|
少しのお酒、度数低め。それだけだったのに、思考回路の鈍った頭と心はぽろっと口から本音を漏らしてしまった。一言出てしまえば、そこからはもう頭ん中に浮かんでたこと、無意識ぐらいの勢いで止まらずに殆ど話した。何やってんだろね、オレ。昨日あんなに弱いところ見せないって決めたのに、数時間で意思が揺らいじゃってさ。
だって、先に寝ちまったアイツが、朝まで起きてこないだろうと思ってたアイツが、起きてきたから。オレに声を掛けてきたから。
「寝てるか。」て言われて狸寝入りすることだって考えてた。寝たふりして朝に、「ごめん、寝てた。」て元気になったオレを見せて。…そんなのムリだった。弱いオレはその声に答えて切り取った気持ちの一部をアイツに晒した。
ちゃんと聞いてくれて、受け止めてくれて、ありがとう。心配かけてごめんな。
もっと、もっと。強くなろう。アイツの傍で。
どろどろ、もやもやした感情は。きっとこれからも出てくるんだろう。全部はお前にぶつけられないから、ココに吐き出すことを許して。な。
- - - - - - - - -
こんなのだけど、一応属性左側。女々しいのってさ、右側が多いとか聞くけどそんなの関係ねえよな。心の強さって人それぞれだし。アイツが弱ってるとき、不安がってるときは信じられないほど男前になれんのに。嘘みたいだろうけど、マジ別人だから。オレ。
平穏が続くと、不安になっちまうのってなんでだろう?
|
|