仲間一覧
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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
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57 :イエロー
02/26(水) 20:27
第39夜<帰路に着く(2)>
シンベエ
「悪魔の実になんて興味を持つな。食っちまったら一生呪われるんだぞ。おっかねェぞ〜」
ザクロ
「呪われる…か。ふんッ。下らねェな」
ザクロとシンベエは長き時間、生活を共にする事になったが決して両親の話は聞こうとしなかった
幼心ながらのザクロのなりの気遣いでもあったしシンベエへの敬意もあったのかも知れない
そしてそれから8年後ザクロ18歳
悪魔の実のコトコトの実を求め故郷ラグス島を後に海へと出る事になる
ザクロ自家製の小型ボートは2週間目に床下から穴が空きながらも、何とか修復しながら次なる島へと辿り着く
ザクロ
「魚ばっかで飽きたぜ。肉が食いてェ」
その島の中心にある高台の丘には名高い貴族【ジャンヌ家】が大屋敷に住んでいた
そして同じ島の港町の酒場では1つの海賊団が根城にしており、そこでは海賊団への勧誘を募っていた
その海賊団の船長の名は
【大虐殺】のデトロイト・二ーガン
懸賞金1000万ベリー
二ーガン
「ガハハハ。人員の補充は終えた。今年こそは念願なる偉大なる航路へと入る。その為の最後の準備へと入ろうか」
二ーガンの最後の準備とは高台の丘に住む貴族達の大屋敷へと侵入し、あらゆる武器と金を略奪する事だった
海賊達
「女、お前も勧誘された1人か?」
「今から高台に向かうぞ」
ザクロ
「あァん?俺に指図すんじゃねェよ」
酒場で肉を食べている最中のザクロは二ーガンの一味に勧誘されていた
ザクロもとある策略からその話に乗り勧誘に乗っていたのである
時間は進み
島の中心にある高台の丘の大屋敷では
ジャンヌ家の貴族
「おい!幾ら兵に金を払っていると思ってんだ!海賊達を死んでも追い払って来い!」
兵士達
「し、しかし奴らここら海域で幅を利かせている二ーガン一味でして…しかもかなり武器を所持しており…」
ジャンヌ家の貴族
「ええいうるさい!早く何とかしろ!我々を守る為に死んで来い!!」
兵士達
「か、数が100人を超えていて我々では…とても…海軍に要請を頼むべきかと…!」
ジャンヌ家の貴族
「うるさい!いちいち海軍が来るのを待っていたら全滅だぞ?そんな事は決して許さない」
そんなこんなで二ーガン率いる海賊達による大屋敷の制圧があっという間に完了しようとしていた
二ーガン
「ガハハハ!ジャンヌ家の兵士と聞いて準備したつもりだが…随分弱かったな。今回は楽に終わりそうだ」
二ーガン率いる海賊に紛れてザクロもジャンヌ家の大屋敷に入り込んでいた
ザクロ
「ちッ。見つかったか」
黒髪パーマの男
「おい女。お前も二ーガンの一味か?」
黒髪パーマの男の周りでは複数人の海賊達が横たわっていた
黒髪パーマの男
「おい応えろ女。二ーガンの一味か?」
ザクロ
「うぜェな…だったら何だよ?」
黒髪パーマの男とザクロはお互い素手で殴り合う
そしてその殴り合いは10分を超えていた
ジャンク
「はァはァ…」
ザクロ
「…ち。しぶてェな。さっさとくたばれよ」
黒髪パーマの男
「お前は他の二ーガンの一味とは違うな。武器は使わねェし。女だし。それに」
ザクロ
「はァ?舐めてんじゃ…」
黒髪パーマの男
「それにその目は略奪が生業の二ーガンの一味の奴らの目とは違う。誰だお前?本当は二ーガンの仲間じゃねェんだろ」
ザクロの言葉に被せてそう呟いた黒髪パーマの男
ザクロ
「てめェこそ…誰だよ?」
ジャクソン
「俺はジャンヌ家の二男ジャンヌ・ジャクソンだ」
後の仲間になる貴族ジャンヌ・ジャクソン改めジャンクとの
ファーストコンタクトであった
ザクロ
「ジャンヌ家だァ?この島の奴ら口揃えて言ってたぜ。ジャンヌ家は権力を使って人間達を虐げてる変態野郎達だってよ」
ジャクソン
「否定はしない。…というか俺も今回の二ーガン達の略奪でせいせいしてんだよ」
ザクロ
「は?今まさにてめェん家に略奪入られててせいせいしてるとか頭沸いてんのかよ?」
ジャクソン
「生憎家族とは仲が悪い。ここ数年まともに会話すらしてねェんだ」
ザクロ
「そんな理由か…どうでもいいけどそんなお坊ちゃん育ちの貴族が何で喧嘩強いんだよ」
ジャクソン
「いつか海へ出る為にひたすら鍛えていた。…そんだけだ」
殴り合いは更にヒートアップして20分が経とうとした
ザクロとジャクソンの両者は大の字に倒れ込んだ
ジャクソン
「ぜェぜェ…」
ザクロ
「はァはァ…」
ジャクソン
「聞き忘れたけどお前の名は?」
ザクロ
「ちッ。そんなに重要かよ名前が。俺はザクロだよ」
ジャクソン
「ザクロ…お前二ーガンの仲間じゃねェんだろ?お前がここに来た本当の目的はなんだ」
(Android/Chrome, ID:9JHX6CzQ0)
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