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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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49 :イエロー
01/04(土) 23:43
第31夜<范帝国の一件㉛>
畄セイ
「『シヴァ』の名はこの国では最もの機密事項…(側近のカクビ、ビシャモン、それに龍エンしか知らない事実を何故…?)」
王宮の軍師
「シヴァ…!?何だそれは!?」
アポロン
「過程などどうでもいい。所在を吐け、さすればこの無意味な争いは終わる」
畄セイ
「ふっ…馬鹿め。その様なモノはまことしやかに囁かれておる語り草に過ぎん。所在どころか実在するかさえ謎なのだ」
アポロン
「とぼける気か?我を欺くにしては冗談が過ぎるぞ」
畄セイ
「あの様なモノが存在する訳がないだろう」
アポロン
「『シヴァ』とは…言わば再生と破壊を司る兵器。この国が繁栄し続けるのは『シヴァ』のお陰であろう」
王宮の軍師
「そ、その様なモノがこの国にある訳がないだろう!」
アポロン
「その兵器が…もたらした幾許かの神話では…"千と一の国の夜を奪った"…とされている」
畄セイ
「あてが外れたな。私には知る由がないのだ」
アポロン
「まだ迷い言を言う気か?ならば始末するしかあるまい」
ギッ…
アポロンは構えを取る
王宮の軍師
「皇帝!私の後ろへ」
バ…タン…!
その時、皇の間の扉が開いた
龍エン
「…皇帝ッ!」
第1皇子沁 龍エンがその場に辿り着いた
アポロン
「ほォ。まだ息があったか。第1皇子よ」
龍エン
「皇帝…!ご無事ですか?賊は今、片を付ける」
アポロン
「笑止千万…」
畄セイ
「龍エン…この男は…!」
龍エン
「解っております。この国に仇なす者という事は…!」
スッ…
龍エンは瞬を使いアポロンの間合いに入る
アポロン
「速いな。だが我には見えているぞ…遅い」
アポロンは瞬による、龍エンの速攻を見切っていた
ビジュッ…
ビシャモン
「ほほほ。こやつが敵の総司令官とやらかのォ」
アポロン
「…?」
ザシュッ!
突如ビシャモンが現れ、アポロンの背後を取り構えた
龍エン
「先生…?」
ビシャモン
「これでは動けまい。龍エン坊ちゃん後を頼むぞォ」
龍エン
「はい。圧撃(アツゲキ)!」
バゴォォォッ!
圧力を込めた右拳をアポロンに直撃させた
アポロン
「ぐ…」
龍エン
「熱分身とは違い…ダメージが脳内まで届いただろう」
アポロン
「…やはりここらで第1皇子は消しておくのがいいか」
龍エン
「フン。貴様ごときに消させしないぞこの命はな」
ビシャモン
「待てい。龍エン坊ちゃん。」
龍エン
「先生(ビシャモン)隠居してたハズでは?」
ビシャモン
「ほほほ。頼りない後輩達を見てられんでのォ…それに敵の1匹は確保した」
龍エン
「流石は先生」
ビシャモン
「所でわしゃ地獄耳でのォ先程の『シヴァ』の話は聞かせて貰った。皇帝よ…こいつには情報など何1つも与えるな」
畄セイ
「勿論だ」
アポロン
「ほォ。我は機密事項を知る者は1人生かせればいいのだが?」
ビシャモン
「…所でカクビをやったのはこの男で間違いないかのォ」
王宮の軍師
「はい。この男がカクビ様の首を…!」
ビシャモン
「弔い合戦ってのはちと性には合わんが…最初から本気でやらんとな」
畄セイ
「ビシャ、まさか?」
ビシャモン
「王宮が崩壊せぬ様に気を配りますゆえ」
龍エン
「先生気を付けて下さい。この男は深淵の炎を操る能力で」
ビシャモン
「左様か。先程から喉が渇くて思っていたがこやつのせいか」
アポロン
「講釈を垂れている所悪いが、我を倒す事は不可能だ」
ビシャモン
「ほほほ。やる前から口だけは一丁前じゃのォ…どォれ"解放"は10年振りかのォ」
ズズズ…!
次の瞬間…ビシャモンの姿は変貌した
アポロン
「何だその姿は?」
ー王宮内ー
南階段前
オリヴァ
「まさかこんな所で足止めを食らうとはよ」
ジャンク
「…次こそは斬ってやるよ」
メディ
「ザクロちゃん…この血の量は…」
ザリー
「う、ぜェな。まだ動ける…!」
ギュ…
切断された右足を布の切れ端で縛るメディ
バレンタイム
「お姉さん(七世)、大丈夫かい?」
七世
「え、えェ。しかし何故あの人は私を助けたの?」
バレンタイム
「ザクロの気紛れかもな。だがあいつは訳もなく助けたりはしない。だからお姉さんは気にしなくていいさ」
七世
「わか、りました」
バレンタイム
「もしまだ動けるならこの先は1人で行けるね?」
七世
「あなたは?」
バレンタイム
「俺はまだあのデカブツ(オリヴァ)にとびきりの一発入れてねェからな。戻るさ」
七世
「あ…あの女性(ザリー)は?」
バレンタイム
「ザクロか?あいつは大丈夫さ!刺されようが撃たれようが所狭しと動き回るじゃじゃ馬なんだ」
(Android/Chrome, ID:Z+72WCc10)
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