黒子テツヤ、 耳を澄ませば、キミの声が聴こえました。 「行くな、黒子。離れんな。」 離れていたのはキミじゃない、…ボクの方だったんだ。余りにもキミへのパスが繋がり易くて、キミの居るコートの居心地が好いから。試合を重ねる度に理由の無い焦燥感に襲われて、自分から姿を消そうとしていた。 ボクがキミと袂を別つ覚悟を決め始めていた時に、改めて考え直させてくれたのが前の光だなんて。――こんな事って、有るんですね。彼とコートで会ったのは3年振りだけれど、ちっとも変わっていなかった。 切っても切れない縁の青峰君。話を聞いて貰えたお陰で、火神君の事をもっと理解しなければいけないと思えました。 有り難う、青峰君。 済みません、火神君。 口下手なキミの事、もっと理解しようとしないと駄目ですね。何だかんだ5年も近くに居た青峰君と違う、未だ始まったばかりのこの関係は歩み寄らないといけなかった。ボク達は未だ蕾だ、でも確かに想いは繋がっている。 キミがいいんです。 火神君。ボクはキミの隣に立ちたい。 こんなに伝えたくなったのは久し振りです。 やっぱりキミの事、好きみたいだ。 〆 - 31 - |