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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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33 :イエロー
09/28(土) 22:27
第18夜<范帝国の一件⑱>
オリヴァ
「見聞色苦手なんだよな。クソッタレが」
500mは離れたバレンタイムとDr.メディ
バレンタイム
「はァはァ。何とか撒いたか」
メディ
「それよりさっき受けた傷は」
バレンタイム
「流石は毒蜘蛛の一味…だ。あいつは厄介だぜ」
オリヴァに右回し蹴りを直撃で食らったせいで昨日の莱 白シュウ戦に受けた切り傷が服の上から赤く滲み出していたバレンタイム
メディ
「こんなんであんたまだ動けるケロ?」
バレンタイム
「それよりもザクロ達は目の前だ…急ぐぞ」
メディ
「呆れたケロ」
バレンタイムとメディはザクロとジャンクが囚われている地下へと続く南の階段を目前としていた
ダダダダ!!
バレンタイム
「うっそだろ?」
バレンタイムは驚愕した
背後にはオリヴァが走り追いつこうとしていたのであった
オリヴァ
「煙幕玉で逃亡とは腰抜け野郎が!お前はここで処刑してやらァ」
バレンタイム
「何でこんな広い王宮内ですぐさま俺らの居場所を突き止める事が出来た?」
オリヴァ
「何だてめェ見聞色も知らねェのか。まァ気にせず俺が息の根を止めてやるぜ」
バレンタイム
「何を。メディちゃんはこの鍵を…」
メディ
「あんたまた無茶するケロ!?」
バレンタイム
「こいつはゲームだ。メディちゃんがザクロ達を取り戻せるか、取り戻せないかのな。勿論俺は取り戻せるに賭けるぜ」
バレンタイムはメディにマスターキーを手渡した
メディ
「気張るケロ。少し見直した。あんたカッコイイじゃん(馬鹿だけど)」
バレンタイム
「マジでか!チャンスあり?」
メディ
「うっさい。ザクロちゃん達を取り戻したら…いいえ5分で戻るケロ!」
バレンタイム
「5分ね…OK」
メディは一目散に南の階段を駆け下りる
オリヴァ
「逃がす訳ねェだろ!」
シュッッ!
オリヴァは階段を降りるメディに向かい跳んだ
バレンタイム
「行かせねェよ!鎧拳(ヨロイコブシ)」
シュ…
オリヴァのスピードに追い付き背中に右ストレートをキメたバレンタイム
オリヴァ
「ぐ…つーかてめェ何で俺のスピードに追い付いてやがる」
バレンタイム
「ようやく効いたか俺のパンチ」
オリヴァ
「俺の質問に答えろ!さっきまでの動きじゃねェぞどうなっている?」
シュ…
バレンタイムはまたもや間合いを詰める
オリヴァ
「俺と互角…いやそれ以上…?」
バレンタイム
「鯉幟(コイノボリ)!」
バゴォォ…
オリヴァの顔面に強烈な左アッパーをキメたバレンタイム
オリヴァ
「ぐはァ…威力も上げてやがる」
バレンタイム
「予想以上に効いてくれたか」
オリヴァ
「どうなってんだ。てめェ…さっきまでとは段違いじゃねェか」
バレンタイム
「疲れが限界突破してアドレナリンがドカドカ出て来ていて力が増してんだよ」
オリヴァ
「何を訳が解らん事を!」
ダダダッ
オリヴァはバレンタイムに突っ込む
バレンタイム
「お前のスピードに追い付いた理由…それはこの国の体術"瞬"を真似ただけさ」
オリヴァ
「下らねェ!てめェみたいなルーキーに負ける訳ねェだろ」
大バサミを剣の様に振るったオリヴァ
バレンタイム
「遅い…!追い着いた」
バキィ!
紙一重で躱したバレンタイムはカウンターで右拳をオリヴァの顔面にキメた
オリヴァ
「ちょこまかと!」
さっきまでの動きとはまるで別人になったバレンタイム
本人はちゃんと解釈した訳ではなかったがアドレナリンが分泌する事により力がより一層増した事も勿論起因したものである
そして范帝国の体術"瞬"これは外海では"剃"と呼ばれる体術なのだが、本来これらは鍛錬を日々こなしてようやく会得出来る術であるがこれを咄嗟に真似る事に成功したのは昨日の萊 白シュウが使った"瞬"を瞬時に仕組みを理解した事による賜物…つまりはバレンタイムはカリスマ的なバトルセンスの持ち主であった
バレンタイム
「今のカウンターパンチは効いてねェ様だな。今度は筋肉が硬くなった…どうなってんだよお前の体の構造はよ」
オリヴァ
「覇気を知らねェガキにここまでしてやられるとはよ」
ダンッ!
踏み込み構えるオリヴァ
バレンタイム
「この距離でそのデカイハサミを振るう気か?意味ねェだろ」
その距離10m
オリヴァ
「殺人ギロチン!」
バレンタイム
「な、何!」
バギィィンッッ…!!!
振るった大バサミから飛ぶ斬撃がバレンタイムに向かい放った
避ける事も出来ず直撃した
バレンタイム
「ぐ、はッ」
バタン…
倒れ込むバレンタイム
オリヴァ
「ヴァハハハ。飛ぶ斬撃が珍しいのか?」
(Android/Chrome, ID:BK1AwAWH0)
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