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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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52 :イエロー
01/25(土) 15:32
第34夜<范帝国の一件㉞>
パキパキパキ…!!
オリヴァの大バサミがキャップに握り割らされた
オリヴァ
「嘘だろ…この特注大バサミを片手で握りつぶすとか…!?」
キャップ
「俺の握力はダイアモンドすら粉砕出来るワケ」
オリヴァ
「だが俺の武器は大バサミだけじゃねェんだよ!俺が授かった恩寵は強大だぜ!
殺人パンチ!!」
キャップ
「恩寵に使われてる様じゃ足をすくわれる。俺には勝てねェワケ」
バゴォォォッ…
キャップの右拳とオリヴァの左拳がぶつかり合う
オリヴァ
「う、うがァァァ!」
キャップの右拳でオリヴァの左拳を砕いたのであった
オリヴァ
「ふざけん…じゃねェ!!」
キャップ
「てめェはここまでなワケ。"大バサミ"のオリヴァ」
スッ…
キャップは背中から大きなハンマーを手に取り構えた
オリヴァ
「クソがァァァ…!」
怒り狂うオリヴァは武装色の覇気を左腕に纏う
オリヴァ
「殺人ラッシュ!!」
キャップ
「漸進する金槌(ドライブハンマー)」
バゴォォォォォンッッッ…!!!
物凄い衝撃と共に
辺り一帯を包み込む
オリヴァ
「………」
バタン…
血塗れのオリヴァが白目を向き倒れた
キャップ
「…世話が焼ける」
メディ
「お、終わったの?」
気の抜けたメディはカエルの能力を解除した
バレンタイム
「多分?」
ジャンク
「はァ…まだだ。この男(キャップ)の目的は何だ?」
横たわるジャンクがそう呟く
キャップ
「心配するな。今は敵じゃねェワケ」
キャップの視線は気絶するザリーに向けた
メディ
「あ…ザクロちゃんの処置を急がないと…」
バレンタイム
「切断された右足はくっつくのか?」
メディ
「…!…」
タタタッ…
そこへ王宮の衛兵達が囲む様に現れ、後から官女の七世がやって来た
衛兵達は倒れ込む侵入者のオリヴァ、そしてザリーの姿を確認した
バレンタイム
「おいおい…囲まれちまった。つか忘れてたけど俺達も侵入者だからやばいんじゃねェの?」
ジャンク
「それなら…斬って逃げるまでだ」
バレンタイム
「立つ事もままならねェ奴が何言ってんだよ?」
衛兵達はバレンタイム達に向かい膝まづいた
衛兵達
「あなた方が…賊の一人を退治してくださったのですね」
「感謝致します」
バレンタイム
「え?」
七世
「あの時は私を逃がしてくださってありがとうございます…そして賊の一人を始末してくださったのですね…!」
バレンタイム
「いや、…まァそういう事にしとくか(都合良くいい感じに逃げられそうだ)」
七世
「そしてその女性(ザリー)は…」
バレンタイム
「くたばっちゃいねェさ。気絶してるだけだ。なァメディ…止血は終わったんだろ?後は上手い事足をくっつけて…」
メディ
「無理…よ!」
バレンタイム
「は?何言ってんだ」
メディ
「血を流し過ぎているの!簡単な止血なら済ませたけど。それに足の接合手術なんて私には…出来る訳がないじゃない!わたしは精神科医なのよ!?」
バレンタイム
「あ、忘れてた」
Dr.メディの専門分野は精神医学であり簡易的な医療技術しか持ち合わせていなかった
メディ
「それに今すぐでも大量の輸血も必要なのよ…!しかもザクロちゃんの場合は珍しい血液なのよ、私もバレンでもジャンクでも、他のメンバーにもザクロちゃんと同じ血液を持つ人間はいないの!」
バレンタイム
「マジかよ…クソ。どうすりゃいい」
七世
「あのもし宜しければ…」
メディ
「何?」
七世
「王宮内で同じ血液を持つ人間を探しましょうか!?」
メディ
「本当!?」
七世
「はい…!私の責任でもありますし、それに王宮内には沢山の人間がいるので同じ血液を持つ人も現れるかと…!」
スタスタ…
そこへキャップが割入った
キャップ
「今すぐ必要なんだろ?探してる時間も一分一秒と惜しいワケ。…なら俺の血を使え」
メディ
「え…?」
キャップ
「こいつ(ザクロ)と俺は同じ血液を持つワケ」
メディ
「あなた本当にザクロパパ…?」
キャップ
「そのパパって呼び方は止めるワケ。…ただし条件がある」
メディ
「条件?」
バレンタイム
「あんたの愛娘だろ…!こんな時にふざけてんのか?」
キャップ
「あ?」
キャップはギロリとバレンタイムを睨む
バレンタイム
(何て威圧感だよ)
キャップ
「俺がこの国に来た事をザクロには口外するな」
メディ
「な、何で!?ザクロちゃんはあなたと会いたがってるハズよ」
ジャンク
「よせメディ。今は言う通りにしよう。なんにしてもザリーへの輸血は急ぐしかねェだろ?」
メディ
「わ、解ったわよ!」
(Android/Chrome, ID:zmsD/sh40)
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