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13.徒然語。(背)
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9 :黒子テツヤ
2013/02/12(火) 21:59

ゆめにっきパート1
ホラー注意、嫌いな方も居るだろうし反転仕様



僕は絵を描いていた。
魔女NO宅○便のキキのお母さんがやっている薬屋さんのようなアトリエで。
描いていたのは氷窟の絵、キラキラ光る様子をクリーム色、ピンク、水色、黄緑色なんかで何色も何色も重ねて色を塗った。質感は油絵のようなのに使う画材はアクリル絵の具、遠近感のおかしい絵なのに僕は満足したようで最後の一筆の光彩を入れて筆を置く。
出来上がりも自画自賛する程に綺麗なものとなって携帯電話で写真を撮った。
瞬間、僕の絵の色は無くなり真っ白なカンバスだけが残る。
写真を撮った携帯を見ると其処にはお墓と真っ赤な瞳の市松人形の写真が写っていた。
背筋がゾクリとしてその写メを消す。
カンバスに視線を戻すと田植えをしたばかりの田圃と水の入った田圃に映る洋風の大きな家の絵が描かれていた。
僕はそれも写メに撮る。映ったのは卒塔婆、と先程より手前の位置に市松人形。
カンバスがガタリと倒れると白い大理石のような床に絵が移り込んだ。
カンバスをあげると森の中の絵。森の中で寝転んで上を見上げたような緑と光の絵に変わっていた。
僕はもう、写真を撮るのは辞めた。
携帯電話を見ると、先程撮った写真が残っている。
消そうとすると写真の中の人形が動き出した。
少しずつ少しずつ近付いてきて、最後には真っ赤な左目だけが左下に映っていた。
気付くと畳の部屋、振り向けば市松人形。
何故か呪われた事に諦めた僕は市松人形に背を向けてまた絵を描きだした。



そんな見たくもない夢を見た。

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