赤司征十郎、 真っ白な世界は似合わない。 向日葵、シャボン玉、太陽、ラブレター。 温かく心地好い、そんな世界を避ける様になって何年も経つ。だけど、そう、ほんの気紛れに。夜に染められる此処で文を認めようと思い立った。 感情の侭に書き殴る文章?まさか。何度も何度も推敲を重ねて丁寧に書く手紙だ。誰の目も気にしない、自分の為に書くモノ。文句なんて誰にも言わせないさ、僕を誰だと思っている?…――物分かりの良い子は好きだよ。 姿も内容も宛先も、 誰が本当で何が嘘か。 余り自分の事を知られたくないんだ。 勝利の為に、駒としてその身を捧げる覚悟をした奴だけおいで。そっと耳打ちしてアゲル。 僕の名前は「 。」 〆 - 2 - |