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327.宛先不明の手紙【〆】
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2013/03/30(土) 18:17

高尾和成、


もう1つの未来だったのかなー、なんて。

すっげー仲良いヤツが居てさ。相棒っつーか片割れって呼び合って。ダチも数え切れない程居たし、家族ごっこをする奴等も居た。なんつーか、其処は街なんだよ。学校や部活が違っても関係無く、休日は夜更かしして喋り合った。新しい住人の噂を聞いたらこぞって押し掛けて、ようこそ我が町へ!なァんて古参者ぶってみたりネ。

楽しかったな、欲しいモン全部持ってたんだぜ!バスケが出来る仲間、寄り掛かれる存在、帰る家、…恋人。


でも、ぜーんぶ捨てちまった。

ウン。後悔は少し、でも新しい一歩だと思った。ボールだけ持って新しい世界へ!いざ行かん!

そんな先に、もう一人のオレが居た。バスケが出来る仲間、寄り掛かれる存在、帰る家、…恋人…――は知らんけど。
其処はすっげえ暖かそうで何時も笑顔に溢れてるんだよ。きっとそう、“オレ”が笑ってるから周りも思わず笑っちまう様な連鎖。おー、フツメンかと思いきやオレって実はイケメンだった?笑うとこんな感じなんだな、角度的にはこっからの方がよりイケメンじゃね?とーか言ってね!人懐っこいあの笑顔だから皆集まるんだ、きっと。

もう1つの未来、それに似た何かがあった。
全然違って見える世界だけど、実は共感覚えちゃったりするんだぜ?なあ、其処の高尾クン

オマエもオレの世界に何処かキョーミ持ってくれたのかなあ。ふは、…そーゆーのも、なんか悪くねえかも。

〆 

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