★★★
そういう事をする夢を見て朝目が覚めたら実際にアイツが馬乗りになっていた件。
欲情するタイミングまで一緒だなんて。オレとお前はもしかすると元は一つの身体から分裂した二つの個体なんじゃないか、…とか、よく分からないオカルトチックな考察に思考を張り巡らせてしまう。細かくは書かないけど、オレ達の場合こういう偶然の一致があまりにも多過ぎやしないか。
しかしそれにしては色々と、…もう少し、分散してくれても良かったんじゃないかな。神様。体格や、才能を、全て向こうにやってしまうから。そんなのあんまりだ。
…なんて、勿論ジョークだけど。実際の所自分の生まれ持った力を余所の所為にして落ち着きたくはないし、それを認めてしまえば多分そこまでだ。オレはまだ限界なんて感じてない、諦めの悪さには定評があるものでね。
それに、一番始めにアイツに惚れたのはプレイヤーとしての才能にだったから。それが無ければそもそも今の関係なんて在りもしなかった。
神様、感謝します。大切なあの子に無限の可能性と、バスケットボールを与えて下さった事。
(オレはなんの話をしているんだろう?)