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　0601

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シュク、サンカゲツ！
弱さも、全部全部独り占め。


とうとう三ヶ月。でも何故だかやっぱり、まだ三ヶ月。って気がする。濃いんだ。三ヶ月たったってそう思う心は変わらない。でも、そんだけ濃いはずなのに、まだお前を知りたがってる俺がいる。もっと、もっと。って。お前と出会う前の俺はこんなに強欲な奴じゃなかったっつーのにな。でも嫌いじゃねえよ、この変化。気色悪いが、な。


三ヶ月に至るまでのこの一ヶ月、色々あったな。学祭したり。したり、っつーか、準備なうだな(笑)それから、俺の誕生日だろ？特製のケーキすげえ美味かった。してやられたなぁ、って感じだ。あ、茶会にも一緒に行ったよな。って、言い出したらきっとキリがねえ。けど、そんだけいっぱいある色々の中でも、俺はやっぱり、お前が色んな感情をぶつけてきてくれた事、これがこの一ヶ月で…否、付き合ってから、か。一番嬉しかった事だったりするんだ。不謹慎極まりない気もするがー…ま、許せ。


悠長な事に俺は、今回木吉がぐるぐるしたみたいな、幸せにできてるのか。って悩んだりした事は一度もない。何でか不思議なんだけどな。…俺が木吉に寄り掛かる時ってのは、大抵自分の気持ちやらを押し留めすぎた時だ。面倒な性格故に、そうなったからっつって自分から寄り掛かる、ってのは出来ねぇ。だから、寄り掛かる時はいつも、ぐっ木吉が手繰り寄せてくれて、寄り掛からせてくれる感じで。それで始めて押し留めてる箍を俺は漸く外せるんだ。


俺をタイプ分けするなら“押し留める”になるんだろう。で、だ。なら木吉は？…お前は、さ“押し殺す”なんだろうなと思った。


滅多な事がない限り悩んでても表には出さない。いや、でも出さないよう気を付けてるわけでもないらしい。出ない、が正しいか。それにたぶん、自分は大丈夫なんだと思ってる。でも脳みそはちゃっかり辛さを感じてるもんだ。感じない人間なんかいねぇだろうと思う。だから、普段は深みに嵌まらない分、上手く答えが出なかったり消化できない事があると長い時間頭を悩ませる。でも、言わない。言う気になったり、訊ねたくなる時ってのは究極の状態になってて。だから、答えを貰っても尚、まだ辛さは抜けない。でもそれをまた押し殺す。プライドもあるから。…そんな感じに見えた。なんつーか、色々とヘタクソな奴だなぁ、って。俺も大概そうだが、木吉は俺とはまた違ったタイプの面倒なヘタクソ。でも、いつも頼れる奴が、そうやってダメになる程俺を考えて考えて考えて、考えまくってんだ、って思ったらどうしようもなく愛しくて。ぎゅっとした心臓の痛みなんざ忘れて、ただひたすらに、普段は言わない好きがだだ漏れの言葉を言いまくった。


情けない、いたたまれない。って言ってたが、やっぱり俺はそうは思わねぇ。お前を構成する大事な大事な一面。そう思う。だから、俺はあの日を絶対に忘れない。これからもよ、お互いがお互いの拠り所でいような。


大好きだバーカ。…愛してる。