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1037.飛びだせ、シーチキン!(背後透)
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赤司征十郎
2018/02/03(土) 22:10
世界はキミに味方する!
人の世は世知辛いもので、けれど猫の世界もきっとオレが思う以上に無情で非常なものなんだろう。そんな事を考えていれば外からいつもの声が聴こえる。シーチキンが夜に来るとしたら、この時間帯が多いかもしれない。
硝子戸を開ければ見慣れた姿がそこにある。夜目だからかな、黒目が大きくてそこもまた可愛い。そっとキャットフードを差し出せば、辺りを見回しては少し食べを繰り返す。黒猫を警戒して鉢合わせしたくないんだろう。大丈夫、見守っているからゆっくりと食べて良い。そして満腹になったら今夜もたっぷりと眠るんだよ。お休み、良い夢を。明日またおいで。
オレがキミにしているの事はただの自己満足でしかないだろう。世間一般的に余計な手出し、無責任に中途半端な世話を焼いていると言うもの。餌をやるなら責任を取れと、オレ自身が感じている。猫の世界が無情で非常ならば、そんな世界の中でせめてオレの元では安心して空腹を満たせる、撫でて貰えると思って欲しい。明日の空腹さえ満たされるのか分からない、沢山の人に撫でて貰えない…キミの猫人生をオレの我儘で手助けさせてくれないか。キミが生きる手助けさせて欲しい。
人も猫も、いなくなったその席や場所には直ぐに座ろうとする者がいる。当たり前の様に。一期一会、オレとキミが会ったのも何かの縁が紡がれたものだ。
キミに癒される日々を失う事を考えて放棄した。
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