大学三回生の春休み程、心の忙しい時期は無い気がする。人によってはスタートダッシュが切られてる就活と、ゼミ、卒論。でも未だ学生だからと免罪符を打って、バイトの隙間に遊びに行く。焦りや不安と現実逃避、それでも楽しみさはそこにあって、まるで片足で立ってるみたいだ。風が吹いてしまえば倒れる…なんてな。
一息ついた記念に缶チューハイを買ってきた。ここ数週間は寝るためだけだった六畳のアパートで、久し振りに料理をした。明日は学校に行かなきゃならないけどその帰りにトイレットペーパーを買ってこないと。日常生活が送れる有り難みを感じつつ、来月に向けて練習しないと詰む。知ってる。
最近絶対に酒弱くなった気がする。こんな甘い缶チューハイじゃあ酔えなかったのに、何だかふわふわする。泣いちまいそうだ。
内緒話。誰にも秘密。
こんなの、きっと森山由孝には似合わない。