世界もキミに微睡みを!
朝の5時20分、外から餌を強請る声。更に早い時は朝の4時過ぎ頃。活発だな。オレもつられて起床が早くなる。硝子戸を開けて朝日を浴びて少し湿る空気を感じるのが好きだ…と同時に床の冷たさが足の裏からも熱を奪っていく。その場に屈めばシーチキンが膝の上に乗りたいのか、身を乗り出して来た。ああ…仕方ないな全くと、思考も起き抜けのオレは膝に乗る存在がただ可愛い。そのごわついた毛も雄なのに子猫の様に甘える声も全てがキミ。朝の逢瀬の後にシャワーを済ませて戻れば、まだ硝子越しのキミにもう一度おはようの挨拶を。
キミは今日も変わらずに鳴いてオレを呼ぶ。呼ぶのか呼ばれているのか本当はどちらだろう。
今日もキミがいる。おはよう、シーチキン。