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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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40 :イエロー
11/02(土) 20:30
第23夜<范帝国の一件㉓>
ビシャモン
「はて。言ってる意味が解らんがのォ」
キャンディ
「きゃはは!今皇帝にはとっても強ーい護衛はついてるの?」
ビシャモン
「何を言っておる童よ」
キャンディ
「この戦は既にわたーし達の勝ちなんだよね。総司令官が王宮に来ている時点…でね」
ビシャモン
「ほほほ。その総司令官とやらがどれだけ強いのかは知らんが今皇帝を護衛しているもう1人の側近(カクビ)はわしゃの片割れ。そんなヘマはせん」
ー王宮内ー
皇の間
カクビ
「さてさて。これはどういう事じゃ?」
畄セイ
「この男は我が息子が取り抑えているハズじゃ」
王宮の軍師
「何故だ!敵の大将は第1皇子龍エン様が制圧しているハズでは!?」
3人が見る先には黒マントを羽織るサングラスを掛けた男が1人
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「御機嫌よう」
ー王宮内ー
龍の間の広間
龍エン
「フン。下衆目が」
兵士達
「流石で御座います!閣下!」
「賊風情で閣下に歯向かうなんておこがましい」
アポロン
「…」
時同じくして圧倒的な力で【第1皇子】の龍エンによる【太陽】のアポロンの制圧が完了していた…ハズだった
兵士達
「どうしますか閣下?この敵大将は即刻打首にするべきですか?」
「そうですよ!こんな危険な男を野放しにしてはまずいです」
龍エン
「こいつの息の根を止めるのは霤メイの居場所とこいつらの持つ情報を全て聞き出してからだ。海楼石の錠を用意しろ」
兵士達
「はッ!」
ゾ ゾ ゾ !!!!!
突然の熱気が辺り一帯を包んだ
アポロン
「…」
アポロンは熱気と共に立ち上がった
龍エン
「何だと!」
ズズズ…!
龍エンは咄嗟に気圧で壁を張った
兵士達
「!?」
ゾゾゾ…!!!
熱風が兵士達を襲う
龍エン
「まだ余力があったのか。瞬」
兵士達
「熱、い」
龍エンは瞬を使い兵士3人を抱え部屋の奥へ移動した
アポロン
「咄嗟の動きは見事だった」
龍エン
「何故まだ動ける。既に貴様の居る範囲は気圧の低下で酸素濃度が最も低くなっている。幾ら超人と言えど動ける訳が無い」
アポロン
「そんなに慌ててどうした?その様な顔も出来るのか第1皇子よ」
龍エン
「次で仕留める。圧撃(アツゲキ)」
バキィ…!!
圧力を込めた右拳を速攻で繰り出す龍エン
アポロン
「…そろそろか」
平然と立ち尽くすアポロン
龍エン
「何を言ってる?今の一撃効いていないのか」
アポロン
「そして我が超人?笑わせるな。それを超越した存在が我なのだ」
龍エン
「問に応えろ」
アポロン
「何を不安な顔をしている第1皇子よ」
龍エン
「一体どうなっている」
アポロン
「我から情報を聞き出す為にと、我を仕留め損なったのが運の尽き
火焔・灼熱(ショート・サン)」
ザザザァ!!
深淵の炎の塊が小さな太陽の様に…球体がアポロンの手より飛び出し龍エンを襲う
龍エン
「フン。貴様の技は効かぬと言ったばかりだろ」
圧力で炎を消そうする龍エン
しかし…
アポロン
「我は太陽。深淵の炎は気圧の変化ごときで沈む道理は無し」
ドバァァァ!
龍エンに炎を浴びせた
龍エン
「ぐ、は」
グッ…
全身に火傷を負いながら立ち塞がる龍エン
アポロン
「ほう。立つか第1皇子よ」
龍エン
「フン。下衆らに…この国を…皇帝を落とせはしない」
アポロン
「滑稽だな。賊の大将をここで制圧してると思い込んでる男の顔は」
龍エン
「何を言っている」
アポロン
「皇帝は死ぬ。これは運命だ」
龍エン
「くどい」
アポロン
「今しがた…皇帝の顔は拝んだぞ」
龍エン
「何を言っている」
ドロォォン…
アポロンの体は少しずつ溶け出した
アポロン
「素直に褒めてやろう。予想外であった…第1皇子がここまでとはな。我の"熱分身"を打ち崩すとは」
龍エン
「分身…だと?」
アポロン
「実際の力の半分以下で作り出す我の幻影で挑んだのが失敗だったか」
龍エン
「本体は別…まさか!?」
アポロン
「我の本体はもう皇帝の目の前にいる」
龍エン
「貴様ァ!」
アポロン
「熱分身の最後の上澄みで第1皇子を消してやろう…火焔・千年(サウザンド・サン)」
ボボォ!!!
強大な炎を龍エンへ向けるアポロン
龍エン
「死ぬのは貴様だ。気龍円(キリュウエン)」
ズズズズ…!!!
龍を象(かたど)る気流がアポロンの強大な炎と相殺した
アポロン
「はァはァ。何をした」
龍エン
「この部屋全体の酸素濃度は更に低下した。直に意識は途絶える」
この術は龍エンにとっても負荷が掛かる諸刃の剣であった
(Android/Chrome, ID:qLPWQVrG0)
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