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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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42 :イエロー
11/16(土) 21:37
第25夜<范帝国の一件㉕>
>>34の続き
ー王宮内ー
南階段前
気を失いそうになるバレンタイムは何とか両腕を床に付けて立ち上がろうとする
そしてメディが階段を下りて決死の1分半が経過した
オリヴァ
「死ねェッ!」
オリヴァが深手を負ったバレンタイムに向けて大バサミを振った
バレンタイム
「はァはァ。ここまで…か」
キィィィン!!
金属音が混じり合う音が聞こえた
バレンタイム
「嘘…?俺死んでねェ?」
オリヴァ
「誰だてめェ…!」
オリヴァの大バサミに1本の剣で受け止めた女海兵が1人
いろは
「毒蜘蛛の一味…!"大バサミ"のオリヴァね!超絶拿捕してやるわ」
オリヴァ
「ヴァハハハ!てめェは伝説の女剣士"麗"か!キャンディから通達でこの国に居るとは聞いてはいたがまさかここで巡り会うとはな」
バレンタイム
「はァはァ…何て綺麗な女性だ…まさか女海兵に命を助けられるとは…」
いろは
「そこの男!いいえザリー海賊団!"賭け狂い"のバレンタイム!貴様も後で超絶拿捕してあげるわ」
バレンタイム
「まさかバレてた…」
オリヴァ
「殺人ワッパー!」
大バサミを開きいろはに向かい襲い掛かる
いろは
「随分大振りね…アゲハ流…鱗粉の舞」
ズガガガガ!!
凄まじい攻防で土煙が舞う
オリヴァ
「伝説の海兵もこんなもんか…」
いろは
「超絶心配しなくても…これからよ!」
シュッ………
何処からともなく1人の女が出現した
ホワイト
「待ちなさい。オリヴァさん」
いろは
「!?」
オリヴァ
「!?」
いろはとオリヴァの間に割って入り現れた毒蜘蛛の一味のホワイト
バレンタイム
「何だあの綺麗な女…女神が舞い降りた…とでも言うのか…」
ホワイト
「オリヴァさん…あなたではこの方には勝てないと思いますわ」
オリヴァ
「何を!?んなもんやって見なきゃ…グ」
ホワイトの鋭い視線を浴びて言葉に詰まるオリヴァ
いろは
「"白線"の女ね!あなた達の目的は超絶なんなの??」
ホワイト
「愚問ですわね。しかしながらこの任務を遂行するに辺りあなたの存在はとても邪魔ですね。女剣士麗さん」
いろは
「やると言うなら2人まとめて超絶掛かって来なさい」
ホワイト
「いえいえ。やるなる私1人の方がやりやすいので」
いろは
「何?」
すると眩い光で辺り一帯を包み込む
バレンタイム
「嘘だろ。目の前の綺麗な女海兵と女神が消えた…?」
一瞬の内にいろはとホワイトが姿を消したのであった
オリヴァ
「あァ!むしゃくしゃするぜェ!幾ら女郎蜘蛛一派の当主だからって俺の獲物を横取りするなんてよ」
オリヴァの苛立ちの矛先はバレンタイムに向けられていた
バレンタイム
「俺を見るなよ…」
オリヴァ
「ムカつくムカつくゥ!」
バレンタイム
「う…」
ドガ!バキィ!
オリヴァの地団駄を踏む怒りの蹴りを次々と喰らうバレンタイム
バレンタイム
「ぐ、はァ…なんて蹴り…だ」
バレンタイムはもはや生死に関わる状態まで追い込まれていたのであった
オリヴァ
「俺の殺戮ショーの前座にもなりゃしねェ。これでおしまいだよてめェはよ」
右腕に移植された大バサミをバレンタイムへ向けて掲げるオリヴァ
オリヴァ
「死ねや!コラァ」
ドガァァァン!!
土煙が立ち込める
オリヴァ
「次から次へと…!」
オリヴァの苛立ちのボルテージは更に上がる事に
ザリー
「何1人で楽しんでんだバレン!」
ジャンク
「まだくたばっちゃいねェか?ヘボギャンブラー」
オリヴァから振りかぶった大バサミの攻めを
南階段から駆け上がって来た男女2人
ザクロは釘バットで
ジャンクは手甲鉤で
オリヴァの大バサミを受け止めたのであった
バレンタイム
「はァはァ…良く言うぜ…今まで捕まってた奴らの言うセリフかよ」
メディ
「バレン、約束の5分過ぎちゃったかしらケロ?」
バレンタイム
「いやピッタシだ」
ザリー
「俺ァフラストレーション溜まりっぱなしなんだよ。退屈させんじゃねェぞコラ」
オリヴァ
「んだとクソガキが!」
ジャンク
「待てよザリー…コイツ相当強ェぞ」
ザリー
「上等だよ」
オリヴァ
「ザリー…?またしても聞き覚えがあった様な…」
ザリー
「余所見してんじゃねェよジジイ!」
バキィ!
オリヴァに向けて釘バットをフルスイングするザリー
オリヴァ
「効きゃしねェよそんなモン」
ザリー
「んだと!コラァ」
バレンタイム
「おい待てザクロ!俺達はコイツとやる理由なんてねェだろ!?」
ジャンク
「ジャクハハハ。そんな聞き分けが良いハズねェだろウチの船長はよ」
(Android/Chrome, ID:v1gUq1da0)
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船長専用]
34 :イエロー
10/05(土) 21:50
第19夜<范帝国の一件⑲>
オリヴァ
「ルーキーが随分と手間取らせやがって」
バレンタイム
「クソ痛ェ。まだ…まだ1分半くらいだろ。止めねェとメディちゃんが…」
気を失いそうになるバレンタイムはなんとか両腕を床に付けて立ち上がろうとする
そしてメディが階段を下りて決死の1分半が経過した
オリヴァ
「死ねェッ!」
オリヴァが深手を負ったバレンタイムに向けて大バサミを振った
バレンタイム
「はァはァここまで…か」
ー地下牢ー
ザリー
「あ?誰か来るぞ」
ジャンク
「ん?」
七世
「まさか毒蜘蛛の一味!?」
兵士の1人
「七世さんは私がお、お守り致します!」
メディ
「はァはァ…やっと着いたケロ」
ようやくメディが地下牢に辿り着いた
ザリー・ジャンク
「女」「メディ!」
メディ
「はぅ…ザクロちゅわん…何て可哀想ケロ…いやそんな事言ってる場合じゃないケロ!」
兵士の1人
「何奴!珍獣め!侵入者の賊だな!?」
メディ
「は?違うケロ…まァ違くもないケロか」
兵士の1人
「ええい!」
ザッ
メディに槍を放つ兵士
メディ
「あんたなんかに構ってる暇ないケロ」
バキィ!
ヒップアタックを兵士にキメるメディ
兵士
「ぐへ」
メディ
「ザクロちゃんはともかくジャンクあんたまで何やってるケロ」
横たわる兵士の上に座りそう呟くメディ
ジャンク
「こっちの台詞だよメディ!お前こんな所で何してんだ」
メディ
「ザクロちゃんが捕まったと聞いて助けに来たケロ。あ。あんたはついでねジャンク。それにしても何て姿…ザクロちゅわん。可哀想ケロ」
ジャンク
「ついでだ?ふざけろよ」
メディ
「あら?そんな口ぶりしていいのかしらぁん?」
クルクルと地下牢の鍵を回してジャンクを煽るメディ
ジャンク
「お前それ…」
七世
「お仲間…さん?何故ここを!それにその鍵は…」
メディ
「何?あんたも兵士なの?やるならやるケロ…」
七世
「い、いえ!」
メディ
「そう。それより時間がない!鍵を開けるケロ」
七世
「だ、だから何故鍵を!?」
ガチャンガチャン…
地下牢の鍵を開けてザリーとジャンクを助け出した
そして分厚い鉄板の手錠を外したザクロとジャンク
ザリー
「うおおおおお!身軽だ」
ジャンク
「やっと解放か。肩凝っちまった。んでメディ…時間がないってのは?」
メディ
「理由は長いから省くけど毒蜘蛛の一味がこの王宮に侵入してるケロ…それで真上で毒蜘蛛の一味の1人と鉢合わせして…バレンが足止めしてるのよ」
ジャンク
「な、に?」
ザリー
「1人だけ抜け駆けかよ。ズリィぞバレン!俺がそいつをヤる」
メディ
「ザクロちゃんでも…」
ザリー
「強いんだろ?そいつ?俺が叩きのめしてやる」
メディ
「ザクロちゅわん…」
ザリー
「…おい女(七世)!俺の武器は?」
七世
「これは大変な事態です…閣下の命令であなた方は出す訳には…」
ザリー
「うるせェ。んで俺の武器は?」
七世
「ひィ…そこの棚に閉まってます」
ガチャン
ザリーは棚から釘バッドの武器を手に取り
ジャンク
「お、俺の手甲鉤もあるじゃねェか」
ガチャン
ジャンクも手甲鉤を手に取った
メディ
「ジャンクいい?」
ジャンク
「何だ?」
メディ
「ザクロちゃんに無理はさせないたくないケロ。やばくなったらあんたが止める、解ったケロ?」
ジャンク
「あァ解ってる」
ザリー、ジャンク、メディの3人は地下牢の階段を駆け上がった
七世
「はわわわ…どう閣下にお伝えしたらいいか…」
ー王宮内ー
龍の間の広間
兵士達
「閣下失礼致します!」
「伝令により…!」
龍エン
「解っておる。毒蜘蛛の一味が王宮へ侵入したらしいな」
兵士達
「は!更に被害は各地にて…」
「強さは未知数との事」
「第2皇子…!霤メイ様まで行方不明に…!指示を下さい!」
龍エン
「フン。ただ一言言えるのはあやつらの好きにはさせん」
スタスタスタ…
そこへ1人の男が気絶した兵士を両脇に抱えて入って来た
兵士達
「き、貴様!何処から?」
「何者だ!」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「扉の前に兵士がたった2人とは。警備が手薄だな?それともそれだけこの部屋は安全と言う証か?」
バサッ
両脇に抱えていた気絶している兵士を床に置いた
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「あなたが噂に聞く范の"生きる人間兵器"とまで言わしめた沁 龍エン氏か」
ザザッ!!
兵士達は黒マントを羽織る男に次々と槍を向けていた
龍エン
「お前達下がれ」
兵士達
「しかし…!」
「この男は!?」
(Android/Chrome, ID:xXKOVjBe0)