変態黒(王)子と眠い姫の愛の巣カフェ(R20/時々背透)

13ヶ月。

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日にちは過ぎてしまったけれど、また一月経ちこの日を迎えられたことを慶び記しておこう。…最近は僕の動きのせいであまりゆっくりとその温もりに触れられてはいないが、いつもお前のことを想っているよ。テツヤ。
空いた時間が、かわせない体温が、お前を寂しがらせたり…もしかしたら瞬間的にでも不安に落としてしまっているかもしれない。でも泣かないで。僕のためにと流す涙もまた美しいけれど、そんな顔をさせたいわけじゃない。

ね、テツヤ。揃いのブレスレットと端末用アクセサリー…僕は毎日毎日触れている。無意識に指先がのびてしまうんだ。おそらく頬も緩んでいるんだろうね、よく玲央や小太郎、永吉にまで揶揄を受けるよ。
忘れてきてしまった日には左手首に違和感が纏わりつく。端末も何処か物足りない。……我ながらいきすぎていると熟感じている、が、仕方の無いことだろう。必然的ともいうべきかな。

テツヤが好きで好きで
堪らないのだから。

『黒子のどこが好きなのか』問われたときは迷うことなく全部と答えた。が、其れで、許されるものなのかとまた問いを重ねられた記憶がある。嫌いなところが浮かばないんだ、どこが好きかとは、…どういう意味だろう。答えてしまったら、同じものを持つ誰かとでもいいということになると考えてしまうのが僕だ。だから、全部。
僕だけを写すその綺麗な瞳、やわらかな空色の髪、白くて華奢な身体、凛とした声、まっすぐな心、聡明な知識、静かに万物を見透かす能力、人の意を汲み取り応えようとする優しさ、吐き出したい気持ちを飲み込む忍耐、…上げ出したらまだまだ続く。全部ぜんぶ引っくるめてお前が好きだよテツヤ。

だーいすき、…愛してる。

愛してるよ。

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赤司征十郎