眉間が絞まる感覚がして、ふわりと浮遊感。嗚呼、コレって駄目なヤツじゃね——って思った時には手遅れ。森山由孝21歳、風呂場で気絶しました。起きたら手がふやけ過ぎてて爆笑したんだけど、ずっと流れっぱなしだったシャワーの水道代を思うと笑えない。マジか。節約しないとヤバいヤツじゃん。
今月末に友達と御神籤を引きに行く話を今吉にしたら羨ましがられた。「ずるいって!ええなあー!」「お土産買ってきてやるからさ」「あかんって。待っとこ?運溜めて待っとこ?」「お前と行くの何ていつになるか分かんねえじゃん!」「明日!明日行くから!」「はい、残念でしたー。オレは明日バイトですー」「はー、こんダボ!」「悪口が過ぎね?」取り敢えず抹茶のお菓子でも買ってくれば機嫌直るだろう。この後違う話してたのにいきなり「なあ、御神籤さ。森山の大会終わってから行こうや」ってぶっ混んで来た。ホワイトデーは今吉と御神籤引きに行って来ます。何が楽しくて男二人でホワイトデー…!
絞まる、絞まる。
ほんの些細な事で必要以上に煽られる。
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きっと下らない理由なのに。
この期間はいかんせん冷静になれない。感情が先走って、悪い方向にばかり考えてしまう。グルグルグルグル、まるで登り続けなくちゃならない螺旋階段。
「大丈夫」を三分に一回唱えるけれど、「もう無理かも」が三秒に一度脳味噌を過ぎる。呼吸が浅くなる。視界が霞む。手足が痺れて、舌が縺れる。それでも、目の前の現実は何一つ変わっちゃくれないんだな。嗚呼、無情!
なあ。
お前にとってオレって、何?
いっそのこと、切り捨ててくれ。