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┗1103.水彩。〆(6-7/7)

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6 :紫原敦
2018/06/25(月) 01:54





昔からとてつもなく苦手なことがある。何でもないこと、きっと皆が何とも思わないでやったりすること、見ていたりするもの。
それが室ちんとお揃いだったからオレ達は本当に一心同体だったのかと思った。相手の色に染まるっていう言葉があるけど、そんなのじゃなくてずっとそうして来た事をただ話してみると同じだったりする。変なの。
だけど欲情に始まりバスケの神様への感謝で終わるのは意味わかんない。それが一番オカルトだし。やっぱり室ちんは変だ。

でもね、オレは思うんだよ。
似ているところがあっても本当は室ちんの方がずっと優しくて大人で暖かくて柔らかい。似てないところも、多分たくさんあるんじゃないのって。じゃあそれでも室ちんの隣に相応しくあるには、どうしたら。
一人で考えたって答えが出るわけがないのに、延々と脳内サミット。苦しんでも悩んでもいない、単純に室ちんで頭が満たされてる。それだけ。


そして怖がりがばれた。怖がりじゃないオレでいたかったのに。だって室ちんはどこにも行かないでオレの傍にいてくれてる事くらい、分かってたんだよ。怖くなんかなかった。それなのにばれた。
少しでも泥みたいなものを付けたオレの姿を見ると、室ちんは全部綺麗に拭ってくれんだよね。綺麗にして、しゃんとするように前を向かせてくれる。他愛ない話の中で室ちんはお母さんみたいだって言ったら、こんな大きな息子を生んだ覚えはないって笑ってた。笑い声が擽ったかった。好き、だなぁ。

肌寒い夜には室ちんの部屋に押しかけるに限る。



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7 :紫原敦
2018/07/11(水) 18:21





愛しい色彩を塗り重ねて、
一つの水彩画が完成した。

意図せずして叶った憧憬の片想い。
二十の季節を越えて。

ずっと足を運ぶだけだったあの場所の終わりに、
オレの色を置いてくれたことが、

今こうしてオレの目の前に広がっている景色、
あまりに色鮮やかで夢みたいな光景が、現実だと教えてくれた。

今はただ、あの人の抱えていた光ごと、この腕に抱き締めている。

最高のラブレターでこの日記を閉じようと思うって伝えたら、
消えるのが嫌だから、それは新しい場所で、ってねだられたから。

上に記すオレ達の迎えた運命の話を、この日記の最終ページにしておこうと思う。

これまでこの場所を支えて来てくれた二人に感謝を。繋がれた全ての縁に祝福を。
可愛いあの子には、目一杯の愛を、これからもずっと。



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