、刀は逆手持ち

バンボリ
「望む所と言いたい所だが‥いいのか?2対1を承諾したのはお前だぞ。」

ノピス
「ユフフフ。三度笠のが動ければいいのだがな‥」

グラブ
「がはっ‥」

グラブが血を吐き、腹を押さえて膝を付くと足元には血が滴り落ちた

バンボリ
「な‥グ‥グラブ殿!い‥いつの間に!」

グラブ
「い‥居合を‥出した時‥某の‥刀は‥全て‥捌かれ‥瞬時に‥腹を‥斬られた‥ようだ‥‥分からなかった‥斬られたのが‥」

バンボリ
「そ‥そんな‥」

ノピス
「拙者に集中しろ‥簡単に斬れる物など斬ってもつまらん‥」

バンボリ
「ほ‥ほざけ!筋肉鉄塊!」

ノピス
「泡火斬り!」

ズバァァァッ!
バンボリの鉄塊を崩し斬り裂く
そして傷口が発火する

バンボリ
「!!」

ドォーン
白目を剥いたバンボリはゆっくりと後ろに倒れた

グラブ
「な‥何と言う‥斬撃‥そ‥某でも‥バンボリの‥鉄塊は‥崩せん‥‥見事‥」

グラブは刀を鞘に収め目の前に置く

グラブ
「斬れ‥その見事な‥斬撃‥ならば‥悔いは‥ない‥」

ノピス
「立派な心意気だ‥」

ズバッ‥

グラブ
「ぐぁっ‥」

ノピス
「命はいらん‥欲しいのは記章のみ。また何処かで交えよう。」

ノピスはバンボリとグラブのバッヂを取るとその場を去って行った。

ジェラル
「終わってみれば‥圧勝と言ってもいいでしょう!これが1番人気!これが1億8100万ベリーの女!これが【桜吹雪】のノピスだ!危なげなし!問題なし!この女に死角なしぃぃっ!」

倒れるグラブとバンボリに男が一人近付く

グゼム
「強ぇ‥流石に1億8100万‥まともに戦って勝てる気がしねぇな‥ムォハハハ。」


【古牛】のグゼム
バッヂナンバー 1583 125番人気


グゼム
「まぁ、駆け引きは重要だな。生きるか死ぬかの世界だ‥弱わってる時に狙うのも作戦だ。」


〜ターコイズ島 森〜

ティエモ
「こんのっ!」

バキッ!
ティエモのミドルキックを鎌の柄を使い防ぐ

ウルル
「柄が折れそう‥何て強さ‥」

じわぁ‥
ウルルは足から地面に浸透していく

ティエモ
「行かせない!」

ティエモはウルルの腕を掴む

ウルル
「くっ!は‥離せっ!」

ティエモ
「キュハハハ。邪魔すると浸透するスピードは遅くなるみたいね!」

ウルルの腕を掴んだままハイキックを繰り出す

バコッ!

ウルル
「ぐぁっ‥」

ティエモ
「よしっ!当たった!
でも浅い‥」

ウルル
「鎌矛(カマボコ)!」

ドドドフッ!
柄でティエモの腹を3連突きする

ティエモ
「あぅっ!」

ウルル
「ウルフフフ‥お前さえ居なければ‥」

ティエモ
「いい加減に言いなよ!私心当たりないんですけど!私、あなたに何かした?」

ウルル
「私には何もしてない‥だけどお前が邪魔だ。」

ティエモ
「意味分かんないんだけど‥」

ウルル
「そのケツ‥お前さえ‥居なければ‥セピア様が美尻クイーンと呼ばれてたはずだ!」

ティエモ
「はい?」

ウルル
「お前何て‥でかいだけのケツだ!美尻とはセピア様の尻の事を言うんだ!」

ティエモ
「えぇぇぇっ!私、そんな事で命狙われてたの!」


NEXT >>147

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147 :3番手
03/26(火) 07:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.106 『【天女】のティエモvs【萌鎌】のウルル』

目次 >>141


ウルル
「そんな事?ふざけるな!
何処に行こうともセピア様の美しき尻は【天女】の次にいいケツだ!‥と節穴の目を持った愚か者共は口を揃えて言う!言っておくがお前の尻などセピア様の足元にも及ばないからな!」

ティエモ
「逆恨みでしょ!それに私、自分の尻(パーツ)は好きだけど、気にしてるとこだってあるんだからね!」

ウルル
「知るか!とにかく私はお前を仕留める!これは変わらない!」

ウルルは鎌の柄の下の方を持つと揺らしながら鎌を振ってくる

ウルル
「鎌鰻(かまうなぎ)!」

ティエモ
「うわっ!」

鎌は鰻の様にうねりながら迫ってくる

ティエモ
「軌道が‥読めない‥」

紙一重で辛うじて躱す

ウルル
「ウルフフフ。」

じわぁ‥
ウルルが足元から浸透始める

ティエモ
「また浸透!やばっ!」

攻撃を掻い潜りながらウルルに向かう

ウルル
「掛かったな!」

ザクッ!

ティエモ
「!!」

鎌を引き戻しティエモの尻に矛先が刺さる

ティエモ
「いたぁぁぁぁいっ!」

ウルル
「ウルフフフ。いい気味だ!」

ティエモ
「うわっ!うわっ!うわっ!さ‥刺さった!」

ウルル
「2度と美尻とは呼ばれない様に傷だらけにしてやるよ。」

ティエモ
「こんのぉ〜!よくも!」

ヒュン‥
高速でウルルの前に移動する

ティエモ
「BWH3段蹴り!」

ドガガガッ!
ウルルの胸元、腰、尻を蹴る

ウルル
「ぐっ!」

ダン!
じわぁ‥
蹴られた勢いで後ろに倒れそのまま浸透する

ティエモ
「!!
(浸透するスピードが速い!そ‥そうか、分かってきた!シミシミの実の全容‥
そして‥もし私がシミシミの能力者なら‥)
そこっ!」

ガキィィン!
高い打点の後ろ回し蹴りを放つ
ウルルは鎌を縦にして受け止める

ウルル
「くっ!
‥何故分かった‥」

ティエモ
「勘よ。ただ私ならせっかく姿を消しのにわざわざ見える所には出ない。攻撃を受けた後なら特にね!」

ウルル
「そうか‥警告感謝する。」

ウルルはゆっくりと後ろに倒れる

ティエモ
「させない!」

ティエモは素早くウルルの後ろに回ると背中を押し上げるように蹴る

バチッ!

ウルル
「うぐっ!」

ティエモ
「浸透はさせない!
あなたのシミシミの能力は地に付いた面積に寄って速さが変わる!足の裏だけなら浸透しきるまで時間が掛かる!そして動いている間も浸透するスピードは落ちる!
つまりあなたは形ある水!流れれば浸透しにくい!どう?」

ウルル
「くっ‥」

ティエモ
「正解のようね。キュハハハ!じゃあここからは私のターン!いいえ、これで終わり!」

ティエモはウルルに向かって走る

ティエモ
「手首足首(リスト・アンクル)!」

ドガガガガッ!
ウルルの両手首と両足首を蹴る

ウルル
「うぐっ!」

ティエモ
「前腕(フォアアーム)、ふくらはぎ(カーフ)!」

バチッバチッ!
前腕とふくらはぎを蹴る

ウルル
「うぁぁっ!」

ティエモ
「首(ネック)、肩(ショルダー)、上腕(アッパーアーム)」

ドゴッ!ガッ!バゴッ!
間を入れず首と肩、二の腕を立て続けに蹴る

ウルル
「うわぁぁぁっ!(ま‥まずい‥)」

ティエモ
「太もも(サイ)」

バシィッ!
太ももを蹴られたウルルは蹴りの勢いを利用し倒れる

ティエモ
「えっ‥」

そして浸透して消えた

ティエモ
「くっ!わざとバランスを崩したわね!」

ウルル
「ハァ‥ハァ‥ウルフフフ‥ざ‥残念だったな‥お前の強さ‥認める!
だが勝つのは私だ!
お前、私のシミシミの能力を知った口を聞いていたが正解は‥8割!」

ウルルはティエモの背後から鎌を振り上げ現れる

ティエモ
「やっぱり後ろ!分かってんのよ!」

ティエモはタイミングを合わせてカウンターの回し蹴りを繰り出す

ウルル
「こちらも分かっている!」

ガチッ!
鎌を木の枝に引っ掛けてタイミングをずらす

ティエモ
「くっ!」

蹴りを止め後ろに飛ぶティエモ

ウルル
「ウルフフフ。」

ウルルは木の枝を斬り落としそのまま着地すると浸透して消える

ティエモ
「えっ!は‥速い!足しか着いてないのに‥な‥何で‥?」

ウルル
「言ったろ‥勝つのは私だと!
ヴィクトリー浸透(シミ)レーション!」


NEXT >>148

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148 :3番手
03/27(水) 18:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.107 『勝負』

目次 >>141


バッ!
ティエモの横の地面から鎌を振り上げたウルルが出てくる

ウルル
「鬼軌・奇姫飢忌(キキ・キキキキ)!」

ゴッ!
口金(刃と柄の堺に付ける金具)の部分でティエモの頭を殴る

ティエモ
「あぅっ!」

ウルル
「ウルフフフ。抵抗が少ない分振りやすいんだ。斬り裂くだけが鎌じゃない!」

そう言うとウルルは片手て着地し、素早く浸透する

ティエモ
「なっ‥片手なのにあの速さ‥接地してる面積で速さが変わる訳じゃないって言うの‥」

ウルル
「ウルフフフ。い‥今まではただの小手調べさ‥ここからが本番だ!」

バッ!
今度はティエモの目の前にある木から現れる

ティエモ
「わっ!」

ウルル
「鎌斬り!」

上下左右出鱈目に鎌を振り斬撃を飛ばす

ティエモ
「やっば‥天女の羽剣(エンジェルス・ウイングソード)!」


蹴りの斬撃を飛ばし相殺させるが既にウルルの姿は無かった

その後も予測不能に現れるウルルに心綱を使い攻撃を躱すもかつてないほどに乱用する心綱により披露が蓄積したティエモは攻撃を受け始めた

ズバッ!

ティエモ
「あぅっ!」

ドサッ‥
背中を斬られ倒れる

ウルル
「ウルフフフ‥ハァ‥ハァ‥ど‥どうした、【天女】?
攻撃が躱しきれなくなってきたぞ‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥マ‥心綱を使い過ぎてる‥
な‥慣れてないから‥疲れて‥体が‥付いていかなくなってきた‥」

ウルル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ウルフフ‥し‥しぶとい女だ。けどそろそろ‥限界だろ?トドメ刺しちゃおっかな。」

ウルルは頭上で鎌をクルクルと回す

ウルル
「ブラックブラウンシックルズ‥お前を仕留める技の名だ。鎌で滅多刺し!その忌々しいケツをなぁ!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥エ‥エンジェルビューティーストライクも浸透で否された‥タ‥タメの長い画翔天女脚も躱される‥どうすれば‥‥このままじゃ‥皆に合わす顔がない‥ステイク‥エミィ‥ジュリ‥モティちゃん、ベンケイ‥ファンク‥ジイル‥ごめん‥マッドボーイ海賊団の復活の狼煙‥私には荷が重すぎた‥エク‥偉そうな事言っといて‥すぐ負けちゃって‥‥‥
ん?エク?」


『天空の剣(シエロソード)‥‥
あっ!やっちまったか!』
>>106

『エハハハ。天を裂く天空の剣だ。ぴったりだ。』
>>109


ティエモ
「シ‥天空の剣(シエロソード)‥‥‥そうだ!」

ウルル
「ブラックブラウンシックルズ!」

ウルルは鎌が複数本に見える程の高速で倒れるティエモに向かい鎌を振り下ろす

ガガガガガッ!

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥ケホッ‥」

力を振り絞り、高速で転がりウルルの攻撃を躱し少し距離を置いて何とか立ち上がった

ウルル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥あ‥足掻くな‥
は‥敗北を引き伸ばしても見苦しいだけだ‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ず‥随分疲れてる様ね‥キュハハハ‥」

ウルル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥せ‥攻めるのも楽じゃない‥お前のようにしぶとい女が相手ならな‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ひ‥独り言‥言うよ‥
し‥浸透速度を上げれば体力が擦り減る‥
わ‥私はそう感じた‥無理は体に毒だよね‥わ‥私も無理してた‥だからもうやめる‥
さ‥最後は‥真正面から挑むからね‥こ‥これが私の戦い方‥」

ウルル
「ハァ‥ハァ‥な‥何のつもりだ‥そんな挑発には乗らない!」

ティエモ
「お‥お好きにどうぞ‥でもさっきから浸透しないけど‥無理し過ぎて‥し‥浸透出来ないって訳じゃないよね‥」

ウルル
「ウルフフフ‥し‥浸透するまでもない‥もうやっと立ち上がった女に‥能力を使うまでもない!」

ウルルは鎌を振り上げる

ティエモ
「キュハハハ。よしっ!乗ってくれてありがと♪」

ウルル
「な‥何を企んでいるか知らないが‥お前‥よくやった‥安心して負けろ‥相手が私だ。敗北を誇れ!」

ティエモ
「ううん、あ‥あなたに勝てて嬉しい‥って思う‥」

ウルル
「ほ‥ほざけ‥」

ウルルは肩に鎌を掛けてティエモに向かって走る

ティエモ
「勝負!」

ウルル
「受けて立つ!鎌滅死(カマメシ)!」

ザシュッ!
ティエモから血飛沫が上がった

ティエモ
「う‥あぁぁぁぁっ!」


NEXT >>149

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149 :3番手
03/28(木) 23:34

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.108 『泣きっ面に蜂』

目次 >>141


ティエモ
「うぁぁぁ‥あぁぁ‥うぅぅ‥」

ウルル
「ウルフフフ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

ドサッ‥
前のめりにウルルが倒れた

ウルルは倒れる前に笑うと力を振り絞り小さく力無き声で呟いた

『くそったれ‥まぁ‥お前に負けるなら‥‥何かいいや‥』

ウルルの鎌はティエモの左肩を貫いた
ティエモは体を少し左にずらしてウルルの致命傷を避けていた

そして肩に鎌が刺さったことにより出来たコンマ数秒のウルルの油断を見逃さず左のハイキック・天空の剣(シエロソード)を繰り出した

結果、ティエモのスネは確実にウルルのコメカミを捉える

そしてウルルは倒れた

その一瞬の出来事に‥映像電伝虫を見ていた者達は言葉を失う‥

ジェラル
「‥‥‥‥‥‥‥はっ!
デッドヒートカーニバルの歴史上、最高の初日と言っても過言ではないでしょぉっ!
いきなりの上位10傑同士の対決!
これがベストバウトとなってもおかしくない白熱の一戦!
この戦いを制したのは‥マッドボーイ海賊団の【天女】!イーシュガー・ティエモだぁぁぁっ!
ウルルも最高の試合をありがとう!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥さ‥流石に‥効いた‥
何で初戦からこんな強いコと‥」

ウルル
「す‥すみません‥セピア様‥」

失神しながらもウルルが一滴の涙をこぼし呟いた

ティエモ
「謝る事なんて何もないよ‥ウルル‥あなたは立派に戦った。強かった‥
【アイスドール】セピアも絶対にあなたを責めたりしないから‥ゆっくり休んで‥」

ティエモはウルルの涙を手で拭くと頭を撫でてバッヂを取った

ティエモ
「ごめんね‥バッヂもらうよ。今度‥あなたと飲みたいな。」


ターコイズ島の戦い
勝者 イーシュガー・ティエモ


だが勝利の余韻に浸る間もなく‥

ドガッ!

ティエモ
「あぁぅっ!」

満身創痍のティエモは背中に衝撃を受け、転がって前のめりに倒れた

ティエモ
「ケホッ‥い‥痛‥な‥何‥」

タバール
「ゲハハハ!上位10結果同士のバカみてぇ潰し合いお疲れさん、【天女】。こんなにバカげた試合はラッキーこの上無しだ!
わざわざ潰し合ってくれた結果‥どっちが勝者か敗者分からなくなってくれたんだからな!
オラが誰だか分かるよな?そして‥何の為にここに来たかも分かるよな?
てめぇを狩るためだよ!」

ティエモ
「さ‥最低増殖男。」

タバール
「タバールだよ。てめぇに勝つ男の名だ。
その前にてめぇはマニアックな観戦者の為に去年と同じく惨劇に遭ってもらうぜ。
付き合えよ。」

ティエモの周りには既に10人を超えるタバールが立っていた

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ご‥ごめん。タ‥タイプじゃない!気持ち悪い!」

ジェラル
「何と言うことだ!まさに泣きっ面に蜂!一難去ってまた一難!満身創痍の傷付いた【天女】に襲い掛かるはルーキー、【増殖】のタバール!卑劣極まりないこの男!イーシュガー・ティエモ、これまでか!」


時は少し遡る‥
ティエモがウルルと死闘を繰り広げていた頃、各島の動きは‥


〜アメジスト島 森〜

トゥケスン
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

トゥケスンは血が滲む脇腹を抱えながら走っていた

トゥケスン
「ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ちっ‥やはり歳か‥あんな若造に押されるとは‥」

ドロワーズと戦ったトゥケスンは脇腹を噛まれ致命的なダメージを受けて退却する

トゥケスン
「ま‥まだ初日‥焦る必要はねぇ‥じっくりだ‥」


少し離れた場所では‥

ドロワーズ
「ンケケケ。口程にもねぇ!」

口から流れる血を拭きながら不敵に笑うドロワーズの周りには海賊海兵合わせて4人が倒れる

ドロワーズ
「【蝮】のジジイは取り逃がしちまったが‥まぁ、じっくり追い詰めてやるさ。」

トゥケスンに斬られた腕の傷を舐めながら森の奥に進んでいった


〜トパーズ島 砂漠地帯〜

ピクシー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥夢中で走ってたら誰もいなくなったし喉乾いた‥お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!ピクシーちゃん喉乾いた!お水頂戴!お茶でも可!
‥‥‥‥‥‥‥‥。
ああ、そうだ!お姉ちゃんとは島違うんだ!あれ?待ち合わせどこだったっけ?」

考えること3分‥

ピクシー
「そうだ‥喧嘩してたんだ‥」


NEXT >>150

(Android/Chrome, ID:pD3/MKef0)
150 :3番手
03/29(金) 22:30

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.109 『ワーナー親衛隊隊長とエクセレントラッキーズ』

目次 >>141


ピクシーは寂しそうにトボトボと歩く
その後ろには‥薄い黄色い髪の男が腕を組んで様子を見ていた

薄い黄色い髪の男
「強いな‥やはり俺の惚れた女の妹‥今は見逃してやる!だが俺を騙したピクサーの妹ならばいずれは仕留めねばならぬ運命」


元ブルースイーパー ワーナー親衛隊 隊長(ピクサー派)
元々サウザンド&ワンナイト海賊団 船長
【枝条(しじょう)】マウンテンシェイプ・キーロ
懸賞金 9000万ベリー
バッヂナンバー 666 29番人気
(作者様  イエロー様モデルキャラ)


キーロ
「妹あるとこに姉貴ありだ!」

海兵
「き‥貴様!【枝条】のキーロだな!」

キーロ
「ん?何だ?バッヂを奪われに来たのか?」

海兵
「黙れ!」

海兵は銃を構える

キーロ
「分かったよ。貰ってやるよ‥」

キーロは海兵に向かって手を翳した
翳した手の5本の指が伸びる手の形になり海兵を捕まえる

海兵
「うわっ!な‥何だ!悪魔の実か!」

キーロ
「まっ、そういう事だな。キーハハハ!
ブランチハンマー!」

ゴォン!
そのまま海兵を頭から叩きつける

海兵
「ぶべっ!」

キーロ
「悪いな‥弱者が強者に差し出すのは世の定理だぜ。キーハハハ!」


〜トパーズ島 森〜

賞金稼ぎ
「がはっ‥」

セピア
「他愛もない‥」

セピアは槍を振るって返り血を飛ばす

パイタン
「シュヘヘヘ。アイス姉さん、強いですね。」

パイタンはセピアに付いてきていた

セピア
「何故付いてくる‥我は1人になりたいのだ。付いてくるな‥去れ‥」

パイタン
「そんな事言わないでくださいよ。役に立ちますよ。パイ、能力者なんで‥」

セピア
「知っている‥さっき左腕を弓に変えていた‥さしずめユミユミの実の弓人間ってとこか‥」

パイタン
「さすがアイス姉さん!弓人間ですけど矢も出るんですよ!」

セピア
「そうか‥それは良かったな。さらばだ‥」

パイタン
「もう、アイス姉さん、つれないなぁ‥」


〜ペリドット島 森〜

左半分スキンヘッドの男
「どけよ!ザコ共!3連拳・トリプルナッコー!」

ドガガガガッ!
左右のパンチで海賊、海兵、賞金稼ぎを蹴散らす

海賊
「ぎゃあああっ!」

海兵
「ぐわぁぁっ!」


ブリザード海賊団 船長
【三連拳】ブリーマー・ザードバン
39番人気 バッヂナンバー 403 


ザードバン
「ブリハハハ!1、2、3、4、5‥いきなり‥5人か!まずまずか?」

ムク‥
ふらふらになりながら賞金稼ぎの2人が立ち上がる

ザードバン
「ほぉ‥立つのか?寝ておけ‥俺は面倒なのが嫌いでね‥殺してしまうぞ。」

赤色の髪の男
「お‥お前なんかに負ける為にこの大会な出た訳じゃない!」


賞金稼ぎ
【不迷(まよわず)】のエヒメ
最高獲得懸賞金 6100万ベリー
バッヂナンバー 368  908番人気
(作者様  大業物(爆)様モデルキャラ)


茶色い髪の男
「そ‥そうだ!お友達になり‥お手合わせ願いたい奴がいるんだ!OK?」


賞金稼ぎ
【ビッグイア】ゴタマ・ヒョウサイ 898番人気
最高獲得懸賞金 6300万ベリー
バッヂナンバー 435  898番人気
(読者様  KO様モデルキャラ)


エヒメ
「俺達には幸運の女神が付いてんだ!」

ヒョウサイ
「そうだ!俺達はエクセレントラッキーズ!OK?」

ザードバン
「ちったぁ聞いたことあんな‥ま、俺の敵ではないが‥」

ヒョウサイ
「このデッドヒートカーニバルに置いて最初の島から巡り合うって凄いだろ?OK?」

エヒメ
「エヒヒヒ!そうだ!そしてお前と戦うのも計算通り!」

ザードバン
「はぁ?何言ってやがる?」

ヒョウサイ
「バカに説明しても無駄さ!OK?
喰らえ!半分ハゲ!」

ヒョウサイはザードバンに卵を5個投げる

ザードバン
「!!
(しまった‥卵型爆弾か!)」

ビチャビチャビチャ‥
ただの生卵だった

エヒメ
「エヒヒヒ!ただの卵にビビってやんの!」

ヒョウサイ
「ヒョハハハ!傑作!」

ザードバン
「て‥てめぇらぁぁっ!」

エヒメ
「あっ‥やべ‥」

ヒョウサイ
「ありゃ‥マジギレだ‥逃げよ」

エヒメとヒョウサイは即座に逃げた

ザードバン
「逃がすか!バカ共!」

ザードバンも怒りに任せて追い掛ける

エヒメ
「エヒヒヒ!やっぱり追い掛けてきた!作戦通りだな!」

ヒョウサイ
「うまく逃げれ切れればいいけどな‥」


NEXT >>151

(Android/Chrome, ID:k17gaLjt0)
152 :3番手
04/02(火) 17:21

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次12


Vol.111 『力試し』          >>153

Vol.112 『DANGER』       >>154

Vol.113 『お詫びのプレゼント』    >>155

Vol.114 『【天女】のティエモVS【増殖】のタバール』                  >>156

Vol.115 『消耗戦』          >>157

Vol.116 『ぶら下げてるもの』     >>158

Vol.117 『天女様を怒らせてはなりませぬ』
                    >>159

Vol.118 『グラマーボーイ』      >>160


Vol.119 『【橙鷹】のエクイルVS【長舌】のミーモ&【弾尻】のミーキャス』      >>161

Vol.120 『美人』           >>162

     

(Android/Chrome, ID:SLlrlHFN0)
154 :3番手
04/05(金) 21:43

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.112 『DANGER』

目次 >>152


倒れたジオエルガは鼾(いびき)をかいて痙攣を起こし失神する
それを見下ろすゴルバートは胸元で十字を切って腕を腰に構える

ゴルバート
「押忍っ!ゴーッハハハ!
自信過剰な者程、攻撃後の隙は大きく致命的な物だ!
貴殿はまだ強くなる!鍛錬する事だ。」

ジェラル
「つ‥強い!海の武闘家ゴン・ゴルバート!
人呼んで【大木割り】のゴルバート!19番人気を嘲笑うかのように一撃!1秒にも満たぬ決着!この男からも目が離せない!」


〜トルマリン島 草原〜


海賊、海兵、賞金稼ぎの7人が向かい合う

海賊達
「ヘヘ。痛い目に遭いたくねぇならバッヂ置いて消えろ。」

「お前がな!」

「てめぇは口先だけだろ?ガハハ。」

賞金稼ぎ
「海賊3人に海兵3人か‥分が悪いが何とかなりそうだな‥」

海兵達
「我々は協力して海賊共も殲滅しましょう!」

「ここじゃああの賞金稼ぎもだ。でしょ?モブス大尉。」

モブスと呼ばれた焦げ茶色の髪の男
「その通りであーる!所詮は身勝手な海賊であーる。取るに足りんであーる!」


海軍本部大尉
【髭リボン】クーヤワキ・モブス
521番人気 バッヂナンバー 1746


顔に大きく独と彫ってある男
「邪魔者は消す‥お前ら全員だ‥」

臨戦態勢の海賊達と海軍、賞金稼ぎの前に顔に独と言う刺青を入れた男が近付いてきた

海賊達
「な‥こ‥こいつ‥」

「顔に独の刺青‥間違いねぇ‥」

「ど‥【独歩】のイッピキ!」

海兵達
「海賊団を持たない‥単独の海賊‥」

「9300万ベリーの賞金首‥モ‥モブス大尉!」

モブス
「だ‥大丈夫であーる‥ウォレが居るであーる!」

賞金稼ぎ
「ど‥【独歩】だと‥」

顔に大きく独と彫ってある男
「今日は特別だ‥命の欲しい奴ぁバッヂ置いて消え失せろ!」


【独歩】のイッピキ
18番人気 バッヂナンバー 1730


海賊
「調子に乗んな!ビビってたらこの海は進めねぇ!」

剣を振りかぶり飛び掛かる海賊だが‥

ガチッ‥バキッ!

海賊
「ぎゃあああ!」

イッピキに肩を掴まれるとそのまま握り潰され骨を折られる

海賊達
「う‥うぉっ!」

「ば‥化け物め‥」

海兵達
「た‥大尉‥」

「あ‥あいつやばいです‥」

モブス
「バ‥バカモノ!ビビるなであーる!ウォレに続くであーる!」

モブスは鎖のついた鉄球を回し、身構える

スタタタタッ‥タン‥ドガァッ!

イッピキ
「!!」

ドサッ‥
突然イッピキが倒れると白目を剥いて痙攣していた

賞金稼ぎ
「は?」

そこには鉄仮面を被った女が立っていた

海兵達
「イ‥イッピキをい‥一撃で‥」

「な‥何だあの女の子‥」

鉄仮面を被った女
「‥‥‥‥‥‥。ティハハ‥」


鉄仮面を被った女 クルティ
1804番人気 バッヂナンバー1796


〜クルティ 回想〜

ゼディストル
「いいかい、クルティ。初日は程々にしておきなさい。挑んで来る者だけにしておきなさい。
本気は出しちゃだめだぞ。なるべく殺しちゃいけない。
お前が本気を出すと血の海と死体の山が出来てしまう‥そうすれば目立ってしまうからね。
そうだな‥5割‥そのくらいの力にしておきなさい。それで十分勝ち残れる。バッヂも100個以上取らなくてもいい。」

クルティ
「はい!博士!」

ゼディストル
「いいコだ。約束だよ。チョコレートを沢山あげよう。
約束を守って帰ってきたらもっと沢山あげるからね。」


〜回想終わり〜

クルティ
「やっべ‥つい本気出しちった!挑んで来てもないのに‥約束早速破っちゃった。ティハハハ。
死んでないよね。あっ、動いてるから生きてる♪
バッヂだけもらうね♪」

モブス
「き‥君は一体‥」

海賊達
「へ‥ヘヘ‥ラッキーパンチみてぇなもんだ。」

「な‥何にせよ‥イッピキが居ねぇならこの場は貰った!」

クルティ
「ティハ♪挑んで来たね?
ティックティックパーンチ!」

ドガァァァッ!
クルティがパンチを撃ち抜いた瞬間、喰らった海賊はその場から消えた

海賊
「えっ‥」

海兵
「な‥何が起きた‥」

「まさか‥木っ端微塵に‥」

モブス
「い‥いや‥高速で‥吹き飛んで行ったであーる‥」

クルティ
「ティハハハ。やべぇ‥力加減難し♪
ねぇねぇ‥お前ら‥やる?」

海賊
「あ‥いいえ‥バッヂ‥差し上げます‥」


NEXT >>155

(Android/Chrome, ID:SwqQIDdx0)
229 :3番手
11/13(水) 08:08

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次19

Vol.181 『岩?』          >>230

Vol.182 『【岩布団】のイワード』  >>231

(Android/Chrome, ID:qG9y/mh+0)
231 :3番手
11/16(土) 14:57

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.182 『【岩布団】のイワード』

目次 >>229


ティエモ
「こらっ、ヒョウサイ!どこがザコなのよ!めっちゃでかいんですけど!」

ヒョウサイ
「ま‥まぁまぁ‥相手の大きさまでは分からねぇ‥それにでかいだけで強くもねぇかもしれねぇぞ。」

エヒメ
「確かに‥見たことねぇ‥お前、名前は?」

イワード
「オイドーの名はイワード!人は【岩布団】のイワードと呼ぶ!」

ヒョウサイ
「イワード?聞いたことねぇな‥海賊か?懸賞金は?」

イワード
「2700万!」

エヒメ
「に‥2700万!プッ!エヒヒヒ!たったそれっぽっち?でかいだけのザコじゃねぇか!
よし!俺が相手になってやる!」

ティエモ
「大丈夫?」

エヒメ
「任せとけ!ここは俺一人で十分だ!来い!デカブツ!」

イワード
「うっ‥ううっ‥」

イワードが泣き始める

ヒョウサイ
「どうした!怖いのかよ?ヒョハハハ!なんて見かけ倒しな‥よし!俺がやってやる!」

エヒメ
「おいおい!横取りすんなよ!こいつは俺の獲物だ!」

イワード
「やっと戦えるドン‥4年前‥オイドーが海賊として狼煙を上げた時‥初頭懸賞金が懸った直後‥本部の中将に出くわして捕まってインペルダウンにぶち込まれたドン‥そして去年‥インペルダウンの大脱獄で3年振りにシャバに出たのに頂上戦争に巻き込まれ気付いた時には病院だったドン‥
運良く小船で島に流されたようで一命を取り留めたみたいだが体中傷だらけの重傷で1年近く動けなかったドン。
そしてこのデッドヒートカーニバルで再び海賊として華を咲かせるドン!」

ヒョウサイ
「さっき隠れてやり過ごすって言ってたのは‥」

イワード
「何故知ってるドン?
強そうな相手を探していたドン!初日にリハビリを兼ねた戦闘で数人、重症にしてしまったんだドン‥弱い奴は壊れ易くてつまらんドン。」

ヒョウサイ
「‥‥‥‥‥‥。」

エヒメ
「‥‥‥‥‥‥ヒョウサイ‥‥‥変わるぞ‥」

ヒョウサイ
「いや‥いい‥腹が痛え‥」

エヒメとヒョウサイはティエモの方を見る

ティエモ
「えっ‥」

エヒメ&ヒョウサイ
「お願いします!」

ティエモ
「はぁ?」

イワード
「フカカカ!おんめぇ、オイドーの事、でかいだけのザコって言ったドン!」

ガチッ!
オイドーの巨大な手がエヒメの上半身を丸ごと掴む

エヒメ
「ぎゃあああ!つ‥潰される!す‥すみませ‥‥」

ガクッ‥

ヒョウサイ
「うわぁっ!し‥死んだ!」

ティエモ
「いえ‥」

エヒメ
「ぐぅ〜。」

イワード
「フカカカ。気持ちいいだろドン!そのまま‥
死ぬドン!」

イワードは振りかぶりエヒメを地面に叩きつけようとする

ティエモ
「それは‥だめでしょ!
ストマックファーミング!」

ボフォォン!
大きな腹にミドルキックを打ち込むが脚が腹に減り込む

ティエモ
「ん?」

イワード
「フカカカ!何かしたドン?」

ティエモ
「やばい!ヒョウサイ、エヒメを!」

ヒョウサイ
「えっ!」

ギュオーン!
地面に投げられるエヒメ

ヒョウサイ
「速ぇっ!む‥無理だ!」

ティエモ
「まずい!ほっ!」

バッ!ガチッ‥
エヒメを空中でキャッチすると激しく回転しながら着地する

ダァァァン!
衝撃でティエモの脚が足首まで埋まる

ティエモ
「うぐっ‥勢い殺しきれなかった‥脚が痺れる!」

イワード
「ほほぉ‥さすが3番人気の【天女】のティエモドン。」

ティエモ
「あんた‥変な体してる‥何か‥クッション蹴ったみたい‥いくら大きくてもここまで手応えないっておかしいんだけど‥」

イワード
「フカカカ。いい蹴りだったドン。さすが3番人気ドン。手応えがないならどうするドン?
勝ち目ありそうかドン?」

ティエモ
「うん。そういうの嫌いじゃないし♪とりあえず本気で蹴ってダメなら考える!」

ティエモはイワードに向かって走り膝、太もも、胸、肩と順序よくステップして顔まで飛ぶ

ティエモ
「フェイスファーミング!」

ボフォォン!
本気で顔を蹴るがまるで効いて無かった

イワード
「フカカカ!何かしたかドン?」

ティエモ
「本気で蹴ったのに‥」

イワード
「蹴りが主体のようだなドン!なら相性悪いドン!」

バシィッ!

ティエモ
「あぅっ!」

ダァン!
ティエモを叩いて地面に叩き付ける

ヒョウサイ
「ティエモ!」

イワード
「フカカカ。特別に教えてやるドン!」


NEXT >>232

(Android/Chrome, ID:Uim1iKgy0)
31 :3番手
09/12(火) 20:09

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次 >>26


Vol.4 『ファン』


セントル
「カイバー君!」

カイバー
「合点っす!皆の者、よろしくっす。」

海兵達
「はっ!」

海兵達が2メートルくらいの薄い鉄板を運んでくる

カイバー
「行くっすよ。あらよっと♪」

パキ‥パキッ‥
カイバーは鉄板を折り紙の様に折る

ツー
「見事です!ガミガミの実の能力!
触れた物を折り紙みたいに折っちゃってしまう折り紙人間!」

ローイエット
「紙飛行機か?」

カイバー
「正解っす!飛行距離ならこれが一番安定するんすよ。」

セントル
「さぁ、乗って!じゃあバンボリータ!」

バンボリータと呼ばれた坊主頭の巨漢の男
「どすこい!」


海軍本部 少佐
【ブルーマッスル】バンボリ


カイバーの作った紙飛行機にセントル、シャボンダマ、カイバー、ツー、ローイエットが乗るとバンボリが担ぐ



セントル
「行くよ!」

バンボリ
「マッスルTHEフライ!」

グォン!

セントル
「よしっ!撃てぇ!」

ドォーンドンドン!
海軍船が砲撃を始めたと同時にバンボリが紙飛行機を投げる

グォン!

ノックアウト海賊団船員達
「うぉっ!撃ってきやがった!」

「だが届きやしねぇよ。」

エクイル
「何故急に撃ってきた‥‥なっ!!」

スファルト
「ん?何だありゃあ?」

エクイル
「お‥おいっ!大砲を上に向けろ!」

船員達
「えっ?上ですか?」

「えっ!」

ローイエット
「ビッグガム!」

ペッ!ベチャッ!
ローイエットが口から特大のガムを吐き出しノックアウト海賊団の大砲に詰まり砲口を塞ぐ

ローイエット
「ミルキキキ!どうだ!俺の対大砲用のスペシャル海軍ガム!これで俺達を撃ち落とせねぇよ。」

ツー
「超ロングロングヨーヨー!」

ツーが紐の長いヨーヨーをノックアウト海賊団の船に巻き付かせる

パシャパシャ!

シャボンダマ
「間違いありません。懸賞金8900万ベリー、【橙鷹】のエクイル、懸賞金5100万ベリーの【ラッシュ】のスファルトです。2人共に西の海のルーキーです。」

シャボンダマは写真を撮り、写った海賊達に賞金首がいることを確認し手配書を口から印刷する

セントル
「西の海?」

カイバー
「ん〜?セントルちゃん大佐と同じっすね。お知り合いだったり?」

セントル
「シャボンダマ、手配書見して!」

手配書を取り上げ眺める

セントル
「ん〜‥どこかであったような‥まっ、いいか♪どうせ海賊。友達じゃないし‥」

紙飛行機がノックアウト海賊団の船の真上に来る

カイバー
「んじゃ着船するっすよ!」

スファルト
「来るぞ!」

エクイル
「戦闘準備!おそらく手強い!倒す事を考えるな!船から叩き落とせ!」

セントル
「ウフフフ。美人さんよ。お手柔らかに♪ルーキー君。
じゃあお先に♪」

ピョン‥
先陣を切ってセントルが飛び降りる

スタッ‥

セントル
「ハロー。」

船に降りたセントルを数人の船員達が囲む

船員達
「な‥ナメやがって‥」

「たかが女一人だ‥この数で行けば‥」

「あぁ‥だが‥いい女だぜ‥いい匂いだ‥」

セントル
「誘惑香水(テンプテーションズ・パフューム)」

スファルト
「ん?お前達‥どうした?」

セントル
「さぁ‥アタイが傷つかないように守りなさい。」

船員達
「仰せの通りに‥」

「承知しました‥」

「うおぉぉぉっ!」

セントルを取り囲んだ船員達は仲間に襲い掛かる

スファルト
「な‥何だ!何をする!お前達!」

エクイル
「恐らくあの女の能力だ‥何をされたかまでは分からんが‥あの女海兵、パフュパフュの実の香水人間だったはず‥」

セントル
「ん?やっぱりあんた、どっかであった?それともアタイのファン?」

エクイル
「エハハハ。ファンなら見逃してくれるか?」

セントル
「ノー♪」

スファルト
「自分だけが能力者と思うな!」

グググ‥
スファルトはカンガルーのような姿になる

セントル
「へぇ‥動物系‥ウフフフ。大好物♪」

エクイル
「よせっ!スファ!動物の嗅覚なら香水を吸い過ぎてしまうぞ!」

セントル
「そういう事♪」

スファルト
「生身で勝てる相手じゃねぇ。迫撃なら攻撃力は倍以上だ!短期決戦する!」

セントル
「かわいいセントルちゃんをナメんなよ‥ルーキー!」



Next >>32

(Android/Chrome, ID:Sl2Zr1S/0)
39 :3番手
09/26(火) 17:44

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次2

Vol.11 『あゝ、シャボンディ諸島』    >>38

Vol.12 『思い出』                        >>40

Vol.13 『プリティーナイトガール』 >>41

Vol.14 『S・シスターズ海賊団』  >>42

Vol.15 『私はテンティ』      >>43

Vol.16 『嵐の予感』                                >>44

Vol.17 『JUMBLE』        >>45

Vol.18 『誰が天女?』         >>46

Vol.19 『三ツ巴』                 >>47

Vol.20 『モテモテ?』         >>48

(Android/Chrome, ID:5mxX2+4F0)
45 :3番手
10/05(木) 18:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.17 『JUMBLE』

目次 >>39


ヴァサモル
「まっ、早い話が昔っから俺等のガキ大将みてぇなもんだからな。」

マツカリン
「それでも恩は恩です!脱走した【早弓】のパイタンと他の主力4人!必ず拿捕しましょう!」

グラブ
「それが‥あの人への‥恩返しだ‥」

ヴァサモル
「わかってるよ!もちろんやる!だがあの‥覆面の女は誰だ?
その隣の2人は確か‥出前傭兵のオオバク‥ラーセインってやつじゃなかったか!?」


〜ティエモ&S・シスターズ海賊団〜

パイタン
「どうしたの?テンティ、シカト?
パイをシカト?」

キャーシャ
「きゃああっ!そんな恐ろしい!お腹刺して謝ってください。」

ミーモ
「ミシシシ。どれ、あーしが乳斬り落としてやる!」

ミーキャス
「ミキャキャキャッ!喋れない病か?」

シーヲリ
「ヲフフフ。ちゃんとお墓作って上げますから♪」

ティエモ
「はぁ‥‥‥!!」

ティエモはため息をついた直後何かに気付き頭を抱えた

ラーセイン
「どうした?姐さん。」

オオバク
「姐さん、どうした?」

パイタン
「何?急に‥」

ティエモ
「思い出した‥最悪‥あの豚男、私が倒した賞金稼ぎの仲間だったんだ‥」

ラーセイン
「えっ?マジで!てか何で急に?」

ティエモはパイタンの後ろを指差す

ティエモ
「あいつ‥私が倒した賞金稼ぎ‥【双槍牛】のウォッチャー‥」

オオバク
「その名前‥聞いたことある‥あいつだったのか!」

ウォッチャー
「久しぶりだな!【天女】!てめぇはここから逃さねぇ!」

ティエモ
「懲りてないし‥」

パイタン
「何だ?あのデカイの‥パイの事を天女って‥ナンパ?」

キャーシャ
「きゃああっ!パイ姉さんを天女って例え上手過ぎます!」

ミーキャス
「ん?反対からも誰か来てる。」

ティエモ
「えっ!」

ティエモは慌てて振り返る

サウスジョー
「ジョヒヒヒィ!久しぶりだな。今日はあの怪物女はいねぇのか?【天女】!」

ティエモ
「やっぱり‥【黒蜥蜴】のサウスジョー‥ジュリにけちょんけちょんにされた男‥」

ミーモ
「パイ、あっちからもパイを天女って呼ぶナンパ男来た!」

シーヲリ
「残念ながら二人共お顔はちょっとですが‥」

その様子を見ていた賞金稼ぎの3人は‥

ゲーハム
「お‥おい!ウォッチャーとサウスジョーだ!」

ナインアイ
「タックリザードが復活か!」

トック
「横取りされてたまるか!」

武器を構えて飛び出す


そして海軍の3人

マッカリン
「あいつら賞金稼ぎですよ!」

ヴァサモル
「ん?焦ることもないだろ。捕まれば結果オーライだ。」

グラブ
「呑気な‥ことを‥だが‥一理‥ある‥」

‥と待機する


ミーモ
「とりあえず‥まずはお前は片乳置いてけ!ミシシシ。」

ミーモがティエモの胸に目掛けでナイフを振り落とした瞬間

オオバク
「姐さん!危ねぇ!」

バキィッ!ドサッ‥

ティエモはナイフを躱しカウンターのハイキックでミーモを一撃でノックアウトする

この時S・シスターズ海賊団の4人は何が起きたか分からず‥

ピシャ‥

ティエモ
「えっ‥」

ティエモは自分の横からゆっくりと倒れるオオバクに気付いた

ラーセイン
「て‥てめぇ‥」

ボザノス
「ボハハハ。ハズレか‥」

ティエモの後ろには接近していたボザノスに気付いたオオバクは身を挺してティエモを守り撲殺棒で頭を殴られ血飛沫を上げて倒れた

ティエモ
「オ‥オオバク!」

オオバク
「ぎゃあああっ!」

ティエモ
「誰?この‥」

ラーセイン
「寸撃!サタキアン・アッパー!」

ヒュン‥

ティエモ&ラーセイン
「!!」

ティエモの鳩尾狙いのトラースキックとラーセインノーモーションのアッパーの同時攻撃を躱すボザノス

ラーセイン
「くっ‥」

ティエモ
「やるじゃない‥」

ボザノス
「ボハハハ!お前が【天女】のティエモで間違いねぇのか?
このガキが居なかったらもう終わってた。俺をがっかりさせるな!」

ラーセイン
「姐さん‥厄介だぜ‥こいつ‥【死体配送人】ボザノスだ‥捕えた海賊は全員殺してる‥最近じゃ億超えの海賊しか狙わねぇイカれた賞金稼ぎだぜ。」

ティエモ
「なるほどね‥」

パイタン
「何?何が起きたの?えっ‥ミーモ‥どうしたの?」


Next >>46

(Android/Chrome, ID:8g0CIeBj0)
120 :3番手
02/03(土) 23:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.81 『稽古』

目次 >>119


ウルル
「す‥すまん!ノピ、私はセピア様と戦えない!生きてたらまた会おう!」

トプッ‥じわぁ‥
ウルルは壁に背を付くと浸透していく

ノピス
「ウ‥ウル!貴様、自分だけ‥」

セピア
「他所見禁物!血割り(ブラッディバイド)」

両手で持った槍を頭上で大きく振りかぶる

ノピス
「ん!それはまずいぞ!」

背中に背負った刀に手を掛ける

ノピス
「雨斬り!」

キィンキィーン!ドガァァン!
素早く左右から刀を振り抜き振り下ろされたセピアの槍の矛先の軌道をずらす

セピア
「ちっ!やるじゃないか。さすが我の船長。」

ノピス
「そう思うなら槍を収めろ!何故仲間と戦わなければならん!」

セピア
「貴様が見てはならないものを見たからだ‥」

キィン!キィン!キィン!

刀と槍がぶつかる

ノピス
「仲間だ!隠すな!」

セピア
「黙れ!」

観戦者達
「な‥なんだ?また喧嘩か!」

「またかよ!今年は多いな‥」

「【桜吹雪】と‥‥‥えっ?【アイスドール】!」

「あいつら仲間じゃあ‥」

「と‥とにかく海軍を‥」

ノピス
「やめろ!これはただの稽古!本番前の手合わせだ!」

観戦者達
「な‥なんだ‥そういう事か‥」

「しかし気合入ってるな!」

「やはり1番人気と5番人気‥買っておいてよかったぜ!こいつら、モノが違う!」

セピア
「血水面(ブラッディサーフェイス)!」

地を這う低い斬撃を放つ

ノピス
「やめろ!」







セピア
「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!」

ノピス
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

大の字で倒れる2人

セピア
「わ‥笑え‥」

ノピス
「笑うことなど何も無い‥すまない‥悪かった‥」

セピア
「何故謝る‥」

ノピス
「面白半分でウルを連れてきた‥お前がそんなに気にするとは思わなかった‥」

セピア
「‥‥‥‥‥‥‥‥」

ノピス
「誰にだって知られたくない事はある‥お前の気持ちを考えなくてすまん‥」

セピア
「不笑(わらわず)の【アイスドール】‥我がそう呼ばれてるのは知ってるな‥
そう呼ばれるのは嫌ではない‥我にも世間のイメージはある‥自分の笑い方も嫌いだ‥」

ノピス
「勝手だが‥お前はエンペラーイーターのセピアではない。拙者の女忍海賊団の仲間だ。
拙者達の前では曝け出せ。」

セピア
「‥‥‥‥今度な‥」

ノピス
「頑固者め‥だが約束したぞ。」

セピア
「キャフフフ。あぁ‥」

ノピス
「いい笑い方ではないか。ユフフフ。」

セピア
(さすがに強いな‥我を相手に能力を使わんとは‥
我の主に相応しい。だが我もまだ本気ではないぞ‥)


〜ファイアエリア 酒場〜

クエムロー
「あぁぁっ!くっそぉぉ!」

ダァン!
飲み干した瓶酒をテーブルに叩き付ける

クエムロー
「オラァッ!酒はどうしたぁ!さっさと持って来い!」

店員
「ひっ‥す‥すぐに!」

荒れ狂うクエムローに薄っすらと笑みを浮かべたドロワーズが近付いて来る

ドロワーズ
「ンケケケケ。随分と荒れてるな‥【妬み】。
上位10傑からでも漏れたのか?」

クエムロー
「【喉噛み】‥なんだ?死にに来たのか?」

ドロワーズ
「ンケケケ。てめぇごときじゃ俺は殺せねぇ‥」

クエムロー
「試してみるか?」

バキィッ!
クエムローが机を蹴り壊し立ち上がる

ドロワーズ
「【天女】にやられた傷は大丈夫か?ンケケケ。」

クエムロー
「本気で死にてぇようだな‥」

ドロワーズ
「立ち上がったトコ悪いが喧嘩は買わねぇよ。」

クエムロー
「てめぇで売っといてか?」

ドロワーズ
「ああ、おれんは上位10傑‥明日のオープニングセレモニーに出なくてはならねぇんでな。」

クエムロー
「わざわざそれを言いに?」

ドロワーズ
「あぁ、自慢に来ただけだ。
安い酒飲んで弱者に当たり散らすザコチンピラにな。」

クエムロー
「本戦では見つけ次第真っ先に殺す‥覚えておけ‥」

ドロワーズ
「出来るといいな。
おい、店員、こいつに店で一番高ぇ酒を‥
じゃあな。」

ドロワーズは店員に札束を投げると店を出ていく

クエムロー
「くそったれ‥楽には殺さねぇ‥時間の許す限り‥命の尽きる限りぶん殴ってやる‥」


Next >>121

(Android/Chrome, ID:9hhuy0+t0)
131 :3番手
03/01(金) 21:26

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.91 『出てきちゃってくれ!』

目次 >>130


丸めた大きなムチを尻に下げたショートヘアの銀色の髪の女が手配書の束を見ながら海賊達を見ていた


ショートヘアの銀色の髪の女
「ポシシシ。【百傷】のブロス、【三連拳】のザードバン、【後ろ狼】のドウルフ‥【独歩】のイッピキまで居る‥全員前半の海では高額賞金首。
この大会終わって島を出たら狩る!
新世界なんて興味ない!ここで十分稼げるよ!」


賞金稼ぎ
【尾鞭(びむち)】ルシフェル・エイ 23番人気
最高獲得懸賞金 9900万ベリー
(読者様:KOさん発案キャラ ありがとうございます)


紫髪のボロボロの道着を着た男
「あの女‥この辺じゃあよく名を聞く【尾鞭】のエイ‥海兵及び賞金稼ぎと戦う事など滅多にない!
手合わせ願たいな‥」


海の武闘家
【大木割り】ゴン・ゴルバート 19番人気


〜シュアーコロシアム スタンド〜

人気者達の抽選を生で観ようと一万人を超す観客達が会場のスタンドに集まる
その中には当然出場者達もライバルの視察に混ざっている

その中にはシャボンディ諸島でティエモ達と絡んだあの海賊達の姿も‥

キャーシャ
「凄い殺気‥パイお姉ちゃん、本当に出るの?」


【脂ボール】セブスガーラ・キャーシャ 1055番人気
(S・シスターズ海賊団 前回登場 >>41

ミーキャス
「うるさいよ!キャーシャ!もうここまで来たら棄権も出来ないんだよ!」



【弾尻】セブスガーラ・ミーキャス 1023番人気


シーヲリ
「諦めましょう。キャーシャちゃん、あたくしは死なない事を祈って危ない時はすぐにリタイア宣言します!」


【顎槌】ブックマーク・シーヲリ 1687番人気


ミーモ
「ミシシシ。情けねぇ事言ってんなよ。シーヲリ。あーしはイケるとこまで行くかんな!」


【長舌】カンペロート・ミーモ 1594番人気


パイタン
「シュヘヘヘ。ミーモの言う通り‥去年優勝した3人、【戦略】のステイク、【美獣】のジュリ、【弁天】のモティは超人気薄。内2人はパイより懸賞金が低かった。つまり!十分チャンスはあるんだかんね!」


【早弓】セブスガーラ・パイタン 960番人気


キャーシャ
「パイお姉ちゃん、そういえば【天女】が上位10傑に入ってるね。」

ミーキャス
「あぁ‥あのいけ好かねぇ女か‥」

パイタン
「シュヘヘヘ。ちょっと世話になったけど‥ここじゃ関係ないね!叩き潰してやる!【天女】の名はパイにこそ相応しい!もらうよ。」


スタンドで開始を待ち侘びる観客達にも熱が入る

観戦者達
「まだかよ‥焦(じ)らしやがるぜ‥」

「慌てんなよ。本戦は明後日なんだ。」

「今日はただの抽選会だぜ。」

「バーカ!毎年それが開幕の合図だ!」

興奮を抑えきれない会場に声が響き渡る

『皆様、静粛に!』

その言葉に会場は一気に静かになった

スエッジの使い
「スエッジ様が御登場致します。皆様静粛にお迎えください。」

ギギィ‥
中央の大きな門・勇者の門からスエッジがゆっくりと登場する

スエッジ
「待たせてすまないな‥どいつもこいつも早く暴れてぇって顔をしていて最高だ。
だが悪いがもう少しだけ待て。
その高ぶらせた気持ちを2日後に開放させろ!
そして俺を楽しませろ!血の気の多いお前達!
期待している。以上だ。
始めろ。」

スエッジは握っていたマイクを投げる
そのマイクを水色の短髪の男が受け取る

水色の短髪の男
「ありがとうございます!スエッジ様。
さぁーて!ここからはこのデッドヒートカーニバル今年で実況21年の私、【耳残り】のジェラルが仕切らせてもらうよ!」


デッドヒートカーニバル実況者
【耳残り】のジェラル


ジェラル
「スエッジ様があんたらの高ぶる気持ちを組んで手短に話した。もうこれ以上の言葉は野暮だ!
それでは早速今年の上位10傑に登場してもらおうぜ!
出てきちゃってくれ!そして盛り上げてくれ!
じょぉぉぉいじゅぅぅぅっけぇぇつぅぅ!
けぇんんんざぁぁん!!」

ジェラルのシャウトと共に会場は暗くなり大音量の音楽が鳴り響いた

https://youtu.be/MRTjth07k_E?si=-E0anrCqJsHK9sbw
(この曲をイメージしてもらえれば‥)



Next >>132

(Android/Chrome, ID:rol6qmXq0)
132 :3番手
03/02(土) 21:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.92 『上位10傑見参!』

目次 >>130


引き続き入場テーマ曲
https://youtu.be/MRTjth07k_E?si=-E0anrCqJsHK9sbw


ジェラル
「さぁ!始まった!イカした音楽と共に登場は‥」

スポットライトを浴びながら両手を上げたカピーチが出てくる

ジェラル
「まずは10番人気、上位10傑唯一の海兵!足長族の本部准将!【パワーボム】ビッグウェーブ・カピーチだぁっ!」

観戦者達
「カピーチィ!海兵の意地を見せろ!」

「お前に賭けたぜ!海賊共薙ぎ倒せ!」

ジェラル
「海軍本部の砦!海賊共よ!決勝には行かせない!その美しく逞しい脚線美での蹴りと得意のパワーボムで海賊共を何人沈めるんだ!」

カピーチ
「カフフ。わーたしより人気が高いのは全員海賊‥潰し甲斐あるじゃない。」

ジェラル
「そして次は‥」

スポットライトでドロワーズが照らされる

ジェラル
「9番人気!この男に挑んだものは喉を噛み千切られ消えていった!ドロワーズ海賊団船長、【喉噛み】ニンアント・ドロワーズだぁっ!」

観戦者達
「殺れぇっ!ドロワーズ!」

「血の雨を降らせろ!」

ドロワーズ
「言われる間でもねぇっ!立ちはだかる奴ぁ‥喉笛食い千切ってやるよ。ンケケケ。」

ドロワーズはカピーチのいる中央まで歩く

カピーチ
「カフフフ。お前は負ける!」

ドロワーズ
「お前ごときじゃ俺は殺(と)れねぇよ。」

そして2人並び歩く

ジェラル
「海兵と海賊‥並んで歩くのは滅多に見れない!
さぁ、次は‥」

スポットライトが照らされるとウルルは大鎌を振り回す

ジェラル
「8番人気!かわいい顔に釣り合わない大鎌で邪魔者は全て首をトばす!
女忍海賊団の真打ち!【萌鎌】のウルルの登場だぁーっ!」

観戦者達
「ウルルちゃーん!かわいいぞぉっ!」

「俺もその鎌で斬ってくれぇっ!」

ウルル
「ウルフフフ。私の愛鎌・鬼軌(キキ)が早く血を飲ませろと疼いてる‥」

ジェラル
「さぁ、次は誰だぁ?」

スポットライトがシュピンを照らす

ジェラル
「7番人気!4年前のルーキー時代にあのキャベンディッシュと肩を並べた男!シュピン海賊団の船長【先端】のシュピンだぁっ!」

観戦者達
「【先端】のシュピン!」

「今日もきっついの頼むぜ!」

シュピン
「シュッハハ!殺されたい奴は言え!優先して殺してやる。
キャベンディッシュ‥待ってろ‥」

シュピンはウルルのいる中央まで歩く

シュピン
「やぁ、ウルル。態度次第じゃあ本戦では君を見逃してやってもいいよ。この後食事でもどうだい?」

ウルル
「聞かなかったことにしてやるよ。黙って歩け。
首、いらねぇのか?」

シュピン
「怖いねぇ。さよなら、ウルル。頭の悪い女は嫌いだ‥」

ジェラル
「いいねぇ!お互いに殺気立ってるがまだ戦闘はNGで頼むぜ!
そして次は‥」

スポットライトを浴びたのはピクサーだった

ジェラル
「この顔は見覚えあるね!所属は違えど去年の上位10傑が今年も上位10傑として現れた!
6番人気は新V・B海賊団の看板娘!【闇巫女】ワーナー・ピクサーだぁっ!」

観戦者達
「今年も頼むぜ!美人のワーナー姉妹のお姉ちゃん!」

「よっ!天女殺し!」

ピクサー
「ちっ‥嫌な呼ばれ方‥でももう吹っ切れた!
ごめんなさい。ティエモ。今年も勝たせてもらうわ。」

ジェラル
「さぁ、去年のゴールドアップルでの惨劇は記憶に新しい!だが昨年決勝の無念は己だけではなく今の船長、【音撃】のバクワも味わった!
今年は船長の分までリヴェンジを果たしてくれ!
そして次は‥」

セピアにスポットライトライトが当たる

ジェラル
「おっと!出た!出てきた!不笑(わらわず)の氷の人形には期待しか出来ない!
5番人気は女忍海賊団の真打ち【アイスドール】ディープル・セピアだぁっ!」

観戦者達
「いいぞ!【アイスドール】!かわいいぜ!」

「いや綺麗だろ!」

「どっちでもいい!強いのには違いねぇ!」

セピア
「騒がしい‥倒すべき者は倒す‥それだけだ‥」

セピアはピクサーのいる中央に歩く

ピクサー
「何見てるの?腹立つ‥」

セピア
「ならばお前が目を逸らせ‥」

ピクサー
「はぁ?誰に言ってるの?
だいたい何で私があんたなんかと‥」

セピア
「お互い様だ‥」


Next >>133

(Android/Chrome, ID:0APMPdkN0)
133 :3番手
03/03(日) 21:25

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.93 『不敵な天女』

目次 >>130


引き続き入場テーマ曲
https://youtu.be/MRTjth07k_E?si=-E0anrCqJsHK9sbw


ジェラル
「やはり緊迫するねぇ!一触即発とはこの事だ。
くどいけど戦闘はNGだぜ!
じゃあ次行くぜ!」

スポットライトがピクシーを照らす

ピクシー
「ピハハハ!」

ジェラル
「出たぁっ!クレイジーガール!
躊躇いもなく【天女】の顔を潰した不思議ちゃん!4番人気、新V・B海賊団の看板娘【トラップガール】ワーナー・ピクシー!」

観戦者達
「ピクシーちゅわーん!かわいい!」

「今年も頼むぜ!そして優勝だぁ!」

ピクシー
「ピハハハ!任せとけぇ!」

ジェラル
「姉のピクサー同様に去年、【天女】のティエモを瀕死の重傷を負わせ敗北に追いやった!
もちろん、目指すは姉と一緒に去年のリヴェンジだぁ!
そしてぇ!」

スポットライトが後ろ向きで片手を上げるティエモに当たる

ティエモ
「よっしゃあ!」

雄叫びを上げると振り向きなら観客達に投げキスをする

ジェラル
「待ってました!去年の悲劇の後遺症もなく美しい天女が復讐の炎を燃やし今舞い降りた!新世界に消えたマッドボーイ海賊団の復活を宣言するのか!
今年は堂々の3番人気!マッドボーイ海賊団、エステティシャン【天女】イーシュガー・ティエモだぁ!」

観戦者達
「【天女】!【天女】!【天女】!」

「見たかよ!いいケツしてやがる!」

「最高だ!絶対優勝しろよ!イーシュガー!」

ティエモ
「ありがとう!皆に大好きだよー!応援よろしくね!」

ティエモは不敵は笑みを浮かべながらピクシーのいる中央へ向かう

ピクシー
「ん?」

ジェラル
「おっとっとっと!だめだぜ!【天女】!高ぶる気持ちは抑えてくれよ。」

ジェラルの声も虚しくティエモはピクシーに接近し顔を近付け睨む

ジェラル
「て‥【天女】だめだ!それはご法度だぜ!やめてくれ!」

ティエモはピクシーと額合わせながらも未だ睨む
その行動に海軍の狙撃犯は銃を構えた

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥」

ピクシー
「どした?やる?」

ちゅっ♪
ティエモがピクシーの口にキスをする

ピクシー
「ん?」

ピクサー
「!!」

ティエモ
「キュハハハ!お手柔らかに♪」

ピクシー
「ピハハハ。」

観戦者達
「うぉぉぉぉぉぉっ!」

呆気にとられいた会場が一気にヒートアップした

ジェラル
「お‥おいおい‥驚かさないでくれよ‥マジビビったぜ。だが何とも盛り上げ上手なパフォーマンスだ!ありがとよ!【天女】!」

ティエモ
「ピクシー、行こっ!」

ピクシー
「うん!」

そしてティエモはピクシーに手を差し伸べ手を繋いで2人で観客達に手を振りながら歩いた

会場はますますヒートアップした

それを上回るヒートアップした者が若干1名‥

ピクサー
「あ‥あのガキャあ‥ティ‥ティエモからキスを‥」

セピア
「どうした?」

ピクサー
「黙れ!話しかけるな!あのクソガキ‥許すまじ‥手まで繋ぎやがって‥」

ピクサーは血が出るほど親指を噛む
しかしピクシーは静かに怒り狂う姉の気持ちを知る由もなく‥

ティエモ
「ピクシーも唇柔らかいね。ごちそうさま♪」

ピクシー
「ピハッ♪じゃあもっとごちそうしたげる♪」

ティエモ
「えっ‥」

ガチッ
ピクシーはティエモの顔を両手で掴む

ジェラル
「さぁさぁ‥いよいよお待ちか‥」

ティエモ
「えっ‥ちょっ‥ピク‥」

自分に引き寄せてティエモの唇に自分の唇を激しく合わせる

ティエモ
「んんん~!」

ジェラル
「えっ‥」

ピクサー
「なっ!」

観戦者達
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

観客達からこの日1番の声援が上がった

観戦者達
「す‥すげぇ!」

「何がだ?」

「分からんがとにかくすげぇ‥」

「だがこりゃあ何の時間だ?」

ピクシー
「ぷはぁっ!どう?」

ティエモ
「ご‥ごちそう様でした‥」

ピクシー
「ピハハハ。どういたまして!」

更にヒートアップし大いに盛り上がった会場‥
だが‥

セピア
「お前‥熱いぞ‥大丈夫か?」

ピクサー
「ア‥【アイスドール】‥ツギ‥ハナシカケタラ‥コロスカラネ‥‥ソノマエニ‥アノガキ‥アノクソガキ‥ヲ‥ブッコロサナキャ‥プルフフフ‥」

ピクサーは理性を完全に失っていた


Next >>134

(Android/Chrome, ID:Gkia12NN0)
134 :3番手
03/05(火) 21:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.94 『1番人気&2番人気』

目次 >>130


引き続き入場テーマ曲
https://youtu.be/MRTjth07k_E?si=-E0anrCqJsHK9sbw


ジェラル
「さ‥さぁ、気を取り直して続けての登場は‥」

プシューッ!
中央ゲートから白い煙幕が上がりスポットライトが当たると大柄の男のシルエットが写る

ジェラル
「出たぁっ!2番人気!偉大なる航路、前半の海でこの男の名を知らない奴ぁ居ない!
懸賞金1億5000万超えの男!
ファイル海賊団、船長【研削】トルボス・ザラードだぁぁぁっ!」

観戦者達
「やっちまえ!ザラード!」

「お前が断トツだぜ!」

「あんたに賭けたぜ!」

「ギャハハハッ!まさに強ぇ奴が勝つだぜ!」

ジェラル
「さすがは2番人気!さっきの【天女】と【トラップガール】よりは若干寂しいが大声援!
それも当然!残虐で有名な【研削】のザラード!
まさかの参戦!いよいよ新世界に殴り込みか!
その勢いを付けに来たのか!」

ザラード
「騒がしい‥ザコ共のバカ騒ぎに付き合ってる時間が惜しいぜ‥
だが‥殺し放題ってのも面白ぇがな。ザラララ。」

ザラードは観客の声援に応える事も、腕1つを上げる事も無く瓶酒を飲みながらただ歩く

ジェラル
「さて‥いよいよお待ちかね1番人気の登場だぁ!」

ザラードの入場が終わると会場は暗くなる

ジェラル
「デッドヒートカーニバル、21代目の1番人気はぁぁぁ‥」

ドゥルルルルル!
ドラムロールが鳴り響く

ジェラル
「この女だぁぁぁっ!」

2つのスポットライトが会場を8を横に描くように動き中央ゲートで合わさると同時に音楽が変わる

(https://youtu.be/Dau3_Vd4Yqo?si=tqNQ_G8Uf1pmcKTn)

スポットライトの合わさった先にはノピスが立っていた

ジェラル
「懸賞金、1億8100万ベリー!女忍海賊団、船長の【桜吹雪】のノピス!
妖艶くノ一ってのは彼女の事だ!美貌、色気、強さどれも超一流!まさに一番人気に相応しい!」

観戦者達
「ノピスちゅわーん!エロ素敵です!」

「間違いねぇ!優勝だな。」

「網タイツがエロい‥」

「悩ましげなくびれに巻かれた帯も‥」

「あのコなら全財産賭けてもいいぜ!」

ジェラル
「昨年はシルバーアップルにて敗退したノピスだが今年はその時の懸賞金は3倍!そして強さは何倍まで膨れ上がったのか?
優勝に1番近いのは彼女だ!」

ノピス
「ユフフフ。なかなか気分がいい‥少し奉仕してやるか‥」

ノピスは胸元から数枚の紙を取り出し宙に投げる
投げられた紙はひらひらと落ちてくる

スパパパパッ!
その落ちてくる紙を瞬時に細切れにする

観戦者達
「おぉぉぉぉっ!」

ジェラル
「は‥早い!流石、忍の剣術、目にも止まらない‥ん?」

ノピスの斬った紙はひらひらと紙吹雪の様に舞い降りる

紙吹雪が地に落ちた時そこにノピスの姿はなく‥
既に花道の半分くらいの位置を歩いていた

観戦者達
「うぉぉぉぉぉっ!」

ティエモとピクシーの入場と同等の大歓声がおきる

ジェラル
「は‥早過ぎる!私、全く見えませんでした!紙を斬り裂いた本人は既に花道の半分に!
舞い落ちる紙はまるで桜吹雪!
桜吹雪が舞い落ちるのを待たぬまま【桜吹雪】のノピスが消えました!」

ノピスは高らかと刀を握った手を突き上げる


スエッジ
「スェッフフフ。いいぞ。最高だ。」

カピーチ
「海賊風情が‥」

シュピン
「ふーん‥なかなかの剣術だね。」

ドロワーズ
「ンケケケ。相変わらず早ぇな」

ピクシー
「ちっ!目立っちゃって‥ねぇ、お姉ちゃん。」

ピクサー
「オマエハココデシヌ‥」

セピア
「フッ。そうでなければ‥我が入った意味がない‥」

ウルル
「あいつのスピードは確かに厄介だった。」

ザラード
「やるじゃねぇか‥だが所詮俺の敵ではねぇな。」

ティエモ
「早っ!ノピス、手強そうね。でもギリギリ見えてたけどね。」

大歓声を浴びたノピスが皆の居る抽選所まで着く

ジェラル
「さて、1番人気の【桜吹雪】のノピスも到着!
これで上位10傑、役者は揃ったね!
では早速、己の運命を決めるくじを引くとしようぜ!
順番は人気順だ。まずはノピスからだ!」


Next >>135

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135 :3番手
03/08(金) 07:12

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.95 『運命の抽選会』

目次 >>130


デッドヒートカーニバル本戦スタート島決定抽選会

書かれた数字によってスタート地点が決まる

スタート地点の島と番号は以下の通り



ターコイズ島 1〜226

ペリドット島 227〜451

トパーズ島 452〜667

コーラル島 668〜902

アメジスト島 903〜1128

ガーネット島 1129〜1353

パール島 1354〜1579

トルマリン島 1580〜1804

それぞれのスタート地点から進路が決まっており以下の通りである

ターコイズ島、ペリドット島→サファイア島
トパーズ島、コーラル島→ルビー島
アメジスト島、ガーネット島→エメラルド島
パール島、トルマリン島→ダイヤ島

サファイア島、ルビー島→ゴールドアップル島
エメラルド島、ダイヤ島→シルバーアップル島

ゴールドアップル島、シルバーアップル島→キングアップル島

8つの島よりスタート出場者達は次に4つの島を目指しそして2つの島、最後にこのキングアップルのシュアーコロシアムを目指す

出場者達は抽選会によって引いたナンバーの書いてあるバッヂを付けて奪い合う

つまり自分の命運を賭けた抽選会なのである

そして今年の1番人気であるノピスは前に出て大きな箱の前に行く

そしてその大きな箱に手を入れ小さな玉を1つ取り出した
この玉は軽く握ると数字の書いたバッヂに変わる

ノピス
「1628‥」

ジェラル
「1628!トルマリン島!1番人気【桜吹雪】のノピスはトルマリン島に入ったぁ!
さて、次は2番人気、【研削】のザラードだ。」

名前を呼ばれたザラードも前に出て大きな箱に手を入れる

ザラード
「1152だ‥」

ジェラル
「1152!ガーネット島!2番人気【研削】のザラードはガーネット島!【桜吹雪】のノピスとはシルバーアップルにてぶつかる可能性も出てきた!」

ノピス
「面白い‥」

ジェラル
「次は3番人気、【天女】のティエモ!」

ティエモ
「はいはーい♪さぁて‥何が出るかな‥‥
98。」

ジェラル
「98!ターコイズ島!次はピクシー!」

ピクシー
「ピハハハ。603!」

ジェラル
「おぉっ!603はトパーズ島!これはゴールドアップル、天女の墓場で昨年のリターンマッチがあるのか!」

セピア
「455‥」

ジェラル
「おっと!同じトパーズ島!ピクシーの前にセピアが立ちはだかった!」

セピア
「倒す相手に遅いも早いもない。邪魔なら仕留めるだけだ。」

ピクシー
「仕留められないのがピクシーちゃんだ!」

ジェラル
「次はピクサー!さぁ、引いてくれ!」

ピクサー
「888よ。」

ジェラル
「888!コーラル島!なんて運のいい姉妹!妹と隣島に入り今年もゴールドアップルにて姉妹で【天女】のティエモに襲い掛かるのか!」

ピクサーはティエモに向かって指を差す
ティエモも笑顔で頷いて応える

ティエモ
「キュハハハ。面白くなってきた。」

ジェラル
「【闇巫女】が早くも【天女】を挑発!
それでは次は、シュピン引いてくれ!」

シュピン
「341だ。」

ジェラル
「341!ペリドット!まだ誰も居ない島だ!
次はウルル!」

ウルル
「44。」

ジェラル
「44はターコイズ!【天女】の居る島た!」

ウルル
「ウルフフフ。最高♪」

ウルルはティエモを指差し、首に親指を当てる

ティエモ
「怖っ!何で私に執着してくんの?」

ジェラル
「続いてはドロワーズ!」

ドロワーズ
「1006。」

ジェラル
「1006!アメジスト!上位10傑がいない島!これはラッキーか?
最後、カピーチ、頼むぜ!」

カピーチ
「1457よ。」

ジェラル
「1457!パール!これまた上位10傑のいない島!
‥とは言え自分より人気の下の者を侮るなかれだ!
これで上位10傑の抽選は完了だ!
ありがとよ!君達はもう帰って休んでいいぜ!」

ティエモ
「終わりか。じゃあピクサー達と温泉行こうかな♪オオバク達とあとエクも誘おってもいいかな‥
ねぇ、ピクサー。」

ピクサー
「ごめんなさい。ティエモ‥ちょっと野暮用できたから‥温泉ちょっと待ってて‥アトデデンデンムシスル‥」

少し引き攣った表情でピクサーが言った

ティエモ
「えっ‥あっ‥うん。」


Next >>136

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136 :3番手
03/09(土) 22:28

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.96 『取っ組み合い』

目次 >>130


その後11番人気〜100番人気までの抽選は終了しバッヂ玉は均等に分けられ各エリアの抽選所へと運ばれた

エクイル
「終わったか‥あとはスファがどこに入るかだな‥」

抽選会を終えたエクイルは自分のバッヂを見ながらソイルエリアに向かって足を進めていた

ティエモ
「ばぁぁっ!」

エクイル
「どわぁぁぁっ!」

木の枝に足を掛けて逆さまになったティエモが突然エクイルの目の前に現れた

ティエモ
「キュハハハ。ごめん、ごめん。びっくりした?」

エクイル
「はぁ‥はぁ‥か‥かなりな‥心臓に悪いぞ‥
(い‥今‥鼻が当たった‥よな‥)」

ティエモ
「終わったの?エク。何番だった?てかどこスタート?」

エクイル
「1024番、アメジストだ。」

ティエモ
「1024‥アメジスト‥じゃあキングアップルまで会わないか。良かった。」

エクイル
「ああ‥」

ティエモ
「ねぇ、エク。暇でしょ?ちょっと温泉に付き合わない?」

エクイル
「暇じゃないのだが‥‥‥お‥お‥温泉!?」

ティエモ
「混浴じゃないよ。多分だけど‥私も行ってないから分からないんだけどね。
ねぇ、行くでしょ?行くよね?」

‥と言ったティエモは既にエクイルに腕を組んで歩いていた

エクイル
「お‥おい!イ‥イーシュガー!お‥俺の話を聞け!」

ティエモ
「言いたいことは分かるよ。スファのバッヂが気になるんでしょ?いいよ。待つから♪
そのかわり、私と温泉付き合ってね。」

エクイル
「あ‥あぁ‥」

ティエモの上目遣いにエクイルは思わず承諾した

ティエモ
「‥って言っても私も誘われた側だから温泉の場所分からないんだけどね。キュハハハ。」

ティエモとエクイルをタバールが影から見ていた

タバール
「ゲハハハ。吠え面かかせてやるぜ‥【天女】!
シャボンディの借り‥10倍返しにしてやるぜ!」


増殖海賊団 船長
【増殖】メクトリア・タバール  17番人気
懸賞金 9700万ベリー
バッヂナンバー 66  ターコイズ島スタート


エクイル
「ゲホッ‥おぇっ!」

ティエモ
「ん?あり?もしかして‥エク、この前のまだ引きずってたり?」

エクイル
「ま‥まさか‥そ‥そんな訳ないだろ‥」

ティエモ
「ならいいんだけど‥」

エクイル
「ところで‥大丈夫なのか?誰かと待ち合わせしてたんじゃ‥」

ティエモ
「大丈夫♪連絡くれるって言ってたから。
ねぇ、エク。メシ行かない?ちょっとお腹空いてきたし‥」

エクイル
「別に構わないが‥」

ティエモ
「じゃあねぇ‥ピザ食べたい!ピザ行こっ!」

エクイル
「あ‥あぁ‥」

ティエモ
「そういえば‥エク、私達の入場見てた?」

エクイル
「まぁ‥見てたが‥」

ティエモ
「まさかピクシーに大人のキスされると思わなかった。ピクシー、キスうまいよ。今度してもらいなよ!」

エクイル
「もらえるか!」

ティエモ
「キュハハハ!冗談だって♪」

エクイル
「か‥からかうな!」

ティエモ
「でもピクシーってかわいいでしょ?
ん?」

ティエモは少し離れた所で何やら騒ぎが起きてるのに気付いた

エクイル
「喧嘩か?」

ティエモ
「こんな時に喧嘩?今海軍が出てくると面倒なのに誰よ?関わらない方にいいかもね。
ねぇ、エク。見ちゃだめよ。」

エクイル
「あ‥あぁ‥分かっ‥‥えっ!」

『おわぁぁぁぁっ!』

ドガガガッ!
激しい音と共に男が吹き飛んで来て転がって倒れる

エクイル
「あ‥あいつ‥」

ティエモ
「えっ?何?
えぇぇぇっ!バクワじゃん!」

ティエモ達の前にはバクワが大の字になって倒れていた

バクワ
「ゲホッ‥いってぇぇ‥く‥くそったれ‥ふざけやがって‥」

ティエモ
「バクワ!」

体を起こしたバクワにティエモが駆け寄る

バクワ
「イ‥イーシュガー?」

ティエモ
「何してるの?バクワ。あんたがぶっ飛ばされるなんて‥相手は誰?」

バクワは指を差す

ティエモ
「えっ‥」

バクワの指差す方向ではピクサーとピクシーが取っ組み合いの喧嘩をしていた

バクワ
「す‥すまねぇ‥イーシュガー。ちぃーっとばかり手を貸してくれ‥」

エクイル
「な‥なんであの姉妹が‥」

ティエモ
「えぇぇぇぇぇっ!嫌な予感しかしないんですけど!」


Next >>137

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137 :3番手
03/11(月) 22:53

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.97 『姉妹喧嘩』

目次 >>130


話は5分程遡る‥

抽選会を終えたピクサーとピクシーを出迎えに来たバクワはピクシーを発見し近付いた

バクワ
「おぉ、ピクシーお疲れ!ん?ピクサーはどうした?」

ピクシー
「分かんない。何か怖い顔してどっか行っちゃった。どこにも居なかったし‥出て来なかった?」

バクワ
「会っちゃいねぇが‥
ん?」

ピクサーは無表情で綺麗なランニングフォームで走ってくる

バクワ
「何だ‥居るじゃねぇか。おいっ!ピクサー!」

ピクシー
「あっ!お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!どうしてピクシーちゃん置いて行っちゃったの?」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

ピクサーはバクワとピクシーの声にも一切反応することもなく無表情のまま走ってきた

そしてバクワ達の前で跳ぶと綺麗に真横になる

バクワ
「あぁ?」

ピクシー
「えっ‥」

ドフォォッ!
ピクシーの胸元に綺麗なドロップキックを決める

ピクシー
「あぁうっ!」

ピクサーのドロップキックをまともに喰らい吹き飛ぶ

バクワ
「な‥何してんだ!お前!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥。」

ピクサーは相変わらずの無表情で反応せず倒れて居るピクシーの髪を掴んで起こす

ピクシー
「ケホッ‥痛たたたっ!何するの!お姉ちゃん!やめてよ!」

ダン!
そのままピクシーの顔を肩に乗せて背負投げする

ピクシー
「あぁっ!」

バクワ
「おいおい!何してんだ!ピクサー!いい加減にしろ!操られてるのか!」

ピクサー
「うるさい!黙ってなさい!バクワ!
私は正気!」

バクワ
「はぁ?」

ピクサー
「こ‥こいつが‥こいつが‥うぅぅっ‥」

ピクサーは泣いていた

ピクシー
「あぅぅ‥痛い‥お姉ちゃん‥どうしたの?」

ピクサー
「うるさい!自分の胸に聞いてみなさい!」

ゴン!
ピクサーは大きく振りかぶってピクシーにゲンコツをした

ピクシー
「痛ぁぁぁいっ!もうピクシーちゃんも怒った!」

観戦者達
「何だ、何だ?」

「喧嘩か?」

「本戦はもうすぐだぜ‥」

ピクサーとピクシーの姉妹喧嘩に野次馬が集まり始める

バクワ
「まずい!な‥何でもねぇ!ただの姉妹喧嘩だ!
お‥おい!おめぇらもやめろ!」

ピクサー
「邪魔‥」

ピクシー
「すんな!」

ピクサー&ピクシー
「ワーナーダークトラップフィーバー!」

ドガァァッ!
ピクサーはバクワの片足を持ち鳩尾に掌底を入れ同時にピクシーはバクワに向かってラリアートする

バクワ
「ぐぎゃあああ!」

2人の攻撃を受けて吹き飛ぶバクワ

バクワ
「ゲホッ‥はぁ‥はぁ‥はぁ‥く‥くそったれ‥ふざけやがって‥」

ティエモ
「バクワ!」


今に至る‥

ピクサー
「このクソガキィィ!」

ピクシー
「うるさい!クソお姉ちゃん!」

ピクサーはピクシーの髪を掴み口に手を入れて引っ張る

対するピクシーはピクサーの肩をトラバサミに変えた右手で挟み左手で鼻の穴に指を入れて吊り上げる

ティエモ
「うわぁぁぁ‥ちょ‥ちょっと無理かな‥エ‥エク、GO!」

エクイル
「む‥無理に決まってんだろ!」

バクワ
「お‥おい!せぇので3人で行くぞ!」

ティエモ
「えぇぇぇっ!で‥でも止めなきゃ‥だよね。」

エクイル
「いつの間に俺も頭数に入った?」

バチン!バチン!バチィッ!バチィッ!

3人の出足が鈍ってる間にピクサーとピクシーはお互いに胸ぐらを掴みビンタし合っていた

ピクサー
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

ピクシー
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

バクワ
「急がねぇと大怪我しちまう!俺が2人の間に入るから2人を抑えて引き離してくれ!」

ティエモ
「う‥うん!じゃあ私はピクサーを止めるからエクはピクシーを!」

エクイル
「妹の方が危険の様な気がするが‥まぁ‥やってみる。」

バクワ
「行くぞ!」

バクワの掛け声でティエモがピクサーな向かいエクイルはピクシーに向かう

そしてバクワが2人の間に入った

ピクサー
「だから邪魔を‥」

ピクシー
「するなって言ってんの!」

ピクサー&ピクシー
「ワーナーダークトラップマグネット!」

ドフォォッ!
ピクサーの掌底とピクシーのパンチで顔を左右から挟まれるバクワ

バクワ
「がはっ‥」

ティエモ
「ストップ!ピクサー!」

エクイル
「止まれ!ワーナー妹!」

ピクサー
「ティ‥ティエモ!」

ピクシー
「エハハ!」


Next >>138

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138 :3番手
03/13(水) 06:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.98 『うめぇもんでも‥』

目次 >>130


ティエモはピクサーを抱き締めてピクシーから離れるが‥

エクイル
「ぎゃあああっ!」

ピクシーの前に立ちはだかったエクイルはピクシーのトラバサミと化した口により噛み付かれた

ティエモ
「エク!」

ピクサー
「【橙鷹】?へっ、ざまあみろ。」

ティエモ
「ん?何か言った?」

ピクサー
「いえ、別に‥」

ピクシー
「ティエモ!どけぇ!そのクソお姉ちゃん、仕留めさせろ!」

ピクサー
「黙りなさい!クソガキ!仕留めるのは私の方よ!」

ティエモ
「ピクサー、やめて!ピクシーももう終わり!」

ピクサー
「だ‥だってティエモ‥あいつ生意気過ぎるのよ。」

ピクシー
「終わらない!来いっ!クソお姉ちゃん!」

ティエモ
「お願い!やめてよ。ピクサー、ピクシー」

ピクサー
「ティエモ‥ごめんなさい‥」

ピクシー
「ピクシーちゃんはやめない!お前が負けを認めたらやめてあげる!」

ピクサー
「お前?誰に言ってるの!バカのくせに!」

ピクシー
「おっぱい小っちゃいくせに!」

ピクサー
「カチーン!もう怒った!いいわ。本戦で決着付けてやる!それでいい?そのちっぽけな脳みそで理解できた?」

ピクシー
「いいよ!ピクシーちゃんの方が強くておっぱい大きいもん!」

ティエモ
「ちょっと‥2人共‥」

バクワ
「おいおい‥」

ピクシー
「謝ったって許してあげないからね!」

ピクサー
「誰が謝るって?謝るのはあんた!さっさと私の視界から消えて!」

ピクシー
「言われたくても消えます!べーだ!」

ピクシーはピクサーに舌を出すと歩き去って行った

バクワ
「おい‥ピクシー、待てよ!」

バクワはピクシーの後を追う

バクワ
「す‥すまねぇ‥イーシュガーとオレンジ髪のルーキー。」

ティエモ
「ピクサー‥いいの?仲直りしなよ。」

ピクサー
「い‥いいのよ。プルフフフ。
あっ!そうだ。温泉だったよね?行きましょ♪」

ティエモ
「で‥でも‥」

ピクサー
「プ‥プルフフフ‥凄い気持ちいいのよ!」

ピクサーはティエモの手を握って温泉に向かおうとする

ティエモ
「あっ!ちょっと待って!エク、大丈夫?
ねぇ、エクも行こうよ。」

エクイル
「い‥いてて‥あ‥あぁ‥いいのか?色んな意味で‥」

ティエモ
「まぁ、私に任せて。」

ピクサー
「ちっ‥でも混浴じゃないからまぁいいか‥」

その後ティエモはオオバク達にも連絡を取り更にはオオバク、ラーセイン、ジャインと共にノックアウト海賊団も合流し、ウインドエリアの温泉バーE−Uに向かった

そしてピクシーは小石を蹴りながらウインドエリアの港に来ていた

ピクシー
「‥‥‥‥‥。
お姉ちゃんのバカー!うぇぇぇん!」

大声で泣くピクシーの後ろにバクワが居た

バクワ
「おい‥ピクシー。」

ピクシー
「バクワ‥」

バクワ
「うめぇもんでも食いに行こうぜ。」

ピクシー
「うっ‥うっ‥うわぁぁぁん!お姉ちゃんバカなんだよ!何でピクシーちゃんを1人にするの!ずっと‥ずーっと2人で生きてきたのに!」

バクワ
「そんな日もあるさ。姉妹(きょうだい)がいるから喧嘩できんだろ。長ぇ人生のほんの一部だ。姉妹(きょうだい)喧嘩なんざぁ振り返れば笑い話だ。とりあえず飯食って紛らわせろ。
何食いてぇ?」

ピクシー
「ロコモコ丼とチョコパフェ!」

バクワ
「奢るぜ。」


〜同じくウインドエリア 温泉バーE−U〜

ピクサー
「すみませーん。女3人と男が36匹お願いします。」

オオバク
「匹って‥」

店主
「かしこまりました。
はて?女性は‥3人ですか?」

ピクサー
「そうよ!どう見たって3人‥‥‥
あっ!2人です‥」

ティエモ
「キュハハハ。
(無理しちゃって‥やっぱり慣れないよね‥いつも2人だったから。)」

ラーセイン
「混浴ですか?」

ピクサー
「そんな訳ないでしょ!混浴だったら許可しないから!殺されたい?」

ラーセイン
「すみません‥」

ジャイン
「いつもより怖い気がするでごわすな‥」

ピクサー
「黙りなさい‥【奇音】。
とりあえず男湯はあっち!隣同士の温泉だけど覗いたら殺すからね!マジで!」

男達
「はい‥」

ピクサー
「じゃあ行くよ!ピク‥‥ティエモ!」

ティエモ
「はいはーい♪(分かりやすっ。かわいい♪)」


Next >>139

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155 :3番手
04/07(日) 22:12

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.113 『お詫びのプレゼント』

目次 >>152


〜アメジスト島 森〜

木の陰に隠れる海賊は森を1人で歩く女に気付く

クリーム色髪の海賊
「あいつは確か‥」


シュークリーム海賊団 船長
【後ろ取り】のシューク
懸賞金 6200万ベリー
791番人気 バッヂナンバー1070


ショートヘアの銀色の髪の女
「誰とも会わないんだけど‥つまんねぇ‥早く悲鳴聞きたいのに‥」


【尾鞭(びむち)】ルシフェル・エイ
23番人気 バッヂナンバー 1111


シューク
「最近よく聞く賞金稼ぎ‥【尾鞭】のエイか‥後ろから奇襲でゲームオーバーにしてやるか‥」

忍び足でエイの後ろから近付く

シューク
「貰っ‥」

バチィィッ!
後方から忍び寄った筈のシュークは横から殴られる

シューク
「がはっ‥な‥何だ‥何が起きた!」

エイ
「ポシシシ。バレバレなのよ!」

シューク
「だ‥黙れ!何をした?」

エイ
「教える訳ないじゃん♪バーカ!」

シューク
「生意気な‥仕留めてやる!」

シュークはジグザグ動いて間合いを詰め再びエイの後ろに回る

シューク
「よしっ!今度こそ!」

エイ
「てめぇ、よっぽどあたいのお尻がよっぽど見てぇ様ね‥
勿体ねぇんだよ!てめぇなんかによぉ!」

エイの表情も口調が変わる

バチィィッ!
再び横から殴られる

シューク
「ぐぁっ‥
し‥しっぽ?」

エイ
「あたいはシポシポの実の尻尾人間。後ろのガードは固いんだよ!バカ、バカ、バーカ!」

倒れるシュークに近付くと何度も踏み付ける
ドガッ!ドガッ!ドガッ!

シューク
「ぎゃあああっ!」

エイ
「最高ぉ♪もっと聞かせろ!聞かせてくれ!その悲鳴!痛えだろ?でも気絶しない程度に加減してやるからよ!」

何度も踏み付けられるシュークの声は次第に弱くなりやがて気を失う

エイ
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥気絶しやがったか‥
あぁ‥最高♪か・い・か・ん♪」


同じくアメジスト島 森の入口


草原を歩いていたエクイルも森に入る

エクイル
「先は長い‥少し休むか‥」

岩に腰掛けると胸ポケットから何かを取り出す

エクイル
「フッ‥」


〜エクイル 回想〜

それは2日前の温泉の帰り‥

ティエモ
「あっ!そうだ!ねぇ、エク。ちょっといい?」

エクイル
「ん?どうした?」

ティエモはエクイルの袖を掴み引っ張って呼び止めた

ティエモ
「あのさ‥前に借りてたキャプテンコートあるじゃない?」

エクイル

「ああ、どうした?破けたか?別にいいが‥」

ティエモ
「いや破けたとかじゃないんだけど‥」

ティエモはエクイルにキャプテンコートを差し出す

ティエモ
「こんなんなっちゃった‥キュハハ‥」

マークにはティエモのマークに貼り替えられ女子使用に可愛くコーディネートされていた

エクイル
「なっちゃった‥ってこれは意図的だろ‥」

ティエモ
「ごめん!ごめんなさい!」

エクイル
「いや‥そんなに謝らなくていい。逆にここまで行くと別物だな。エハハハ。」

ティエモ
「お詫びになんだけど‥これあげる。プレゼント。」

ティエモは自分のマークの形のプレートのついた太いチェーンのペンダントを渡す

エクイル
「何だこれは?」

ティエモ
「ステイクに作ってもらったんだ。マッドボーイのマークじゃなくて私のだけど‥しかもそれクラウドスチールで出来てるんだよ。」

エクイル
「クラウドスチール?」

ティエモ
「あっ、知らないか‥簡単に言えば空島で作られた鉄よ。鉄でも柔軟性を兼ね備えてるから頑丈かつ耐久性にも優れてるの。」

エクイル
「へぇ‥」

ティエモ
「それでチャラで‥‥だめ?」

エクイル
「エハハハ。チャラも何も気にしてないがな。」

ティエモ
「さすが、エク!」


〜回想終わり〜

エクイル
「ん?このボタン‥何だ?」

エクイルはプレートの横にある小さなボタンに気付く

ポチッ‥
そして押した

『キュハハハハハハッ!』

エクイル
「わっ!
びっくりした‥
笑うのか‥何の為に‥どんな仕組みだ?」


『ありゃあ同期の【橙鷹】!ミシシシ!あーしが仕留める!』

『アッタシの獲物だよ!ミキャキャキャ!』

エクイル
「ん?」

背後から女の声と駆け寄ってくる足音がした

NEXT >>156

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156 :3番手
04/09(火) 11:59

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.114 『【天女】のティエモVS【増殖】のタバール』

目次 >>152


〜ターコイズ島 森〜

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(11、12、13‥13人‥本体はどれ‥もしこの場に居ないなら14人か‥しんどいな‥)」

タバール達
「ゲハハハ!さて、時間はたっぷりある。楽しもうか、【天女】。」

「シャボンディでは世話になったな。あの時お前が【天女】のティエモだと分かっていたら戦い方を変えてた。」

「億超えの海賊だったら攻撃も強ぇだろうからな!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥け‥結果は一緒よ‥」

タバール達
「ほざけ!」

「だいぶ疲れてるようだが‥」

「ゲハハハ!可愛がってやるよ、先輩!」

「楽しませろ!」

タバールは一斉にティエモに飛び掛かる

ティエモ
「くっ!」

バキッ!
飛び掛かるタバールを躱しながら1人にハイキックを喰らわせる

ティエモ
「えっ‥」

ハイキックを受けたタバールはその場に倒れ溶けるように消えた

タバール達
「ゲハハ!やるじゃねぇか!早くも1人仕留めるとは‥」

「だがまだまだいるぞ!」

「攻撃するのも楽じゃねぇだろ!おらっ!」

ドフッ!
ティエモの腹に前蹴りを入れる

ティエモ
「あぅっ!(仕留めた?違う‥)
キュハハ‥キ‥キックが素人ね‥それじゃあ誰も倒せないよ!」

体をくるりと回し高い打点の後ろ回し蹴りを放つ

バコッ!
回し蹴りを喰らったタバールはそのまま倒れ、また溶けるように消えた

ティエモ
「!!
(また‥)」

タバール達
「さすが億超えの海賊!」

「やるじゃねぇか!」

「2人仕留めたがオラ達は増えれるんだぜ!ほらよっと!」

タバールが3人増える

ティエモ
「くっ‥
(何かおかしい‥シャボンディ諸島とは違う‥
手応えがない‥そしてすぐ消える‥)」


タバール達
「ゲハハハ!考え事か?」

「隙だらけだぜ!【天女】さんよ!」

ゴッ!
ティエモは頬を殴られる

ティエモ
「うぐっ!」

タバール達
「顔は殴られねぇと思ったか?」

「甘ぇんだよ!海賊なんだ!ぶつかったら覚悟決めろ!」

「喧嘩に女を出すな!」

ティエモ
「出してない!」

バチィィッ!
飛び上がり左右のタバールの顎を蹴り上げる
蹴られたタバール2人はまた溶けるように消える

ティエモ
「やっぱり‥」

タバール達
「今度は一気に2人か!」

「やるねぇ!いじめ甲斐があるぜ!」

「ゲハハハ!惨めに負けて晒し者になれよ!」

ティエモ
「キュハハハ。何となく分かってきた!」

ティエモは横に居たタバールにハイキックを出す

ピタッ‥
当たる直前でハイキックを止める

タバール達
「!!」

「ちっ‥感付きやがったか‥」

ハイキックを止めたにも関わらずタバールは倒れ溶けるように消えた

ティエモ
「やっぱりそうか‥あんた、攻撃受ける前に分身の意識を切ってるでしょ?
そんな事する理由‥痛みが本体にも伝わるから‥違う?」

タバール達
「ふん、あぁ、そうだ。てめぇの蹴りはシャボンディで喰らってるからな‥その威力は知ってる‥」

「わざわざ喰らってやる必要もねぇ‥」

「あん時、お前は覆面着けてたからな‥ナメてたよ。痛かったぜ。」

「億超えの海賊と知った今、痛え攻撃は受けたくねぇ‥正論だろ‥」

ティエモ
「つまり‥打たれ弱いって事ね。分身にでも攻撃当たれば本体に伝わり倒せるって事だよね?」

タバール達
「正確には伝わるダメージは8割ってとこだがな‥」

「ゲハハハ。よっぽどの攻撃じゃねぇと本体は一撃じゃ倒せねぇよ!」

「確率は‥16分の1だ。当たるかな?」

ティエモ
「約6%ね。悪い数字じゃない!」

タバール達
「ゲハハハ。じゃあもう少し増やしてやる。」

「これで確率は20の1‥つまり5%」

ティエモ
「キュハハハ。結局ビビってるのね。チキン君♪」

タバール達
「なんだと‥」

ティエモは近くに居たタバールに向かってハイキックを繰り出す

‥が‥

途中で止めて違うタバールの腹に回し蹴りを打つ

ドフォッ!

タバール
「かはっ!」

間を入れずに腹を押さえて前屈みになったタバールにカカト落としするとタバールは倒れ溶けるように消えた

最初にハイキックのフェイントを掛けたタバールと一緒に‥

ティエモ
「キュハハハ‥2人脱落ね。」


NEXT >>157

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157 :3番手
04/10(水) 22:20

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.115 『消耗戦』

目次 >>152


ティエモ
「2人脱落‥攻撃を受けたくないって臆病な気持ちは不利ね。」

タバール達
「ゲハハハ。減ったら増えせばいい!」

「オラ達は減れば増えるがお前のスタミナは減るだけだ。」

「長引けば長引く程オラ達が有利!」

「消耗戦はオラ達の土俵だぜ!」

ティエモ
「くっ‥」

ティエモはフェイントを掛けながら何体かのタバールを消して行くがすぐに増殖し数を元に戻す

決定的な手応えのあるダメージを与えられないまま10分程経過する

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ウルル戦のダメージの疲れが残るティエモの攻撃は次第にキレが無くなり動きも鈍くなってきた

タバール達
「ゲハハハ!どうした?【天女】。」

「だいぶ疲れてるようだが‥」

「俺はまだまだピンピンしてるぜ!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥こ‥攻撃さえ当たれば‥‥」

タバール達
「ゲハハハ!当てさせねぇのも実力だ。」

「相手の強さを見極めて戦い方を考えるオラの方が三枚程上手だったな。」

「さて‥そろそろ終わらせるか!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥あ‥あんたなんかに‥負けるか!」

ブォン!
ティエモのハイキックが空を切る

ドフッ!
その瞬間に腹を殴るタバール

ティエモ
「うっ‥」

タバール達
「今度はこちらから攻めさせてもらうぜ!」

「喰らえっ!束凄っ(タバスコ)!」

20人のタバールが一斉にティエモに襲い掛かる

ティエモ
「くっ!」

ドガガガガッ!
両手でガードを固めるがガードしきれず攻撃を受け膝を付く

ティエモ
「うぁぁぁ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ぐぁっ!」

タバール達
「ゲハハハ!これで終わりだな!【天女】!」

「億超え海賊獲ったぁ!」

「死ねぇっ!」

バギィッ!
ティエモの膝がタバールの鼻に減り込む

タバール
「!!
ぎゃあああっ!」

ティエモ
「キュハハ‥て‥手応え‥あり‥」

鼻を折られたタバールはのたうち回ると消える

タバール達
「て‥てめぇ!」

「まだ動けたのかよ!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥そ‥その怒り様‥本体までダメージ、イッたのね‥ざまぁ‥キュハハハ‥ケホッ‥」

タバール達
「黙れ!束固(タバコ)!」

ガチガチガチガチッ!
4人のタバールがティエモの両手両足を押さえる

ティエモ
「くっ‥は‥離せ!エッチ!触るな!気持ち悪い!」

タバール達
「ゲハハハ。よく戦ったがこれまでだ。1人じゃあこの技からは逃れられねぇよ。」

「廻束連(ネタバレ)!」

タバールが1人、抑えられたティエモに向かって走るとそのまま胸元にドロップキックをする

ドフォォッ!

ティエモ
「!!
がはぁっ!」

タバール達
「次はオラだ!」

「その次はオラ!」

「20人で一周!何周まで耐えられるかな?」

「それとも泣き寝入るか?」

ティエモ
「ケホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥まっぴらごめん‥
お‥覚えてやがれ‥べっ!」

ドフォォッ!
舌を出して挑発するティエモの胸元にタバールの足が減り込む

ティエモ
「あぁぁっ!」


〜トパーズ島 森 小川沿い〜

木の陰に隠れながらコソコソと進むオオバク

オオバク
「上位10傑が2人‥【トラップガール】ピクシーと【アイスドール】セピア‥両方カワイコさんなのに‥会いたくねぇな‥」


出前傭兵
【エア蹴り】ケーティーズ・オオバク
379番人気 バッヂナンバー505


オオバク
「今日さえ乗り越えれば明日にはラーセイン‥明後日には姐さんと合流できるかもしれねぇ‥とりあえず今日は警戒しながら進むか‥」

ゴン!
突然頭に衝撃を受けて倒れる

オオバク
「いでっ!な‥何だ!」

木の上に隠れていた男が上からオオバクを目掛けてヤシの実を落として来た

紫髪の髪をてっぺんで束ねる男
「ンパパパ!早速一匹!バッヂもらうぞ!」


ンタラリオ族海賊団 船長
【実落とし】のボンパ
懸賞金 3800万ベリー
1524番人気 バッヂナンバー 532


オオバク
「いてぇなぁ‥何だこりゃあヤシの実か?あぁ‥いてぇ‥」

ボンパ
「ほぉ‥立ち上がるか‥だがこの勝負、俺芋の勝ちだ!
俺芋はここから降りねぇからな!お前の攻撃は永久に届かねぇ!」



NEXT >>158

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158 :3番手
04/11(木) 17:49

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.116 『ぶら下げてるもの』

目次 >>152


オオバク
「木倒威(キテイ)!」

ダァァァン!
激しく木を蹴る

ボンパ
「バカめ!そんな蹴りで俺芋が落ちるとでも?
今度は俺芋の番‥‥
ぎゃあああっ!」

オオバク
「キティハハハ!お前を落とす事も木を蹴り折る事も目的じゃねぇんだよ!
蹴りの衝撃は木を伝わりお前に届く!」

ドサッ‥
ボンパが落ちてくる

ボンパ
「うぅぅ‥ちょ‥ま‥待て‥」

オオバク
「持つか!」

ドガッ!バキッ!ゴッ!

ボンパ
「うぎゃあああ!」

オオバク
「ふぅ‥初戦飾れた。こんな奴だけだと楽なんだけどな‥
姐さん、ラーセイン‥大丈夫だよな?」


〜ターコイズ島 森〜

20人のタバールからドロップキックを受け続けたティエモは両手を押さえられたままぐったりとしていた

ジェラル
「ターコイズ島、連戦の【天女】を襲った筆頭ルーキーの戦いは20発のドロップキックを受けたティエモは完全グロッキー!勝負ありか!?」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ケホッ‥ケホッ‥」

タバール達
「ざまぁねぇな。」

「もう立つことも出来ねぇか?」

「こんだけ弱ってりゃあ抑えんのは俺一人で十分だぜ。ほらよ‥」

タバールが後ろから羽交い締めでティエモを無理矢理立たせた

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ひ‥卑怯者‥の‥チ‥チキン野郎‥」

タバール達
「ゲハハハ!何とでも言え!海賊の殺し合いに卑怯も臆病もねぇのさ!生き残った者が勝者だ!」

「その通りだ!死んだ奴は先の海に進めねぇんだよ!」

ドフッ!
タバールはティエモの腹に強烈なボディブローを入れる

ティエモ
「かはぁっ!ケホッ‥ケホッ‥ケホッ‥」

タバール
「甘ぇんだよ!女ぁ!」

「さっさと泣いて詫び入れろ!」

「所詮は女なんだ。色目でも使って命乞いしろよ」

「降参しろ。裸で土下座すれば許してやるぜ。雌が!」

グニッ‥
タバールがティエモの胸を鷲掴みにする

ティエモ
「くっ!」

タバール達
「ゲハハハ!こんな邪魔なもんぶら下げてる奴が‥男に勝てると思うか?」

ティエモ
「!!」

ブチッ‥

タバール達
「所詮は女だ!男にケツ振って生きろよ。」

「そうだ!そのでけぇケツをよ!」

「ゲハハハ!違ぇねぇ!」

「俺の女にしてやろうか?【天女】ちゃんよぉ!」

「おいっ!オラにも触らせろよ」

「次はオラだ!」

ティエモ
「こ‥‥‥攻‥‥‥‥好‥‥‥‥ない‥‥たない‥」

タバール達
「あぁ?何か言ったか?」

ティエモ
「こういう攻撃は好きじゃないけどあんたには仕方ないって言ったのよ!」

コカァァァーン!

タバール
「!!!
うぁぁぁっぎゃあああああっ!」

ティエモ
「そんな邪魔なモノぶら下げてるからよ♪キュハハハ!」

ティエモは自分の胸を鷲掴みしていたタバールの足の間に足を入れるとそのまま上のに蹴り上げた

そして自分を後ろから羽交い締めしていたタバールの足の間に足を入れると後方に高く足を上げた

コカァァァーン!

タバール
「ぎゃああああああっ!」

ティエモ
(やっぱり‥あっちで間違いない!)

結果2人のタバールが消える

タバール達
「く‥くそっ!」

「な‥何て女だ!」

「ひ‥卑怯者がっ!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ひ‥卑怯?
さっき‥何て言ってた?卑怯も‥臆病もないんでしょ?い‥生き残った者が勝者じゃなかった‥‥っけっ!」

バキィッ!
タバールにハイキックが決まる

タバール
「がっ‥」

ティエモ
「よ‥よしっ!ハァ‥ハァ‥て‥手応えあり!本体にも届いたでしょ?弱ってるよね!」

ティエモはタバール達のいる方向と逆に走る

タバール達
「お‥おい!ど‥どこに行くんだ!」

「ま‥待て!」

「に‥逃げる気か!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ケホッ‥き‥聞こえたのよ‥こっちから‥2回‥同じ方向から叫び声が‥」

タバール達
「お‥おい!俺達はこっちだ!」

「そ‥そっちに‥行くな!」

ティエモは大きな木の後ろに回る

ティエモ
「ビンゴ♪」

タバール
「!!」

そこには股間を押さえてのたうち回る痩せているタバールが居た

ティエモ
「あんたが本体だよね?」

タバール(本体)
「ち‥違います‥」

ティエモ
「嘘つけぇぇっ!」

バゴォッ!
強烈な前蹴りをタバールの顔に見舞う

タバール
「ごべばはぁぁっ!」


NEXT >>159

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159 :3番手
04/12(金) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.117 『天女様を怒らせてはなりませぬ』

目次 >>152


タバール達
「や‥やべぇ!本体が見つかっちまった!」

「今はまずいだろ!」

タバール(本体)
「ゲホッ‥ガハッ!あううう‥」

ティエモ
「キュハハハ。はじめましてだよね?
やっと会えた!覚悟出来てるよね?」

眩しい笑顔でタバールに近付く

タバール
「ま‥待て!待ってくれ!頼む!
(ま‥まずい!早く分身共を集めなければ‥
オラの能力は増やせば増やす程本体のオラが弱くなる‥今‥攻撃されれば体がぶっ壊れる‥
戻れ!)
ん?」

ティエモはタバールの両肩に優しく手を添えると掴んで自分の方に引き寄せ腹に膝を叩き込む

ドフォッ!

タバール
「はぉおっ!」

ティエモ
「ん?どしたぁ?もしかして私が待つと思った?」

タバール
「ゲホッ‥ゲホッ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(な‥何だこの蹴りは‥この細ぇ体のどこにこんな破壊力が‥)
あぁん?」

気付くとティエモの姿がタバールの視界から消えて居た

タバール
「ど‥どこへ?」

ティエモ
「天女の斬槌(エンジェルススライスハンマー)!」

バキィッ!
水面蹴りで踵をタバールの脛に叩き込む

タバール
「うがぁぁっ!
す‥脛が!脛がっ!」

脛を抑えて転げ回るタバールを抱え込むようにして優しく起こして立たせると‥

バチィィン!
縦に振り下ろすようなローキックを太腿に見舞う

タバール
「うぎゃあああっ!」

再び倒れるタバール

タバール
「うぁぁぁーっ!ち‥畜生!ま‥待て‥頼む!待ってくれ!
(く‥くそっ‥な‥何だ!何故、分身が戻らねぇ‥
分身さえ戻ればオラの体は強化されこんな蹴りなんて‥‥‥
えっ?)」

タバールは恐ろしい現実を目の当たりにした
既に自分の体には分身が戻り従来の体つきに戻っていたのだ

本来の姿でもティエモの蹴りは自身の防御力を超えて体に突き刺さっていたのだ

タバール
「う‥嘘だろ‥お‥女の蹴りじゃねぇだろ‥」

ティエモ
「キュハハハ。ねぇ、それ褒め言葉?褒め言葉だよね?」

タバール
「うっ‥
(う‥嘘だろ‥こ‥こんなに力の差があるのかよ‥
こ‥これが‥最悪世代と言われる海賊のクルーか‥
このまま分身を出しても本体のオラの体が弱体化するからすぐにバレちまう‥能力は使えねぇ‥ど‥どうすれば‥)」

ティエモ
「キュハハハ。」

ティエモはまさに天女の様な満面の笑みでタバールに近付いてくる

タバール
「ま‥待て!待ってくれ!この通りだ!オラの負けだ!勘弁してくれ!あ‥あんた可愛すぎるんで調子に乗っちまった!頼む!もうやめてくれ!あんたにゃ勝てねぇよ!」

タバールは土下座をして許しを乞う

ティエモ
「ふーん‥じゃあバッヂ、ちょうだい。」

タバール
「あぁ‥当然だ。受け取ってくれ‥
(掛かったな!甘ぇ!オラの腹にはドスが隠してあんだ!バッヂを取りに来たとこを一突き!逆転だ!)」

タバールはティエモに向かってバッヂを差し出す

ティエモ
「ありがと♪」

タバール
「(も‥もらった!)
死ねぇぇ!ケツ天女!」

短刀を振りかぶりティエモに襲い掛かるがティエモは軽いバックステップで躱しながら横から顔を蹴る

ブン!バキィッ!

タバール
「かはっ!」

ティエモ
「キュハハハ!見え見えよ。だいたいあんたみたいなきな臭い男信じるわけ無いじゃん♪
許す気も無いし‥まだ全然やり足りないんだからね!」

ドゴォッ!
ティエモの足の裏がタバールの顔をめり込んだ

タバール
「ぶはぁぁっ!」

ティエモ
「ねぇ、ケツ天女って私の事?」

バキィ!
脛を狙ったローキックを放つ

タバール
「ぎゃあああ!
も‥もうやめて‥くれ‥こ‥降参だ‥ほ‥本当だ‥」

ティエモ
「黙って!」

ティエモは5本の指を立ててタバールの前に出す

ティエモ
「5つ‥あなたは5つの罪を犯しました。
1つ、女子相手に不意打ち、騙し討ち汚い戦いをした。
2つ、女子を差別した。
3つ、私のパーツをバカにした。
4つ、私のおっぱいを触った!
5つ、私のおっぱいに20回ドロップキックした!
判決!徹底的にブチのめす!」

タバール
「ま‥待ってくれ‥」

ティエモ
「問答無用!ブレストチェンジキャノン!」

ドゴォォッ!

タバール
「がはぁぁぁっ!」

ティエモの強烈なミドルキックがタバールの胸元にめり込む


NEXT >>160

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160 :3番手
04/14(日) 20:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.118 『グラマーボーイ』


目次 >>152

ダァァン!メキメキ‥
ティエモの蹴りを喰らったタバールは木が軋む程に叩きつけられる

タバー
「ぐはぁぁっ!」

ティエモ
「キュハハハ。」

木に寄り掛かるタバールに向かって走るティエモはタバールの胸元に擦たり叩いたりとマッサージをする

タバール
「な‥何を‥して‥いる‥」

ティエモ
「さぁね。」

バシッバシッバシッバシッ!
胸の横を交互に蹴る

タバール
「うぐぐぐっ!」

ティエモ
「よいしょっと♪」

倒れ掛けたタバールを軽く押し払って後ろに回る

ティエモ
「バックショット!」

ダダダダダッ!
背中に蹴りを連打する

タバール
「あぅぅぅ‥」

ドサッ‥

ティエモ
「まだまだ♪」

倒れたタバールに再び胸元をマッサージして軽く叩くと起こして立たせる

タバール
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(な‥何を‥してるんだ‥)」

ティエモ
「そろそろかな?」

タバールの首の後ろに手を回しててを組むと交互に膝蹴りを胸元に何度も入れる

ドフッドフッドフッドフッ!

タバール
「がっ‥‥‥」

ティエモ
「ほっ♪」

ドフォォッ!
至近距離から胸元に強烈なドロップキックを放つ

タバール
「ぐはぁぁっ!」

ティエモ
「アーティフィシャルバストショック!」

吹き飛ぶタバールを追い掛けて追撃の蹴りを何度も叩き込む

タバール
「うぎゃあああっ!」

ドガァァッ!バキバキ!
木をへし折りながら激しく吹き飛び転がりながらうつ伏せに倒れるタバール

ティエモ
「キュハハハ。ざまあみろ♪」

むにっ♪
倒れるタバールに近付くと胸元からバッヂを剥ぎ取る


ティエモ
「じゃあね。バッヂ貰ってくねん♪」

タバール
「ゲホッ‥ゲホッ!ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(バ‥バカめ‥仕留め損なったな‥ま‥まだだ‥
まだ体は動く‥こ‥殺してやる‥)」

タバールは落ちている尖った石を握る

タバール
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥
(あ‥頭‥かち割ってやる‥
さ‥最後に笑うのは‥オラだ。
く‥くそ‥か‥体が重い‥あ‥あいつを殺して‥少し休むか‥‥‥ん?)
な‥何だこりゃあああっ!」

ボイーン♪
タバールの胸は豊満に膨らんで居た

ティエモ
「ん?やっぱり意識あった?
キュハハハ。まぁ、気絶しないように蹴ってたつもりなんだけどね。それ、見せたかったから♪
どう気に入った?セクシーだよ♪」

タバール
「ふ‥ふざけんなよ!て‥てめぇ!元に戻せ!」

ティエモの顔から笑顔が消える

ティエモ
「ふざけんな?てめぇ?戻せ?
あんた‥誰に口聞いてるの?」

タバール
「あ‥いや‥」

ティエモ
「言っておくけどそのおっぱいは悪魔の実の能力とかじゃないからね‥そう簡単には元には戻らない。
女子を侮辱して‥神聖なるおっぱいを蹴り女子の体の悩みをバカにしたあんたの罪!
身を持って知るといいんじゃない?女の気持ち。」

タバール
「ま‥待ってく‥」

バキィッ!

タバール
「れ‥‥。」

ドサッ‥
ティエモの左ハイキックを喰らい前のめりに倒れるタバール

ティエモ
「海賊同士の戦いに男出すな!ってね♪
身の程を知りなさい!グラマーボーイ。」

ジェラル
「強い!強敵連戦も何のその!襲い掛かる卑劣なルーキー筆頭の【増殖】のタバールを完膚なきまでに叩きのめした!この女を怒らせると怖い!
我らが【天女】イーシュガー・ティエモ!【萌鎌】のウルルに続き【増殖】のタバールを撃破!今年の【天女】は一味も二味も違う!
ワーナー・シスターズへのリヴェンジに抜かり無しぃぃっ!」

ティエモ
「さ‥さすがに疲れた‥ちょっと休もうかな‥」


ターコイズ島の戦い
勝者 イーシュガー・ティエモ


ティエモ
「あっ‥あの木‥太いから上に寝れるとこあるかも‥
よいしょっ‥」

ティエモは木に登り太い枝を抱くようにして横になる

ティエモ
「ちょっと‥休憩しよ‥」


〜アメジスト島 森の入口〜

バキィィィッ!

山吹色の髪の女
「オラオラオラッ!」

茶髪の尻の大きい女
「ウラウラウラウラッ!」

不意打ちをかけてきた2人の攻撃を躱し更なる追撃をも巧みに躱すとバックステップで距離を取るエクイル

エクイル
「2人か‥しかも女‥やりづらいな‥
‥っても言ってる場合じゃねぇか‥」


NEXT >>161

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161 :3番手
04/16(火) 18:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.119 『【橙鷹】のエクイルVS【長舌】のミーモ&【弾尻】のミーキャス』

目次 >>152


山吹色の髪の女
「ミシシシ!あーし達がどの美女か分かるよね?【橙鷹】のエクイル!懸賞金2600万の【長舌】のミーモさんだよ!」


【長舌】カンペロート・ミーモ
1594番人気 バッヂナンバー 962


茶髪の尻の大きい女
「ミキャキャキャ。アッタシは【弾尻】のミーキャス!懸賞金は4900万ベリー!アッタシ達より懸賞金が上だからって調子乗んなよ!」


【弾尻】セブスガーラ・ミーキャス
1023番人気 バッヂナンバー 908


ミーモ
「あーし達の不意打ちを躱すとは少しはやるようだね。」

ミーキャス
「じゃあアッタシ達も本気で行くよ!」

短剣を口に咥えたミーキャスがビーグルの姿に変わる

エクイル
「動物系か‥」

ミーキャス
「イヌイヌの実!モデルビーグル!生身の人間じゃあ勝ち目はないよ!」

ミーモ
「結構負けてんじゃん。」

ミーキャス
「うるさい!」

エクイル
「確か‥北の海のS・シスターズ海賊団‥船長は3人姉妹‥俺と同じルーキーか。」

ミーモ
「運のない男‥運良く同じ島に入ったあーし達に見つけられるとは‥」

ミーキャス
「いい機会だ。ルーキー同士潰しあおっか。アッタシらが成り上がる踏み台にしてやる!ミーさん、行くよ!」

ミーモ
「ミシシシ。こりゃ、懸賞金跳ね上がるねぇ。」

ミーキャスとミーモは左右からエクイルに向かい走る

エクイル
「二手‥一人を狙うには当然の戦法か‥本命は‥能力者か!」

ミーキャス
「!!」

ガシッ!
突進してくるビーグルの姿のミーキャスの肩と咥えてる短剣を抑える

ミーキャス
「中々の力だね‥だけど!」

ミーモ
「耳舐め!」

ベロン‥ぞわぁ‥
エクイルの耳を長い舌で舐めるミーモ

エクイル
「うわっ!」

ミーキャス
「隙あり!」

ザシュッ!
力の抜けたエクイルの肩を斬るミーキャス

エクイル
「うぐっ!」

ミーモ
「首舐め」

エクイル
「くっ!」

長い舌を首元に伸ばしてくるが躱す

ミーモ
「ミシシシ。逃げんなよ。あーしがせっかくベロ技を堪能させてやろうってのに。」

エクイル
「エハハ‥せっかくだが遠慮しておく。」

ミーモ
「そうかい‥だがお前、あーしに見惚れてていいのかい?気持ちは分かるけど」

ドォン!

ミーキャス
「弾尻ボンバー!」

大きな尻でヒップアタックしてくるミーキャス

エクイル
「うぁっ!」

ミーキャス
「ミキャキャキャ。いいねぇ!自慢しなよ。アッタシのおけーつ体験できたんだ。」

ミーモ
「そして美女2人と戯れられた思い出と共に負けろ!」

エクイル
「ちっ‥ペースが握れねぇな‥このままじゃだめだ‥」


〜エクイル 回想〜

セントル
「さっき思い出した‥あのバカと一緒に居たよね。
そのよしみよ。今回は見逃してあげる。
あんた‥大物振ってアタイ相手に本気じゃなかったでしょ?」

エクイル
「エハハ。何の事だ?本気だったぜ。あんたが強いんだろ?」

セントル
「ウフフ‥アタイを甘く見てるの?
忠告よ。ここから先の海は女だろうと手を抜くと死‥‥わっ!」
>>36


バッ!
エクイルにハイキックを繰り出す

エクイル
「!!」

ピタッ‥
ハイキックはエクイルの顔の3センチ前で止まる

ティエモ
「キュハハハ。ごめんね。私は全然戦える。向かい合ったら‥倒すよ。それが私の礼儀だから。
ここから先の海‥誰と向かい合っても戦う覚悟がなきゃあ‥死ぬよ。」
>>104


〜回想 終わり〜

エクイル
「ここで負けたら‥あの2人に笑われるか‥」

ミーモ
「ミシシシ!キモっ!何独り言、言ってんの?」

ミーキャス
「ミキャキャ。アッタシのおけーつ味わえて気が狂ったんだよ。」

ミーモ
「違うね!あーしのベロにメロメロなのさ。」

エクイル
「すまんな。どちらでもない。」

ミーモ
「はっ!いつの‥」

エクイルはミーモの背後に移動すると首元にチョップを振り下ろす

ドゴッ!

ミーモ
「かっ‥」

ミーキャス
「ミ‥ミーさん!こ‥このガキャア!」

ミーキャスは人獣型になると短剣を回しながらエクイルに迫る


NEXT >>162

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162 :3番手
04/19(金) 06:32

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.120 『美人』

目次 >>152


ビーグルの人獣型になり短剣を回転させながらしながらエクイルに迫るミーキャス

エクイル
「セブラス!」

パキーン
回る短剣の横を殴って折る

ミーキャス
「な‥何!(ま‥回るアッタシの剣を正確に横から殴って折りやがった‥)」

エクイル
「武器折りの技だ。無駄に抵抗するな‥」

ミーキャス
「ま‥待て!女を‥丸腰の女を殴ろうってのか!」

エクイル
「お前の態度次第だ。そして海賊の殺し合いに女を出すな。」

ぞくっ‥

ミーキャス
「くっ‥ま‥まいった‥降参だよ‥」

ミーキャスはバッヂを足元に置く

エクイル
「いい判断だ。そのまま手を上げて後退しろ。そうすれば追撃はしない。」

ミーキャスが後進するとエクイルはバッヂを拾いミーモからもバッヂを取る

エクイル
「エハハハ。すまんな。お前達のバッヂ‥無駄にはしない。」


アメジスト島 森の入口の戦い
勝者:ケーオー・エクイル


デッドヒートカーニバル開始から早くも3時間経過‥
時刻は15時10分‥
各島では、激しい戦闘が続く


〜コーラル島 森〜

黄緑色の髪の海兵
「ハァ‥ハァ‥厄介な美人海賊め!」


海軍本部 少尉
【天真爛漫】ロパードギ・ローイエット
714番人気 バッヂナンバー 693
(前回登場 >>30


ピクサー
「えっ‥あ‥ありがと。」

ローイエット
「褒めてねぇよ!惚れてしまいそうな美人だけどな!」

ローイエットは三角形の鉄の棒を振り回しながら口からガムを飛ばす

ローイエット
「ピストルガム!」

ピクサー
「わっ!そ‥そんなの私には当たらない!プルフフフ」

ピクサーはガムを躱しながらのローイエットに近付く

ピクサー
「手水舎(てみずしゃ)!」

両手を合わせて下から胸元に目掛けて掌底を打つ

ローイエット
「おっと!」

ガチィッ!
三角形の鉄の棒を盾にしてガードする

ピクサー
「ちっ‥」

ローイエット
「せっかくの美人海賊との戦い‥簡単に終わらせられてたまるか!ミルキキキ。」

ピクサー
「えっ‥」

ローイエット
「俺は美人大好きなんだ!お前と戦えて嬉しいぜ!【闇巫女】!」

ピクサー
「ね‥ねぇ、わ‥私って‥‥美人なの?」

ピクサーがこの島に来てティエモに会い、飲みに誘われた事はこれまでの人生で一番嬉しかった出来事である

その時に耳元で囁かれた一言

『もう泣かないで。美人が台無しだよ。』

ピクサーはティエモに美人と呼ばれてから周りから美人と呼ばれる事に照れが出てきていた

ローイエット
「はぁ?あんたを美人と呼ばなくて誰を美人って呼ぶんだ?」

ピクサー
「そ‥そうなの?あ‥ありがと。プ‥プルフフフ。」

ローイエット
「お‥おぅ‥(な‥何だ‥照れてやがるのか?かわいい‥さっきより隙だらけだ‥だが隙だらけの美人に勝つことが俺の美学か?)」

ピクサー
(わ‥私‥美人なんだ‥自分で思った事なかったけど‥)

ローイエット
「お‥おいっ!【闇巫女】!」

ピクサー
「は‥はい!」

ローイエット
「戦いの最中だぞ!」

ピクサー
「え‥ええ、ごめんなさい。いいわ。来なさい。」

ピクサーはキリッとした表情に戻る

ローイエット
「行くぞ!バブルガムボンバー!」

ガムで風船を作るとピクサーに向けて発射する

ピクサー
「何これ?こんな遅いもの私に当たる訳ないで‥」

ドォーン!
ガムの風船が爆発する

ピクサー
「きゃああっ!な‥何?な‥何でガムが爆発‥」

ローイエット
「俺の特性火薬ガムメロン味は水分を含んだ30秒後に爆発する!ミルキキキ。」

ピクサー
「ふーん‥だったら‥」

ピクサーは身を屈めてローイエットに近付く

ピクサー
「ガムを食べさせないようにすればいい!」

ローイエット
「ミルキキキ!ちなみにガムは爆発するやつだけではないぜ!」

ピクサー
「だから、食べさせないって言ってるでしょ!」

ガキィィン!
ピクサーのミドルキックを三角形の鉄の棒を使って防ぐ

ローイエット
「ガムだけが俺の戦い方じゃない!」

ピクサー
「プルフフフ。やるじゃない‥初日から面白いわ。」

ローイエット
「俺もだ。いきなりあんたみたいな美人と戦えるとはな。」

ピクサー
「えっ‥あ‥‥そ‥その‥あ‥ありがと‥」

ローイエット
「いちいち照れんなよ!」


NEXT >>164

(Android/Chrome, ID:la/s1gqU0)
26 :3番手
09/07(木) 07:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次1

Vol.1 『RE ANGEL!』  >>28

Vol.2 『ノックアウト海賊団』     >>29

Vol.3 『命運の1m』      >>30 

Vol.4 『ファン』                 >>31

Vol.5 『窮地』         >>32

Vol.6 『あいつみたい』                 >>33

Vol.7 『地獄に天女』      >>34

Vol.8 『【天女】VS【艶香】』    >>35

Vol.9 『戦闘終了?』      >>36

Vol.10 『メシオゴ』       >>37










2023.12.25 21:45



Third Theater 100突破記念!
あのキャラ設定公開!

プルトリース・マリー、ミリーだったと思います。

最初の名前です。

以前に数名のキャラの名前を募集したことがありました。

出で立ちは既に決まってましたが‥応募が来なかった時の事を考えたて名前を考えてました。

むしろ来ないと思ってましたね。

そしたら‥来たんですよ!

嬉しかったです。来ると思わなかったので‥

一組目は餅搗き兄弟、チューヤとコデェス。

自作エピソード作者仲間のオードブルーさんが考えてくれました。

私はこの方を後にブルー中将と呼びます(笑)

おしゃかさんのラストピースに出てくるオードブルーさんのモデルキャラがブルー中将なんです(笑)

二組目はワーナーシスターズことワーナー・ピクサー、ピクシー。

名付親は同じく自作エピソード作者仲間のゴローさんです。

ゴローさんと言えば間違いなくあの台詞!

生涯忘れる事ができないです。

『くふぅ。やっぱりプリンは最高だ。』

クロコダイル中将の名台詞ですね!

話が逸れましたが‥ワーナーシスターズと餅搗き兄弟、当初は物凄い悪役!

再登場の予定無しのクソキャラの予定でしたが‥せっかく人が名付けてくれたという事もありキャラをいい方向に‥

ワーナー・ピクサーじゃなかったらプルトリース・マリー‥

ピクサーがプルフフフと笑うのはプルトリースって姓の名残りです。

ちなみにピクシーがミリーだったらプルハハハと笑ってました。

マリー、ミリーと名乗って居たならもう出てなかっただろうな‥

人が付けてくれた名前なのでピクサー&ピクシーは改心しました。

チューヤ、コデェスもですが‥(2人共戦ったモティに惚れる)

今回書きたかったのはピクサーの苦悩と脱クールビューティ。

初めての友達が出来た嬉しさに暴走してますが‥このステイク達が優勝した次の年のデッドヒートカーニバルにてティエモを好きになってしまう‥友達以上のモノが芽生える話‥

それにティエモは気付く事も無く‥今後この2人の関係性がどうなってくのかは私の閃き次第ですが‥(笑)


ですが‥もしピクサーがデッドヒート内でティエモと戦う事があれば彼女は手加減はしないはずです!
多分‥(笑)

(Android/Chrome, ID:7SdjahaN0)
30 :3番手
09/11(月) 20:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.3 『命運の1m』

目次 >>26


スファルト
「何っ!」

船員達
「えっ‥」

「こんなとこに海軍!?」

エクイル
「聞いたことねぇか?魔の三角地帯を抜けると検問があるって‥」

スファルト
「噂程度だが‥」

エクイル
「噂じゃなかったようだな‥カモメを掲げてやがる‥」

船員達
「マジすか‥どうします?エクさん。」

「やりやすか?」

スファルト
「J‥U‥S‥T‥ジャスティスパフューム?その下には‥C‥E‥N‥セントル!【艷香】のセントルか!
厄介な女に見つかったか!」

エクイル
「セントル?(確か‥ティアーモで会った、ステイクの幼なじみの女で悪魔の実の能力者‥色んな意味で戦いたくねぇな‥)
よしっ!戦闘は無しだ!接近してきたら威嚇射撃!逃げ切る事に全精力を捧げろ!」

船員達
「了解!」

エクイル
「今‥ここで捕まる訳には‥」


〜海軍船〜

メインマストの上でツーが双眼鏡で海賊船の様子を眺める

ツー
「あれれ?」

カイバー
「ん?どうしたんすか?ツーちゃん准尉。」

ツー
「たぶん‥気付かれちゃったみたいですね。
逃げる体勢取っちゃってるし‥」

シャボンダマ
「問題無いと思います。当の本人‥もうラブファイブに電伝虫してますし‥」

セントル
「だから〜アタイの復帰祝いで飲み♪バドミっちもサカぽんもバスケッちゃんもクロクロもベスたんも全員来てよ〜奢るし♪」

カイバー
「ライハハハ。余裕って事すかね。その飲み、俺っちも行きてぇ!」

セントル
「ん?いいよ♪」

カイバー
「やりぃ!さすがセントルちゃん大佐!」

セントル
「そのかわり‥大砲の届かないギリギリの距離まで迫ったら、いつもの頼むね。」

カイバー
「御意っす!」

セントル
「出撃は5人!アタイ、シャボンダマ、カイバー君とツーちん!そして、ロロ!」

シャボンダマ
「げっ‥やっぱり‥」

カイバー
「了解っす!」

ツー
「頑張っちゃいます!」

黄緑の頭の海兵
「えっ?俺も?」


海軍本部 少尉
【天真爛漫】ロパードギ・ローイエット


セントル
「実戦は訓練よ。体温めといて!残りはフォーメーションセンちゃんでよろしく♪
そいでね、バドミっち‥‥あれ?ベスたん?」

セントルの乗る船はノックアウト海賊団の船に迫る
エクイルも気付き船を引き離す

エクイル
「妙だな‥何故大砲の一発も撃ってこない‥」

スファルト
「確かに‥大砲が届く距離では無いとはいえ威嚇射撃の一発があってもおかしくない‥何故だ。」

エクイル
「何を企む‥近付いて白兵戦に持ち込みたいのか‥」

船員達
「どうしやす?」

「仕掛けますか?」

スファルト
「一理あるな‥このまま鬼ごっこをしても船の性能
、航海術で向こうに分がある!
いいな!エク!」

エクイル
「分かった!だが戦闘は避けたい!あくまで逃げる為の射撃!」

船員達
「よっしゃあ!」

「砲弾持って来い!」

「撃てぇっ!」

ドォーン!
ノックアウト海賊団の船から大砲が放たれる

シャボンダマ
「撃ってきた!」

ツー
「追われてるのに私達が何もしてこなかったら不気味になっちゃいますよね。ツフフフ。」

カイバー
「向こうも焦ったっすね。その砲弾の飛距離が船の正確な距離を教えてくれるんす!」

ローイエット
「ミルキキキ。こっちは大砲を警戒しながら距離を縮めさせてもらうぜ。」

エクイル
「何だ‥いくら大砲が届いてないとはいえ何故撃ち返してこない‥」

スファルト
「まさか、弾切れって事はないだろ。」

船員達
「いや、俺達と戦う前に他の海賊と戦っていたら‥」

「弾を使い切った‥もしくは残り少ねぇとか‥」

エクイル
「だとして挑んでくるか?いくら正義を掲げる海軍とはいえ満身創痍なら不利な状況だぞ。
何か引っ掛かる‥むやみに撃たず様子を見ろ!」

船員達
「へい!」

「じゃあとりあえずこれがラスト一発!」

ドォーン!
ポチャッ‥

最後に放った砲弾はセントルの船の1m手前に落ちる

セントル
「!!」

船員達
「あぁぁ‥惜っしいなぁ!もうちょっとだったのに!」

セントル
「ごめんね、クロクロ。出番みたい♪あとで連絡する。ばいば〜い♪」

ガチャッ‥
電伝虫を切ったセントルの表情が変わる



Next >>31

(Android/Chrome, ID:Z5uuSwJC0)
32 :3番手
09/13(水) 21:37

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.5 『窮地』

目次>>26


スファルト
「俺はガルガルの実のカンガルー人間!タコ殴りにしてやるぜ、女大佐!」

タッ
4人の乗った紙飛行機が到着する。

カイバー
「遅れとっちったっす!すんませんっす!」

シャボンダマ
「まぁ、この場合は仕方ないかと‥」

ツー
「とりあえず海賊さん達のお相手ですね。」

ローイエット
「じゃざっと30人‥1人辺り6人か‥」

セントル
「アタイがあの2人を仕留める‥終わり次第加勢してあげるからそれまでザコは任せるよ。」

ツー
「了解!」

スファルト
「ノックアウト海賊団をナメるなよ‥」

バキッ!
スファルトは自分の鼻を殴る

エクイル
「スファ!どうした!」

スファルト
「スファファ‥慌てるな‥能力には掛かってねぇ‥鼻血‥これなら匂いは嗅げねぇだろ?」

セントル
「ウフフフ。いい覚悟ね。けどそのハンデを背負ってアタイに勝てる程あんたは強くないしアタイも弱くない!」

エクイル
「(確かにその通りだ‥まともに戦っては勝ち目は薄い‥この5人の海兵の他に海軍船‥あれが来れば戦況は絶望的‥
くそっ!ここまで来て‥‥)」

パンパン!
エクイルは自分の顔を両手で叩く

エクイル
「やるしかねぇ!スファ、行くぞ!」

スファルト
「おぉっ!」


〜ティエモの船 ファイン・エンジェル号〜


ティエモ
「ちょっと簡単に言わないでよ!」


電伝虫
「話題作りさ。場所的にもちょうどいいだろ?
今のティエモちゃんなら行けるって。ヒャハハハ。」

ティエモ
「そ‥そうかな‥キュハッ♪確かに面白そうだけど‥」

ジャイン
「あっしの記憶じゃあ海賊の参加条件は懸賞金2億以内だったはず‥つまりあっしも出れるでごわすな。ジャハハハ。」

ラーセイン
「観戦はあるけど出たことはないな‥記念に出てみるか?オオバク。」

オオバク
「そうだな。一度くらい出てみても‥」

電伝虫
「ん?さっきから気になってたがジャイン以外に誰か居るのか?」

ティエモ
「あぁ‥そういえば言ってなかったっけ?こいつらはラーセインとオオバク。私とエミルと古い付き合いなのよ。
今回色々世話になって少し鍛えてもらったりした。」

電伝虫
「そうか。仲間が世話になった。ありがとな。」

ラーセイン
「お‥おい‥あの【戦略】のステイクが‥」

オオバク
「な‥なぁ、ステイクさん‥俺等もあんたらの一味‥いや傘下になれたりするチャンスはあるか?」



電伝虫
「傘下?ヒャハハハ。いいぜ。だが俺達はまだまだ無名の海賊団だぜ。それでも良かったらティエモちゃん達と新世界に来な!」

ラーセイン
「えっ!マジで!」

オオバク
「やった!絶対行くぜ!」

電伝虫
「じゃあ武運祈ってるぜ!ティエモちゃん!愛してるぜ!」

ティエモ
「はいはい‥私も愛してまーす」

電伝虫
「ヒャハハハ!素っ気ねぇな。新聞楽しみにしてるぜ!デッドヒート・カーニバル優勝!マッドボーイ海賊団、2連覇の記事!」

ティエモ
「プレッシャーかけないでよ‥
ん?どうしたの?ジャイン。」

ジャインが海を見ている

ジャイン
「いや‥何か大砲の音が聞こえた気がしたでごわす。」

ティエモ
「大砲?」


〜ノックアウト海賊団の船 ヴァーズ・アゲイン号〜


ドォーン!

エクイル
「スファアッ!」

船員達
「スファさん!」

スファルト
「かはっ‥」

バタン‥
口から煙を吐いて白目になったスファルトは人間に戻って倒れた

セントル
「ウフフフ。失礼♪」

ペタン

先端に大きな手の付いた棒を肩に掛けたセントルが倒れたスファルトが座る

船員達
「な‥何なんだよ!あの爆発する布団叩き!」

「能力者のスファさんがあっという間に‥」

セントル
「爆発する布団叩き?ウフフフ。これはお仕置き棒。この手には複数の海楼石‥そして手のひらを打ち込めば爆発する仕組み。能力者じゃなくても効くでしょ?
それに人の心配してる場合かな?」

船員達
「何!?」

シャボンダマ
「強制発光シャボンフラッシュ」

シャボンダマの目が激しく光る

船員達
「ぎゃああっ!目が!」

ツー
「一網打尽だヨーヨー!」

ツーのヨーヨーが海賊を4人巻き付ける

船員達
「うぉっ!な‥何だ!」

エクイル
「くっ‥」



Next >>33

(Android/Chrome, ID:5nZDvP9U0)
36 :3番手
09/20(水) 18:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.9 『戦闘終了?』

目次 >>26


船員達
「た‥倒したのか‥」

「あの水着の姉ちゃん‥強ぇ‥」

カイバー
「う‥嘘っすよね‥」

ローイエット
「まじかよ‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ちょ‥ちょっとオレンジ君‥相談あるんだけど‥」

エクイル
「エクイルだ。何だ?」

ティエモ
「さすがに‥あれは少ししんどいかも‥フォローしてくれると嬉しいな。」

ティエモはカイバーとローイエットの後ろに到着した海軍船を指差す

船首には海軍本部の少佐【ブルーマッスル】バンボリが腕を組んで仁王立ちし後ろには200人程の海兵が身構えていた

バンボリ
「カイバー!ローイエット!これはどういう事だ!」

カイバー
「セントルちゃん大佐がやられましたっす!」

ローイエット
「相手はマッドボーイ海賊団の【天女】のティエモです!」

バンボリ
「マッドボーイ海賊団!やはり新世界に散ったという噂は嘘だったか!全員戦闘準備!」

エクイル
「あれは俺達が請負おう!
ここまでしてもらったんだ。少しはカッコつけさせてくれよ。なぁ、お前達!」

船員達
「おぉぉっ!」

「ありがとな!【天女】さん!」

「あとは任せてくれ!」

ティエモ
「キュハハハ。最後まで面倒みるって言ったじゃん!じゃあ共闘と言うことで♪」

ガチッ!

ティエモ
「えっ?」

ゴォォォン!

ティエモ
「ぎゃあああっ!」

エクイル
「【天女】!」

船員達
「【天女】さん!」

ティエモは額を抑えて悶絶する
突然セントルが起き上がり一瞬の隙を突いてティエモに抱きつき頭突きした

セントル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ざ‥ざまあみろ‥」

ティエモ
「いったぁぁぁい!」

カイバー
「セントルちゃん大佐!」

ローイエット
「良かった!やられてしまったかと‥」

バンボリ
「バンボッハハハ!よしっ!セントル殿に続け!主力である【天女】のティエモにトドメを刺しノックアウト海賊団を一網打尽にせよ!」

海兵達
「はっ!」

エクイル
「望むところだ!返り討ちにしてやれ!
【天女】は絶対に殺(と)らせるな!」

船員達
「おぉぉっ!」


『ストォォォップ!』


両軍が戦おうとした瞬間に大声が響き渡る

エクイル
「ん?何だ‥」

船員達
「どういう事だ?」

バンボリ
「セントル殿?」

カイバー
「何すか?」

ローイエット
「何故止めるんです?」

セントルは間に立ち戦いを止める
そして額をポリポリと掻きながら

セントル
「飽きた‥帰る‥」

海兵達
「えぇぇぇっ!」

カイバー
「ど‥どういう事っすか!」

ローイエット
「【天女】は満身創痍!まだ我々に分がありますよ!」

バンボリ
「そうですよ!この戦いに勝てばセントル殿の処罰も‥」

セントル
「うっさぁぁい!気分が乗らない!今日はもういい!帰る!」

海兵達
「は‥はっ!」

セントル
「バンボリータはツーちんとシャボンダマを連れて船へ!ロロはトマトとレッドアイをアタイの部屋に!カイバー君はラブファイブに電伝虫して!
分かった?」

バンボリ
「ど‥どすこい!」

ローイエット
「た‥直ちに!」

カイバー
「うぃーす。」

船員達
「な‥何だ‥終わりか?」

「騙し討ちじゃ‥」

セントル
「【橙鷹】のエクイル!」

エクイル
「何だ?」

セントル
「ティアーモ島で会ってるよね?」

エクイル
「覚えてたのか?」

セントル
「さっき思い出した‥あのバカと一緒に居たよね。
そのよしみよ。今回は見逃してあげる。
あんた‥大物振ってアタイ相手に本気じゃなかったでしょ?」

エクイル
「エハハ。何の事だ?本気だったぜ。あんたが強いんだろ?」

セントル
「ウフフ‥アタイを甘く見てるの?
忠告よ。ここから先の海は女だろうと手を抜くと死‥‥わっ!」

ティエモ
「このデコッパチィッ!」

ブォン!
ティエモの鋭い蹴りを間一髪躱すセントル



セントル
「あ‥危なっ!何すんのよ!」



ティエモ
「私のセリフよ!頭割れたかと思ったじゃん!デコッパチ!」

セントル
「デ‥デコッパチ‥さっきも言ってたな!ケツデカ!」

ティエモ
「なっ!あんただってデカイからね!」

セントル
「お前ほどじゃない!」

ティエモ
「だめだ‥殺す‥デコにバカって書いて殺す!」

エクイル
「やめろ‥」



Next  >>37

(Android/Chrome, ID:jeOWse1y0)
38 :3番手
09/26(火) 17:41

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.11 『あゝ、シャボンディ諸島』

目次 >>


3日経過

船はシャボンディ諸島近海まで来ていた

ジャイン
「この前、ティエモはんが助けた西の海のルーキー、【橙鷹】のエクイルでごわす。」

ジャインはティエモにエクイルの手配書を渡した

ティエモ
「へぇ‥西の海なんだ‥ステイク達と同じか‥」

ラーセイン
「奴は西の海の筆頭ルーキーだぜ。同じく西の海からもう一人、【古牛】のグゼム。
ちなみに東の海は【人喰い】のバルトロメオ、南の海の【土下座】のオーワディアと【喜怒哀楽】のモンチー、北の海からは【増殖】メクトリア・タバール
偉大なる航路は【白鎌】シクール・マーカス。
この辺が5,000万ベリーを超えるルーキーかな。」

オオバク
「最近海軍に捕まったたけど運良く脱走したS・シスターズ海賊団は5人の女が賞金首だぜ。
その脱走の一件で船長の懸賞金が5,000万を超えたんだ。
ちなみに俺の好みじゃないけど。キティハハハ。」

ティエモ
「私も新聞読んでるけど‥最近海賊増え過ぎて、顔覚えられないんだよね。キュハハ‥」

ジャイン
「とにかくシャボンディ諸島には長居したくないでごわす。ディーディーはんから永久指針をもらってフィフティーンアップルズに向かうでごわす。」

ラーセイン
「おっさん、降りないのか?」

ジャイン
「あっしも札付き‥海軍だけじゃなく賞金稼ぎも人さらいも多いあの島は落ち着かんでごわす。」

オオバク
「あぁ‥おっさん、ドジっコだからな‥足元掬われそうだし‥」

ジャイン
「ドジっコってやめるでごわす!」

ティエモ
「分かった。じゃあ私とオオバク、ラーセインの3人で上陸して、ジャインは船番ね。
それよりさ‥これどう?」

ティエモはエクイルから借りているキャプテンコートをまだ着ていた

オオバク
「また人の服着てるし‥昨日も見たよ‥姐さん。」

ティエモ
「キュハハハ。昨日とは少し違うんだな♪」

ひらりと回転する

ラーセイン
「えっ!今後ろのマーク‥」

ティエモ
「おっ!気付いた?その通り♪私のマークにしてみました。」

オレンジの髪のドクロの上からティエモのマークを(>>1 下の左から2番目)描いた布が縫い付けて有った

ジャイン
「それ‥借り物でごわすよ‥」

ティエモ
「キュハハハ。似合う?かっこよくない?」

ラーセイン
「そういう問題じゃねぇよ‥」

オオバク
「もう着くぜ。シャボンディ諸島。」

ティエモ
「わぉ!懐かしいなぁ‥」

ジャイン
「華やかでごわす‥」

ラーセイン
「だが見た目とは逆にダークな島‥」

ティエモ
「ディーディーさんは10番GRのKING SEAが家みたいなもんだから、近くに停めてね。」

オオバクはシャボンディ諸島の地図を見る

オオバク
「造船所の近くか‥」

ジャイン
「直接10番GRへ向かっていいものか‥悩むでごわすな‥」

ラーセイン
「何でだ?」

ジャイン
「デッドヒートカーニバル目当てに海賊が増えているって事は無法地帯に海軍がいる可能性もあるでごわす。万が一海で遭遇した場合は10番GRの位置的に終了でごわす。」

オオバク
「なら民間用入口の40番代のGR目指すか?」

ティエモ
「その方が無難だよね。ちょっと歩きたいし♪」

ジャイン
「ティエモはん、何度も言うでごわすがくれぐれも‥」

ティエモ
「分かってるって。」

船は47番GRに着いた

オオバク
「シャボンディ諸島か‥久しぶりだな‥」

ラーセイン
「姐さん、準備は?」

ティエモ
「いつでも♪」

オオバク
「あっ、やっぱりそのキャプテンコート着てくんだ‥」

ラーセイン
「返す気ねぇな。スタラララッ!」

ティエモ達が船を降りて10番GRを目指して歩き出す

黒髪の太った男
「ん?」

ポロッ‥バシャーン!
それをたまたま見ていた男は驚きのあまり飲んでいたジュースを落とした

黒髪の太った男
「おいおい‥まじかよ‥俺ぁ‥何てラッキーボーイだ。ブーハハハッ!!あの憎きマッドボーイ海賊団の残党をたまたま見つけたんだからな!
殺してやる!【天女】!
いや捕まえて売り飛ばしてやる!
いや‥やっぱり俺の女にしてやる!」


Next  >>40

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40 :3番手
09/27(水) 21:20

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.12 『思い出』

目次 >>39


島民達
「なんだあのデブ、急に叫びだしたぜ」

「ん?あいつらアクヤか?」

「賞金稼ぎチーム・タックリザードの【横取り豚】のアクヤか?」

「まだ居たのか‥てか、生きてたのか‥」

アクヤと呼ばれた黒髪の太った男
「よしっ!兄ちゃんに連絡だ!
【天女】を狩ってタックリザードの復活だ!」


賞金稼ぎチーム・タックリザード
【横取り豚】のアクヤ
最高獲得懸賞金 4,100万ベリー
(部下の手柄横取り)


アクヤ
「ブーハハハ。逃さねぇぞ。【天女】!」

アクヤはティエモ達をつけて行く

ラーセイン
「姐さん、何か太ったの付いて来てるぜ。」

ティエモ
「うん。知ってる。誰か思い出せないんだけど‥会ったような気はする‥」

オオバク
「見た目弱そうだし‥問題ないんじゃね?キティハハハ。」

ティエモ
「まぁね。でも‥」

アクヤ
「どれ兄ちゃんとウォッチャーに知らせて‥」

アクヤはポケットから電伝虫を取り出す

ティエモ
「ねぇ、あんた誰だっけ?」

アクヤ
「わぁぁぁっ!」

いつの間にかティエモが後ろに立っていた

アクヤ
「き‥気付かれたか!だ‥だが‥お前みたいな女、俺一人で十分だ!
つうか俺を忘れたのか?」

ティエモ
「ん?」

ググググ‥
アクヤの姿が豚の人獣型になる

アクヤ
「ブーハハハッ!イノイノの実、モデル豚!思い出したか?」

ティエモ
「ごめん!会ったよう気はするんだけど‥思い出に残ってない‥とりあえずお腹に回し蹴りするね。」

アクヤ
「ブーハハハッ!予告とは余裕だな!どの道女の細脚の回し蹴りでこの脂肪の鎧は貫け‥」

ドフォォォッ
ティエモの脚がアクヤの腹にめり込む

アクヤ
「!!」

ティエモ
「次の左のハイキックね♪」

回し蹴りによって屈んだアクヤに左のハイキックを繰り出す

スカッ‥
ハイキックが空を切る

ティエモ
「あり?やるじゃん、豚さん。」

バタッ‥

ティエモ
「ん?」

アクヤ
「‥‥‥‥‥」

オオバク
「姐さん、こいつ最初の一発でノびてるよ。」

ラーセイン
「スタッハハハ。見た目以上に弱かった!」

ティエモ
「うそっ!結局誰だったんだろ?」

オオバク
「この弱さならほっといていいでしょ。こんな負け方したら挑もうとは思わねぇだろ‥」

ラーセイン
「そうだな。挑んできたらバカだよ。」

ティエモ達は再びディーディーのいる10番GRのKING SEAに向かって歩き出す

様子を見ていた島の賞金稼ぎ達はティエモの手配書を見ながら目で追う

島の賞金稼ぎ達
「間違いねぇ‥本物だ。【天女】のティエモ‥1億超えの首‥」

「億超えの海賊は美味しいが‥面子が厄介だ‥」

「あぁ、【エア蹴り】のオオバク、【寸撃】のラーセイン。金次第で誰にでも付く出前傭兵‥前半の海じゃなかなかの手練れ‥‥雇われてんのか?」

「少し様子を見よう‥今、シャボンディ諸島にはデッドヒートカーニバル組と新世界組で海賊が賑わってる!」

「今年話題のルーキー達も最近上陸したみてぇだし。」

「海賊同士モメて手負いになったところを襲撃だ!何も正面から挑む必要はねぇ‥」

歩くこと30分‥
ティエモ達はシャボンディパークの前を通過する

ティエモ
「懐かしい‥もう1年か‥」

ラーセイン
「ん?どうした?」

ティエモ
「1年前さ、ここでモティちゃん狙う賞金稼ぎ達を叩きのめしたんだよね。
結局それで‥その賞金稼ぎチームと戦う事になってさ。そいつらのバックに海軍の少将が居て、そいつにお腹貫かれちゃって‥」

オオバク
「まじか!」

ティエモ
「その前にデッドヒートカーニバルで顔潰されちゃうし‥脚も折られて‥それも完治してなくてさ‥
で賞金稼ぎとの戦いで悪化させてやっと治ってきたって思ったら今度はインペルダウンを脱獄した【噛み殺し】のアリゲイトにズタボロにされて‥生死の境、彷徨ってたな‥
ジイルに怒られるし‥
結局私のせいでシャボンディ諸島に2ヶ月くらいいることになっちゃって‥キュハハハ。」

ラーセイン
「笑ってるけどエグい修羅場潜ってきたんだな‥」

オオバク
「生きててよかったな‥姐さん。」

ティエモ
「まぁね‥」


Next  >>41

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41 :3番手
09/29(金) 07:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.13 『プリティーナイトガール』

目次 >>39


〜30番GR シャボンディパーク前売店〜

ティエモ
「おじさーん!これくださーい!」

店主
「へいよ。2500ベリー。」
 
ラーセイン
「何買ったんだ?姐さん。」

ティエモ
「じゃーん!」

ティエモは売店で買った顔の上半分隠れる覆面を見せる

オオバク
「えっ?何すんの?」

ティエモ
「着けるに決まってんじゃん!顔バレしなくていいし意外と可愛くない?」

覆面を被る

オオバク&ラーセイン
「あっ‥かわいい‥」

ティエモ
「キュハハハ。どう?似合う?」

オオバク
「でも姐さん、キャプテンコートに覆面したら女子レスラーみたいだぜ。」

ラーセイン
「確かに!しかも絶対ベビーフェイスだ!俺、ファンになりそう‥」



ティエモ
「本当?よぉーし!チャンピオンベルト買ってこよっ♪」

オオバク&ラーセイン
「売ってるか!そんなもん!」


〜47番GR〜

ピンク髪のダブルモヒカンの男
「ん?ありゃあ‥」

背中にフォークの形の槍を2本背負うピンクのダブルモヒカンの巨漢の男は道端に倒れているアクヤに近付く

ピンク髪のダブルモヒカンの男
「はぁ‥やっぱりてめぇか‥起きろ!」

バコッ!
アクヤを叩き起こす

アクヤ
「ゲホッ‥うっ‥ここは‥ん?あぁ‥ウォッチャー‥」

ピンクのダブルモヒカンの男
「ウォッチャーさんだ!いつまでも対等と思うな!ザコ豚が!」


賞金稼ぎチーム・タックリザード
【双槍牛】のウォッチャー
最高獲得懸賞金 6,200万ベリー



アクヤ
「な‥何だと!兄ちゃんに言い付けるぞ!」

ウォッチャー
「好きにしろ!【美獣】にやられて以来、海賊に挑むも全敗‥もはや過去の人だ!」

アクヤ
「そんな事ねぇ!兄ちゃんは必ず蘇る!」

濃い紫の髪の男
「よく言ったアクヤ。その蘇る日は今日だ!」

アクヤ
「に‥兄ちゃん!」

ウォッチャー
「サ‥サウスジョー‥‥‥‥‥‥‥‥の兄貴‥」


賞金稼ぎチーム・タックリザード ヘッド
【黒蜥蜴】のサウスジョー
最高獲得懸賞金 9,300万ベリー


サウスジョー
「一部始終見ていたぞ。アクヤ!億超えの海賊、【天女】のティエモとよく戦った!兄ちゃんは感動した!」

アクヤ
「に‥兄ちゃん‥」



ウォッチャー
「(出た‥ブラコン‥気持ち悪いな‥)」

サウスジョー
「仇は取ってやる!トカゲソードの錆にしてくれる!」

アクヤ
「兄ちゃん、俺、あの女‥嫁にしてもいいかなって思ってるんだ。だから生け捕りで‥」

サウスジョー
「ジョヒヒヒィ!いいだろ!正装して待ってろ!俺が仕留めて来てやる!
来いっ!ウォッチャー!」

ウォッチャー
「へい‥
(【天女】か‥あいつの蹴り‥痛ぇんだよな‥)」

サウスジョーはウォッチャーを従えてティエモを追う


〜28番GR〜

ティエモは視線の先で銃撃戦をしているのに気付く



ティエモ
「海軍?買ってよかった。プリティーナイトガールのマスク♪」

ラーセイン
「そういう名前のマスクなんだ‥」

オオバク
「巻き込まれるから端行きましょ!」

山吹色の髪の女が長い舌を出しながら小型バズーカを海兵に放つ

山吹色の髪の女
「どけよ!海軍!民間人巻き込むかんな!」


S・シスターズ海賊団 航海士
【長舌】カンペロート・ミーモ
懸賞金 2600万ベリー


黒髪を後ろで結ぶ女
「コラッ!ミーモ!巻き込んでいいのは100人までよ!」

ミーモ
「うるさいよ!あんたもさっき20人くらいやっちゃってるじゃん!」

シーヲリと呼ばれた黒髪を後ろで結ぶ女
「あたくしは医者だから診てあげれる!」


S・シスターズ海賊団 船医
【顎槌】ブックマーク・シーヲリ
懸賞金 2,000万ベリー


海兵達
「て‥手強い!だが何としても捕まえろ!」

「先日の脱走でラン嬢がご立腹だ!」

「お‥おい‥逃げろ!またあれだ!」

ボヨン!ボヨン!ボヨン!
茶髪の胸の大きい太った女がボールのように丸くなり地面を跳ねてくる

茶髪の太った胸の大きい女
「きゃっ!避けないで!殺せません!」


S・シスターズ海賊団 船長(三女)
【脂ボール】セブスガーラ・キャーシャ
懸賞金 4,700万ベリー


Next  >>42

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42 :3番手
09/30(土) 20:49

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.14 『S・シスターズ海賊団』

目次 >>39


キャーシャ
「ボテボテ脂(し)ボーリングです!」

小刻みにバウンドしながら海兵に迫る

海兵達
「に‥逃げろ!うわぁぁっ!」

「ぎゃあああっ!」

3人の海兵が下敷きになり地面に埋まる

海兵達
「ハァ‥ハァ‥あ‥危なかった‥」

「恐ろしい‥ボテボテの実の能力‥」

茶髪の尻の大きい女
「躱すんじゃないよ!アッタシのかわいい妹の攻撃を!」

茶髪の尻の大きい女は短剣を持ち海兵達に近付いて来る
その姿は次第にビーグルの人獣型に変わって行く

茶髪の尻の大きい女
「ビーグル・ウォーキングソード!」

短剣を振りながら海兵達の間を駆け抜ける

ズババババッ!

海兵達
「うぎゃあああっ!」

茶髪の尻の大きい女
「もう2度と捕まらない!」


S・シスターズ海賊団 船長(二女)
【弾尻】セブスガーラ・ミーキャス
懸賞金 4,900万ベリー


キャーシャ
「お姉ちゃん!」

茶髪の胸と尻の大きい女
「ミーモ!シーヲリ!手を貸して!」

キャーシャ
「パイお姉ちゃん!」

ミーキャス
「パイ姉!キャーシャ、伏せな。」

海兵達
「な‥何をする気だ」

「あ‥あいつが船長で長女の‥」

茶髪で胸と尻の大きい女は両手を横に広げる

茶髪で胸と尻の大きい女
「引いて!」

ミーモとシーヲリは茶髪で胸と尻の大きい女の腕の皮を引っ張る
腕の皮は伸びながら弦の様になり、そこに矢が現れる

茶髪で胸と尻の大きい女
「シュへへへ。さぁ、ユミユミの能力、味わっていけ!」


S・シスターズ海賊団 船長(長女)
【早弓(はやゆみ)】セブスガーラ・パイタン
懸賞金 5,200万ベリー


パイタン
「喰らえ、海軍!パイの必殺技!セクシーバードアロー!」

ビュンビュンビュンビュン!
グサッグサグサッ!

海兵達
「ぎゃあああ!」


少し離れた所で様子を見ているティエモ

ティエモ
「ふーん‥5人中3人が悪魔の実の能力者か‥」

オオバク
「ああっ!あいつらです!前に言った脱走して懸賞金が5,000万を超えてきたルーキー。【早弓】のパイタン!あんまり可愛くないでしょ?」

ラーセイン
「そうだな。しかも性格も悪そうだ。一味全員な‥」

ティエモ
「苦手なタイプ‥でもここで海軍を倒してくれるなら面倒にならなくていいけどね。」


〜30番GR〜

サウスジョー
「おいっ!この女見なかったか?」

ウォッチャー
「おぅっ!この女こっちに来なかったか?」

サウスジョーとウォッチャーはティエモの手配書を持ち目撃情報を集めながら30番GRまで来ていた

サウスジョー
「ウォッチャー、何か分かったか。」



ウォッチャー
「ああ、おそらくだが‥あの店で何やらマスクを買って無法地帯の方に向かったようだぜ。」

サウスジョー
「無法地帯‥広すぎるな‥何か手掛かりがあれば‥」

ウォッチャーとサウスジョーの後ろからダークグリーンの髪の大柄の男が近付く

ダークグリーンの髪の男
「てめぇ‥サウスジョーか?ボハハハ!生きてたのかよ!ウケるぜ!」


賞金稼ぎ
【死体配送人】ボザノス
最高獲得懸賞金 1億5500万ベリー


サウスジョー
「ボ‥ボザノス!」

ウォッチャー
「ボザノス‥億を超える首にしか興味を示さねぇ‥

捕まえた賞金首は全て殺して引き渡すイカれた賞金稼ぎ‥」

ボザノス
「ボハハハ。いちいち俺様の紹介をするな‥名もなきドブネズミ‥」

ウォッチャー
「な‥何だと‥」

ボザノス
「おっ!何だ?やるか?勘弁してくれ‥俺の撲殺棒は上物の血しか好まねぇんだ。」

サウスジョー
「やめろ、ウォッチャー!

悪いな‥ボザノス。俺達は急いでる。
そうだ。お前この女見なかったか?」

ボザノス
「あぁ?【天女】イーシュガー・ティエモ‥懸賞金1億3400万ベリー?この女が?
何だか分からねぇが‥さっき海軍の軍隊は28番GRに居たがな。」

ウォッチャー
「それか!兄貴!」

サウスジョー
「ありがとよ。よしっ!28番GRに‥」

ボザノス
「待て‥」

ウォッチャー
「何だ!俺達は急いでいると‥」

ボザノス
「ちょうど退屈してたところだ‥その女、俺が殺してやる!懸賞金はくれてやるよ。暇つぶしだ。ボハハハハッ!」


Next  >>43

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43 :3番手
10/02(月) 19:02

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.15 『私はテンティ』

目次 >>39


〜28番GR〜

S・シスターズ海賊団により海軍は全滅した

オオバク
「有名な海軍将校は居なかったとは言えあの数の海兵を‥」

ラーセイン
「まっ、弱くはねぇってことだな。」

ティエモ
「まっ、これで先進めるし、行こっか。」

パイタン
「おいっ!」

ティエモ
「えっ?」

パイタン
「お前だ‥マスクの女!」

ミーキャス
「ん?パイ姉、どうした?」

キャーシャ
「パイお姉ちゃん!また殺すんですか?」

ミーモ
「ミシシシ。何か見てるだけでムカつく女。殺そ♪殺そ♪」

シーヲリ
「ちょっと、スタイル抜群だからって殺したらダメだよ。せめてズタズタに斬り裂いて生かしてあげて!」

パイタンを筆頭にS・シスターズ海賊団がティエモ達の方に歩み寄ってきた

ティエモ
「やっぱり私か‥」

オオバク
「やっちゃいましょうよ。姐さん。」

ラーセイン
「姐さんなら1分で‥」

ティエモ
「いくらマスクしててもあまり騒ぎ起こしたくないんだよね‥ジャインに怒られるし‥」

パイタン
「おめぇ、何さっきから見てやがる?そのマスク‥腹立つな。」

ミーキャス
「ミキャキャキャ。パイ姉、マスクしてるって事は‥顔に恵まれなかったって事だろ。」

キャーシャ
「ミーキャお姉ちゃん!だめですよ!ブスなんて言っちゃ!」

ミーモ
「そのマスク取ってその化物顔見せてみな!」

シーヲリ
「大丈夫!ブスでもいいことありますから!」

オオバク
「あ‥姐さん‥‥やっちまいましょう‥やらねぇんなら‥俺が‥」

ラーセイン
「オオバク‥俺も手を貸すぜ‥」

ティエモは爆発寸前のオオバクとラーセインの前に静かに手を出して2人を止める

ティエモ
「ごめんなさい。お姉さん達があまりに強くて可愛くてセクシーだから見惚れちったんだ。」

パイタン
「何だと?シュへへへ。そうなのか。それは仕方ない。」

ミーキャス
「男共もそれで見てたのか?んん?」

キャーシャ
「きゃあああっ!ナメるように身体見てるじゃないですか!」

ミーモ
「ミシシシ。雄だな。まぁ、仕方ないか。こんなにいい女に囲まれてんだ。」

シーヲリ
「ヲフフフ。女子に囲まれて息遣い荒くなってますよ。お兄さん達♪」

オオバク&ラーセイン
「くっ‥」

パイタン
「お前、海賊か?」

ティエモ
「まぁ、一応‥」

パイタン
「懸賞金は?」

ティエモ
「1‥‥‥あ、いや‥3400万‥」

ミーキャス
「3400万?お前が?まぁまぁじゃん。」

パイタン
「驚かせて悪かったね。お詫びにいいことを教えてあげるよ。1週間後にフィフティーンアップルズってとこで開催されるデッドヒートカーニバル知ってる?それでパイ達に賭けな。儲けられるよ。シュへへへ。」

ティエモ
「うん。そうする。じゃあ私達そろそろ‥」

パイタン
「待ちな。お前、名前は?」

ティエモ
「えっ‥わ‥私ですか?あの‥その‥あっ!テンティです。以後お見知り置きを。」

ミーキャス
「テンティ‥聞いたことないね。」

キャーシャ
「今年のルーキーじゃないんですか?」

ミーモ
「あーしはこの女好かない!少し斬るくらいいいでしょ?」

シーヲリ
「それはあんたの10倍くらいおっぱい大きいからでしょ。」

ミーモ
「何だとてめぇ!てめぇも板じゃねぇか!」

シーヲリ
「あたくし、巨乳に憧れありませんから。」

パイタン
「やめな!
テンティって言ったよね。まぁ、これも何かの縁だと思わない?少し付き合わない?」

パイタンがクイッと顎で酒場を差す

ティエモ
「えっ‥」

ミーキャス
「別に急いでる訳でもないんでしょ?それともパイ姉の誘いを蹴るってこと?」

キャーシャ
「きゃああっ!それは大変!ダメです!殺さなくちゃいけません!」

ミーモ
「ミシシシ。だったらあーしが乳斬り落として殺してやる!」

シーヲリ
「ほらやっぱり!」

オオバク
「姐さん、やりましょう!」

ラーセイン
「ボコボコにしましょう!」

ラーセインとオオバクが両脇からティエモに耳打ちする

ティエモ
「(困ったな‥断ればもめ事は避けられないだろうし‥付き合えばジャインをそれだけ待たせるだろうし‥どうすれば‥)」


Next  >>44

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46 :3番手
10/06(金) 21:26

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.18 『誰が天女?』

目次 >>39


ナインアイ
「お‥おい‥あいつ、ボザノスだ。」

トック
「イカれた男‥何であいつが‥ここに‥」

ゲーハム
「ハゲハハハ!だがオオバクを一瞬で片付けやがった!これで仕事が楽になる。」

ボザノスの乱入を見た3人の賞金稼ぎは突撃する

ティエモ
「何か来た!」

ラーセイン
「たぶん賞金稼ぎだ。」

ミーキャス
「ミ‥ミーモ!見てたぞてめぇ、テンティ!」

キャーシャ
「きゃあああ!ミーモさん!仇討ちます!殺してあげます!」

ビーグルの人獣型になるミーキャスと体を脂肪で丸くするキャーシャ

ティエモ
「やべっ!囲まれた!」

ボザノス
「俺の獲物だっ!」

ボザノスは撲殺棒を振り回す

ミーキャス
「わっ!」

ボフッ!

ボザノス
「ん?」

撲殺棒がキャーシャの体にめり込む

キャーシャ
「効きません!脂防御力アップ・ファットアーマーです!」

パイタン
「私の美しさに惚れなさい(パイタン・キューピット)!」

グサグサグサッ

ボザノス
「あぁん?」

パイタンは左手を弓に変えてボザノスに3本の矢を喰らわせる

ティエモ
「BWH3段蹴り!」

ダダダン!
ティエモがボザノスの胸、腰、脚の付け根を蹴る

ナインアイ
「ナへへへ。ボザノス!加勢するぜ!」

駆けつけたナインアイは先端が三日月の形の槍をティエモに向ける

ティエモ
「やっぱり私狙いか‥モテモテだね‥」

ボザノス
「邪魔するんじゃねぇ!クソザコ!」

バキィッ!
ボザノスの裏拳がナインアイの顔にめり込む

ナインアイ
「げばっ‥」

トック
「な‥何っ!」

ゲーハム
「イ‥イカれてやがる‥噂以上‥」

シーヲリ
「あぁぁぁっ!」

シーヲリは肩を巨大なトカゲに噛みつかれ倒れる

ミーキャス
「シーヲリさん!」

サウスジョー
「ボザノスの邪魔するとああなるか‥まぁ‥いい【天女】は任せよう。俺達はこのルーキーを狩るぞ!ウォッチャー!
酒代くらいになるだろ。」

ウォッチャー
「御意だ。」

ガキーン
ウォッチャーが振り回したフォークの様な槍を短剣で止めるミーキャス

ミーキャス
「ナメんなよ!ブサイク!」

ウォッチャー
「お前らに言われたくねぇ。」

トック
「チッ!せめて一人くらいは‥」

トックは鎌付きのヌンチャクを振り回しパイタンに向かう

トック
「弓の能力者だったな!身構えなければ撃てないだろ!」

パイタン
「歯弓・私の刺激的口づけ(パイタンスティミレーションキッス)!」

パイタンは歯を弦に変え口から矢を放つ

グサッ

トック
「うぎゃあああ!」

パイタン
「キャーシャ!こいつ、邪魔!」

右胸に刺さり倒れるトックにキャーシャが飛ぶ

キャーシャ
「はい!ごめんなさい!潰します!でも私のおっぱいに体験できますよ♪
キャーシャ脂亡確定Gカップレス!」

トック
「や‥やめろ!死ぬ!」

ドスーン!
脂肪で丸くした体でトックを潰す

ゲーハム
「トックゥー!」

ラーセイン
「人の心配してる場合じゃねぇよ。ハゲ頭!ラーセインウィップ!」

モーションの少ないハイキックを放つラーセイン
ゲーハムはそれを両手に装備した盾で防ぐ

ゲーハム
「邪魔だ‥てめぇを倒しても1ベリーにもならねぇんだ。」

ティエモ
「ウエストファーミング!」

ガッ!
ボザノスにミドルキックを放つがガードされる

ボザノス
「いい蹴りだ。【天女】、お前の血をこいつに吸わせてやりてぇな。ボハハハ。」

撲殺棒を舐めながら不敵に笑う

ティエモ
「きもっ!」

パイタン
「パイの血はその汚い棒にはもったいない!」

ボザノス
「あぁ?」

パイタン
「私の胸触れるよ(パイタン・ミルクアロー)!」

胸を掴んで引っ張り大きめの矢を放つ

ボザノス
「てめぇはすっ込んでろ!」

バキーン!
撲殺棒で矢を打ち落とす

パイタン
「すっ込んでろ?パイの事をさっきから天女って呼んでおいて何がしたいの?」

ボザノス
「てめぇじゃねぇよ!隣にいる女が億超えの賞金首。【天女】のティエモだ!」

パイタン
「へ?」

ティエモ
「そうなんです‥テンティって嘘付いてごめんなさい。」

パイタン&ミーキャス&キャーシャ
「えぇぇぇぇぇっ!」



Next  >>47

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47 :3番手
10/07(土) 22:37

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛


Vol.19 『三ツ巴』

目次 >>39


パイタン
「あのマスク女が1億超えの賞金首‥」

ミーキャス
「そういえば‥【天女】って1年くらい前‥新聞で読んだ気が‥」

キャーシャ
「きゃああっ!もしかして‥超新星の一味の一人ですか!」

ティエモ
「バレちったか‥もうバレたんなら慣れないマスクして戦う必要ないか。」

ティエモはマスクを外す


〜廃墟の裏〜

マツカリン
「あれ?あの人‥」

マツカリンがティエモ達の戦いを双眼鏡で見ていた

ヴァサモル
「どうした?マツカリン。」

マツカリン

「やばい人が2人程居ると思う‥一人は賞金稼ぎのボザノス‥」

グラブ
「【死体‥配送人】‥か‥」

マツカリン
「もう一人は多分だけど‥億超えの海賊で確か‥マッドボーイ海賊団だったかな?【天女】イーシュガー・ティエモだと思う。」

ヴァサモル
「何!あの一味は壊滅したんじゃなかったのか!
そいつは厄介だぜ。億超えの海賊とイカれた賞金稼ぎ‥どさくさに紛れて逃げられるかも‥」

マツカリン
「賞金稼ぎなら結局アタシ達には逆らわないんじゃない?」

グラブ
「ボザノス‥あの‥男に‥それは‥通じない‥」

ヴァサモル
「何にせよ‥とりあえず、行くか!」

海軍の3人も戦場に向かって飛び出す

マツカリン
「暴れるのをやめなさい!海賊達!」

ラーセイン
「あ‥姐さん!」

ティエモ
「ん?えぇぇっ!海軍?嘘‥マスク外しちゃった。やべっ。」

ティエモはしまったマスクを取り出し被ろうとする

ボザノス
「何してる‥【天女】。俺をナメているのか?
撲太刀(ボクタチ)!」

ガキィッ!
横からティエモの側頭部を殴る

ティエモ
「あぅっ!」

ラーセイン
「姐さん!」

ティエモ
「うぐぐ‥心配無用。今のは私が悪い‥」

ボザノス
「油断は隙‥そして死だ!まだ血を吸わせろ。俺の相棒によ‥」

ボザノスは撲殺棒についた血を舐める

ヴァサモル
「そこまでだ!S・シスターズ海賊団!そしてマッドボーイ海賊団、【天女】のティエモ!確保する!」

パイタン
「こ‥こいつら‥」

ミーキャス
「パ‥パイ姉‥やばいよ‥」

キャーシャ
「きゃああっ!あの時のガールズシップ嬢と一緒にいた‥」

ボザノス
「どけよ‥政府の狗がぁ!」

バゴォーン!パキパキッ
ボザノスはヴァサモルを撲殺棒で激しく殴る

サウスジョー
「おいおい‥」

ウォッチャー
「や‥やりやがった!」

ゲーハム
「海兵に手を出しやがった!」

ラーセイン

「首が折れた!」

ヴァサモルの首は直角に曲がって頭から血を流しているが‥

ヴァサモル
「あぁ‥痛ぇなぁ‥分かってるんだよな?お前‥」

普通に喋り始める

ボザノス
「あぁ?ふん‥能力者だな。」

ヴァサモル
「だからどうした?びびった訳ではないよな?」

ボザノス
「俺の楽しみを邪魔するなら消すのみ!」

ボザノスは再び撲殺棒を振りかぶる

ヴァサモル
「無駄‥」

ドガァッ!

ボザノス
「ぎゃあああ!」

ボザノス
「あぁん?」

ボザノスが撲殺棒で殴ったのはボザノスだった

ボザノス
「な‥何しやがるんだ‥俺!」

ボザノス
「何だぁ?」

マツカリン
「マフフフ。どうしたの?幻想でも見た?」

ティエモ
「な‥何が起きてるの?この海兵達‥能力者なの?」


グラブ
「某は‥能力者では‥ない‥がな‥斬り捨て‥御免‥
居合・三度一致」

ティエモ
「危なっ!」

ズババババッ!

ゲーハム
「ぐわぁぁぁっ!」

ウォッチャー
「うぉっ!」

駆け抜けながらゲーハムとウォッチャーを斬り捨てる

グラブ
「さすが‥だ‥【天女】‥」

ティエモは跳んでゲーハムの刀を躱していた

ティエモ
「ラーセイン!オオバクをお願い!」

ラーセイン
「了解だ!姐さん!」

ヴァサモル
「逃さねぇ!【天女】のティエモ!」

ヴァサモルは細い剣を抜きティエモに向ける

ティエモ
「えっ?」

ヴァサモルの右腕の関節が逆に曲がったり二の腕で曲がったりと軌道が読めない

ティエモ
「な‥何それ!」

グサッ!

ティエモ
「うっ!」

軌道の読めない剣先はティエモの肩に刺さっ

ボザノス
「クソガキィ!俺の獲物に手を出すんじゃねぇよ!」

再び撲殺棒をヴァサモルに振り下ろすがヴァサモルは関節を逆に曲げてキャッチする

ティエモ
「は?」


Next >>48

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48 :3番手
10/08(日) 23:08

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.20 『モテモテ?』

目次 >>39


サウスジョー
「な‥何だ!か‥体が焼ける‥熱い‥」

サウスジョーの体が炎に包まれる

ウォッチャー
「あぅぅ‥さ‥寒い‥な‥何で急に‥」

ウォッチャーの体は凍りはじめていた

マツカリン
「マフフフ。お気の毒に‥お互いに暖め合い、冷まし合うといいんじゃない。」

サウスジョー
「く‥くそが‥俺達に何をした?」

ウォッチャー
「な‥何の実だ‥」



マツカリン
「教える義理ないし♪あなた達がアタシ達に非協力的だった段階で敵と見なしてるの。
あと警告。居合に注意!」



サウスジョー
「居合?」



グラブ
「斬り捨て‥御免‥
居合・三度紙(サンドペーパー)‥」



ズバァバァッ!
不規則な動きでサウスジョーとウォッチャーを続け様に斬る

サウスジョー
「ぐぁぁぁっ!」

ウォッチャー
「ぐはぁっ!」

パイタン
「あ‥あれだ‥うちのクルー達が全滅させられた戦闘スタイル‥」

ミーキャス
「能力者の2人が動きを止めてあの三度笠の海兵が斬る‥」

キャーシャ
「シーヲリさん曰く、崖崩れに巻き込まれる幻を見た‥って言ってました。」

ヴァサモル
「警告するぜ、ボザノス。これは公務執行妨害。俺達はお前を捕まえる事が出来る。俺達に協力するか、敵となるかだ。」

ボザノス
「黙れ!俺の獲物を横取りはさせん!俺が狩ってやるから大人しく見てろ!」

ヴァサモル
「却下だ。」



グサッ!
ヴァサモルの不規則な関節の動きでボザノスの撲殺棒はを捌きながら肩を刺す



ボザノス
「ぐっ!てめぇ‥」



ティエモ
「お生憎‥私を忘れてない?」

ヴァサモル
「!!」

バキィツ!パキパキ‥
ティエモは後ろからヴァサモルにハイキックを見舞う

ヴァサモル
「かぁーっ!いってぇぇ!女の蹴りじゃねぇ‥」

ヴァサモルは首が真下を向きながら普通に喋る

ティエモ
「怖いんですけど!
(またあれ‥いつもの手応えが半分以下‥KO出来ないのはあの首‥いえ関節のせい‥)」

ボザノス
「お‥おい‥【天女】‥てめぇの相手は俺だ‥」

ティエモ
「うん。分かってる!」

バッ!

ティエモ
「フェイスファーミング!」

バキィッ!
ジャンプしてのレッグラリアットの様な蹴りをボザノスの顔に叩き込む

ボザノス
「がっ!」

パイタン
「いーやぁぁぁ!」

ミーキャス
「うわぁぁ!」

キャーシャ
「きゃあああ!」

ティエモ
「えっ?何?」

パイタン、ミーキャス、キャーシャは3人抱き合う様に怯えていた

パイタン
「いやぁ!虫嫌い!」

ミーキャス
「く‥来るな!」

キャーシャ
「き‥気持ち悪いです!」

ティエモ
「虫?何もいないように見えるけど‥」

マツカリン
「マフフフ。グラブ君‥殺さないように‥」

グラブ
「承知‥している‥居合‥三度‥」

バッ!ドガァァッ!
ティエモのフライングニールキックがグラブに当たる

グラブ
「ぐぅっ‥」

マツカリン
「グラブ君!くっ!邪魔をするな。【天女】!」

キャーシャ
「あれ?」

ミーキャス
「む‥虫の大群が消えた‥」

パイタン
「テンテ‥いや‥【天女】のティエモ、何で‥」



ティエモ
「嘘ついてごめん!ここはケツ持ちます!逃げて!」

パイタン
「れ‥礼は言わないよ‥」

キャーシャ
「シーヲリさん、ミーモさん立てます?」

ミーキャス
「行くよ。」

パイタン達はシーヲリとミーモを担いで去って行った

ティエモ
「ラーセイン!準備は?」

ラーセイン
「いつでも!」

ティエモ
「これ持って先に行ってて!」

バサッ‥
エクイルのキャプテンコートを投げ渡す

ラーセイン
「おっとっと!姐さんは?」

ティエモ
「こいつら仕留める!」

ラーセイン
「で‥でもよ、そいつらの狙いは姐さんだぜ!場合によっては4対1に‥」

ティエモ
「苦難上等!ここで負けたら優勝できないじゃん。」

ラーセイン
「絶対捕まんなよ!」

ティエモは無言で親指を立てる

グラブ
「効いたぞ‥よくも‥やって‥くれたな‥」

マツカリン
「覚悟できてる?海賊相手に卑怯って言葉はないけど‥」

ヴァサモル
「女も出すなよ。海賊は海賊!」

ボザノス
「海軍と組む気はねぇがお前は俺の獲物だ。」

4人はティエモに狙いを定める

ティエモ
「キュハハハ。モテモテじゃん。」


Next >>50

(Android/Chrome, ID:01Prr2R+0)
119 :3番手
02/02(金) 22:53

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次9


Vol.81 『稽古』           >>120

Vol.82 『規則』           >>121

Vol.83 『いいこと』         >>122

Vol.84 『白髪頭の老人』       >>123

Vol.85 『就職先』          >>124

Vol.86 『シュアーコロシアムへ』   >>125

Vol.87 『集う強者達』        >>126

Vol.88 『同期』           >>127

Vol.89 『完全包囲網』        >>128

Vol.90 『90人の曲者達』       >>129

(Android/Chrome, ID:vd061TTB0)
121 :3番手
02/07(水) 18:00

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.82 『規則』

目次 >>119

〜ウインドエリア ホテル シュラインメイデン〜

AM8時
ピクサーとピクシーの元にスエッジの使いの者が来ていた

スエッジの使い
「‥という訳でピクサー様、ピクシー様には上位10傑としてこちらの演出の元で入場して戴きます。」

ピクシー
「ピハハハ。いいよ!去年もやってるし。」

ピクサー
「ちょ‥ちょっと待って!何で私が【アイスドール】なんかと‥」

スエッジの使い
「それが決まりでございますのでご了承願います。」

ピクシー
「ピクシーちゃんはティエモね。りょーかい!」

スエッジの使い
「左様でございますが‥ティエモ様とは去年の因縁もございますでしょうが何とぞ揉め事、争いはご遠慮願います。」

ピクシー
「しないよぉー。もうティエモ、友達だもん。ねぇ、お姉ちゃん。」

ピクサー
「何で‥私じゃなくピクシーが‥」

ピクシー
「お姉ちゃん?」

ピクサー
「うるさぁぁぁい!もうあんたと口聞かない!」

ピクシー
「えぇぇぇっ!何でぇ!?」


〜ファイアエリア 海軍駐屯地〜

海兵達
「准将殿、上位10傑入りおめでとうございます!」

「さすがカピーチさん!」

カピーチ
「カフフフ。ギリギリよ。でも、悪い気はしないわね。」

海兵達
「海軍では1番人気ですからね。」

「今年こそは優勝の名誉を我々、正義の名の下に!」

「お取り込み中失礼します。カピーチさん、スエッジ聖の使いの方がお見えになってます。」

カピーチ
「ん?通して‥」

スエッジの使い
「カピーチ准将、まずは上位10傑入りおめでとうございます。」

カピーチ
「はっ!ありがとうございます。」

カピーチはスエッジの使いの者に敬礼をする

スエッジの使い
「早速ですが‥明日の抽選会の話をよろしいですか?」

カピーチ
「はっ!伺います!」


〜同じファイアエリア ホテル〜


ザラード
「わざわざそんな事を言いにこんな時間に俺を起こしたのか?」

フィールド
「失礼は承知してます。すみません。ザラード様。ですがこれがこの島の規則ですので‥」

寝起きのザラードは机に置いていた飲みかけの瓶酒を飲む

ザラード
「それで‥なんだって?」

フィールド
「えぇ‥あなたは上位10傑の中の2番人気、登場後は決して揉め事等は御法度で願います。」

ザラード
「‥‥‥‥イヤだと言ったら?」

フィールド
「従って戴きます。」

ザラード
「ザラララ。死にてぇか?」

ザラードは瓶酒を飲み干すと同時にフィールドに空ビンを振り下ろす

フィールド
「‥‥‥‥。」

バリーン!
フィールドに直撃した空ビンはあり得ないほどに粉々になって飛び散った

ザラード
「あぁん?」

フィールド
「満足しましたか?念の為に言っておきますが‥過去に抽選会にて暴れた上位10傑は3人。いずれも海賊。内2人は護衛の3人の中将に一斉に取り押さえられ両手両足を斬り落とされそのまま首をへし折られて絶命しました。」

ザラード
「ガラスが粉々‥てめぇ能力者か?」

フィールド
「もう一人はどうなったか‥知りたいですか?その海賊はあなたの様に2番人気でした‥
だからスエッジ様もとても残念がられました‥ですが‥規則は規則。
その海賊‥どうなったと思います?」

ザラード
「知るか!俺の話を聞いてるのか!あぁっ!」

グイッ
フィールドの胸ぐらを掴む

フィールド
「理解出来ない現象を全て悪魔の実と決めつけるのは弱者の考えですよ。ザラード様‥
そして私も話の途中です。」

グググッ‥
胸ぐらを掴む腕を掴むフィールドの手は黒くなる

ザラード
「ぐぉぉ‥あがっ!」

フィールド
「覇気です‥知らないでしょう‥前半の海に居座るあなたに‥
さっきの話の続きです。その海賊‥手首足首から手足をもいでやりました。こうやって‥その後インペルダウンにぶち込んでもらいましたよ。フィハハハ。だから去年インペルダウンの脱走劇でも真っ先に死んだそうです。」

ザラード
「て‥てめぇ‥一体‥」

フィールド
「従ってもらいますよ。ザラード様。断れば‥従わなければ俺がお前を殺す!
分かったか?ガッデム!」



Next >>122

(Android/Chrome, ID:43QrPZAX0)
1 :3番手
01/30(月) 17:10

こちらはThird Theater(3番手劇場)でございます(^^)

何やか懐かしさを感じたかたはごゆるりと♪


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
お知らせ!
連載再開しまーす!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




★作者より‥(11/16)
【現況】現在今、Volume.188 まで完了!
タイトルは  『三枚と五枚』(仮)


【一言】200話完結くらいと思ってましたが‥見積もりが甘かった💦
 
【目標】最低3日に1話の更新目指してます



〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛
☆イーシュガー・ティエモ誕生日記念☆
★☆★☆>>>398.13★☆★☆!
↑↑↑
実は次の日続き更新してました(笑)
明らかになる海賊デビューの日!
(‥の悲劇)



新ストーリー

2023  9.8  START!

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

✤最新✤
Vol.182 『【岩布団】のイワード』
>>231

Vol.181 『岩?』
>>230

Vol.180 『プレス』
>>228




(デッドヒートカーニバル概要 >>77









今&前目次 >>229,218




   
過去目次
>>207,196,185,174,163,152,141,130,119,107,95,84,72,61,49,39,26 




目次の目次の目次 >>25
   


目次の目次 >>24

①出身地
東北とだけ‥

②仕事(年齢)
ブラック企業ですね(笑)

③性別
MAN

④趣味
ジョギング


⑤好きな漫画
ワンピ、鬼滅

⑥好きなキャラ
ゾロ、ロー、イッショウ

女子キャラかわいいオリンピック
【ゴールド】ペローナ
【シルバー】シャーロット・プリン
【ブロンズ】日和(小紫より日和派)

⑦好きな言葉
てめぇら全員ここまでだ!
食べなさい。侍とは腹など空かぬものだ。
食え‥えれぇ家に生まれたな‥

⑧一言
また会いたいです

バンテンの一言履歴のコーナー
>>>440.623


画像(jpg) 106.7KB
(Android/Chrome, ID:Wc/H4I/D0)
28 :3番手
09/08(金) 16:44

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次 >>26

Vol.1 『RE ANGEL!』


偉大なる航路・前半の海、半周の赤い土の大陸まであと数日程といった海域に一隻の船が漂う

帆には『JUSTICE PERFUME』その下には『CENTL』と書かれ掲げるは海軍のカモメのマーク。

海軍本部大佐、【艶香(えんきょう)】のセントルの船だった。

彼女は今‥軍の命令を無視し世界政府がもみ消した約1年前に起きた事件‥『SECRET 7』に関わってしまった事で処分を受け、偉大なる航路、前半の海に居た。

彼女が受けてる罰‥それは‥トータルバウンティ、20億の海賊の拿捕である。

それも単体の最低懸賞金は5000万ベリー。

つまり最低でも5000万ベリーの賞金首を40人。

それが達成できるまでは彼女の昇格も無く新世界に入ることも許されなかった。

しかしセントルは約1年掛かり28人の5000万超えの海賊を仕留めインペルダウンに送ってきた(内億超え3人)

現在まで仕留めた海賊のトータルバウンティは18億6700万ベリー!

残り1億3300万ベリーに迫っていた。

しかし‥

最後に海賊を捕まえたのは25日前‥

黄色い髪をてっぺんで結ぶ女海兵
「あぁぁっ!もう、何でこの大海賊時代にこんなに海賊に会わないのよ!」


海軍本部 大佐
【艶香(えんきょう)】のセントル
(パフュパフュの実 香水人間)


水色の髪の海兵

「仕方ないですよ。約1年‥前半の海の最後の砦、【艷香】のセントルの検問はもう海賊達にも知れ渡ってますから‥」


海軍本部 一等兵
【シャッターチャンス】のシャボンダマ
(パシャパシャの実 カメラ人間)


制服を崩して着る茶金の髪の海兵
「そぉすよ〜。セントルちゃん大佐。
まっ、焦らず行こうっす!」


海軍本部 中尉
【折り紙】のカイバー


セントル
「そんな悠長な事言ってらんないの!
あの鬼真面目堅物男は新世界で活躍し次期少将に出世との噂がアタイの耳に入ってきた段階で焦りしかない!」

カイバー
「あぁ、パレードさんすか?
あの人確かに新世界で死線くぐってるすからね。」

セントル
「アタイだって新世界に行ったらくぐりまくってやる!だから早く海賊探せ!」

緑髪の片目を前髪で隠す女海兵
「お取り込み中失礼しちゃいます。」


海軍本部 准尉
【スピンスター】ツー


セントル
「どした?ツーちん?」

パァァン
ツーはクラッカーを鳴らす!

ツー
「おめでとうございます!海賊船、見つかっちゃいました!」

セントル
「何っ!」

ツー
「まだ肉眼ではっきり確認出来る距離ではありませんが私が調べた所‥オレンジ髪のドクロ‥話題のルーキー、ノック‥」

セントル
「懸賞金は?」

シャボンダマ
「相手が誰かより懸賞金‥」

カイバー
「ライハハハ!セントルちゃん大佐っぽいでしょ。」

ツー
「船長は8900万、副船長が5100万でトータル1億4000万ベリーですね。」

セントル
「よっしゃっ!全員戦闘準備!」


〜偉大なる航路 前半の海 魔の三角地帯〜

小さな帆船が波に揺られながら霧の海を進んでいた

黒髪のガタイのいい男
「大丈夫でごわすか?」


オンツ海賊団 副船長
【奇音】ゴーディア・ジャイン
懸賞金 1億4800万ベリー


水色の短髪の男
「大丈夫だって。俺達はもう何度通ってるんだ。」


出前傭兵
【エア蹴り】ケーティーズ・オオバク


灰色の短髪の男
「そうだ。おっさん!
この魔の三角地帯は霧の海‥言わば霧の中、前方の障害物に気を付けて記録指針に従えば越える事は困難じゃねぇ!」


出前傭兵
【寸撃】スターキア・ラーセイン


ジャイン
「アッシはおっさんじゃないでごわす!」

オオバク
「雰囲気おっさんだぜ。キティハハハッ!」

ラーセイン
「あぁ、そうだな!ところで美ケツの姐さん!何か見えましたか?」

ラーセインが見上げる帆の上には背中に羽を付けた赤茶色の髪の女が立っていた。

赤茶色髪の女
「僅かに光‥あんたの言う通り出口は近いわ。
それと美ケツって次言ったら蹴るからね!」


マッドボーイ海賊団 エステティシャン
【天女】イーシュガー・ティエモ
懸賞金 1億3400万ベリー



Next >>29

(Android/Chrome, ID:VjQIeZuc0)
29 :3番手
09/09(土) 22:11

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.2 『ノックアウト海賊団』

目次 >>26


ティエモ
「ん〜。3日振りの太陽♪」

太陽の光を浴び、甲板に飛び降りるティエモ
スタッ‥

オオバク
「どうだ!ちゃんと抜けれただろ!」

ラーセイン
「スタラララ!言ったろ。俺達は出前傭兵。
電伝虫一つで偉大なる航路・前半の海ならどこでも行く!相手が誰だろうが金で雇われる傭兵さ。」

オオバク
「ゆえに!この前半の海の航海は御手の物って訳さ。頼りになるだろ?」

ジャイン
「まぁ、助かったでごわす。」

ティエモ
「そうね。あんた達にはすっかり助けられた。色々戦い方も教えてもらったし‥サンキュ♪」

ラーセイン
「まっ、美ケ‥‥ティエモ姐さんとは知らねぇ仲じゃねぇし‥」

オオバク
「俺達の技、マスターしてもうすっかり俺達より強くなっちまったし‥もう尻も触れねぇな‥」

ジャイン
「二人共どうするでごわす?
あっし達このままシャボンディ諸島に行って新世界に帰るでごわすが‥」

オオバク
「そうだな‥ここまでが契約の範囲だけど‥」

ラーセイン
「姐さんだったら付き合うぜ。シャボンディで。サービスさ。」

ジャイン
「それは頼もしいでごわす。」

オオバク&ラーセイン
「そのかわり‥その尻をワン撫で‥」

バキィッ!
ティエモの蹴りを喰らったラーセインとオオバクが壁にめり込む

ティエモ
「黙れ!蹴るわよ!」

オオバク&ラーセイン
「も‥もう蹴ってますやん‥」

プルプルプル‥

ティエモ
「ん?」

ジャイン
「電伝虫でごわすな。」

ガチャッ
ティエモが電伝虫を受ける

ティエモ
「はい、こちらティエモ。」

電伝虫
「ヒャハハハ!やっと繋がった!
つうことは抜けたか?魔の三角地帯。」

ティエモ
「やっぱり‥あんただと思った。随分久しぶりね。ステイク。」

オオバク
「ス‥ステイク!ほ‥本物か!」

ラーセイン
「【戦略】のステイク!やはり生きてたんだ!」

ジャイン
「ステイクはん、すっかり元気になったようでごわすな。」

電伝虫
「ん?ジャインか?お前にはすっかり世話になっちまった。ティエモちゃんの護衛ありがとよ。」

電伝虫の向こうでは上半身に包帯を巻く左が黒、右が金の髪の男が喋っていた


マッドボーイ海賊団 船長
【戦略】マッドボーイ・D・ステイク
懸賞金 3億3300万ベリー
(タスタスの実 付け足し人間)


ジャイン
「水臭いでごわす。それにティエモはんのようなべっぴんさんと旅が出来てあっしが礼を言いたいくらいでごわす。」

電伝虫
「新世界に来たらニーズルさんがお前のビブルカードで迎えに行くようだ。」

ジャイン
「ほほぉ‥ニーズル船長自ら‥ありがたいでごわすな。」

ティエモ
「ねぇ、ステイク、じゃあ私もそっちに戻っていいって事?」

電伝虫
「あぁ、ティエモちゃんの故郷、ウォーレン・ジブラと森の国、ワンホアンツーで偽歴史の本文の写しを手に入れてくれたんだ。
俺の傷も9割治った!」

ティエモ
「じゃあ‥」

電伝虫
「あぁ、マッドボーイ海賊団復活だ!」

ティエモ
「やったぁぁぁっ!」

電伝虫
「‥‥だが‥その前に‥」

ティエモ
「ん?」

電伝虫
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!」

ジャイン
「ジャハハハ!面白いでごわすな。」

オオバク
「何て言った?」

ラーセイン
「デッド‥何とかって‥あっ!」

そしてティエモ達の船から少し離れた場所に魔の三角地帯を抜けて一息付く一隻の海賊船が居た
オレンジ色の髪のドクロのシンボルを掲げたこの海賊団は‥

ノックアウト海賊団!

紺色の髪の男
「全員いるな!」

船員達
「はい!スファさん!」

スファと呼ばれた紺色髪の男
「もう少しで半分!一人も欠くこと無くここまで来れた!この先もそう有りたい!」


ノックアウト海賊団 副船長
【ラッシュ】ロードア・スファルト
懸賞金 5100万ベリー


船員達
「おぉぉぉっ!」

「ったりめーでしょ!スファさん!エクさん!」

スファルト
「エクッ!どうかしたか?」

エクと呼ばれたオレンジ髪の男
「いや‥あそこに見えてる船‥海軍じゃないか?」


ノックアウト海賊団 船長
【橙鷹(とうよう)】ケーオー・エクイル
懸賞金 8900万ベリー


Next >>30

(Android/Chrome, ID:d7/sIrRi0)
33 :3番手
09/15(金) 07:33

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.6 『あいつみたい』

目次 >>26


セントル
「さて、もうすでにクルーが半分になっちゃったけど‥この戦況をどう見てる?キャプテン・エクイル。」

エクイル
「ちっ‥(くそっ‥他の4人も手強い‥船員達では荷が重いか‥

スファがやられたのは痛いな‥さて‥どうする‥)」

カイバー
「折り紙手裏剣!」

カイバーが鉄板を紙飛行機から手裏剣に折り直す

ローイエット
「三角殴り!」

ローイエットは三角形の鉄の棒を回しながら船員達に向かってきた

ドガガガガッ!

船員達
「うぎゃああっ!」

5人の船員達が吹き飛ばされる

エクイル
「お前ら!」

セントル
「ウフフフ。また減っちゃったね♪窮地に迷いは死を招くわ。」

エクイル
「くっ‥」

シャボンダマ
「こちらの船も到着まであと10分‥観念しろ!」

エクイル
「あいにくこちらにも意地がある!

お前ら一斉突撃だ!こいつらを海へ落とせ!セントルは俺がやる!」

船員達
「ラ‥ラジャー!」

「行くぞ!」

「うぉぉぉぉっ!」


〜ファイン・エンジェル号〜


ジャインが双眼鏡で海を見ている

ジャイン
「やはり‥」

ティエモ
「ん?」

ジャイン
「いや‥さっき大砲の音が聞こえた気がしたでごわすが案の定‥」

ジャインはティエモに双眼鏡を渡す

ティエモ
「海賊船と海軍船!」

ジャイン
「どこかの海賊が海軍に見つかったようでごわすな。気の毒でごわすがこの隙に‥」

ティエモ
「JUSTICE PERFUME‥CENTL‥
えっ!セントルじゃん!」

ジャイン
「セントル?あぁ、デスティークロスに居た女の海兵でごわすな。確かステイクはんの幼なじみとか‥」

ティエモ
「懐かしいな‥前あいつにシャボンディで捕まったんだよね。まっ、今なら私が勝つけど‥」

ジャイン
「だ‥だめでごわす、ティエモはん!わざわざ海軍に見つからなくても‥」

ザバーン!

ジャイン
「ここは一先ずシャボンディ諸島に進路を取って永久指針を‥」

オオバク
「あの‥ジャインさん‥」

ジャイン
「なんでごわす?」

ラーセイン
「姐さん‥もう居ねぇぞ。」

ジャイン
「嘘ぉぉぉぉっ!」
ジャインの見る視線の先には綺麗に畳まれた服と靴が揃えて置いてあった

ジャイン
「泳いで行ったでごわすか‥」

オオバク
「あぁ、ジャインさん喋ってる間もずっーと最近戦ってないとか少し太ったかもって言いながら服脱いでたよ。キティハハハ。」

ラーセイン
「スタッハハハッ!泳ぐのもいいよねぇ♪魔の三角地帯気持ち悪くて泳げなかったし‥って言って飛び込んだよ。」

ジャイン
「止めぇぇぇっ!
とにかく追うでごわす!ここまで来て捕まっちゃステイクはんに合わせる顔がないでごわす!」


〜ヴァーズ・アゲイン号〜


ドガッ!ダァーン!

船員達
「エクさん!」

「そ‥そんな‥」

ローイエット
「人の心配してる場合か?お前ら一人残らず完全確保だぜ!ミルキキキ!」

船員達は全員、ツーのヨーヨーによってぐるぐる巻きにされており、エクイルもセントルとの戦いで壁を突き破って吹き飛ばされていた

セントル
「よっしゃ!セントル in 新世界にリーチ!」

エクイル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ま‥まだだ‥」

セントル
「しぶといわね。」

エクイル
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥クルーを返せ‥」

船員達
「エクさん!もういい!逃げてくれ!」

「あんた一人なら逃げ切れる!」

「夢なんでしょ?」

「もうすぐじゃねぇですか‥あの島は‥」

エクイル
「ハァ‥ハァ‥バ‥バカ言え‥仲間を見捨てて自分だけ助かる‥そんな腐った海賊になるくらいなら‥夢なんて‥」

セントル
「‥‥‥‥‥‥。」

エクイル
「す‥少し待ってな‥今‥」

セントル
「諦めな‥あんたじゃアタイには勝てない。
あんたが悪い海賊じゃないことくらいアタイにだって分かる。
だけど政府が懸賞金を懸ける限りそれを捕えるのがアタイの任務‥インペルダウン‥招待する‥
(何こいつ‥何か雰囲気がステイクみたい‥最後がこいつで何か胸クソ悪い‥)」

セントルはエクイルに向かって走る

セントル
「嵐脚・線取!」

そしてエクイルの首に脚を振った

船員達
「エクさん!」

エクイル
「これまでか‥」


Next >>34

(Android/Chrome, ID:uXLHMw9T0)
34 :3番手
09/16(土) 18:48

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.7 『地獄に天女』

目次>>26


バチィィィッ!

セントル
「!!」

ツー
「えっ‥」

船員達
「は?」

エクイル
「い‥生き‥てるのか?」

セントルの脚はエクイルの目の前で止まっていた

セントル
「お‥お前‥【天女】!」

ティエモ
「キュハハハ。久しぶりじゃん。セントル。若人いじめかな?」

エクイル
「て‥【天女】だと!」

エクイルの前には水着のティエモがセントルの脚を脚で止めて立っていた

セントル
「くっ‥どこから‥邪魔をするな!」

ティエモ
「怖っ!荒れてんねぇ。私も運動不足でね。ちょっと付き合わない?」

パシャッ
シャボンダマがティエモの写真を撮る

シャボンダマ
「間違いありません!本物です!マッドボーイ海賊団、エステティシャン、イーシュガー・ティエモ、通称【天女】のティエモ。懸賞金は1億3400万ベリーです!」

セントル
「わかってる!」

カイバー
「マッドボーイ海賊団の海難事故で壊滅説はデマすか‥しかしめちゃんこいい女っすね。」

ローイエット
「確かに!是非お友達に!」

シャボンダマ
「ちなみにスリーサイズは上から90−57−92でF‥」

バキィッ

シャボンダマ
「はぅっ!」

ティエモ
「いらんこと言うな!」

ティエモのハイキックがでシャボンダマが倒れる

船員達
「た‥助かったのか‥」

「分からん‥突然海から飛び出して‥」

セントル
「ティエモ、アタイは諸事情でその海賊の首が欲しいの。
邪魔するんならお前の首でもいいのよ。」

ティエモ
「キュハハハ。よく分からないけどとりあえずやるでいい?」

エクイル
「ま‥待て‥何故‥」

ティエモ
「さぁ‥でも結果的に私が君を助けた事になるなら最後まで面倒みんね。オレンジ髪のお兄さん♪」

ツー
「【天女】!よくもシャボ君を!
仇討ちだヨーヨー!」

ツーは左右のヨーヨーを縦と横に回転させティエモに飛び掛かる

ティエモ
「かわいい海兵さん。抱きしめたい!」

ギューッ
ヨーヨーを巧みに躱し飛び掛かってきたツーを抱きしめる

ツー
「ちょ‥ちょっと何しちゃってるんですか!わ‥私ぃ‥海賊に抱きしめられても‥いくらかわいいくたって‥
(こ‥この人‥セントル大佐さんより大きい‥柔らかい‥)」

ティエモ
「キュハハハ。照れちゃってかわいい。ごめんね。手加減するから♪」

ツー
「えっ?」

ティエモ
「寸撃!ラーセインウィップ」

バッ‥バチッ!
離した直後にハイキックを放ちツーをKOする

ティエモ
「僅かな時間と隙間があれば私は人は倒せる!」

セントル
「ツーちん!
(こ‥こいつ‥あの時より強くなってる‥)」

ティエモ
「キュハハ。どう?勝てそう?」

セントル
「二人共下がってて‥アタイがやる。
こいつは手負いとは言えあの【戦狂】オリーブ・マリータを勝ってる‥」

カイバー
「えっ!あの懸賞金7億超えの!?」

ローイエット
「あいつ生きてたんすか!」

ティエモ
「気をつけてね。あの時より更に強く可愛くなってるから♪」

セントル
「ウフフフ。それはアタイも同じこと!」

バキィィッ!
セントルとティエモの脚がぶつかる


〜セントルの船 プリティ・パフューム号〜


セントル達を追う少佐のバンボリ

バンボリ
「おかしい‥敵の砲撃が止んでからだいぶ時間が経つが‥おい‥双眼鏡。」

海兵
「はっ!」

バンボリは双眼鏡でヴァーズ・アゲイン号を覗く

バンボリ
「セントル殿、カイバー、ローイエットの姿は確認できるが‥シャボンダマとツーの姿が見えん‥
手こずってるのか‥
お前達、万が一に備えて戦闘の準備を整えておけ!」

海兵達
「はっ!」


〜ファイン・エンジェル号〜


ジャイン
「ったく‥何を考えているでごわすか‥シークレットセブンから約1年‥海軍から隠れながらここまで来たって言うのにわざわざ自ら見つかりに行かなくても‥」

オオバク
「仕方ねぇさ。船長のステイクさんが海賊団の復活を宣言したんだ。」

ラーセイン
「姐さんだってテンション上がって当然さ。それより早く追おうぜ!」

ジャイン
「分かってるでごわす!」

オオバク&ラーセイン
「姐さんのせっかくの水着が拝めなくなる!」

ジャイン
「そっちでごわすか!」


Next >>35

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35 :3番手
09/19(火) 13:17

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.8 『【天女】VS【艶香】』

目次 >>26


ティエモ
「キュハハハ。」

セントル
「ウフフフ。」

ドガガガッ!
ティエモとセントルの一進一退の攻防が続く

エクイル
「す‥すげぇ‥これが億超え‥ステイクの仲間‥」

カイバー
「ほぼ互角‥」

ローイエット
「かわいい顔して強ぇ‥」

ティエモ
「よっと♪」

バキィッ!
ティエモのミドルキックを膝を立ててガードするとセントルは背中からお仕置き棒を抜き、激しく振り回す

ティエモ
「出た!お仕置き棒!能力者じゃないけどそれ嫌い。」

セントル
「ウフフフ。その叩き応えあるデカイケツに一発喰らわせてあげる!」

ティエモ
「カッチーン!」

ガチッ‥ガキィィン!
ティエモはお仕置き棒の柄を掴んでセントルを引き寄せてハイキックを見舞う

セントル
「!!」

カイバー
「あぁぁぁっ!セントルちゃん大佐ぁ!」

ローイエット
「マジか!」

ティエモ
「いったぁーい!」

ティエモがスネを抑えて蹲る。

エクイル
「な‥何だ!何が起きた?」

セントル
「ウフフフ。残念‥アタイの額は超石頭。」

セントルはハイキックを額で受けていた

ティエモ
「うぁぁぁ‥絶対青タン出来たぁ‥‥ほら‥」

セントル
「うわっ!見てるだけ痛い!ウフフフ。ざまあみろ♪
(危ねっ‥一瞬グラっとした‥やっぱり強くなってる‥)」

カイバー
「焦ったっすよ‥絶対KOされたかと‥」

ローイエット
「勝負ありだ!我らの船も到着まで後2分ってとこだ!」

セントル
「その前に畳み掛ける!チャンスは逃さない!
胡椒香(ペッパーフレグランス)!」



ティエモ
「うっ!な‥何この匂‥きゅしゅん!
こ‥胡椒?‥きゅしゅん!」

セントル
「剃っ!」

ひゅん‥

セントル
「指銃!」

ドスッ!ドスッ!

ティエモ
「あぅっ!」

セントル
「はぅっ!」

セントルの指銃を肩に受けながらカウンターで膝蹴りを腹に見舞ったティエモはそのまま右足を軸に回転し上段の後ろ回し蹴りを放つ

セントル
「わっ!」

ティエモ
「躱すな!憎たらしい!」

セントル
「お互い様!嵐脚・羽斬(ハネキリ)!」

ティエモ
「天女の羽剣(エンジェルス・ウイングソード)!」

ガキィィィン!
脚から放たれた斬撃がぶつかり互いに吹き飛ぶ

セントル&ティエモ
「うわぁぁぁっ!」

カイバー
「大丈夫っす?」

ローイエット
「加勢は?」

セントル
「ハァ‥ハァ‥大丈夫!手出し無用。ウフフフ。久々に燃えてきた!」

エクイル
「大丈夫か?【天女】」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥大丈夫じゃないけど‥最後まで面倒見るって言った手前‥いたた‥」

エクイル
「十分だ‥手を貸す。」

ティエモ
「ノーセンキュッ♪それじゃカッコつかないし‥まぁ、見てて‥もう決着着けるから♪奥の手使う‥」

エクイル
「奥の手?」

立ち上がったティエモはゆっくりと呼吸を整えると目を閉じる

セントル
「何のマネ?」

ティエモ
(まだ使いこなせてない‥もし使えなかったら私の負け‥使えても動けなかったら私の負け‥精神集中‥‥)

セントル
(飛ぶ蹴りの打撃‥‥じゃなさそうね‥
じゃあ火炎香で威嚇してチョコレートディスコで仕留めてやる!)

ティエモ
(火炎香‥打撃のダンス‥チョコレートディスコ!)

セントル
「火炎香(フレイムパフューム)!」

ボン!

ティエモ
「かはっ!」

セントル
「吸った!勝った!剃!」

燃える香水を放ったセントルはティエモが口と鼻から煙を吹き出したのを見ると間を入れずに一気に距離を縮める!

セントル
「これで終わり!チョコレートディスコ!」

バキィィィッ

セントル
「ウフフフ。アタイと踊ろうよ。命尽きるまで!
あれ?ティエモ‥の‥脚‥何で‥」

ドサッ

カイバー
「あぁぁぁっ!セントルちゃん大佐ぁ!」

ローイエット
「き‥決まった‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ティエモは火炎香を受けながら追撃に来たセントルをハイキックで迎撃する
セントルは前のめりに倒れた

エクイル
「な‥何が起きた?」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥心綱(マントラ)‥」

エクイル
「マントラ?」

ティエモ
「敵が思い通りに攻撃喰らえば追撃に来る‥
その瞬間って意外と隙が多いものよ‥」



Next  >>36

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37 :3番手
09/21(木) 17:06

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.10 『メシオゴ』

目次 >>26


その後ティエモとセントルのキャットファイトは10分程続いた

お互い、罵倒しあい、噛みつき、髪を引っ張り、引っ掻き、ツネるという子供の喧嘩そのものだった

止めに入ったエクイルを含むノックアウト海賊団の船員達と海兵も十数名巻き込まれケガをする

最後はセントルがティエモの上の水着を剥ぎ取って逃げ勝ち名乗り上げたが‥

ティエモは逃げ出した者は敗北者と主張し勝者不在の結末を迎えた

そして海軍が去ったのを見図りジャイン達がノックアウト海賊団の船に合流し今に至る

ティエモ
「いったぁぁぁい!もうちょっと優しく‥」

船医
「す‥すみません‥でもこの手の傷は痛いもんです。」

エクイル
「エハハハ。最後の10分間の戦いが一番ハードだったな。」

ジャイン
「まったくでごわす‥大人気ないでごわすよ。」

ティエモ
「うるさいなぁ‥それより何で助けに来てくれなかったのよ!」

ジャイン
「今まで海軍に見つからずここまで来たでごわすよ。それにあっしと一緒に居るのを知られるのも面倒になるでごわす。
新世界に戻るまでは‥」

オオバク
「キティハハハッ。姐さんの自業自得だぜ。」

ラーセイン
「それより姐さん、何でキャプテンコート着てんだ?」

ティエモはエクイルのキャプテンコート着ていた

ティエモ
「デコッパチが私のビキニ剥いで逃げたのよ!まったく‥逃げたら負けでしょ?そう思わない?
‥‥あれ?見てたんじゃないの?」

オオバク
「いやたぶんその時見てたのは‥」

ラーセイン
「ジャインのおっさんだ!どおりで双眼鏡貸してくれなかった訳だ!」

ジャイン
「ご‥ご‥誤解でごわす!」

オオバク
「嘘つけ!よく考えてみりゃ確かに半笑いだったよな!」

ティエモ
「ジャイン君‥ちょっといい?」






大の字で伸びているジャイン

スファルト
「副船長のスファルトだ‥改めて俺からも礼を言う。助かった。【天女】のティエモ。」

エクイル
「何と礼を言ったらいいか‥」

船員達
「助かりました。【天女】さん!」

「ありがとうございました!」

「そして好きです!」

ティエモ
「じゃあ今度会ったらメシオゴで♪」

エクイル
「あぁ、それでいいなら何度でもだ。」

ティエモ
「あと、その時までこのコート借りてていい?ちょっと今、諸事情で脱げないし‥気に入っちゃった。」

エクイル
「エハハハ。俺の船長のシンボルだが‥まぁ、いい。」

ティエモ
「サンきゅっ♪さて‥じゃあ行く?」

ラーセイン
「そうだな!フィフティーンアップルズの永久指針はシャボンディ諸島の一部のGRでしか買えねぇからな。」

エクイル
「!?」

オオバク
「ここからシャボンディ諸島までは‥急いでも3日目は掛かるぜ。‥」

ティエモ
「そっか。じゃあまずはシャボンディね。あそこも懐かしいんだよね。」

ジャイン
「も‥もう、もめ事は勘弁でごわすぞ‥」

ラーセイン
「うぉっ!起きてたのか!おっさん!」

ティエモ
「じゃあね〜オレンジ君、次会ったらメシオゴだよ〜」

エクイル
「あぁ‥」

ティエモの船がエクイルの船から離れていく

スファルト
「エク、あいつら‥フィフティーンアップルズって‥まさか‥」

エクイル
「あぁ‥そうだな。観光ではないだろうな。
エハハハ。一筋縄ではいかなくなってきたか。」


〜ファイン・エンジェル号〜


ジャイン
「ティエモはん、シャボンディ諸島ではくれぐれも今みたいな真似は御法度でごわすぞ!」

ティエモ
「は〜い。」

ジャイン
「いくら海軍本部が新世界に移動したと言ってもシャボンディ諸島は新世界への玄関でごわす。
海軍が大人しくしてるわけないでごわす。」

ラーセイン
「無法地帯増えたけど‥」

オオバク
「それに今はデッドヒートカーニバルに出るためにシャボンディで永久指針を手に入れに来てる荒くれも多いし‥」

ラーセイン
「去年ルーキーだったステイクさん達が優勝したことでその椅子を獲りに今年のルーキー達も集まってきてるとか‥」

ジャイン
「そうでごわす!そのおかけで海軍は大忙し。だから海軍も荒れているでごわす。」

ティエモ
「へぇ‥そうなの。まっ、気をつける。」


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50 :3番手
10/10(火) 18:40

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.21 『【奇術師】マツカリン』

目次 >>49



ティエモ
「(さて‥誰から行こうかな‥誰も簡単には倒れてくれなさそうだし‥心綱(マントラ)使うにも4対1じゃあ分が悪過ぎ‥)」

ヴァサモル
「S・シスターズ海賊団を追って【天女】のティエモとは‥思わぬ大物だが‥あくまでランさんの欲するはS・シスターズ海賊団。」

マツカリン
「また逃げられちゃいました‥じゃ済まないよね。
あぁ!目痛い!
それと‥ボザノス!再度警告!アタシ達の邪魔をするな!分かったら帰れ!」



マツカリンは目薬を差す

ボザノス
「うるせぇよ。邪魔するなら海兵でも殺す!」

グラブ
「そんなこと‥すれば‥お前が‥お尋ね者だ‥」

マツカリン
「それと【天女】のティエモ!降伏する気ない?今なら痛くないし苦しくないよ。」

ティエモ
「却下♪痛いのも苦しいのも嫌い。」

マツカリン
「そう残念ね。」

ヴァサモル
「ヴァハハハ。」

グラブ
「グクククク‥」

不敵に笑うヴァサモルとグラブ

ボザノス
「おい‥何がおかしい‥」

ヴァサモル
「いやぁ‥悪い悪い。気を悪くするな。勝負ありだ。」

ボザノス
「あぁん?」

マツカリン
「毒メテオ!」

ヒューン!ビチャッ!ビチャッ!

突然紫色の大きな玉が空から落ちてきてティエモとボザノスを直撃して破裂する

ティエモ
「えっ?何これ‥‥あぁぁぁぁっ!」

ボザノス
「ぐぎゃあああ!な‥何だこりゃあ!」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!どうした!毒でも浴びたようだぞ!」

グラブ
「屈強な‥戦士も‥毒には‥勝てん‥」

ティエモ
「うぁぁぁぁっ!けほっ‥けほぁっ!
(う‥嘘でしょ‥血を吐いた‥こんなに即効性の毒ってある?毒の能力者なの?何かおかしい‥で‥でも‥死ぬ‥)」

ボザノス
「ぐぁぁぁぁぁっ!ち‥畜生!」

マツカリン
「マフフフ。苦しそうね。せめてもの情けよ。グラブ君。」

グラブ
「承知した‥抵抗‥するな‥死を‥受け入れる‥なら‥苦しみは‥ない」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥けほっ‥けほっ‥ぎゃあああああっ!
(ステイク‥みんな‥ごめん‥私‥死ぬ‥)」

ティエモの意識が飛びかけたその時‥


『アハハハハ!相変わらず弱ぇな、てめぇは!』


ティエモ
「えっ?」


『ウチのクルーが随分世話になったな。もう原型残さねぇぞ!てめぇらぁぁぁっ!』


ティエモ
「デッドヒートカーニバル?」


『おいっ!腐れ鰐男‥てめぇごときゴミに殺せる女じゃねぇんだ!ティエモは絶対に死なねぇっ!』


ティエモ
「【噛み殺し】のアリゲイト‥キュハハハ。走馬灯かな‥」


『てめぇ、ティエモ!諦めてんじゃねぇよ!ウチに殺されなかった女が毒ごときで死ぬんじゃねぇ!』


ティエモ
「キュハハハ。相変わらずめちゃくちゃ言うじゃない‥
でもそうよね。あんたにまだ1回も勝ってないし‥ここで死ぬなら‥やってみるか‥」

ティエモは目を閉じた

ティエモ
「心綱(マントラ)
(‥‥‥‥‥‥‥‥‥えっ‥う‥嘘‥でしょ‥)」

ガクッ‥
ティエモは膝を付き四つん這いになって苦しむ

グラブ
「斬り捨て‥御免‥」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥ま‥待っ‥て‥うぅ‥」

グラブ
「!!」

マツカリン
「な‥何よ‥」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥も‥もし私が‥降伏‥したら‥解毒は‥して‥もらえ‥るの‥?」

マツカリン
「してあげるよ‥まぁ、助かるかは分からないけど‥するの?降伏。」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥うぐぁぁっ!」

マツカリン
「するの?しないの?どっち!」

ティエモ
「けほっ‥キュハハハ‥な‥何を‥焦ってるの‥こっちは‥も‥猛毒に‥冒されてるのよ‥少しくらい‥待ってよ‥」

マツカリン
「今決めて!するかしないか!返事がなければしないと見なす!」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥しない!キュハハハ。」

マツカリン
「グラブ君!」

グラブ
「斬り捨て‥御免‥居合・三度抜愚(サンドバッグ)!」

ティエモ
「!!」

ドフォッ!
刀に手をかけながら走り出したグラブの顔にティエモの足がめり込んだ

グラブ
「ぐはっ‥」

マツカリン
「グ‥グラブ君!」

ヴァサモル
「こ‥こいつ、気付いたのか‥」

ボザノス
「!?」



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122 :3番手
02/09(金) 23:23

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛



Vol.83 『いいこと』



目次 >>119


〜ウインドエリア ホテル〜

シュピン
「ふ~ん‥それで俺ちんは誰と?」

スエッジの使い
「8番人気は女忍海賊団の真打ち【萌鎌】のウルル様でございます‥」

シュピン
「聞いた名だが‥顔が出てこないな‥おい‥手配書はあるか?」

ホテルで食事を取るシュピンはその周りを取り囲む部下達に尋ねる

シュピン海賊団 海賊
「キャプテン、これです。」

部下の一人がシュピンに手配書を渡す

シュピン
「ん〜‥1億1500万ベリーね。額より顔だね。
顔の傷が気になるけど‥まっ、ギリギリ合格。
分かったよ。喧嘩はしない。約束しよう!」



〜ウォーターエリア ホテル〜

スエッジの使い
「‥という訳です。ティエモ様はワーナー・ピクシー様と一緒に入場となります。
去年の因縁もございましょうが‥何とぞ穏便に‥」

ティエモ
「大丈夫、大丈夫♪でも‥キュハハ。いいこと思い付いちゃった。」

不適に笑うティエモ

スエッジの使い
「いいこと?」

ティエモ
「ちょっとでも盛り上がればそれに越した事ないでしょ?」

スエッジの使い
「えぇ‥まぁ‥何を?」

ティエモ
「内緒。今言ったらつまんないじゃん♪」

スエッジの使い
「妙な考えはくれぐれも‥」

ティエモ
「分かってるって。妙な考えだけど喧嘩とかにならないならいいんでしょ。キュハハハ。」

スエッジの使い
「そうですが‥よろしくお願いしますね。」

スエッジの使いが帰っていくとそれと入れ違いでジャインが帰ってきた

ジャイン
「た‥ただいまでごわす‥」

ティエモ
「おかえり。‥てか久しぶりね。今までどこに行ってたの?電伝虫にも出ないし‥心配してたんだよ。」

ジャインはエクイル達との宴を途中で抜けてから今まで帰ってこなかった

丸1日以上帰ってこなかったジャインは疲労困憊の顔をしていた

ジャイン
「すまんでごわす‥心の友に会っていたでごわす‥」

ティエモ
「友達に会いに行っただけなのに随分疲れた顔してるね?大丈夫?ちょっと寝たら?」

ジャイン
「心遣い感謝するでごわす‥お言葉に甘えさせてもらうでごわす‥」

バタン!
フラフラになりながら自分の部屋に入り扉を閉める

ガチャッ‥
閉まった扉が再び開く

ジャイン
「言い忘れたでごわす!ティエモはん、上位10傑、おめでとうでごわす。」

ティエモ
「ありがと。でも疲れてるのにわざわざ言いに来なくても良かったのに‥」

ジャイン
「おやすみでごわす。」

バタン
再びドアを閉める

オオバク
「姐さーん。」

ラーセイン
「今ジャインのおっさんの声が聞こえたけど帰ってきたのか?」

顔に絆創膏と頭に包帯を巻いたオオバクとラーセインが現れた

ティエモ
「うん、帰ってきたよ。でも疲れてるみたい。少し寝かせてあげよ。」

オオバク
「別にいいけど‥連絡も無しにどこに行ってたのか‥」

ティエモ
「心の友に会っていた‥って言ってたけど‥
あんた達も大丈夫?誰かわからないけど闇討ちされたんでしょ?」

ラーセイン
「あ‥あぁ‥もうだいぶいいぜ。」

オオバク
「ほ‥本戦までには治るぜ。キティハハハ。」

ティエモ
「でもあんた達2人がやられるなんて‥相手もだいぶ強いって事だよね‥」

ラーセイン
「そ‥そうだな。い‥生きててよかったぜ。スタラララ。
な‥なぁ、オオバク!」

オオバク
「た‥だな‥ラーセイン!ま‥まぁ‥酔ってたってのもあるけど。」

ラーセインとオオバクの脳裏によぎったもの‥それは‥

『ティエモにチクったら‥分かってるよね‥』

‥とトドメを刺される前に鼻が合わさる程、顔を近付けて睨みを効かせる巫女の姿をした美しい女の言葉だった

不意打ちとは言え、ラーセインとオオバクは為す術無く倒された

ティエモ
「ん?どうした?」

オオバク
「な‥何でもねぇ!」

ラーセイン
「ああ!俺達も休んで傷を治すぜ!」

オオバク
「じゃ‥じゃあな!」

オオバクとラーセインも各々の部屋に入る

それを見届けたティエモも自分の部屋に入るとベランダに出る

ティエモ
「いい天気♪3番人気か‥緊張するな‥
ステイク達の名前汚さないようにしなきゃ‥
負けたらジュリに笑われる‥いや殺されるかな‥」


Next >>123

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123 :3番手
02/14(水) 18:46

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.84 『白髪頭の老人』

目次 >>119


上位10傑の決定により島が盛り上がった1日はやがて夜を迎える

時刻は9時半‥

〜ソイルエリア 海際の倉庫街〜

PM9:32

周囲に酒場もなく暗い、海際の倉庫街の波打ち際にあるコンテナに男が座っていた

コンテナに座る男
「遅ぇ‥何してやがるんだ‥」

コツ‥コツ‥コツ‥
暗闇に聞こえる足音
その音に男が気付く

コンテナに座る男
「やっと来やがった‥金は?」

白髪頭の老人
「挨拶も無しに金とは‥意地汚い男じゃのぉ‥」

コンテナに座る男
「もうやめろ。じじい言葉に慣れてねぇんだよ!
よくバレなかったな。シェハハハ。」

白髪頭の老人
「おいおい‥本当に監視用電伝虫ないんだろうな。
取り忘れなんてあったら俺もお前も終わりだぞ‥」

コンテナに座る男
「大丈夫さ。俺は友達が多いんだよ。海賊だろうが‥海軍だろうが‥監視用電伝虫はここの場所を映してねぇ。万が一映ってたところで今の時間監視員は俺の親友さ。」

白髪頭の老人
「よく言うぜ。ジョハハハ。」

コンテナに座る男
「だから安心して能力を解け‥」

白髪頭の老人
「ジョハハハ。」

白髪頭の老人の顔が粘土のようにグニャグニャなり背が伸びる

白髪頭の老人だった男
「ぷはぁっ!あぁ、窮屈だったぜ。じじいって生き物は‥」


元海軍科学者 (動物系能力者強制覚醒薬発案者)
【堕博士】ジョージ・ゼディストル
懸賞金 1億5000万ベリー
※強さではなく頭脳の悪用阻止の為に懸けられた額


コンテナに座る男
「シェハハハ。間違いねぇ。ゼディストルだな。
久しぶりだな。」

ゼディストル
「あぁ‥アークシェ。サポート感謝する。ほらよ‥」

※アークシェ  前回登場→>>75

ドサッ‥
ゼディストルはコンテナに座るアークシェに札束を渡す

アークシェ
「サンキュー。しかしこうしてまた会えるとはな‥超人系悪魔の実を最弱種と見下していたお前がまさか超人系を食うとはな。」

ゼディストル
「背に腹は代えられねぇよ。あのまま捕まってたらインペルダウンにぶち込まれてた。
そしたら俺の科学者人生はこれにて終了さ。
あのマヌケな女海兵のおかげで運良く今ここに居れる。
だが最後まで迷ったよ‥」



〜ゼディストル 回想〜

搬送中、島に食料調達の為に立ち寄った海軍船は見張り役の海兵が海賊に襲撃を受け、その騒ぎに紛れ込みゼディストルは脱走した


海兵
「ジョージ・ゼディストルが逃げた!」

ゼディストル
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

手錠をしたままのゼディストルは建物の影に隠れていた

ゼディストル
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥な‥何とか逃げねば‥俺はまだ色んなものを生み出せる‥捕まってたまるか‥」

赤紫の髪の女海兵
「よっしゃあ!取り返した!ざまぁみろ!海賊!
ワシから悪魔の実を奪うなんて1000年早いんじゃ!たわけ!」

ゼディストル
「女海兵か‥」

ゼディストルが身を隠す近くで女海兵が海賊を討ち取っていた

ドガッ!ドガッ!
女海兵は倒れる海賊を何度も踏みつける

赤紫の髪の女海兵
「誰にも渡さんぞ!これはワシの探したバケバケの実。自由に変身出来る悪魔の実じゃ!」

ゼディストル
「!!」

赤紫の髪の女海兵
「リヒヒヒ!海賊ごときが海軍に襲い掛かるとはナメられたもんじゃ。さて‥どうしてくれよう。
悪魔の実を食すのは後じゃ!まずはクズ共の殲滅じゃ!」

女海兵は周りを確認すると近くにあったコンテナに悪魔の実を隠し
『爆発物!開けるな!触るな!近付くな! 〜爆弾処理班〜』
と書かれた紙を貼ってその場を去った


ゼディストル
「はぁ‥はぁ‥バケバケの実だと‥変身能力‥
よりによって超人系‥
だが背に腹は代えられん‥ちくしょう!」

ゼディストルはコンテナを開けて悪魔の実を食べた


〜回想 終わり〜

アークシェ
「まぁ、いいじゃねぇか。そのバケバケの実の変身能力でここまで逃げれたんだからよ。」

ゼディストル
「苦渋の決断だ‥今では少し気に入ってきたがな。ジョハハハ。」

アークシェ
「しかし本当に運のいいやつだぜ。それだけじゃないんだろ?」

ゼディストル
「まぁな‥海軍には捨てられたが‥代わりの就職先が決まったよ。やはり俺の頭脳は世界が必要としている。」


Next >>124

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124 :3番手
02/17(土) 14:04

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.85 『就職先』

目次 >>119


アークシェ
「‥でその新しい就職先とは?」

ゼディストル
「ジョハハハ。驚け‥ROP(ロップ)だよ。」

アークシェ
「なっ‥ロ‥ROPだと!平和の支配者‥ROP!
まじかよ‥」

アークシェは驚いて立ち上がる

ゼディストル
「まぁな‥副総帥と名乗る男から連絡があった‥
どうやって俺の連絡先を知ったのかは分からねぇし、最初は疑っていたが‥そのROPの使い達は俺をうまいこと島から島へと逃がしてくれた‥
そして‥とある研究所へ連れてかれた。」

アークシェ
「研究所?」

ゼディストル
「ジョハハハ。まだ詳しくは言えねぇが人体実験さ‥
アークシェ‥人間は作れるんだ。
既にこの世にはクローン人間っていうものが存在する。」

アークシェ
「何言ってやがる?」

ゼディストル
「信じられないのも無理もない‥だが事実!
俺も10年‥いや7年あれば有能な人間のクローンを1から作ることが出来る!
だが今回は出来上がったクローンの強化実験さ‥それがあれさ。」

ゼディストルは親指で後ろ差す
そこには鉄仮面を着けた女、クルティがストローでジュースを飲みながら立っていた

アークシェ
「女?」

ゼディストル
「お前のお陰で正体がバレずに済んだが知ってる奴は少ねぇが念の為に警戒した。あの女のオリジナルに懸けられた懸賞金は初頭で8500万ベリー。その懸賞金はその後上がることはなかった‥
当時のサイファーポールイージス0だった【大津波】のゾマークに殺されたと見せかけて匿われてエンペラーイーターに居たんだからな!」

アークシェ
「【大津波】のゾマーク!?あいつこそ生きてたのかよ!
もうダメだ‥話に付いていけねぇ‥」

再びコンテナに座るアークシェ

ゼディストル
「ジョハハハ。無理に頭を使うな。
天才との会話は体力を消耗する。
長い付き合いの好(よし)みだ。俺に付いてこい。既に1人‥俺の野望と言う名の船に乗ってる奴がこの島に来ているはずだ。」

アークシェ
「シェハハハ。分かった!乗った!じゃあ俺もROPに入れるのか!」

ゼディストル
「ジョハハハ。さぁな。俺が行くとこはROPとは限らねぇ。条件次第だ!」

アークシェ
「おいおい‥ROPに助けられたんだろ‥しかもROPの指示通りにここに来たんだろ?
裏切ったら‥」

ゼディストル
「確かに世話にはなったが‥この天才に相応しいかは俺が決める!
それを現実と出来るモノが出来上がったんだ!
更にお前の持ってる例のモノがあればまさに鬼に金棒だ!ジョハハハハ!」

アークシェ
「本当に大丈夫なんだろうな‥」

ゼディストル
「だったら本戦でこいつに賭けろ!見事に最低人気だ。大儲けできるぜ。
決勝の舞台でデモンストレーションを見せてやる!
よし‥これからお前の行動を指示する。
最後まで抜かり無く頼むぞ‥」

アークシェ
「あぁ‥」

〜ウォーターエリア 酒場『ロッパジェイ』〜

ティエモ
「キュハハハ!3番人気!イーシュガー・ティエモをよろしくね!」

観戦者達
「ギャハハハ!いいぞ!姉ちゃん!」

「いい飲みっぷりだ!気に入った!あんたに賭けるぜ!」

「手配書よりかわいい!」

オオバク
「姐さん、飲み過ぎだ!」

ラーセイン
「無駄だ。オオバク。あのテンションは飲むのをやめない。」

オオバク
「まぁ、姐さん二日酔いになったの見たことねぇし‥」

ティエモはオオバクとラーセインを連れてホテル近くの酒場で飲んでいた

ティエモ
「よっしゃ!皆、損はさせないからね!私、頑張ります!」

椅子に立ったティエモは店の客達対してにジョッキ掲げると一気にビールを飲み干す

ティエモ
「ぷはぁっ!さ・い・こ・お♪」

観戦者達
「頑張れよ!【天女】の姉ちゃん!」

「惚れちまうぜ!」

「あんたと飲めて最高だ!」

ティエモ
「キュハハハ。よぉーし!今日は明日の分まで飲んじゃう!」

オオバク&ラーセイン
「えぇぇぇぇっ!マジすか!?」

ティエモ達の宴会は夜中まで続く‥
そして夜が明ける

早朝からキングアップルの港には恒例の抽選会を見る為に船が何隻も到着する

深緑の髪の男
「バハハハ!やるじゃねぇか!ティエモちゃん!
3番人気とはよ‥」

Next >>125

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125 :3番手
02/21(水) 07:28

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.86 『シュアーコロシアムへ』

目次 >>119


薄い青の髪の男
「船長‥じゃなくてディーディーさん、待ってくださいよ!」

薄いピンクの髪の女
「結局あたしちゃんも見に来ちゃった‥
でもティエモ君、3番人気ってすごい!
自分より懸賞金高い人より人気なんて‥」

ディーディーと呼ばれた深緑の髪の男
「そりゃあ、かわいいってもある!
もちろん巨乳で女神の様なケツも最高だったのも関係あるんじゃねぇか?バハハハ!」


深緑の髪の男→【千本ナイフ】バールズ・ディーディー
薄い青い髪の男→【刃網】のトルマ
薄いピンクの髪の女→【喜怒哀楽】のモンチー
(ティエモ達がシャボンディ諸島上陸時に登場 >>52


モンチー
「コラッ!ディーディーちゃん!言ってやるからね!」

モンチーはディーディーの頬を抓る

ディーディー
「いででで!じょ‥冗談だよ!早く行かねぇと‥抽選会始まっちまうぜ!」

モンチー
「まだ時間あるから!」

トルマ
「あーあー‥懸賞金9億超えの大海賊が‥お嬢ちゃんに説教されてる‥」

ディーディー
「うるせぇ!」

ディーディー達を含む船から降りた観戦者達は抽選会の行われるシュアーコロシアムに向かって歩く


〜ウォーターエリア ホテル〜

ティエモ達が拠点とするホテルにはティエモを迎えにスエッジの使い達が来ていた

スエッジの使い
「イーシュガー・ティエモ様、お迎えにあがりました。」

ティエモ
「うん。ありがとう。じゃあ先に言ってるね。」

オオバク
「俺達もすぐ行くよ。」

ラーセイン
「あーあ‥姐さんにはともかくオオバクにも負けるなんて‥」

【エア蹴り】ケーティーズ・オオバク 380番人気
【寸撃】スターキア・ラーセイン   382番人気

ジャイン
「ドンマイでごわすよ。本戦勝ち上がれば見返せるでごわす!」

ティエモ
「キュハハハ。元気出しなよ。2人共。前は私より強かったんだから♪」

オオバク
「すっかり過去形だな‥」

ラーセイン
「そのかわりたっぷり国宝級のケツは触れたが‥」

ティエモ
「今だったら死ぬまで蹴ってやるけどね♪」

スエッジの使い
「ティエモ様、お時間です。」

ティエモ
「あっ‥ごめんなさい。」

ティエモはスエッジの使いの者が乗る馬車に乗りシュアーコロシアムに向かった

そして馬車はシュアーコロシアムに到着する

ティエモ
「ん?」

ティエモが見つめる先には女忍海賊団のノピス、セピア、ウルルが居た

セピア
「ん?あれは‥おい‥ノピ。」

ノピス
「なんだ?おっ‥」

ウルル
「‥‥‥‥‥‥。」

ノピス達もティエモに気付く

ティエモ
「ノピスじゃん!久しぶり!あれ?ファンクの彼女に鎌娘ちゃん?ノピスんとこに入ったんだっけ?」

ノピス
「慣れっこい女だ‥だが久しぶりだな。イーシュガーの‥」

セピア
「我はファンクの彼女ではないぞ。」

ウルル
「誰が鎌娘だ。それにセピア様に変な事言うと首をトばすぞ‥【天女】のティエモ!」

ティエモ
「怖っ!」

ノピス
「お前に聞きたかったのだが‥何故お前がここに?」

ティエモ
「ん〜‥まぁ、船長命令かな?ステイクの傷も治って来たし‥そろそろマッドボーイ海賊団の復活を宣言したいからデッドヒートカーニバルに優勝しろって言われた。」

ノピス
「【戦略】のが!そ‥そうか‥元気になったか!
よ‥よ‥良かった!」

セピア
「照れるな‥」

ウルル
「ウルフフフ。この前こっそり買ってたTバック使う時が来たんじゃねぇか?」

ノピス
「買っとらん!あれは褌だ!」

ティエモ
「ある意味同じじゃん‥」

ノピス
「だ‥黙れ!い‥言っておくが‥あの方の命令でも優勝を譲る気はない!覚悟しておけ!イーシュガーの!」

セピア
「そういう事だ。あのアホ犬の仲間とて容赦はせん。」

ウルル
「【天女】‥お前は私が仕留める!邪魔なんだよ‥」

ノピス達はシュアーコロシアムに入っていく

ティエモ
「鎌っ娘(かまっこ)ちゃん、なんで私にあんなに怒ってるんだろ?何かしたかな?」

どん!
歩いて来た男がティエモにぶつかる

ティエモ
「痛っ!
ちょっと!何処見て歩いてんのよ!」

ザラード
「あぁ?邪魔なんだよ。そのでけぇケツが‥
でけぇケツで道を塞ぐな。ケツ女が!」

ティエモ
「何だと‥」


Next >>126

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126 :3番手
02/22(木) 21:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.87 『集う強者達』

目次 >>119


ザラード
「聞こえなかったか?俺の進路をそのでけぇケツで塞ぐなと言ったのだが‥」

ティエモ
「あんた‥モテなさそうね。女子を侮辱してかっこいいとでも?」

ザラード
「興味ねぇよ。争いごとなら明後日以降にお預けにしねぇか?きっちり殺してやるからよ。」

ティエモ
「私と戦うとこまで残れるの?
てかあんた誰?」

ザラード
「ザラララ。俺を知らねぇとは世間知らずか?」

ティエモ
「自分が思ってる程有名じゃないのよ。キュハハハ。ザコ♪」

ザラード
「ザラララ。やっぱり今死ぬか?」

ティエモとザラードは睨み合い身構える

スエッジの使い
「や‥やめてください!ザラード様、ティエモ様!」

ピタッ!

ザラード
「ん?」

ザラードの右膝に『歩』と書かれた札が貼られる

ザラード
「なんだぁ?右足動かねぇ‥」

ピクサー
「立ち去りなさい!ここはシュアーコロシアム!揉め事は即処刑よ!」

ティエモ
「ピクサー!」

ピクサー
「ティエモ、大丈夫?」

ザラード
「てめぇ‥俺に何をした?【闇巫女】のピクサー‥」

ピクサー
「もう喧嘩はだめよ。ティエモ。もうここは海軍の中将達の領域‥総出でやってくる。」

ティエモ
「だ‥だってこの悪人ヅラが‥」

ピクサー
「行くよ。ティエモ。
トルボス、動けるようにしてあげる。でも妙な真似しないように私達との距離は取らせてもらうから。」

ザラード
「好きにしろ‥俺にビビってるのは分かったからよ。」

ティエモ
「誰があんたなんかに‥」

ピクサー
「やめて、ティエモ!」

ピクサーはティエモを後ろから抑える

ピクサー
「頭を冷やして、ティエモ。安い挑発には乗らないで‥」

ティエモ
「う‥うん‥ごめん‥」

ピクサーはティエモの手を握りその場を離れコロシアムの中に入る

ピクサー
「フダフダ解除!」

ザラード
「足が動く‥ちっ!あの女‥能力者か‥」

ティエモ
「ごめん!ピクサー。ありがとね。助かっちゃった。」

ピクサー
「いいの。無事で良かった。
(プルフフフ。さっきティエモを抑えた時おっぱい触っちゃった♪手を繋いで歩けたし♪)」

ティエモ
「あれ?ピクシーは?」

ピクサー
「えっ‥あ‥あぁ‥何かソフトクリーム食べたいってどっか行っちゃった‥」

ティエモ
「ピクシーらしいなぁ‥キュハハハ。
あっ!そういえばピクサー、去年も抽選会の上位10傑の入場出てたよね?ちょっとコロシアムの中とか案内とかしてもらえる?」

ピクサー
「えっ‥うん!もちろんいいよ!
あ‥あの‥そのかわりっていうか‥」

ティエモ
「えっ!もしかして‥」

ピクサー
「い‥いえ、そっちじゃなくて‥‥もう引いてるよね‥」

ティエモ
「いや‥引いてないけど‥まだ何も聞いてないし‥
(ピクサー‥何か変わった。か‥かわいい!)」

ピクサー
「じゃあ‥あとで温泉行かない?私、隠れ温泉知ってるんだ。」

ティエモ
「えっ!温泉!いいよ。」


〜シュアーコロシアム 屋外〜

ザラード
「ちっ‥札を貼られた瞬間足が動かなくなった‥
だが能力は分かったぜ!
差詰フダフダの実ってとこか‥
ザラララ。知っておけて良かった。
あの女も惨殺候補の1人だぜ!」

ピクサーの能力を解かれたザラードはコロシアムに向かって歩き出す

『シュッハハハ!無様だな。2番人気!俺ちんならお前は消しだな。【研削】!』

ザラード
「あぁん?」

後ろを振り返るとシュピンが立っていた

シュピン
「聞こえなかったのか?もう一度言ってやるよ。俺ちんだったらお前の予選突破者投票券は買わねぇって言ったんだよ。」

ザラード
「誰かと思えば‥【白馬】の影に隠れ続けて日の目を見れなかった2年前のゴミルーキーの【先端】じゃねぇか。最悪世代のお陰でますます目立たなくなっちまったな。」

シュピン
「シュッハハ。そんな犬のクソの様な挑発には乗らないよ。前半の海の男。
目立たないのは作戦通りさ。俺ちんの輝かしい海賊人生はここから始まるんだからね。
お前のような錆だらけの海賊にはなりたくてもなれないよ。【研削】のザラード。」

ザラード
「ほざけ‥お前もこの島で死ぬ!今のは遺言でいいか?」

シュピン
「俺ちんに噛みついた‥その勇気に今の言葉をお前の遺言として後世に伝えといてやるよ。」


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127 :3番手
02/25(日) 21:25

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.88 『同期』

目次 >>119


ザラードとシュピンが睨み合う

シュピン
「怖い顔だね。【研削】のザラード‥だけどその怖い顔には見掛け倒しって言葉がよく似合うよ。」

ザラード
「黙れ‥弱い獣程よく吠えると言うがてめぇはそれ以下だ。」

シュピン
「君とは同じ島になりたいな。すぐに消してやるから。」

ザラード
「俺のセリフだ‥」

スタスタスタスタ‥ドンドン!
コートを靡かせながら早歩きで歩いて来た女海兵はザラードとシュピンの間を通り逞しい脚で2人にぶつかる

シュピン
「くっ!」

ザラード
「何だぁ?」

カピーチ
「ん?ごめんなさい。ゴミかと思ったらゴミだった。
うっとうしいからじゃれ合わないでくれる?」

シュピン
「カピーチ‥」

ザラード
「足長族の女海兵か‥」

カピーチ
「喧嘩ならちゃんとやりな。正義の名の下に殺してあげるから。そんな度胸ないと思うけど‥ザコ共。」

シュピン
「カピーチ‥この前のナメた態度‥死に値する‥忘れるなよ!」

カピーチ
「忘れてないよ。ベテラン海賊さん。」

シュピン
「ベテランじゃねぇ!」

ザラード
「ザラララ。バカ共が‥勝手にやってろ。」

ザラードは瓶酒を飲みながら去っていく

シュピン
「ギリギリ上位10傑に入ったクソ海兵が‥」

カピーチ
「随分と口が悪くなってるけど‥失礼があったなら謝らないけど‥わーたし急いでるんで‥失礼します!」

カピーチはシュピンに敬礼し歩き去る

シュピン
「足長の化け物種族が‥殉職させてやるぜ‥」


〜シュアーコロシアム 擁壁上〜

シュアーコロシアムを一周囲む高い擁壁ある
その擁壁の上であぐらを組み見下ろす女が居た

ノピス
「セピとウルと逸れてしまった‥
しかし役者が揃ってきたな‥ユフフフ。相手に不足無し!」

ノピスの背後から男が忍び寄る

ノピス
「何奴‥」

ドロワーズ
「ンケケケ。流石だな‥あっさりとおれんの気配に気付くとは‥
久しぶりだな‥【桜吹雪】。一段と色っぽくなったじゃねぇか。」

ノピス
「【喉噛み】のか。くだらん‥」

ドロワーズ
「随分な言い方だな‥同期だろ。」

ノピス
「知らん‥」

ドロワーズ
「ンケケケ。相変わらずだ。随分と御活躍のようだな‥【桜吹雪】さんよ。懸賞金も逆転されちまった。」

ノピス
「貴様がチンタラしておるからであろう‥
失せろ‥拙者はお前に構っている時間などない‥」

ドロワーズ
「つれねぇな‥黙ってりゃあいい女なんだが‥
まぁ、いいや‥次々と死んでいった同期達の中の生き残りに一目会えて良かったぜ‥次会う時は新世界‥お互い風邪引かねぇようにしようぜ。【桜吹雪】。
じゃあな‥」

タン‥
ドロワーズは擁壁の上から飛び降りる

そして猫の様なシルエットで回転しながらスタッと着地するとそのまま抽選会場に向かって走っていった

ノピス
「ユフフフ。手強そうだ。拙者と同じ動物系‥ネコネコの実‥【喉噛み】の、元気そうで何より‥
それにしても‥セピとウル‥どこだ‥‥ん?」

ノピスが見つめる視線の先には‥

ウルル
「いい加減にしろ!本当に遅れちまうぞ!」

セピア
「ウルルの言う通り‥素より我達にお前を待つ義理はないのだが‥」

ピクシー
「いいじゃん!知らない仲じゃないし、お姉ちゃん、何か怒ってピクシーちゃん置いてっちゃうし‥
ねぇ、何てお姉ちゃん怒ってるのかな?」

ウルル
「知るか!」

ウルルとセピアが両手にソフトクリームを持ったピクシーと居た

ノピス
「居た。何故罠娘のと一緒に‥」

ピクシー
「あっ!やっぱり栗味も食べたいからこれあげる!」

ピクシーはセピアに食べかけのソフトクリームを差し出す

セピア
「いらん‥」

ウルル
「バカ女!セピア様に食べかけを渡すな!無礼者め!」

ピクシー
「ピハハハ。怒らないで!お前にはこれあげるから!」

ピクシーはもう片方の食べかけのソフトクリームをウルルに差し出す

ウルル
「いらねぇよ!首、斬り落とすぞ!」

ピクシー
「ピハハハ。無理無理♪ピクシーちゃん強いからね。」

ウルル
「このクソガキッ!」

ピクシー
「ガキじゃないもん!ピクシーちゃんの方おっぱい大きいから大人だもん!お前がクソガキだ!」

ウルル
「こ‥この‥」

セピア
「よせ‥ウルル。行くぞ。」


Next >>128

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128 :3番手
02/27(火) 16:50

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.89 『完全包囲網』

目次 >>119


ピクシー
「あぁぁぁっ!氷のお人形さんと鎌女にも置いてかれたぁっ!」

スエッジの使い
「ピクシー様、お急ぎください!
あなたで最後です。スエッジ様がお見えになります!」

ピクシー
「分かってる!急いでるよぉーだ!」

ピクシーは両手に2個ずつ持ったソフトクリームを順番に食べながらスエッジの使いの後を走って追い掛ける

スエッジの使い
「あちらの扉です。」

ピクシー
「了解!了解!了解!」

バタン!
ピクシーは勢いよく扉を開ける

ピクシー
「セェーーーフ!」

ザラード
「うるせぇなぁ‥」

セピア
「やっと来たか‥」

ウルル
「けっ‥間に合いやがったか‥」

ノピス
「騒がしい女だ‥」

ピクサー
「‥‥‥‥‥」

カピーチ
「【トラップガール】‥」

ドロワーズ
「あれが億超え姉妹‥ワーナー妹か‥」

シュピン
「ひゅーっ。結構かわいいじゃん。」

ティエモ
「ピクシー、遅い!」

ピクシー
「ピハハハ。まだセーフでしょ♪」


『ギリギリだ‥ワーナー妹。去年もだろ‥』


ギギィ‥
扉が開く音と同時に聞こえた声に一同は振り返る

ピクシー
「ピハハハ。そうだったけ?」

ザラード
「あぁん?」

シュピン
「あれが異端児と呼ばれる天竜人‥」

ドロワーズ
「雰囲気が違うな‥」

ノピス
「ほぉ‥こうも間近で見れるとは‥」

ピクサー
「あの方だからよ‥他のゴミ共ではそうはいかないわ。」

ウルル
「‥‥‥‥‥‥。」

セピア
「大丈夫か?ウルル‥あのお方は大丈夫だ。」

ティエモ
「スエッジさん!」

カピーチ
「馴れ馴れしいぞ海賊風情が‥尊いお方だ‥お前達、跪け!」

スエッジ
「そのままでよい‥今年の上位10傑よ、十分俺を楽しませてくれ。
茶番ごとで悪いがお前達10人はこちらの指示で順番に入場してもらう。
練習等は無い。ありのままでいい。会場を盛り上げてくれ。
以上だ。」

スエッジは一言話すと早々にその場を立ち去る

扉から出る間際スエッジはティエモの方を見て僅かに笑みを見せた

それに気付いたティエモはウインクで応える

スエッジの使い
「それでは皆様、私共に名前を呼ばれた方はこちらより入場してください。」

スエッジの使いの2人が2つのゲートの前に立つ

スエッジの使い
「こちらはドラゴンゲートとタイガーゲートに繋がっております。左右のゲートから1人ずつの入場となり、中央で合流し、揃っての入場となります。
そのまま抽選所に進んで戴きますが、どうぞ争い事等なさらない様お願い致します。
なお、1番人気のノピス様、2番人気のザラード様は別々で勇者の門(ブレイヴゲート)からの入場となります。」

ティエモ
「キュハッ♪いいじゃん!憧れてた!」

ノピス
「何でもいい‥」

ザラード
「くだらん‥」

スエッジの使い
「それでは心の準備を‥」


決勝の舞台となるコロシアムのステージは現在抽選会場として使われ11番人気〜100番人気の者達が集結していた90人が抽選順番を待って待機

それ以下の人気の者はスタンド席‥または島何処かにて中継された映像を見ながら各抽選所が開放されるのを待つ

観戦者達もスタンド席または島の各所にて映像を見ながら酒を嗜む


〜シュアーコロシアム 抽選会場〜

90人の猛者達が殺気立つ会場を取り囲むは海軍本部の4人の中将が四面に陣取りその後ろに立つ10人の少佐以上の将校達、更に1000人を超す少佐から一等兵クラスの海兵達がコロシアムを包囲する

この海軍の完全包囲網が抽選会場における暴動を許さない

エクイル
「凄い海軍の威圧感‥ここでの暴動は自殺行為だな。うぷっ‥まだ気持ち悪い‥」


【橙鷹(とうよう)】ケーオー・エクイル(4日酔い) 33番人気


エクイル
「周りを見てもどこかで見た奴ら揃い‥さすがに100人の豪傑達ってとこか‥」


『ゲハハハ。顔色悪い。【橙鷹】‥ビビってるのか?』

エクイル
「【増殖】のタバールか‥」

タバール
「まさかお前も100番人気内に入るとは‥大丈夫か?
期待ハズレの相が出てるぜ。」


【増殖】メクトリア・タバール 17番人気


エクイル
「エハハハ。そうか。お前が占いに長けてるのなら肝に銘じるが‥素人の戯言に耳を貸す程度の脳みそは持ち合わせていないんでな。」


Next >>129

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129 :3番手
02/29(木) 21:02

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.90 『90人の曲者達』

目次 >>119


タバール
「ゲハハハ!相変わらずいけ好かねぇ野郎だ。」

エクイル
「だが気は合うようだな。俺も同じ事を思ってたぜ。」

黒髪のパンチパーマでサングラスを掛けた男
「よぉよぉ‥お兄ちゃん達、少し声のボリューム下げてくれねぇか?」

タバール
「ん?お前‥【蝮(まむし)】‥【蝮】のトゥケスンだな。」

黒髪のパンチパーマでサングラスを掛けた男
「んん?オリャを知ってるのか?恐縮千万!
じゃあ将来俺が狩ってやろうかい?ひよっこのお兄ちゃん達。
グヒャヒャヒャ!」


賞金稼ぎ
【蝮(まむし)】のトゥケスン 12番人気
最高獲得懸賞金 1億2100万ベリー


ヒャクドー
「おいおい‥やめろ。もう始まっちまうぜ。」


【沸騰】のヒャクドー 11番人気


エクイル
「賞金稼ぎか‥おぇっ‥」

タバール
「こいつら‥億超えの海賊を仕留めてる賞金稼ぎだ。
てめぇ、さっきっから何だ?二日酔いか?ゲハハハ。」

ガシッ!
エクイルとタバールは後ろから肩を組まれる

タバール
「あぁ?なんだ?」

エクイル
「お前‥」

クエムロー
「ツァハハハ。お前、あの時ケツのでけぇ【天女】と居たよな。会いたかったぜ‥」


【妬み】ゾッツァン・クエムロー 14番人気


タバール
「おい、おっさん。何の話してるか分からねぇが‥オラの肩から汚ぇ手をどけてくれるか?」

クエムロー
「言葉に気を付けろよクソガキ‥」

エクイル
「悪いが肩を組む程の仲じゃない。俺は今気分が悪いんでさっさと消え失せてくれないか?」

クエムロー
「あぁ、いいぜ。だが一つだけ忠告しといてやるぜ。俺を怒らせて生きてた奴はいねぇのさ‥つまりてめぇらは余命宣告を受けた。」

クエムローが去っていく

タバール
「【妬み】のクエムロー‥負のオーラが固まってできたような海賊だ‥
まぁ、億超えみてぇだがオラの敵ではないな‥」

エクイル
「格上を倒してこそ名が上がる‥ただの通過点だ。」

タバール
「ゲハハハ。同期として恥ずかしい戦いはしないでくれよ。【橙鷹】のエクイル。」

タバールも去っていく

1人になったエクイルの後ろから茶色い髪のライオンの様な髪型の男が見ていた

ライオンの髪型の男
「あれが今年のルーキー、【増殖】と【橙鷹】‥新世界には行かせねぇ‥」



海軍本部 大佐
【雪獅子】のスノイオン 20番人気


白髪の海兵
「スノイオンさん、去年ルーキー達に敗れたのは仕方ありませんよ。」

ショートヘアの赤い髪の女海兵
「そうですよ。去年のルーキーは超新星と呼ばれ今じゃ最悪世代って言われてますからね。」

三度笠を被った海兵
「確かに‥だが‥スノイオン殿の‥悔しさも‥分かる‥」

スノイオン
「ヴァサモル、マツカリン、グラブ‥」


白髪の海兵→
海軍本部大佐→
【大遅刻】のヴァサモル 21番人気
フシフシの実 関節自在人間



ショートヘアの赤い髪の女海兵→
海軍本部中佐
【奇術師】マツカリン 71番人気
イリュイリュの実 錯覚人間



三度笠を被った海兵→
海軍本部中佐
【三度笠】ワートル・グラブ 79番人気


スノイオン
「そうだが‥相手が誰であろうが喰い止めるのが海兵。俺が摘み損ねた芽は凶悪という名の華を咲かせてしまった。」

ヴァサモル
「咲いても刈れば問題ないっすよ。頑張りましょ。スノイオンさん。」



ヴァサモル達の会話を身近で海賊達が聞いている
この不思議な光景もデッドヒートカーニバルならではである


顔中傷だらけの男
「【雪獅子】と【大遅刻】‥厄介な奴らも出てやがる‥」


百傷(ひゃくきず)海賊団 船長
【百傷】ヨペット・ブロス 26番人気
懸賞金 9100万ベリー


左半分スキンヘッドの男
「おの女も妙な能力を使うと噂だ‥あの三度笠の海兵もなかなかの手練れらしい‥」


ブリザード海賊団 船長
【三連拳】ブリーマー・ザードバン 39番人気
懸賞金 8600万ベリー


後髪が2m程ある男
「やはり一筋縄ではいかねぇか‥」


ウルフ海賊団 船長
【後ろ狼】のドウルフ 61番人気
懸賞金 7700万ベリー


顔に大きく独と彫ってある男
「邪魔者は消すだけだ‥」


さすらいの海賊
【独歩】のイッピキ 18番人気
懸賞金 9300万ベリー


Next >>131

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24 :3番手
09/07(木) 07:39

▶目次の目次◀


◆遅れてきた3人の超新星◆
箇条書き

目次① >>2
目次② >>14


〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛
目次の目次の目次
>>25







裏目次
>>27

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25 :3番手
09/07(木) 07:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次の目次の目次

目次1〜10 >>130,119,107,95,84,72,61,49,39,26

目次11   >>141

目次12   >>152

目次13   >>163

目次14   >>174

目次15   >>185

目次16   >>196

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49 :3番手
10/08(日) 23:16

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次3


Vol.21 『【奇術師】マツカリン』   >>50

Vol.22 『快進撃』             >>51

Vol.23 『WINNER』                                     >>52

Vol.24 『例え』           >>53

Vol.25 『強いぞ、ジャインさん』            >>54

Vol.26 『戦闘リハビリ』                            >>55

Vol.27 『救済の女神』        >>56

Vol.28 『【白鎌】のマーカス』          >>57

Vol.29 『【古牛】と【土下座】』   >>59

Vol.30 『【増殖】と【喜怒哀楽】』  >>60

(Android/Chrome, ID:01Prr2R+0)
51 :3番手
10/12(木) 17:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.22 『快進撃』


目次 >>49


グラブ
「かっ‥」

後ろに仰け反り倒れそうなグラブに向かって飛び、両太ももで顔を挟むと後ろに回転しそのまま放り投げて地面に叩きつける

ダァァン!

グラブ
「うがっ!」

ティエモ
「ピーチブイ!」

マツカリン
「グラブ君!」

ヴァサモル
「グラブ!」

間を入れずに側転、バク転をしながらボザノスに近付く

ボザノス
「あぁ?」

ティエモ
「ヘッドファーミング!」

スパァァン!
逆立ち状態から下に向かって頭を蹴り下ろす

ボザノス
「がっ!」

ティエモ
「ん?頑丈ね‥でも‥」

バキィッ!
フラフラになっても倒れないボザノスにハイキックを見舞う

ボザノス
「!!」

ヴァサモル
「な‥何て‥強さ‥
‥って感心してる場合か!おい!マツカリン!」

マツカリン
「はっ!もう一回‥」

ティエモ
「エア蹴り・オオバクシュート!」

バシッ!ダァン!
空を蹴り地面にぶつけ土埃をあげる

ヴァサモル
「くっ!土埃か!」

マツカリン
「けほっ!もしやあいつ‥」

スタッ

ティエモ
「はい!分かってます!カウンセリングタッチ!」

いつの間にティエモはマツカリンの後ろに移動し体を触る

ヴァサモル
「お‥おのれ!」

ティエモ
「はい!動いちゃダメね。動いたら‥私、このコに何するか分からないよ。」

ヴァサモル
「くっ!卑怯な‥」

ティエモ
「海賊相手に卑怯なんてないってこのコ言ってたよね?キュハハハ。」

マツカリン
「て‥【天女】のティエモ!あん!あなた、アタシの能力を‥うん!どうやって‥」

ティエモ
「心綱(マントラ)。こっちの海じゃ見聞色の覇気って言うんだっけ?
聞こえたよ。あなたの焦る声‥その目で見たものに幻想や錯覚を与えるイリュイリュの実の能力。リアル過ぎる幻想は人の感覚にも錯覚を与える厄介な能力‥
だけど一度、目を閉じてしまえば能力は解除される。瞬きしないってつらいよね。」

マツカリン
「くっ‥」

ティエモ
「さて‥」

ティエモはマツカリンを少し持ち上げて再び体を入念に触る

マツカリン
「マフフフ。ん!な‥何てをするの!放して!くすぐったい!気持ち悪い!あっ‥」

ティエモ
「身長159cm、体重60キロ、上から‥94、66、92ってとこね。悩みは‥お腹周りと‥最近少し垂れてきたおっぱい‥かな?」

マツカリンの耳元で囁くとマツカリンの顔は赤くなる

マツカリン
「な‥なぜそれを!」

ティエモ
「私はエステティシャン。触れば分かる‥海軍も海賊でも女の子の悩みは解決してあげる。
でも2つ言っておく。
一つ、痛いからね。もう一つ強制的に直すから長くは持たない。キープは努力よ。OK?」

マツカリン
「はぁ?」

ティエモ
「ウエストファーミング!」

ダダダダダダッ!
マツカリンの腰を素早く左右交互に蹴る

マツカリン
「うぁぁぁぁっ!」

ヴァサモル
「マツカリン!」

ティエモ
「バストアップストレートキック!」

マツカリンの後ろに回ると背中の真ん中と肩甲骨の横を蹴る

マツカリン
「あああ‥(な‥何か‥痛気持ちいい‥)」

ティエモ
「くびれシュート!」

ドガァァッ!

マツカリン
「!!」

ドサッ
吹き飛ぶマツカリン

ティエモ
「さて‥サシだね。」

ヴァサモル
「グラブに続き、よくもマツカリンを‥」

ティエモ
「ちなみにだけど君の能力は何となく攻略出来そうだけど‥それでも戦う?」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!何のハッタリだ?それに例え攻略されてたとしても俺が引くと思うか?」

ヴァサモルは細い剣をティエモに向ける

ティエモ
「つまり戦いは避けられない‥でいい?」

ヴァサモル
「もちろんだ!」

ヴァサモルは腕を不自然に折り曲げながらティエモに突撃する

ブスッ!
細い剣がティエモの肩を貫通する

ティエモ
「あうっ!」

ヴァサモル
「ヴァハハハ!悪いな。俺は女だろうと相手が海賊ならば刃を向けれるタイプだ!
次はどこを刺して欲しい?」

グッ!
ティエモは細い剣を掴み強く握る

ティエモ
「次は‥ない!」

バキィィッ!パキパキ‥
ティエモのハイキックがヴァサモルを捉えるがまた首が直角に折れる

ヴァサモル
「ぐっ‥ヴァハハ‥ざ‥残念だな‥仕留められんかったな。」


Next >>52

(Android/Chrome, ID:P/2sKy940)
52 :3番手
10/14(土) 21:58


〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.23 『WINNER』

目次 >>49


ヴァサモル
「ぐっ‥ヴァハハ‥ざ‥残念だな‥仕留められんかったな。」

バキィッ!パキパキ‥
再びティエモのハイキックがヴァサモルを捉える
ヴァサモルの首は逆に直角に曲がる

ヴァサモル
「ぐはっ!ヴァハハ‥む‥無駄だ‥」

ティエモ
「ん?何か言った?ごめん!私まだ攻撃中なんだ。もう一発行くね♪」

ティエモは三度(みたび)ハイキックを繰り出した

ブォン!
ハイキックは空を斬った

ヴァサモル
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

ティエモ
「何で躱すの?無駄なんじゃないの?私の蹴り。」

ヴァサモル
「はぁ‥はぁ‥う‥受けてやる必要もない‥」

ティエモ
「痛いんでしょ?自然系でもないから受け流してる訳じゃない。
あなたの能力は関節を自在に操る能力。関節を逆に曲げたり関節のない場所に関節を作ったり‥
最初に攻撃が当たった時、手応えもいつもよりなかったけどゼロではなかった。血も流れてる‥
じゃあいつもの3倍攻撃すればいいだけ!だから今から3倍蹴る!覚悟はできてる?」

ヴァサモル
「ふ‥2つ言わせてくれ‥
一つ、さっきも言ったが能力を攻略されてたとしても俺は引かない!
もう一つ、正解だ!俺の食べた悪魔の実はフシフシの実‥最後までお相手しよう。【天女】イーシュガー・ティエモ!」





ティエモ
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

フラフラになりながら辛うじて立つヴァサモル

ヴァサモル
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥ゲホッ‥い‥今から‥言う言葉は‥すぐに‥忘れてくれ‥」

ティエモ
「はぁ‥はぁ‥いいよ‥」

ヴァサモル
「お‥億超えと‥お前と‥戦えて‥光栄‥だった‥」

バタン‥
そう言うとヴァサモルはゆっくりと倒れた

ティエモ
「キュハハハ‥私も‥海兵さん。」

ペタン‥
ティエモも尻餅をつく

ティエモ
「けほっ‥さ‥さすがに疲れたや‥や‥やっぱり‥実戦は効くわ‥」

『ボハハハ!じゃあそのまま死ね!』

ティエモ
「!!」

ティエモが声に驚き振り返ると遠くで上半身を起こしフラフラのボザノスが笑っていた

ボザノス
「ゲホッ‥さ‥さっきは‥よくも‥やってくれたな‥
ま‥待ってろ‥今殺‥してやるから‥」

ティエモ
「エア蹴り・オオバクシュート!」

空を蹴りボザノスに飛ばす
バチン!

ボザノス
「あぅっ!」

バタン
再び倒れるボザノス

ティエモ
「キュハハ‥ざ‥ざまあみろ‥そ‥それはオオバクの‥分よ‥」


28番GRの戦い
勝者 イーシュガー・ティエモ


ティエモ
「だ‥だめだ‥‥今ので力は尽きた‥ちょ‥ちょっと‥寝たい‥」

力尽きたティエモは崩れるように横になるとそのまま眠った

ティエモ
「すぅ〜っ‥すぅ〜っ‥すぅ〜っ‥」

深緑の髪の男
「何だぁ?喧嘩の音が聞こえて来てみりゃあもう終わった後か?」

深緑の髪の男は酒樽を持ちながら倒れている者達を見る

深緑の髪の男
「海軍とこいつらは賞金稼ぎか‥
んぁ!あのケツは!」

深緑の髪の男はティエモに近付く

深緑の髪の男
「やっぱりな!こんなに女神の様なケツをした女はこの世に一人だ‥いや女神じゃなくて【天女】か!バハハハハッ!
こんなとこで寝たら風邪ひくぜ。ティエモちゃん。よっと。」


元D・D海賊団船長(白ひげ海賊団傘下)
【千本ナイフ】バールズ・ディーディー
懸賞金 9億9000万ベリー


ディーディー
「バハハハ!ティエモちゃんがここにいるって事ぁ‥もしかして‥バハハハハッ!こりゃあうめぇ酒が飲めそうだ!」

ディーディーは酒樽と反対側にティエモを担ぐとそのまま10番GRのKING SEAに向かった


〜10番GR KING SEA〜

ラーセイン
「頼むよ!ディーディーさんに会わせてくれ!」

KING SEA店長
「だから今居ねぇって言ってんだろ。」

ラーセイン
「ホントかよ!実は裏に隠れてんじゃねぇのか?姐さんがやべぇかもしれねぇんだ!助けてくれ!」

KING SEA店長
「自惚れんな、クソガキ!てめぇ等ごときに居留守使うほど船長‥ディーディーさんは堕ちてねぇ!
いい加減にしねぇとぶっ飛ばすぞ!」

ラーセイン
「【寸撃】スターキア・ラーセインを知らねぇようだな‥」


Next >>53

(Android/Chrome, ID:d4Q2tfjK0)
61 :3番手
10/26(木) 17:31

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次4



Vol.31 『増殖海賊団』             >>62

Vol.32 『思わぬ苦戦』             >>63

Vol.33 『3&3』                  >>64

Vol.34 『てめぇのケツは‥』         >>65

Vol.35 『スーパーラッキーハプニング』  >>66

Vol.36 『今後の予定』          >>67

Vol.37 『FASCINATING SEAGULL』     >>68

Vol.38 『ガープ&ストライク』         >>69

Vol.39 『フォービドゥンアップル』       >>70

Vol.40 『覇気』             >>71

(Android/Chrome, ID:zyGRMe9C0)
72 :3番手
11/16(木) 21:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次5


Vol.41 『モンティア初陣』      >>73

Vol.42 『シャボンディ諸島、出港!』    >>74

Vol.43 『馬の骨』          >>75

Vol.44 『夢途絶える』           >>76

Vol.45 『バタフライ・フィールド』     >>78

Vol.46 『7番目』                >>79

Vol.47 『10人の億超えの海賊達』     >>80

Vol.48 『4人の中将』                 >>81

Vol.49 『海軍本部中将スィーノ』      >>82

Vol.50 『戦友』           >>83

(Android/Chrome, ID:3CmZ4HIZ0)
75 :3番手
11/19(日) 20:57

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.43 『馬の骨』

目次 >>72


ラーセイン
「あっ!」

船はフィフティーンアップルズが肉眼で確認できるところまでやってきた

ラーセイン
「姐さん!見えたぜ!フィフティーンアップルズ!」

ティエモ
「んぁ!あぁ‥寝ちゃったか‥」

オオバク
「寝ちゃったか‥じゃねぇよ!しっかり布団敷いて寝る気満々じゃねぇか!」

ジャイン
「すごい海賊船‥いや海軍船の方が多いでごわすか?嫌な予感がするでごわす。」

ティエモ
「ホントだ。でもあの船がいっぱい停まってるとこがキングアップル島ね。よぉーし!」

ティエモはプリティーナイトガールのマスクを被る

ラーセイン
「えっ!それ着けて出んの?」

ティエモ
「そうよ。ダメ?」

オオバク
「だめじゃねぇけど何で?」

ティエモ
「正体隠せてよくない?優勝したら外して大盛り上がりするんじゃないかなって‥」

オオバク
「視界悪くて足元掬われなきゃいいけどな‥」

ティエモ
「その為にシャボンディで着けてたってのもあるのよ。
そうだ!ジャインも顔隠して出れば?」

ジャイン
「いやでごわす!」


〜キングアップル 港〜

見晴らし台の上で黒髪の男が双眼鏡でティエモ達の船を見る

黒髪の男
「何だあの海賊旗‥見たことねぇが‥乗ってるのは‥
あいつは確か‥【奇音】のジャイン!億超えだ!
是非友達になりてぇな!
あとは‥あいつら‥出前傭兵‥スターキアとケーティーズ‥こいつらも使える!
あとは‥誰だ?あのマスク女‥
まぁ、いい!友達は多い事に越したことはない!
シェハハハ!」

そしてティエモ達の船も港に到着する

ティエモ
「よし!着いた!」

オオバク
「うぅぅ‥緊張してきた!」

ラーセイン
「オオバク、もし優勝したら優勝した方が姐さんと付き合えるってのどうだ?」

オオバク
「よしっ!ノッた!」

ジャイン
「本人の許可無しでごわすか‥」

黒髪の男
「失礼!あんた、【奇音】のジャインさんだよな?
オンツ海賊団の副船長で懸賞金、1億4800万ベリーのゴーディア・ジャインさんで間違いねぇよな?」

突然黒髪の男がティエモ達の前に現れた

ジャイン
「そうでごわすが‥あんさん、誰でごわす?」

黒髪の男
「俺か?俺はただの馬の骨さ。あんたみたいな有名人に会えて嬉しいんだ。是非握手してくれ。ジャイン。」

ジャイン
「いいでごわすが、照れるでごわすな。」

ジャインは照れながら男と握手をした

黒髪の男
「やや!あんたら‥確か前半の海、最強の出前傭兵、スターキア君とケーティーズ君じゃ?」

オオバク
「えっ?俺達が最強?」

ラーセイン
「ま‥マジで言ってんのか!」



黒髪の男
「そうさ。出前傭兵って言ったら2人だよな。よろしくな‥スターキア‥」

ラーセイン
「ラーセインだ。」

黒髪の男はラーセインと握手する

黒髪の男
「よろしくな。ラーセイン。すまねぇ‥俺、頭悪いから名前出てこなかったんだ‥えーっと‥ケーティーズ‥」

オオバク
「オオバク。」

オオバクも黒髪の男と握手した

黒髪の男
「よろしくな。オオバク。えーっとそこの美しいお姉さんは?」

ティエモ
「私?あぁ‥テンティよ。普通、人の名前聞く時は自分も名乗るのは礼儀と常識じゃない?馬の骨君。」

黒髪の男
「‥‥‥‥だよな。あんたの言う通りだ。テンティ。
俺はアークシェ。デッドヒートカーニバルを観戦に来た有名人好きのしがねぇ馬の骨さ。」


デッドヒートカーニバル観戦者
アークシェ


ティエモ
「よろしく。アークシェ。」

ティエモはアークシェと握手する

アークシェ
「ここをまっすぐのとこにでかい門が見えるだろ?あれが受付さ。あんたら出るんだろ?」

ティエモ
「まぁね。ありがと。アークシェ。」

ジャイン
「あっしは出ないでごわす。」

アークシェ
「何だよ!出ねぇのかよ!俺ぁあんたに賭けるつもりだったんだが‥」

ジャイン
「すまんでごわす。」

アークシェ
「あんたらは?オオバク、ラーセイン。」

オオバク
「俺達は出るぜ!」

ラーセイン
「俺も。」

ティエモ
「ちなみに私も。」

アークシェ
「そうか!これも何かの縁だ!あんたの決勝進出に賭けさせてもらうぜ!」


Next >>76

(Android/Chrome, ID:pskQAmoE0)
77 :3番手
11/21(火) 20:52

デッドヒート・カーニバル ルール・概要


海賊、海軍、賞金首稼ぎ、一般市民誰でも参加可能!

●月10日〜●月21日の11日間 エントリー受付します

締切2日後にバッヂナンバーを決める抽選会を行います。
そして次の日、開会式後に予選を開始します。

参加料一人10000ベリー
優勝賞金 3億ベリー
※優勝者多数時は人数で割ります

海賊なら懸賞金アップ、海軍なら昇格間違い無し!
知名度も上がる!

エントリーした者は抽選によってバッヂナンバーを決めます。

そのバッヂナンバーによりスタート地点が8つの島から決まります。
(ターコイズ、ペリドット、トパーズ、コーラル、アメジスト、ガーネット、パール、トルマリン)

※スタートとなる島は参加者数に応じる為、抽選会当日発表

本大会は生き残りを懸けた3日間のサバイバルゲームによる予選とサバイバルゲーム通過者による決勝となっております。

予選においてはフィフティーンアップルズで一番大きいなのキングアップル島より北に2つに分かれたゴールドアップル島とシルバーアップル島。

更にその2つの島から2つに分かれた4つの島、サファイア島、ルビー島、エメラルド島、ダイヤ島。

更にそこから2つに分かれた8つの島、ターコイズ島、ペリドット島、トパーズ島、コーラル島、アメジスト島、ガーネット島、パール島、トルマリン島にて行います。

※大会開催期間以外はこの島には入れません。

一番北にある8つの島がスタート地点になります。

初日は8つの島から4つの島

2日目は4つの島から2つの島

最後は2つの島からキングアップル島を目指します。

大会当日、それぞれの島には主催者側の船にてお送ります

数カ所のスタート地点より時間差でスタートとなります。

各々が島に上陸した段階で大会が開催します。

また上陸直後を狙った狙撃や奇襲は反則・失格とします。

島から島へ目指す間はそれぞれの参加者同士バッヂを奪い合っていただきます。

※バッヂを取らずにゴールしても決勝には出れますが圧倒的不利に陥る事になります。
(獲得バッヂ数0‥億超えを含む歴代優勝者無し)

バッヂはどのように奪っても構いません。
※盗む等の行為は1時間奪い返されない事が条件。
(盗まれた場合バッヂのセンサータイマーが発動)

相手を倒して奪った場合は相手の持っていたバッヂの3割を奪う事ができます。
※小数点切り捨て
例:倒した相手がバッヂを10個所持→3つ獲得
倒した相手がバッヂを19個所持→5つ獲得

倒した相手からバッヂを奪取した際に参加者全員にお渡しするスタンプを奪取したバッヂに押してください。

押してない場合は向こうとなります。

※キングアップル島においてのバッヂ確認までに押してください。

武器の使用は何でも有り!

例え相手を殺しても罪にはなりません。

電伝虫等の使用は禁止します。
※仲間同士の事前打合せによる待ち合わせ等は認めています


予選3日間はいずれもPM12:00開始予定です。次の日のAM10:00(22時間以内)までにチェックポイントであるコネクトコテージまでにお入りください。

コネクトコテージにはいつ何時入っても構いませんが入ればコテージから指示があるまで出れませんのでご了承ください。

指定時間までコテージに入れなかった場合は失格となります。

※キングアップル島のコネクトコテージ以外は全て個室になってますがコテージ内での戦闘は禁止・失格とさせていただきます

ゲーム開始までの1週間、参加者及び参加者の関係者のは飲食等は特別価格になっております。


また参加しない皆様へ‥

あなたの夢を参加者に託してみませんか?

デッドヒートカーニバルは予選突破する猛者達を予想して賭けることができます。

最低賭け金100ベリーから!

予選開始1時間前まで投票できます!

もしも賭けた者が優勝すると配当が更に10倍に!


オッズ10.8倍の海賊に10,000ベリー賭けた場合

予選突破して決勝に進出!

配当10000✕10.8=108,000

更にその海賊が優勝!

配当が更に10倍にアップ!

108,000✕10=1,080,000ベリーに!

※決勝は決勝で別に賭けることができます



決勝ルールは別紙にて‥

(Android/Chrome, ID:ENJasWBD0)
84 :3番手
11/30(木) 22:36

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

目次6


Vol.51 『勘違い』          >>85

Vol.52 『3番人気』            >>86

Vol.53 『因縁?』          >>87

Vol.54 『異端児』          >>88

Vol.55 『苦悩』           >>89

Vol.56 『罰金』                 >>90

Vol.57 『ティエモのおはぎ漫遊記』  >>91

Vol.58 『天女ダッシュ』       >>92

Vol.59 『飲もぉっ!』        >>93

Vol.60 『いただきます』       >>94

(Android/Chrome, ID:Jvjo4uyx0)
2 :3番手ジジイ
02/09(木) 21:36

目次 ①

メイン登場人物紹介①
ステイク、ベンケイ
>>3

モティ、ジュリ
>>4

ファンク、ティエモ、エミル
>>5

ジイル、【海軍】パレード、セントル
>>6




遅れてきた3人の超新星

箇条書き1   >>7
箇条書き2   >>8
箇条書き3   >>9
箇条書き4   >>10
箇条書き5   >>11
箇条書き6   >>12
 

(Android/Chrome, ID:bkuQAUki0)
14 :3番手
08/16(水) 22:21

目次②



遅れてきた3人の超新星

箇条書き7   >>13
箇条書き8   >>15
箇条書き9            >>16
箇条書き10            >>17
箇条書き11   >>18
箇条書き12            >>19
箇条書き13            >>20
箇条書き14            >>21
箇条書き15            >>22
箇条書き16            >>23

(Android/Chrome, ID:y52KU6JV0)
27 :3番手
09/07(木) 07:51

裏目次


① >>>398.27
② >>58
③ 設定公開 >>>162.637
④ >>>162
⑤ >>>398.13
  >>>223.79

(Android/Chrome, ID:7SdjahaN0)
53 :3番手
10/15(日) 22:38

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.24 『例え』

目次 >>49


〜30分後〜

ディーディー
「おう!戻ったぜ。トルマ。」

KING SEA店長
「おかえり。船長‥ディーディーさん」


元D・D海賊団船長(白ひげ海賊団傘下)
【刃網】のトルマ
懸賞金 2億8800万ベリー


ディーディー
「おいおい‥何万回も言ってるが‥俺が船長だったのはもう20年以上も前だ!もう慣れろ!」

トルマ
「トハッハハハ!俺の時間軸はまだとまってるんだぜ!船長!」

ディーディー
「けっ!好きにしろ!このやり取りももう20年だ。ところで‥なんだこりゃあ?喧嘩か?」

ディーディーは倒れるラーセインとオオバクを見る

トルマ
「あぁ‥そいつか‥一人は元からけが人‥もう一人はあんたに会わせろってうるせぇから叩きのめした。」

ディーディー
「ふ〜ん。俺に何の用だ?起きたら聞くか‥」

トルマ
「船長こそそのいいけつ‥いやその女は?」

ディーディー
「このケツ‥いやこのコはティエモちゃんだ。忘れたか?去年ここに来たろ。」

トルマ
「えっ!ティエモってマッドボーイ海賊団の【天女】か!」

ディーディー
「バハハハッ!そうだ!布団敷いてくれ。美女にざこ寝させるつもりか。」

トルマ
「あいよ!船長!」

トルマは店の奥に行き布団を敷く





3時間後

ティエモ
「ん?あれ?天井がある‥ここは‥」

ティエモは男達の荒げる声に目を覚ました

オオバク
「だから!姉さんに合わせろって言ってんだよ!」

ラーセイン
「俺達一緒にシャボンディに来たんだって言ってんだろ!」

ディーディー
「バハハハ!証拠がねぇ。ティエモちゃんと知り合いだって言う証拠がなければ会わせられねぇ!何回言わせるんだよ!
ティエモちゃん狙いの賞金稼ぎって可能性もある。」

トルマ
「船長、やっちまいましょ。口より体で分からせりゃ早ぇ!」

ディーディー
「俺ぁそれでもいいんだが‥万が一本当にティエモちゃんと知り合いだったら面倒だ。」

ラーセイン
「知り合いだって言ってんだよ!」

オオバク
「ティエモの姐さんだけに姐さんの尻に愛だぜ!」

トルマ
「ん!」

ディーディー
「おっ!知ってるか?いや‥たまたまか‥
おぅ‥おめぇらティエモちゃんのチャームポイント‥言えるか?」

ラーセイン&オオバク
「ケツだ!もちろんFカップバストも素晴らしきくびれもあのキュート過ぎる顔もだが‥ティエモの姐さんって言ったら尻だ!」

トルマ
「船長‥こいつら‥本当に知り合いかも‥」

ディーディー
「慌てるな。ティエモちゃんの尻はある意味手配書だとしても見分けられるレベルの神尻だ。
その辺のゴロツキが知っててもおかしくはない‥
この先は俺が試す。おぅ!おめぇら!」

ラーセイン&オオバク
「何だ!」

ディーディー
「ティエモちゃんの尻を何かに例えてみろ!」

オオバク
「崩れないプリン!」

ラーセイン
「形ある水!」

トルマ
「せ‥船長‥こ‥こいつら‥」

ディーディー
「あぁ‥間違いねぇ。疑って悪かったな。兄弟!」

ラーセイン
「おぉっ!分かってくれたか!」

オオバク
「やはり姐さんの‥‥‥」

トルマ
「どうした兄弟!」

ディーディー
「俺達はお前をティエモちゃんの知り合いと認めたんだぜ!」

ラーセイン
「どうしたんだよ。オオバク!ティエモの姐さんのナイスヒップを語る時間‥‥あっ!いや‥」

トルマ
「何だ?どうしたよ。お前ら。やっぱり知り合いじゃねぇのか?」

ディーディー
「バハハハ。どれ、酒でも飲みながら少し語るか?【天女】の尻。」

ラーセイン&オオバク
「‥‥‥‥‥」

トルマ
「どうしちまったんだよ!ん?」

ディーディー
「何だよお前ら‥‥あっ!」

ディーディーとトルマの後ろには無表情のティエモが立っていた

ディーディー
「うぉっ!ティエモちゃん!い‥いつから‥」

ティエモ
「2分くらい前からかな。」

ディーディー
「に‥2分だめだ‥間違いなく聞かれた‥」

ティエモ
「じゃあ♪」

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!

ディーディー
「ぎゃあああ!」

トルマ
「あうっ!」

オオバク
「ぐわっ!」

ラーセイン
「ぶぎぃっ!」

男達4人に綺麗な踵落としが決まる


Next >>54

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54 :3番手
10/17(火) 18:06

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.25 『強いぞ、ジャインさん』

目次 >>49


ティエモ
「‥という事でフィフティーンアップルズの永久指針が欲しいんだけど‥」

ディーディー
「バハハハ!そういう事か!あいつらしいな。
よしっ!分かったいいぜ!トルマ!」

トルマ
「やっぱり俺ですか。トハッハハハ。まぁ、今日中には‥」

ラーセイン
「じゃあ明日中には着けるんだな。」

オオバク
「いよいよか。うーっ!緊張してきた!」

ティエモ
「‥‥‥‥‥。」

ティエモは少し浮かない顔をする

ディーディー
「どうした?不安か?」

ティエモ
「まぁね‥実戦から離れてたとはいえ体が思うように動かないって言うか‥スタミナも少なくなってる感じもして‥」

ディーディー
「まぁ、1年近くも実戦から離れればな‥正直決勝までは行くと思うが‥優勝となれば今年はポストステイク、ジュリちゃん、モティちゃんを目指し億超えの海賊達が新世界から参戦との噂だ。」

ティエモ
「優勝出来ないとカッコつかないよね‥」

トルマ
「だったら少しシャボンディで体慣らしていったらどうだ?大会のエントリーは11日間だ。今日で3日目‥ここからフィフティーンアップルズまでは半日あれば余裕で着くから7日間は確実に余裕がある。」

ラーセイン
「だけど騒ぎ起こすなってジャインのおっさんが‥」

オオバク
「そういえば存在忘れてた。つうか連絡一つ来ねぇって事ぁ‥寝てるか‥」

ティエモ
「そうだね。あそこからここなら急げばもうとっくに帰ってる時間なのに‥ちょっと電伝虫してみよっ。」

ディーディー
「ん?ジャインってあのオンツ海賊団の【奇音】か?どれ?俺が話してやろう‥」

ティエモから受け取った電伝虫でディーディーが呼び出す


〜47番GR ファイン・エンジェル号〜


ジャイン
「ぼげぇぇぇ‥ぼげぇぇぇ‥」

案の定ジャインは大の字て寝ていた
プルプルプル‥プルプルプル‥

ジャイン
「ふがっ!
ん?いつの間にやら、がっつり寝てしまったでごわす‥電伝虫?」

ガッチャ‥
ジャインが電伝虫に出る

ジャイン
「もしもし。ティエモはんでごわすか?」

ディーディー
「バハハハッ!残念だったな。俺だ。ディーディーだよ。久しぶりだなぁ!【奇音】」

ジャイン
「ディーディーはんでごわすか!その節は世話になったでごわす!」

ディーディー
「まぁ、いいってことよ。ニーズルとカミュちゃんは元気か?」

ジャイン
「あっしも1年近く会ってないでごわすが元気と思われるでごわす。」

ディーディー
「そうか!じゃあ飲むか!」

ジャイン
「えっ?」

ディーディー
「待ってるぜ!じゃあな!来るまであの事、皆に話してるからよ。」

ジャイン
「あの事?‥‥‥‥ちょっと待つでごわす!それは‥」

ガチャ‥プープープープー

ジャイン
「ディーディーはん!」

ディーディー
「バハハハッ!来るようだ。」

オオバク
「なぁ、ディーディーさん、あの事って?」

ラーセイン
「どんな事だ?聞きてぇなぁ!」

ディーディー
「そうだな。あいつが3時間経っても来なかったら話してやろうか。」

トルマ
「船はどこに止めたんだ?」

ティエモ
「えーっと‥47番GRだったかな。」

ディーディー
「バハハハッ!じゃあ無理か‥あいつに悪い事したな。」

2時間と47分後‥

ジャイン
「ぜぇ‥はぁ‥ぜぇ‥はぁディ‥ディーディーはん‥あ‥あの事‥言ってないでごわすか‥!」

激しく息を切らし血だらけのジャインがKING SEAに着く

ディーディー
「えっ‥あっ‥まぁ‥まだだ‥」

ジャイン
「あ‥あれは誰にも言わない約束でごわすよ!」

ディーディー
「あ‥あぁ‥分かったよ‥」

ラーセイン
「おっさん‥どうした?血が‥」

ジャイン
「途中賞金稼ぎに襲われたり人さらいの奴らに拐われかけたり‥全員ぶっ飛ばしたでごわすよ。」

オオバク
「おっさん‥強ぇな‥」

ティエモ
「知らなかった?ジャインはめちゃくちゃ強いんだよ。だから私の護衛も兼ねてステイクが頼んだんだ。」

トルマ
「ここまで来るのに賞金稼ぎや人さらいの相手して予想以上に早いって弱い奴ではできねぇよな‥」



Next >>55

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55 :3番手
10/18(水) 21:53

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.26 『戦闘リハビリ』


目次 >>49


ディーディーはジャインに肩を組みながら酒を注ぐ

ディーディー
「バハハハッ!ティエモちゃんの戦闘リハビリだ。少しゆっくりしてけや。」

ジャイン
「まぁ、あんさんがそういうなら‥」

ディーディー
「念のためだが船は安全な場所に移動させる。お前らの寝泊まりの場所も心配するな。」

トルマ
「どうせここでしょ?仕方ねぇ‥しっかり働いてもらうからな。」

オオバク&ラーセイン
「よろしくおねしゃーす!」

ティエモ
「よしっ!じゃあそうと決まれば‥私‥ちょっと買い物してくるね。」

ディーディー
「夜までには戻れよ。夜は再会パーティだ!」

ティエモ
「はーい♪」


その夜‥KING SEAではティエモとの再会パーティと題した飲み会が行われた

ディーディー
「ぷはぁぁ!相変わらず強いな!ティエモちゃん!」

ティエモ
「キュハハハ。一応一味では1番の酒豪ですから♪」

オオバク
「あんだけ飲むのにあの体をキープとは‥」

ラーセイン
「食う方もだ。結構気遣いなく食ってるように見えるが‥」

ティエモ
「当たり前じゃん!食は快楽よ!美味しいものを食べれる幸せ!しっかり堪能しなきゃ!
でもその分ちゃんと動いてますから!エステティシャンナメんな!キュハハハ!」

ジャイン
「確かにティエモはんはこの1年体型が変わらないでごわすな。」

ティエモ
「よしっ!明日から早速私の戦闘リハビリ開始よ!狙いはとりあえず無法者。民間人に迷惑を掛ける輩は私が成敗する!」

ディーディー
「バハハハ。足元救われるなよ。ティエモちゃん。今この島には去年の【麦わら】、キッド、ドレークほどではねぇが新世界で暴れたくて疼いているルーキー達もいる。」

トルマ
「トハッハハハ。特に今は新世界組とデッドヒートカーニバル組で海賊達は血気盛んだ。ピリピリしてる。」

ティエモ
「キュハハハ。肝に銘じておきまーす。」

ジャイン
「ティエモはん、くれぐれも海軍と揉めたり捕またりの勘弁でごわす。」

ティエモ
「分かってるって!ちゃんとその辺も抜かりなく考えてるから大丈夫♪じゃん!」

ティエモはマスクとエクイルのキャプテンコートを見せる
キャプテンコートの後ろのシンボルマークの上にはTENTEIと書いてあった

オオバク
「あーあーあー‥テンティって‥この前よりひどくなってんじゃん‥」

ラーセイン
「前も言ったと思うけど、それエクイルのだぜ。」

ティエモ
「大丈夫♪結構気に入ってるし。」

ジャイン
「答えになってないでごわす。」

ディーディー
「エクイル?もしや【橙鷹】のエクイルか?」

トルマ
「西の海のルーキーだよな?船長が今年のルーキーは小粒だがこいつと【人喰い】は少し違いそうだって言ってたぜ。」

ティエモ
「キュハハハ。当たってるかも。私も何か気になるんだよね。」

ラーセイン
「まぁ、悪い奴には見えなかったし‥」

オオバク
「略奪系の海賊でもなさそうだ。」

ジャイン
「魔の三角地帯で会ったってことはあっしらと同じタイミングでこのシャボンディにいる可能性があるでごわすな。」

ティエモ
「そっか!じゃあとっ捕まえてメシオゴの約束果たして貰わなきゃ!」

そして宴は夜中まで続いた
そして夜が明ける‥
早朝‥

ペチッペチッペチッ!

ティエモ
「ちょっと!オオバク!起きて!」

ティエモはオオバクのほっぺを軽く叩いて起こす

オオバク
「えっ‥なんです‥姐さ‥うわぁぁぁっ!」

覆面を着けるティエモの顔に驚くオオバク
だがティエモは‥

ティエモ
「さて、行くよ。」

オオバク
「行く?どこに?」

ティエモ
「デ・ー・ト♪」

オオバク
「えっ!」

ティエモ
「いや?」

オオバク
「いえいえ‥夢じゃないかと‥」

ティエモ
「夢じゃないんだよね。キュハハハ。じゃあ行こっか♪」

オオバク
「は‥はい!」

ティエモが差し出した手を握るオオバク

オオバク
「すまんな‥ラーセイン。キティハハハッ」

2人はKING SEAを出て行く

ティエモ
「よしっ!じゃあ始めよう!オオバクはそっち探して!」

オオバク
「へっ?何を‥」

ティエモ
「無法者♪私の戦闘リハビリの相手♪」


Next >>55

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56 :3番手
10/20(金) 22:32

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.27 『救済の女神』

目次 >>49


ティエモ
「たぁぁぁぁっ!」

バキィィィッ!

サングラスをした海賊
「ごはっ!」

ティエモのハイキックを受けた海賊は激しく転がりそのまま倒れた

オオバク
「姐さんの勝ち!」

島民の女
「あ‥ありがとうございます!助かりました。
この御恩は‥」

ティエモ
「気にしなくていいよ♪悪いのはこいつだし♪」

サングラスをした海賊
「‥‥‥‥」


ボボリア海賊団 船長
【木彫り】のボボリア
懸賞金 7200万ベリー


ティエモ
「これでよしっと!」

ティエモは海賊をロープでぐるぐる巻にして更にオオバクがチェーンで手足を縛る

オオバク
「美人のお姉さん、海軍には連絡しておきましたんでやがてここに来るでしょう。その時こいつ引き渡してください。こいつの懸賞金はあなたの物です!」

島民の女
「そ‥そんな‥わ‥私‥」

ティエモ
「いいのよ。こいつはあなたを拐おうとした。当然の報い‥気を付けてね。」

島民の女
「あ‥ありがとうございます!あのぉ‥せめてお名前だけでも‥」

ティエモ
「テンティ!じゃあ!」

ティエモとオオバクは走り去って行く

ティエモ
「キュハハハ。ちょっと楽しくない?」

オオバク
「まぁ‥」

ティエモ
「でしょ?デートに匹敵する楽しさじゃない?」

オオバク
「じゃないです!デートしたいです!」

ティエモ
「じゃあもうちょい付き合ってよ♪」

オオバク
「ったくもう‥」

ティエモ
「ってこのやり取りって恋人同士って感じしない?」

オオバク
「えっ?ああ、そういえば‥」

ティエモ
「つまり‥これもデートってことじゃない?オオバクゥ♪」



そういうとオオバクと腕を組みながら耳元で呟く

オオバク
「キティハハハッ。そうですね。」

ティエモ
「協力してくれゆ?」

ズキューーン!

オオバク
「モチのロンです!」

ティエモ
「(ちょろい♪)」

ティエモがオオバクを手玉にとっているその時‥

『だ‥誰か‥助けてください!彼女が人さらい屋に!』

助けを呼ぶ男の声が聞こえた

ティエモ
「大変!人の恋人を平気で奪うような最低な奴にはきっついの御見舞してあげなきゃ!」

ティエモとオオバクは声のする方に向かって走って行く

デッドヒートカーニバルに受付ギリギリまで実戦の勘を取り戻すべくティエモの戦闘リハビリが始まった

ティエモ
「彼女を返せっ!人でなし!」

女を拐った人拐い屋にドロップキックをお見舞いするティエモ

人拐い屋
「ぎょわぁぁぁっ!」

恋人を拐われた男
「あ‥ありがとうございます!この御恩は‥」

ティエモ
「キュハハハ。気にしない!気を付けて生きて!」

時には‥


ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥け‥結構‥ヤバかった‥あ‥あいつ‥誰?」

ラーセイン
「あ‥姐さん‥あいつやべぇよ。シャボンディ裏ギャングの幹部で、鉄砲玉5(ガンボールファイブ)の1人、【頑丈】タフヤンじゃねぇすか!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥つ‥強かった‥タフタフの実の頑丈人間‥」

ラーセイン
「こいつに手出しちゃだめだよ!姐さん!」

ティエモ
「だ‥だって‥小さな子供に手を出したんだよ‥そりゃあ人道踏み外してるじゃん。私間違ってない!」

ラーセイン
「早く逃げ‥」

すでにラーセインとティエモは緑スーツの男達に囲まれていた

ラーセイン
「間違いねぇ!シャボンディの裏ギャング!グリーンスーツだ!」

ティエモ
「うん!やるっきゃないね!修羅場こそ成長への近道!」

ラーセイン
「ポジティブ!」

緑スーツの男達
「おめぇら‥覚悟できてるんだな?」

「俺達から逃げれると思うなよ。」

「言っとくが俺等に睨まれてこの島出た奴ぁいねぇぞ。」

ティエモ
「へぇ‥じゃあ私達が最初の1人かな?」

緑スーツの男達
「ナメやがって‥」

「女をだろうと容赦はしねぇ!」

「痛めつけて売り飛ばしてやるぜ!マスク女!」

ティエモ
「キュハハハ!やれるものならどうぞ!」

ラーセイン
「お‥おい!姐さん、マジか!せめてオオバクも呼ぼうぜ」

緑スーツの男達
「やっちまえ!」

ティエモの戦闘リハビリ2日目に起きたグリーンスーツとの一戦‥

この戦い後【救済の女神】テンティの名がシャボンディ諸島に少し広まる


Next >>57

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57 :3番手
10/23(月) 21:46

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.28 『【白鎌】のマーカス』

目次 >>49


〜10番GR KING SEA〜

ティエモの戦闘リハビリ 3日目の朝

体に包帯を巻いたティエモとラーセインがオオバク、ディーディーと朝食を食べていた

ティエモ
「痛たたた‥ああ、死ぬかと思った‥」

ディーディー
「バハハハハッ!やりすぎだろ。ティエモちゃん!」

トルマ
「まさかグリーンスーツに手を出すとは‥」

ティエモ
「はずみよ。」

ラーセイン
「はずみに巻き込まれる方の身にもなれよ。姐さん‥」

ティエモ
「だから、子供に手を出す様な腐った男への天罰!私、何も間違っていない!」

ディーディー
「バハハハハッ!いいね!俺ぁそういうの好きだぜ。結局、鉄砲玉5と頭目ノシちまったんだ。
あいつらも大人しくなるだろう。」

ラーセイン
「マジでヤバイと思ったからオオバクに応援要請したんだけどなかなか来ねぇし‥」

オオバク
「誰と戦ってるか言わねぇから嫌な予感はしてたが‥
あぁ、間に合わなくてよかった‥」

ティエモ
「何それ‥」

ティエモ達が朝食を食べ終わりそうなその時‥


『【海サボテン】が暴れてるぞ!』

ティエモ

「【海サボテン】‥敵の名前ね。」

オオバク
「名前判断ですか‥敵の名前って‥
‥てか今日もやるんすか?」

聞こえてきた声にティエモは朝食の残りを口に掻き込む

ティエモ
「ごちそうさまでした!当然!行ってみよっ!」

オオバク
「はいはい‥」

ティエモ
「じゃあ行ってきます!」

ディーディー
「おぅ!気ぃ付けてな。」

ティエモはオオバクを連れて騒ぎのおきてる方に走る


〜10番GR 中央広場〜

サボテンの帽子を被った巨漢の男
「クソガキィッ!誰に口を聞いてやがるテン」


サボテン海賊団 船長
【海サボテン】のカクタス
懸賞金 8300万ベリー


カクタスは黄緑のポニーテールで鎌を肩に掛ける男を睨みつける

黄緑のポニーテールの男
「うるさい‥目障り‥邪魔‥口が臭い‥死ね。
私の要件は以上だ。」


マーカス海賊団 船長
【白鎌】シクール・マーカス
懸賞金 8000万ベリー


カクタス
「なんだテン?死にてぇようだテン‥鼻垂れルーキー!」

マーカス
「解釈を間違えるな。私の通り道から退けと言っている。いつまでも前半の海にいるロートルが‥さっさと引退しろ。」

島民達
「あ‥あいつ死ぬぞ‥【海サボテン】は今日、荒れてるんだ‥もう4人も餌食になってる!」

「いや‥あいつ【白鎌】のマーカスだ!」

「あのタイラーパトナム事件に突然現れて9人の将校を滅多斬りにした‥」

カクタス
「いい気になるなテン‥小僧!」

マーカス
「もういい‥言葉の通じない相手には‥」

マーカスは肩に担いだ鎌を構える

カクタス
「鎌か!だがこいつに勝てるテン?」

ピストルの形のバズーカをマーカスに向ける

マーカス
「鎌であり鎌ではない。この勝負、お前の負けだ!」


10分後‥ティエモ達が着く

ティエモ
「えっ‥」

オオバク
「こ‥これは‥」

ティエモ達の前には血だらけのカクタスを泣きながら運ぶサボテン海賊団の姿があった

サボテン海賊団船員達
「せ‥船長!しっかりしてくだせぇ!」

「ち‥ちくしょう‥あのルーキー!」

「おい!早く医者だ!」

ティエモ
「ひどい‥」

オオバク
「あいつ8000万超えの海賊だ。一体誰が‥」

野次馬達
「相手はマーカスさ。【白鎌】のマーカス。」

「まだ近くにいるぜ。気を付けな‥奴ぁ強ぇぞ。」

ティエモ
「【白鎌】?確か‥ルーキーの1人よね?」

オオバク
「ああ、確か‥タイラーパトナム事件に突然現れたルーキーだ。それまでは賞金首ですらなかった‥
奴は大佐2人、中佐1人、少佐3人、大尉から少尉を3人、合計9人を切り裂き、初頭から懸けられた懸賞金が8000万ベリー‥」

ティエモ
「えっ、怖っ!」

オオバク
「前も言ったけど今ここシャボンディには新世界を目指す者、デッドヒートカーニバルに行く者で賑わってる。それにルーキー達‥奴らの実力はまだ未知数!油断してると足元掬われるぜ。姐さん。」

ティエモ
「ふ~ん。気を付ける。
そういえばオレンジ君も来てるかな?」

オオバク
「本当に気を付ける気ある?」


Next >>59

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59 :3番手
10/25(水) 06:50

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.29 『【古牛】と【土下座】』

目次 >>49


〜10番GR 11番GR堺付近〜

マーカスは鎌に付いた血を拭いていた

パチパチパチ‥

マーカス
「!?」

マーカスの前には手を叩く焦げ茶色の髪の男が立っていた

焦げ茶色の髪の男
「ムォハハハッ!見事な勝ちっぷりだな‥シークル!」

マーカス
「お前か‥くだらん。暑苦しい。目障りだ。消えろ。」

焦げ茶色の髪の男
「ずいぶんな言い方じゃねぇか。タイラーパトナムの一件‥忘れるなよ!」


オーロックス海賊団 船長
【古牛】のグゼム
懸賞金 7600万ベリー


マーカス
「お前がもたもたしてるから私が海軍を喰い止めてやったのだ。感謝の一つもしろ。」

グゼム
「何を!
まぁ、いい。てめぇデッドヒートカーニバルには?」

マーカス
「先を急ぐ。出るつもりはない。」

グゼム
「そうか‥じゃあ新世界で首を洗って待ってな。俺の優勝の記事でも読みながらな!」

マーカス
「楽しみにしておこう。」

グゼムはマーカスの横を歩き抜けると部下達と合流する

グゼム
「フィフティーンアップルズの永久指針は?」

オーロックス海賊団船員達
「既に入手してます。グゼムさん。」

グゼム
「よしっ!フィフティーンアップルズに向かう!
覚えてやがれ!シークル!そして【橙鷹】!」


そしてマーカスも部下達と合流していた

マーカス海賊団船員達

「あっ!マーカス船長。」

「どこへ行ってたんですか?

「単独行動は控えてください。我々の立つ瀬が‥」

マーカス
「すまんな‥何か騒がしいと様子を見に行ったんだ。
船のコーティングはどうなっている?」

マーカス海賊団船員達
「明日には完了との話ですが‥」

マーカス
「終わり次第すぐに魚人島に向かう!」

マーカス海賊団船員達
「はっ!」


〜13番GR レストラン前〜

ドカッシャーン!

スーツを着た黒髪の男
「ぎゃあああ!」

全身刺青の男
「おいおい‥おっさん‥弱すぎねぇか?誰なんだ、お前?」


イレズミーナ海賊団 船長
【刺青王】ダトゥー
懸賞金 8700万ベリー


スーツを着た黒髪の男
「す‥すみません!勘弁してください!」

ダトゥー
「ダヒヒヒ!ダメだ!お前は俺にぶつかった。
なぁ!お前達!」


イレズミーナ海賊団船員達
「ぎゃははは!そうだ!」

「こりゃあ死刑だな!カッカッカッ!」

スーツを着た黒髪の男
「どうかこのとおりです!命だけは!」

スーツを着た黒髪の男は膝を付いて土下座をする

ダトゥー
「ダヒヒヒ!なんて情けねぇ奴だ!おいっ!見ろよお前ら!」

イレズミーナ海賊団船員達
「まじかよ、お前!」

「傑作!そのままそうしてろ!」

スーツを着た黒髪の男
「は‥はい!それで‥‥お前達を殺せるならな!」

ダトゥー
「あぁ?」

イレズミーナ海賊団船員達
「は?」

ズドドドドドッ!

ダトゥー
「ぐぉっ‥あぁぁぁ‥」

イレズミーナ海賊団船員達
「ぎゃあああっ!」

突然スーツを着た黒髪の男の背中からガドリングガンが出てダトゥーと海賊達を撃ち抜く

スーツを着た黒髪の男
「ふん‥調子に乗り過ぎるからですよ。私を許していれば痛い目に見なくて済んだ‥」



ビッグバンク海賊団 船長
【土下座】のオーワディア
懸賞金 8200万ベリー



ダトゥー
「て‥てめぇ‥」

オーワディア
「おや?まだ意識がありましたか。失礼‥」

ダン!ダン!ダン!

ダトゥー
「がっ!」

オーワディアはダトゥーに向かい3発の銃弾を浴びせた

そして右手でベルを取り出すと鳴らした
リンリンリン‥

ビッグバンク海賊団船員
「お呼びですか?頭取。」

オーワディア
「顔が割れてない者にこいつを海軍に突き出させなさい。」

ビッグバンク海賊団船員達
「かしこまりました。」

部下はダトゥーを縛り上げると肩に担いで運んでいった。

オーワディア
「この島‥稼げますね。本部も近い。デッドヒートカーニバルになんて出てる場合じゃありませんよ。
オォハハハハッ!新世界前に装備を整えるのにもっと稼がねば!」


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60 :3番手
10/26(木) 17:29

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.30 『【増殖】と【喜怒哀楽】』

目次 >>49


〜8番GR〜

ティエモ
「ほいっと!」

バキィッ!

人拐い屋
「ごふっ!」

ティエモのハイキックで倒れる人拐い屋

人拐い屋達
「く‥くそっ!なんだてめぇ!邪魔すんな!」

「その女‥なかなかの上玉!500万ベリーは堅いんだぜ!」

ティエモの後ろでは若い女性がオオバクに隠れて震えていた

ティエモ
「覚えておきなさい。人の道を踏み外してるバカ達!」

ドフォッ!

人拐い屋
「うごっ!」

腹に回し蹴りを入れて倒す

ティエモ
「このテンティがシャボンディ諸島にいる限り人々の自由は脅かさせない!」

人拐い屋達
「テ‥テンティ!」

「最近よく聞く謎のヒロイン!」

「グリーンスーツを壊滅させた通称【救済の女神】!」

ティエモ
「えっ?【救済の女神】?私?て‥照れるぜ!
でも‥」

ドガッ!バキィ!ドスッ!
人拐い屋達を連続蹴りで吹き飛ばす

ティエモ
「それはそれ!これはこれ!」

島の女
「あ‥あの‥ありがとうございました。本当に助かりました。
厚かましいのですが‥一緒に写真とか‥」

ティエモ
「いいよ♪」

島の女
「本当ですか!あと‥握手とサインとか‥」

ティエモ
「おっけー♪」

オオバク
「すっかり有名人‥正義のヒロインだな‥
姐さん、お疲れ様です!」

ティエモ
「よしっ!ちょっと休憩しようか。」

オオバク
「じゃあ俺ジュース買ってきます!何が?」

ティエモ
「烏龍茶♪」

オオバクは烏龍茶とコーラを買ってきてベンチに座りティエモと談笑する

ティエモ
「キュハハハ。」

オオバク
「キティハハハ!
(姐さん、かわいいなぁ‥スタイルいいし‥性格いいし‥このまま時間が止まれば‥)」

島の民達
「海賊同士の喧嘩だぁ!」

「逃げろぉぉ!」

「海軍に連絡を!」

ティエモ
「私の出番ね!」

オオバク
「ちっ‥(もうちょいこのままでいたかったのに‥)」

ティエモ
「すみません。海賊達の喧嘩はどこで?」

島の民
「7番GRだ。あんた誰だ?危ないぞ!早く逃げろ。」

ティエモ
「私はテンティ。喧嘩止めに行ってきます!」

島の民
「えっ!テンティ!本物?」

ティエモはオオバクと共に7番GRに向かって走っていった

島の民
「サイン‥欲しかったな‥」


〜7番GR〜

2つの海賊団が向かいあって争っていた

薄いピンクの髪の女
「やめなさい!一般人もいる!戦うなら場所を変えよう!」

群青色の髪の男
「ゲハハハ!知るか!それよりオラの女をになれよ!手配書よりかわいいじゃねぇか!【喜怒哀楽】!」

薄いピンクの髪の女
「もう、大っ嫌い!こういう奴!」


モンチッチー海賊団 船長
【喜怒哀楽】のモンチー
懸賞金 7700万ベリー
(ステイク、ベンケイの海賊見習い時代の同僚)


群青色の髪の男
「ゲハハハ!そういう冷てぇ態度、嫌いじゃないぜ!」


増殖海賊団 船長
【増殖】メクトリア・タバール
懸賞金 9700万ベリー


増殖海賊団船員達
「いいですね!頭、拐っちゃいましょ!」

「全員女の一味なんて宝船だぁ!」

モンチッチー海賊団船員達
「うるせぇ!汚い男達!」

「女、ナメんじゃねぇ!」

「レディ・モンチー、ぶっ殺しちゃいましょ!」

モンチー
「言葉遣い!」

タバール
「他所見すんなよ。抱き締めるぞ。
ウジャウジャ大増殖!」

タバールが10人に増えるとモンチーに飛び掛かる

タバール達
「女ぁ!」

「全員オラの者だ!」

「いいやオラだぁ!」

モンチー
「うわぁぁ‥気持ち悪い!ウジャウジャの実の能力‥
リアルエモーション!喜怒哀楽ルーレット!」

飛んできたタバール達を巧みに躱し次々触る

タバール達
「うぉぉぉっ!何すんだ!この野郎!」

「ゲハハハ!なんだ!女に触られて嬉しい!」

「ゲハハハ。女に触られて楽しいな!おい!」

「うっ‥ううっ‥悲しい‥」

9人のタバール達が感情の変化を起こし動きが止まる

タバール
「おいおい‥何をした?悪魔の実の能力者か?」

モンチー
「あたしちゃんは自分の手の内を明かすほどバカじゃない!あなたと違って!」

タバール
「強者の戯れだ。ゲハハハ。」


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62 :3番手
10/28(土) 16:31

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.31 『増殖海賊団』

目次 >>61


ティエモ達が乱闘騒ぎに辿り着く

ティエモ
「居た!海賊!」

オオバク
「ん?ありゃあ‥【増殖】のタバールと【喜怒哀楽】のモンチー!」

ティエモ
「どっちもぶっ飛ばす?」

オオバク
「いえ!男の方だけです!モンチーかわいいし船員は全員女子ですから!」

ティエモ
「はいはい‥」


増殖海賊団船員
「へっへっへ!これでも喰らえ!」

船員がタバコでダイナマイトの導線に火を着け投げつける

モンチー
「バ‥バカ‥」

モンチーはそのダイナマイトをキャッチすると空に投げる

ズドォォーン!
その爆風で海賊達が吹き飛ぶ

モンチー
「きゃあああっ!」

増殖海賊団船員達
「うぉぉぉぉっ!」

「ぐぁぁぁぁぁっ!」

タバール
「くっ!」

モンチッチー海賊団船員達
「うわぁぁぁっ!」

「レディ・モンチー!大丈夫ですか!」

モンチー
「大丈夫!君達、民間人を避難させて!」

モンチッチー海賊団船員達
「えっ!そ‥それじゃレディ・モンチーが‥」

「無理ですよ!この数を一人で相手にするのは‥」

モンチー
「大丈夫って言ったら大丈夫!何であたしちゃん達、海賊の争いに民間人が巻き込まれるの!」

モンチッチー海賊団船員達
「し‥しかし‥」

モンチー
「キャプテンオーダー!民間人を速やかに避難させて戦いに戻って!」

モンチッチー海賊団船員達
「ラ‥ラジャー」

ティエモ
「あのコがモンチーね。気に入った!
伏せて!」

モンチー
「えっ?わっ!」

ティエモは回転しながら跳びモンチーの頭上で足を縦にして真上に構える

タバール
「あぁん?何だぁ?」

ティエモ
「スカルプスマッシュ!」

バチィィン!
縦蹴りで側頭部を下に削ぎ落とすように蹴る

タバール
「ぐぉっ!」

増殖海賊団船員達
「か‥頭ぁ!」

「何だてめぇ!殺されてぇのか!」

モンチー
「き‥君は?」

ティエモ
「テンティ。以後よろしく!」

オオバク
「そして俺こそがオオバク!」

モンチー
「テンティ君にオオバクちゃん‥なぜあたしちゃんに?」

ティエモ
「気に入ったから!」

オオバク
「かわいいから!これ以上の理由はいらないでしょ?」

タバール
「おいおい‥痛ぇじゃねぇか‥おねぇちゃん‥いい女の匂いがするが‥少し調子に乗り過ぎじゃねぇか?ん?」

ティエモ
「へぇ‥倒れないか‥いい手応えだったのに‥ちょっとショック。」

タバール
「一応これでも今年のルーキーのトップを走ってるんでな。ゲハハハ。
おめぇこそ誰だ?只者じゃねぇ蹴りだった。
そのマスク‥外せ!」

ティエモ
「テンティって名乗った筈だけど‥」

タバール
「マスク外して名乗ってみな。」

増殖海賊団船員達
「やっちまいましょう!頭!」

「そして売っ払っちまいましょう!」

オオバク
「やれるもんならやってみな!」

タバール
「ゲハハハ。この数にビビってねぇようだな。出前傭兵・オオバク!だが‥もう2人手練れが追加されたらどうだ?」

モンチー
「手練れ2人?そんな奴どこにいんのよ!」

タバール
「後ろだ!紹介しようか。元ロイドスター海賊団で戦闘隊長をやってたチュウビとヤウビのイカれた姉妹だ。」

ティエモとモンチー、オオバクは後ろを振り返る

青い長髪後ろで結う女
「ウルァァァァッ!」


増殖海賊団 戦闘隊長(元ロイドスター海賊団戦闘隊長)
【怪脚】のチュウビ(姉)
懸賞金 6600万ベリー


青い髪の短い女
「オルァァァァッ!」


増殖海賊団 戦闘隊長(元ロイドスター海賊団戦闘隊長)
【狂脚】のヤウビ(妹)
懸賞金 6100万ベリー


チュウビとヤウビはティエモを狙って上段と中段から蹴りを繰り出す

ティエモ
「くっ!」

ガキィィン!
膝と肘を立ててガードするティエモだが手足が痺れる

ティエモ
「い‥いい蹴りじゃない。(こ‥このコ達‥強い!)」

チュウビ
「チュフフフ!お前楽しめそ!」

ヤウビ
「ヤフフフ!ワタイ達の蹴り止めた奴久々!」

オオバク
「姐さん!」

ティエモ
「大丈夫!こっちは引き受けた!モンチーちゃんを援護してあげて。」

モンチー
「何か巻き込んでごめんなさい。」

タバール
「おいおい‥勝手に対戦カード決めるなよ。」


Next >>63

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63 :3番手
10/31(火) 21:13

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.32 『思わぬ苦戦』

目次 >>61


タバール
「出前傭兵‥お前邪魔だ。消えろ。」


オオバク
「消えるのはお前さ。新人君!
素晴らしき明日(グレイトアスター)!」

ブォン!
脚を振って斬撃を飛ばすとタバールの体を斬る

ザシュッ!

タバール
「ぐはぁぁっ!」

オオバク
「呆気ねぇな。口程にもねぇな男だ。所詮ルーキーか。」

タバール
「く‥くそっ‥てめぇも只者じゃないって事だな‥」

バタン‥
タバールは倒れる

オオバク
「な‥何!」

タバール
「ん?どうかしたか?」

倒れたタバールの後ろにはもう一人のタバールが居た

オオバク
「能力者か!」

バッ‥
バク宙してタバールに向かって跳ぶとオーバーヘッドキックの用に脚を振る

オオバク
「至近距離エア蹴り・打冠(ダカン)!」

バチィィッ!
タバールの後頭部の空気を蹴り衝撃を与える

タバール
「ぐおっ!」

パチパチパチッ‥

タバール
「いい攻撃だ!お見事!」

拍手をしながらタバールが現れる

オオバク
「またか!」

モンチー
「オオバクちゃん、こいつはウジャウジャの実の増殖人間!本体を倒さない限り増殖し続けるから!」

タバール達
「‥ということだ。」

「オラが【増殖】と呼ばれる事からある程度の推測はできたと思うが‥お前バカか?」

「どれが本体か‥なら全員倒せばいい‥」

「それが出来る強さがあればの話だかな。」

オオバクとモンチーは周りを20人程のタバールに囲まれる

オオバク
「ちっ!」

モンチー
「大丈夫よ。オオバクちゃん、あいつ全員が同じ強さじゃない!増えれば増える程、力は分散されてる‥‥気がする!」

オオバク
「気がすんのかい!
だが‥一理あるな。同じ強さで増殖する‥そんな能力がある訳ねぇ!」


テンティ(ティエモ)VSチュウビ&ヤウビ

ドガガガッ!
チュウビとヤウビの抜群のコンビネーションの蹴りの嵐をティエモは巧みに捌いて時より反撃する

ブン

ティエモ
「くっ!」

チュウビ
「チュフフフ!当たらなーい!」

ヤウビ
「ヤフフフ。当たったら痛そうだけど!」

ティエモ
「久々の脚比べ。キュハハハ。燃えてきた!」

タバール
「燃えてきたとこすまねぇが‥」

ティエモ
「えっ‥」

ティエモの背後には増殖したタバールの一人が迫っていた

ドガッ!

ティエモ
「あぅっ!」

タバールが後ろからティエモを蹴る

チュウビ
「チャンスは逃さない!ヤウビ!」

ヤウビ
「分かってる、姉者!」

2人がティエモの左右に回り込む

チュウビ&ヤウビ
「クレイジーサンドウィッチ!」

ドフォォッ!
ミドルキックで脇腹を左右から挟む

ティエモ
「はぅっ!」

オオバク
「あ‥姐さん!
くっ!やっぱりグリーンスーツとの一戦の疲れと傷が‥」

モンチー
「オオバクちゃん、援護してあげて!あたしちゃんは何とかする!」

タバール達
「そんな権限あると思うか?」

「お前らの事情なんて知った事か‥」

「敵が弱ってるなら追い打ちを掛けて潰す!」

「ウジャウジャ大増殖!」

タバールは更に3人増えるとティエモに向かって走る

オオバク
「や‥やめろ!」

タバール
「行かせん!」

オオバクの前にタバールが立ち塞がる

ティエモ
「えっ!何?何?何なの?」

4人のタバールは一斉に飛び掛りティエモの両手両足にしがみつく

ティエモ
「くっ!は‥離して‥何の能力者、あんた‥」

タバール達
「ウジャウジャの実の増殖人間!」

「戦闘は数だ!海賊の世界に卑怯なんて存在しねぇ!」

「やれ!チュウビ!ヤウビ!」

チュウビ&ヤウビ
「了解!お頭。」

チュウビとヤウビがティエモに向かって走る

チュウビ&ヤウビ
「CYミサイル!」

ドガァァァッ!

ティエモ
「うわぁぁぁっ!」

2人同時で放ったドロップキックはティエモを激しく吹き飛ばした

オオバク
「くそっ!姐さん!大丈夫か!」

モンチー
「やばい‥攻撃受け過ぎてる!」

オオバク
「くそっ!こいつら何とかしねぇと‥」

ティエモ
「ケホッ‥ハァ‥ハァ‥ま‥まいった‥思わぬ苦戦‥」

チュウビ&ヤウビ
「ワタイ達、ナメてるみたいだね!デスニードル!」

チュウビとヤウビは肩を組みながら膝でティエモの腹に落ちてきた

ドフォォォッ!

ティエモ
「うがぁぁぁっ!」


Next >>64

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64 :3番手
11/02(木) 07:05

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.33 『3&3』

目次 >>61


〜新世界 スリーアンドスリー島〜

左が黒、右が金の髪の男
「さて‥俺もそろそろ‥」

髪の毛が真ん中から黒と金に分かれた男は刀を肩に担ぐとソファーから起き上がり歩き出す

群青色の髪の男
「おいおい、ステイク。どこに行くんだ?まだ無茶をするなよ。」

左が黒、右が金の髪の男
「無茶しねぇ海賊がいるかよ!」


マッドボーイ海賊団 船長
【戦略】マッドボーイ・D・ステイク
懸賞金 3億3300万ベリー
(タスタスの実 付け足し人間)


群青色の髪の男
「それを船医の前で言うな。俺は海賊だが医者でもある。納得と賛同はできんぞ!」

ステイク
「相変わらず堅ぇな。ヒャハハハ。それよりジイル、アリスちゃん見なかったか?」

群青色の髪の男
「さぁな‥」


マッドボーイ海賊団 船医
【風来】ヒューラー・ジイル
懸賞金 7600万ベリー


ジイル
「そんなことよりステイク。まだ戦闘はダメだ。まずは素振りと筋トレで体を慣らしていけ。」

ステイク
「各地で皆、腕を上げてんだぜ!船長の俺が1年近くベッドで大人しくしてたんだ。もういいだろ。
じゃねぇと本当にジュリのバカに船長の座奪われちまうぜ。もう懸賞金じゃあ負けてんだ。」

ジイル
「キハハハ。容易な想像は付くが‥少しは体を慣らせ。」

ステイク
「気持ちはありがてぇが実戦に勝るトレーニングはねぇんだ。覇気も使えねぇんじゃ船長の立つ瀬もねぇよ。」

ジイル
「‥‥‥‥‥‥‥
なぁ、ステイク。」

ステイク
「ん?どうした?」

ジイル
「ティエモにデッドヒートカーニバルの優勝頼んだろ?」

ステイク
「まぁな。」

ジイル
「大丈夫なのか?
他の連中は鎖国国家や世界政府非加盟国に侵入してるから多少なりに暴れても海軍が嗅ぎつけることはないが‥ティエモは空島の後はファーストハーフに行ったんだよな?」

ステイク
「そうだ。」

ジイル
「海軍に見つからないように水面下で動いて来てくれたんだ。実戦からも戦闘からも離れていた‥」

ステイク
「ヒャハハハ。確かにお前の言う通りだな。ジイル。
だがティエモちゃんはああ見えて負けず嫌い‥そして何回も死線を潜り抜けてきたんだ。
ジュリのせいで薄れているが彼女の潜在能力とタフさも立派に超人レベルさ。
あんなに正確な位置に蹴りを打てる人間もなかなかいねぇ。」

ジイル
「だがブランクってものが‥」

ステイク
「分かっている。だが逆境にこそ大きな成長への近道が隠れてるもんさ。
もうシャボンディ諸島には着いてるんだ。ディーディーさんから連絡が来ている。もう話もしてる。」

ジイル
「何?」

ステイク
「もう見張ってくれてる‥ティエモちゃんの戦闘は常に近くにはディーディーさんが見ているんだ。本当に危ねえ時は助けてくれる。」

ジイル
「そうなのか‥」

ステイク
「ああ、だから俺達も自分に集中しようぜ。
ずっと付きっきりで治療してくれてありがとな。」

ジイル
「よせ‥」

ジイルは少し照れた

ステイク
「俺が心配ならちょっと付き合えよ。ジイル。」


〜シャボンディ諸島 7番GR〜

モンチー
「ハァ‥ハァ‥リアルエモーション!グリーヴタッチ!」

パパパパパッ
モンチーは5人のタバールに触る

タバール達
「うぉぉぉん!悲しい!」

オオバク
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥弧刀猫(コトネ)!」

弧を描くような軌道の斬れる蹴りをタバールに見舞う

タバール達
「ぐぁぁぁぁっ!」

「どうした?出前傭兵・オオバク疲れてるのか?」

「ゲハハハ!俺達はまだまだいるぞ!」

「てめぇらが生き残れる術はオラの配下になるだけだ!」


チュウビ&ヤウビ
「双丘崩潰(ソウキュウホウカイ)!」

ドフォッ!

ティエモ
「あうっ!」

同時に飛びティエモの胸元に飛び蹴りを入れる
ティエモは吹き飛ばされ壁に叩きつけられ倒れる

ダン!ドサッ

チュウビ
「チュフフフ!どうした?手も足も出ないのか?」

ヤウビ
「ヤフフフ。まだまだ!たっぷり痛めつけてあげる」

ティエモは何とか体を起こす

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ケホッ‥ケホッケホッ‥
キュハハ‥」

そして笑った


Next >>65

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65 :3番手
11/04(土) 22:10

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.34 『てめぇのケツは‥』


目次 >>61


タバール達
「女‥何がおかしい?」

「ゲハハハ。やられすぎて頭がどうかしちまったか?」

「それとも恐ろしくなり笑う事しかできなくなったか?」

チュウビ
「残念!まだまだ終わらせない!」

ヤウビ
「もっともっといたぶってやる!」

ティエモ
「な‥何が‥おかしい‥って?
キュハハハ‥あんたの顔よ!」

タバールの顔が怒りに満ち溢れる

タバール達
「じょ‥上等だ!」

「身ぐるみ剥いで張り付けてやるよ!」

4人のタバールが一斉に襲い掛かる
しかしティエモはそれを軽やかなステップで躱しチュウビとヤウビに近付く

チュウビ
「チュフフフ!甘い甘〜い!」

ヤウビ
「見え見えなんだよ!ヤフフフ!」

チュウビとヤウビは近付いて来たティエモを左右からのハイキックで迎撃する

チュウビ&ヤウビ
「エクスペンシブサンドウィッチ!」

ティエモ
「‥‥‥‥」

バキィッ!
ティエモは左右からのハイキックを受ける

バタン‥ビクン‥ビクッ!
チュウビが倒れて痙攣を起こす
ティエモはチュウビとヤウビのハイキックを受けながらもチュウビをハイキックにて迎撃する

ヤウビ
「えっ‥ね‥姉さん‥」

タバール
「てめぇ‥」

ドスッ!
ティエモは間を入れずにヤウビの後頭部に手を添えると鳩尾に膝蹴りを入れる

ヤウビ
「!!」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥か‥勝ち急いだみたいね‥
残念だけど‥私も死線は超えてきた。こんな攻撃‥マリータやアリゲート‥そしてジュリに比べたらまだ痛いうちに入らない!」

タバール
「マリータ、アリゲート‥ジュリ‥てめぇは一体‥」

ティエモ
「あっ!口が滑った!ごめん!今の無しで!」

ヤウビ
「よ‥よくも姉さんを!そしてワタイに膝を!」

ティエモ
「ごめん!お詫びに‥」

前蹴りを放ってきたヤウビをうまく空かすと後ろに回り込む

ティエモ
「カウンセリングタッチ!」

ヤウビ
「お‥おい!何をする!ヤフフフ。くすぐったい!やめろ!」

タバール
「おいおい‥ふざけてるのか!オラを目の前によ!」

3人のタバールが一斉に襲い掛かる

ティエモ
「邪魔するな!」

ドカッ!バキッ!ゴッ!
襲い掛かるタバール達を迎撃しながらヤウビの体を触り持ち上げる

ティエモ
「よしっ!分かった!
身長176cm、体重58キロ、上から‥87、60、93ってとこね。悩みは‥蹴り主体の戦闘で歪んだO脚と‥大きなお尻‥かな?」

ヤウビ
「悩んでねぇ!」

ティエモ
「私はエステティシャン。今は悩んでなくてもいずれは悩む!だって女子だもん。
未来の悩みは解決してあげる。
でも2つ言っておく。
一つ、痛いからね。もう一つ強制的に直すから長くは持たない。キープは努力よ。OK?」

ヤウビ
「うるせぇ!」

ティエモ
「ボーンストレート十裂脚!」

ドガガガガッ!
ヤウビの左右の膝の上下を5発ずつ計10発蹴る

ヤウビ
「うぎゃあああ!」

ティエモ
「ヒップファーミング!」

バチン!
ヤウビの尻を蹴る

ヤウビ
「ぐぁぁっ!な‥ナメるな!ケツ蹴られたくらいでワタイが‥」

ティエモ
「コジリストライク!」

ドフッドフッドフッ!
更に尻に蹴りを連打する

ヤウビ
「ぎゃあああ!」

ヤウビが吹き飛ぶ

タバール
「ヤウビ!まさかそれじゃくたばらねぇよな?」

吹き飛んだヤウビは返答することもなく‥

タバール達
「情けねぇ‥ケツ蹴られたくらいで‥」

「全くだ。とんだ笑い草だぜ。」

「二人共、戦闘隊長剥奪だ!」

「ゲハハハ!しょせん女じゃウチの戦闘隊長は勤まらねぇな!」

ティエモ
「黙れ!女の子は悩みが多いんです!それをバカにするなら私が許さない!」

タバール達
「黙るのはお前だ!口出すんじゃねぇ!」

「だいたいてめぇこそでけぇケツをなんとかしろよ。」

「ゲハハハ!違いねぇ!説得力ねぇぞ。女ぁ!」

ティエモ
「カッチーン!」

オオバク
「あっ‥それ禁句‥」

ティエモ
「ガールハートリヴェンジストライク!」

ドガァァァッ!
激しく回転しながらタバール達を蹴り飛ばす

タバール達
「ぎゃあああっ!」

ティエモ
「てめぇのケツは‥蹴れないんです!
次言ったらぶっ殺すからね!
私、自分のお尻、大好きですから!」


Next >>66

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66 :3番手
11/05(日) 20:34

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.35 『スーパーラッキーハプニング』

目次 >>61


ティエモ達が7番GRで死闘を繰り広げている傍らでその戦いを見守る男が2人居た

目の部分がDになってる覆面を付けた男
「バハハハッ!いいぞ!ティエモちゃん。
こりゃあ安心だな。日々勘を取り戻している。
いや‥成長してる。」

額にトルマじゃないよと書いてある覆面を付けた男
「でも見守るんでしょ?船長。」

ディーディーとトルマだった

ディーディー
「ああ、ステイクの奴、神経質だからな。
それにティエモちゃんの様な国宝級の尻を持った女を馬の骨ごときに殺されてたまるか!
んなやつは俺が千回殺してやる!」

トルマ
「トハッハハハ!俺ぁ船長のそういうとこが大好きだ!」

ディーディー
「おいおい‥何兆回目だ?もう船長じゃねぇと言ってんだろ!」

トルマ
「兆は言い過ぎだぜ。トハッハハハ!」

ディーディー
「まぁ、んなこたぁどうでもいい。とりあえず、勝負有りだ。流れはティエモちゃんが完全に掴んだ。」


オオバク
「エア蹴り・輪猫(リンネコ)!」

回転しながら空気を蹴り猫の様に機敏な動きをする空気砲を飛ばず

ダン!ダン!ダン!

タバール達
「ぐぁぁぁっ!」

モンチー
「オオバクちゃん!ザコ清掃完了!あたしちゃんもそのキモ男の処理手伝うね!」

増殖海賊団船員達
「うぉーん‥か‥悲しすぎて動けない‥」

「喧嘩‥戦闘‥やる気出ねぇ‥」

「なぁ‥一番苦しくねぇ自殺ってなんだ‥」

オオバク
「情緒不安定!?
なぁ、モンチーちゃん、君は美しく何の実の能力者なんだ?」

モンチー
「耳貸して♪こっそり教えたげる♪」

オオバク
「えっ!生息!」

モンチー
「あたしちゃんの食べたのはエモエモの実。感情人間‥あっ!ごめん!唇当たっちゃった!」

オオバク
「スーパーラッキーハプニング!
‥‥と‥とにかく!こいつら相変わらず増え続けてるがだいぶ弱ぇ!やはり強さキープの増殖は無理な訳だ!違うか?」

タバール達
「くっ!」

「ちょ‥ちょっと待てよ‥ゲハハ。ここは痛み分けってことにしねぇか?」

「そ‥そうしようぜ!決着なら壁の向こうにお預かけだ!」

「だ‥だな!よしっ!多数決で決めようぜ!なっ!」

ティエモ
「それじゃああんたら有利でしょ!女子キーック!」

ドガガガガッ!

タバール達
「ぎゃああああっ!」

タバール達を蹴り飛ばす

モンチー
「テンティ君‥強い‥」


7番GRの戦い
勝者:ティエモ、オオバク、モンチー


オオバク
「そりゃあそうさ。かわいいのに億超えだからな。」

モンチー
「億超えなの?」

オオバク
「おっと!口が滑った!忘れてくれ!」

モンチー
「そだね!本当なら気になって誰ぇ〜とか言う場面だけどあたしちゃんは早く新世界に行って確かめなくちゃならない事あるんだ。ごめんね。」

ティエモ
「確かめる事?」

モンチー
「うん。テンティ君とオオバクちゃん悪い人じゃないから言うけどあたしちゃん、去年のスーパールーキーの【戦略】と呼ばれるマッドボーイ・Dのステイクちゃんと【闘眠】のベンケイちゃんと同じ海賊団で見習いやってたんだ。」

ティエモ
「えっ‥」

オオバク
「ステイクさん?」

モンチー
「あの2人が死んだなんて信じられない!
だからね、あたしちゃん、新世界に行って事実確かめなきゃいけないんだ。」

ティエモ
「マッドボーイ・D・ステイクが好きなものは?」

オオバク
「どうしたんすか。姐さん、急に‥」

モンチー
「女!
ってどうしたの‥突然‥」

ティエモ
「本当だね。」

ティエモは覆面の紐を解いて外す

モンチー
「えっ‥あ‥あなた‥」

ティエモ
「キュハハハ。私の事まで知ってくれてるんだ。
なら話早いね。ステイクは生きてる。」

モンチー
「えっ!ホントに!」

オオバク
「マジだぜ。モンチーちゃん!最近俺も声は聞いた。」

モンチー
「よかったぁ‥えーんえんえん。」

感極まったモンチーはペタンと尻を付いて泣き出す

ティエモ
「これも何かの縁だね。モンチー。私も少し疲れたからちょっと付き合わない?10番GRのKING SEAって言う酒場まで。」

モンチー
「【天女】のティエモ君の誘いなら断る理由ない!行きます!」


Next >>67

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67 :3番手
11/07(火) 19:18

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.36 『今後の予定』

目次 >>61


ティエモとオオバクとモンチーは談笑しながらKING SEAを目指して歩き出した

モンチー
「やっぱり本物だ!ステイクちゃんとベンケイちゃんの仲間!【天女】のティエモ君!
手配書より綺麗!かわいい!スタイルいい!いい匂い!」

ティエモ
「手配書からは匂いしないけどね。キュハハハ。面白いコ。」

オオバク
「姐さん、マスクしねぇと顔、バレるぜ‥」

ティエモ達が去った7番GRでは‥
倒れるタバール達をが一箇所に引き寄せられて行く
そしてー集まったタバールは1つになると光り、そのままヤルキマン・マングルーブの裏に飛んでいった


〜ヤルキマン・マングルーブ裏〜

タバール
「あーあーあー‥綺麗にノされちまったな。ったく‥しかし‥あれが1億を超える首‥【天女】イーシュガー・ティエモか‥」

タバールの本体が居た

タバール
「ゲハハハ。やっぱり増やしたオラじゃ勝てねぇか‥
だが残念ながらオラ本体の存在には気付かなかったようだな‥
次は狩ってやるよ‥【天女】、そして【喜怒哀楽】!このままで済むと思うなよ。」


1時間後‥10番GRのKING SEAのに着いたティエモ達は‥戦闘の傷をラーセインに手当してもらう

モンチッチー海賊団
「ありがとうございます!」

「レディ・モンチーを助けて貰ってあざーっす!」

「本当にありがとうござぁーす!」

オオバク
「全員女子!夢の様な海賊団だ!」

ラーセイン
「本当だ!是非仲良く!」

ティエモ
「痛ぁーい!ちょっとラーセイン!ちゃんと包帯巻いて!」

ディーディー
「バハハハッ!しかしステイクとベンケイ見習い仲間とは‥しかもあの【不屈】のシンドバッドの船とは‥驚いたぜ!」

トルマ
「数奇な運命の巡り合わせか。トハッハハハ!」

モンチー
「えっ!ディーディーちゃん、コーティング屋さんなんですか!
まだあたしちゃん、船のコーティング終わってなくて‥てか誰を信じていいか‥皆、胡散臭いって言うか‥」

ティエモ
「ディーディーさんのコーティングの腕前はシャボンディ1だよ。」

ディーディー
「いやいや、レイリーさんには敵わねぇよ。
だがそう言って貰えると気分がいい!
トルマ!全員に好きな飲み物出してやれ!」

ディーディーはトルマに札束を投げる

トルマ
「ヘイ、さっき生意気なガキから巻き上げた金だな!」

ディーディー
「バハハハッ!いつの時代も変わらねぇのは礼儀と常識だ。」

ティエモ
「ディーディーさん、ゴチ♪
ねぇ、モンチー、出ないの?デッドヒートカーニバル。」

モンチー
「去年ステイクちゃんが優勝してるから、興味はあるけど‥ティエモ君出るなら優勝できなさそうだし‥あたしちゃん遠慮しとく。」

ティエモ
「別に優勝者は1人じゃないから大丈夫だよ。」

オオバク
「そうだぜ。モンチーちゃん!一緒に出ようよ!」

ラーセイン
「いや俺と一緒に出ねぇか?」

ジャイン
「誰と出ても一緒でごわす。」

ディーディー
「そりゃあそうだ。
そうそう、そういえばティエモちゃん‥」

ティエモ
「ん?」

ディーディー
「だいぶ勘戻ったろ?もういいんじゃねぇか?」

ティエモ
「何が?」

ディーディー
「リハビリ戦闘だ。体を休めるのも戦略さ。
戦略‥‥そう呼ばれた男、居たな。バハハハ!」

トルマ
「今日で3日目大会締め切りまであと5日‥早めに乗り込むってのも悪くねぇぜ。」

ジャイン
「どうするでごわす?ティエモはん?」

ティエモ
「オオバク、ビールおかわり‥」

ティエモは空のジョッキをオオバクに渡し新しいビールを受け取ると一気に飲み干す

ティエモ
「ぷはぁぁ!あぁ、うまい!とりあえず明日は休もうかな。早く現地入りすると戦えなくなるし‥
そんで、明後日はラストのリハビリにして‥その次の日に出港しよっ。」

ラーセイン
「つまり3日後‥だな。」

ティエモ
「そっ♪
‥でモンチーはどうする?」

モンチー
「ん~‥ディーディーちゃん、コーティングってどれくらい掛かります?」

ディーディー
「ん、まぁ3日半か‥万に一つの失敗も許されねぇ‥それが俺の最速だな。」


Next >>68

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68 :3番手
11/08(水) 18:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.37 『FASCINATING SEAGULL』

目次 >>


トルマ
「まぁ、本当は3日で終わるんだが‥船長、意外と仕事真面目だから半日掛けて確認すんだ。」

ディーディー
「おいおい‥余計な事言うな!」

モンチッチー海賊団船員達
「キャハハハハ!」

「意外な一面、かわいい!」

ディーディー
「おぉっ!黄色い声援!いいね!もっと頼む!」

その頃‥KING SEAの外では‥

タバール
「こいつは驚いた‥伝説の海賊、【千本ナイフ】のディーディーと【刃網】のトルマ‥本物だ‥
シャボンディであいつらと再度揉めれば‥ちと厄介だな‥
よしっ‥【喜怒哀楽】は新世界で潰す‥
ゲハハハ。いい事聞いた。【天女】‥
出るのか?デッドヒートカーニバル。じゃあオラも出てやるよ!まずはお前だ!」


〜66番GR〜

海軍、世界政府の役人が出入りが多く海軍の駐屯地や基地も多い60番台のGR‥

そこにある酒場の中の一軒のBAR

海兵や役人専用の酒場と言っても過言ではないこのBAR‥

その名は

FASCINATING SEAGULL(ファッシネイティング シーガル)

魅惑のカモメと言う名前の通り、経営するのは者は実は海軍将校である

ギィィ‥

店の扉が開く

茶金で長いウェーブヘアの女
「すみませーん。まだ準備中でーす。またのご来店お願いしまーす。」

セントル
「知ってる。」

茶金で長いウェーブヘアの女
「何だ‥センか‥」

セントル
「何だって何よ!呼んだのあんたでしょ!」

茶金で長いウェーブヘアの女
「今日来ると思わなかった。もういいの?三日酔い。」

セントル
「お陰様で‥
‥でアタイに何の用?ラン。」

茶金で長いウェーブヘアの女
「ラフフフ。荒れてたよね。飲み過ぎは体に毒よ。まぁ、座って。」


海軍本部准将
【暴飲】のラン
ゴクゴクの実 暴飲人間


ラン
「あれ?セントル。今日シャボは?」

セントル
「フィフティーンアップルズ。」

ラン
「あぁ、アルバイトだっけ?」

セントル
「そうよ。あんたこそ、有能なる教え子達は?」

ランはクイッと顎で店の隅を差す
そこではヴァサモルとマツカリン、グラブが掃き掃除、拭き掃除をしていた

セントル
「ヴァサやん、マツちゃん、グラブマン!居たんだ!あれ?」

セントルはへそ出しの服を着ているマツカリンを見る

マツカリン
「あぁぁっ!さすが!センさん!気付きました?アタシの変化を!」

セントル
「どうしたの?マツちゃん!そんなにくびれてたっけ?」

マツカリン
「マフフフ。まぁ、色々と♪」

グラブ
「セントル殿‥ご無沙汰‥して‥おります。」

ヴァサモル
「セントル大佐、お疲れ様です。」

セントル
「ヴァサやん、グラブマン何かヘマでもしたの?」

グラブ
「ヘマ‥ヘマ‥と言えば‥ヘマ‥ですが‥」

ヴァサモル
「自分の未熟さを痛感しました。」

セントル
「どうしたの?」

ランはタバコを咥えると火を着けて‥

ラン
「自分が取り逃がした海賊を捕まえようとしてくれたんだけど‥思わぬ邪魔が入ったらしくてね。」

セントル
「思わぬ邪魔?」

ヴァサモル
「そ‥それは‥」

ラン
「こいつには言ってもいいよ。信頼できるよ。セントルは‥」

マツカリン
「い‥言っときますけど!【天女】のティエモさんじゃないですよ!」

セントル
「えっ!【天女】!」

マツカリン
「ち‥違いますって!」

グラブ
「下手‥くそ‥か‥」

ポクポクポクチーン!

セントル
「はっ!分かった!そのくびれ‥【天女】の仕業ね!」

マツカリン
「えぇぇぇぇっ!バレたぁぁっ!
‥‥って違います!ティエモさんは関係ないです!」

グラブ
「無駄だ‥マツカリン‥海賊を‥さん付け‥する時点で‥怪しさ‥しかない‥」

ヴァサモル
「マツカリン‥お前はポーカーには向いてねぇんだよ。」

ラン
「セン‥あんた、マッドボーイ海賊団の船長、マッドボーイ・D・ステイクとは幼なじみって言ったよね?
あいつら‥生きてるって事でいいのよね?」

セントル
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
あんただから言う‥あんたとメリ子は同期女子ーズだからね‥
【戦略】マッドボーイ・D・ステイクは生きてる!」


Next >>69

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69 :3番手
11/10(金) 22:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.38 『ガープ&ストライク』

目次 >>61


ラン
「やっぱり‥じゃあ、こいつらと戦ったのは本物の【天女】イーシュガー・ティエモでいいんだよね?」

セントル
「だと思う。この一年何かをしようと水面下で動いてって事になるわ。」

ラン
「まっ、とりあえず億超えの海賊でマッドボーイ海賊団の一人なら負けたのもしょうがないわね。」

ヴァサモル
「すあっせんした!次は負けません!」

マツカリン
「ランさん、ごめんなさい。ティエモさんは捕まえたくないけどS・シスターズ海賊団は必ず捕まえますから!」

グラブ
「【天女】も‥捕まろ‥」

セントル
「まっ、そういう訳で、トマトジュース。」

セントルはカウンターに腰掛ける

ラン
「はいはい。そういえばあんた、デッドヒートカーニバルは?」

セントル
「出ません。去年はバカが出るって噂聞いたのと鬼堅物がアタイの人権無視して勝手にエントリーしたってのもあるし‥
てか、あんたも階級的には出れるんでしょ?」

ラン
「そこなの!」

セントル
「?」

ラン
「実はあんたを呼び出したのはこっちが本命の用事‥この前、ガープ中将から連絡が来てね‥」

セントル
「けっ!ガープさん!悪い予感しかしないんですけど‥」


〜ラン 回想〜

ガープ
「ぶわっはっはっはっ!
‥ちゅう訳じゃ!すまんが頼まれてくれんか!」

ラン
「し‥しかし‥私だけでは‥」

ガープ
「ええんじゃ!より多くの海兵をまわしたい。
それとも何じゃ?出場希望か?」

ラン
「いえ‥そういう訳では‥」

ガープ
「なら頼む!何ならわしの名前を使って海兵を動かして構わん!逆らう奴が居たらわしに連絡せぇ。」

ラン
「えっ‥ラフフフ。いいんですか?」

ガープ
「構わん!」

〜回想 終わり〜


ラン
「‥と言う訳‥」

セントル
「ちょっと待てぇっ!それ、巻き込んでるだけじゃん。」

ラン
「そうよ。悪い?言ったでしょ。
嫌ならガープ中将にチクるだけだし。」

セントル
「卑怯者!」

ラン
「まぁまぁ、ほらこれは奢りよ♪」

ランはセントルにトマトジュースの入ったジョッキを渡す

セントル
「あのねぇ‥適量ってあるでしょ‥」

ラン
「とにかく、今年は億超えの海賊の参戦がいつもより多いって話なの。そのうちの何人かは新世界の海賊って噂。何か他にも大変な事が起きてるらしいんだけど‥
だからあんた力が必要なのよ。お願い、セン。」

セントル
「まっ、この前ごちそうになったししょうがねぇな。」

セントルはジョッキのトマトジュースを一気飲みする

ヴァサモル
「ヴァハハッ!結局飲むんだ。」

マツカリン
「しかもあっさり承諾ってやっぱりセンさんとランさん仲良しですね!マフフフ。」

グラブ
「笑ってる‥場合では‥ない‥恐らく‥某達も‥行く事に‥なる‥」

ラン
「さすがグラブ!よくお分かりで。ラフフフ。」

ヴァサモル
「ランさん、俺出たかったんですけど‥」

ラン
「いいけど‥結果残さなかったら‥分かるよね?」

ヴァサモル
「は‥はい‥」

セントル
「ところでラン、今年の3人の中将は決まってるの?ガープさんも来たり?」

ラン
「ガープさんは来ないわ。
そして今年は中将は4人。
1人は最近中将に昇進したヤダム中将、後はブレーキン中将にあんたの師匠。4人目として立候補したのが40代後半とは思えない美貌のスィーノさんよ。」

セントル
「げっ!まさか‥あのクソ爺さん!」

プルプルプルプル
突然セントルの電伝虫が鳴る

セントル
「うわぁぁ‥嫌な予感しかしないんだけど‥」

ガッチャ‥

セントル
「はい、こちらセントル。」

電伝虫
『セントルか!久しぶりじゃな!ワシじゃ!』

セントル
「ストライクさん‥」

電伝虫
『そうじゃ!ところで今、お前ワシの事をクソ爺さんって言わんかったか?』

セントル
「えっ!言う訳ないじゃないですか‥
(地獄が天国に見える程の地獄耳‥)」

電伝虫
『まぁ、よい!この度ワシはデッドヒートカーニバルの‥』

セントル
「4人の護衛中将に選ばれたんですよね。ランから聞きました。」

電伝虫
「そうか!なら話が早い!お前も来い!
禁断の林檎(フォービドゥンアップル)が消えたのじゃ。」

セントル
「!?」


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70 :3番手
11/11(土) 21:15

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.39 『フォービドゥンアップル』

目次 >>61


セントル
「禁断の林檎(フォービドゥンアップル)‥‥って何ですか?」

マツカリン
「えっ!知らないんですか?アタシも知らないけど‥」

ヴァサモル
「セントル大佐、あからさまに知ってる雰囲気は出してましたよね!」

ラン
「ラフフフ。こいつそういう奴。」

グラブ
「騙さ‥れた‥」

電伝虫
『禁断の林檎(フォービドゥンアップル)その名の通り食べてはいかんリンゴじゃ‥毒ではなく人の潜在能力を限界を超えるほどに覚醒させるリンゴじゃ‥』






禁断の林檎(フォービドゥンアップル)‥
それはフィフティーンアップルズが世界政府の所有島になる遥か前の話‥

まだ島の名前が葡萄島と呼ばれてた時代の話

その名の通り15の島からなるこの島には年に一度何の木にでも宿る不思議なリンゴがあった‥
その木はそのたった一つリンゴを実らせ収穫するとたちまちに枯れてしまう
まるで全ての養分をリンゴに奪われたかのように‥

そのリンゴの色は灰色で不気味な見た目から誰も食すことはなかった

今から300年程前‥その島がまだ無人島だった頃‥一人の学者がその島に住み着き研究をしていた

その研究とは人造悪魔の実だった

学者は動物系の特性である肉体強化を超える程の強靭な体に変化させる薬をリンゴに伝達させる事に成功するがそれを量産させることが出来なかった。

そして50年の月日が流れ学者は量産できることの出来ないまま死に至る

だが、リンゴは死んだ学者から養分を接種し静かに成長し始めた

やがて島全体に細長い根が広がると‥年に一度どこかの木に実を宿した

その実は腐ることなく何年経とうとも木に生り続けた

ある日島に遭難した父娘がこの灰色のリンゴの存在に気付く

薄気味悪い色の果実より空腹に耐えきれなかった父娘はこのリンゴ食す

その後この父娘は有名な賞金稼ぎチーム、ドライチファミリーと名乗り15年の間に40億ベリーを超える懸賞金を獲得する

そしてその噂を聞き付けた天竜人達は己の奴隷を強化させようとこの灰色のリンゴを10人奴隷に食べさせる

この直後、強化した奴隷5人は天竜人を13人惨殺して逃亡する

この大事件はもみ消されるが5人の内3人の奴隷達は20億ベリー超える懸賞金を懸けられる大海賊となり捕まるまでの15年間は当時の大将でも勝てなかった

なんの因果か‥このリンゴ、怪物の様に強化された体の期限は15年

フィフティーンアップルズと呼ばれる本当の理由は島の数ではなく15年限定だが強靭な怪物を生むリンゴが存在すると言う噂もある

リンゴを食した場合、怪物の様な強さに至るまでの日数も15日

それまでに仕留めるかリンゴを吐かせれば喰い止める事が出来るのだがそれを容易くさせないのがこのリンゴのたちの悪さである

例えば‥強さを数値に表し、10の人間がこのリンゴを食べた場合‥直後に強さは50つまり5倍になる‥

そこから60、70、80‥と日を追うごとに数値は上がり最後の3日に急激に上がり最後には1000‥つまり100倍になる‥

だがこの話‥はあくまで噂でしかない‥
近年これを食べた者はいない

確かめるにもこのリンゴを食べた後のリスク‥
15年後に極端な弱くなる
年寄り、余命の短いものは食した直後に死ぬ

リンゴのせいかは定かではないが途中で死ぬ者数が多過ぎた

そして実際に存在を知っているのは世界政府と海軍の一部の上層部‥

これまで200年間近く守られてきた鉄壁の機密事項が漏れ、更に盗まれるという大事件!

世界政府はこれを内密に回収すべくデッドヒートカーニバルの海軍の護衛を強化する


電伝虫
『‥とまぁ、そういう訳じゃ。護衛を強化し犯人を探し禁断の林檎(フォービドゥンアップル)を回収する!
万が一食われてしまった時はその者を仕留める!
それが今回の任務じゃ!』

セントル
「分かりました。そういう事なら。
でもそれ解決したら‥アタイの処罰解いてくれます?」

電伝虫
『ちゃっかりしとるのぉ‥分かった!チャラにしてやる!』

セントル
「よっしゃ♪」

ラン
「抜け目がないわね‥」


Next >>71

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71 :3番手
11/16(木) 21:04

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.40 『覇気』

目次 >>61


〜ティエモ、シャボンディ諸島上陸5日目(戦闘リハビリ開始4日目)デッドヒートカーニバルの受付締切まで後5日〜

昨日の宴と連戦の影響によりティエモが目覚めたのは昼過ぎだった


ティエモ
「おはよ、ディーディーさん。モンチー。」

ディーディー
「ん?おぉ、起きたかティエモちゃん」

モンチー
「おはようございます。ティエモ君。」

ティエモ
「あれ?皆は?」

ディーディー
「あいつらならトルマと一緒に買い出しだ。」

ティエモ
「そうなの?私も起こしてくれればよかったのに‥ただで寝泊まりしてるから何か手伝いたいし‥」

ディーディー
「いや、いいんだ。俺が寝せとけって言った。たまには体を休めろ。」

ティエモ
「荷物運びも体鍛えるのになるし‥」

モンチー
「モフフフ。ストイックですね。やっぱりデッドヒートカーニバル出なくてよかった。」

ディーディー
「そう言うと思ったぜ。じゃあちょっと俺に付き合わねぇか?」

ティエモ
「?」

ディーディーは鉄パイプを2本肩に担ぐと店の外に出る

ディーディー
「モンチーちゃんも来いよ。未来のために知っておけ。」

鉄パイプをティエモとモンチーに渡す

ティエモ
「何これ?喧嘩?」

ディーディー
「そういう訳じゃねぇが‥それで俺を殴ってみろ。」

モンチー
「えっ?」

ティエモ
「どうしたの?急に‥」

ディーディー
「ティエモちゃんの戦闘はこっそり見せてもらってたぜ。まぁ、もう見聞色は目覚め始めてるようだな。」

ティエモ
「あっ!そういう事。」

モンチー
「ケンブンショク?何ですか?それ?」

ティエモ
「いいから、殴れって言うから殴ってみようよ。
これで殴っても死ぬような人じゃないから。」

モンチー
「えっ?分かりました。避けてくださいね。」

モンチーは大きく振りかぶりディーディーに鉄パイプを振るう

ディーディーは目を閉じて難なくそれを躱す

モンチー
「あれ?嘘!全然当たらない!」

何度も振り抜いた鉄パイプはディーディーに当たることはなかった

モンチー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥なんで?目を閉じてるのに‥全然当たる気がしない‥」

ディーディー
「これが見聞色の覇気‥神経を研ぎ澄まし相手の気配を強く感じる‥目ではなく体で感じるんだ。
モンチーちゃんは今、俺の喋ってる最中に殴りかかろうとしてるな。」

モンチー
「えっ!そ‥そうです‥」

ディーディー
「次はティエモちゃん、君はもう芽が出始めているが使いこなせてはいないだろ?」

ティエモ
「まぁね‥」

ティエモは鉄パイプをトントンと地を叩いて目を閉じる

ディーディー
「バハハハ。来いっ!」

ティエモ
「見えた!」

ディーディーに向かって鉄パイプを振り下ろす

ディーディー
「甘い!」

ディーディーはひらりと鉄パイプを躱す

ティエモ
「あぁ!やっぱり読み負けたか‥」

ディーディー
「そういう事だ。俺は更に一歩先を見た。新世界では読み合いの繰り返しでそれが常識となる。
そしてそれを戦いながら行う。」

モンチー
「えぇぇっ!頭こんがらがる!できるかな‥」

ディーディー
「まぁ‥慣れだ。常に相手の気配を感じる事を意識しろ。!それが見聞色の覇気の心得だ。
そんじゃ次は、武装色だ。」

ティエモ
「これは使えないんだよね‥」

モンチー
「ブソウショク?」

ディーディー
「こいつは固ぇの鎧を着ているイメージを持つ‥
来な。」

モンチー
「どうせ当たんないんでしょ‥えぇぇいっ!」

モンチーは鉄パイプをディーディーの頭に向かって振り下ろす

モンチー
「えっ?避けない?あ‥当たる!」

ガキィィン!
ディーディーの脳天に直撃した鉄パイプはモンチーごと跳ね返った

モンチー
「わぁぁぁっ!」

ディーディー
「バハハハ。悪ぃ悪ぃ!これが武装色。
この覇気はいいぜ。悪魔の実の能力者に対しても能力を無効化し攻撃を当てることができる!
例え自然系だとしてもだ。
それに鍛えあげれば‥貸してくれ。」

ティエモ
「ん?」

ディーディーはティエモから鉄パイプを受け取る

ディーディー
「ふん!」

グシャッ!
鉄パイプを握り潰す

モンチー
「うっそ!」

ティエモ
「えっ!そんな事できるの?」


Next >>73

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73 :3番手
11/17(金) 17:05

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.41 『モンティア初陣』

目次 >>72


ディーディー
「この鉄パイプを内部から破壊した。
まっ、これは相当鍛えねぇと出来ねぇ代物だ。
こういう事も出来るって事だけ覚えててくれ。」

モンチー
「す‥すごい‥これが新世界の海賊か‥ディーディーちゃん、すごい!」

ディーディー
「バハハハ!いいね!黄色い声援!大好物だ。
基本は‥相手の気配を強く感じると固ぇの鎧を着ているイメージだ。まずはこれを意識して戦うだけでいい。すぐに出来なくても焦るな。結果は自ずと付いてくる!
ここから先は強者の海!実戦、そして窮地にこそ力は目覚める。」

ティエモ&モンチー
「はい!」

ディーディー
「俺の授業はこれで終わりだ。さて、飲むか?それともデートでもするか?」

ティエモ
「じゃあ後者で!」

モンチー
「ティエモ君、大胆!」

ティエモ
「親切にはお礼しなきゃ、ほら♪」

モンチー
「えっ?こうですか?」

ティエモとモンチーはディーディーの両腕を腕を組む

ディーディー
「バハハハ。こりゃあいい!両手に花だな!さて‥おじさんが好きなものを買ってやろう!それとも飯か?」


次の日‥(ティエモの戦闘リハビリ最終日)

モンチー
「こ‥これでいいんですか?」

ティエモ
「キュハハハ。似合ってる。」

モンチーはティエモの色違いの覆面を付ける

ラーセイン
「モンチーちゃんもかわいい‥」

オオバク
「な‥何かに心臓を撃たれた‥」

ジャイン
「あっしもでごわす‥」

トルマ
「トハッハハハ!ティエモちゃんの妹分だな!」

ディーディー
「昨日俺が買ってやった。似合うぜ!モンチーちゃん!」

ティエモ
「よしっ!モンチー‥いやモンティー、行くよ。」

オオバク
「ほとんど変わってねぇよ。」

ティエモ
「そう?じゃあモンティアがいい?」

ジャイン
「かわいい名前でごわすな。」

モンチー
「ジャインちゃん、やめてよ。」

モンチッチー海賊団
「レディ・モンチー、超いい感じです!」

「頑張って強くなってください!」

ティエモ
「そうね。モンチー、いえモンティア。私は今日で引退。これからはあなたが私に変わってシャボンディ諸島を守ってほしい。新世界への修行だと思って。」

モンチー
「ティエモ君‥」

ティエモ
「あなたなら出来る!自分を信じて!行くよ、初陣!」

モンチー
「はい!」

ティエモの戦闘リハビリの最終日はモンチーの実戦修行の初日となる。

この日武装色の手掛かりとなる手応えがあるわけでもなかったが覇気取得への修行の初日となる

見聞色の覇気を少し使えるティエモは戦いながら神経を研ぎ澄まし相手の気配を感じることを取得を目指すも本日の進展はなく‥

千里の道も一歩から‥まさに今日はその一歩目だった

そして夜が更ける


モンチー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥つ‥疲れた‥」

ティエモ
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥よ‥よしっ!ここまでね。」

ラーセイン
「姐さん、お疲れしたっ!」

オオバク
「モンチーちゃんもお疲れ!」

モンチー
「ラーセインちゃん、オオバクちゃん、ありがとう。」

ラーセインとオオバクが漕ぐボンチャリに乗りながらティエモとモンチーは疲れから眠る

ラーセイン
「最後‥随分頑張ったな。」

オオバク
「モンチーちゃんは最初になるけど‥」

そのままKING SEAに辿り着くとごちそうと酒の匂いでティエモは目覚めモンチーを起こして宴会が始まる

ディーディー
「お疲れ!ティエモちゃん!飲めるか?」

ティエモ
「キュハハハ。お酒、目の前に飲まなかったらお酒の神様に怒られるじゃん!
そうだ。モンチー、ウチの船長とベンケイに会いたいんだよね?」

モンチー
「うん、ステイクちゃんとベンケイちゃんの顔は見たい。」

ティエモ
「じゃあ‥これあげる。」

ビリッビリビリ‥

モンチー
「えっ?何この紙?」

ティエモ
「ビブルカードっていうやつ。これの示す方向にステイクはいる。」

モンチー
「へぇ‥あっ、動いた。不思議な紙‥」

ティエモ
「次会う時は、新世界ね。デッドヒートカーニバル、絶対勝つから!」

モンチー
「頑張って!ティエモ君!」

宴会は遅くまで続いた‥
そしてついに旅立ちの朝が来る!


Next >>74

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74 :3番手
11/18(土) 21:25

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.42 『シャボンディ諸島、出港!』

目次 >>72


〜55番GR 港〜

ティエモの船ファイン・エンジェル号は55番GRにディーディーが隠していた

ティエモ
「ディーディーさん、トルマさん、お世話になりました。本当にありがとうございました。」

オオバク
「俺達まですみません。」

ラーセイン
「全くです。」

ジャイン
「お世話になり申したでごわす!」

ディーディー
「知らねぇ仲じゃねぇんだ。いいってことよ。
なぁ、トルマ。」

トルマ
「船長が目を掛けてる奴らなんだ。当然さ。
ラーセイン、オオバク、ジャイン、手伝いありがとな。売り上げ上がったぜ。」

モンチー
「ティエモ君、頑張ってね!」

ティエモ
「任せといて!モンチーも少しの間シャボンディ諸島の平和守ってね。」

モンチー
「あたしちゃんに出来るか不安だけど頑張る!」

ティエモ
「天竜人ってクズみたいな生き物にはくれぐれも気を付けて。再会楽しみにしてるから。」

ティエモはモンチーとがっちり握手する

ディーディー
「ここからフィフティーンアップルズは5時間あれば着く。道中気を付けてな。モンチーちゃんのコーティングが終わったら俺も観戦に行くからよ。」

トルマ
「トハッハハハ。俺も船長もデッドヒートカーニバルは毎年観戦してるからな。今年も楽しい戦いを期待してるぜ。」

ティエモ
「ありがとう。ディーディーさん、トルマさん。
じゃあ優勝パーティで会いましょ。」

ティエモはディーディーとトルマにハグをし船に乗り込む

モンチッチ海賊団
「【天女】さん!頑張ってください!」

「絶対優勝できます!【天女】さん!」

ティエモは笑顔で皆に手を振る

ジャイン
「出港でごわす!」

オオバク
「行くぜ!フィフティーンアップルズ!」

ラーセイン
「待ってろ!デッドヒートカーニバル!」

ティエモ
「おぉぉっ!」

出港したティエモの船はどんどんと離れて行きやがて水平線に消えた

トルマ
「船長‥これでよかったんですか?」

ディーディー
「‥‥‥あぁ‥
遅かれ早かれだ。今から余計なプレッシャーは掛ける必要はねぇ。
自分で知ればプレッシャーも和らぐ事もある‥」

モンチー
「えっ?ディーディーちゃん?トルマちゃん?
何に言ってるの?」

トルマ
「今年のデッドヒートカーニバル‥」

ディーディー
「億超えの海賊の参戦が過去最高を更新した‥」

モンチー
「えっ!で‥でもティエモ君だって億超えだし‥」

トルマ
「当然ティエモちゃんより懸賞金が高い奴らもいる‥」

トルマはモンチーに紙を渡す

モンチー
「これは‥」

ディーディー
「昨日時点でのデッドヒートカーニバルのオッズだ‥上位人気10人中7人は億超えの海賊‥当然ティエモちゃんもそこに入って来るだろうが‥」

モンチー
「1番人気‥懸賞金、1億8100万ベリー‥ティエモ君より上だ‥」

トルマ
「去年の1番人気は【音撃】バーチカル・バクワ‥当時の懸賞金は1億6000万ベリー。それを超えている。」

ディーディー
「昨日段階で億超えの海賊は7人だがまだ増えるかもしれねぇしな‥
楽な戦いって訳にはいかなさそうだな‥」

モンチー
「えっ‥やっぱり教えて上げてた方が良かったんじゃ‥」

ディーディー
「自分で知った方がプレッシャーがかからねぇもんさ。
それにどのみち倒すか倒されるかさ。懸賞金なんて当てにならねぇ。
そんな事で尻込みするケツじゃねぇよ。」

トルマ
「トハッハハハ!何だそれ!」

モンチー
「言ってやろ‥」

ディーディー
「ごめん‥冗談だ‥」


〜ファイン・エンジェル号〜

ティエモ
「きゅしゅん!」

突然ティエモがくしゃみをする

オオバク
「ん?どうした?姐さん。」

ラーセイン
「風邪か?」

ティエモ

「ううん‥違うと思う。」

ジャイン
「寒いでごわすか?」

ティエモ
「別に寒くもないんだけど‥ちょっとイラッとした。」

オオバク&ラーセイン&ジャイン
「??」

ティエモ
「てかあと‥どれくらい?」

ジャイン
「まだ出港したばかりでごわす。」

オオバク
「あと4時間は掛かるぜ。」

ラーセイン
「ちっと寝てたら?着いたら起こすぜ。」

ティエモ
「サンキュッ。じゃあ、着く前に起こして。」


Next >>75

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76 :3番手
11/21(火) 20:47

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.44 『夢途絶える』

目次 >>72


アークシェ
「一応分かってるとは思うけどこれやるよ。
じゃあな!ジャイン、ラーセイン、オオバク、テンティ。あんたらの武運を祈ってるよ。」

アークシェはジャインにデッドヒートカーニバルのルールと概要の書かれた紙を渡すと港の方に走り去っていった

>>77


ジャイン
「デッドヒートカーニバルのルールと概要でごわすな。」

ラーセイン
「ちょっと見して!」

オオバク
「俺にも!」

ティエモ
「‥‥‥‥‥‥。」

ジャイン
「どうしたでごわす?ティエモはん。」

ティエモ
「何かきな臭い男ね。アークシェ‥」

ジャイン
「そうでごわすか?いいヤツだと思うでごわす。」

オオバク
「そうだぜ。何か憎めねぇっつうか‥」

ラーセイン
「友達になっても問題ねぇつうか‥」

ティエモ
「ふーん。私はそうは思わなかったけど‥」

ジャイン
「まっ、そんなことより受付済ましてしまうでごわすよ。」

大きな門の前には巨人族の男が座っていた

門番の巨人
「お前ら出場希望者か?観戦者はこの先のゲートだ。出場希望者とその仲間ならここだ。」

ティエモ
「出場希望者だよ。」

門番の巨人
「ちょっと待ってろ‥」

ギギギィィ‥
門番の巨人が大きな扉を開ける

門番の巨人
「入れ。」

ティエモ
「ありがと。」

ティエモ達が大きな門をくぐる

受付の男
「ようこそ!フィフティーンアップルズへ!
デッドヒートカーニバル出場希望者でよろしいですね?希望者はこちらに‥出場しないお仲間の方は少しお待ちを‥‥」

ジャイン
「ほいじゃあ、あっしはここで待ってるでごわす。」

受付の男
「えっ!あなたは【奇音】のジャインさんですよね?出場しないんですか?億超えの海賊なのにもったいない!」

ジャイン
「そう言って貰えると嬉しいでごわすが‥あっしにも色々事情が‥」

受付の男
「もし気持ちが変わればここにいらしてください。あと2日‥つまり明後日までは受付しております。」

ジャイン
「気持ちは変わらんでごわす。」

受付の男
「いや〜残念ですな。あなたがエントリーすれば本日3人目の億超えの海賊‥そして大会新記録の億超え海賊が10人出場なんですが‥」

ラーセイン
「な‥何っ!お‥億超えが10人!」

オオバク
「そんなにいんのか‥1億を超える首‥」

ティエモ
「去年は確か‥5人だったっけ?」

ジャイン
「ジャハハハ。受付の人。あっしが出なくても億超えの海賊は出るで‥」

ティエモがジャインを見ながら人差し指を立てて鼻の前に置く

ジャイン
「あっ!何でもないでごわす。」

受付の男
「それでは3名の方‥こちらの部屋に‥
あとは頼みます。」

水色の髪の男
「はいはい。」

ティエモ
「ん?」

水色の髪の男
「えっ?」

ティエモ
「あぁぁぁっ!セントルの子分!」

水色の髪の男
「誰?
いや‥そのスタイル、尻!【天女】のティエモ!」


海軍本部 一等兵
【シャッターチャンス】のシャボンダマ
パシャパシャの実 カメラ人間
(前回登場 >>1 〜)


ティエモ
「お尻で判断するな!
じゃなくて‥えっ‥えっ?な‥な‥何の事?」

ラーセイン
「自爆ったな。」

オオバク
「バレてんじゃん。」

シャボンダマ
「どうでもいいけど‥とりあえずマスク外してもらおうか。」

ティエモ
「断る!私はティエモじゃないもん!」

受付の男
「困ります。これはルールでして‥」

ティエモ
「そんなルールなかったじゃない!」

シャボンダマはクイッと親指で自分の後ろの壁に貼られた大きな張り紙を差す

オオバク&ラーセイン
「あっ‥」

ティエモ
「う‥嘘‥」

そこには

『出場者の皆様へ
覆面等で顔を隠しての参戦は自由ですが、受付の際は素顔を見せて戴きます。
なお、本年度よりオッズの都合場、仮名での出場は禁止。本名での参戦とさせて戴きます。』


受付の男
「昨年‥【無限】のシアカが覆面を被って出場していまして大会を引っ掻き回しまして‥受付の甘さが指摘されましたので‥今年は一度素顔をチェックすることになったのです‥すみません‥」

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!私の優勝後に正体明かす計画が‥」

ガクッ‥
ティエモは膝を付いて両手を付きうずくまった。


Next >>78

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78 :3番手
11/22(水) 21:04

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.45 『バタフライ・フィールド』


目次 >>72


パシャパシャパシャッ!
シャボンダマはティエモ達の写真を撮る

シャボンダマ
「海賊、【天女】イーシュガー・ティエモ、懸賞金1億3400万ベリー。出前傭兵、【エア蹴り】ケーティーズ・オオバク、同じく出前傭兵、【寸撃】スターキア・ラーセイン。」

オオバク
「すっげえ!写真撮っただけで分かんのか!」

ラーセイン
「俺達まで‥」

シャボンダマ
「俺はパシャパシャの実のカメラ人間だ。写真を撮れば海賊はもちろん、メモリーにある奴なら賞金稼ぎやお前等のような賞金稼ぎでも無い奴らだって分かるのさ。」

受付の男
「3人共出場に問題ありません。それでは参加料の1万ベリーずつ戴きます。」

ティエモ達は1万ベリーを渡す

オオバク
「姐さん‥もう諦めろよ。」

ラーセイン
「素顔で優勝したって十分盛り上がるって‥」

ティエモ
「そっとしといて‥」

受付の男
「それでは【奇音】のジャイン樣もお越し戴きまして出口に案内します。
私事で恐縮ですが‥【天女】のティエモ様‥あなたで10人目の億超えの海賊‥今年のデッドヒートカーニバルが大いに盛り上がる事が予想されます。
心より感謝申し上げます。
我が主、スエッジ様もさぞかしお喜びになることでしょう。」

受付の男は深々と頭を下げる

ティエモ
「マジで!よしっ!私、頑張る!」

ラーセイン
「あっ‥立ち直った‥」

オオバク
「早ぇな‥」

ジャイン
「ん?何かあったでごわすか?」

受付の男
「それでは出口に案内します。」

受付の男に導かれるティエモ達

受付の男
「これより先はデッドヒートカーニバルに参加する者達が集う街になっております。
昨年も参加戴きましたティエモ様はご存知かと思いますがオオバク様、ラーセイン様、ジャイン様の為に説明させて戴きます。
出場者同士の揉め事、出場者と観戦者の揉め事は禁止となっております。
場合によっては海軍により拿捕させて戴きます。
観戦者同士の争いも極力無しでお願い致します。
そしてこちらを‥」

受付の男は数字の書かれた紐の付いたプレートを渡す

ティエモ
「1024。」

オオバク
「1025。」

ラーセイン
「1026。」

ティエモ
「えっ!もうそんなに?」

受付の男
「左様です。去年の参加者数の1296人にもう迫る勢いでございます。
そちらはエントリーナンバーでございます。4日後の抽選会まで無くさぬようお願い致します。
そのエントリーナンバーは島のホテルの無料と飲食等の9割引きする事も出来ます。
ジャイン様にはこの黒いカードを‥こちらもエントリーナンバーカードと同等の役割がございます。」

オオバク
「きゅ‥9割引き!ほぼただみたいなもんじゃ‥」

ラーセイン
「ホテルはただ‥」

ジャイン
「あっしもでごわすか‥」

受付の男
「この島、キングアップルズは中央に開会式と抽選会、決勝戦を行うシュアーコロシアム。それを中心に上から時計回りにファイアエリア、ウォーターエリア、ソイルエリア、ウインドエリアと4つに分かれた街がございます。
開始までの間はどのエリアで過ごされても構いませんが4日後の抽選会には遅刻なさらぬ様お願いします。
ちなみにここから上に位置するファイアエリアとウォーターエリアと間にあるヴィクトリアルブリッジがデッドヒートカーニバルの予選通過者が目指すゴールへの架け橋となっております。
それを通過すると栄光のゴールとなりますので是非通過を目指してください。
ここまで何か質問は?」

ラーセイン
「質問はねぇけど‥ここは随分警備薄くねぇか?」

オオバク
「確かに‥ここで海賊が暴れられたらどうすんだ?受付のおっさん。」

ティエモ
「大丈夫でしょ。この人たぶん私達より強いし‥ね、受付の人。」

受付の人
「恐縮です。昔の話です。まぐれで4回大会を優勝しました。」


デッドヒートカーニバル 第4回大会優勝
元黒揚羽海賊団
【極悪蝶】バタフライ・フィールド
元懸賞金 1億7500万ベリー


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(Android/Chrome, ID:DxsTocNC0)
79 :3番手
11/23(木) 20:55

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.46 『7番目』

目次 >>72


フィールドは少し自分の過去を話した

ジャイン
「け‥懸賞金‥1億7500万ベリーでごわすか‥
黒揚羽海賊団‥確かに聞いたことあるでごわすが‥」

フィールド
「もう16年も前の話です。優勝の商品としてスエッジ様に天竜人の権限で懸賞金を解除して戴き、更にこの島で永遠に暮らせるようにしていただきました。
あの人には感謝してもしきれない‥天竜人とは本来あああるべきだ。」

オオバク
「そういえば‥おっさん、スエッジって人は様でいいのか?」

ラーセイン
「天竜人は相場、聖か宮だろ?」

フィールド
「フィハハハ。あの人はその呼び方を嫌う‥本来ならば様もやめろと言われています。
だがこちらにも恩があります。そこは私も譲れません。」

ティエモ
「スエッジさんらしいわ。」

フィールド
「去年、あなたの船長達の戦いは凄かったです。
スエッジ様もしばらく興奮冷めやらぬようでした。
だから私もティエモ様に期待してしまう。
ですが気を付けてください。今年は何か違う雰囲気がある‥」

ティエモ
「ん〜、まっ、テキトーに頑張ってみるから♪」

フィールド
「すでに貴方方の参戦は4つのエリアの予選突破者投票券販売場に流れています。
そこで投票された者は人気が上がりそれに伴いオッズも低くなっていきます。
各エリアの至る所で上位30位までの人気の書かれた紙が5時間ごとに更新されて貼り変わります。
上位人気の10傑は5時間ごとにアナウンスされます。
懸賞金的にティエモ様、貴女は上位人気10傑に入ることが予想されます。」

ティエモ
「えっ!マジで!やったー!私、去年775番人気だったし‥」

オオバク
「でもそれって上位人気こそ狙われやすいとかじゃねぇの?」

フィールド
「もちろんそれもあります。でもそれが人気者の宿命でもあり誇りでもありますね。」

ラーセイン
「逆に人気の無い者の方が動き易いって訳か‥」

ジャイン
「‥とはいえ実力が無ければ勝ち残れないでごわすな。」

ティエモ
「予選は誤魔化せても決勝ではそうはいかないかもね。」

フィールドは島の地図を出すと‥

フィールド
「ここを出るとちょうどソイルエリアとウインドエリアの境に出ます。右がソイルエリア、左がウインドエリアです。ちなみにソイルエリアの上がウォーターエリアでウインドエリアの上がファイアエリアとなります。」

ジャイン
「どこのエリアに行くでごわすか?」

オオバク
「どうする?姐さん。」

ティエモ
「ん〜。去年は皆バラバラで私はエミィと一緒にウインドエリアにしたけど‥今年はウインド以外にしたいかな。」

ラーセイン
「じゃあ、ファイアにしねぇか?何か燃えてる感じでよくね?」

ティエモ
「そうだ!去年モティちゃんが居たウォーターエリアのあんこのおはぎが美味しかったって言ってたからそこに行きたいかな。」

オオバク
「よし!ウォーターエリアに決定!」

ジャイン
「鶴の一声でごわすな。」

そしてティエモ達は出口に向かった
ラーセインは角で下を向いていた

フィールド
「改めて申し上げますがあなたが参戦した段階でこの島には10人の億超えの海賊が参戦したことになります。
それに見合った賞金稼ぎや海兵も出場しています。
参考までにですが‥あなたの懸賞金は億超え海賊の中で7番目です。」

ジャイン
「ティエモはんより上が6人もいるでごわすか!」

ラーセイン
「まじか!やばくね?」

オオバク
「一筋縄ではいかないって訳か‥」

ティエモ
「キュハハハ。燃えてきた!」

フィールド
「では武運を‥」

ティエモ
「ありがと。フィールド。じゃあね。」

ティエモ達は出口を出る

ジャイン
「ウォーターエリアはソイルエリアの上でごわすから‥まず右でごわすな。」

ラーセイン
「どっち行っても一周すれば着くんだけどな。」

ティエモ達は右に行きソイルエリアを通過してウォーターエリアを目指す途中、現在の上位人気30位の書かれた張り紙を見つける

オオバク
「おっ!今の上位人気か!あっ‥」

ラーセイン
「どうした?あっ‥」

ティエモ
「何々?どしたぁ?
‥‥‥‥‥‥‥。」


Next >>80

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80 :3番手
11/24(金) 21:57

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.47 『10人の億超えの海賊達』

目次 >>72


〜ファイアエリア レストラン〜

デッドヒートカーニバルの参加者が飲み食いしながら高笑いする

海賊達
「ギャーハッハハハ!」

「今年のデッドヒートカーニバルの優勝は俺だぜ!」

「いいや俺だ!」

「どっちでもいい!酒持って来い!」

茶金の髪の男
「羨ましいなぁ‥おいっ!金ある奴は‥」

海賊達
「えっ‥」

「金あるっていうか‥出場者はここの飲食代が9割引きで‥」

「金が無くても楽しめる場じゃあ‥」

「よせっ!あいつ‥【妬み】のクエムローだ。」

茶金の髪の男
「俺も食いてぁなぁ‥飲みてぇなぁ!じゃあ優勝するしかねぇよなぁ!ツァハハハ!」


ピンクマフィア海賊団 船長
【妬み】ゾッツァン・クエムロー
懸賞金 1億2100万ベリー
現在 9番人気


ウェイター
「フィレステーキです。」

ウェイターがクエムローの前にステーキを置く

クエムロー
「ん?おいおい‥何の真似だ?嫌味か?嫌がらせしてんのか?金ねぇって言ってんだろ!」

ウェイター
「いえ、あちらお客様からです。」

クエムロー
「あぁん?」

ウェイターが差す方向を見る

山吹色の髪の男
「黙って食え。貧乏人が‥見苦しいんだよ。食ったら消えろ。」

クエムロー
「てめぇ‥【喉噛み】か?」

山吹色の髪の男
「あぁ、そうだ。食ってさっさと消えろ‥【妬み】のクエムロー!」


ドロワーズ海賊団 船長
【喉噛み】ニンアント・ドロワーズ
懸賞金 1億1900万ベリー
現在 7番人気


〜ウォーターエリア 中央広場〜

濃い青髪の巫女の服を着た女
「どいてくれる?」

灰色髪の美尻の女
「何故我がお前の命を聞かぬとならんのだ?」

緑色の髪の女
「そうだ!頭が高い!跪け!B級女共!」

黄色い髪のメイド服を着た女
「ピハハハ!死にたい?ねぇ、死にたい?」

灰色髪の美尻の女
「死にたいのはお前達だろ‥賢そうには見えん。」


女忍海賊団 真打ち
【アイスドール】ディープル・セピア
懸賞金 1億4000万ベリー
現在 4番人気


緑色の髪の女
「ウルフフフ!消えろ!帰れ!ケガする前にな!」


女忍海賊団 真打ち
【萌鎌】のウルル
懸賞金 1億1500万ベリー
シミシミの実 浸透人間
現在 8番人気



黄色髪のメイド服を着た女
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!こいつら殺しちゃう?ピクシーちゃんこいつら嫌い!」


新V・B海賊団 看板娘
【トラップガール】ワーナー・ピクシー
懸賞金 1億4700万ベリー
ワナワナの実 罠人間
現在 3番人気


濃い青髪の巫女の服を着た女
「プルフフフ。我慢なさい、ピクシー。
大会が始まれば分際を知ることになるでしょう。」


新V・B海賊団 看板娘
【闇巫女】ワーナー・ピクサー
懸賞金 1億4700万ベリー
フダフダの実 札人間
現在 5番人気


〜ウインドエリア 酒場〜

中央のテーブルをピンクの髪の男が酒を飲み部下と思われる者たちがそれを囲む

ピンク色の髪の男
「ぷはぁ!おい!俺ちんのオッズはどうなってる?」

海賊達
「まだ‥変動してません。キャプテン」

「5分前も聞いてたよな‥」

グサッ‥
ピンク髪の男の手が尖り部下を刺す

海賊
「ぎゃあああっ!」

ピンク色の髪の男
「聞こえたよ。俺ちんは地獄耳なんだぜ。」


シュピン海賊団 船長
【先端】のシュピン
懸賞金 1億3600万ベリー
現在 6番人気


〜酒場街〜

酒場街をビン酒を飲みながら男が歩く

カーキ色の髪の男
「誰が来ても関係ねぇ‥全部削り殺すまでだ。ザラララ。」


ファイル海賊団 船長
【研削】トルボス・ザラード
懸賞金 1億5200万ベリー
現在2番人気


〜ソイルエリア 裏路地〜

海賊達
「頭領!頭領!」

「どこですか!」

海賊達は自分の船長を探して居た

青紫色の髪の女
「騒がしい‥ここだ。」

スタッ‥
木の上から青紫色の髪の女が降りてくる

海賊達
「と‥頭領!今‥予選突破者投票券販売場に居たものから伝達が入りまして‥出場者としてあの‥【天女】の名前が!」

青紫色の髪の女
「!!」


女忍海賊団 船長
【桜吹雪】のノピス
懸賞金 1億8100万ベリー
ネコネコの実 モデル:黒豹
現在1番人気


ノピス
「ユフフフ。面白い!手加減はせぬぞ!例えあの方の仲間だとしても‥」


Next >>81

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81 :3番手
11/26(日) 20:24

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.48 『4人の中将』

目次 >>72


〜ファイアエリア メインストリート〜

数枚の手配書を眺めながら酒を飲みながらオレンジの髪ヘアバンドをしたの男歩く

オレンジ髪のヘアバンドをした男
「はぁ?1番人気から9番人気まで海賊?
俺が10番人気?おいおい‥俺だって億超えの海賊を狩ってるんだぜ。5人だけだがな‥ボコハハハ!
まぁ、いい‥一週間後、全てがひっくり返る!」


賞金稼ぎ
【沸騰】のヒャクドー
最高獲得懸賞金 1億2200万ベリー
現在10番人気


〜ウインドエリア 中央広場〜

海兵達を引き連れ風を切るように背の高く茶髪でキュロットを履く女が歩く



背の高く茶髪でキュロットを履いた女
「ちっ!散々持て囃されて出たのはいいけど‥まさかの11番人気‥屈辱!」

海兵達
「ど‥どんまいです!准将!」

「ま‥まだ本戦まで時間もありますし‥」

「そ‥そうですよ。十分逆転可能かと‥」

背の高くキュロットを履いた女
「うるさぁぁぁい!人気なんてどうでもいいのよ!勝てば‥優勝すれば!見てなさい‥海賊達‥わーたしのパワーボムで息の根止めてやる!」


海軍本部 准将
【パワーボム】ビッグウェーブ・カピーチ
(足長族)
現在11番人気


海兵達
「そういえば准将、先程連絡があり出場者、不出場者問わず1度、フレイクバート宮殿内の護衛海兵待機所に集まるようにと‥」

カピーチ
「はぁ?海兵全員?何かあったのかしら‥」


〜フレイクバート宮殿内 護衛海兵待機所〜

ステージ壇上で豪快にラム酒を飲む年老いた海兵の後ろに2人の海兵が立っていた



白髪の年老いた海兵
「ドハハハ!海軍からは上位10傑はなしか!傑作じゃ!」

藍色髪と髭と繋がった海兵
「笑い事じゃないですよ。ストライクさん。ここまで億超えの海賊が揃うのもやはり禁断の林檎(フォービドゥンアップル)窃盗事件に関係があるのでは‥」

黒髪の長い角刈りの海兵
「やだねぇ、やだねぇ。せっかくの昇進一発目の仕事がこんなに大事になるのはやだねぇ。」

ストライクと呼ばれた白髪の老いた海兵
「うだうだ言うな。ブレーキン、ヤダム。
起きてしまったことは仕方ない!海軍はそれを全力で解決させるだけじゃ!」


海軍本部中将
【鉄下駄】アーサー・ストライク


ブレーキンと呼ばれた藍色髪と髭が繋がった海兵
「しかし‥もし9人の億超えの誰か顔で禁断の林檎を口にしてしまった場合、我々だけでどうにかなるかと‥」


海軍本部中将
【急ブレーキ】ストッパウト・ブレーキン


ストライク
「中将たるもの弱気になるな。どうにかするしかないんじゃ!ドハハハ。傑作!」

ヤダムと呼ばれた黒髪の長い角刈りの海兵
「やだねぇ、やだねぇ。ブレーキンさん、追い打ちを掛けるようで、すまないがさっきシャボンダマ君から連絡が入って億超えの海賊は10人になったようです。
10人目はマッドボーイ海賊団のイーシュガー・ティエモだ。やだねぇ」


海軍本部中将
【断り】のヤダム


ブレーキン
「なっ!10人!マッドボーイ海賊団だと!」

ストライク
「ドハハハ!やっぱり生きてたか!傑作!」

ヤダム
「やだねぇ‥」

ストライク
「そういえば、スィーノのどうした?
姿が見えんな。」

ブレーキン
「あぁ、何か海賊共が乱闘したとかで抑えに行ってます。」

ヤダム
「まぁ‥これだけの海賊の数です。揉め事が起きん方がおかしいでしょ‥」


〜ソイルエリア 酒場前〜

海賊達
「ギャハハハッ!やれ!やれぇ!」

「デッドヒートカーニバル前哨戦だな。こりゃ。」

「おいっ!どいつが勝つか賭けようぜ!」

「よしっ!ノッたぁ!」

「じゃあ俺は【袴】のビェロだ!」

「俺ぁルーキーの【橙鷹】に賭ける!」



白い髪で一部黒い髪の女海兵
「はぁ‥何てバカな生き物なのわ‥ルールも守れない‥
ストレスでしかない。こいつらを今、逮捕できないなんて!」

白い髪で一部黒い髪の女海兵はため息をつきながら両手に巨大な金棒を持ち、争ってる海賊達に近付く

白い髪で一部黒い髪の女海兵
「やめなさいわ!バカ海賊共!わたすぃーの警告を無視するならスエッジ聖の名の下に半殺しと処す!」


海軍本部中将
【美鍛冶】シャサキ・スィーノ


Next >>82

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82 :3番手
11/28(火) 17:08

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.49 『海軍本部中将スィーノ』

目次 >>72


黄色い髪の袴を履いた海賊
「何だってんだ!あぁん!小僧!」


HAKAMA海賊団 船長
【袴】のビェロ
懸賞金 7200万ベリー
現在549番人気


茶色の髪のツインテールの海賊
「うるせぇって言ってんだ!オランがうるせぇって言ったら静かにしろ!」


チャインテール海賊団 船長
【丸かじり】フーツルダ・イスキヤン
懸賞金 7100万ベリー
現在556番人気


ベレー帽を被った海賊
「いいか!クソ野郎共!俺れが笑ってるうちに消えろ!死にてぇか?んん?」


大ベレー帽海賊団
【ベレー帽】のエレベ
懸賞金 7000万ベリー
現在571番人気


オレンジ髪の海賊
「誰のケツがデカいのに軽そうだって?ここで終了したいか!ザコ海賊共!」


ノックアウト海賊団 船長
【橙鷹(とうよう)】ケーオー・エクイル
懸賞金 8900万ベリー
現在33番人気
(前回登場 >>29


紺色髪の男
「よせっ!エク!海軍が来るぞ!」


ノックアウト海賊団 副船長
【ラッシュ】ロードア・スファルト
懸賞金 5100万ベリー
ガルガルの実 カンガルー人間
現在877番人気


エクイル
「黙っていろ!スファ!【天女】が居なかったら今の俺達は無いんだぞ!」

4人の船長が一触即発で睨み合う

スィーノ
「半分死になさいわ‥わたすぃーのストレス共‥
ブラックスミス‥ビートパンチ!」

ドガァァッ!
跳んできたスィーノが巨大な金棒でエレベを殴り挟む

エレベ
「がぅあ‥」

イスキヤン
「な‥何だ!」

エクイル
「か‥海軍!」

ビェロ
「こ‥こいつ‥中将の【美鍛冶】!」

スィーノ
「ん?わたすぃーを知ってるの?当然だけど‥じゃあ半分死になさいわ!
ブラックスミス・薙刀!」

ビェロ
「な‥何だ!」

スィーノの持っていた金棒は薙刀に替わりビェロを斬り付ける

ザシュッ!

ビェロ
「ぎゃあああっ!」

イスキヤン
「な‥何だ!鉄じゃないのか!」

エクイル
「いいや、鉄だ。何かの実の能力者だ‥」

スィーノ
「ん?さすが、セントルが気に掛けるルーキー、少しはやるようね‥スィフフフ
ブラックスミス・ソード」

スィーノの持っている薙刀が剣に変わりエクイルとイスキヤンに振るう

エクイル
「セントルが?そうか‥なら期待に応えなければな‥」

グサッ‥
スィーノの剣を躱すエクイル
しかし、イスキヤンは腹を刺される

イスキヤン
「ぐはっ‥」

スィーノ
「ふーん。やるじゃない。」

エクイル
「剣を躱しただけだがな。何の実の能力だ?」

スィーノ
「スィフフフ。特別に教えてあげるから聞きなさいわ。
わたすぃーの食べたのはカジカジの実、つまり鍛冶人間。触れた鉄はわたすぃーの思うがままに自在に形を変える。」

エクイル
「なるほど‥手強いな。」

スィーノ
「ここがフィフティーンアップルズで良かったわね。運の良さに感謝しなさいわ。
セントルに免じてここは見逃してあげる。」

エクイル
「恩に着る‥あんたは綺麗だが二度と会わないことを願う。」

スィーノ
「スィフフフ。褒め上手ね。さっさと行きなさいわ。」

お互い背を向け歩くスィーノとエクイル

スファルト
「お‥おい、エク。気持ちは分かるが熱くなり過ぎだ!」

エクイル

「すまん‥だが‥【天女】の悪口を言われて黙っている程大人じゃない!
今、ここにいるのも【天女】あってこそだ。」

ノックアウト海賊団船員達
「エクさん、【天女】さんにホの字だよな。」

「あぁ、そうだ!じゃなきゃあんなに熱くならねぇよ。」

「まぁ、【天女】さんかわいいてか綺麗てか‥セクシーヒップっていうか‥仕方ねぇよ。」

エクイル
「殴るぞ‥君達‥」

ノックアウト海賊団船員達
「すいません‥」


スィーノ
「スィフフフ。面白い海賊‥邪心が感じられない。
この組織じゃあのコの様な海賊の価値を見出だせないわ。
この組織に真の正義は無いわ!」

スィーノは電伝虫を取り出す

スィーノ
「禁断の林檎‥絶対取り返す!」

プルプルプルプル‥ガッチャ‥


スィーノ
「春の指令‥マーチ、スプリング、メイへ‥禁断の林檎‥引き続き‥」

『承知しました。』

スィーノ
「平和の名の下に‥」

スィーノは電伝虫切る


Next >>83

(Android/Chrome, ID:/ERstc+g0)
83 :3番手
11/30(木) 22:33

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.50 『戦友』

目次 >>72


〜ソイルエリア 入口〜



ティエモは自分の頬を撫でそして左脚を擦る

『ピハハハ!死ね!死ね!死ね!フェイスジャンク!』

『プルフフフ!ごめんなさい。脚、折っちゃった♪痛いでしょ?すぐに斬り落としてあげる。』

ジャイン
「どうしたでごわす?ティエモはん。」

オオバク
「おっさん!しぃーっ!」

ラーセイン
「前に姐さん、言ってたろ!」
>>40

オオバクとラーセインがジャインに耳打ちする

オオバク
「顔は潰されて脚折られたって‥」

ラーセイン
「それが【闇巫女】ワーナー・ピクサーと【トラップガール】ワーナー・ピクシーのワーナーシスターズらしいんだ。」

ジャイン
「えっ!そうでごわすか!」

ティエモ
「そだよ。」

オオバク
「うぉっ!聞こえてたのか!姐さん!」

ティエモ
「まぁね。でももう気にしてないし、もう友達だし‥確かに思い出したけどね。」

ラーセイン
「大丈夫なのか?向こうは友達とは思ってないかもしれないだろ?」

ティエモ
「その時は私の見る目が無かったって事で‥」


ティエモは自分の胸に顔を埋めながら泣きじゃくり
『ごめんなさい‥ありがとう‥』を連呼するピクサーの姿を思い出す

そしてそのピクサーの頭を『よしよし‥』と言いながら撫でるティエモ

それは、知る者の少ないシークレットセブンでの出来事‥

【戦狂】オリーブ・マリータにより人間爆弾とされたピクサー、ピクシーを救ったのはティエモとエミルであった


ティエモ
「友達と戦うか‥よしっ!次は負けないぞ。」

ジャイン
「ポジティブでごわす!」

オオバク&ラーセイン
「そんな姐さんが大好きだぁぁっ!惚れ直したぁ!」

ティエモ
「キュハハハ。照れるじぇい!
‥ってふざけてる場合じゃないか‥
ピクサー、ピクシーもだけど‥ノピス、セピアとウルル‥全員強いんだよね‥」

ラーセイン
「大丈夫だ!姐さんなら!」

オオバク
「絶対上位10傑に入るって!」

ティエモ
「よっしゃっ!じゃあ、美味しいおはぎ食べに行くぞぉ!」

ラーセイン&オオバク
「おぉぉっ!」

ジャイン
「何でそれでまとまるでごわすか‥」


〜同じく ソイルエリア レストラン街〜

ノピスが数名の部下を引き連れ歩く

女忍海賊団船員達
「頭領、誰かお探しで‥」

「この島に到着以降ずーっと誰かを探している様子ですが‥」

ノピス
「気のせいだ。気にするな‥」

ノピスがデッドヒートカーニバルに今年も出場した理由‥

それは、愛しの男、【戦略】のステイクと同じく優勝をする為、昨年のリヴェンジの為でもなく‥

ノピスには戦友が居た
立場は違えど互いに認め合った存在‥

其の者の名は‥【戦花】ウェルティ・リスク

実際に刀を交えたのは約1年前

結果は引き分けだった

だがノピスはウェルティ・リスクが本調子ではないことを一太刀目に気付く

故に限りなく敗北に近い、引き分けだったと痛感する

再び刀を交える時の為に鍛錬した

そしてノピスは新世界にてウェルティ・リスクがデッドヒートカーニバルに出場すると言う話を聞き、前半の海に戻る

ノピス
「ユフフフ。待っていろ。ウェルティの‥
拙者、あの時より数段強くなったぞ‥」

ノピスの人を呼ぶ時の独特の敬称『〜の』
この呼び方が後に悲劇を呼ぶのはこの直後の話‥


金色の髪の額に刺し傷がある男
「おっ!【桜吹雪】じゃねぇか!どうしたんだ?今年も出んのか?カーニバル。バカカカ!」

ノピス
「バーチカルのか‥
貴様も出る気‥‥ではなさそうだな」

金色の髪の額に刺し傷がある男
「バカカカ。あぁ、そうだ。もう出れねぇよ。
懸賞金が2億を超えちまったしな。」


新V・B海賊団 船長
【音撃】バーチカル・バクワ
懸賞金 3億6000万ベリー
ギオギオの実 擬音人間


ノピス
「ふん‥自慢しにきてるのか。随分喋る様になった‥」

バクワ
「お互い様だ。オメェ、この前カイドウんとこのジャックとやりあったらしいな。困るぜ、カイドウは俺の獲物だぜ。」

ノピス
「ユフフフ。あの毒ガス男か‥あいにく拙者に毒は効かんのでな‥」

バクワ
「バカカカ。だがオメェが敗けた様な記事になってたが‥」

ノピス
「試してみるか?ユフフフ。」


Next >>85

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85 :3番手
12/02(土) 21:04

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.51 『勘違い』

目次 >>84


バクワ
「バカカカ。バカがぁ!やめとくぜ。出場者にケガさせらんねぇからな。」

ノピス
「ユフフフ。自信過剰者は足元を掬われるぞ。
ところでバーチカルの、何故貴様がここにいる?」

バクワ
「デスティークロスに居たワーナーシスターズって知ってるか?」

ノピス
「確か‥昨年デッドヒートカーニバルの決勝まで残っていたな。【美獣】のに見るも無惨な姿にされいたのを覚えている。」

バクワ
「あいつは怪物ですら小動物に見える‥仕方ねぇよ。
あいつらウチに入ってな‥去年の雪辱を晴らしたいらしい。だからわざわざ来たんだ。」

ノピス
「ご苦労な事だ。だが‥雪辱は出来ぬ。
我が一味も拙者と新しく入った2人がそうはさせぬ。」

バクワ
「バカがぁ!知ってるぜ。【アイスドール】と【萌鎌】だろ。オメェ、懸賞金で抜かれそうじゃねぇか。まぁ、どっかのアホ船長も【美獣】に懸賞金で負けてるしな‥お似合いだぜ‥」

ノピス
「よ‥よせっ!お‥お似合いなんて‥せ‥拙者‥まだまだ‥あ‥あの方には‥」

ノピスは顔を赤くして両手の人差し指を合わせる

バクワ
「クールなくノ一が照れんじゃねぇよ‥」

ノピス
「て‥て‥照れてなどおらぬ!」

ノピスとバクワに海兵が近付いて来る

黄色い髪をてっぺんで結った女海兵
「うっさいわね!喧嘩?連行するからね!【桜吹雪】とバクワ!」

バクワ
「ん?オメェ‥デスティークロスで会った香水女か?」

ノピス
「デコちょんまげのか‥」

黄色い髪をてっぺんで結った女海兵
「黙って!バクワ!それは軍には言ってないんだから逮捕して処刑するかんね!
それにその呼び方やめろ!【桜吹雪】!」


海軍本部 大佐
【艶香(えんきょう)】のセントル
(パフュパフュの実 香水人間)


バクワ
「バカカカ。オメェに俺が捕まえられるか?バカがぁ。」

ノピス
「呼び方など気にするな。デコちょんまげの‥ちょうど良かった。拙者、会話の出来る海兵を探していたがて貴様が居てくれて良かった。」

セントル
「言葉通じないの?その呼び方やめろって意味分かる?エロくノ一。」

ノピス
「ウェルティのがこの大会に来ている筈だ。もし会ったら手加減は無しで行こうと伝えてくれぬか?」

バクワ
「ウェルティ?」

セントル
「ウェルティ?は?
ん?もしかして‥リスキー?」

※リスキー→ウェルティ・リスク
大業物(爆)さんの『子猫と狼と海賊と…』の大人気キャラクター。僕もファンでした(笑)


ノピス
「そうだ。」

セントル
「リスキー、出てないけど‥」

ノピス
「‥‥‥‥‥‥‥えっ‥」

セントル
「だってリスキー、新世界で重要な任務に行ってたような気がしたよ。」

ノピス
「う‥嘘を付くでない!せ‥拙者聞いたぞ!新世界の島で海兵が話してたのを!」


〜ノピス 回想〜


海兵達
「知ってるか?今年のデッドヒートカーニバル‥」

「ん?どうした?」

「軍は忙し過ぎて有力どころが出れないようだぜ。」

「今確定してんのはカピーチ准将、ヒルワドバ准将にタチー准将か‥」

「大佐ではゼティール大佐とランセル大佐。」

「そういえば、あいつも出るっては言ってたなウェルティの‥」

「えっ!大尉のか?あいつ出んの?」

ノピス
「!!
大尉‥ウェルティの‥」


〜回想 終わり〜

セントル
「ウェルティの?大尉?
もしかしてウエイル・ティーノの事?」

バクワ
「ウエイル・ティーノ?ウェルティの?
‥‥‥プッ!」

ノピス
「‥‥‥‥‥。」

ノピスの顔は無表情になっていた

セントル
「あんたバカなの?リスキーをウェルティのって呼ぶのはこの世であんただけよ。ウフフフ。」

バクワ
「バカカカ。バカがぁ!」

ノピス
「な‥何がおかしいぃっ!」

ノピスは愛刀・七色桜を抜く

バクワ
「な‥何、刀抜いてんだ!や‥やめろ!」

セントル
「そ‥そうよ!あんたが勝手に勘違いして‥ぷっ!ウフフフ。」

ノピス
「笑うなぁぁっ!」

バクワ
「うわぁぁぁっ!かすったぞ!やんのか!てめぇ!」

セントル
「し‥失格になるわよ!その前にアタイが再起不能にしてやる!」

ノピス
「黙れっ!斬る!」

この後‥ノピス、セントル、バクワは連行され厳重注意を受けた


Next >>86

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86 :3番手
12/04(月) 22:35

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.52 『3番人気』

目次 >>84


ティエモ達がデッドヒートカーニバルの受付を済ませてから3時間が過ぎた

ティエモ達は目的のウォーターエリアに到着し、ホテルを決めてモティがオススメしてたおはぎを食べに来ていた

ティエモ
「ん~~!んまぁぁい!」

ジャイン
「ほぉほぉ、確かに!クセになる旨さでごわす。」

オオバク
「こりゃあうまい!」

ラーセイン
「あんこと餅の絶妙なバランスが最高だ!」

ティエモ
「ね、食べに来て良かったでしょ?」

オオバク&ジャイン&ラーセイン
「はい!これならいくらでも!」

ティエモ
「でしょ?おじさーん。おはぎ、あと40個くださーい。」

おはぎ屋の店主
「へい!まいど!」

オオバク&ジャイン&ラーセイン
「えっ‥」

ティエモ
「いくらでも入るんでしょ?じゃあ10個ずつね。」

オオバク
「誰だ‥余計なこと言ったの!」

ラーセイン
「お前だよな!」

ジャイン
「二人共でごわす。あっしもでごわすが‥
覚悟決めるでごわす‥」

オオバク&ラーセイン
「はい‥」

おはぎ屋の店主
「へい!お待ち!」

ドサッ‥
ティエモ達の前におはぎが40個運ばれて来た

ティエモ
「よしっ!食べよ♪」

カンカンカン!
突然、鐘を叩いた様な音が鳴り響くと同時に周囲がざわつきはじめる

観戦者達
「おいおい、まじか‥」

「嘘だろ‥だ‥誰だ‥」

オオバク
「ん?何だ?」

ラーセイン
「この音のせいか?」

ジャイン
「ティエモはん、この音は?」

ティエモ
「さぁ‥去年は鳴らなかったわ。」

話は3時間ほど遡る‥

ティエモが参戦表明をした段階でティエモの名前が各エリアの予選突破者投票券販売場に表示された

もちろん手配書も‥

その時予選突破者投票券販売場に居たものはそれをリアルタイムで目の当たりにする


〜ファイアエリア 予選突破者投票券販売場〜

観戦者達
「あぁ?イーシュガー・ティエモ?1億3400万‥」

「こ‥こいつ、マッドボーイ海賊団の!」

「生きてたのか!」


〜ウォーターエリア 予選突破者投票券販売場〜

観戦者達

「【天女】だと!お‥俺ぁこいつに賭けるぜ!」

「だがよ、去年ワーナーシスターズにこっぴどくやられた女だろ?」

「タイプなんだよ!」


〜ソイルエリア 予選突破者投票券販売場〜

観戦者達
「【天女】のティエモ!俺、こいつに去年やられたんだ!あの蹴りはやべぇぞ!」

「かわいいな‥俺、このコ‥好きだ‥」

「億超え‥こりゃあ‥あるかもな‥」


〜ウインドエリア 予選突破者投票券販売場〜

観戦者達
「【桜吹雪】のノピス率いる【アイスドール】と【萌鎌】とワーナー・シスターズの争いかと思ったが‥」

「おいおい、億超えが10人目だぜ‥どうなるんだ!今年のデッドヒートカーニバル。」

「よしっ!俺は【天女】ちゃんに賭けるぜ!」


そして今に至る‥

この鐘を叩いた様な音の正体‥
それは上位10傑に大きく変動があった場合に鳴らされる
つまり、新しく上位10傑に入った者が居た場合

島の至る所に設置された拡張型電伝虫でアナウンスが始まる

電伝虫
『上位人気TOP10に変動がありましたのでお知らせ致します。
1番人気ノピス、1.4倍。2番人気トルボス・ザラード、1.7倍。3番人気イーシュガー・ティエモ、1.8倍、4番人気ワーナー・ピクシー、2.6倍‥』

ティエモ
「えっ!」

オオバク
「姐さん‥3番人気‥」

ジャイン
「1.8倍‥1万ベリー賭けても18000ベリー‥」

ラーセイン
「すげぇじゃねぇか!姐さん!」

ティエモ
「やったぁぁぁっ!」

観戦者達
「ん?何だ?」

「お‥おい‥あいつ、イーシュガー・ティエモじゃねぇか!」

「【天女】か!本物だ!」

「頑張れよ!【天女】!俺はあんたに賭けるぜ!」

「かわいい!」

ティエモ
「キュハハハ。ありがとう。私、頑張っちゃいます!」

そして島全体に流れたその放送によりライバル達もティエモの存在を知ることとなる


Next >>87

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87 :3番手
12/05(火) 17:07

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.53 『因縁?』

目次 >>84


〜ソイルエリア 繁華街〜

エクイル
「やはり来たか‥【天女】‥エハハハ。」

スファルト
「笑い事じゃないぞ。エク!今回は強敵だ。」

ノックアウト海賊団船員達
「エクさん!戦えます?」

エクイル
「さぁな‥戦えたとして勝てるかは分からないな。
ん?」

歩きながら談笑するエクイル達の前に部下を引き連れた男が立ちはだかる

焦げ茶色の髪の男
「これはこれは‥西の海のルーキー筆頭、【橙鷹】のエクイルさんじゃないですか。ムォハハハ!」

エクイル
「グゼムか‥お前も出るのか?」

焦げ茶色の髪の海賊
「あぁ、てめぇにも借り‥返させてもらうぜ。卑怯者!」


オーロックス海賊団 船長
【古牛】のグゼム
懸賞金 7600万ベリー
現在109番人気
(前回登場 >>59


エクイル
「心外だな。能力者となれば海に突き落とすのが勝利の最短ルートだと思ってるんだが‥」

グゼム
「それは真正面からでは俺に勝てねぇと言う事でいいか?」

エクイル
「牛と戯れたくねぇって事だ。」

グゼム
「何だと!」

スファルト
「よせ!エク!」


『ゲハハハ。そうだ。やめておけ!【橙鷹】、てめぇはさっきも揉め事、起こしかけてただろ。』

建物の屋根に座った男が争いを止める

グゼム
「あぁん?」

エクイル
「あいつは確か‥」

スファルト
「増殖海賊団船長の【増殖】のタバール」

群青色の髪の男
「紹介感謝するぜ。【ラッシュ】‥」


増殖海賊団 船長
【増殖】メクトリア・タバール
懸賞金 9700万ベリー
現在16番人気
(前回登場 >>60


タバール
「見てたぜ‥【橙鷹】。噂より喧嘩っ早いのか?
そうは見えねぇが‥強そうにもな!」

ノックアウト海賊団船員達
「何だとてめぇ!」

「喧嘩売ってんのか!」

タバール
「吠えるな。ザコ共。【橙鷹】、聞きてぇんだが、てめぇ、【天女】と知り合いか?」

エクイル
「さぁな。」

グゼム
「【天女】?マッドボーイ海賊団か?」

タバール
「てめぇが【天女】をバカにする奴らにキレたように見えたが‥」

エクイル
「だったら何だ?お前に関係あるか?」

タバール達
「あるとも‥奴にはシャボンディでちょっとした借りがあってな‥」

「ここでぶつかるならその借りを返す。」

「むしろその為にここに来た。」

「何ならオラの女にしてやってもいいんだが‥」

「邪魔するならお前も消す!元より大会でぶつかれば消すがな‥」

ノックアウト海賊団とオーロックス海賊団の周りから増殖したタバール達が現れる

スファルト
「な‥何だ!」

グゼム
「四つ子‥いや五つ子‥それでも収まらねぇぞ!」

エクイル
「能力者だな‥」

タバール
「あぁ‥ウジャウジャの実だ。強者の余裕だ。教えてやる。対策を練れ。」

グゼム
「気持ち悪い能力だぜ。」

タバール
「強い能力程受け入れられねぇものだ。じゃあな。てめぇらとぶつかる事があればいいな。」

タバール達が去って行く

グゼム
「へっ!吠えていろ!この世に置ける悪魔の実‥鍛え上げれば最強は我が動物系!吠え面かきやがれ!
おめぇもだ!エクイル!
行くぞ!野郎共!」

オーロックス海賊団海賊達
「へい!牛長!」

部下を引き連れてグゼムも去る

エクイル
「エハハハ。賑やかになりそうだな。イーシュガーより強いつもりでいやがる。」

スファルト
「【増殖】のタバールの奴‥」


〜同じくソイルエリア 繁華街〜

ウルル
「セピア様!今の‥」

セピア
「あぁ、ファンクの仲間で間違いないだろう‥
世話にはなったが道を譲る気はない。」

ウルル
「セピア様の元には到達させません!その前に私が斬り裂きます!」

セピア
「ん?ウルル?どうかしたのか?」

セピアはウルルの顔が真剣な事に気を止める

ウルル
「えっ!いや‥何でもないです!ウルフフフ。燃えてるんです!」

セピア
「ならいいが‥行くぞ。一度ノピと合流しよう。」

ウルル
「はい!」

セピアが歩き出すがウルルは動かず鎌を握り締める

ウルル
「【天女】‥お前さえ居なければ‥邪魔なんだよ‥
私が消してやる!」

セピア
「ん?どうした?ウルル。」

ウルル
「あっ!何でもありません!セピア様。
今行きます!」

セピア
「おかしな奴だ‥」


Next >>88

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88 :3番手
12/06(水) 21:02

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.54 『異端児』

目次 >>84


キングアップルの中心にあるシュアーコロシアム

ゴールドアップルとシルバーアップルから繋がる橋がファイアエリアとウォーターエリアと間にあるヴィクトリアルブリッジ渡った先にあるブレイバーズストリート。

それを跨ぐように海に建てられた大きな宮殿

それがフレイクバート宮殿

このデッドヒートカーニバルの主催者でありこのフィフティーンアップルズの国神として君臨する異端児と呼ばれる天竜人、フレイクバート・スエッジの住む宮殿である

暗い緑色の髪の男
「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

暗い緑色の髪の男は上半身裸になりベンチプレスをしていた

コンコン‥
部屋のドアがノックされる

暗い緑色の髪の男
「入れ‥」

召使い
「失礼します。スエッジ様、デッドヒートカーニバル‥‥またそんな事をなされて‥そんな事をせずとも優秀な衛兵が居られますのに‥」

暗い緑色の髪の男
「俺の勝手だ‥俺が強ければ問題はないだろう。
だいたい神の騎士団が出てきたら厄介だ。
あの三日月ジジイは確かに強ぇ‥」


世界貴族(天竜人)
フレイクバート・スエッジ聖


召使い
「何とお優しい‥それも我々の事を常日頃から気にかけての事‥私は貴方様に買って戴き、感謝してもしきれません。」

スエッジ
「よせ。
俺が天竜人ととして救えなかった命は数え切れねぇんだからよ。
それより‥デッドヒートカーニバルがどうした。」

召使い
「そうでした!すみません。
スエッジ様がお喜びになる情報を持ってきました。」

召使いは上位10傑の書いてある紙をスエッジに見せた

スエッジ 
「ん?それがどうした?」

召使い
「3番人気に突然入った者‥」

スエッジ
「3番人気?
おぉぉっ!来たか!マッドボーイ海賊団!
ステイクめ‥なかなか乙な事を‥」

召使い
「ですが‥この【天女】のティエモ‥天敵と言いますか‥去年【天女】のティエモを葬った者も出場しておりますし‥去年その【天女】のティエモが敗れ去った場所は今年から天女の墓場と呼ばれております。
動揺などしなければいいのですが‥」

スエッジ
「スェフフフ。関係ねぇよ。あの一味には‥そんなにヤワな奴ぁ居ねぇよ!
ますます楽しみになってきた!
おい!酒を用意しろ!飲むぞ!」

召使い
「えっ!私とですか?」

スエッジ
「他に誰がいる?」


〜ファイアエリア 酒場〜

ピクサー
「えっ‥」

ガチャーン!
ピクサーがワ酒(ワノクニの酒)を飲んでいたおちょこを下に落として割る

ピクシー
「お姉ちゃん?」

ピクサー
「い‥今‥何て‥聞き間違い‥」

最新の上位人気10傑の発表を聞いたピクサーは動揺した

ピクシー
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!ピクシーちゃんも聞いた‥3番人気‥イーシュガー・ティエモだって!」

ピクサー
「ティ‥エモ‥どうして」

観戦者達
「ハッハッハッ!今年も葬っちまえ!ピクサー!」

「俺はあんたら姉妹に賭けたぜ!」

「よっ!天女殺し!」

「去年以上の期待していいか!ギャハハハ!」

ピクサー
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥」

ピクシー
「お姉ちゃん?」


『お願い!もうやめて!ティエが死んじゃう!』


ピクサー
「わ‥わ‥分かってます‥ごめんなさい‥や‥やめます‥」

ピクサーは頭を掻き毟る

ピクシー
「お姉ちゃん!しっかりして!」

観戦者達
「おいおい‥どうしたんだ?」

「早く【天女】を殺したくて疼いてきたか?」

「ギャハハハ!今年はもっと過激なの頼むぜ!」

ピクサー
「うるさぁぁぁい!」

シーン‥
ピクサーの怒声に店内が静まる

ピクシー
「お姉ちゃん‥もう気にしちゃだめだよ。‥ティエモもエミルも怒ってないよ。許してくれたじゃん‥」

ピクサー
「だから私はあのコと戦えない‥あんなに酷いことしたのに優しくしてくれる‥顔も見れない‥」

ピクシー
「お姉ちゃん‥」

ピクサー
「ピクシー‥ごめんなさい‥私‥一人になりたい‥少し一人にして‥これ‥置いてく‥店の客‥全員分の酒代くらいは入ってるから‥雰囲気壊してごめんなさい。
応援してくれた人達‥怒鳴ってごめんなさい。
少しだけ一人で頭を冷やさせて‥」

ピクサーは財布を置いて店を出ていく


Next >>89

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89 :3番手
12/08(金) 22:01

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.55 『苦悩』

目次 >>84


私がこの島に来たのは‥

去年優勝候補の一角と言われながら情けなく敗北した醜態の汚名返上する為‥だった

でもこの島に来た時‥私に変な異名が付いてた

『おぉっ!天女殺しのピクサーじゃねぇか!』

そして‥私がティエモを倒した場所に妙な名前が付いてた‥

天女の墓場‥

嫌だった‥天女殺しも天女の墓場も‥

全ては私がしたことだけど‥

私はフダフダの能力でティエモを倒れられなくしてピクシーと二人でボコボコにした‥

ピクシーにワナワナの能力のトラバサミで顔を潰させ苦しみから解放されて倒れたティエモの大切な左脚に私は膝を突き立てて折った‥

その後にその脚を切断しようとした‥

【風来】に止められなければ‥私はティエモの脚を斬り落としていたかもしれない‥

それが天女殺しと天女の墓場の由来になった‥

その後‥ティエモの仲間の怪物染みた強さの女に私とピクシーはギッタギタにされた

その腹いせに新世界でティエモを騙して捕まえ、また拷問まがいな事をした‥

でも騙されてたのはこっちだった‥

頭の切れる船長の指示とティエモが気付いていた私のクセでデスティークロスに侵入を許した

その責任を取らされ人間爆弾とされた時、人生の終わりを悟った

ダメ元でティエモに助けを求めた

なんでだろう‥こんなに酷いことをし続けた私とピクシーを助けてくれた‥

私とピクシーを殺しに来たマリータ様‥‥いえ‥オリーブ・マリータの前に立ちはだかって守ってくれた

自分を殺しかけた人間を助ける為、懸賞金7億7500万ベリーの化け物と命を懸けて戦う‥

私には出来ない‥

脚が折れてボロボロなのに、私を抱き締めて頭を撫でてくれた‥

私は何て事をしてきたんだろう‥


ピクサーは迷子になった子供の様に泣きながら街を歩く

観戦者達
「ワーナーの姉ちゃん!俺はあんたに賭けたぜ!」

「今年こそ頼むぜ!【闇巫女】!」

「おいおい!【闇巫女】ってのはもう古いぜ!もう今は天女殺しさ!」

「去年のゴールドアップルの戦い、しびれたぜ!」

観戦者達の激励の言葉も皮肉にしか聞こえない‥
お酒のせいじゃなく酷い吐き気と頭痛が止まない‥

私‥もう戦えない‥

ごめんね‥ティエモ‥本当にごめんなさい‥

私はあなたに許される資格がない!

ピクサーは廃人の様な顔で電伝虫を取り出した

ピクサー
「ごめんね‥ピクシー‥バクワ‥私‥棄権する‥」

プルプルプルプル‥

そして電伝虫を掛けた


‥時は少々遡る事30分前


〜フレイクバート宮殿内 護衛海兵待機所〜

ノピス
「くそっ!海楼石か!」

バクワ
「力が入らねぇ‥バカがぁ!外せ!」

セントル
「ちょ‥ちょっと!何でアタイも‥」

海楼石の手錠を掛けられたノピス、バクワ、セントルが鎖で繋がれ連行されてきた

金髪の左目の下にホクロがある女海兵
「大人しくしない!あなたも暴れてたでしょ!」


海軍本部少将
【シャワータイム】アルシア
シャワシャワの実 シャワー人間


セントル
「ち‥違います!争いを止めてたんですよ!」

金髪の右目の下にホクロがある女海兵
「そうは見えなかったわ!止めてるって言うより立派な喧嘩でしたわ!」


海軍本部少将
【貝殻】のパルシア
カイカイの実 貝人間
(空島産の悪魔の実)


バクワ
「ふざけんなよ!バカがぁ!俺は飛んできた火の粉を払っただけだ!」

セントル
「アタイは正当防衛です!」

ノピス
「ユフフフ。拙者のせいか?いいだろう。拙者がまとめて弱者達の処分を受けてやろうか?」

バクワ
「なんだと!ふざけろよ!勘違いくノ一!」

セントル
「そうだ!ウェルティの!バッカじゃね?ウフフフ。」

ノピス
「斬り裂かれたいか‥偽悪者とデコちょんまげ!」

バクワ
「ギ‥ギアクシャだと‥」

ノピス
「ユフフフ。本当は優しい男であろう?」

バクワ
「お‥お‥面白ぇ‥」

セントル
「デコちょんまげってやめろ!」

ドドドドッ!
ストライクが物凄い勢いで走ってくる

ストライク
「黙らんか!馬鹿者共がぁ!」

ゴン!ゴン!ゴンゴン!

ノピス
「ぐぅっ!」

バクワ
「ぐぉっ!」

セントル
「ぎゃあああっ!
何でアタイだけ2発ぅー!」

3人の頭にゲンコツをした

 
Next >>90

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90 :3番手
12/10(日) 00:46

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.56 『罰金』

目次 >>84


フィフティーンアップルズ島における規定によりノピス、バクワ、セントルには罰金100万ベリーが課せられた

ストライク
「次はないぞ!海の粗大ゴミ共が!」

バクワ
「うるせぇよ。クソジジイ!」

セントル
「ちょっ、ちょっと待ってください!罰金はともかくアタイまで海の粗大ゴミって‥」

ストライク
「黙れ、小娘!海軍から追放されんだけでも感謝せぇっ!」

パルシア
「【桜吹雪】のノピス、バーチカル・バクワ、ストライク中将の言った通り次は正義の名の下に拿捕します。」

アルシア
「特に【桜吹雪】のノピス‥あなたは今大会1番人気。その棄権がどういう事か分かりますよね?」

ノピス
「分かっている‥上位人気10傑の棄権‥1億ベリーの罰金。」

ストライク
「それだけではない。暴動に置ける棄権‥出場停止はこの島に置ける海軍総勢力による拿捕により即処刑じゃ。精進するんじゃな。」

ノピス
「‥‥‥‥‥。」

ノピスは無言で立ち去る

ストライク
「セントル!貴様はこの宮殿を掃除せぇ!」

セントル
「えぇぇぇぇっ!」

ストライク
「黙ってやれぇ!ばかもんが!」

セントル
「はいはい‥」

セントルはモップとバケツを持ってトボトボと歩いていった

バクワ
「‥ったく‥いい迷惑だぜ‥ん?」

プルプルプルプル‥
バクワの電伝虫が鳴る

ガッチャ‥

バクワ
「俺だぁ。どうした‥」

電伝虫
「ごめんなさい。今大丈夫?」

バクワ
「ん?ピクサーか?どうした?」

電伝虫
「実は‥‥‥」

ピクサーは自分の想いをバクワに告げた

バクワ
「何だと!本気か?」

電伝虫
「ええ‥ごめんなさい‥」

バクワ
「お前‥分かってるよな?自分の人気‥上位10傑だぞ!」

電伝虫
「ごめんなさい‥お金は必ず返す‥」

バクワ
「おいおい!勝手に話を進めんなよ!金はなんてどうだっていい!
まず理由を言えっ!去年の汚名返上してぇんじゃなかったのかよ!」

電伝虫
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

バクワ
「‥‥‥‥‥‥‥‥。
そういう事か‥分かった‥お前の覚悟の決断なら文句はねぇよ。
金なら心配するな。ピクシーもか?」

電伝虫
「いえ‥あのコは‥出させてあげたい‥あのコ、ピュアだから‥私の言う事を聞いただけだから‥」

バクワ
「分かった‥今、何の因果かフレイクバート宮殿に居た。一旦船に戻って金を用意してくる。
お前はフレイクバート宮殿まで来て待ってろ。」

電伝虫
「ありがとう。ごめんなさい‥バクワ‥」

バクワ
「気にするな。一番辛ぇのはお前だろ。」

電伝虫を切る

バクワ
「バカがぁ‥小せぇこと気にしやがって‥金なんていくらでも払ってやる‥
それにあいつの仲間にそんなに奴ぁ居ねぇってのによ‥」


〜ウォーターエリア おはぎ屋前〜

ティエモ
「ぷはぁーっ!食った食ったぁ♪美味しかった!」

ジャイン
「おえっ‥な‥何とか食ったでごわす‥」

オオバク
「げほっ‥おはぎは当分いいや‥」

ラーセイン
「いくらうまくても‥こんだけ食えば‥」

ティエモ
「よしっ!じゃあ私走ってくる!」

ジャイン
「えっ!あっし無理でごわすよ!」

ティエモ
「気にしないで!食べたら動く!私の鉄則!あと本戦までに体が鈍らない様にだから。」

オオバク
「元気だな‥俺等も出場者だけど‥」

ラーセイン
「今日はもう渋いお茶飲んで寝よ‥」

ティエモ
「キュハハハ。休むことも大事よね。じゃあ‥」

足早に走り出したティエモだが10m程走ると戻って来る

ジャイン
「どうしたでごわす?」

オオバク
「忘れ物か?」

ティエモ
「うん!そんなとこ♪
おじさーん!やっぱりあと10‥いや15個お土産にくださーい!」

ラーセイン
「えぇぇっ!まだ食うの!」

ティエモ
「ううん、お土産♪走ってお腹減ったら補給するやつだよ。」

オオバク
「‥だとしても補給物がおはぎって‥」

ティエモ
「だって美味しいじゃん。」

おはぎ屋の店主
「へい!お待ち!いい食いっぷりだ!お姉ちゃんの食いっぷりとその美しさにサービスするよ。」

ティエモ
「わぁぁっ!ありがとう!」

ティエモはおはぎを20個受け取ると再び走り出した


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91 :3番手
12/11(月) 21:19

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.57 『ティエモのおはぎ漫遊記』


目次 >>84


ティエモはおはぎをリュックに入れて背中に背負い軽快に走る

ティエモ
「さて‥どこ走ろ‥あっ!そうだ!ヴィクトリアルブリッジ見ていこう!去年渡れなかったし‥
ヴィクトリアルブリッジは‥‥あっちか!」

90度に曲がりヴィクトリアルブリッジを目指す

ティエモ
「スエッジさんの宮殿もあるし‥会えるかな?
天竜人だからそう簡単に会えないか‥」

観戦者達
「おい‥あいつ‥【天女】のティエモじゃねぇか?」

「あぁ、そうだな。やはり出るらしい‥」

「何ていいケツした女だ。」

「拝んでおくか‥ギャハハハッ!」

「おいっ!【天女】の姉ちゃん!頑張れよ!俺ぁお前に賭けるぜ!」

ティエモ
「キュハハハ、ありがと。頑張んね。」

観客達の声援に応えながら走るティエモ

バクワ
「ん?あのケツと髪型‥」

観客達の中には船に戻る途中のバクワが居た

バクワ
「おいっ!イーシュガー!」

ティエモ
「ん?」

バクワの声に立ち止まる

ティエモ
「あれ?バクワじゃん。どうした?」

バクワ
「バカカカ。ちぃーと野暮用だったんだが‥」

ティエモ
「野暮用?あっ!そういえばあんたんとこにピクサーとピクシー入ったんだよね?元気?どこに居るの?上位人気じゃん!すごいよね!」

バクワ
「バカがぁ。おめぇの方が人気高ぇだろ。まぁ‥ピクサーはリタイアだが‥」

ティエモ
「リタイア?何で?」

バクワ
「おめぇとは戦いたくねぇってよ‥
去年おめぇにしたことをだいぶ引きずってる‥」

ティエモ
「えっ‥」

ティエモの顔から笑顔が消える

バクワ
「まぁ、おめぇも知ってると思うがあいつらはデスティークロスでだいぶ変わった。別人と思うほどにな‥
去年のデッドヒートカーニバルの縁もあったからな。俺の船に乗せた。
去年【美獣】にコテンパンにされたの汚名を返上したかったらしくてな‥この島に連れて来たんだが‥おめぇのエントリーを知ってピクサーの奴ぁ心が折れた。」

ティエモ
「なんで!その事はもう許してるのに!」

バクワ
「それも分かっている‥だが人格が変わったんだ。やられた奴よりやった奴の方が辛ぇ時もあんだ‥
分かってやってくれ。」

ティエモ
「ふざけないで!」

ティエモはバクワに近付き胸ぐらを掴む

ティエモ
「あんた、あの2人の船長でしょっ!出ない、分かりましたで済ませないで!」

バクワ
「船長だからだ。俺も苦渋の決断だ。分かれよ。」

ティエモはバクワの胸ぐらを離す

ティエモ
「ごめん‥」

バクワ
「おめぇの気持ちも分かる。複雑だよな。
喜んでやってくれ。あいつらは変わった。
残虐非道のワーナーシスターズは死んだんだ。
俺もおめぇのとこの船長のお陰で変われた。
認めたくねぇけどな。バカカカ。」

ティエモ
「ピクサーはどこ?」

バクワ
「は?」

ティエモ
「ピクサーと話しさせて!どこに居るの!」

バクワ
「棄権報告にフレイクバート宮殿前に呼んだ。だが、俺が罰金を持ってこねぇ限り棄権は成立しねぇ‥」

ティエモ
「フレイクバート宮殿に来るのね。」

ティエモはにやりと笑う

バクワ
「おめぇ‥何する気だ?」

ティエモ
「キュハハハ。ちょっとね♪ケンカとかしないから大丈夫よ。」

バクワ
「ピクサーだって悩んでるんだ。妙な事するなよ。」

ティエモ
「しません!ちょっと飲みたいな思ったの。
それにあんたは船長だろうけど私は友達だからね!」

バクワ
「友達‥バカカカ!そうか。そいつぁ立ち入る隙がねぇな。
これぁ俺の独り言だ。
結果がどうあれピクサーが納得する形なら棄権するかしねぇかどっちだっていい。あいつの気持ちが1番大事だ。」

ティエモ
「キュハハハ。だよね。あっ!そうだ。」

ティエモはリュックからおはぎを取り出すとバクワの口に押し込んだ

バクワ
「うぉっ!何すんだ!うぷっ!」

ティエモ
「お裾分けよ。美味しいでしょ?じゃあ!」

ティエモは手を挙げるとフレイクバート宮殿の方に向かって走り出した

バクワ
「何だこりゃあ?おはぎか‥俺は甘ぇもんは‥‥‥‥
うめぇな‥」

ティエモ
「フレイクバート宮殿‥ヴィクトリアルブリッジの近くだからね。ちょうどいいや。」


Next >>92

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92 :3番手
12/13(水) 06:58

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.58 『天女ダッシュ』

目次 >>84


ティエモ
「うぅ‥しまった!フレイクバート宮殿って言っても‥正門は2つ‥ファイアエリアかウォーターエリア‥どっちかな?」

ティエモはフレイクバート宮殿の近くまで来てきた

ティエモ
「バクワがウォーターエリアにいたって事は‥ウォーターエリアには居ないかも‥ってなると‥ファイアエリア?
でもソイルエリアに居ればウォーターを目指すだろうし‥あぁっ!分っかんない!」

ティエモは大きく息を吸い込むと‥



ティエモ

「ピクサァァァァァッ!」

‥と叫んだ

観戦者達
「うぉっ!な‥なんだ!」

「何だよ!急に大声出しやがって!」

「お‥おいっ!あいつ、【天女】じゃねぇか!」

「マッドボーイ海賊団の‥」

「ピクサーって【闇巫女】だろ?去年のリヴェンジか?」

「こりゃあ見ものだぜ!」

ティエモ
「ねぇ、あんた達!ピクサー見なかった?ワーナー・ピクサー。巫女様みたいな格好した美人ちゃんなんだけど‥」

観戦者達
「あぁ?見てねぇな。」

「おいおい‥リヴェンジならホンチャンまで取っておきな。失格になるぜ。」

「そいつは困るぜ。俺はお前に賭けたんだからよ。」

「さっきファイアエリアの酒場で見たぜ。」

「面白そうだ!やるのか!」

ティエモ
「ストーップ!今、誰かファイアエリアで見たって言ったよね?ファイアならわざわざここまで来ないか‥よしっ!ありがとう!」

ティエモはファイアエリアに向かって走り出した


〜ファイアエリア フレイクバート宮殿 火の正門前〜

正門の近くではピクサーが体育座りしてバクワからの連絡を待っていた

観戦者達
「ん?あれ、【闇巫女】か?」

「みてぇだな‥何してんだ?」

「さぁな‥待ち合わせか?」

「おい、ワーナー姉!頑張ってくれよ!お前に50万ベリー賭けたぜ!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥。」

観戦者達
「あぁん?何だぁ?無視か?」

「ギャハハハ。寝てんじゃねぇのか?」

ピクサーは廃人の様に一点を見つめ動かなかった
そして時々眼からは涙が落ちる


〜ウォーターエリア 繁華街〜

新V・B海賊団船員達
「頭‥どこだ?」

「とにかく探せ!こっちに向かっているのは確かだ!」

「でも急にどうしたんだ?1億ベリー持ってこいなんて‥」

「そうだな‥落ち着かねぇよ。こんな大金運ぶなんて‥」

新V・B海賊団の船員達は船長バクワを探していた
突然の電伝虫での1億ベリーの運搬の命令
理由を聞く間もなく切られた為、集団にて待ち合わせ場所に1億ベリーを運んでしていた



新V・B海賊団船員達
「早くキャプテン見つけろ!」

「おい‥あれ‥船長じゃねぇか?」

「そうだ!バクワさんだ!」

「おーい!バーチカル氏!」

船員達は待ち合わせ場所よりだいぶ前にてバクワを発見した

バクワ
「あぁん?おぅ、おめぇらか。何して‥あっ‥そうだ。すっかり忘れてた。金頼んでたんだったな。」

新V・B海賊団船員達
「忘れてたんですか!ボス!」

「1億ベリーですよ!大将!」

「忘れる額じゃないですぜ!親分!」

バクワ
「バカカカ。すまねぇ、すまねぇ。それ、もういらねぇんだ!
それと呼び方統一しやがれ!バカがぁっ!」

新V・B海賊団船員達
「えぇぇっ!いらないんすか!Mr.バクワ!」

「じゃあもらっていいんすよね!バクワマン!」

「よしっ!山分けだ!太っ腹ですね!バク坊」

バクワ
「そういう意味じゃねぇよ!必要ねぇってことだ。
それと今の3人、歯を食い縛れぇ!」


〜ファイアエリア ヴィクトリアルブリッジ前〜

ティエモ
「わぁぁぁっ‥素敵‥これがヴィクトリアルブリッジ‥渡ってみたいな‥
ん?でも宮殿の入口って‥」

ティエモはヴィクトリアルブリッジの前に着いた

ティエモ
「しまった!フレイクバート宮殿を正門ってヴィクトリアルブリッジ側じゃなくて反対側だった!
何やってんの!私!」

ティエモはブレイバーズストリート沿いを走りブレイバーズ宮殿反対側の正門を目指した

ティエモ
「ヤベッ!やらかした‥待ってて、ピクサー。すぐ行くから‥
天女ダァーッシュ!」

ズドドドドドッ!
ティエモは砂埃を立てて走っていった


Next >>93

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93 :3番手
12/14(木) 17:00

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.59 『飲もぉっ!』

目次 >>84


観戦者達
「おい‥あいつ大丈夫なのか?」

「あいつ?」

「ワーナー姉、【闇巫女】だよ。」

「何か眼が死んでるって言うか‥心ここにあらずって言うかよ‥」

「今、6番人気だっけか?やばくねぇか?」

ティエモ
「その会話、ストーップ!」

ティエモが観戦者達の話に割って入る

観戦者達
「うわぁぁぁっ!」

「えっ!【天女】?」

「去年‥ゴールドアップルで‥」

「お‥おいっ!やめろ!本人の前で‥」

ティエモ
「そんな事どうでもいいから!今、ピクサー‥【闇巫女】って言ったよね?見たの?」

観戦者達
「あ‥あぁ‥」

ティエモは観戦者達からピクサーを見た場所を聞くと再び走り出した

ティエモ
「ピクサー‥らしくないじゃん‥」

走り続ける事5分‥

ティエモ
「この辺だ‥ピクサー!ピークーサー!どーこー!」

ピクサーの名前を大きな声で叫びながら走る

ピクサー
「!!」

ピクサーも自分の名前を呼ばれたのに気付く

ピクサー
「誰?」

ティエモ
「ピィークゥーサァー!」

ピクサー
「えっ!ティエモ!?」

声の主がティエモと気付いたピクサーは立ち上がる

ティエモ
「あっ!居た!良かった!やっと逢えた!
おーい!ピクサー!会いたかったよ!」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモはピクサーに向かって走ってきた

ティエモ
「きゃあああっ!止まれない!ピクサー!止めてぇ!」

ピクサー
「えぇぇっ!」

ピクサーは咄嗟に両手を広げた
それを見たティエモはピクサーに向かって飛ぶ

ティエモ
「キュハハハ。会いたかった!My Friend!」

ピクサー
「!!」

結果お互いに抱擁する形となった

ティエモ
「久しぶり!会いたかった!元気だった?
大好きだよ、ピクサー。」

ピクサー
「うっう‥‥」

抱き締められながら耳元で囁かれた言葉にピクサーは涙を流す

ティエモ
「キュハハハ。ねぇ、飲もぉっ♪飲みに行こう!」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥。」

嬉しさと罪悪感がピクサーに巻き付き言葉が出なかった

ティエモ
「いや?」

ピクサー
「‥‥‥‥。」

言葉が出ない‥
首を横に振るのが精一杯だった

ティエモ
「よしっ!行こう!デートだね。ピクサー♪」

自分の涙に気付いて無いはずがない‥

ティエモはそれには触れずピクサーの腕に腕を組み酒場を探しに向かう

ピクサー
「ティ‥ティエモ‥」

やっと喋れた
涙に震える声だったけどやっと喋れた

ティエモ
「ん?どしたぁ?」

ピクサー
「ご‥ごめんなさい‥あ‥あなた達には‥本当に酷いことを‥」

ピクサーの言葉を聞いたらティエモは足を止め再び抱き締める

ティエモ
「もう‥謝らないで‥苦しまないで‥私もエミィもあなた達を恨んでいない。あなたが私にした事‥逆の立場なら私もしてた。だから‥仕方ない。
もう友達じゃダメかな?ずーっと会いたかったんだよ。
私、ピクサーと飲みたくて‥ピクシーともね。
もう泣かないで。美人が台無しだよ。」

ティエモは指でピクサーの涙を拭く

ピクサー
「うっ‥うぅっ‥ひぐっ‥」

ティエモ
「ピクシーも呼んでくれる?」

ピクサー
「は‥はい‥」

ティエモ
「言ってるそばから敬語だし‥」

ピクサー
「ご‥ごめんなさい‥わ‥私‥友達なんていなかったから‥な‥慣れてなくて‥」

ピクサーは袖から電伝虫を取り出す

プルプルプルプル‥プルプルプルプル‥ガッチャ

電伝虫
『はい、かわいいピクシーちゃんです!』

ピクサー
「私よ、ピクサーよ。」

電伝虫
『お姉ちゃん!どこに行ってるの?泣いて居なくなったからピクシーちゃん、びっくりしちゃった!』

ピクサー
「よ‥余計な事言わないの!い‥今ね‥あの‥その‥あ‥」

ティエモ
「ピクシー?私、ティエモ!久しぶり!」

電伝虫
『おおっっ!キュハハか!久しぶり!』

ピクサー
「コ‥コラッ、ピクシー!その呼び方やめなさい!」

ティエモ
「キュハハハ。いいよ。
変わらないね、ピクシー。今から飲まない?」

電伝虫
『いいよ。飲んだげる。』

ティエモ
「じゃあ‥ファイアエリアのフレイクバート宮殿、火の正門に来れる?」

電伝虫
『行ける!ナメんなよ!』

ティエモ
「じゃあそこで落ち合いましょ。待ってるね。」

電伝虫
『OK!待ってろ!』

ピクサー
「ご‥ごめんさない‥妹が失礼を‥悪い子じゃないんだけど‥」

ティエモ
「キュハハハ。知ってるよ。」


Next >>94

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94 :3番手
12/15(金) 21:32

〚LADY FIGHT!! 〜テンティ〜〛

Vol.60 『いただきます』

目次 >>84


ティエモ
「あっ!そうだ。おはぎ食べる?」

ピクサー
「えっ‥」

ティエモ
「すごく美味しいの。ほら‥」

ピクサー
「あ‥ありが‥」

ピクサーはおはぎを受け取ろうとするがおはぎを持つ手はピクサーの顔に向かってくる

ティエモ
「あーん♪」

ピクサー
「えっ‥」

パクッ
ティエモにおはぎを食べさせてもらったピクサーは顔を赤くしながら食べる

ティエモ
「美味しいでしょ?」

ピクサー
「う‥うん‥」

恥ずかしそうにおはぎを頬張りながらティエモの顔を何度もチラ見する

ピクサー
「あ‥あの‥」

ティエモ
「ん?」

ピクサー
「い‥いえ‥何でもない‥」

ティエモ
「何か調子狂うな‥ん?」

突然ティエモがピクサーに顔を近付けた

ピクサー
「わぁぁっ!」

ティエモ
「あっ、ごめん。
ピクサー、肌綺麗だね。髪もサラサラだし唇もプルンプルン。美人だよね。美人ちゃん♪」

ピクサー
「えっ‥そ‥そんなこと‥あ‥あなたの方が‥」

ティエモ
「キュハハ。じゃあ‥いただきます!」

ピクサー
「えっ?」

チュッ♪

ピクサー
「!!!」

ティエモは両手を合わせるとピクサーの唇に自分の唇を合わせた

ティエモ
「ん〜柔らかい!ピクサーの唇柔らか〜い。
ごちそう様でした♪」

ピクサー
「‥‥‥‥‥‥‥。」

ティエモ
「あり?怒った?ごめんね‥あまりにも美味しそうな唇だったからつい‥」

ブバッ!バタン!
顔を真っ赤にしたピクサーが鼻血を吹き出して倒れた

ティエモ
「えぇぇぇぇっ!ど‥どうしたの?ピクサー!」

観戦者達
「うぉっ!な‥なんだ!」

「【天女】と【闇巫女】だ!去年の因縁の2人か!」

「【闇巫女】のピクサーがやられているぞ!」

「えれぇ出血だ!」

ティエモ
「ちょ‥ちょっと!これは違う!私じゃな‥‥‥私かな?」

薄い緑色の髪の男
「見たぞ!全部見てたぞ!」

観戦者達
「なんだお前!」

薄い緑色の髪の男
「俺はカーセン!デッドヒートカーニバルをここ10年ずーっと見て来てるバトルマニアだ!
俺は一部始終、全部見てしまった!」


デッドヒートカーニバル観戦者
ディアーマ・カーセン


カーセン
「まず【天女】が去年の仇、宿敵【闇巫女】を見つけて近付いた。
そしておはぎを渡し油断させ‥食べ終わったタイミングで【闇巫女】の鼻に頭突きした。
不意を突かれた【闇巫女】はそのまま倒れちまった。こういう訳だ!」

ティエモ
「全然違うから!」

観戦者達
「なるほど‥そういう訳か‥」

「辻褄が合うな‥」

「早くも雪辱戦って訳か‥」

ティエモ
「違うって言ってるの!」

ピクシー
「あぁぁぁぁぁぁっ!」

タイミング悪くピクシーが待ち合わせ場所の火の正門に着いた

ティエモ
「ぎゃあああ!ピクシー!最悪!」

ピクシー
「お姉ちゃん!お姉ちゃん‥お姉ちゃん!どうしたの!?誰にやられたの!血ぃ!いっぱい!」

ティエモ
「あ‥あの‥ピクシー‥ちょっと落ち着いて話を聞いてくれる?」

ピクシー
「分かった‥お前だな!お姉ちゃんをいじめたの!
可愛い手!」

ググググ‥
ピクシーの両手がトラバサミに変わる

ティエモ
「きゃあああっ!いきなりですか!
ワナワナの実の能力!全く話聞く気なぁーい!」

ピクシー
「お姉ちゃんの仇だ!キュハハ!」

ティエモ
「ちょっ‥」

ピクシーはトラバサミに変えた両手でティエモに襲い掛かる

ガシッ!
ピクシーの両手を掴んで止める

ティエモ
「ピクシー、お願い!聞いて。ピクサーがああなった原因は私だけど‥何ていうか‥事故なの‥
もちろん悪気はないし‥」

ピクシー
「意味分からない!でもお前がお姉ちゃんをイジメた事に変わりない!」

ピクシーの口がトラバサミに変わる

ピクシー
「可愛いピクシーちゃんの噛みつき(プリティーバイト)!」

カブァッ!
ティエモの肩に噛みつく

ティエモ
「いたぁぁぁぁいっ!
ちょ‥ちょっと‥待っててば!一旦落ち着こう!」

ピクシー
「ピクシーちゃんは落ち着いてる!」

ググググ‥
ピクシーの胸がトラバサミに変わる

ティエモ
「うわっ!痛そうなおっぱい!」

ピクシー
「ピハハハ!ピクシーFサンド!
抱き締めてぶっ殺しちゃう!」

ピクシーはティエモに向かって走ってきた

ティエモ
「いやぁぁぁっ!」


Next >>96

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3 :3番手(ジジイ)
02/14(火) 21:58

メイン登場人物紹介

※記憶と時代の流れにより当時より若干の変更がございます。

マッドボーイ海賊団

【名前】 マッドボーイ・D・ステイク

【異名】 戦略のステイク

【役割】 マッドボーイ海賊団 船長

【年齢】 25歳

【誕生日】 10月10日  十十(タスタス)

【身長】 177cm

【体重】 65kg

【血液型】 F型

【髪の色】 右半分金 左半分黒

【一人称】 俺

【笑い方】 ヒャハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 西の海 ビワゴールド島

【懸賞金】 3億3300万ベリー

【懸賞金の推移】1600万→3300万→6000万→1億8000万→3億3300万

【悪魔の実】タスタスの実(左手で触れたものの性質などを右手で触れたものまたは自身に足すことが出来る)

【戦闘スタイル】 刀(業物 三代胴田貫)、悪魔の実

【好きな食べ物】 ラーメン、焼肉

【苦手な食べ物】 半熟たまご

【愛飲】 ブラックコーヒー、緑茶

【愛酒】 ビール、ワノクニの酒(さほど強くはない)

【趣味】 将棋、女子観察、

【起床·就寝】 AM6時起 AM1時寝

【紹介】平等なる世界を目指し海軍に入ろうとするも天竜人の存在と組織の絶対的縦社会により育ての親マイカ·パトリックを失ったことで海賊になる事を決意。

パトリックが残してくれた悪魔の実タスタスの実を食べた能力者。

シンドバッド海賊団で同じく見習いだったベンケイとマッドボーイ海賊団を立ち上げる。

回転の早い頭脳で敵を翻弄する。

明るい性格で女好きだが仲間のジュリとはよく衝突する。ヘビースモーカーで若干の方向音痴。

海軍将校のパレード、セントルとは幼馴染。




【名前】 ベンケイ

【異名】 闘眠(とうみん)のベンケイ

【役割】 マッドボーイ海賊団 操舵手

【年齢】 25歳

【誕生日】 9月3日  グ(9) リ ズリー(3)

【身長】 245cm

【体重】 185kg

【血液型】 F型

【髪の色】 ダークブルー

【一人称】 俺

【笑い方】 グァハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 西の海 ウボシサム島

【懸賞金】 1億9800万
ベリー

【懸賞金の推移】1400万→2800万→49
00万→9900万→1億9800万

【悪魔の実】クマクマの実 モデル:灰色熊(グリズリー)

【戦闘スタイル】 素手(パワー型)、悪魔の実

【好きな食べ物】 唐揚げ、ハンバーグ

【苦手な食べ物】 大根

【愛飲】 ブラックコーヒー

【愛酒】 焼酎

【趣味】 寝ること

【起床·就寝】 AM8時起 PM10時寝(+昼寝)

【紹介】動物系クマクマの実モデル:灰色熊(グリズリー)を食べた能力者。

シンドバッド海賊団で見習いをしていた頃ステイクと出会う。

最初は犬猿の仲だったが次第にお互い認め合う存在となり一緒に海賊団を立ち上げる。

寝ることが好きで何もすることがないといつの間にか寝ている。本人曰く悪魔の実の後遺症と言っているが実際は能力者になる前から変わらない。

1日の半分以上寝ていることが多いため寝ながら戦う事が出来るようになった。

ステイクとファンクがひどい目に遭うと冷たい一言を放つ。

(Android/Chrome, ID:VM7Nih/D0)
4 :3番手
02/20(月) 21:46

【名前】 ミネルバ・モティ

【異名】 弁天のモティ

【役割】 コック

【年齢】 27歳

【誕生日】 3月24日 (モデルになった人と同じ)

【身長】 165cm

【体重】 45kg

【スリーサイズ】??−55−80

【血液型】 X型

【髪の色】 黒

【一人称】 あたし

【笑い方】 ナハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 西の海 コイブミ島

【懸賞金】 2億2500万ベリー

【懸賞金の推移】700万→3500万→1億500万→2億2500万

【悪魔の実】モチモチの実(本家カタクリと同じ実ですが知る人は知るカタクリ登場前からの設定なのでそのまま行かせてもらってます)

【戦闘スタイル】 3段スティック(中は空洞になっていて悪魔の実の能力にてハンマーや槍などにすることも可能)、悪魔の実

【好きな食べ物】 パスタ系、パクチー、バナナ

【苦手な食べ物】 軟骨

【愛飲】 甘いコーヒー、ミルクティー

【愛酒】 甘くて弱いサワー(弱い)

【趣味】 散歩、書道、ジュリの世話、巨乳鑑賞

【起床·就寝】 AM5時起 AM0時寝

【紹介】童顔でよく10代に間違われる可愛らしい顔をして誰にでも優しく誰からでも好かれる。

胸が小さく相当気にしてる。

頭もよく航海術、料理、船の整備等幅広く知識がある。

容姿も頭も良い事からよく人に妬まれ騙されていた。

知り合って間もないにも関わらず自分を助けてくれたステイク達に感謝しいつしか海賊になる。

ジュリを改心させその後とても仲がいい。

ステイクとファンクが女の子にちょっかいをかけると激しくツッコむ。

姉が2人居るが2人共大海賊である。





【名前】 ジュリ

【異名】 美獣のジュリ

【役割】 マッドボーイ海賊団 戦闘員

【年齢】 24歳

【誕生日】 8月1日  (おっぱいの日)

【身長】 155cm

【体重】 50kg

【スリーサイズ】 97(Hカップ)−60−90

【血液型】 F型

【髪の色】 シャンパンゴールド

【一人称】 ウチ

【笑い方】 アハハハ

【利き腕】 左

【出身地】 西の海 バーニングアゲイン島

【懸賞金】 3億9000万ベリー

【懸賞金の推移】2500万→4000万→4500万→1億4500万→2億9000万→3億9000万

【悪魔の実】ネコネコの実 モデル虎(タイガー)

【戦闘スタイル】 素手(スピード&パワー型)、悪魔の実

【好きな食べ物】 肉全般、モティの作ったもの

【苦手な食べ物】 食べられないもの

【愛飲】 水、牛乳

【愛酒】 ビール、炭酸系アルコール(強いが宴会等では食べる事を優先)

【趣味】 トレーニング、食べること、モティ観察

【起床·就寝】 AM10時起 AM3時寝

【紹介】物心ついた時には両親は居なく一人で育ってきた。

バーニングアゲイン島では知らぬものが居ない程荒れ狂っていたが実際は人道を外れるような事はほぼしなかった。

海軍に騙され賞金首となり島を追われ海で遭難している所をステイク達に助けられる。

優しく寄り添うモティに戸惑い振り払い暴力を振るっていたが次第に変わっていく。

そして自分を助けるために少数で国を相手にしたステイク達に心打たれマッドボーイ海賊団に入る。

小柄な体とは裏腹に豊満な胸、強大なる力、暴力的な食欲を持ち合わせまともに戦えば実力は海賊団No.1

モティには恋愛感情以上のものも持っている。

(Android/Chrome, ID:XPeqMedm0)
5 :3番手
02/23(木) 19:06

【名前】 ファンク

【異名】 番犬のファンク

【役割】 マッドボーイ海賊団 船大工

【年齢】 26歳

【誕生日】 10月6日  ドー(10)べル(6)マン

【身長】 185cm

【体重】 74kg

【血液型】 S型

【髪の色】 シルバー

【一人称】 俺

【笑い方】 ルハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 東の海 ハウスステップ島

【懸賞金】 1億8500万ベリー

【懸賞金の推移】2000万→4000万→8500万→1億8500万

【悪魔の実】イヌイヌの実 モデル:ドーベルマン

【戦闘スタイル】 槍(良業物 イヴ·ブルー)、悪魔の実

【好きな食べ物】 ステーキ、焼き魚

【苦手な食べ物】 納豆

【愛飲】 炭酸飲料

【愛酒】 ハイボール、レモンサワー

【趣味】 女子観察、ジョギング

【起床·就寝】 AM7時起 AM1時寝

【紹介】元海軍本部少佐。

任務失敗の責任を取らされ世界政府加盟国モーフィラス帝国の軍隊長に出向させられた。

任務失敗時に師であるディープル・カイザーを亡くし失意していた。

モーフィラス帝国にてステイクに敗れたあと介抱され海賊団に入る。

その後明るく女好きの性格を取り戻しステイクと一緒にナンパをしに行くようになる。




【名前】 イーシュガー・ティエモ

【異名】 天女ティエモ

【役割】 マッドボーイ海賊団 エステティシャン

【年齢】 27歳

【誕生日】 10月24日  テン(10)にょ(24)

【身長】 184cm

【体重】 58kg

【スリーサイズ】 90(Fカップ)−57−92

【血液型】 S型

【髪の色】 赤茶色

【一人称】 私

【笑い方】 キュハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 空島 ウォーレン・ジブラ

【懸賞金】 1億3400万ベリー

【懸賞金の推移】3700万→7400万→1億3400万

【悪魔の実】無し

【戦闘スタイル】 蹴り(スピード型)、貝(ダイアル)

【好きな食べ物】 サラダ、パフェ

【苦手な食べ物】 脂分の多いもの

【愛飲】 烏龍茶、カフェオレ

【愛酒】 ビール、酒全般

【趣味】 美容トレーニング、デート

【起床·就寝】 AM6時起 AM0時寝

【紹介】青い海に憧れ空島から小型タコバルーンにて下海する。

その時降りた地の北の海でエミルと出会いその後行動を共にする。

しかし海賊に捕まり目を覚ました時にはブルースイーパーという組織に拘束されていた。

海賊を攫うブルースイーパーにて戦闘員として強制的に戦わされていた。

偉大なる航路の最初の島シヨパー・ナファス島にてステイク達と出会いその後も幾度と無く戦いを挑むも全て惨敗。

ステイク達とブルースイーパー壊滅の為に手を組み勝利後マッドボーイ海賊団に入る。

キックを主体とした戦闘スタイル。

一味では1番の酒豪。

細身で顔もスタイルもよく魅力的な美尻の持ち主だが大きさを気にしてる。




【名前】 エミル

【異名】 妖精エミル

【役割】 マッドボーイ海賊団 狙撃手

【年齢】 26歳

【誕生日】 2月8日  2(ツ)8(バ)メ

【身長】 165cm

【体重】 48kg

【スリーサイズ】 84(Dカップ)−58−88

【血液型】 F型

【髪の色】 薄紫色

【一人称】 エミル

【笑い方】 ミハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 北の海 スマイルピアス島

【懸賞金】 1億1200万ベリー

【懸賞金の推移】 3100万→6200万→1億1200万

【悪魔の実】 トリトリの実 モデル燕(スワロー)

【戦闘スタイル】 弓矢、悪魔の実

【好きな食べ物】 エビピラフ、アイスクリーム

【苦手な食べ物】 梅干し

【愛飲】 レモンティー、カフェラテ

【愛酒】 ウメサワー、グレープサワー

【趣味】 ショッピング、ファッション研究

【起床·就寝】 AM7時起 AM1時寝

【紹介】北の海でティエモと出会い偉大なる航路を目指し海に出るが海賊に捕まりブルースイーパーに強制的に入れられる。

ティエモと同様、ステイク達とは偉大なる航路の最初の島シヨパー・ナファス島から幾度と無く戦ってブルースイーパー撃退後にマッドボーイ海賊団に入る。

おしゃれ好きでファッションに敏感で島につく度洋服やアクセサリーを買う。

弓の名手でほぼ的は外さない。

人獣型にて弓を射る姿から妖精と呼ばれる。

顔にそばかすがある。

(Android/Chrome, ID:PEbC3vm10)
6 :3番手
02/25(土) 23:59

【名前】 ビューラー・ジイル

【異名】 風来のジイル

【役割】 マッドボーイ海賊団 船医

【年齢】 27歳

【誕生日】 4月16日  ジ(4)イル(16)

【身長】 192cm

【体重】 80kg

【血液型】 XF型

【髪の色】 群青

【一人称】 俺

【笑い方】 ヒュハハハ

【利き腕】 両

【出身地】 偉大なる航路 ジレンマ島

【懸賞金】 7600万ベリー

【懸賞金の推移】3800万→7600万ベリー

【悪魔の実】なし

【戦闘スタイル】 刀(良業物 十五夜、十六夜)

【好きな食べ物】 寿司、チャーハン

【苦手な食べ物】 酢豚

【愛飲】 フルーツジュース

【愛酒】 ワイン、

【趣味】 医学の勉強、薬の研究

【起床·就寝】 AM6時起 AM1時寝

【紹介】医学勉強の為に偉大なる航路を旅していた頃にステイク達と出会う。

その時高熱を出していたティエモとエミルを治療し、一旦別れたがフィフティーン・アップル島にて再開。

ステイク達にそそのかされデッドヒートカーニバルに出場する。

順調に予選を突破するも顔と胸に深手を負ったティエモと両足に深手を負ったエミルを発見し、早急治療しなければ傷が残ると大会を棄権する。

その行動に心から感謝したステイクから勧誘され海賊団に入る。

生真面目な性格。





〚海軍〛

【名前】 パレード

【異名】 手裏剣のパレード

【役割】 海軍本部 准将

【年齢】 26歳

【誕生日】 8月10日  パ(8)レード(10)

【身長】 185cm

【体重】 77kg

【血液型】 S型

【髪の色】 深緑

【一人称】 俺

【笑い方】 ダハハハ

【利き腕】 右

【出身地】 西の海 ビワゴールド島

【モットー】 堅実たる正義

【悪魔の実】シュリシュリの実(持ったものを手裏剣のように投げれる)

【戦闘スタイル】 鎖手裏剣(大きな手裏剣に鎖が付いている)、悪魔の実

【好きな食べ物】 焼き魚、焼きそば、せんべい

【苦手な食べ物】 ゼリー

【愛飲】 濃いめのブラックコーヒー、渋い緑茶

【愛酒】 ウイスキー

【趣味】 パトロール、海賊の手配書を見ること

【起床·就寝】 AM4時起 PM11時寝

【紹介】堅く真面目な性格で曲がったことが大嫌い。

ステイク、セントルとは幼馴染で兄貴肌である。

ステイクと同じく育ての親のパトリックが残した悪魔の実を食べ能力者となりセントルと共に海軍に入る。

海賊になったステイクを改心させようと追い掛け回すが死線をくぐり抜けて来たステイクとは若干なりに実力の差が出始めたことに悩む。

現在は新世界にて海賊の拿捕に励む日々を送っている。




【名前】 セントル

【異名】 艶香(えんきょう)のセントル

【役割】 海軍本部 大佐

【年齢】 24歳

【誕生日】 10月16日  セントル(1016)

【身長】 170cm

【体重】 53kg

【スリーサイズ】 87(Eカップ)−59−89

【血液型】 F型

【髪の色】 黄色

【一人称】 アタイ

【笑い方】 ウフフフ

【利き腕】 左

【出身地】 西の海 ビワゴールド

【モットー】咲き香る正義

【悪魔の実】パヒュパヒュの実(様々な香りを体から出して操る)

【戦闘スタイル】 お仕置き棒(1.2mの棒の先に手の形の鉄が付いていて打込み式の爆弾が付いているさらに手の真ん中には海楼石が仕込んである)、悪魔の実

【好きな食べ物】 エビピラフ、フライドチキン、トマト

【苦手な食べ物】 おかゆ、ニンジン

【愛飲】 果樹100%ジュース、トマトジュース

【愛酒】 レッドアイ、ビール

【趣味】 香水集め、下着集め、食べ歩き

【起床·就寝】 AM9時起 AM2時寝

【紹介】人懐っこく誰とでも仲良くなれる。

ステイク、パレードとは幼馴染であり2人同様にパトリックの残した悪魔の実を食べ能力者となった。

額が広いのがコンプレックスだったが今では髪をてっぺんで結って曝け出している。

超石頭である。

下の階級の海兵の面倒見がよく、自分をかわいいと言ってくれるラブファイブ(大業物さんのキャラ)とはよく飲みに行ったりもする。

現在はステイク達と共闘した(シークレットセブン)事が上司であるアーサー・ストライクにばれて偉大なる航路・前半の海にて海賊の拿捕(トータルバウンティー20億)に務めている

(Android/Chrome, ID:adr77ysW0)
7 :3番手
03/04(土) 00:13

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 1
 
20年前、海軍本部大佐だったマイカ・パトリックは西の海、ハイブリッツソール島にて起きた海賊の暴動を鎮めた。

その戦場で6歳、5歳、4歳の3人の子供を保護し故郷のビワゴールドに連れて帰り育ての親となり3人の子を育てた。

その3人の子供の名はパレード、ステイク、セントルだった。

海軍の職務を全うしながら3人の子供を育て5年の年月が経った頃‥パトリックは天竜人が手にかけようとした幼き子供を庇い天竜人の怒りを買って同じ海兵より殺されてしまう。

3人の子供達はパトリックは海賊との戦いにて戦死と知らされ悲しみに泣きながらパトリックのような海兵になる事を誓った。

月日は流れ‥8年‥パトリックと仲が良かった海軍本部中将、アーサー・ストライクが3人を迎えにビワゴールドにやってきた。

3人の中では1番弱かったステイクはパレード、セントルよりも強くなりたい一心でストライクの泊まる宿に抜け駆けして忍込みストライクに少しでも多く稽古をつけてもらおうとする。

しかしそこでステイクはパトリックが海賊との戦いで死んだのではなく天竜人の命令によって海兵により殺された事を聞いてしまう。

真実を知ったステイクは葛藤しながらパトリックの墓に行き、墓に刺してあるパトリックの愛刀・胴田貫に手をかける

その時鞘からボロボロの紙が落ちて来る。

紙には謎の地図が入っていた。

その地図の位置行ったステイクは埋めてあった宝箱から3つの唐草模様の奇妙な果実とパトリックの遺言の手紙を発見した。

まるで未来が見えていたような内容の手紙を読んだステイクは涙しながら果実を一つ口にした。

あまりの不味さに悶絶しながら残りの2つとパレード、セントル宛への手紙を家に置いて姿を消した

その後ステイクは海賊になる為海に出た。しかしなかなか理想の海賊に出会えず海賊との戦闘を続ける。

そうして4年の年月が流れようやく自分の思い描く海賊団に出会う。

それはシンドバッド海賊団だった。

船長で南海の覇者であり【赤髪】のシャンクスの友達でもある【不屈】ディエルス・シンドバッドは【長剣】のルーク、【差し金】のアズミ、【長距離砲】のダイダロスを率いる海賊で世界の海を旅していた。

ステイクはシンドバッド海賊団の見習いになりそこで同じく見習いのベンケイ、モンチーと出会う。

ベンケイとは犬猿の仲で互いに嫌い合っていたがいつしか分かり合う存在になる。

見習いとして1年生が過ぎた頃シンドバッド達は時が来たと再び新世界へ向かうこととなりステイク達は船を降りる。

ステイクはベンケイとモンチーと共に海賊をしようと誘うがモンチーは故郷である南の海に帰り親友ときともに海賊団を結成するとしてと断られベンケイと2人でマッドボーイ海賊団を立ち上げた。

ステイクは見習いになるための海賊を探してる間に略奪を繰り返す海賊達を討伐し宝を奪いその宝を無人島イーヒンに隠していた。

その宝は2億相当あるのでその宝で船を買おうとするが‥ステイクもベンケイも航海術を持ち合わせて居なくイーヒンに辿り着く事が出来なかった。

それどころか島にまともに着くことも出来ずに一週間が経過する‥

餓死寸前の所を奇跡的に島を見つけ上陸する。

その島はティアーモ島という名で見習いになる海賊を探してた時に航海士として雇っていた青年エクイルと再会し、再び航海士として雇う。

(余談としてステイクはエクイルを道中何度も誘うが断られる。)

エクイルを引き連れ島を出ようとした時偶然にも幼馴染で海軍になった【手裏剣】のパレード(少佐)、【艶香(えんきょう)】のセントル(大尉)と鉢合わせになって小競り合いになり、逃げるように島を出た。

その後ステイクとベンケイはエクイルのおかげにより無事イーヒンに着き、その宝で海賊船を手に入れるため西の海一の船大工のアブールがいるというアイガール島を目指し出航した

(Android/Chrome, ID:SbLjjIOa0)
8 :3番手
03/08(水) 07:40

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 2
 

途中、海獣の襲撃に乗っていた小船はボロボロになりやっとのおもいでアイガール島に辿り着く

3人は空腹と疲労で上陸した瞬間に倒れる。

その3人を見つけ介抱してくれた女がいた。

その女の名は、モティ。

彼女はこの島のモーメントというレストランの看板娘で島一の美女と言われていた。

目を覚ましたステイク達は食事をごちそうになりステイクはモティに一目惚れする。

ステイクはモティにアブールという船大工の居場所を聞くとモティは1年ほど前にこの島に来たので知らないらしく‥

島の人間に聞くと2年程前からの行方不明だと聞く。

小船を失ったステイクはしばらくこの島に滞在することを決めしばらくの間にモティのいるレストランにモティ目当てで入り浸った。

その様子を影で妬ましく思う男が居た。

その男の名キーホバヌ・カザーム

父は島1番の大富豪キートバヌ・ドンボルで権力者だった。

アイガール島に上陸して4日が経つ。

いつものようにモティのいるレストランで食事を取るステイクの前に島の権利者の息子のカザームが現れる。

しつこくモティに付き纏うカザームをステイクが間に入りカザームを振り払う。

しかしその夜、ステイクは一人でいるところをゴロツキ達に取り囲まれる

そしてカザームとキーホバヌ護衛隊長の【じゃがいも】のヤシンが現れる。

モティに近づくなと警告され、更には父親の権力でモティをどうすることでもできると脅されたステイクは手を出せずに一方的にやられゴミ箱に捨てられる。

ステイクはモティに迷惑が掛かるとその後ベンケイ、エクイルと共に姿をを隠す。

その後カザームは再びモティに付き纏う。

その様子を店の外から鬼の形相で見つめる女が居た。

その女はウッドラ・サアメ、アイガール島のウッドラ木材の社長の娘でカザームの恋人だった。

だが、半年前にモティを見たカザームはモティに一目惚れし、サアメをあっさりと捨てる。

その事に逆恨みしたサアメはモティを島から追い出すため父親の多額の借金を肩代わりしてやっているパナナという女の子を近付かせながら様々な手を尽くすがうまく行かず‥そして半年ほど前についに偉大なる航路の人攫い屋に連絡を取りモティをヒューマンショップに売り飛ばそうと島に呼んでいた。

更に3日経ち‥(アイガール島上陸7日目)

サアメが呼んだ人攫い屋が上陸する。

人攫いチーム ライアー・スーツのニーダムという男だった。

ニーダムは嘘だらけの話術で巧みに人の弱みに付け込み心を折る事を得意とする。

自分を天竜人の使いと言い、海軍98支部の大佐、【救済】のロワイに金を握らせ信憑も持たせていた。

更に標的を逃さぬように殺し屋【強制走】ランニーン・グダッシュを引き連れていた。

サアメにモティの写真を受け取ったニーダムはなかなかの上玉とニヤけるとすぐにモティに近付き
自分が天竜人の使いだとを告げ、

『天竜人が君を気に入っているので聖地に招待しよう。断る事、逃げる事は島が地図から消えることだ‥』

言う。

モティは恐怖に怯えた顔で力なく頷いた。

3日後の出航まで周囲に別れを告げるように言い残しその場を去る。

噂はあっという間に島中に広がりステイク達の耳にも入り、策を考えながら街を歩く。

カザームは何とかならないかと父親のドンボルに懇願するがドンボルは女一人で天竜人と交流が持てる可能性があるなら安いものだとカザームの頼みを却下。

カザームもあっさりと承諾し、2人は天竜人の使いと名乗るニーダムを家に招き持て成す。

辛い運命を背負いながらも健気に変わらぬ素振りのモティを見る島民達も心が打たれるが天竜人が絡んではどうすることも出来なく葛藤する。

(Android/Chrome, ID:e+NTOQVe0)
9 :3番手
03/13(月) 22:51

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 3

モティの友人のパナナは自分の素性明かし涙ながらに謝罪し何とかモティを逃がそうとするがモティは自分が逃げればパナナが同じ事になるかもとそれを拒否した。

パナナはやりきれない想いから藁にもすがる気持ちでモティが以前海賊とは思えないいい人と言っていたと話していたステイク達を探す。

その頃‥サアメの取り巻きであり、モティを島から追い出す計画を受けて失敗していた島の不良のレツザンはサアメに見切られたことの腹いせにニーダムの用心棒であるグダッシュに集団で闇討ちをかける。

しかし‥殺し屋であるグダッシュの前に不良達はあっという間に全滅させられレツザンは何故か崖に向かって走って飛び降り瀕死の重傷を負った。

時同じくやっとステイク達を発見したパナナはステイク達にモティを助けてほしいと泣きじゃくりながら頼む。

助けてくれるなら自分の身を捧げるというパナナの覚悟にステイクは最初からそのつもりだと承諾し、ベンケイ、エクイルも優しく笑う。

ステイクはすでに身を隠しながら相手を調べ作戦を練っていた。

そして夜が明ける

海軍とキーホバヌ護衛隊を引き連れモティを迎えにくるニーダム。

モティは抵抗することなく大人しくニーダムの後を付いていき船に向かう。

島民が見守る中、モティは船に乗り込む前に深く皆にお礼を言う。

その行動に涙を流す島民達‥そして突然の爆発音!

ステイクが海兵とキーホバヌ護衛隊を吹き飛ばしモティを攫って逃げる。

追う海兵とキーホバヌ護衛隊!

しかしステイクはタスタスの実の能力を使いながら小馬鹿にするように逃げ回る。

エクイルはヤシン、ベンケイはロワイの前に立ち塞がり足止めをする。

ステイクは悪魔の実の能力にて海兵も護衛隊も全滅させ一服してるところに巨大な岩が地を這い襲い掛かる。

岩を真っ二つに斬ると崖の上でグダッシュが笑う。

グダッシュはランランの実の能力者で触れた物を走らせる力を持っていた。

ランランの実の能力を使いステイクに襲い掛かるがくぐり抜けてきた死線が違うとグダッシュを火を足したコブシで殴り、斬りつけて危な気無く勝利する。

エクイルとベンケイも少し手こずりながらもヤシンとロワイに圧勝する。

グダッシュ、ヤシン、ロワイを縛り付けて引き連れたステイク達はニーダムに詰め寄り正体をバラさせる。

モティはステイクに抱きつき泣きながら礼を言った。

ステイクは鼻の下を伸ばしながら海軍のロワイに耳打ちをするとそれにロワイは何度も頷く。

そしてステイクはロワイの縄を解き逃した。

こうしてまた再びアイガール島にいつもの日々が戻った。

モティの働くレストランにてお礼にとごちそうになるステイク達。

そこに現れるカザーム。

今回の件の礼とステイク達に1000万ベリー渡すとステイクはこんな端金と金を蹴り飛ばしカザームに刀を向けて髪を落ち武者のように剃り落とす。

失禁して泣きながら退散するカザーム。

ベンケイとエクイルは大笑い。

モティは父親のドンボルは島の権力者なので何かしらの仕返しをしてくるとステイク達の身を案ずるがステイクはそうも言ってられなくなると気にもせず。

次の日‥新聞に新たなる手配書が2枚入っていた。

マッドボーイ・D・ステイク 懸賞金1600万ベリー

ベンケイ 懸賞金1400万ベリー

ステイクは仕事が早ぇなと笑う。

ステイクは海軍98支部大佐の【救済】のロワイにこの事は海軍には黙ってて逃してやるから俺とベンケイのクビに懸賞金かけろと耳打ちしていた。

モティは自分のせいだと謝るが海賊は札付きの方がいいと更に笑うステイク。

(Android/Chrome, ID:zMQ6jc710)
10 :3番手
03/18(土) 23:47

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 4

ステイクは立ち上がると、少しだけ騒がしくなると告げモティに紙切れを渡し耳元で何かを呟き姿を隠した。

その2日後‥海軍でステイクの幼馴染のパレードとセントルがやってきて島にステイクが居ないか探す。

それに気付いたモティはパレードに近付きステイクはこの島を出てしまったと言い、渡された紙を渡す。

それを読んだパレードはセントルに指示を出し部下達をキーホバヌ・ドンボルの屋敷に向かわせる。

ドンボルの屋敷に向かったセントルはパレードに指示された通りドンボルの部屋を調べる。

そこでドンボルが海賊達の繋がり、船を売買していた事を知る。

ドンボルは誰に船を売っても罪にはならないはずどと豪語するが、遅れてきたパレードは船の売買よりも船を作る木材を海賊を雇い、略奪に寄って手に入れさせていた事、民間人に本来の船の強度に満たぬものを売っていた事を共犯者のウッドラ木材社長ウッドラ・ヨーネス(サアメの父)を捕らえ証拠を掴んでいた。

実はこの証拠はステイクがモティ救出の為に島を調べていた時に得た情報だった。

更にパレードは地下の隠し部屋に牢獄を発見し囚われていた者達を助ける。

それはドンボルのビジネスに手を貸さなかった船大工達でありその中には西の海一の船大工、アブールだった。

彼らは船大工のプライドを守る為にドンボルとヨーネスの依頼を断りヤシンに寄って捕らえられ牢獄に入られていたのだ

それによりドンボル、ヨーネスは海軍に連行され、実質カザーム、サアメはアイガール島での権力と冨を失うことになる。

パレードとセントルはドンボル、ヨーネスを連行し島を出る

その後出航した振りをして身を隠していたステイク達は解放されたアブールと元に行くとパナナとモティがいた。

モティに礼を言ったステイクは直後にパナナから礼を言われる。

その訳はアブールはパナナの父であり約1年半にアブールに逆らい捕えられてしまっていたのだ。

アブールは解放された事と娘が世話になった事からステイク達に船を作ってくれるという。

同じく解放された船大工達と共に5日でステイク達の船、ギルガメッシュⅢ(スリー)号を完成させた。

エクイルは船が出来るまでの同行との約束のためアイガール島で別れることになっていたがステイク達を見て自分も海賊として後を追うと話す。

ステイクはモティにも声をかけていた。

もしまたカザームが力を取り戻した時はもう守ってあげれない。

人が良すぎるから誰かに騙されるしれないけどそばにいるならいつでも守ってやれる

その言葉に揺らぐモティは悩んだ末にステイク達に同行することを決めた。

出航の朝、パナナはモティに偽りの友として近付いた事を再び謝り、今は親友だと思ってると言う。

モティもずーっと親友だと思ってた。これからもと言い泣きながら抱き合った。

そしてパナナは昔父親が船代としてもらった宝箱をモティに渡した。

そしてエクイルとパナナが見送る中、ステイク、ベンケイ、モティはアイガール島を出航した。

アイガール島を出航したステイク達‥

モティはパナナからもらった宝箱を開ける

中には唐草模様の大きな苺のような形をした果実が入っていた。

売れば1億ベリー‥食べれば不思議な力が宿りカナヅチになると言われる悪魔の実だった。

パナナはこの先海賊として強くなりたい時が来たら食べて必要なかったら捨ててと言っていた。

悩むモティ‥何故ならモティは同じ悪魔の実の中でキョキュキョニュの実を探して食べたいと言う夢があったのだ。

とりあえず箱を閉めて棚に置く

そして改めてステイク達によろしくお願いしますと頭を下げると航海術、料理、簡単な医術と船の整備が出来る事を話して驚かす。

(Android/Chrome, ID:Rt2EdVYn0)
11 :3番手
08/13(日) 22:18

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 5


更に自分の本名はミネルバ・モティだという事も明かしステイク達を更に驚かせた。

西の海のミネルバと言えば5年ほど前に西の海に知らぬ者が居ないミネルバシスターズ海賊団の姉妹船長、ミネルバデイジー、ドロシー。

その妹がモティだった。

現在は分裂しそれぞれが船長を務め5億を超える大海賊として新世界にいた。

その話を聞き笑いながら改めてお尋ね者になったことを喜び自分達の手配書を見るステイク達の元にニュース・クーが新聞を置いていく。

その新聞には‥

話は一週間程遡る‥

アイガール島にてベンケイに倒された海軍98支部大佐の【救済】のロワイは負傷した体にムチを打ち西の海の荒れる島バーニングアゲイン島に向かっていた。

実はこの海軍支部大佐のロワイ‥【救済】の二つ名の通り海賊に襲われている島や船を人命を優先とし海賊と戦う。

人命最優先するが故‥海賊を拿捕出来ない事も多い‥

しかしそれは表面上の話、実際は海賊と手を組み、見逃すかわりに名誉と奪った金品の3割を分け前としてもらっていた。

この日もバーニングアゲイン島に2人の海賊を送り込んでいた。

共に懸賞金1000万ベリー【長箸】ルスロー、【ダブルリーゼント】タカトキ。

そのビジネスの為に船を急がせていた。

バーニングアゲイン島に海賊船を確認したロワイは指揮をとり船を島に近付けが既にルスロー、タカトキと部下の海賊達は全滅していた。

倒れる海賊達の中で仁王立ちし気を失うタカトキの髪を掴みながら肉を頬張る女。

その女の名はジュリ。シャンパンゴールドの髪を靡かせた小柄で超巨乳の女だった。

昼寝の邪魔をされた理由で2つの海賊団を壊滅させ腹を立てたロワイまで潰してしまう。

その事件から【美獣】の通り名と2500万ベリーの懸賞金を縣けられてしまい、島から追い出された。

そして今‥

【美獣】のジュリはその後も複数の海賊団を粉砕し、懸賞金は4000万ベリーに跳ね上がり一週間という異例の早さの成り上がったルーキーとして話題になっていた。

ステイクもとんでもねぇ奴がいるもんだと笑う。

その時モティが船の前に漂流者を発見する。

ケガをして丸太にしがみつき気を失う女‥それはジュリだった。

ステイク達はジュリを引き上げ船で介抱する。

治療の甲斐があり、目を覚ましたジュリに御飯を作り振る舞うモティだが‥ジュリは治療も飯も頼んでないと礼すら言わず冷たくあしらう。

船をよこせ。部下にしてやると態度を改める事のないジュリにステイクとベンケイの怒りは募る。

それをなだめジュリに優しくするモティだがジュリはそれを振り払い遂には暴力を振るう。

それでもジュリを気にかけるモティだが顔や体の痣は日に日に増えて行った‥

我慢の限界に達したステイクは次の島で船を降りろとジュリに刀を向ける。

メンダファンタル島に着いたステイク達はジュリを船から降ろすがモティはステイクにラストチャンスと頼み。ジュリに着いて行く。

繁華街に行ったジュリは賞金稼ぎに襲われるも返り討ちにする。

その騒ぎを聞き付け海兵が集まりジュリを取り囲む。

その指揮を取っていたのはステイクの幼馴染で海軍本部中佐に昇進したパレードと同じく少佐に昇進したセントルだった。

【手裏剣】のパレードはシュリシュリの実の手裏剣人間、手に掴んだ物を手裏剣のように投げる能力。

一方、【艶香(えんきょう)】のセントルはパフュパフュの実の香水人間、様々な香りで人を惑わす能力。

悪魔の実の能力者2人を相手にジュリも苦戦した。

ジュリはモティを人質に見立てて逃げようとするが‥パレードとセントルがモティが以前ステイクと一緒に居た事を思い出す。

それを知ったジュリはモティをパレード達に投げ付け、ステイク達の仲間だと言い残して逃げる。

そのままモティは海軍に捕まってしまう。

(Android/Chrome, ID:xvL3xlvE0)
12 :3番手
08/14(月) 13:21

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 6


船に戻ったジュリはステイクとベンケイにモティが海軍に捕まったと言う。

ステイクとベンケイは慌ててモティ救出に船を飛び出す。

それを見たジュリは船に乗り出航を試みる。

街の広場ではロープでぐるぐる巻きにされたモティを囲みパレードとセントルが海兵達と待ち受ける。

その海軍を人ゴミに紛れながら30人の賞金稼ぎ‥

このファンダメンタル島は賞金稼ぎが多い島で有名だった。

賞金稼ぎ達は海兵が捕らえる前に海賊を狩り縣けられた懸賞金を狙う。

そして広場に着くステイクとベンケイ。

ステイク達を確認すると同時に海兵50人と賞金稼ぎ30人が一斉に襲い掛かる。

80VS2の圧倒的不利な戦いが始まる

次々と海兵、賞金稼ぎを薙ぎ倒すステイクとベンケイだがパレードとセントルの前には苦戦を強いられる。

何度も追い詰められながらも何とか海兵と賞金稼ぎを倒したステイクとベンケイだが残ったパレードとセントルの前に大ピンチ!

その時、近くに飛んできた剣でロープを切ったモティが脱出してパレードにタックルする。

その隙にステイク達はモティと共に逃走する。

追うパレードとセントルをガムの性質を地面に足して足止めし港まで逃げるがみなとには船がなかった。

ステイクはパレードの船に乗り込みファンダメンタル島を命からがら出航した。

直後に海でギルガメッシュⅢ号を発見する。

航海術も船の操作も分からないジュリは船をまともに動かす事が出来ずに海を彷徨っていた。

船に戻ったステイクとベンケイは堪忍袋の緒が切れてジュリに詰め寄るりジュリも戦闘態勢に入り一触即発状態。モティが2人を必死で止めるが今回ばかりはと2人は止まらない。

モティはならけじめは自分が付けると提案する。

必死の願いにステイクは承諾するがモティはジュリと一対一の決闘を申し出た。

相手は獣みたいな女だとモティの身を案ずるが今度はモティが引かずそのまま近くの小さな無人島に上陸する

ナメられたと‥大笑いするジュリ。

何があっても手を出さないでと言うモティ。

その覚悟を受けたステイクはジュリが勝てば船はやりお前の部下になると告げ、モティが勝てば言う事を聞いてもらうと言う条件を出した。

ジュリは笑いながらそれを承諾する。

そして決闘が始まる。

案の定ジュリの一方的な展開‥モティはジュリに一方的にやられ、顔が腫れ上がり血にまみれになり肋骨は折れ何度も倒される。

ベンケイは止めたほうがいいとステイクに言うが止めたいのは山々だがモティが任せろと言ったんだと‥唇を噛み締め爪が割れる程拳を握り耐える。

倒しても倒しても起き上がるモティにジュリは攻め疲れをお越し恐怖を感じ始める。

手加減してるの?と挑発するモティにジュリは怒りを露わにして怒鳴りながら更に激しく攻撃を続ける。

自分は生まれた時から一人だ!

だから死んでも誰も悲しまない!

いつ死んだっていいんだ!

と声を荒らげ拳を振りかぶる。

だがその瞬間モティはジュリに平手打ちをする。

あっけに取られたジュリをモティは抱きしめた。

もう一人じゃないよ。

と耳元で呟くとジュリは発狂した。

人の優しさと温もりを知らないジュリはショックを受け髪の毛と顔を掻き毟るようにしてその場に倒れた。

そして2日ほど寝込み目を覚ますと目の前には包帯だらけのモティが居た。

ずっと寝ずに看病し手を握りながらごめんねと言ってたとベンケイが言う。

モティの勝ちでいいよな?と問うステイク。

小さな声で負けを認めるジュリ。

じゃあ仲間になってくれる?と言うモティ。

ジュリは戸惑いそのまま毛布を被り寝転がる。

そのジュリを見たステイクは2人で話したいとモティとベンケイを部屋から出るように言う。

モティは優しくしてあげてと心配そうに部屋を出ていった

(Android/Chrome, ID:TBW2iZje0)
13 :3番手
08/15(火) 22:57

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 7


ジュリと2人になったステイクは、これから偉大なる航路を目指す為の進路を取ることと着いてきたきゃ歓迎する。でも去るなら追わない。好きにしろと告げる。

偉大なる航路に入る前までがタイムリミットだ。

と言い部屋を出た。

モティのケガの回復のためソアライ島に寄ったステイク達は先に島に着いて暴れていた鬼山兄弟海賊団の兄弟船長で懸賞金4100万ベリーの【金兜】オーガマウンテン・ギーバルと懸賞金4000万ベリーの【銀兜】オーガマウンテン・ゲーバルをベンケイと2人で倒し島を救う。

ギーバルとゲーバルは偉大なる航路から逃げ帰ってきた事を知ったステイクは2人から偉大なる航路の情報を聞き出し出鱈目な気候や海、そして航海には記録指針(ログポース)が必要でそれは西の海で確実に手に入るのはモーフィラス帝国だということを聞く。

島に滞在中にステイクは自分の懸賞金が3300万、ベンケイは2800万に上り更にモティにも700万ベリーの賞金が懸かったことを知った。

自分が賞金首になった事を頭を抱えて落ち込むモティに自分のせいだと謝るジュリ。

モティは自分で蒔いた種だと優しく笑う。

そしてモティの傷が癒えた頃ソアライ島を出航し船はモーフィラス帝国のあるモーフィラス島に向かった。

ステイクはモーフィラス帝国は嫌な国で以前来たことがあるが国王を筆頭に王族が天竜人の真似事をしている腐った国だ。長居はしたくないのでログポースを手にしたらすぐ出航すると言う。

やがて船はモーフィラス島に着く。

ひょうたんのような形をした。この島はステイクの言う通りここは西の海では最も臭った国だった。

特に国王モーフィラス・ボズオンが王位に着いてから35年前に絶対王族制度が始まってからこの国の身分は4つに分けられた

国王ボズオンとその子供達を王族としてその妻達、並びに直属の部下達、つまり城に自由に出入りできる者を上光者とする。

そしてその者達に仕える者達は光民と呼ばれこの光民までがひょうたんの形をした上側の太陽の地と呼ばれる島に住むことができる。

光民に属さない者達は否光下民と呼ばれる暗影の地

と呼ばれる下側の島に住む。

この島では王族と上光者の殺人は罪にはならない。

また王族が欲するものは全ての国民は差し出す。

上光者が欲するものは光民、否光下民は差し出す。

上光者と光民が暗影の地での買い物する場合は上光者に対しては5割引、光民に対しては3割引で売買しなければならない。

否光下民は毎月大人5万ベリー、子供2万5000ベリーの生住税を払わなくてはならない。

国民は義務として王族、上光者が見かけた場合は片膝を付き頭を下げなければならない。

(許可があれば立ち上がってもよい)

このような差別主義が国民を苦しめていた。

それにより国民にとって上光者や光民達に屈さない

海賊はヒーローだった。

故にこのモーフィラス帝国・暗影の地は海賊歓迎の街。

いつか海賊によって王族が討たれないかと期待しながら生きていた。

島に着いたステイク達は複数の海賊船を確認する。

偉大なる航路を目指すなら少し買い出しがしたいと言うモティはジュリを誘い買い物に出掛ける。

ステイクは記録指針は探しに街に出ると言い、ベンケイは長居しないなら船番をしていると甲板で眠りにつく。

モティはジュリに話を掛けながら街に入るがジュリは相変わらずほとんど喋らず‥

それでもモティはジュリを元気付けようと手を取り洋服屋に連れ込む

そしてジュリに服を買い友達の証とお揃いのペンダントを買う。

ジュリはそのペンダントを見て少し微笑んだ。

そしてそのまま昼食を食べにレストランへと向かう。

一方ステイクは無事にログポースを手に入れ船に戻ろうとするがその時女性の悲鳴に耳を大きくした。

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15 :3番手
08/16(水) 22:22

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 8


女性の悲鳴の元に走るステイク。



そこには海軍に追われる女海賊が居た。



独特のスローテンポ喋りで海軍から逃げる海賊‥それはNGY海賊団の船長、懸賞金2900万ベリーの【分析】ネイチェルガウン・ユキュリだった



ステイクは海軍を一蹴しユキュリを助ける。



助けられたユキュリはステイクに一目惚れしお礼にと食事に誘いステイクは鼻の下を伸ばしながら付いていった。



そこでステイクは食事を取りながらユキュリからモーフィラス帝国は近々王位継承の儀があるらしくそこで長男のガディオンに王位が譲られること、その儀式の中の公開処刑に置いてガディオンは海賊の首を刎ね、国民に力を見せようとしていること、その為の高額賞金首を探している事を教えてもらう。



その頃違うレストランでモティとジュリは食事を取る。いつもの半分以下の食欲のジュリをモティは気にかける。



その時外の島の住民達がざわつき始める。

そして全員が片膝を付き頭を下げ始める。

店のものから王族が来たと聞き外の様子を見ているとモーフィラス帝国の次男のモーフィラス・ザリオンが護衛を連れ街を歩く。



ザリオンは売り物の肉やリンゴや勝手に食べながらまずいと言って捨て、商品を蹴り若い女性の尻を触りながら高らかと笑い歩く。



その前を物心のつかないような小さな子供が横切ってしまう。

ザリオンは顔は怒りの表情に変わり剣を手にして子供に剣を振りかざした。



それを見たモティは子供を庇いザリオンにびんたする。

ザリオンは更に怒りの表情になり護衛達にモティを捕らえるように指示を出す。



それを見たジュリはモティの前に立ち護衛達を蹴散らし子供とジュリを抱えて逃げる



その騒ぎを聞きつけたモーフィラス帝国管轄の海軍本部大佐の【磔】のゴスンが海兵達と共に駆け付けジュリとモティを取り囲むとジュリとモティが賞金首だと気付く。



ジュリは迎え撃つが口から釘を飛ばし指を釘に変えて襲い掛かるゴスンに苦戦する。



更に海兵達をも相手にしモティ達を庇いながら戦うがゴスンは爪を釘に変えモティに向かい発射。



ゴスンはクギクギの実の能力者の釘人間だった。



モティを庇い釘を受けたジュリはモティと子供を抱えて力の限り放り投げた。



その瞬間後ろから腹を貫かれる。



そして十字架に手の平と太ももを釘で打ち付け捕える。



着地したモティは子供を島民に託してジュリの元に戻るが既にジュリはジュリに張り付けられ海兵達に運ばれようとしていた。



助けに行こうとするモティだが後ろから口を抑えられ止められる。



止めたのはステイクだった。



モティは泣きながら制止を振り解こうとするがステイクから見殺しにはしない。今は分が悪過ぎる我慢してく‥となだめられ泣き崩れた。



船に戻ったステイク達をベンケイを起こしモティから成り行きを聞かされる。



話を聞いたステイクは王位継承の儀の為に高額賞金首のジュリは生贄となる為すぐには殺される事はないと判断するが相手は国‥たった3人て相手にするには規模が違い過ぎると言う。



それでも何とか助けたい言うモティに当然そのつもりだが巨大な山を切り崩すには入念なる戦略が必要だから少し時間をくれと言う。



この国について調べるからその間くれぐれも早まらないで欲しいと言い船を降りる。



そしてステイクは暗影の地を歩き周りのモーフィラス帝国について調べた。



その途中、島民達が片膝を付いて頭を下げるのを目の当たりにしステイクも島民に紛れ同じく片膝を付く。



その前を護衛の兵士を連れた女が歩く。



その女の名はモーフィラス・エリオン。

モーフィラス帝国の長女でザリオンの姉でガディオンの妹だった。



エリオンは片膝を付く見るからに貧しそうな島民の前に行くと金を投げつけ汚くて見苦しいから私の視界から消えなさい!と言い捨てた。

(Android/Chrome, ID:y52KU6JV0)
16 :3番手
08/17(木) 22:55

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 9


エリオンは貧しそうな島民達を見つけては金を投げ付け消えろと罵った。

島民達は唇を噛み締めながら屈辱に耐える。

それをあざ笑うかのようにエリオンは島民達を激しく罵る。

そして一瞬寂しそうな顔をした。

それをステイクは神妙な顔で見ていた。

そして丸一日以上が経過した次の日の夕方ステイクは船に戻ると泣きながらモティが近付く。

ステイクが仕入れた情報は‥

王位継承の儀は一週間後であること。

国王モーフィラス・ボズオン(66歳)には3人の子供が居てガディオン(31歳)、エリオン(27歳)、ザリオン(24歳)でそれぞれに護衛部隊がいて王を含む4人とも国民には嫌われていてそれぞれ母親が違い既に何らかの死を遂げていること。

護衛部隊は隊長一人と近衛兵250人で成り立っていること。

ガディオンの護衛部隊は 【十字槍】のスティードン率いる親衛隊、エリオンの護衛部隊は【番犬】のファンク率いる遊撃隊、ザリオンの護衛部隊は【罪人殺し】のゾネス率いる特攻隊であること。

遊撃隊隊長のファンクは2年程前までは海軍本部少佐で任務失敗の天下りでモーフィラス帝国に来た事。

エリオンは3年前までは優しかったがある日を境に性格が変わってしまった事。

城には偉大なる航路から買われてきた巨人が居て城の護衛をしていること。

この島には海軍基地があり、本部の大佐【磔】のゴスンが海兵300名が島の治安を守っていること。

ゴスン大佐は王の息が掛かっており島を守るよりも王族達を守っていること。

以上のことからモーフィラス帝国の兵力は1305人と巨人1人だと言うこと。

よってステイク達はたった3人で1305人の兵力と巨人を相手にしなければならなかった。

絶望的な戦いを強いられたステイクは頭を抱える。

モティとベンケイも言葉を失う。

その時ステイク達の船にユキュリが訪ねてくる。

再びステイクをご飯に誘いに来たのだ。

深刻な顔をする3人を見たユキュリは是非協力したいと言う。

巻き込む訳にはいかないと断るステイクだが、救われた命、勝手にでも協力させてもらうと告げるユキュリにステイクは甘んじて受ける事にする。

【分析】のユキュリ率いるNGY海賊団は総勢35人の海賊団。

ユキュリは超長距離の狙撃を得意するスナイパー。

そしてシュノシュノの実を食べた収納人間。体に引出しに変えていかなるものを収納することができた。

更に懸賞金1300万ベリーの(ユキュリン)親衛隊長の【灯台】のラムネルもタワタワの実を食べた塔人間だった。

それを聞いたステイクは考え込み‥ニヤリと笑い

『見えてきた‥』

と呟き、王位継承の儀、つまりジュリの公開処刑までの1週間の間にどれだけの事ができるでこの勝負に勝てる可能性が上げれると言う。

今すぐにでもジュリを助けたいモティはもっと早くならないかと詰め寄るが‥王位継承の儀こそがジュリを救える可能性のある日!闇雲に動けばジュリは絶対に救えない!こんな時こそ冷静にだ!

とモティに強く言う。

そしてくれぐれも早まらない事を警告し絶対に助けると約束する。

それを聞いたモティは唇を噛み締めて血を流し部屋に閉じ籠もった。

そして夜が明ける‥

早朝からステイクは更なる情報収集をするためベンケイと船を降りようとした時

『ぎゃあああっ!』

と言うモティの大きな悲鳴声を聞く

慌ててモティの部屋に入るとモティは白目をむいて泡を吹いて倒れて痙攣していた。

ステイクが駆け寄るとモティの近くで桃の形をした時悪魔の実が転がっていた。

数分前‥

一睡も出来なかったモティは少しでもジュリ救出に役に立ちたいと‥以前パナナにもらった悪魔の実も取出して噛じった。

あまりの不味さに絶叫したのだった。

ジュリの為‥いつか見つけたら食べたかったキョニュキョニュの実‥その夢を捨てたのだった。

(Android/Chrome, ID:piK3iASR0)
17 :3番手
08/22(火) 21:21

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 10


モティをベッドに寝かせ改めて船を出るステイクとベンケイ。



ジュリ救出の可能性を少しでも上げるため街で情報を集める。



その頃ジュリは何度も脱走を試みるがその度に掴まりザリオンの護衛部隊の特攻隊の隊長の【罪人殺し】のゾネスにより拷問を受けていた。



ゾネスは拷問好きの巨漢の女で今までに島で王族や上光者に歯向かった海賊を捕らえては、拷問にて何人も殺してきた。



ザリオンにモティがびんたした時に不在だったこと、脱走時にジュリにぶっ飛ばされたことの因縁からジュリに対して執拗な拷問を行っていた。



殺すなよ‥とガディオンの護衛部隊の隊長【十字槍】のスティードンから警告される。



それにジュリはこんな奴に殺されるかとゾネスにツバを吐きかける。



ゾネスは巨大な針でジュリの体を複数回刺す。



しかしジュリは悲鳴一つ挙げる事なくゾネスを睨み付ける。



スティードンはあまり傷を付けると処刑価値が下がると再び警告する。



ゾネスはその為の医者だろ!‥と言い捨てモーフィラス帝国医療隊のガプターを呼びジュリを治療させる。



その時ガプターはジュリの耳元で『すまない‥』と呟いた。



その頃、ベンケイは体格の似た近衛兵を捕らえるとステイクに言われた通り光民達として太陽の地に侵入し、情報を集める。



そこで城にいる巨人は買われて来た時に従わせる為に首に鉄の爆弾付きの首輪をしている事を知った。



そしてステイクは王位継承の儀の為にゴスンが呼び寄せた海兵100名の中に紛れ込み新兵ステイキーと名乗り情報を集める。



そして3日経過する。

ジュリの公開処刑まであと3日‥



モティは悪魔の実のこの世のものとは思えぬ不味さに寄る体調不良によ三日三晩寝込む。



何かしたいと言う気持ちで何とか体を起こしステイクについていこうとしたその時体が布団くっつき動けなくなる。



驚いたステイクは間違い無く悪魔の実の能力だと言い落ち着いて体の原形をイメージしろと言いくっついた布団を取ろうとする。



何とか布団を剥がしたステイクはモティに推測の悪魔の実の名前を言い慣れるまでは体を普通に保つことを意識しろと言い共に船から降りる。





ステイクは街に出て王位継承の儀の開催される広場に行き、今考えられる作戦をモティに説明する。



その時運悪くステイクとモティは遊撃隊隊長のファンクと鉢合わせになる。



だがファンクはモティに気付くもステイクには気付かず‥何故かモティの事を捕まえる様子も無くその場を去った。



ステイクはその様子を不思議そうに見ていた。



その頃‥相変わらず脱走を繰り返し捕まっていたジュリは空腹と拷問によるダメージ、そして微量ながらも強力な毒を打たれ限界の直前に居た。



捕まってからはまともな食事を与えられていなかった。



どうせ処刑される身と食事を与えず少量でも一般人なら死ぬ可能性のある毒を打たれた為まともに体すら動かす事は出来ず‥



更に脱走をさせない為の手段として医療長を務めるガプターの提案で悪魔の実を食べさせ海楼石の手錠で繋ぐという手段でジュリの逃亡を完全に阻止する手に出た。



久しぶりの食べ物として悪魔の実を出されたジュリはあまりのうまさに絶叫してきれいに平らげた。



だが同時に海楼石の手錠をされると何の能力が付いたのか分からないまま力が抜けてしまいその場に倒れた。



その様子をみたゾネスは笑いながらジュリを踏みつけた。



そしてその日の夜、ステイクは城に侵入する。



屋根に登り、城を双眼鏡で覗いていると部屋で泣いているエリオンを発見するが、直後に巨人のビッグショーに見つかり吹き飛ばされる。



巨人の一撃を喰らったステイクは血まみれになりながらビッグショーと向き合うが戦う事がなく逃げるように退散した。



次の日の朝、ステイク達の船は港から消えていた。

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18 :3番手
08/24(木) 18:04

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 11


モーフィラス城では昨夜侵入者が来たが巨人のビッグショーの脅威の前に敢え無く退散したと言う話が上がる

そしてステイク達の船が消えたことからジュリがミネルバ・モティと一緒に居た情報により仲間を救いにきたが巨人に成す術なく尻尾を巻いて逃げたと言う見解となる。

それを知ったゾネスは笑いながら一緒に居たミネルバ・モティと仲間達はお前を見捨てて出てったとジュリに言う。

ジュリは涙を浮かべながら、それでいい‥とモティが無事にこの島を出航した事を喜ぶ。

それを見たゾネスは不快感を示し拳を握ると振りかぶる。

そしてジュリも歯を食い縛る。

もし‥自分が悲鳴をあげればモティが助けようと戻って来るかもしれないから‥だからジュリはどんな拷問にも悲鳴を挙げなかった。

ステイク達の船が消えたと知ってからのジュリは脱走することもなく1人壁にもたれ天を仰ぎモティの事を想う。

王位継承の儀の日の前の夜‥抜け殻のようになったジュリの傷を儀式の見栄えの為無理矢理手当する医療長のガプターは海賊とは言え君のような若い娘がこんな腐った国の生贄になるのは心苦しい。

何も出来ない自分にも腹が立つと涙を流す。

ジュリはろくでもない人生で嫌われ者だった自分には当然の末路だと笑う。

しかしそんな自分を友達と言ってくれた女がいて迷惑だったと話す。

そして夜が明け王位継承の儀が始まる。

島民達は強制的に暗影の地の中央広場に集められ王族の行うパレードに見せられていた。

式典が始まりボズオン王の経歴やモーフィラス帝国の歴史を振り返る。

そしてボズオン王からの話を聞きボズオンから息子ガディオンへの王位を継承すると宣言すると親衛隊長のスティードンと護衛兵達に連れられたジュリが処刑台に上がる

多数の護衛が取り囲む中、処刑台に上がったガディオンはスティードンから剣を受け取り天に掲げると生住税の更なる増税と増税により城の装備の強化、海賊を寄せ付けない平和な国にしてやると宣言。

それを聞いた島民達は落胆する。

更に海賊達が使う金で何とか今の生住税を爪に火を灯す思いで何とか払ってきた。

海賊すら来ない島ではもう生きていく事さえ困難と絶望する。

ガディオンは高笑いし権力こそ正義!

と言いジュリに言い残す言葉は?

と訪ねた。

ジュリはまたモティの事を思い出す。

ろくでもない自分に優しくしてくれたこと‥

友達と言ってくれたこと。

それがジュリを少しずつ変えていった。

あいつのせいだ‥あいつに会わなけりゃあ‥

と口を噛み締め‥

死ぬ事なんて怖くなかった。

けど今は怖い。

もし自分が死ねばあいつは泣いてくれる‥泣かせてしまう。

一度も名前を呼んだ事もなかった。

恥ずかしかった‥どうすればいいか分からなかった‥

せめて‥名前だけでも‥友達として‥

そう思ったジュリは涙ながらにを国中に響く程の大声でモティの名前を叫んだ。

ガディオンは笑いながら満足したか?とジュリの首に剣を振り下ろす

そして血飛沫が舞う。

カラン‥カランカラン‥

とジュリの首に振り下ろされた筈の剣が落ちる

護衛兵の1人がガディオンの肩を後ろから貫く。

慌てる護衛兵とスティードンと護衛兵達。

ガディオンを刺した護衛兵が深くかぶった帽子を脱ぎ捨ててジュリに近付く。

『やっと名前を呼んでくれたね。でもそんなに大きい声じゃなくても聞こえてるよ。ジュリちゃん。』

護衛兵はモティだった。

あっけに取られる何故来たと声を荒げるジュリにモティは‥

『友達だから、ぶいっ。』

と優しく笑いピースサインをした。

『たまには守らせてよ。』

‥と槍を振り回しジュリの前に立つ。

スティードンの号令と共に一斉にモティに掛かる護衛隊

しかし全員がその場で倒れた。

(Android/Chrome, ID:O5nIkjzF0)
19 :3番手
08/25(金) 23:25

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 12



倒れた護衛隊を見て言葉を失うスティードン



護衛隊が倒れた理由‥それは【分析】のユキュリの仕業だった。



超長距離の狙撃を得意とするユキュリは街外れの高い建物から風を計算し、寸分の狂いもなく護衛隊を撃ち抜く。



ボズオンは慌てて兵隊を処刑台に向かわせる。



先陣を切って走ったのは海軍本部大佐ゴスン



しかしゴスンを吹き飛ばし先頭で駆け上がる海兵が居た。



その海兵はチョコレートをかじりながら手柄はもらった!と笑いながら走る。



そして処刑台に登ると振り返りかじっていたチョコレートを左手に持つ



すると海兵達が登って居た階段がバキバキと崩れ落ちていった。



それを見た海兵はチョコレートにそんな強度はねぇよ。と高らかと笑い帽子を投げ捨てる



その海兵はステイクだった。



『俺の大事な仲間に手ぇ出すな!クソカモメ共!』



そう言うと驚くスティードンとガディオンを処刑台から蹴り落とし処刑台を乗っ取る。



ステイクは刀でジュリの手錠を斬ろうとするが斬れなく、触ってみると力が抜ける。



海楼石で出来てる事に気付き、ジュリが動けないのかと考え何か食わされたかと聞くと捕まってから唯一食べたのは渦巻きが模様のうまい果物だと答える。



味はともかく能力者にさせられ動きを封じられたと考えこの手錠が解ければ確実に勝てると踏んだ。



だがその時‥



ズシン‥ズシン‥と大きな足音がする。



城から呼ばれた巨人、ビッグショーが処刑台に向かって歩いてきた。



捻り潰せと笑うボズオンとザリオンとガディオン。



巨人を見たユキュリは対海王類用のバズーカに持ち替えビッグショーを狙う



しかし‥ステイクは指を3本立てて上に上げる。



これはステイクがユキュリに言っておいた待ての合図だった。



ビッグショーは拳を振り上げ処刑台に振り落とす。



ステイクは左手を出して身構える。



王族側がバカめ!と笑うなか、ステイクはビッグショーの拳を止める。



そしてステイクとビッグショーは笑う。



正確にはステイクが止めたのではなくビッグショーが止めたのだ。



そしてビッグショーは首に付いていた爆弾付きの首輪を紙の様に引き千切る。



同時にステイクの体が大きくなる。



3日前‥ステイクは城に侵入し、ビッグショーに接触した。



最初からそれが目的だったのだ。

そしてビッグショーと話をする。



その首輪を解く代わりに協力してほしい。

上手く行けばその後は自由にすると持ち掛けた。



ビッグショーは無謀だと呆れるが‥人間1000人相手にするのが怖いか?強要はしねぇが敵になるなら次は容赦はしないと言う。



生意気な小僧だ。だが面白い

‥と協力すると承諾。



ステイクはビッグショーの首輪に紙の性質を足していつでも破れると言う。



そして自分を殴り侵入者を追い払ったと報告してくれと言いビッグショーに吹き飛ばされる。



その後はユキュリのシュノシュノの能力ちよりステイク達の船をユキュリの体内に収納させて逃げたと見せかけた。





処刑台に現れた巨人2人!

そして街外れから的確な狙撃を繰り出す優秀なるスナイパー!

ユキュリのいる建物を取り囲むはユキュリん親衛隊隊長のラムネルとNGY海賊団の船員達!



形勢はステイク達に傾きつつあった。



しかし巨人になり暴れるステイクはビッグショーと共に大量のバズーカを喰らってしまう。



ダメージを受け過ぎたステイクはモティとジュリを掴み遠方に投げる。



そして能力を解除しビッグショーに普通の人間の性質をを足して小さくする。



等身大に戻った瞬間、背後からの槍を刀で止める。



襲い掛かってきたのは【番犬】のファンクだった。



港の方へ走れとビッグショーを先に行かせステイクはファンクと戦う。



刀を交えてファンクに何かしらの迷いがあることに気付いたステイクはファンクに礼を言う。



以前モティが海賊だと知りながら見逃してくれた事を‥

(Android/Chrome, ID:/iRx3JdO0)
20 :3番手
08/28(月) 22:00

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 13



ステイクの一言にに動揺をするファンク。



更にステイクはこの国の態勢や元海軍だったことにに触れ、言葉巧みに動揺を誘って隙をついてファンクを峰打ちで倒す。



何の真似だと倒れながらステイクを睨みつけるファンクにステイクは俺も女が好きだと笑い走り去る。



体を起こしステイクを追おうとするファンクにエリオンが詰め寄り『時が来たかもしれない』
といいファンクに耳打ちし何かを渡した。



ファンクはかしこまりました。と言った。



ファンクを倒したステイクは仲間達との合流を目指して港の方に走る



だがその直後に十字槍を身構えるスティードンに道を塞がれた。



ステイクを刀を抜き、応戦する。



ステイクとスティードンの戦いがはじまる。



町はずれでは海兵達と護衛隊とNGY海賊団の船員達が戦っていた。



ユキュリが陣取る建物を守るラムネル率いるNGY海賊団達。



劣勢を強いられる海軍はゴスンに電伝虫で連絡を取る



連絡を受けたゴスンは海兵を引き連れ街外れの建物に向かいユキュリを討ち取ろうとする。



だが走り出した直後に激しく転倒した。



すまんな‥との詫びの言葉を聞いた直後顔面にパンチを受けて大の字に倒れるゴスン。



そこにはベンケイが仁王立ちしていた。



ステイクに投げられたモティとジュリは何とか無事着地したが周りを海軍と護衛隊に囲まれていた。



海楼石の手錠のせいで本調子ではないジュリを庇いながら戦うモティの前に巨大針を持った巨漢の女、ゾネスが不敵に笑いながら現れる。



島の各所では島民達は今までにない状況に興奮する。



もしかすると今日王族が滅ぶかもしれないと‥希望を抱く者出始める。



その島民達を護衛隊を引き連れたガディオンとザリオンが血でどす黒くなった木刀を振り回し威圧する。



ガディオンとザリオンが持つ木刀は躾刀(シツケトウ)と呼ばれこの島にいるものなら誰もが知っていた。



この躾刀で反抗的な態度を取ったものは意識を失っても殴られて来た。

時には女、子供、年寄りですら‥



ガディオンとザリオンはこの戦いに王族の敗北を考えた者は生住税を10倍にすると声を荒らげる



それを見て王族の敗北などない!と笑うボズオン。



ガディオンとザリオンが近くにいた島民に躾刀を振り下ろした時、両手で2本の躾刀を掴むビッグショー。



ステイクの能力で小さくなったビッグショーを笑うボズオン、ガディオン、ザリオン。



ビッグショーはでかいから巨人が強いわけじゃないと首をパキッと鳴らす。



その頃ステイクはスティードンと戦っていた。

砲弾によるダメージを抱えな苦戦するステイクだが同じ隊長であるファンクを愚弄するスティードンに怒りが爆発し、必殺技、覇道斬りにてスティードを倒し、仲間の元に急ぐ





町はずれで海兵達と護衛隊と戦うNGY海賊団の船員達は倒しても押し寄せてくる海兵と護衛隊にピンチに立たされていた。



そしてついに海兵の突破を許してしまう。



ラムネルはタワタワの実の力で塔になりユキュリを肩車して移動する。

だが足元を狙われピンチは続く。



ユキュリは援護射撃を一時中断しラムネルの足元に銃弾の雨(ユキュレイン)にて海兵と護衛隊を倒すと再び援護射撃を構えた。



その頃ゴスンと戦うベンケイはグリズリーの人獣型となるがクギクギの実の力に悪戦苦闘していた。



たかだか動物系の能力者ごときがと蔑むゴスンに右肩、腹と貫かれ倒れる。



ベンケイを倒しユキュリの確保に向かおうとするゴスンは勝手に終わらすなとベンケイから殴りつけられる。



その直後ベンケイはいびきをかいて立ったまま寝てしまう。



あっけに取られるゴスンだがそのまま死ねと両足を釘に変えてドロップキックで心臓を狙うがベンケイにキャッチされ足を地面に刺される。



足が抜けなくなり慌てるゴスンに何度もゲンコツをするベンケイ。



合計30発‥ゴスンの体は首まで刺さり気を失っていた。

(Android/Chrome, ID:pb6efpzT0)
21 :3番手
08/31(木) 21:18

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 14


ゾネス率いる特攻隊VSモティ&ジュリ。

海楼石の手錠を掛けられながらも奮闘するジュリだがいつもの勢いは無く護衛兵達に手こずっていた。

そのジュリを狙うゾネスの攻撃を必死で防ぐモティ。

だが次第にゾネスの怪力の前に押され始めていた。

ついに力任せに吹き飛ばされ倒れたところを巨大針で腹を貫かれてしまう。

串刺しにされたモティを見たジュリは悲痛なる叫びをあげゾネスを力の限り殴る。

しかしグラつきさせても倒すまでは行かず‥ゾネスに掴まり心臓に巨大針をあてられ絶対絶命!

しかし後ろから巨大針を弾かれる。

巨大針を弾いたのはモティだった。

モティは自分の食べた悪魔の実はモチモチの実だと理解する。

使い慣れてないが餅になった体には打撃や斬撃が効かなかった。

安堵の表情を浮かべたジュリだがそこにドーベルマンに乗ったエリオンが現れた。

ドーベルマンは遊撃隊長のファンクに変わるとモティと対峙する。

ファンクはイヌイヌの実、モデル:ドーベルマンの能力者だった。

エリオンは兄が処刑する海賊に手を出すなとゾネスを止める。

ファンクと戦うモティだが様子がおかしいことに気付く。

ファンクは戦いの最中モティに何かを渡した。

そして急げと言うとモティに背を向ける。

モティは頷くとジュリの元に走る。

ファンクの渡したのは手錠の鍵だった。

ファンクの行動に動揺するゾネス、そして優しく笑うエリオンは終わらせてください‥呟いた。

モティがジュリの手錠を解く。

ジュリは不敵に笑いながら随分世話になったと身構える。

ジュリの体がどんどんと大きくなり虎の様な姿になる。

ゾネスと護衛隊がその姿と悍ましい殺気に腰を抜かす中当の本人が一番驚く。

ジュリの食べた悪魔の実ははネコネコの実、モデル:虎(タイガー)だった。

漲る力のジュリはボディブローでゾネスの心を折る。

そして渾身の左ストレート繰り出そうとするがゾネスは猛毒針の付いたマントで身を守る

しかしそのまま殴られる。

その瞬間ゾネスの姿は島から消え遥か彼方の海へ落ちた。

凄まじいパワーの前に完全に戦意を喪失した護衛兵達はジュリが雄叫びを挙げると同時に蜘蛛の子を散らすようにその場から逃げ去った。

エリオンはモティの前に行き戦闘の意志はないと跪くこの国を滅ぼし国を救ってください‥と土下座して頼んだ。

ビッグショーVSガディオン&ザリオン+ボズオン

体が小さくなっても驚異的な強さのビッグショーだったが、島民達を庇いながら戦うことに気付いたガディオン、ザリオン、ボズオンは3人共に島民達に銃口と刃を向けビッグショーに庇わせ、いたぶる様に痛めつけていた。

何とか島民達を逃したいが護衛隊が取り囲みそれを許さなかった。

限界まで痛めつけられた体で必死に戦うが突破口が見い出せない。

その時、島民達を取り囲む護衛隊が次々と倒れていく。

驚くガディオン、ザリオンとボズオンそしてビッグショー。

ビッグショーが悪い人間ではないと悟ったユキュリはビッグショーの援護を始める。

あっという間に島民達を囲んでいた護衛隊は全滅。

残されたガディオン、ザリオン、ボズオンはビッグショーに睨まれ後退りする。

逃げ道はねぇよと刀を肩に担ぎながら駆け付けたステイクが道を塞ぐ。

そしてこの戦いは俺達の勝ちだ。だとビッグショーの能力を解き巨人に戻す。

ビッグショーは笑いながら3人を踏み潰した。

そしてビッグショーの方に乗ったステイクは拡張型の電伝虫で

『武器を捨てて降伏しろっ!これ以上の戦いは無意味!この勝負は俺達の圧勝だ!』

と叫ぶ。残った護衛兵達は武器を捨て降伏した。

島民達は涙を浮かべながら、支配が終わった‥と崩れ落ちた。

エリオンもありがとうございます‥と泣き崩れファンクに寄り掛かる。

こうして‥圧倒的不利だった戦いをひっくり返しステイク達はジュリを奪還し王族主義で島民達を苦しめていたモーフィラス帝国を滅ぼした。

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22 :3番手
09/02(土) 23:15

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 15

勝利を知ったモティはジュリに泣きながら抱きつく。

ステイクとベンケイも駆け付けジュリに近付く。

ジュリがありがとうと言いかけた時ステイクはジュリに土下座して謝る。

待たせてすまなかった。痛ぇ思いをさせて、すまなかった。

そしてモティとベンケイも膝を付き頭を下げた。

それを見たジュリは涙を流しながら改めて礼を言うと仲間にしてほしいと頼んだ。

ステイクはそれを承諾。

そしてロープで縛られ捕られられたボズオン、ガディオン、ザリオン、護衛兵達に詰め寄り二度とこの国に近づかないないなら命は助けてやると言う。

ボズオン達は約束すると即座に応えるが心に復讐心を抱く。

しかしあっさりとステイクに見抜かれ再び巨人の性質を足してた巨大化したステイクとビッグショーに遥か遠方に投げられて海へと消えた。

エリオンもこの国を滅ぼして救ってくれた事を感謝し深々と頭を下げる。

ステイクは国民の為に酷いことをし続けるのも辛かったろう。今度はあんたが女王になってこの国を1から築き上げていけばいいと言う。

その言葉にエリオンは自分も父や兄と同類だからその資格はないと言うが島民達は懇願され涙ながらにを承諾した。

そしてステイクはファンクを仲間に誘う。

ファンクは困惑するがエリオンから今までに自分に仕えてくれた事を感謝され

『あなたはもう自由です。私を信じてくれるのなら私にこの国を任せてください。』

と言われステイクの船に乗ることを決意する。

その後‥モーフィラス帝国の支配とジュリの奪還を祝った宴が開かれた。

事実上国を救ったことになるステイク達は英雄扱いされ、島民満場一致で新国王となったエリオンからも再三礼を言われる。

そこで投獄中のジュリを治療していた医療隊長のガプターから命令とは言えジュリの体に微量の毒を打っていた事を謝罪され責任を取るため最後まで治療させてほしいと頼まれる。

そして拷問に耐えられる為の肉体強化と回復の為に悪魔の実を食べさせてしまったことも謝罪した。

ステイクは当の本人は気にしてねぇし、何よりあいつに動物系は適合し過ぎだ、と笑う。

支配から開放された島民達の宴会は続く。

久しぶりのまともな食事にひたすら食べ続けるジュリにモティは料理を運び続ける。

しかしその時‥両手に掴んでいた肉を落とすとジュリはうずくまり苦しみ始める。

それを見てガプターが駆け寄り診断すると銀サソリの毒に侵されていることが判明した。

銀サソリの毒は猛毒で感染すると体が銀色になり即座に命に関わるだという。

ジュリはゾネスを殴った際毒のマントごとゾネスをぶっ飛ばした。

その時に感染してしまったのだ。

次第に体の色が銀色変わってくるジュリ。

ガプターが緊急治療を行うがあとは運次第‥気力でどうにかなるものではないと言う。

全身が銀色に変われば死に‥侵食が止まれば生きる‥

感染する毒だが感染した毒は弱く治療は容易だがジュリには触れずに近付くなとガプターは言う。

だがモティはジュリの手を握って寄り添う。

驚くジュリに死ぬなら一緒と笑うモティの手は銀色に変わる。

そしてステイク、ベンケイもジュリに触り感染する。

それを静かに見ていたファンクもジュリ触る。

もしジュリが死ねば俺達の治療はいらないステイクがと言う。

ユキュリ達はステイク達の覚悟に見惚れ付き合いますとステイクに触って感染した。

そしてガプターとジュリ、そして感染者5人は隔離させる。

感染しながらもジュリを看病するモティとステイク達。

努力の甲斐あってか2日後ジュリの侵食は顔を残した状態で止まり復活した。

そしてステイク達もガプターの治療を受け復活する。

だが感染元であるジュリは経過観察の為に3日間の安静を余儀なくされた。

(Android/Chrome, ID:scrv5/y20)
23 :3番手
09/04(月) 21:09

【遅れてきた3人の超新星】

箇条書き 16


安静期間もジュリに付きっきりで看病するモティ。



そこに新聞を持ったステイクが笑いながら現れる。



その新聞と手配書を見たモティは目が飛び出る程で驚いた。



話は3日前に遡る‥



西の海の海域で海上で本部に電伝虫で連絡するゴスン



ベンケイに打ち込まれたゴスンは部下達に体を引き抜かせモーフィラス帝国軍の敗北を悟り、身を隠し宴の最中ジュリが倒れた隙を見て脱走していた。



国王のバックを失ったゴスンは今回の事件の経緯を自分の都合のいい様に本部に報告していたのだ。



そして現在‥



新聞に入っていた手配書は‥



マッドボーイ海賊団 船長

【戦略】マッドボーイ・D・ステイク 懸賞金 6000万ベリー



マッドボーイ海賊団

【闘眠】のベンケイ 懸賞金 4900万ベリー



【弁天】ミネルバ・モティ 懸賞金 3500万ベリー



【美獣】のジュリ 懸賞金 4500万ベリー



【番犬】のファンク 懸賞金 2500万ベリー



NGY海賊団 船長

【分析】ネイチェルガウン・ユキュリ 懸賞金 5800万ベリー



NGY海賊団 親衛隊長

【灯台】のラムネル 懸賞金 2500万ベリー



なかなかの通り名だと笑うステイクに手配書を見て固まるモティ‥そしてなぜ自分の懸賞金が大して上がらないのかと怒るジュリ。



だがこの時ジュリは自分の体に何か異変があることに気付いていた。



島では懸賞金の上がったユキュリはビッグショーの元に行き、自分と来ないかと誘い、巨人さんも入れますよ。と腹を引き出しに変えて開ける。



それも悪くないとNGY海賊団に加入するビッグショー。



一方、ベンケイとファンクは‥初頭から2500万とは‥なかなかか‥と呟くファンクだがベンケイは自分がファンクの倍強いと鼻で笑う。



倍じゃねぇ、今に見てろといがみ合い、睨み合う。



ジュリの体調も完全に戻り早く暴れさせろと鼻息も荒くなる。



それを見たステイクも明日の出航を決める。



ユキュリ達は一足先にと、偉大なる航路でまた逢いましょうとモーフィラス帝国を出航した。



出航前夜‥



ジュリはモティにここ最近心臓が早く動くこと‥胸が苦しくなること‥体が熱くなる症状があることを伝える。



もしや自分は何かの病気かもしれないと‥



モティがもしかしてそれは誰かを見た時?‥と聞き返すとジュリは頷いた。



モティはそれは恋だと教える。



そして恋とは何かを話しその人が好きでその人の前では女のコらしく振る舞ってみたら?と言い、好きだと言う想いを伝えてみるのもいいかもと言った。



次の日‥モティはジュリの和様子を見ていたがジュリはステイクにもベンケイにもファンクにも何の変化も無く過ごしていた。



首を傾げるモティの前に頬を赤くしたジュリが立っていて突然、『好きです。』と告げられた。



ジュリが恋していたのはモティだった。



モティは必死に女の子同士と主張するがジュリの耳には入らず抱き締められて押し付けられたジュリの胸にうっとりするがふと我に返る。



しかしその様子を全てステイクに見られていた。



ステイクは大笑いしながら皆に言いふらす。



その後ステイクはモティに3/4殺しにされるがジュリの想いは変わらず日に日に増していった。



そしてその2日後に無事リヴァースマウンテンを越え偉大なる航路(グランドライン)に入った。









第一部 西の海編 完













おや?

>>>440.618

(Android/Chrome, ID:WqIeGvV90)
58 :3番手
10/24(火) 18:56

HAPPY BIRTHDAY ANGEL


モティ
「せぇーの!」

全員
「HAPPY BIRTHDAY ANGEL!」

ティエモ
「ありがとう。キュハハハ。照れるぜ!」

ステイク
「色々お疲れ様。ティエモちゃん。」

ベンケイ
「ちゃんと睡眠時間とれてるか?これからハードになるぞ。気を付けろ。」

ステイクはラブレター付きのプレゼントと一輪の薔薇を渡す
そしてベンケイもプレゼントを渡す

モティ
「アタシからも、大したものじゃないよ。」

ジュリ
「これはウチからだ!食えなかったらウチが食うからよこせ!それとモティさんからのプレゼントはウチによこせ!」

モティ
「ジュリちゃん!ティエモちゃんの誕生日なんだからね!」

ジュリ
「はぁーい!モティさん!大好きです!」

モティもプレゼントを渡す
ジュリはリボンのような紐がぐるぐるに巻いてある骨付き肉を渡す



ティエモ

「ありがとう。(うわぁぁぁ‥リボンも巻けないの‥)」

ファンク
「ティエモちゃん、君の誕生日は俺の一番大切な日だ。俺の愛の数の薔薇を送ろう。」

ファンクは大量の薔薇の花束とプレゼントを渡す

ファンク
「ルハハハ。俺の愛の数はどっかのアホ船長の100倍だぜ。」

ステイク
「数じゃねぇ。邪魔なだけだぜ。そうだろ?ティエモちゃん。」

ファンク
「なんだと!」

エミル
「はいはい。やめよ、やめよ。ティエ、エミルからは洋服ね。ティエに似合う服めっちゃんこ買ってきた。」

ティエモ
「あ‥ありがと‥キュハハ‥
(エミィ、最近露出高い服着せたがるんだよね‥ミニスカ‥てかマイクロミニじゃさすがに蹴り打てないんだよね‥)」

ジイル
「ティエモ、おめでとう。」

ジイルもプレゼントを渡した
ティエモ
「ありがと。」

エクイル
「ちょ‥ちょっといいか?」

ベンケイ
「ん?お前は‥」

モティ
「あぁっ!エクイル君だよね!久しぶり!元気だった?」

ステイク
「エクイル!何だよ!お前、海賊始めたんだって?」

エクイル
「まぁな‥だが積もる話は今度だ。」

ジュリ
「誰だ?」

ファンク
「さぁ‥」

エミル
「ミハハハ。(あの顔が恋してる顔だ!)」

ティエモ
「おぉっ!オレンジ君!もしかしてメシの誘いかな?」

エクイル
「コホン‥そ‥それは今度だ‥た‥誕生日おめでとう。【天女】」

オオバク
「ちょっと待ったぁーっ!」

どこからかオオバクが突然現れた

ティエモ
「オオバク?」

ジイル
「あれは?」

ジュリ
「ウチに聞くな!」

モティ
「ティエモちゃんのお友達だよね?」

オオバク
「姐さん‥いやティエモさん、俺もプレゼントを‥
お願いします!」

ベンケイ
「何をお願いするんだ?」

ステイク
「さぁな‥」

ティエモ
「二人共ありがとう!」

ティエモは2人を抱き締める

エクイル
「て‥て‥【天女】っ!」

オオバク
「あ‥あ‥姐さ‥さん‥」

ティエモ
「キュハハハ。2人の気持ち受け取った!だぁーい好き!これからもよろしくね。」

『ちょっと待てぇぇぇっ!』

ファンク
「今度は何だ?」

モティ
「ティエモちゃん、モテモテ!」

ジュリ
「モティさんはウチにモテモテですよ!」

若葉マーク付きの操舵手
「私もティエモさんにプレゼントを持ってきてます!」

愛媛にいない新入り
「俺もティエモさんにプレゼントを持ってきてます!」

ティエモ
「えっ?オレンジ君?‥じゃないのかな?
オオバク?に似てるような‥」

若葉マーク付きの操舵手
「私はKO。ティエモファンで通ってます。」

愛媛にいない新入り
「俺は大業物(爆)又の名を最弱大業物(爆)俺こそがティエモの大ファン!」

KO
「間違えた。私は超ファン!」

大業物(爆)
「あっ‥超大ファ‥」

ステイク
「うるせぇよ!」

エミル
「いいなぁ‥ティエ。モテモテだし‥」

イエロー
「君には俺がいるぜ。」

エミル
「おぉっ!イエローちゃん!だよねぇ〜♪待ってた。」

エミルは上着を一枚脱ぐとキャミソールになりイエローと腕を組む

イエロー
「なんで上着脱ぐんだ?俺は幸せだけど。」

ティエモ
「もう、皆だぁーい好きぃーっ!よぉ―し!飲みに行くぞぉ!」

エクイル&オオバク&KO&大業物(爆)
「イエッサー!エンジェール!」


ちゃんちゃん♪


愛されるキャラに育った感謝の気持ち♪
これからもよろしくお願いします。

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