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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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35 :イエロー
10/12(土) 22:10
第20夜<范帝国の一件⑳>
龍エン
「その男の間合いには入るな。死ぬぞ。お前らではこの男の相手は出来ん」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「范の兵士は屈強と皆口々に言うが大した事はないな」
龍エン
「フン。貴様にはこの国の真髄は知る由もないだろう」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「下らぬ戯言を…」
龍エン
「下がれお前ら」
兵士達
「し、しかし…」
「相手は1人です!」
ジュウウウ…
バタンバタン…
黒マントを羽織る男に槍を構えた兵士達は次々と全身黒焦げになり倒れていく
兵士達
「熱つい…!」
「く、は…」
「はァはァ…何だこの能力は?」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「ご無礼を失礼する。我が名は毒蜘蛛の一味の"総司令官"をしている…ア」
龍エン
「貴様の名など既に知っている。アポロン・ヒートだな」
黒マントを羽織る男の正体とは
【イリーガール】のカラメッラ・キャンディと共に先に范帝国へ潜入していた男
毒蜘蛛の一味 "総司令官"
【太陽】のアポロン・ヒート
懸賞金14億6110万ベリー
※アラクネに次いでナンバー2の男
アポロン
「龍エン皇子に我が存在を知っているとは」
龍エン
「確か23年前か…今は無き"王下七武海"に在籍していた男を見間違える訳が無い」
アポロン
「過去の話だ。よせ」
龍エン
「それで貴様の様な男が何をしに此処へ?」
アポロン
「話が早くて助かる。率直に言おう。范の皇帝の命を頂きに来た」
龍エン
「笑えん冗談を。それを意味する事を知っているのか」
アポロン
「我々は。いや我がウォー大国は世界を統べる為に。手始めにこの范の国を落とす事に決めたのだ」
龍エン
「フン。能書きはいい。皇帝の命も下衆らにはやらん。それにこの国を落とす?馬鹿を言え」
【第1皇子】の龍エンと【太陽】のアポロンは対峙した
アポロン
「流石は范の生きる人間兵器。王の器と言うべき男か…中々の覇気を感じるぞ」
龍エン
「そのふてぶてしさ、嫌いではない。だが范を舐めるなよ」
アポロン
「我が名の異名は"太陽"。その意味を知っているか?」
ゾゾゾ…
アポロンの周りの床は静かに溶け出していた
そしてとてつもない熱風を覆っていた
龍エン
「フン。深淵の炎とでも言う気か」
アポロン
「左様だ」
ドロォォォッ!
炎を纏った熱風が龍エンに向かって行く
龍エン
「幼稚な攻撃だな」
ズズズス…
龍エンの前で熱風は消えた
アポロン
「なるほど。これが噂の…」
龍エン
「俺の前ではただの子供の火遊びに過ぎん」
アポロン
「気圧の変化に関係する能力…噂に聞いた"キアキアの実"の気圧能力か?」
龍エン
「気圧は変えれば熱風をも弾く。貴様と俺とでは子供と大人のじゃれ合いに過ぎん」
★キアキアの実
気圧変化人間
周囲の気圧を自由自在に切り替える事が出来る能力である
龍エンは覚醒済みなので能力の幅は未知数であった
いかなる物質も気圧で消す事が可能である
アポロン
「流石は范の閣下と言った所か」
龍エン
「黙れ。瞬」
シュッ
アポロンの間合いに入る龍エン
龍エン
「圧撃(アツゲキ)」
アポロン
「何?」
バゴォォォン!
圧力を込めた右拳をアポロンに向けた瞬間、気圧が空気爆弾の様に破裂した
アポロン
「ぐ、は…」
龍エン
「今じゃアラクネ一派の右腕に成り下がった貴様では俺の相手になどならん」
グイッ
龍エンは横たわるアポロンの首を持った
龍エン
「頭が高いぞ。貴様ごときにこの国は落とさせん」
アポロン
「火焰・紅蓮(スカーレッド)」
横たわるアポロンの両の掌から深淵の炎が飛び出して来た
兵士達
「ひィ」
「化け物だ」
「焼け焦げる…」
龍エン
「お前達は俺の後ろへ下がれ…圧壁(アツヘキ)」
ズズズス…
龍エンの圧力で深淵の炎を消したのであった
アポロン
「…厄介な能力だ」
龍エン
「貴様に俺の能力を観察させる程手を休ませる俺ではない」
バゴォォォン!
追撃の圧撃をアポロンへ向けて振るう龍エン
アポロン
「はァはァ…重い一撃であったな」
龍エン
「フン。気に入らないな」
アポロン
「計算外であった。一介の国の皇子がここまで強いとはな」
龍エン
「俺の圧撃を1度ならず2度まで喰らい体が吹き飛ばないとはな。本来なら肉片が残らず破裂する技なのだがな。…覇気が強靭で有れば有るほど悪魔の実の能力を防げると言うのは事実であったか」
アポロン
「…やはり我が龍エン皇子を引き受けて正解であったか。他の者ではとうに死んでいた」
龍エン
「フン。首領アラクネへ伝えろ。海賊に屈する国ではないとな」
(Android/Chrome, ID:qyC3au4R0)
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