8月28日、快晴!!(澄み渡った青空の下、若干緊張した面持ちで自身の靴の爪先を眺めたかと思えば、手にした紙袋の持ち手を持ち直してみたりと落ち着きなく佇み。何度目になるのか無意識にピアスを弄っていたところへ車輪の軋む音を捉え、少しずつ近づいてくる仲間の姿にその場で飛び跳ね、我慢できずに駆け寄り)
黒子っちぃいいい!!えっと、うーんと…ほ、ホンジツハオヒガラモヨロシク…あー、もうわかんねーっスわ!黒子っち、おめでとーっス!コレ、お祝いの品っスよ。受け取って下さい。
(何度も繰り返し練習してきた言葉を照れくさそうな表情で告げるも途中で髪を掻き上げて率直な言葉に直し、手にしていたカラフルなドット模様の紙袋を掲げ)
今日は黒子っちの大切な日。きっと笑顔とたくさんの花で溢れる日じゃないかなって思ったんで…オレは花瓶を用意したっス。コレ、ただの花瓶じゃないんスよ?丈夫なビニールで出来てるから折りたたんで収納可!膨らませて使えるんス。でも、収納している暇がない位にこの花瓶に出番がある事と、それ以上に溢れる笑顔が毎日ありますように!!ホントは黒子っちとショーゴクンをイメージした花瓶にしようと思ったんスけど…なんかオレ達をイメージしたカラフルな模様の方がしっくりきたんスよね?だって、黒子っちはショーゴクンのお嫁さんになっても、オレ達の仲間っスもん!仲間のアカシってヤツっス!
(屈託のない笑顔浮かべれば、光沢を帯びたグレーと水色のリボンの飾りのついた紙袋を相手へと手渡し。まだまだスペースのある荷台に乗り込むとリアカーを引く逞しい背中に声をかけ、次の仲間が待つ道の先へと期待に満ちた眼差しと共に思いを馳せ)
それじゃ、次の仲間のもとにレッツゴーっスよ!師匠、お疲れ様っスー!!疲れたら弟子も加勢するから任せてッ!今だけ花嫁さんと一緒な乗り物に乗れるって幸せを堪能させてもらうっスよー。
あ!次の仲間が見えて来たっスよ!